JPH07229394A - シールドトンネル用セグメント - Google Patents

シールドトンネル用セグメント

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JPH07229394A
JPH07229394A JP6022852A JP2285294A JPH07229394A JP H07229394 A JPH07229394 A JP H07229394A JP 6022852 A JP6022852 A JP 6022852A JP 2285294 A JP2285294 A JP 2285294A JP H07229394 A JPH07229394 A JP H07229394A
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JP
Japan
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segment
sides
segments
tunnel
curvature
Prior art date
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Pending
Application number
JP6022852A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasumi Sato
安美 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP6022852A priority Critical patent/JPH07229394A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 RCセグメントの端部からのクラックの発生
を抑制する。 【構成】 RCセグメント21の端部の辺28〜39
は、曲率半径が1mm以上で10mm以下となるように
面取りを施す。この面取りによって、RCセグメント2
1を組立てる際に、辺28〜39が他の部分に接触して
もクラックが発生しにくくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シールド工法でトンネ
ルを構築する場合に、トンネルの内壁をライニングする
ためのシールドトンネル用セグメントに関し、特に鉄筋
を材料として用いるRCセグメントに関する。
【0002】
【従来の技術】シールド工法では、シールド掘進機によ
って掘削されたトンネルの内壁を、セグメントと呼ばれ
る素材を組合わせてライニングする。セグメントは、ト
ンネルの地山が露出して崩壊するのを防ぐ役目ばかりで
はなく、シールド掘進機のシールドジャッキの推進反力
を受けて前進させる役目も有する。
【0003】従来からのシールドトンネル用セグメント
を材質から分類すると、鉄筋によって補強したコンクリ
ートであるRCセグメント、鋼鉄を加工して生成するス
チールセグメント、および鋳鉄製のダクタイルセグメン
トに分けられる。セグメント径が5mを超えると、価
格、強度、耐久性の面から、RCセグメントが大半を占
めているのが実情である。
【0004】図6は、RCセグメントの一例を示す。R
Cセグメント1は、厚みを有する円筒殻の一部を切出し
た形状を有する。トンネル中心側の内面2は凹面であ
り、トンネル外周側の外面3は凸面である。トンネルの
軸方向には軸方向端面4,5がそれぞれ形成され、周方
向には周方向端面6,7がそれぞれ形成される。軸方向
端面4,5および周方向端面6,7は、一般には平面で
ある。各面間の稜角には、辺8〜19が形成される。
【0005】図7は、各辺8〜19の稜角部の断面形状
を示す。図7(A)は、内面2の周辺の辺8〜11の断
面形状を示し、図7(B)は他の辺12〜19の断面形
状を示す。内面2の周囲の辺8〜11は、ライニングを
構築した際に、目地を埋める目的で予め段差が設けられ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来からのRCセグメ
ント1は、図7に示すように、稜角部の丸みが少ない。
このため、たとえば図8に示すように、既に組立てられ
た既設セグメント1a,1bに僅かでも目違いが発生し
ていると、新たにセグメントを組立てるときに、セレク
タで把持され新設セグメント1c,1dが、既設セグメ
ント1a,1bの辺のいずれかに最初に接触する。この
ため各辺にクラックが生じやすい。
【0007】またシールド工法では、RCセグメント1
を1周分組立ててリングを形成すると、次のストローク
の掘削に移る。シールド掘進機内のシールドジャッキか
らの推力が組立てられたセグメントに作用する。このと
き図8に示すように、各セグメント間で僅かでも目違い
があると、セグメントの端部に荷重が集中し、端部にク
ラックが生じやすくなる。セグメントの接合面にクラッ
クが発生すると、セグメントの強度が低下し、水漏れな
ども発生しやすくなるので、直ちに補修作業を行わなけ
ればならない。
【0008】実開昭60−497号公報には、RCセグ
メント間の接合面に補強用の鋼材を使用して、クラック
の発生を防ぐ先行技術が開示されている。この先行技術
では、RCセグメントを製造する段階で、接合面に予め
補強鋼材を設けておく。接合面には、コンクリートより
も脆くはない鋼材を用いるので、クラックは発生しにく
くなるけれども、鋼材が接合面に露出するので錆の発生
を防ぐ防錆処理が必要となることや、円周方向の精度を
だすためのコストがかかりすぎるなどの難点がある。
【0009】本発明の目的は、セグメントの各辺でクラ
ックの発生が軽減され、容易に健全なライニングを行う
ことができるシールドトンネル用セグメントを提供する
ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、シールド工法
でトンネルを構築するためのコンクリートセグメントに
おいて、コンクリートセグメントの各表面間の境界辺に
予め面取りが施されていることを特徴とするシールドト
ンネル用セグメントである。
【0011】本発明の前記面取りは、曲率半径が1mm
以上で10mm以下の曲面であることを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明に従えば、コンクリートセグメントの各
表面間の境界線に予め面取りが施されている。セグメン
トの組立ての際には、新たなセグメントが既設のセグメ
