JPH0722944U - 重包装紙袋 - Google Patents
重包装紙袋Info
- Publication number
- JPH0722944U JPH0722944U JP5962593U JP5962593U JPH0722944U JP H0722944 U JPH0722944 U JP H0722944U JP 5962593 U JP5962593 U JP 5962593U JP 5962593 U JP5962593 U JP 5962593U JP H0722944 U JPH0722944 U JP H0722944U
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- Japan
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- bag
- layer
- basis weight
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Abstract
(57)【要約】
【目 的】工業薬品、食品および農水産物、合成樹脂等
の20〜30kgを包装する重包装用紙袋において、従
来広く用いられている3層〜4層構造の紙袋と同等以上
の耐衝撃強度を有する高坪量伸張性クラフト紙と合成樹
脂フィルムを組み合わせてなる2層重包装袋。 【構 成】重包装用紙袋において、袋を構成する外層に
坪量120〜150g/m2範囲の伸張性クラフト紙
を、内層に合成樹脂フィルムを使用した2層重包装袋。
の20〜30kgを包装する重包装用紙袋において、従
来広く用いられている3層〜4層構造の紙袋と同等以上
の耐衝撃強度を有する高坪量伸張性クラフト紙と合成樹
脂フィルムを組み合わせてなる2層重包装袋。 【構 成】重包装用紙袋において、袋を構成する外層に
坪量120〜150g/m2範囲の伸張性クラフト紙
を、内層に合成樹脂フィルムを使用した2層重包装袋。
Description
【0001】
本考案は工業薬品、食品・農水産物、合成樹脂などの包装を目的とする重包装 袋に関するものである。
【0002】
工業薬品、食品・農水産物、合成樹脂などに用いる重包装袋としては、坪量7 5〜78g/m2を有するクラフト紙3層構成又はクラフト紙3層構成に合成樹 脂製フィルムを内層に加えた4層仕様などの多層袋が広く使用されているが、こ れは重包装袋の物流過程における様々の外的要因、特に頻度が多い落下や衝撃に よる破袋から内容物を保護するという、経験的事実に基ずく理由が挙げられる。
【0003】
従来の技術における多層袋は工場内の諸工程即ち充填工程、充填後の搬送工程 、パレットへの積み付け工程、工場外での輸送過程における荷下ろし作業などが 人力に負うケースが多く、破袋トラブルが頻発した。このため、袋の耐落下衝撃 性を重視して多層化されたという経緯がある。 然しながら、現在においてはこれら諸作業工程や輸送間作業においては、数々 の省力自動化が進み、人力作業が減少しているため落下や衝撃に起因する破袋は 従来より低下している現状にもにも拘らず、重包装袋の分野においては包装の軽 量化は進行していない。 これらの理由に鑑み、本考案は従来の重包装袋分野における多層による過剰包 装形態を一新し、重包装袋仕様の軽量化即ち包装適正化を促進することを目的と するものである。
【0004】
工程間や輸送間における省力化が計られている現在でも、依然として多層紙に よる重包装袋から脱皮できない原因の一つは、現在、使用されている坪量75〜 78g/m2の範囲におけるクラフト紙の1層袋では、内容物重量20〜30k gの重包装袋用としては袋本体強度とミシン縫い目部強度に弱点があるため1層 化ができないことにある。 ここで、紙力の面から考察して袋本体強度とミシン縫い目部強度の両方の強度 に関係する、衝撃強度値(吸収エネルギー量)に着目し紙の種別、坪量と衝撃強 度値との関係について検討を行なった。また先の検討と並行して、高坪量化に伴 う坪量のバラツキ範囲、製袋工程における成形適性、坪量アップによる原価問題 などについても検討を加えた。 その結果、坪量120g/m2以下では衝撃強度値が低いため強度に問題があ り、また紙自体の硬さ不足で製袋工程における成形適性に問題が残り、坪量15 0g/m2以上では原価および製造面で問題がある。 以上の理由に依り、120〜150g/m2が最適坪量範囲であることが分か った。またの紙の種別としては一般クラフト紙より耐衝撃性が優れている伸張性 クラフト紙を選択した。また、内層に弾性をもつ合成樹脂フィルムをを併用し、 2層構成として更に耐衝撃性効果を付与することにした。 これら検討に供した坪量100、110、120、130、140、150g /m2の各伸張性クラフト紙は製紙会社の技術協力のもとに重包装袋用途の目的 としては、初めて製造されたものである。
