JPH072282U

JPH072282U - タバコ箱収納ケース

Info

Publication number: JPH072282U
Application number: JP3733393U
Authority: JP
Inventors: 真理子下村
Original assignee: 真理子下村
Priority date: 1993-06-15
Filing date: 1993-06-15
Publication date: 1995-01-13

Abstract

(57)【要約】【目的】外力、衝撃力によってもタバコ箱を簡単に圧
潰させず、タバコ自体の圧潰、折損を確実に防止し、ま
た、その出し入れも簡単に行なえるようにする。【構成】タバコ箱Ｃの大きさにほぼ対応した内法大き
さを備えているほぼボックス状の剛性のケース本体１を
形成する。ケース本体１の左右の側壁のいずれか一方
に、側方向のスライド操作によってタバコ箱Ｃをケース
本体１内に収納するスライド出入口２を開口形成し、い
ずれか他方に、ケース本体１外からの手指等の挿入押圧
等によってタバコ箱Ｃを押し出すため押圧口３を開口形
成する。スライド出入口２自体の内縁面は、ケース本体
１の上下、前後の側壁夫々の内側面に連続し、押圧口３
の外郭周縁にはストッパー部４を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、紙巻きタバコを収納しているタバコ箱の圧潰及び内部のタバコ葉の散乱を防止できるようにしたタバコ箱収納ケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から紙巻きタバコは、これを適数本で収納しているタバコ箱毎に販売され、その喫用に際しては、開封したタバコ箱内から１本毎に取り出すものとし、開封した取出口は適宜に閉塞してポケット、バッグその他に格納することで携帯している。そして、タバコ箱自体は、内部に湿気分が進入しないようにいわゆる銀紙、アルミニウム箔等にて形成された中紙によってタバコを包装し、更に、タバコ銘柄その他を表示した外紙及びセロハン紙にて中紙外側を包装した簡易包装構造のものであったり、あるいは、やや肉厚の厚手用紙から成る硬質紙製の外箱内に挿入包装する箱構造のものであったりしている。

【０００３】ただ、特に、簡易包装構造のものであると、これを携帯する場合には、その包装構造自体が剛性のものではないから、内部に収容してあるタバコが外部からの物理的な力や衝撃その他によって圧潰、折損されることがあり、喫用に際し不便なものである。

【０００４】これを解消すべく、従来提供されていたタバコ箱用の収納ケースとして、タバコ箱を格納する容器本体と、この容器本体の開口部を閉塞するよう、タバコ箱上部に被せて容器本体に被冠するボックス状の蓋体とから成っているものがある。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上述の従来提案されていたボックス状の蓋体を有する収納ケースは、タバコの取り出しに際し、容器本体と蓋体との着脱を必要とし、蓋体を容器本体から取り外さなければ開口できないために、取扱いが面倒であるばかりでなく、タバコ取り出し後の取り外したままで使用しない蓋体を紛失してしまうこともあった。

【０００６】そこで、この考案は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、特に、簡易包装構造のタバコ箱をスライド式に収納しておくことで、外部からの物理的な力や衝撃力によってもタバコ箱を簡単に圧潰させることがなく、タバコ自体の圧潰、折損を確実に防止し、しかも、その取り出し、収納が簡単に行なえ、女性にとっても使用が容易であるタバコ箱収納ケースを提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上述した目的を達成するため、この考案にあっては、所定のタバコ箱Ｃの左右幅、前後奥行、高さ夫々の大きさにほぼ対応した左右幅、前後奥行、高さ夫々の内法幅員を備えているほぼボックス状の剛性のケース本体１を形成し、このケース本体１の左右の側壁のいずれか一方には、タバコ箱Ｃをその側方向でのスライド操作によって収納させるスライド出入口２を開口形成し、いずれか他方には、ケース本体１内に収納したタバコ箱Ｃを、ケース本体１外からの手指等の挿入押圧等によって押し出すための押圧口３を開口形成したことを特徴とする。

【０００８】スライド出入口２自体の内縁面は、ケース本体１を形成している上下の側壁、前後の側壁夫々の内側面に連続しているものとして、また、押圧口３が形成されるケース本体１の側壁は、押圧口３の外郭周縁が残置されることでストッパー部４となっているものとして構成することができる。

【０００９】

【作用】

この考案に係るタバコ箱収納ケースにあって、ケース本体１の左右の側壁のいずれかに開口形成したスライド出入口２は、タバコ箱Ｃをスライド式に出し入れさせ、ケース本体１内への押し込みはタバコ箱Ｃを収納させ、また、同様にいずれかに開口形成した押圧口３からの押し出しはタバコ箱Ｃをケース本体１から外出させる。

【００１０】剛性のケース本体１は、これの内部に収納したタバコ箱Ｃを外部からの圧潰力、衝撃力その他から保護させ、また、タバコ箱Ｃに開封形成した開封口を閉塞し、例えばタバコ葉等を散乱させない。

【００１１】タバコ箱Ｃの出し入れは、ケース本体１の側方からの挿入、押し出しのワンタッチ操作で、片手によっても簡単に行なわせる。

【００１２】

【実施例】

以下、図面を参照してこの考案の一実施例を説明するに、図において示される符号１は、所定のタバコ箱Ｃをその側方向でのスライド操作によって収納可能にしたほぼボックス状のケース本体であり、このケース本体１は、タバコ箱Ｃの左右幅、前後奥行、高さ夫々の大きさにほぼ対応した左右幅、前後奥行、高さ夫々の内法幅員を備えているものとして形成されている。

