JP2547084Y2 - 段ボール紙製容器 - Google Patents
段ボール紙製容器Info
- Publication number
- JP2547084Y2 JP2547084Y2 JP1993053032U JP5303293U JP2547084Y2 JP 2547084 Y2 JP2547084 Y2 JP 2547084Y2 JP 1993053032 U JP1993053032 U JP 1993053032U JP 5303293 U JP5303293 U JP 5303293U JP 2547084 Y2 JP2547084 Y2 JP 2547084Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- main body
- corrugated paper
- reinforcing member
- hook
- container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Cartons (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、段ボール紙の角筒状の
主体部に底蓋と上蓋とをかぶせて構成した段ボール紙製
容器に関する。 【０００２】 【従来の技術】図５に示すように、それぞれ容器Ａを構
成する段ボール紙角筒状の主体部１に、底蓋２と上蓋３
とをかぶせパレット４上に載置し、主体部１、底蓋２、
上蓋３及びパレット４とをスチールバンド５、５で結束
すると、主体部１のコーナ部１ａに荷重が集中的にかか
ることは周知である。 【０００３】この集中荷重に対処するため、段ボール紙
に多層（例えば３層）段ボール紙を用いると、コスト高
になる。また、薄い段ボール紙を用い、コーナ部外側に
紙をはり付けて補強するのは、作業性が悪い。 【０００４】また、図６に示すように、薄い段ボール紙
製の主体部１のコーナ部１ａの内側を、木柱６で補強す
ると、鎖線で示すデッドスペース７が発生し、収納能力
が低下して好ましくない。 【０００５】一般に段ボール等の箱体のコーナ部の保護
体は種々知られており、例えば実公昭４７−２６９７８
号公報にも開示されている。しかしながら、かかる公知
技術はコーナ部のみを保護するものであり、上下から蓋
をかぶせる形式の容器には高さ方向の力を支持できず、
不適当である。 【０００６】また実開昭５６−６７３６号公報には、容
器の積み重ねを可能とする隅部補強具が開示されてい
る。しかしながらかかる公知技術は比較的に高さの低い
容器に適用されるものであり、特に上下から蓋をかぶせ
るものには適用できない。 【０００７】さらに実開昭５１−５８７３６号公報に
は、厚紙箱のコーナ部にアングル材を取付ける技術が開
示されている。しかしながら、この公知技術では箱体の
蓋および底にアングル材の貫通孔を設けねばならず、ア
ングル材の取付作業が面倒である。 【０００８】 【考案が解決しようとする課題】したがって本考案は、
比較的高さが高く、かつ上下に蓋体をかぶせる形式のも
ので取付取外し作業が簡単でかつ補強効果の高い段ボー
ル紙製容器を提供することを目的としている。 【０００９】 【課題を解決するための手段】本考案によれば、段ボー
ル紙の角筒状の主体部に底蓋と上蓋とを取付けて構成し
た段ボール紙製容器において、主体部のコーナ部には金
属製のアングル状の本体よりなる補強材が設けられ、そ
の本体の一方の縁部には２回折曲げて断面コ字状の保持
部が形成され、その本体の他方の縁部には１回折曲げた
フランジ状の掛止部が形成され、保持部と掛止部との間
の内側高さは主体部の高さと等しくしてある。 【００１０】補強材は主体部のコーナ部の内側からでも
外側からでも取付けられるよう保持部および掛止部を設
計することができる。また主体部に対して上下のいずれ
かの側に保持部又は掛止部を設けることができる。そし
て補強材は厚さが例えば１．６ｍｍの鋼板を用いるのが
好ましい。 【００１１】 【作用効果の説明】したがって、主体部の一方の端部を
保持部のコ字状の溝に挿入し、他方の端部に掛止部をか
ぶせるように支持すればよい。このように主体部の４つ
のコーナ部にすべて補強材を取付け、そして底蓋および
上蓋を取付ければ容器が完成する。このようにコ字状の
溝のある保持部と平らな掛止部とにより主体部への補強
材の取付けが容易となる。そして補強材と主体部とは同
じ高さであるから縦方向の耐荷重性が向上する。 【００１２】また、コーナ部の内側に補強材を設けて