ントに最初に接触する部分は、いずれかの表面が均一に
接触するよりも、1つの辺が接触する方が早い。辺には
予め面取りが施されているので、クラックが生じにく
く、後からの補修の必要も少なくなる。また、組立てた
セグメントに目違いがあって、シールド掘進機を推進さ
せるための推進反力が作用しても、目違い部の稜角には
面取りが施されているので、クラックなどは生じにく
い。
【0013】また本発明に従えば、曲率半径が1mm以
上で10mm以下の曲面で面取りを施す。面取りの曲率
半径が1mm未満となると、面取りの効果が少なくな
り、10mmを超えると接合面の面積が不足したり、端
面にシール用の溝などを形成する余地が少なくなる。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の一実施例によるRCセグメ
ント21の形状を示す。内面22、外面23、軸方向端
面24,25、周方向端面26,27によって形成され
る形状は、基本的には図6に示す従来のRCセグメント
1と同等である。注目すべきは、各表面間の境界辺28
〜39に予め面取りが施されていることである。
【0015】軸方向端面24,25には、既に設置され
ているリングと新たに組立てられるリングとを接合する
ボルト用のリング間ボルト孔40が形成される。周方向
端面26,27には、リングを形成するための隣接する
RCセグメント21(図示なし)と接合するためのセグ
メント間ボルト孔41が設けられる。内面22には、ボ
ルト締め作業を行うための凹所42が形成される。内面
22には、さらにセグメント組立てのためのエレクタが
RCセグメント21を把持するための把持部43も設け
られる。軸方向端面24,25および周方向端面26,
27には、シール材および緩衝材を装着するためのシー
ル材用溝44および緩衝材用溝45がそれぞれ形成され
る。
【0016】図2は、図1のRCセグメント21の辺2
8〜39の稜角部の断面形状を示す。図2(A)、図2
(B)および図2(C)は、図1の切断面線A−A,B
−BおよびC−Cから見た形状をそれぞれ示す。内面2
2の周辺の辺28〜31については、目地を形成するた
めに段差が設けられ、各段差を滑らかに曲率半径Rの面
取り51〜53で滑らかに連結させている。図2(B)
および図2(C)に示すように、軸方向端面24,25
および周方向端面26,27間の辺32〜35と、外面
23の周辺の辺36〜39は、曲率半径Rの丸みをもっ
て面取り54,55をそれぞれ施している。
【0017】図3は、図1のRCセグメント21を接合
する状態を示す。隣接するRCセグメント61,62間
は、ボルト63によって接合する。ボルト63よりも外
周側には、シール材64がRCセグメント61,62の
端面に予め形成されているシール材用溝44に保持さ
れ、内周側には緩衝材65が、端面に予め形成されて緩
衝材用溝45に保持されている。
【0018】図4は、図1のRCセグメント21を自動
的に組立てるときの工程を示す。シールド掘進機の後方
からRCセグメント21が供給されると、でセグメン
ト供給装置へ搭載される。ではエレクタへのセグメン
ト供給が行われ、ではセグメント把持が行われる。以
上の〜の工程がセグメント供給の工程となる。
【0019】次にでは、セグメントを使用するリング
の所定位置へ旋回・伸縮・摺動されて粗位置決めされ
る。旋回は、円周方向の移動であり、伸縮は半径方向の
移動であり、摺動は軸線方向の移動である。この粗位置
決めは、セグメント自動組立て機に予め設定されている
データに基づいて行われる。
【0020】次に押付け倣い制御によって、摺動、
ヨーイング旋回の位置決めが行われる。ヨーイング
は、セグメントの中心を通る半径を中心とし、角度を調
整することである。
【0021】次に姿勢修正制御として、ローリング修
正、ピッチング修正、■伸縮修正が行われる。のロ
ーリング修正は、セグメントの軸方向端面の中心を通る
軸線に対して角度を修正することである。ピッチング修
正は、接線方向の軸線に対して角度を修正することであ
る。本実施例によれば、自動的に位置決め修正する際
に、辺28〜39にクラックが発生しにくいので、後か
らの補修の必要性も軽減される。
【0022】図5は、本発明の面取り形状を示す。図5
(A)は図1のRCセグメント21について示した丸味
を有する曲面状の面取りである。図5(B)は、傾斜面
としていわゆるC面取りの状態である。曲率半径Rは、
1mm以上で10mm以下が適している。1mm未満に
なると、セグメント組立て時に稜角度を引っかけやす
く、クラックの発生が多くなることが実験上確認されて
いる。10mmを超えると、シール材用溝44や緩衝材
用溝45の形成が困難である。たとえばシール材64と
しては、幅30mm、厚さ5〜6mmのゴムシールが用
いられるけれども、面取りが大きくなるとこのようなゴ
ムシールを用いるためのシール材用溝44を形成する余
地が少なくなる。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、コンクリ
ートセグメントの各表面間の境界辺に予め面取りが施さ
れるので、境界辺からのクラックの発生が抑制され、後
からの補修の手間も省くことができる。またクラックが
発生しにくくなるので、組立てなどの作業も迅速に行う
ことができる。
【0024】また本発明によれば、面取りを曲率半径が
1mm以上で10mm以下となるように行うので、コン
クリートセグメント間同士のシールなどを困難にしない
でクラックの発生を有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の形状を示す斜視図である。
【図2】図1の実施例の切断面線A−A,B−Bおよび
C−Cから見た断面図である。
【図3】図1の実施例のRCセグメントを接合する状態
を示す部分的な断面図である。
【図4】図1の実施例のRCセグメントを用いて自動組
立てを行う工程を示す斜視図である。
【図5】図1の実施例の面取りと他の実施例の面取りと
を示す簡略化した断面図である。
【図6】従来からのRCセグメントの概略的な形状を示
す斜視図である。
【図7】図6のRCセグメントの切断面線a−aおよび
b−bから見た断面図である。
【図8】図6のRCセグメント端部に荷重が集中する状
態を示す部分的な断面図である。
【符号の説明】
21,61,62 RCセグメント 22 内面 23 外面 24,25 軸方向端面 26,27 周方向端面 28〜39 辺 51〜55 面取り 80 R面取り 81 C面取り