【００１３】このケース本体１における左右側壁のいずれか一方には、タバコ箱Ｃの前後奥行、高さに対応している矩形に相当する形状、大きさを有するように開口されたスライド出入口２が形成されている。そして、いずれか他方には、ケース本体１内に収納されたタバコ箱Ｃを、ケース本体１外からの手指等の挿入押圧等によって押し出すための押圧口３を開口形成してあり、スライド出入口２、押圧口３両者はケース本体１の左右で対称的に配置形成されている。

【００１４】また、スライド出入口２自体の内縁面は、ケース本体１を形成している上下の側壁、前後の側壁夫々の内側面に連続したものとされ、スライド出入口２を経て出し入れされるタバコ箱Ｃは上下の側壁、前後の側壁夫々の内側面に沿ってスライドされるようになっている。

【００１５】押圧口３自体は、手指等が挿入されるに足りる大きさに開口され、例えば片手で持ちながら、その一つの指先が挿入されてタバコ箱Ｃを押し出すときに順次にケース本体１内に速やかに進入されるように、縦長に形成されている。また、この押圧口３が形成されるケース本体１の側壁は、押圧口３の外郭周縁が残置されていて、この残置部分が、タバコ箱Ｃをケース本体１内にスライド収納したときにケース本体１外への突出を阻止するストッパー部４となっている。このストッパー部４として残置される突出形状は、適宜な具象、抽象のものとして装飾させることができ、例えばケース本体１表面に施すことがある模様、モチーフその他の所定のデザインと相俟ち、全体としての装飾性を高めることができる。

【００１６】なお、ケース本体１自体は、硬質製の合成樹脂、金属、木材その他の剛性の素材によって形成されるもので、更にはある程度の硬度があるものであれば紙によっても形成でき、要は、内部に収納したタバコ箱Ｃが外力、衝撃力その他によっても圧潰されないものとなれば足りるものである。

【００１７】次に、この考案収納ケースの使用の一例を説明すると、図１に示すように、ケース本体１のスライド出入口２を経て所定のタバコ箱Ｃをスライド挿入することでケース本体１内に収納し、その儘でポケット、バッグ等に格納して携帯する。また、喫用に際しては、図２に示すように、押圧口３外方から手指等にて押圧することで、スライド出入口２から外出させ、開封させてある開封口からタバコを取り出すものである。

【００１８】

【考案の効果】

この考案は以上のように構成されており、これがため、特に、簡易包装構造の圧潰されやすいタバコ箱Ｃを外部からの物理的な力や衝撃力によっても簡単に圧潰させることなく収納保護でき、タバコ自体の圧潰、折損を確実に防止できるのである。

【００１９】しかも、タバコ箱Ｃの取り出し、収納は、ケース本体１の側方に開口形成したスライド出入口２を経てスライド式に簡単に行なえるばかりでなく、タバコ箱Ｃに開封形成した開封口をケース本体１の上部側壁によって閉塞できるから、例えば格納したバッグ内にタバコ葉を散乱させることもない。また、ケース本体１からタバコ箱Ｃを半ばスライド外出させた状態ではタバコ箱Ｃに形成した開封口が表われるから、そのままタバコを取り出すことができる。

【００２０】更には、ケース本体１自体は、前後側壁、上部側壁を備えているから、これらに適宜なデザイン、装飾を施すことも可能であり、これらの装飾性とも相俟ち、女性にとって携帯使用の際のアクセサリーともなり、使用も容易である。

【００２１】すなわち、これは、この考案が、所定のタバコ箱Ｃの大きさにほぼ対応した内法大きさを備えている剛性のケース本体１を形成し、このケース本体１の左右の側壁にスライド出入口２、押圧口３を夫々開口形成したからであり、これによって、タバコ箱Ｃを簡単に出し入れでき、しかも、外部からの不要な外力に対して十分に保護できるものである。

【００２２】また、スライド出入口２によるタバコ箱Ｃの出し入れ操作は、このスライド出入口２自体の内縁面が、ケース本体１の上下、前後の夫々の側壁内側面に連続しているから、極めてスムーズに行なうことができ、片手による操作によっても簡単にスライドできるものである。

【００２３】押圧口３の外郭周縁にはストッパー部４が形成されているから、ケース本体１内に収納したタバコ箱Ｃをケース本体１外に突出落下させることもなく、ケース本体１内に確実に保持収納させることができる。

【００２４】そればかりでなく、ケース本体１の上部の側壁は、側方開口のスライド出入口２によって収納されたタバコ箱Ｃにおける上部に開封形成した開封口を閉塞させるから、タバコ箱内の巻きタバコのタバコ葉を外部に散乱させず、例えばバッグ内に格納しておいても、バッグ内を汚損させることもないのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例における使用状態の一部切
欠斜視図である。

【図２】断面図である。

【符号の説明】

Ｃタバコ箱１ケース本体２スライド出
入口３押圧口４ストッパー
部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】所定のタバコ箱の左右幅、前後奥行、高
さ夫々の大きさにほぼ対応した左右幅、前後奥行、高さ
夫々の内法幅員を備えているほぼボックス状の剛性のケ
ース本体を形成し、このケース本体の左右の側壁のいず
れか一方には、タバコ箱をその側方向でのスライド操作
によって収納させるスライド出入口を開口形成し、いず
れか他方には、ケース本体内に収納したタバコ箱を、ケ
ース本体外からの手指等の挿入押圧等によって押し出す
ための押圧口を開口形成したことを特徴とするタバコ箱
収納ケース。
【請求項２】スライド出入口自体の内縁面は、ケース
本体を形成している上下の側壁、前後の側壁夫々の内側
面に連続している請求項１記載のタバコ箱収納ケース。
【請求項３】押圧口が形成されるケース本体の側壁
は、押圧口の外郭周縁が残置されることでストッパー部
となっている請求項１または２記載のタバコ箱収納ケー
ス。