【0005】
実施例1 各種クラフト紙の衝撃強度値(kg−cm/m2) 試験方法はJIS−P8113に準拠し、引張り試験機はインストロン型(テ ンシロン)を使用した。衝撃強度値において、縦方向の衝撃強度値はミシン縫い 目部の強度に横方向の衝撃強度値は袋本体の強度に相関する。 本考案では衝撃強度値が縦・横ともに3000以上の数値を出す伸張性クラフ ト紙を使用することを必要条件とする。上記測定結果における数値は、縦及び横 方向ともに伸張性クラフト紙120〜150g/m2の坪量範囲が条件に合致し ている。以下、坪量140g/m2の伸張性クラフト紙を使用した場合における 考案袋の各実施例を示す。 実施例2 坪量140g/m2を有する伸張性クラフト紙の胴貼り筒状体を外層に、厚さ6 0μの合成樹脂フィルムを内層にして、組合わせた2層ミシン縫い袋における内 層フィルムとミシン縫い目部の仕様 実施例2の(注) 1.内層フィルムの上/底部のシール加工とは外層からの熱圧着により筒状内 層フィルムのシール(熱熔着)されることをさす。 2.CL140のCLは伸張性クラフト紙、K78のKはクラフト紙の略称。 数値は坪量をさす。 3.試験袋記号A〜Cは本考案の該当袋、Dは考案品との比較対照における従来 技術の多層袋である。 実施例3 実施例1および実施例2に基ずく、適性および仕様条件における考案該当袋と従 来技術の多層袋との水平落下衝撃試験 実施例3の(注) 1.充填物および充填量:ポリスチレン樹脂ペレット、25kg 2.落下装置および方法:JIS−Z0217「クラフト紙袋の落下試験に 準拠。 3.水平落下試験では、10回以上を合格基準とする。 4.実施例2〜3の表における試験袋記号は対応している。 上記の試験結果より、本考案該当袋A〜Cは多層袋Dと同等の水平方向耐衝撃強 度を有することが証明される。 実施例4 実施例1および実施例2に基ずく、適性および仕様条件における考案該当袋と 従来技術の多層袋との垂直落下衝撃試験 実施例4の(注) 1.充填物および充填量:ポリスチレン樹脂ペレット、25kg 2.落下装置および方法:JIS−Z0217「クラフト紙袋の落下試験に 準拠。 3.垂直落下試験では、3回以上を合格基準とする。 4.破袋箇所は、全て胴部破れ。 5.実施例2〜4の表における試験袋記号は対応している。 上記の試験結果より、本考案該当袋A〜Cは多層袋Dと同等の垂直方向耐衝撃強 度を有することが証明される。 実施例5 実施例1および実施例2に基ずく、適性および仕様条件における考案該当袋と 従来技術の多層袋との3トン荷重による、5回繰返し圧縮荷重試験 実施例5における(注) 1.圧縮試験機は段ボール箱用圧縮試験機。最大荷重3トン。 2.試験方法は、JIS−Z0401に準拠。 3.試験袋数は各15袋。 4.実施例2〜5の表における試験袋記号は対応している。 圧縮荷重試験は搬送中や倉庫保管の際の段積みによる、袋の耐荷重性を試験す るものである。パレット3段積みにおける荷重約3トンを想定して行なっが、本 考案該当袋と多層袋の耐荷重性は同等であることが証明されている。 実施例6 本考案該当袋と多層袋のミシン縫い目強度 実施例6における(注) 1.試験方法はJIS−Z0215に準拠。 2.引張り試験機はインストロン型(テンシロン) 3.実施例2〜6の表における試験袋記号は対応している。 ミシン縫い目強度において本考案該当袋と多層袋は同等であることが証明され ている。
【0006】
坪量120〜150g/m2の坪量範囲を有する伸張性クラフト紙を外層に合 成樹脂フィルムを内層にして構成される、本考案の重包装袋は、従来技術におけ る多層袋、所謂坪量75〜78g/m2を有するクラフト紙3層と合成樹脂フィ ルムで構成される4層袋と、同等以上の袋強度をもつことが実施例で証明されて いるが、2層にも拘らずこのような効果が出たのは外層紙と内層フィルムとの組 合わせにより、強度面における相乗効果が発揮されたことにある。実施例1にお ける衝撃強度値でクラフト紙と伸張性クラフト紙の数値比は約1:2であり、数 値でみるとクラフト紙3層が強度面で有利に見えるが、内層に弾性をもつ合成樹 脂フィルムを組合わせることにより耐衝撃性が倍加され、落下試験や圧縮試験に おいて4層袋と同等の効果が袋本体強度およびミシン縫い目強度で得られたので ある。 最近における、工場内工程や搬送間における省力自動化の現状をみると、過剰 包装といえる多層袋の存在意義は薄れつつあるといえる。 本考案は重包装袋として必要な強度特性を十分に備え、且つ省資源としての包 装適正化を計り、低価格の重包装袋を提供するものである。
【図1】図1は本考案重包装紙袋を製作するに当たって
の層構成を示す。
の層構成を示す。
【図3】のA−A′線の断面図。
【図2】図2は本考案重包装紙袋の下端部ミシン縫いに