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド工法でトンネルを構築するため
    のコンクリートセグメントにおいて、 コンクリートセグメントの各表面間の境界辺に予め面取
    りが施されていることを特徴とするシールドトンネル用
    セグメント。
  2. 【請求項2】 前記面取りは、曲率半径が1mm以上で
    10mm以下の曲面であることを特徴とする請求項1記
    載のシールドトンネル用セグメント。
JP6022852A 1994-02-21 1994-02-21 シールドトンネル用セグメント Pending JPH07229394A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6022852A JPH07229394A (ja) 1994-02-21 1994-02-21 シールドトンネル用セグメント

Applications Claiming Priority (1)

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JP6022852A JPH07229394A (ja) 1994-02-21 1994-02-21 シールドトンネル用セグメント

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JPH07229394A true JPH07229394A (ja) 1995-08-29

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ID=12094253

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6022852A Pending JPH07229394A (ja) 1994-02-21 1994-02-21 シールドトンネル用セグメント

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JP (1) JPH07229394A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105181252A (zh) * 2015-09-23 2015-12-23 同济大学 一种盾构隧道管片环缝抗渗性能试验用试件及其制造方法
CN105181270A (zh) * 2015-09-18 2015-12-23 中国矿业大学(北京) 一种应用三元乙丙橡胶止水条的纵向接缝的防水测试方法
CN105300601A (zh) * 2015-09-23 2016-02-03 同济大学 盾构隧道管片纵缝抗渗性能试验***
CN105738211A (zh) * 2015-09-18 2016-07-06 中国矿业大学(北京) 一种应用橡胶止水条的钢板纵向接缝的防水测试方法

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