JPH07225579A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH07225579A
JPH07225579A JP6018030A JP1803094A JPH07225579A JP H07225579 A JPH07225579 A JP H07225579A JP 6018030 A JP6018030 A JP 6018030A JP 1803094 A JP1803094 A JP 1803094A JP H07225579 A JPH07225579 A JP H07225579A
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真一 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 発音すべき楽音を制御する電子楽器に関し、
自然な楽音を発音させることができる電子楽器を提供す
る。 【構成】 発音情報を出力する発音情報出力手段1,
2,3と、発音情報出力手段が出力する発音情報から演
奏の操作力ITを検出する操作力検出手段5と、楽音信
号を発生する複数の発音チャンネルと、発音情報出力手
段が出力する発音情報を複数の発音チャンネルの内の1
つの発音チャンネルCHに対応させる発音チャンネル決
定手段5と、発音チャンネル決定手段にて決定される発
音チャンネルCHまたは操作力検出手段にて検出される
操作力ITの一部情報に応じて、該操作力ITの大小関
係には依らず、発音毎に変化する楽音指定信号を生成す
る楽音指定信号生成手段と、楽音指定信号に応じて発音
チャンネルで発生する楽音信号を変化させる手段とを有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子楽器に関し、特に発
音すべき楽音を制御する電子楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】自然楽器はタッチに応じて発生する楽音
を変化させる。鍵盤楽器は押鍵速度により音量が変化
し、打楽器は叩く速度により音量が変化する。また、こ
れらの自然楽器は、タッチに応じて音量のみでなく音の
立上がり特性や音色も変化させる。
【0003】電子楽器もタッチに応じて楽音を変化させ
ることが望まれる。異なる音色の楽音波形を複数波形メ
モリに記憶させ、押鍵速度に応じて異なる波形を読み出
す電子楽器が特公昭62−53837号公報で提案され
ている。
【0004】図4は、異なる音色の楽音波形を記憶する
波形メモリの構成を表す概念図である。波形メモリは、
例えばff、f、mf、mp、p、ppの6つの音量に
対応して異なる音色波形を記憶している。電子楽器は、
演奏者が押鍵する速度ITに応じて、6つの音量に対応
する音色波形の内の1つを決定する。
【0005】押鍵速度ITが小さければ、小さい音量
(pp)の音色波形を選択し、押鍵速度ITが大きけれ
ば、大きい音量(ff)の音色波形を選択する。このよ
うに押鍵速度に応じて音色波形を変えることにより、タ
ッチに応じて変化する楽音を発生させることができる。
読み出された音色波形は、その後エンベロープが付与さ
れてサウンドシステムにて発音される。
【0006】打楽器は、通常1つの音高を持ち、他の音
と重ねて発音させるような演奏は少ないので、1つ1つ
の音をよく聞き分けられ易い。例えば、演奏者が同じ強
さのつもりで打楽器を叩いたとしてもわずかに異なる音
で発音されるのが普通である。演奏者が同じ強さのつも
りで電子打楽器を叩いたとしても、全く同じ音を発生す
るよりは微妙に異なる音色の音を発音する方が自然であ
ると感じる場合が多い。
【0007】しかし、電子楽器においては、音量の区分
が上述のように6種類程度であれば押鍵速度ITがほと
んど同じ場合には波形メモリから全く同じ波形が読み出
されて発音されるので、不自然さが目立つ場合がある。
特に、特定の音高しか持たないパーカッション系の打楽
器において不自然さが目立つ。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の電子楽器では、
ほぼ同じタッチで打楽器を叩いたり鍵盤楽器を押鍵した
りすると、全く同じ音色の楽音が発音され、その不自然
さが目立つことがある。
【0009】本発明の目的は、自然な楽音を発音させる