も、鋼板製なので、デッドスペースは発生しない。 【００１３】 【実施例】以下図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。 【００１４】図１において、全体を符号１０で示すコー
ナ補強材は、厚さが例えば１．６ｍｍの鋼板でアングル
状に形成されている。その本体１１の下縁には、保持部
１２、１２が形成され、上縁には、掛止部１３、１３が
形成されている。 【００１５】その保持部１２は、鋼板を外方に２回直角
に折り曲げて形成され、内側巾Ｗは、段ボール紙の厚さ
より若干大きく形成されている。 【００１６】また、掛止部１３は、鋼板を外方に直角に
巾Ｗで折り曲げて形成されている。そして、掛止部１３
には、段ボール紙の空室（表面紙と段状紙との間の空
室）に貫入される丸ビス１５用の透孔１４が穿設されて
いる。 【００１７】そして、保持部１２及び掛止部１３の内側
高さＨは、主体部１の高さに略等しく形成されている。 【００１８】補強材１０を主体部１に取付ける際は、補
強材１０をコーナ部１ａの内側に位置させる。先ず、保
持部１２、１２を主体部１の下縁に嵌め、次いで、掛止
部１３、１３を主体部１の上縁に嵌めたのち、透孔１４
に丸ビス１５を通し、段ボール紙の上記空所に貫入して
補強材１０を主体部１に止着する。 【００１９】したがって、コーナ部１ａは、鋼板製の補
強材で補強され、縦方向の耐荷重性が向上される。 【００２０】また、補強材１０は鋼板製なので、従来の
デットスペース７（図６）は全く発生しない。 【００２１】図２は本考案の別の実施例を示し、補強材
１０Ａの本体１１の下縁に掛止部１３、１３を形成し、
上縁に保持部１２、１２を形成した例である。この実施
例でも図１と同じ作用効果を奏する。 【００２２】図３は本考案の別の実施例を示し、補強材
１０Ｂの本体１１の下縁の内側に保持部１２Ａ、１２Ａ
を形成し、上縁の内側に掛止部１３Ａ、１３Ａを形成し
た例である。この実施例は、コーナ部１ａの外側に設け
られ、図１と同じ作用効果を奏する。 【００２３】図４は本考案の別の実施例を示し、補強材
１０Ｃの本体１１の下縁に掛止部１３Ａ、１３Ａを形成
し、上縁に保持部１２Ａ、１２Ａを形成した例である。
この実施例では、図３と同じ作用効果を奏する。 【００２４】 【考案の効果】以上の通り本考案によれば、下記のすぐ
れた効果を奏する。 （ａ） 主体部の一方の端部と保持部のコ字状の溝に挿
入し、他方の端部を掛止部に支持すればよいので、補強
材の取付作業が簡単であり、かつ確実に取付けることが
できる。 （ｂ） 金属材で補強材を形成したのでデットスペース
がなく収納容器が充分にとれる。 （ｃ） 補強材と主体部とは同じ高さのため、縦方向の
荷重に耐えられる。 （ｄ） 底蓋や上蓋の取付けに全く影響がない。 【００２５】
主体部に底蓋と上蓋とをかぶせて構成した段ボール紙製
容器に関する。 【０００２】 【従来の技術】図５に示すように、それぞれ容器Ａを構
成する段ボール紙角筒状の主体部１に、底蓋２と上蓋３
とをかぶせパレット４上に載置し、主体部１、底蓋２、
上蓋３及びパレット４とをスチールバンド５、５で結束
すると、主体部１のコーナ部１ａに荷重が集中的にかか
ることは周知である。 【０００３】この集中荷重に対処するため、段ボール紙
に多層（例えば３層）段ボール紙を用いると、コスト高
になる。また、薄い段ボール紙を用い、コーナ部外側に
紙をはり付けて補強するのは、作業性が悪い。 【０００４】また、図６に示すように、薄い段ボール紙
製の主体部１のコーナ部１ａの内側を、木柱６で補強す
ると、鎖線で示すデッドスペース７が発生し、収納能力
が低下して好ましくない。 【０００５】一般に段ボール等の箱体のコーナ部の保護
体は種々知られており、例えば実公昭４７−２６９７８
号公報にも開示されている。しかしながら、かかる公知
技術はコーナ部のみを保護するものであり、上下から蓋
をかぶせる形式の容器には高さ方向の力を支持できず、
不適当である。 【０００６】また実開昭５６−６７３６号公報には、容
器の積み重ねを可能とする隅部補強具が開示されてい
る。しかしながらかかる公知技術は比較的に高さの低い
容器に適用されるものであり、特に上下から蓋をかぶせ
るものには適用できない。 【０００７】さらに実開昭５１−５８７３６号公報に
は、厚紙箱のコーナ部にアングル材を取付ける技術が開
示されている。しかしながら、この公知技術では箱体の
蓋および底にアングル材の貫通孔を設けねばならず、ア
