JPH07225949A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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Publication number
JPH07225949A
JPH07225949A JP6018652A JP1865294A JPH07225949A JP H07225949 A JPH07225949 A JP H07225949A JP 6018652 A JP6018652 A JP 6018652A JP 1865294 A JP1865294 A JP 1865294A JP H07225949 A JPH07225949 A JP H07225949A
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JP
Japan
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recording
clock signal
signal
data
optical disk
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Pending
Application number
JP6018652A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Fushimi
哲也 伏見
Hiroyuki Minemura
浩行 峯邑
Tatsuya Sugita
辰哉 杉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ディスク装置において、書き込みデータの
マーク位置をずらすことによって、情報記録媒体の劣化
を抑え、しかも、ずらして記録したマークからのデータ
の再生を可能にする。 【構成】記録する際には、記録クロック形成手段12
4、137等が、基準クロック信号123を遅延させた
記録クロック信号211を形成し、記録制御手段12
7、128が、この信号211に同期させてユーザデー
タを光ヘッド104に受渡し、光ディスク媒体101に
記録させる。同時に、遅延量を光ディスク媒体101に
記録する。再生時には、遅延量を光ディスク媒体101
から読みだして、再生クロック形成手段124、137
が、基準クロック123を遅延量317だけ遅延させて
再生クロック信号311を形成し、光ヘッド104が読
みだした信号をこの信号311に同期させて、ユーザデ
ータを再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、書き換え型光ディスク
の記録再生位置を制御した光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、相変化書き換え型光記録媒体は、
書き込み時に高レベルのレーザビームの照射し、消去時
に中レベルのレーザビームを照射する。しかしながら、
同一内容のデータの書き込みと消去とを繰返すと、媒体
の同一箇所に繰返しレーザビームが照射され、その部分
の媒体が劣化し、再生感度が低下してしまうという問題
がある。
【0003】この問題を解決するために、特開平3−1
50725号公報では、書き込みデータ信号の時間調整
を行うことにより、データの書き込み箇所をずらし、情
報記録媒体の劣化を抑え、繰り返しの性能を向上させる
方式が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平3−150725号公報では、データの書き込み箇
所をずらすことが開示されているが、ずらして書き込ま
れたデータをどのようにして読み出すかについては開示
していない。そのため、特開平3−150725号公報
記載の方法を書き換え型光記録媒体に適用した場合に
は、記録されたデータの再生を実現することはできな
い。特に、サンプルサーボフォーマットの情報記録媒体
のように、予め媒体上にフォーマットされた基準位置を
もとに基準クロックを形成し、この基準クロックに同期
させて記録や再生を行う方式を用いる場合には、データ
をずらして書き込むと、再生された信号が基準クロック
と同期していないためデータを再生することができな
い。
【0005】本発明は、情報記録媒体の劣化を抑えるた
めに、書き込みデータの位置をずらしつつ、記録、再