ことができる電子楽器を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電子楽器は、発
音情報を出力する発音情報出力手段と、発音情報出力手
段が出力する発音情報から演奏の操作力(IT)を検出
する操作力検出手段と、楽音信号を発生する複数の発音
チャンネルと、発音情報出力手段が出力する発音情報を
複数の発音チャンネルの内の1つの発音チャンネル(C
H)に対応させる発音チャンネル決定手段と、発音チャ
ンネル決定手段にて決定される発音チャンネル(CH)
または操作力検出手段にて検出される操作力(IT)の
一部情報に応じて、該操作力(IT)の大小関係には依
らず、発音毎に変化する楽音指定信号を生成する楽音指
定信号生成手段と、楽音指定信号に応じて発音チャンネ
ルで発生する楽音信号を変化させる手段とを有する。
【0011】
【作用】発音毎に変化する楽音指定信号を発音チャンネ
ル情報または操作力(IT)の一部情報から生成して、
発音チャンネルで生成する楽音信号を変化させることに
より、操作力(IT)の大小関係には依らずに異なる楽
音信号を生成することができる。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の実施例による楽音合成回路
を含む電子楽器の全体システム構成を示すブロック図で
ある。
【0013】鍵盤1は、演奏を行うための複数の鍵を有
し、押鍵や離鍵等の操作が行われると、ノートオン信
号、ノートオフ信号、音高情報、押鍵速度(イニシャル
タッチ)、押鍵圧力(アフタタッチ)等の鍵操作情報等
の演奏信号を出力する。
【0014】ドラムパッド3は、マレット等で叩くため
の1または2以上のパッドを有し、パッドが叩かれる
と、その打撃力や打撃位置等の演奏信号を出力する。M
IDI入力インタフェイス2は、ノートオン信号やノー
トオフ信号等の同様の演奏信号を表すMIDI信号を外
部機器から受ける。
【0015】音色設定回路4は、予め設定されている音
色の中から演奏者が選択を行うための複数の音色スイッ
チを有する。演奏者が音色スイッチを押すと、音色設定
回路4は押されたスイッチに対応する音色情報TCを発
音情報検出回路5に供給する。音色情報TCは、鍵盤
1、ドラムパッド3およびMIDI入力インタフェイス
2のそれぞれに対して独立に設定される。
【0016】発音情報検出回路5は、音色設定回路4か
ら音色情報TCを受け、鍵盤1、ドラムパッド3および
MIDI入力インタフェイス2の発音指示手段から発音
指示情報を入力し、押鍵速度または打撃力を表すタッチ
情報ITおよび音の高さを表す音高情報KCを検出す
る。発音情報検出回路5は、また、検出されたタッチ情
報ITおよび音高情報KCを有する楽音信号に対して、
割り当てる発音チャンネルの番号CHも決定する。音色
情報TC、タッチ情報IT、音高情報KCおよび発音チ
ャンネル番号CH等の発音情報は楽音合成回路6に供給
される。
【0017】ここで、発音情報検出回路5は、音色情報
TCと発音チャンネル番号CHを非同期に出力する。非
同期とは、複数の発音チャンネルが時分割チャンネルで
構成されている場合、時分割チャンネルに同期して常に
音色情報TC等の発音情報を送出するのではなく、鍵盤
1等の発音指示手段から発音情報が検出されたときに1
度だけ送出することを表す。
【0018】楽音合成回路6は、音色情報TC、タッチ
情報IT、音高情報KC等の発音情報を受け取り、受け
取ったチャンネル番号CHに応じた発音チャンネルへの
割り当てを行った上で楽音信号の合成を行う。生成され
た楽音信号は、発音チャンネル番号CHに応じた時分割
チャンネルの信号EWD* として、エフェクト回路7に
出力される。ここで、* 印の付いた信号は、発音チャン
ネル毎のタイムスロットを持つ時分割多重化の信号であ
ることを示す。
【0019】エフェクト回路7は、供給された楽音信号
EWD* に対して時分割でエフェクトを付与し、エフェ
クトが付与された楽音信号FWD* を出力する。エフェ
クトは、例えばリバーブ、ピッチチェンジまたはディス
トーションである。
【0020】サウンドシステム8は、アキュムレータと
D/A変換器とスピーカを有する。アキュムレータは、
エフェクト回路7から供給されたエフェクト付与済みの
時分割楽音信号FWD* から、複数発音チャンネルに割