ングル材の取付作業が面倒である。 【０００８】 【考案が解決しようとする課題】したがって本考案は、
比較的高さが高く、かつ上下に蓋体をかぶせる形式のも
ので取付取外し作業が簡単でかつ補強効果の高い段ボー
ル紙製容器を提供することを目的としている。 【０００９】 【課題を解決するための手段】本考案によれば、段ボー
ル紙の角筒状の主体部に底蓋と上蓋とを取付けて構成し
た段ボール紙製容器において、主体部のコーナ部には金
属製のアングル状の本体よりなる補強材が設けられ、そ
の本体の一方の縁部には２回折曲げて断面コ字状の保持
部が形成され、その本体の他方の縁部には１回折曲げた
フランジ状の掛止部が形成され、保持部と掛止部との間
の内側高さは主体部の高さと等しくしてある。 【００１０】補強材は主体部のコーナ部の内側からでも
外側からでも取付けられるよう保持部および掛止部を設
計することができる。また主体部に対して上下のいずれ
かの側に保持部又は掛止部を設けることができる。そし
て補強材は厚さが例えば１．６ｍｍの鋼板を用いるのが
好ましい。 【００１１】 【作用効果の説明】したがって、主体部の一方の端部を
保持部のコ字状の溝に挿入し、他方の端部に掛止部をか
ぶせるように支持すればよい。このように主体部の４つ
のコーナ部にすべて補強材を取付け、そして底蓋および
上蓋を取付ければ容器が完成する。このようにコ字状の
溝のある保持部と平らな掛止部とにより主体部への補強
材の取付けが容易となる。そして補強材と主体部とは同
じ高さであるから縦方向の耐荷重性が向上する。 【００１２】また、コーナ部の内側に補強材を設けて
も、鋼板製なので、デッドスペースは発生しない。 【００１３】 【実施例】以下図面を参照して本考案の実施例を説明す
る。 【００１４】図１において、全体を符号１０で示すコー
ナ補強材は、厚さが例えば１．６ｍｍの鋼板でアングル
状に形成されている。その本体１１の下縁には、保持部
１２、１２が形成され、上縁には、掛止部１３、１３が
形成されている。 【００１５】その保持部１２は、鋼板を外方に２回直角
に折り曲げて形成され、内側巾Ｗは、段ボール紙の厚さ
より若干大きく形成されている。 【００１６】また、掛止部１３は、鋼板を外方に直角に
巾Ｗで折り曲げて形成されている。そして、掛止部１３
には、段ボール紙の空室（表面紙と段状紙との間の空
室）に貫入される丸ビス１５用の透孔１４が穿設されて
いる。 【００１７】そして、保持部１２及び掛止部１３の内側
高さＨは、主体部１の高さに略等しく形成されている。 【００１８】補強材１０を主体部１に取付ける際は、補
強材１０をコーナ部１ａの内側に位置させる。先ず、保
持部１２、１２を主体部１の下縁に嵌め、次いで、掛止
部１３、１３を主体部１の上縁に嵌めたのち、透孔１４
に丸ビス１５を通し、段ボール紙の上記空所に貫入して
補強材１０を主体部１に止着する。 【００１９】したがって、コーナ部１ａは、鋼板製の補
強材で補強され、縦方向の耐荷重性が向上される。 【００２０】また、補強材１０は鋼板製なので、従来の
デットスペース７（図６）は全く発生しない。 【００２１】図２は本考案の別の実施例を示し、補強材
１０Ａの本体１１の下縁に掛止部１３、１３を形成し、
上縁に保持部１２、１２を形成した例である。この実施
例でも図１と同じ作用効果を奏する。 【００２２】図３は本考案の別の実施例を示し、補強材
１０Ｂの本体１１の下縁の内側に保持部１２Ａ、１２Ａ
を形成し、上縁の内側に掛止部１３Ａ、１３Ａを形成し
た例である。この実施例は、コーナ部１ａの外側に設け
られ、図１と同じ作用効果を奏する。 【００２３】図４は本考案の別の実施例を示し、補強材
１０Ｃの本体１１の下縁に掛止部１３Ａ、１３Ａを形成
し、上縁に保持部１２Ａ、１２Ａを形成した例である。
この実施例では、図３と同じ作用効果を奏する。 【００２４】 【考案の効果】以上の通り本考案によれば、下記のすぐ
れた効果を奏する。 （ａ） 主体部の一方の端部と保持部のコ字状の溝に挿
入し、他方の端部を掛止部に支持すればよいので、補強
材の取付作業が簡単であり、かつ確実に取付けることが
できる。 （ｂ） 金属材で補強材を形成したのでデットスペース
がなく収納容器が充分にとれる。 （ｃ） 補強材と主体部とは同じ高さのため、縦方向の
荷重に耐えられる。 （ｄ） 底蓋や上蓋の取付けに全く影響がない。 【００２５】
【図面の簡単な説明】
【図１】本考案の第１実施例を示す斜視図。
【図２】本考案の第２実施例を示す斜視図。