生、および消去を実現することのできる光ディスク装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の光ディスク装置
は、基準のクロック信号を形成するための基準位置デー
タを表わすマークが予め形成された領域を有する記録媒
体と、前記記録媒体にデータを表わすマークを記録再生
するための光ヘッドと、前記光ヘッドが再生した前記基
準位置データを表わすマークの信号から基準のクロック
信号を形成する基準クロック信号形成手段と、前記光ヘ
ッドに記録すべきデータを表わす信号をクロック信号に
同期させて受け渡す記録制御手段と、前記光ヘッドが再
生した信号とクロック信号とを同期させてデータを読み
出す再生制御手段とを備えるものである。
【0007】そして、上記目的を達成するために、さら
に、基準のクロック信号を遅延させることにより、記録
制御手段が用いるクロック信号を形成する記録クロック
形成手段と、記録クロック遅延手段が遅延させた量を記
憶する手段と、記憶手段に記録された遅延量を読みだし
て、その遅延量だけ基準のクロック信号を遅延させるこ
とにより、再生制御手段が用いるクロック信号を形成す
る再生クロック形成手段とを備えるものである。
【0008】
【作用】本発明の光ディスク装置において光ヘッドは、
記録媒体に予め記録されている基準位置データを表わす
マークの再生、および、記録媒体に記録すべきデータを
表わすマークの記録再生を行なう。基準クロック信号形
成手段は、光ヘッドが読みだした基準位置データを表わ
すマークの信号から、基準のクロック信号を形成する。
また、記録制御手段は、記録すべきデータを表わす信号
を、クロック信号に同期させて光ヘッドに受渡し、記録
媒体に記録させる。再生制御手段は、光ヘッドが再生し
た信号と、クロック信号とを同期させてデータを読みだ
す。
【0009】記録制御手段が用いるクロック信号は、記
録クロック形成手段が、基準クロック信号を遅延させる
ことによって形成される。
【0010】この時、基準のクロック信号から遅延させ
る量は、予め定めた量のうち1つの量を選択することに
よって定めることや、乱数等を用いて量を表わす数値を
発生することで定めることが可能である。記録制御手段
は、基準のクロック信号から遅延した信号をクロック信
号として用いるため、この遅延量に応じて光ディスクに
形成されるマークの位置がずれる。従って、同一データ
を繰り返し記録した場合であっても、クロック信号の遅
延量によってマークの位置がずれるため、記録媒体の同
一箇所に繰り返しレーザビームが照射されることによる
劣化が防止される。
【0011】記録クロック形成手段が基準のクロック信
号を遅延させた量は、記憶手段に記録される。
【0012】光ディスクに書き込んだマークのデータを
再生する場合には、記憶手段に記録されている遅延量を
再生クロック形成手段が読みだすことにより、そのマー
クが記録されたときの遅延量を得て、この遅延量と同じ
量だけ基準のクロックを遅延させることにより再生に用
いるクロック信号を形成する。再生制御手段は、このク
ロック信号を用いることにより、記録時にずれた位置に
形成されたマークからデータを再生することが可能であ
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の光ディスク装置の一実施例を
図面に基づいて説明する。
【0014】まず、図1を用いて、本実施例の光ディス
ク装置の構成について説明する。
【0015】図1のように、本実施例の光ディスク装置
は、相変化書き換え型光ディスク媒体101を備え、こ
れを支持部601によって支持している。支持部601
には、スピンドルモータ102が接続され、スピンドル
モータ102は、光ディスク媒体101を毎秒3600
回転の速度で回転駆動する。スピンドルモータ102に
は、回転数制御部103が接続されており、スピンドル
モータ102の回転数を制御している。
【0016】光ディスク媒体101は、半径2.5イン
チ、記録再生エリアは30〜60mmφである。また、
光ディスク媒体101は、螺旋状に記録再生トラックを
持ち、記録再生トラック上にはサーボマークが(光ディ
スク媒体101の中心に対して放射状に)トラック1周
に対し688個存在するCAV(ConstantAn
gular Velocity)方式にプリフォーマッ
トされている。そのトラック間隔は1.5μmである。
【0017】また、光ディスク媒体101の下面側に
は、光ディスク媒体101に対して情報の記録再生を行