り当てられているそれぞれの楽音信号を合成する。合成
された楽音信号は、D/A変換器において、ディジタル
信号からアナログ信号に変換される。変換されたアナロ
グ楽音信号は、スピーカから発音される。
【0021】図2は、図1の電子楽器を構成する楽音合
成回路6の詳細な構成を示すブロック図である。インタ
フェイス11は、図1の発音情報検出回路5から供給さ
れた音色情報TC、タッチ情報IT、音高情報KC、発
音チャンネル番号CH等を受け取り、発音チャンネル数
の数だけ設けられたレジスタ群の対応するものに記憶す
る。各発音チャンネル単位のレジスタに記憶された音色
情報TC、タッチ情報IT、音高情報KC等は、発音チ
ャンネル単位の時分割信号に変換され、時分割の音色情
報TC* 、タッチ情報IT* 、音高情報KC* 等が生成
され、エンベロープ生成回路17に出力される。
【0022】エンベロープ生成回路17は、供給される
音色情報TC* 、タッチ情報IT*、音高情報KC*
に応じて楽音の立上がりや減衰の形状を決めるエンベロ
ープED* を生成する。エンベロープED* は、各発音
チャンネルの楽音のエンベロープを制御する信号であ
る。
【0023】アドレス生成回路12は、インタフェイス
11から受ける時分割音高情報KC * に応じて、楽音波
形メモリ16からの時分割読み出し速度信号I,Fを発
生する。読み出し速度は、クロックφのタイミングを基
にして決定され、音高情報KCが高ければ読み出し速度
は速くなり、音高情報KCが低ければ読み出し速度は遅
くなる。生成される読み出し速度は、整数部情報Iと小
数部情報Fとからなる。
【0024】整数部情報Iは、メモリ読出制御回路14
に供給され、楽音波形メモリ16からの読み出し速度を
決定する情報である。小数部情報Fは、補間回路15に
供給され、メモリ読出制御回路14が読み出した楽音波
形値を補間する速度を決定する情報である。
【0025】偶数/奇数判断回路13は、インタフェイ
ス11からタッチ情報IT* を受け取り、各発音チャン
ネルにおけるタッチ情報IT* がそれぞれ偶数であるか
奇数であるかの判断を行う。タッチ情報は、タッチを表
現するのに十分なビット数を有し、その偶奇はほぼラン
ダムに発生する。
【0026】偶数/奇数判断回路13は、発音チャンネ
ルのタッチ情報IT* の最下位ビットのみをイネーブル
にした信号OE* をメモリ読出制御回路14に出力す
る。メモリ読出制御回路14は、インタフェイス11に
て生成される音色情報TC * 、タッチ情報IT* および
音高情報KC* に加えて偶数/奇数情報OE* に応じ
て、楽音波形メモリ16から読み出すアドレス情報AD
* を決定する。
【0027】各発音チャンネルの偶数/奇数情報OE
は、0であれば偶数を示す信号であり、1であれば奇数
を示す信号である。つまり、タッチ情報ITの最下位ビ
ットが0であれば偶数を示す信号を出力し、最下位ビッ
トが1であれば奇数を示す信号を出力する。
【0028】タッチ情報ITは、十分きめ細かなエンベ
ロープを発生することができる分解能を有する。演奏者
が、同じタッチのつもりで演奏しても、タッチ情報IT
の最下位ビットまで同じ値にすることはほぼ不可能であ
る。したがって、偶数/奇数情報OEは見かけ上ランダ
ムに決定される。
【0029】メモリ読出制御回路14は、音色情報TC
* 、タッチ情報IT* および音高情報KC* に応じて楽
音波形メモリ16から読み出しを行う基本的楽音波形を
決定する。
【0030】楽音波形メモリ16は、音色情報TC、タ
ッチ情報TC、音高情報KCに応じて偶数用波形メモリ
と奇数用波形メモリの2つの波形メモリを有する。偶数
用波形メモリと奇数用波形メモリは、同じ発音情報に対
して生成される音色波形にばらつきをもたせるために、
お互いに微妙に異なる音色波形を記憶している。偶数用
波形メモリのアドレスと奇数用波形メモリのアドレスは
最上位ビットだけが異なる。最上位ビットに対して1ま
たは0を設定することによって、偶数用波形メモリまた
は奇数用波形メモリのどちらかが選択される。
【0031】メモリ読出制御回路14は、音色情報TC
* 、タッチ情報IT* および音高情報KC* に応じて楽
音波形メモリ16から読み出すアドレスを決定し、その
アドレスの最上位ビットを偶数/奇数情報OE* に応じ
