JPH0722914U - コーナ補強材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄い段ボール紙製容器本体の耐荷重性を向上
する。 【構成】 金属製アングル状の補強材（１０）の一方の
縁部に、保持部（１２）を形成し、他方の縁部に掛止部
（１３）を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、段ボール紙製容器の角筒状の本体のコーナ補強材に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図５に示すように、それぞれ容器Ａを構成する段ボール紙角筒状の本体１に、 底蓋２と上蓋３とをかぶせパレット４上に載置し、本体１、底蓋２、上蓋３及び パレット４とをスチールバンド５、５で結束すると、本体１のコーナ部１ａに荷 重が集中的にかかることは周知である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この集中荷重に対処するため、段ボール紙に多層（例えば３層）段ボール紙を 用いると、コスト高になる。

【０００４】 また、薄い段ボール紙を用い、コーナ部外側に紙をはり付けて補強するのは、 作業性が悪い。

【０００５】 また、図６に示すように、薄い段ボール紙製の本体１のコーナ部１ａの内側を 、木柱６で補強すると、鎖線で示すデッドスペース７が発生し、収納能力が低下 して好ましくない。

【０００６】 本考案は、薄い段ボール紙製容器本体の耐荷重性を向上するコーナ補強材を提 供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、段ボール紙製容器の角筒状の本体のコーナ部に金属製アング ル状の補強材を当接し、該補強材の一方の縁部に段ボール紙を抱える保持部を形 成し、他方の縁部に段ボール紙を掛止する掛止部を形成している。

【０００８】 上記補強材は、コーナ部の内側又は外側に設け、保持部は本体の上部又は下部 に設けることができる。

【０００９】 また、掛止部は、段ボール紙の空所に貫入する丸ビスで段ボール紙に止着する のが好ましい。

【００１０】 また、補強材には、厚さが例えば１．６ｍｍの鋼板を用いるのが好ましい。

【００１１】

【作用】

上記のように構成されたコーナ補強材においては、コーナ部は内側又は外側を 鋼板製の補強板で補強され、耐荷重性が向上され、したがって、薄い段ボール紙 で本体の製作が可能となる。

【００１２】 また、コーナ部の内側に補強材を設けても、鋼板製なので、デッドスペースは 発生しない。

【００１３】

【実施例】

以下図面を参照して本考案の実施例を説明する。

【００１４】 図１において、全体を符号１０で示すコーナ補強材は、厚さが例えば１．６ｍ ｍの鋼板でアングル状に形成されている。その本体１１の下縁には、保持部１２ 、１２が形成され、上縁には、掛止部１３、１３が形成されている。

【００１５】 その保持部１２は、鋼板を外方に２回直角に折り曲げて形成され、内側巾Ｗは 、段ボール紙の厚さより若干大きく形成されている。

【００１６】 また、掛止部１３は、鋼板を外方に直角に巾Ｗで折り曲げて形成されている。 そして、掛止部１３には、段ボール紙の空室（表面紙と段状紙との間の空室）に 貫入される丸ビス１５用の透孔１４が穿設されている。

【００１７】 そして、保持部１２及び掛止部１３の内側高さＨは、本体１の高さに略等しく 形成されている。

【００１８】 補強材１０を本体１に取付ける際は、補強材１０をコーナ部１ａの内側に位置 させる。先ず、保持部１２、１２を本体１の下縁に嵌め、次いで、掛止部１３、 １３を本体１の上縁に嵌めたのち、透孔１４に丸ビス１５を通し、段ボール紙の 上記空所に貫入して補強材１０を本体１に止着する。

【００１９】 したがって、コーナ部１ａは、鋼板製の補強材で補強され、縦方向の耐荷重性 が向上される。

【００２０】 また、補強材１０は鋼板製なので、従来のデットスペース７（図６）は全く発 生しない。

【００２１】 図２は本考案の別の実施例を示し、補強材１０Ａの本体１１の下縁に掛止部１ ３、１３を形成し、上縁に保持部１２、１２を形成した例である。この実施例で も図１と同じ作用効果を奏する。

【００２２】 図３は本考案の別の実施例を示し、補強材１０Ｂの本体１１の下縁の内側に保 持部１２Ａ、１２Ａを形成し、上縁の内側に掛止部１３Ａ、１３Ａを形成した例 である。この実施例は、コーナ部１ａの外側に設けられ、図１と同じ作用効果を 奏する。

【００２３】 図４は本考案の別の実施例を示し、補強材１０Ｃの本体１１の下縁に掛止部１ ３Ａ、１３Ａを形成し、上縁に保持部１２Ａ、１２Ａを形成した例である。この 実施例では、図３と同じ作用効果を奏する。

【００２４】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように構成されているので、薄い段ボール紙製の本体 の耐荷重性を向上することができる。

【００２５】 また、従来のデッドスペースをなくし、収納能力を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例を示す斜視図。

【図２】本考案の第２実施例を示す斜視図。

【図３】本考案の第３実施例を示す斜視図。

【図４】本考案の第４実施例を示す斜視図。

【図５】本考案が実施される段ボーヘル紙製容器及びパ
レットを示す分解斜視図。

【図６】従来の補強態様の一例を示す上面図。

【符号の説明】 Ａ・・・段ボール紙製容器 １・・・本体 １ａ・・・コーナ部 ２・・・底蓋 ３・・・上蓋 ４・・・パレット ５・・・スチールバンド ６・・・木柱 ７・・・デッドスペース １０、１０Ａ、１０Ｂ、１０Ｃ・・・補強材 １１・・・本体 １２、１２Ａ・・・保持部 １３、１３Ａ・・・掛止部 １４・・・透孔 １５・・・丸ビス

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 段ボール紙製容器の角筒状の本体のコー
   ナ部に金属製アングル状の補強材を当接し、該補強材の
   一方の縁部に段ボール紙を抱える保持部を形成し、他方
   の縁部に段ボール紙を掛止する掛止部を形成したことを
   特徴とするコーナ補強材。