なう光ヘッド104が配置されている。この光ヘッド1
04は、波長780nmの半導体レーザ光源、レーザ光
の焦点を光ディスク媒体上に結ぶ開口数0.55の対物
レンズを含む光学系、レーザ照射光による光ディスク媒
体101からの反射光量を検出するフォトディテクタ、
レーザ光の照射位置をトラックに追従させるために対物
レンズを光ディスク媒体の半径方向に駆動するトラッキ
ングアクチュエータ、及び、レーザ光の焦点位置を光デ
ィスク媒体の面上に追従させるために対物レンズをレー
ザ光の光軸方向に駆動するフォーカスアクチュエータ等
を内蔵する。さらに、光ヘッド104には、光ヘッド1
04を光ディスク媒体101の半径方向に対して移動さ
せるためのコースアクチュエータ112が取り付けられ
ている。
【0018】光ヘッド104には、プリアンプ120と
レーザドライバ128が接続されている。
【0019】プリアンプ120には、光ディスク媒体1
01上のサーボマーク中に形成されたクロックピットに
対応する再生信号波形を抽出するクロックピット検出回
路121と、クロックピットのタイミングに基づいて1
1.2MHzの基準クロック123を生成するPLL
(Phase Locked Loop)122と、基
準クロック信号123を設定された時間だけ遅延させる
可変遅延器124とが順に接続されている。一方、プリ
アンプ120には、弁別器125、復調器126、エラ
ー訂正器129、遅延量復調器132が接続されてい
る。弁別器125は、可変遅延器124の出力した再生
クロック信号211にしたがった弁別タイミングによっ
てプリアンプ120の出力を弁別し、検出信号列325
を出力する。復調器126は、検出信号列325と再生
クロック信号211から、ユーザデータ領域の情報(ユ
ーザデータ)を再生する。エラー訂正器129は、復調
器126で復調されたユーザデータのエラーを訂正す
る。また、遅延量復調器132は、弁別器125が出力
した検出信号列325と再生クロック信号211から遅
延設定値を復調する。
【0020】レーザドライバ128には、ユーザデータ
用の記録指令信号219を生成する変調器127と、遅
延量記録マーク501用の記録指令信号219を生成す
る遅延量変調器133とが接続されている。
【0021】また、可変遅延器124と、エラー訂正器
129と、遅延量復調器132と、遅延量変調器133
とには、コントローラ134が接続されている。コント
ローラ134には、I/F(インタフェース)制御部1
39、ファイル管理部131、乱数発生部135、遅延
量管理部136、遅延量設定部137、機構系制御部1
38が備えられている。これらの各部は、プログラムを
格納するメモリと、このプログラムを読み込んで動作さ
せる不図示の演算部を備え、以下のように働く。I/F
(インタフェース)制御部139は、コントローラ13
4に接続されている外部のホストコンピュータとの間で
ユーザデータを入出力する際のインタフェースを制御す
る。ファイル管理部131は、I/F(インタフェー
ス)制御部139を介してホストコンピュータから受け
取ったユーザデータを、記録時にエラー訂正器129に
出力し、再生時には、エラー訂正器129からユーザデ
ータを受けとって、I/F(インタフェース)制御部1
39を介してホストコンピュータ受け渡す。乱数発生部
135は、遅延量217を定めるために用いる乱数を発
生する。遅延量管理部136は、ユーザデータを書き込
むタイミングの遅延量217を決定する。遅延量設定部
137は、遅延量217を可変遅延器124に設定す
る。機構系制御部138は、光ヘッド104とコースア
クチュエータ112とスピンドルモータ102の機構的
な動作を制御する。また、コントローラ134には、I
/F(インタフェース)制御部139、ファイル管理部
131、乱数発生部135、遅延量管理部136、遅延
量設定部137、機構系制御部138に動作を指示する
ための制御部602がさらに備えられている。制御部6
02は、プログラムを格納した不図示のメモリと、プロ
グラムを読み込んで動作させる不図示の演算部とを有し
ている。そして、制御部602は、光ディスク媒体10
1にユーザデータの記録、再生、および、消去するよう
にホストコンピュータから指示を受け付けた場合、上述
の各部に順番に動作を指示することにより、記録、再
生、および、消去を実行させる。
【0022】本実施例の光ディスク装置の動作について
説明する。
【0023】まず、図1、図2、図4、図5、図6、図
7を用いて、本実施例の光ディスク装置を用いてユーザ
データを記録する時の動作について説明する。
【0024】光ディスク媒体101の記録トラック21
3上には、図2、図4に示すように、サーボマーク領域
221およびユーザデータ領域220が交互に存在す
る。サーボマーク領域221には、基準クロック信号1
23の生成に用いられるクロックピット214と、光ヘ
ッド104のレーザ光の焦点位置を記録トラック213
の中心上に追従させるために用いられるウォブルピット
218が予め形成(プリフォーマット)されている。本
実施例では、ユーザデータ領域220に記録する記録マ
ーク216を最大で45nsずらして形成するため、ユ
ーザデータ領域220は、通常より45ns分だけ大き
くする必要がある。このため、本実施例では、サーボマ
ーク領域221を45ns分だけ削り、従来ユーザデー
タを記録していなかったサーボマーク領域の余白部分ま
でをユーザデータ領域220として用いる。
【0025】コントローラ134の制御部は、図7に示
したフローチャートのような記録用のプログラムがメモ
リに格納されており、これに従って、コントローラ13
4内の他の制御部を動作させることにより、前回のユー
ザデータの記録マーク216が形成されていた位置から
ずれた位置にユーザデータの記録する。
【0026】まず、制御部602は、機構系制御部13
8に動作を指示する。機構系制御部138は、光ヘッド
104にサーボマーク領域221の再生動作を指示す
る。光ディスク媒体101からの反射光量は、光ヘッド
104内のフォトディテクタにより電気信号に変換さ
れ、プリアンプ120によって増幅される。光ディスク
媒体上のサーボマーク領域221中に形成されたクロッ
クピット214に対応する再生信号波形をクロックピッ
ト検出器121により抽出され、PLL122は、その
タイミングを分割処理して11.2MHzの基準クロッ
ク信号123を生成する。
【0027】つぎに制御部602は、乱数発生部135
と遅延量管理部136とに動作を指示する。乱数発生部
135は、0から9までの数字のいずれか1つを無秩序
に生成し、この数字を遅延設定値として遅延量管理部1
36に出力する。遅延量管理部136は、遅延量変調器
133に遅延設定値を出力する(ステップ701)。
【0028】さらに、制御部602は、遅延量設定部1
37に、動作の指示と遅延量=0とを指示する。遅延量
設定部137は、可変遅延器124に遅延量=0を設定
する。これにより可変遅延器124は、基準クロック信
号123をそのまま出力する。
【0029】遅延量変調器133は、図6に示した遅延
設定値と遅延量記録データ1001との関係を表わすテ
ーブルを内蔵している。遅延量変調器133は、遅延量
管理部136から受け取った遅延設定値に対応する遅延
量記録データ1001を生成し、この遅延量記録データ
1001を基準クロック信号12に同期させることによ
り、遅延量記録データ1001を表わす記録指令信号2
19を生成し(ステップ702)、レーザドライバ12
8に出力する。
【0030】レーザドライバ128は、遅延量記録マー
ク501を記録するための記録指令信号219に基づい
て、光ヘッド104内の半導体レーザの出力を制御す
る。また、制御部602は、機構系制御部138に光ヘ
ッド104の位置と、光ディスク媒体101の回転とを
制御させる。これにより、図4の光ディスク媒体101
の遅延量記録領域404に、図5に示すような遅延量記
録マーク501が形成される(ステップ703)。
【0031】つぎに、制御部602は、遅延量管理部1
36と遅延量設定部137とに動作を指示する。遅延量
管理部136は、図6に示した遅延設定値と遅延量との
関係を表わすテーブルを内蔵しており、乱数発生部13
5から受け取った遅延設定値に対応する遅延量を遅延量
設定部137に出力する。遅延量設定部137は、遅延
量217を可変遅延器124に設定する(ステップ70
4)。
【0032】可変遅延器124は、基準クロック信号1
23を設定された遅延量217だけ遅延させた記録クロ
ック信号211を変調器127へ出力する。制御部60
2は、ファイル管理部131に動作を指示する。ファイ
ル管理部131は、エラー訂正器129にユーザデータ
を出力する。エラー訂正器129は、ユーザデータにエ
ラー訂正用の情報を付加し、パラレル−シリアル変換し
て、記録符号列212として変調器127に出力する。
変調器127は、記録符号列212を記録クロック信号
211に同期させてユーザデータ用記録指令信号219
を生成し、レーザドライバ128に出力する(ステップ
705)。これにより、遅延量217だけ基準クロック
信号から遅延した記録クロック信号211に同期したユ
ーザデータ用記録指令信号219が生成される。
【0033】レーザドライバ128は、ユーザデータ用
記録指令信号219に基づいて、光ヘッド104内の半
導体レーザの出力を制御する。また、制御部602は、
機構系制御部138に光ヘッド104の位置と、光ディ
スク媒体101の回転とを制御させる。これにより、図
4の光ディスク媒体101のユーザデータ領域220
に、図2に示すような記録マーク216が形成される。
【0034】つぎに、図1、図3、図4、図5、図6、
図8を用いて、本実施例の光ディスク装置を用いてユー
ザデータを再生する時の動作について説明する。
【0035】コントローラ134の制御部602は、図
8に示したフローチャートのような再生用のプログラム
をメモリに格納しており、これに従って、コントローラ
134内の他の制御部を動作させることにより、上述の
ように基準クロックからずれた位置に記録されたユーザ
データを表わす記録マーク216を再生する。
【0036】まず、制御部602は、機構系制御部13
8に動作を指示する。機構系制御部138は、光ヘッド
104とスピンドルモータ102と、コースアクチュエ
ータを動作させ、光ヘッド104にサーボマーク領域の
マークを再生させる。光ディスク媒体101からの反射
光量は、光ヘッド104内のフォトディテクタにより電
気信号に変換され、プリアンプ120によって増幅され
る。光ディスク媒体上のサーボマーク領域221中に形
成されたクロックピット214に対応する再生信号波形
はクロックピット検出器121により抽出され、PLL
122は、そのタイミングを分割処理して11.2MH
zの基準クロック信号123を生成する。
【0037】つぎに、制御部602は、遅延量設定部1
37に動作の指示と遅延量=0を指示する。遅延量設定
部137は、可変遅延器124に遅延量=0を設定す
る。これにより、可変遅延器124は、基準クロック信
号123をそのまま再生クロック信号311として弁別
器125に出力する。
【0038】制御部602は、機構系制御部138に動
作を指示する。機構系制御部138は、光ヘッド104
とスピンドルモータ102と、コースアクチュエータ1
12を動作させ、光ヘッド104に遅延量記録領域40
4の遅延量記録マーク216を検出させる(ステップ6
01)。
【0039】光ディスク媒体101からの反射光量は、
光ヘッド104内のフォトディテクタにより電気信号に
変換され、プリアンプ120によって増幅され、弁別器
125に出力される。弁別器125は、基準クロック信
号123のままの再生クロック信号311に対応した弁
別タイミング322によって、遅延量記録領域404の
遅延量記録データ1001を表わす再生信号を弁別レベ
ル321と比較し、その比較結果に従って、遅延量記録
データ1001を表わす検出信号列325が遅延量復調
器132に出力される。
【0040】遅延量復調器132は、図6に示した遅延
設定値と遅延量記録データ1001との関係を表わすテ
ーブルを内蔵している。遅延量復調器132は、遅延量
記録データ1001を表わす検出信号列325に対応す
る遅延設定値を求め、遅延量管理部136に出力する。
【0041】制御部602は、遅延量管理部136と遅
延量設定部137とに動作を指示する。遅延量管理部1
36は、すでに述べたように図6に示した遅延量設定値
と遅延量の関係を表わすテーブルを内蔵しており、遅延
量復調器132から受け取った遅延量設定値に対応する
遅延量を求め、遅延量設定部137に出力する(ステッ
プ802)。遅延量設定部は、遅延量管理部136から
受け取った遅延量を再生遅延量317として可変遅延器
124に設定する(ステップ803)。可変遅延器12
4は、基準クロック信号123を再生遅延量317だけ
遅延させた再生クロック信号311を弁別器125およ
び復調器126に出力する。
【0042】制御部602は、機構系制御部138に動
作を指示する。機構系制御部138は、光ヘッド104
とスピンドルモータ102と、コースアクチュエータを
動作させ、光ヘッド104にユーザデータ領域221と
エラー訂正情報記録領域403のマーク216を再生さ
せる。光ディスク媒体101からの反射光量は、光ヘッ
ド104内のフォトディテクタにより電気信号に変換さ
れ、プリアンプ120によって増幅され、弁別器125
に出力される。
【0043】弁別器125は、ユーザデータ領域221
とエラー訂正情報記録領域403の再生信号を再生クロ
ック信号311に対応した弁別タイミング322によっ
て弁別し、ユーザデータおよびエラー訂正情報を表わす
検出信号列325を出力する(ステップ804)。復調
器126は、検出信号列325をユーザデータを表わす
データ・ビット列に復調し、エラー訂正器129に出力
する。エラー訂正器129は、エラー訂正を行ない、5
12バイトのデータ列としてファイル部131に出力す
る。このデータ列は、I/F制御部139によってホス
トコンピュータに受け渡される。
【0044】本実施例の光ディスク装置において、光デ
ィスク媒体101に記録されたデータを消去する場合に
は、ユーザデータ領域220、遅延量記録領域404、
および、エラー訂正情報記録領域403に光ヘッド10
4からレーザ光を照射し、相変化を生じさせてこれらの
領域に形成されているマークを消去する。この消去の動
作は、公知の相変化型光ディスク媒体を備えた光ディス
ク装置と同じであるので、詳細な説明を省略する。
【0045】このように、本実施例では、ユーザデータ
領域220において、記録マークをずらして記録するこ
とにより、前回と同じデータを記録した場合であって
も、記録媒体上に記録マークが形成される位置が異なる
ため、光ディスク媒体の結晶性が劣化を防止することが
できる。したがって、本実施例の光ディスク装置では、
多数回の繰り返してユーザデータの記録再生消去を行な
っても、光ディスク媒体の結晶性の劣化による再生感度
の低下を抑えることができる。これにより、光ディスク
装置の超寿命化および高信頼性を得ることができる。
【0046】また、本実施例では、遅延量を遅延量記録
領域に記録しているため、ユーザデータの再生時には、
この遅延量記録領域のデータを再生することにより、ユ
ーザデータがどれだけ遅延しているかが検出でき、ユー
ザデータの弁別に用いる遅延したクロック信号を生成す
ることができる。したがって、この遅延したクロック信
号を用いて遅延して記録したユーザデータを再生するこ
とができるため、ユーザデータの再生が実現できる。
【0047】上述の実施例では、遅延量を定めるため
に、乱数を用いて9段階の遅延量のなかから1つの遅延
量を設定することにより、同一箇所に繰返し記録マーク
が記録されることをさけるようにした。しかしながら、
同一遅延量での同一箇所での繰返し記録をより確実に避
けるためには、遅延量を設定する前に、遅延量記録領域
404に記録されている前回記録時の遅延量記録データ
1001を再生して前回の遅延量を検出し、この遅延量
と異なる遅延量を設定する方法を用いることも可能であ
る。また、遅延量を定めるために乱数を用いず、カウン
ター等によって順序数を発生させ、この出力をもとに遅
延量を決定してもよい。
【0048】また、上述の実施例では、可変遅延器12
4を配置し、5nsごとに9段階でユーザデータの記録
位置をずらしたが、光ディスク装置のコストを低減する
ためには、基準クロックを1/2だけずらす遅延器を配
置することも可能である。
【0049】さらに、ユーザデータの記録位置をずらす
ために、上述の実施例では、サーボマーク領域の余白部
分をユーザデータ領域として用いたが、記録クロック信
号および再生クロック信号の周波数を上げ、より小さな
記録マークを形成することにより、ユーザデータ領域を
広げることなく、ユーザデータの記録位置をずらすため
の余裕を確保することが可能である。
【0050】また、エラー訂正用符号として、より高効
率の符号を採用し、冗長度を下げることによりエラー訂
正情報記録領域を小さくし、そのかわりにユーザデータ
領域を大きくすることによって、ユーザデータの記録位
置をずらすための余裕を確保してもよい。
【0051】上述の実施例では、光ディスク媒体101
として相変化型記録材料を用いたが、光磁気記録材料を
用いた光ディスクにおいても、本実施例を適用すること
により、より超寿命化をはかり、高信頼性を得ることが
できる。
【0052】さらに、上述の実施例では同一のデータを
同一の箇所に記録することを避けるために、基準クロッ
ク信号を1周期より短い単位でずらすことにより、ユー
ザデータの記録位置をずらしているが、記録再生クロッ
クを基準クロックに対してずらすことなく、1つのセグ
メント内の記録データの符号列を例えばシフトレジスタ
等によりローテートすることにより、同一データを記録
しても同一箇所に記録マーク重ねて記録されないように
記録する方法を用いることもできる。この場合であって
も、同一データが同一箇所に記録されないので、繰返し
書き換えを行なったことによる光ディスク媒体の結晶性
の劣化が防止され、再生感度の低下を抑えることができ
る。
【0053】また、本実施例では、光ディスク媒体10
1に遅延量記録領域404を設けて、ここに遅延量21
7を表わす遅延量記録データ1001を記録したが、こ
の方法に限らず、光ディスク媒体101を固定的に備え
た光ディスク装置では、コントローラ134内にRAM
等の記憶部を配置し、この記憶部に遅延量217を表わ
すデータを記憶させる構成にすることも可能である。但
し、外部から不特定多数のユーザの光ディスク媒体10
1を交換可能にセットする光ディスク装置の場合には、
その光ディスク媒体101の遅延量を上述の実施例のよ
うに、光ディスク媒体101自体に記録する構成の方が
使い勝手がよい。
【0054】シフトレジスタを用いて1つのセグメント
内の記録データ符号列をローテートさせる場合の光ディ
スク装置の例を図9を用いて簡単に説明する。図1の光
ディスク装置と異なり基準クロック信号123は遅延さ
せない。復調器126とエラー訂正器129との間に
は、シフトレジスタ901が配置され、変調器127と
エラー訂正器129との間には、シフトレジスタ902
が配置されている。またコントローラ134には、シフ
トレジスタ901、902のシフト量を管理設定するシ
フト量管理部903とシフト量設定部904とが配置さ
れている。コントローラ134は、遅延量の代わりに記
録データ符号列をローテートさせるシフト量を管理し、
遅延量記録領域に記録位置のシフトした記録マークを形
成する。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、書き込み
データのマーク位置をずらすことによって、情報記録媒
体の劣化を抑え、かつ、このずらし量分だけ、再生時の
タイミングを制御することでずらして記録したマークか
らのデータの再生を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例による光ディスク装置の構
成を示すブロック図。
【図2】 図1の光ディスク装置の光ディスク媒体に記
録される記録マークの位置と遅延させた記録クロック信
号を示す説明図。
【図3】 図1の光ディスク装置の光ディスク媒体に記
録された記録マークの位置と遅延させた再生クロック信
号を示す説明図。
【図4】 図1の光ディスク装置の光ディスク媒体の1
セクタ−内の遅延量記録領域の位置を示す説明図。
【図5】 図4の遅延量記録領域に記録された遅延量記
録データの記録マークを示す説明図。
【図6】 図1の光ディスク装置の遅延設定値と遅延量
と遅延量記録データとの関係を表わす説明図。
【図7】 図1の光ディスク装置の光ディスク媒体に記
録を行なう場合の動作を示す説明図。
【図8】 図1の光ディスク装置の光ディスク媒体の再
生を行なう場合の動作を示す説明図。
【図9】 本発明の別の実施例の光ディスク装置の構成
を示すブロック図。
【符号の説明】
101…光ディスク媒体、102…スピンドルモ−タ、
103…回転数制御部、104…光ヘッド、120…プ
リアンプ、121…クロックピット検出部、122…P
LL、123…基準クロック信号、124…可変遅延
器、125…弁別器、126…復調器、127…変調
器、128…レーザドライバ、129…エラー訂正器、
131…ファイル管理部、132…遅延量復調器、13
3…遅延量変調器、134…コントローラ、135…乱
数発生部、136…遅延量管理部、137…遅延量設定
部、138…機構系制御部、211…記録クロック信
号、212…記録符号列、213…記録トラック、21
4…クロックピット、216…記録マーク、217…記
録遅延量、220…ユーザデータ領域、221…サーボ
マーク領域、311…再生クロック信号、317…再生
遅延量、320…再生波形、321…弁別レベル、32
2…弁別タイミング、325…検出信号列、401…サ
ーボマーク、402…トラックセクタ−番号、403…
エラー訂正情報記録領域、404…遅延量記録領域、4
10…ユーザデータ、501…遅延量記録マーク、90
1、902…シフトレジスタ、903…シフト量管理