て1または0に決定してアドレス情報AD* を生成す
る。
【0032】メモリ読出制御回路14は、楽音波形メモ
リ16のアドレスAD* から波形メモリ値DATA*
読み出す。偶数/奇数情報OEが偶数のときには、楽音
波形メモリの内の偶数用波形メモリから読み出しを行
い、偶数/奇数情報OEが奇数のときには、楽音波形メ
モリの内の奇数用波形メモリから読み出しを行う。
【0033】メモリ読出制御回路14は、楽音波形メモ
リ16から読み出した1つの位相の波形値WD* とその
次の位相の波形値NWD* の2つの値を補間回路15に
供給する。補間回路15は、波形メモリ値WD* とその
次の位相の波形メモリ値NWD* の間の補間値IWD*
を生成する。補間値IWD* は、アドレス生成回路12
にて生成される速度F* に応じて、波形メモリ値WD*
とNWD* の間の直線補間を行うことにより生成され
る。生成された補間値IWD* は、乗算回路18に供給
される。
【0034】乗算回路18は、補間された波形値IWD
* と、エンベロープ生成回路17にて生成されたエンベ
ロープED* との乗算を行うことにより、エンベロープ
が付与された楽音信号EWD* が生成される。生成され
た楽音信号EWD* は、図1のエフェクト回路7に供給
され、エフェクトが付与される。
【0035】なお、図1のMIDI入力インタフェイス
2が、シーケンサ等の外部機器からMIDI信号を受け
る場合には、タッチ情報は簡単化されていることが多
い。例えば、mfの演奏であればタッチ情報ITは63
であるというようにタッチ情報が特定の値に統一されて
しまう。このようにタッチ情報ITの区分が粗くなる
と、偶数/奇数判断回路13が生成する偶数/奇数情報
OEにはランダム性がなくなってしまう。
【0036】そこで、偶数/奇数判断回路13は、タッ
チ情報IT* が偶数であるか奇数であるかを判断する代
わりに、発音チャンネル番号CH* が偶数または奇数の
どちらであるのかを判断してもよい。発音チャンネル数
は、通常8、16、32等の数であり、チャンネル指定
はほぼランダムに行われる。したがって、チャンネル番
号の偶奇もほぼランダムに生じる。
【0037】発音チャンネル番号CHを用いる場合、図
2のインタフェイス11は、発音チャンネル番号CHを
受けて、時分割の発音チャンネル番号信号CH* を生成
し、タッチ情報IT* の代わりに発音チャンネル番号C
* を偶数/奇数判断回路13に供給する。偶数/奇数
判断回路13は、各発音チャンネル番号CHが偶数であ
るか奇数であるかを判断し、偶数/奇数情報OEを生成
する。メモリ読出制御回路14は、偶数/奇数情報OE
に応じて楽音波形メモリ16の偶数用波形メモリまたは
奇数用波形メモリのどちらかから波形を読み出す。
【0038】図1の発音情報検出回路5は、発音チャン
ネルが例えば32チャンネルある場合、鍵盤1、ドラム
パッド3またはMIDI入力インタフェイス2から発音
情報を検出した後、発音情報に対して0から31までの
発音チャンネル番号の内のどれか1つを決定する。発音
チャンネル番号CHは、音色情報TC、タッチ情報I
T、音高情報KCとは無関係に決定され発音毎に変化す
るので、シーケンサ等の装置から発音情報を検出した場
合にも、偶数/奇数判断回路はランダム性のある偶数/
奇数情報OEを出力することができる。
【0039】図3は、偶数用波形メモリと奇数用波形メ
モリを有する楽音波形メモリを表す概念図である。波形
メモリ20は、例えばタッチ情報ITの大きさに応じて
異なる音色波形を有する。タッチ情報ITは、鍵盤楽器
の押鍵速度または打楽器の打撃速度等に対応し、タッチ
情報ITが大きいほど大きな楽音が発音される。波形メ
モリ20は、タッチ情報ITが小さな値から順に、p
p、p、mp、mf、f、ffの6種類の音色波形を有
する。
【0040】6種類の波形は、それぞれさらに偶数用波
形20Aと奇数用波形20Bに別れている。偶数用波形
20Aは、ppA 、pA 、mpA 、mfA 、fA 、ff
A の波形を有し、奇数用波形20Bは、ppB 、pB
mpB 、mfB 、fB 、ff B の波形を有する。
【0041】偶数用波形ppA と奇数用波形ppB は、
共にppの同じタッチ情報ITの波形メモリに対応する
が、微妙に異なる音色波形であり、人間には何となく異
なる楽音であることが感じられる程度の違いである。同
様に、p、mp、mf、f、ffについても、微妙に異
なる音色波形が偶数用波形メモリ20Aと奇数用波形メ
モリ20Bのそれぞれに記憶されている。
【0042】タッチ情報ITまたは発音チャンネル番号
CHが偶数であるときには、偶数用波形メモリ20Aの
中から、タッチ情報ITまたは発音チャンネル番号CH
が奇数であるときには、奇数用波形メモリ20Bの中か
ら、それぞれタッチ情報ITの値に応じた波形メモリが
読み出される。
【0043】音色波形は、タッチ情報ITまたは発音チ
ャンネル番号CHに応じて、偶数用波形メモリ20Aま
たは奇数用波形メモリ20Bのどちらから読み出される
かに規則性はない。したがって、実質的に同等の楽音デ
ータが供給されても、微妙に異なる音色波形が読み出さ
れて自然な楽音が発音される。
【0044】なお、波形メモリ20を、偶数用波形メモ
リ20Aと奇数用波形メモリ20Bの2つに分割する場
合について説明したが、3つ以上に分割してもよい。ま
た、音の強弱記号pp〜ffの全てに対して偶数用波形
メモリ20Aと奇数用波形メモリ20Bを用いる場合を
述べたが、演奏者の注意を引きやすい強い音に対しての
みに2つのメモリを準備したり、3つ以上のメモリを用
いて変化をより複雑にしてもよい。
【0045】図5は、図1の発音情報検出回路5の動作
を示すフローチャートである。ステップS1から処理は
スタートし、レジスタ類の初期化等の初期設定を行う。
ステップS2では、音色設定回路から発音させる楽音の
音色情報TCを読み込む。ステップS3では、鍵盤、ド
ラムパッド、MIDI入力インタフェイスからの入力デ
ータをスキャンする。入力データに発音データが含まれ
ていれば、押鍵速度や打撃速度等を示すタッチ情報IT
と音の高さを示す音高情報KCを検出する。
【0046】ステップS4では、スキャンされた入力デ
ータの中に発音データが含まれているか否かを調べる。
発音データが含まれていれば、ステップR5において使
用されていない発音チャンネルの中から1つの発音チャ
ンネル番号CHを割り当てる。後着優先処理により発音
チャンネルが割り当てられる。すなわち、空いているチ
ャンネルがない時は最先の発音または最も減衰した音の
チャンネルが打ち消され、新たな音に割り当てられる。
ステップS6では、発音チャンネル番号CH、音高情報
KC、タッチ情報IT、音色情報TCを楽音合成回路に
送出し、ステップS8へ進む。
【0047】ステップS4において、スキャンされた入
力データの中に発音データが含まれていないと判断され
たときは、ステップS7へ進みその他の発音データ処理
を行い、ステップS8へ進む。
【0048】ステップS8では、必要に応じて各種レジ
スタのクリア等のその他必要な処理を行った後に、ステ
ップS2へ戻り以上の処理を繰り返す。以上のように、
割り当てられた発音チャンネルの番号CH、または鍵盤
・ドラムパッド・MIDI入力インタフェイスから検出
されたタッチ情報ITの最下位ビットというランダム性
のある情報を用いて楽音を微妙に変化させることができ
る。このようにして、乱数などを生成する回路を別個用
意することなしに、自然な楽音の発生を実現することが
できる。
【0049】本実施例では、音色情報TC、タッチ情報
IT、音高情報KCを用いて読み出す波形を変化させる
と共に、押鍵毎に決まる偶数/奇数情報OEに応じてさ
らに微妙に異なる音色波形を読み出すので、特に、パー
カッション音などのように特定の音高しか持たず、重ね
て発音させることが少ない電子楽器において、自然な発
音に聞こえる効果が大きい。
【0050】なお、図2においてメモリ読出制御回路1
4が、波形メモリを読み出すためのアドレス情報AD*
を決定していたが、もっと上位の段階で読み出す波形を
決定してもよい。例えば、図1における発音情報検出回
路5において、タッチ情報ITおよび発音チャンネル番
号CHが決まるので、発音情報検出回路5で読み出す波
形を決定してもよい。この場合、波形の決定は、音色情
報を所定の値に設定することによって実現できる。例え
ば、所定のタッチ情報ITにおける偶数用波形メモリの
音色情報をTC120として、奇数用波形メモリの音色
情報をTC121として設定しておき、タッチ情報IT
が検出されたときには、偶数または奇数を判断してTC
120またはTC121のどちらかを音色情報として決
定する。このように音色情報を決定すれば、従来の楽音
合成回路をそのまま利用することができるという利点が
ある。
【0051】また、本発明は波形メモリ方式の音源に限
られず、その他様々な音源方式に適用することができ
る。波形メモリ方式の場合も、楽音信号形成は上述の例
に限らない。例えば、線形補間以外の補間を用いること
もできる。
【0052】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組合わせ等が可能なことは当業者に自
明であろう。
【0053】
【発明の効果】ほとんど変わらない演奏操作が行われ
て、ほぼ同じ発音指示信号が検出されても、操作力(I
T)の大小関係には依らずに異なる楽音信号を生成する
ことができる。全く同じ楽音信号が連続して生成される
ことがなく、自然な楽音信号が生成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例による楽音合成回路を含む電
子楽器の全体システム構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の電子楽器を構成する楽音合成回路の詳
細な構成を示すブロック図である。
【図3】 偶数用波形メモリと奇数用波形メモリを有す
る楽音波形メモリを表す概念図である。
【図4】 従来の波形メモリの構成を表す概念図であ
る。
【図5】 図1の発音情報検出回路の動作を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 鍵盤、 2 MIDI入力インタフェイス、
3 ドラムパッド、4 音色設定回路、 5 発音情
報検出回路、 6 楽音合成回路、7 エフェクト回
路、 8 サウンドシステム、 11 インタフェ
イス、12 アドレス生成回路、 13 偶数/奇数
判断回路、 14 メモリ読出制御回路、 15
補間回路、 16 楽音波形メモリ、 17エンベ
ロープ生成回路、 18 乗算回路、 20 波形
メモリ、 20A 偶数用波形メモリ、 20B
奇数用波形メモリ、 TC 音色情報、IT タッチ
情報、 KC 音高情報、 CH 発音チャンネル
番号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発音情報を出力する発音情報出力手段
    (1,2,3)と、 前記発音情報出力手段が出力する発音情報から演奏の操
    作力(IT)を検出する操作力検出手段(5)と、 楽音信号を発生する複数の発音チャンネルと、 前記発音情報出力手段が出力する発音情報を前記複数の
    発音チャンネルの内の1つの発音チャンネル(CH)に
    対応させる発音チャンネル決定手段(5)と、 前記発音チャンネル決定手段にて決定される発音チャン
    ネル(CH)または前記操作力検出手段にて検出される
    操作力(IT)の一部情報に応じて、該操作力(IT)
    の大小関係には依らず、発音毎に変化する楽音指定信号
    を生成する楽音指定信号生成手段(13)と、 前記楽音指定信号に応じて前記発音チャンネルで発生す
    る楽音信号を変化させる手段(14,16)とを有する
    電子楽器。
  2. 【請求項2】 前記変化手段(14,16)が、各々が
    複数の楽音波形を記憶する複数の楽音波形バンクを有す
    る波形メモリ(16)と、前記操作力(IT)に応じて
    前記波形メモリが記憶している複数の楽音波形バンクの
    内から1つの楽音波形バンクを指定し、その指定される
    楽音波形バンクの中から前記楽音指定信号生成手段にて
    生成される楽音指定信号に応じて1つの楽音波形を指定
    して読み出す楽音波形読み出し手段(14)とを含む請
    求項1記載の電子楽器。
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JP2010243614A (ja) * 2009-04-02 2010-10-28 Korg Inc 楽音発生装置および動作プログラム
JP2018044998A (ja) * 2016-09-12 2018-03-22 ヤマハ株式会社 波形データ選択装置および波形データ選択方法

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