【図３】本考案の第３実施例を示す斜視図。
【図４】本考案の第４実施例を示す斜視図。
【図５】本考案を実施した段ボール紙製容器及びパレッ
トを示す分解斜視図。 【図６】従来の補強態様の一例を示す上面図。 【符号の説明】 Ａ・・・段ボール紙製容器 １・・・主体部 １ａ・・・コーナ部 ２・・・底蓋 ３・・・上蓋 ４・・・パレット ５・・・スチールバンド ６・・・木柱 ７・・・デッドスペース １０、１０Ａ、１０Ｂ、１０Ｃ・・・補強材 １１・・・本体 １２、１２Ａ・・・保持部 １３、１３Ａ・・・掛止部 １４・・・透孔 １５・・・丸ビス
トを示す分解斜視図。 【図６】従来の補強態様の一例を示す上面図。 【符号の説明】 Ａ・・・段ボール紙製容器 １・・・主体部 １ａ・・・コーナ部 ２・・・底蓋 ３・・・上蓋 ４・・・パレット ５・・・スチールバンド ６・・・木柱 ７・・・デッドスペース １０、１０Ａ、１０Ｂ、１０Ｃ・・・補強材 １１・・・本体 １２、１２Ａ・・・保持部 １３、１３Ａ・・・掛止部 １４・・・透孔 １５・・・丸ビス
Claims (1)
- (57)【実用新案登録請求の範囲】 段ボール紙の角筒状の主体部に底蓋と上蓋とを取付けて
構成した段ボール紙製容器において、主体部のコーナ部
には金属製のアングル状の本体よりなる補強材が設けら
れ、その本体の一方の縁部には２回折曲げて断面コ字状
の保持部が形成され、その本体の他方の縁部には１回折
曲げたフランジ状の掛止部が形成され、保持部と掛止部
との間の内側高さは主体部の高さと等しくしたことを特
徴とする段ボール紙製容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993053032U JP2547084Y2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 段ボール紙製容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993053032U JP2547084Y2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 段ボール紙製容器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0722914U JPH0722914U (ja) | 1995-04-25 |
| JP2547084Y2 true JP2547084Y2 (ja) | 1997-09-03 |
Family
ID=12931559
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993053032U Expired - Lifetime JP2547084Y2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 段ボール紙製容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2547084Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101515083B1 (ko) * | 2015-01-28 | 2015-04-28 | (주)종합건축사사무소그룹예성 | 공동주택용 저수조 앵글프레임 연결구조 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS527635Y2 (ja) * | 1971-04-20 | 1977-02-17 | ||
| JPS49131739A (ja) * | 1973-04-24 | 1974-12-17 | ||
| JPS5488339A (en) * | 1977-12-23 | 1979-07-13 | Teijin Ltd | Production of crimped yarn |
-
1993
- 1993-09-30 JP JP1993053032U patent/JP2547084Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0722914U (ja) | 1995-04-25 |
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| JPH0427841Y2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |