JPH0722757A - 薄膜多層回路基板用ベース基板 - Google Patents

薄膜多層回路基板用ベース基板

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JPH0722757A
JPH0722757A JP5153079A JP15307993A JPH0722757A JP H0722757 A JPH0722757 A JP H0722757A JP 5153079 A JP5153079 A JP 5153079A JP 15307993 A JP15307993 A JP 15307993A JP H0722757 A JPH0722757 A JP H0722757A
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JP
Japan
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base substrate
thin film
decoupling capacitor
circuit board
multilayer circuit
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Application number
JP5153079A
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Inventor
Takashi Ikeda
尊士 池田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インダクタンスが小さくかつ大容量のデカッ
プリングキャパシタ13を内蔵することができ、MCM
のベース基板として使用した場合、高速スイッチングに
より発生するノイズ等を効果的に除去することができ、
理論回路において誤動作が発生しにくい膜多層回路基板
用ベース基板を提供すること。 【構成】 1層以上の電源層12及び1層以上のグラン
ド層14を含み、電源層12及びグランド層14間に薄
膜強誘電体からなるデカップリングキャパシタ13が構
成されている薄膜多層回路基板用ベース基板10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜多層回路基板用ベー
ス基板に関し、より詳細には大型コンピューター、ワー
クステーション、画像処理、通信といった高機能、高密
度、高速のMCM(multichip module)に用いられる薄
膜多層回路基板用ベース基板に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIの高機能化を図る手段としては、
LSIそのものの高集積化が一般的であるが、アナロ
グ、デジタル混在LSI、ガリウムヒ素LSIとシリコ
ンLSIといったようにワンチップ化を図ることが出来
ない、または困難である場合においては、数種類のLS
Iのベアチップを組み合わせて直接実装するMCM(mu
ltichip module)の必要性がでてきている。
【0003】特に高速化、高密度化といったニーズが要
求される用途が多く、前記MCMを直接実装する回路基
板においても前記のニーズを満足する必要がある。
【0004】従来、このようなMCMに使用される薄膜
多層回路基板用ベース基板としては、セラミックス、メ
タル、シリコンといった基板が使用され、その上にポリ
イミドなどの有機絶縁膜及びAl、Cuからなるメタル
薄膜配線が交互に多層に形成され、上下の配線と配線と
はビアホールによって接続する薄膜多層プロセスによる
薄膜多層回路基板が用いられている。一部のセラミック
基板ではアルミナ積層セラミック基板に電源層を形成
し、ベース基板として使用しているものもある。
【0005】しかし、このような薄膜多層回路基板用ベ
ース基板においては、複数のLSIが高速にスイッチン
グすることによりスイッチングノイズが発生し、このた
め論理回路において誤動作が生じることがある。このよ
うな誤作動を防ぐために、デカップリングキャパシタを
電源とグランドの間に挿入してノイズを除去する方法が
採用され、静電容量が0.1μF〜数μFのセラミック
コンデンサやタンタルコンデンサなどがキャパシタとし
て後付けされている。
【0006】図4は従来のベース基板および該ベース基
板上に形成された薄膜多層回路の一例を示した摸式的断
面図である。図中40はベース基板を示しており、ベー
ス基板40上には、薄膜多層回路46が形成されてお
り、これらベース基板40と薄膜多層回路46とにより
薄膜多層回路基板47が構成されている。薄膜多層回路
46は薄膜回路層46a及び信号ライン46bが幾重に
も積層されて形成されており、各薄膜回路層46a上に
は信号ライン46bが形成されている。これらの信号ラ
イン46bを電気的に接続するために薄膜回路層46a
内にはビアホール48が多数形成されている。さらに、
薄膜多層回路46上面にはボンディングパッド49が形
成されている。ベース基板40内の基板41上には厚さ
が3μmのCuからなるグランド層44が形成されてお
り、グランド層44上には絶縁層45が形成され、絶縁
層45上には厚さが3μmのCuからなる電源層42が
形成されている。これらベース基板40上面にはグラン
ド層44と信号ライン46bとを電気的に接続するため
のグランド接続用パッド44aが形成されている。ま
た、隣り合うボンディングパッド49上にはチップコン
デンサ43が半田により接続されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のベース
基板40においては、外部に装備し易いチップコンデン
サ43がデカップリングキャパシタとして後付けされて
おり、このチップコンデンサ43によりノイズが除去さ
れる。
【0008】しかしながらチップコンデンサ43が高速
動作すると、チップコンデンサ43の電極やチップコン
デンサ43を取り付けるためのリード線等によるインダ
クタンスが増大し、これらに起因してインピーダンスが
大きくなり、効果的なノイズ除去が行なうことが困難で
あるという課題があった。
【0009】そこでこのような問題を解決するため、薄
膜多層回路基板内に形成された電源層及びグランド層間
にSiO2 の薄膜誘電体層を形成し、デカップリングキ
ャパシタを内蔵させることによりインダクタンスを小さ
くした図5に示したようなベース基板が提案されてい
る。このベース基板50では、シリコン(ハイドープ)
製の基板51上にSiO2 の薄膜からなるタ53aがス
パッタリングにより形成され、第1のデカップリングキ
ャパシタ53a上には厚さが3μmのCuからなる電源
層52が形成され、電源層52上にはSiO2 の薄膜か
らなる第2のデカップリングキャパシタ53bがスパッ
タリングにより形成されている。また、第2のデカップ
リングキャパシタ53b上には厚さが3μmのCuから
なるグランド層54及び電源接続用パッド52aが形成
され、2つのデカップリングキャパシタ53a、53b
からなるデカップリングキャパシタ53がベース基板5
0内に構成されている。このため、デカップリングキャ
パシタ53取り付け用のリード線が不要となり、またデ
カップリングキャパシタ53の電極は電源層52及びグ
ランド層54が兼ねているため、高速作動してもインダ
クタンスが増大しない。
【0010】しかしながら、デカップリングキャパシタ
53がSiO2 を用いて形成されていて誘電率が低く、
また膜厚を薄くすると耐電圧が低くなって信頼性が得ら
れなくなるため、大容量を得ることができないという課
題があり、したがってMCMのベース基板として使用し
た場合、高速スイッチングにより発生するノイズ等を効
果的に除去することができないという課題があった。
【0011】本発明は上記した課題に鑑みなされたもの
であって、インダクタンスが小さくかつ大容量のデカッ
プリングキャパシタを内蔵することができ、MCMのベ
ース基板として使用した場合、高速スイッチングにより
発生するノイズ等を効果的に除去することができ、理論
回路において誤動作が発生しにくい薄膜多層回路基板用
ベース基板を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る薄膜多層回路基板用ベース基板は、1層
以上の電源層及び1層以上のグランド層を含み、これら
の層間に薄膜強誘電体からなるデカップリングキャパシ
タが構成されていることを特徴としている。
【0013】
【作用】例えば、PbZr0.5 Ti0.53 (PZT)
系やPbの一部をLaで置換したPLZT系やSrTi
3 系、BaTiO3 系等の強誘電体の薄膜を上下電極
間に形成すると、静電容量の大きいキャパシタが得られ
る。
【0014】したがって上記した構成の薄膜多層回路基
板用ベース基板によれば、1層以上の前記電源層及び1
層以上の前記グランド層を含み、これらの層間に薄膜強
誘電体からなる前記デカップリングキャパシタが構成さ
れているので、前記ベース基板に前記電源層及び前記グ
ランド層を上下電極とする大容量のデカップリングキャ
パシタが内蔵されることとなり、前記ベース基板のノイ
ズ除去能力を増大させることが可能となる。また、前記
デカップリングキャパシタを取り付けるためのリード線
は不要であり、しかも電極が内蔵されているため、前記
デカップリングキャパシタが高速作動してもインダクタ
ンスの増大が阻止される。これにより、インピーダンス
の増大が防止され、前記ノイズ除去能力が向上すること
となる。
【0015】したがって、前記ベース基板をMCM等の
ベース基板として使用した場合、高速スイッチングによ
り発生するノイズ等を効果的に除去することが可能とな
り、理論回路において誤動作が発生しにくくなる。
【0016】
【実施例及び比較例】以下、本発明に係る薄膜多層回路
基板用ベース基板の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は実施例に係る薄膜多層回路基板用ベース基板を示
した模式的断面図であり、図中10はベース基板を示し
ており、Al23 製の基板11上には厚さが3μmの
Cuからなる電源層12が形成され、電源層12上には
厚さが1μmのデカップリングキャパシタ13がPbZ
0.5 Ti0.53 を用いて形成されている。デカップ
リングキャパシタ13上には厚さが3μmのCuからな
るグランド層14がベース基板10上に形成される薄膜
多層回路(図示せず)の信号ライン(図示せず)と電源
層12とを結ぶための電源接続用パッド12aを含んで
形成されており、これら基板11、電源層12、電源接
続用パッド12a、デカップリングキャパシタ13及び
グランド層14を含んでベース基板10が構成されてい
る。
【0017】上記したベース基板10を作製するには、
まずAl23 粉末にバインダ、溶媒、可塑剤等を添加
し、これらを混練して作製されたスラリーをドクターブ
レード法を用いて成形し、乾燥させたグリーンシートを
用意する。次に、該グリーンシートに電源層12の導電
パターンをCuを用いて印刷する。
【0018】このようにして得られた前記グリーンシー
ト上に、重縮合反応を利用するゾル・ゲル法によりPb
Zr0.5 Ti0.53 の薄膜をコーティングする。すな
わち、Zr及びTiのプトキシドのそれぞれに等モルの
AcAc(アセチルアセトン)を加えて反応させ、Zr
及びTiを適当な割合で混合する。この後、モノエタノ
ールアミンで安定化させたPb−エトキシドのアルコー
ル溶液を添加し、さらに加水分解のためのH2 O(H2
O/全アルコキシドのモル比=2)を加えたゾルをディ
ッピング法により前記グリーンシート上にコーティング
する。
【0019】この後、前記PbZr0.5 Ti0.53
薄膜上に、グランド層14及び電源接続用パッド12a
の導電パターンをCuを用いて印刷し、積層体を形成し
た後、前記積層体に脱バインダ工程及び焼成工程を施し
てベース基板10を作製する。
【0020】本実施例に係る薄膜多層回路基板用ベース
基板10におけるデカップリングキャパシタ13の静電
容量を測定したところ、530nF/cm2 の大容量を
得ることができた。
【0021】以上のように本実施例に係る薄膜多層回路
基板用ベース基板10にあっては、ベース基板10内に
電源層12及びグランド層14を上下電極とする大容量
のデカップリングキャパシタ13を内蔵させることがで
き、ベース基板10のノイズ除去能力を増大させること
ができる。また、デカップリングキャパシタ13を取り
付けるためのリード線が不要となり、また電極も内蔵さ
れているため、デカップリングキャパシタ13が高速作
動してもインダクタンスの増大を阻止することができ
る。
【0022】したがって、ベース基板10をMCM等の
ベース基板として使用した場合、高速スイッチングによ
り発生するノイズ等を効果的に除去することができ、理
論回路において誤動作が発生しにくくすることができ
る。
【0023】図2は別の実施例に係る薄膜多層回路基板
用ベース基板を示した模式的断面図である。図中20は
ベース基板を示しており、LFC(低温焼結基板)製の
基板21上には厚さが3.2μmのグランド層24が形
成されている。なお、このグランド層24は厚さが0.
1μmのCr、厚さが3.0μmのCu及び厚さが0.
1μmのCrが積層されて形成されている。
【0024】また、グランド層24上には厚さが10μ
mのデカップリングキャパシタ23がPbZr0.5 Ti
0.53 を用いて形成され、デカップリングキャパシタ
23上にはCr/Cu(0.1/3.0μm)からなる
電源層22が、ベース基板20上に形成される薄膜多層
回路(図示せず)の信号ライン(図示せず)とグランド
層24とを結ぶためのグランド接続用パッド24aを含
んで形成されている。また、電源層22上には厚さが1
0μmのポリイミド層25が形成され、ポリイミド層2
6上にはの電極パッド26がCr/Cu(0.1/3.
0μm)を用いて形成されており、これら基板21、電
源層22、デカップリングキャパシタ23、グランド層
24、グランド接続用パッド24a、ポリイミド層25
及び電極パッド26を含んでベース基板20が構成され
ている。
【0025】上記したベース基板20を作製するには、
まず基板原料の粉末にバインダ、溶媒、可塑剤等を添加
し、これらを混練して作製されたスラリーをドクターブ
レード法を用いて成形し、乾燥させて焼成した基板上に
グランド層24の導電パターンをCr及びCuをスパッ
タリングすることにより形成する。次に前記導電パター
ンが印刷された前記グリーンシート上にゾル・ゲル法に
よりPbZr0.5 Ti0.53 の薄膜をコーティングし
た後、前記PbZr0.5 Ti0.53 の薄膜の所定の位
置にビアホールを形成する。そして前記PbZr0.5
0.53 の薄膜上に電源層22及びグランド接続用パ
ッド24aの導電パターンをCr及びCuをスパッタリ
ングすることにより形成し、その後該導電パターン上に
ポリイミドの薄膜をスピンコート法によりコーティング
した後、該ポリイミドの薄膜の所定の位置にビアホール
を形成する。次に、前記ポリイミドの薄膜上に電極パッ
ド26の導電パターンをCr及びCuのスパッタリング
とフォトリソグラフィとにより形成して積層体を形成
し、ベース基板20を作製する。
【0026】本実施例に係る薄膜多層回路基板用ベース
基板20におけるデカップリングキャパシタ23の静電
容量を測定したところ、70nF/cm2 の大容量を得
ることができた。
【0027】本実施例に係る薄膜多層回路基板用ベース
基板20にあっては、図1に示した実施例に係る薄膜多
層回路基板用ベース基板10における効果と同様の効果
を得ることができる他、このようにして製作されたベー
ス基板20を薄膜多層回路基板用ベース基板に用いた場
合、薄膜多層回路の種々のパターンの信号ライン(配
線)に対応させることができる。
【0028】図3はさらに別の実施例に係る薄膜多層回
路基板用ベース基板を示した模式的断面図である。図中
30はベース基板を示しており、AlN製の基板31上
には厚さが3.0μmのグランド層34がAlにより形
成され、グランド層34上には厚さが2μmの第1のデ
カップリングキャパシタ33aがSrTiO3 により形
成され、第1のデカップリングキャパシタ33a上には
厚さが3μmのAlからなる電源層32がグランド接続
用パッド34aを含んで形成されている。また、電源層
32上には厚さが2μmの第2のデカップリングキャパ
シタ33bがSrTiO3 により形成されており、第2
のデカップリングキャパシタ33b上には厚さが3μm
のAlからなるグランド層34が電源接続用パッド32
aを含んで形成され、第1のデカップリングキャパシタ
33aと第2のデカップリングキャパシタ33bとでデ
カップリングキャパシタ33が構成されており、これら
基板31、電源層32、電源接続用パッド32a、第1
のデカップリングキャパシタ33、グランド層34及び
グランド接続用パッド34aを含んでベース基板30が
構成されている。
【0029】上記したベース基板30を作製するには、
まずAlNの原料粉末にバインダ、溶媒、可塑剤等を添
加し、これらを混練して作製されたスラリーをドクター
ブレード法を用いて成形し、乾燥させて焼成した基板を
用意する。次に、該基板上にグランド層34の導電パタ
ーンをAlをスパッタリングすることにより形成した
後、該導電パター上にスパッタリング法によりSrTi
3 薄膜を形成した後、前記SrTiO3 薄膜の所定の
位置にビアホールを形成する。そして前記SrTiO3
薄膜上に電源層32及びグランド接続用パッド34aの
導電パターンをAlをスパッタリングすることにより形
成する。さらに、該導電パターン上にスパッタリングに
よりSrTiO3 薄膜をコーティングした後、該SrT
iO3 薄膜の所定の位置にビアホールを形成する。そし
て、前記SrTiO3 薄膜上にグランド層34及び電源
接続用パッド32aの導電パターンをAlをスパッタリ
ングすることにより形成して積層体を形成し、基板30
を作製する。
【0030】本実施例に係る薄膜多層回路基板用ベース
基板30におけるデカップリングキャパシタ33の静電
容量を測定したところ、180nF/cm2 の大容量を
得ることができた。
【0031】以上のように本実施例に係る薄膜多層回路
基板用ベース基板30にあっては、上記した実施例に係
る薄膜多層回路基板用ベース基板10における効果と同
様の効果を得ることができる。
【0032】
【表1】
【0033】表1は上記した実施例に係るデカップリン
グキャパシタ13と、デカップリングキャパシタ23
と、デカップリングキャパシタ33とにおける静電容量
と、従来のチップコンデンサ43と従来のSiO2 から
なるデカップリングキャパシタ53とにおける静電容量
とを比較した結果を示したものである。
【0034】表1から明らかなように、比較例に係るチ
ップコンデンサ43では静電容量が5〜6nF/cm2
とかなり小さく、また比較例に係るデカップリングキャ
パシタ53では静電容量が50nF/cm2 と小さい。
しかし、実施例に係るデカップリングキャパシタ23で
は静電容量が70nF/cm2 であり、デカップリング
キャパシタ53の約1.4倍、またチップコンデンサ4
3の約14倍と向上している。さらに、実施例に係るデ
カップリングキャパシタ13では静電容量が530nF
/cm2 であり、デカップリングキャパシタ53の約1
1倍、またチップコンデンサ43の約100倍と大幅に
向上している。このように、薄膜強誘電体からなるデカ
ップリングキャパシタ13、23を構成することによ
り、大容量が得られることを確認することができた。ま
た、インピーダンスにおいても優れた値を示していた。
【0035】なお、上記実施例では、PZT系、SrT
iO3 系の強誘電体からなるデカップリングキャパシタ
13、23、33が構成されている場合について説明し
たが、別の実施例ではその他PZLT系、BaTiO3
系等の強誘電体からなるデカップリングキャパシタが構
成されていてもよい。
【0036】また、前記デカップリングキャパシタの材
料としては、30以上の比誘電率(ε)を有する強誘電
体を用いるのが望ましい。
【0037】さらに、前記デカップリングキャパシタの
厚さが0.1μm以上の場合は耐圧の信頼性を得ること
ができ、また50μm以下の場合はゾル・ゲル法及びス
パッタリング法により形成することができる。
【0038】そのうえ、上記実施例では、電源層12、
22、32及びグランド層14、24、34が1層また
は2層である場合について説明したが、別の実施例では
電源層及びグランド層が2層以上形成されていてもよ
く、この場合は容量をより増大させることができる。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る薄膜多
層回路基板用ベース基板あっては、1層以上の電源層及
び1層以上のグランド層を含み、これらの層間に薄膜強
誘電体からなるデカップリングキャパシタが構成されて
いるので、前記ベース基板に前記電源層及び前記グラン
ド層を上下電極とする大容量のデカップリングキャパシ
タを内蔵させることができ、前記ベース基板のノイズ除
去能力を増大させることができる。また、前記デカップ
リングキャパシタを取り付けるためのリード線は不要で
あり、また電極も内蔵されているため、前記デカップリ
ングキャパシタが高速作動してもインダクタンスの増大
を阻止することができる。これにより、インピーダンス
の増大を防止することができ、前記ノイズ除去能力を向
上させることができる。
【0040】したがって、前記ベース基板をMCM等の
ベース基板として使用した場合、高速スイッチングによ
り発生するノイズ等を効果的に除去することができ、理
論回路において誤動作が発生しにくくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る薄膜多層回路基板用ベース基板の
実施例を示した模式的断面図である。
【図2】別の実施例に係る薄膜多層回路基板用ベース基
板を示した模式的断面図である。
【図3】さらに別の実施例に係る薄膜多層回路基板用ベ
ース基板を示した模式的断面図である。
【図4】従来の薄膜多層回路基板用ベース基板を示した
模式的断面図である。
【図5】別の従来の薄膜多層回路基板用ベース基板を示
した模式的断面図である。
【符合の説明】
10、20、30 ベース基板(薄膜多層回路基板用ベ
ース基板) 12、22、32 電源層 13、23、33 デカップリングキャパシタ 14、24、34 グランド層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1層以上の電源層及び1層以上のグラン
    ド層を含み、これらの層間に薄膜強誘電体からなるデカ
    ップリングキャパシタが構成されていることを特徴とす
    る薄膜多層回路基板用ベース基板。
JP5153079A 1993-06-24 1993-06-24 薄膜多層回路基板用ベース基板 Pending JPH0722757A (ja)

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