おける斜視図。
おける斜視図。
【図3】図3は本考案重包装紙袋の内容物充填後の上下
端部ミシン縫いにおける斜視図。
端部ミシン縫いにおける斜視図。
1は外層にある高坪量伸張性クラフト紙 2は内層にある合成樹脂フィルム 3は外層紙の胴貼り部 4はミシン縫い下端部
Claims (1)
- 【請求項1】 筒状体の上下端をミシン縫いし形成した
ミシン縫い紙袋において、120〜150g/m2の坪
量範囲を有する、耐衝撃性がある伸張性クラフト紙の単
層筒状体を外層に設け、合成樹脂フィルムの単層筒状体
を内層に組合わせて構成される2層重包装袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5962593U JPH0722944U (ja) | 1993-10-01 | 1993-10-01 | 重包装紙袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5962593U JPH0722944U (ja) | 1993-10-01 | 1993-10-01 | 重包装紙袋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0722944U true JPH0722944U (ja) | 1995-04-25 |
Family
ID=13118618
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5962593U Pending JPH0722944U (ja) | 1993-10-01 | 1993-10-01 | 重包装紙袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0722944U (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017044623A (ja) * | 2015-08-28 | 2017-03-02 | 日本製紙株式会社 | 重包装用クラフト紙の破袋評価方法および重包装用クラフト紙 |
WO2021241427A1 (ja) * | 2020-05-27 | 2021-12-02 | 王子ホールディングス株式会社 | ヒートシール紙、包装袋 |
JP2022102323A (ja) * | 2020-12-25 | 2022-07-07 | 王子ホールディングス株式会社 | ヒートシール紙、包装袋 |
JP2022179386A (ja) * | 2021-05-21 | 2022-12-02 | 王子ホールディングス株式会社 | ヒートシール紙、包装袋 |
JP2023039215A (ja) * | 2021-09-08 | 2023-03-20 | 王子ホールディングス株式会社 | クルパック紙及び紙加工品 |
JP2023127834A (ja) * | 2022-03-02 | 2023-09-14 | 全国農業協同組合連合会 | 重包装用袋の圧縮耐性試験方法 |
-
1993
- 1993-10-01 JP JP5962593U patent/JPH0722944U/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017044623A (ja) * | 2015-08-28 | 2017-03-02 | 日本製紙株式会社 | 重包装用クラフト紙の破袋評価方法および重包装用クラフト紙 |
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JP2021188241A (ja) * | 2020-05-27 | 2021-12-13 | 王子ホールディングス株式会社 | ヒートシール紙、包装袋 |
CN115667629A (zh) * | 2020-05-27 | 2023-01-31 | 王子控股株式会社 | 热封纸、包装袋 |
CN115667629B (zh) * | 2020-05-27 | 2024-01-16 | 王子控股株式会社 | 热封纸、包装袋 |
JP2022102323A (ja) * | 2020-12-25 | 2022-07-07 | 王子ホールディングス株式会社 | ヒートシール紙、包装袋 |
JP2022179386A (ja) * | 2021-05-21 | 2022-12-02 | 王子ホールディングス株式会社 | ヒートシール紙、包装袋 |
JP2023039215A (ja) * | 2021-09-08 | 2023-03-20 | 王子ホールディングス株式会社 | クルパック紙及び紙加工品 |
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