部、904…シフト量設定部、1001…遅延量記録デ
ータ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準のクロック信号を形成するための基準
    位置データを表わすマークが予め形成された領域を有す
    る光ディスクと、前記光ディスクにデータを表わすマー
    クを形成/検出するための光ヘッドと、 前記光ヘッドが検出した信号を受けとって、その信号の
    なかから前記基準位置データを表わすマークの信号を取
    り出し、基準クロック信号を形成する基準クロック信号
    形成手段と、 前記光ディスクに記録すべきデータを表わす信号を記録
    クロック信号に同期させて前記光ヘッドに受け渡す記録
    制御手段と、 前記光ヘッドが再生した信号と再生クロック信号とを同
    期させてデータを再生する再生制御手段と、 前記基準クロック信号の位相を変化させることにより、
    前記記録クロック信号を形成する記録クロック形成手段
    と、 前記記録クロック形成手段が位相変化させた量を記憶す
    る手段と、 前記記憶手段に記録された位相変化量を読みだして、そ
    の位相変化量だけ前記基準クロック信号を位相変化させ
    ることにより、前記再生クロック信号を形成する再生ク
    ロック形成手段とを備えることを特徴とする光ディスク
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記記憶手段は、前記
    光ディスクの一部であり、 前記光ディスクの予め定められた遅延量記憶領域に、前
    記遅延量を表わすマークを記録する手段を有することを
    特徴とする光ディスク装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記記録クロック形成
    手段は、前記基準クロック信号を遅延させることにより
    前記位相を変化させることを特徴とする光ディスク装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記記録クロック形成
    手段は、乱数を用いて前記基準クロック信号の位相変化
    量を定めることを特徴とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】請求項1において、前記記録クロック形成
    手段は、前記記憶手段に既に記憶されている前記位相変
    化量を読みだして、これと異なる量を前記位相変化量と
    定めることを特徴とする光ディスク装置。
  6. 【請求項6】光ディスクを保持するための保持手段と、 前記光ディスクにデータを表わすマークを形成/検出す
    るための光ヘッドと、 前記光ディスクに予め形成されている基準位置データを
    表わすマークを前記光ヘッドが検出した信号から基準ク
    ロック信号を形成する基準クロック信号形成手段と、 前記光ディスクに記録すべきデータを表わす信号を記録
    クロック信号に同期させて前記光ヘッドに受け渡す記録
    制御手段と、 前記光ヘッドが再生した信号と再生クロック信号と同期
    させてデータを読み出す再生制御手段と、 前記基準クロック信号の位相を変化させることにより、
    前記記録クロック信号を形成する記録クロック形成手段
    と、 前記記録クロック遅延手段が位相変化させた量を前記光
    ディスクに記録する手段と、 前記光ディスクに記録された位相変化量を読みだして、
    その位相変化量だけ前記基準クロック信号を遅延させる
    ことにより、前記再生クロック信号を形成する再生クロ
    ック形成手段とを備えることを特徴とする光ディスク装
    置。
  7. 【請求項7】基準のクロック信号を形成するための基準
    位置データを表わすマークが予め形成された基準位置デ
    ータ領域と、 データを表わすマークが形成された記録領域とを有する
    光ディスクにおいて、 前記基準位置データを表わすマークから前記データを表
    わすマークまでの距離を示すマークが形成された領域を
    有することを特徴とする光ディスク。
JP6018652A 1993-09-28 1994-02-15 光ディスク装置 Pending JPH07225949A (ja)

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