JPH07224946A - 密封装置 - Google Patents
密封装置Info
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- JPH07224946A JPH07224946A JP6035319A JP3531994A JPH07224946A JP H07224946 A JPH07224946 A JP H07224946A JP 6035319 A JP6035319 A JP 6035319A JP 3531994 A JP3531994 A JP 3531994A JP H07224946 A JPH07224946 A JP H07224946A
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- JP
- Japan
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- sealing device
- lip
- retainer
- main body
- holding member
- Prior art date
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- Granted
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/16—Sealings between relatively-moving surfaces
- F16J15/32—Sealings between relatively-moving surfaces with elastic sealings, e.g. O-rings
- F16J15/3268—Mounting of sealing rings
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S277/00—Seal for a joint or juncture
- Y10S277/924—Deformation, material removal, or molding for manufacture of seal
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】保持部材が外部からの影響を受けて変形した場
合でも、シールリップが変形しない密封装置を提供す
る。 【構成】シールリップとしてのリップ部2とこのリップ
部2を支持する補強環である金属環3とを備えた密封装
置本体aを、密封装置本体aを保持する保持部材である
リテーナ1を介して取付部に固定し、密封装置本体aを
弾性部材を介してリテーナ1と一体化し、弾性部材によ
って密封装置本体aをリテーナ1に対して浮動支持し
た。
合でも、シールリップが変形しない密封装置を提供す
る。 【構成】シールリップとしてのリップ部2とこのリップ
部2を支持する補強環である金属環3とを備えた密封装
置本体aを、密封装置本体aを保持する保持部材である
リテーナ1を介して取付部に固定し、密封装置本体aを
弾性部材を介してリテーナ1と一体化し、弾性部材によ
って密封装置本体aをリテーナ1に対して浮動支持し
た。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばエンジンブロッ
クとクランク軸との間をシールするもので、リテーナや
カバー等とリップ部とを一体化した密封装置に関する。
クとクランク軸との間をシールするもので、リテーナや
カバー等とリップ部とを一体化した密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の密封装置としては、例え
ば図6に示すようなものが知られている。
ば図6に示すようなものが知られている。
【0003】図6は、図示しないエンジン本体が収納さ
れたエンジンブロックに適用された密封装置A’の断面
図であり、保持部材である金属製のリテーナ101と、
このリテーナ101に一体的に成形されたシールリップ
としてのゴム状弾性体製のリップ部102とからなるも
のである。
れたエンジンブロックに適用された密封装置A’の断面
図であり、保持部材である金属製のリテーナ101と、
このリテーナ101に一体的に成形されたシールリップ
としてのゴム状弾性体製のリップ部102とからなるも
のである。
【0004】このリテーナ101は、固定ボルト111
にてエンジンブロック107に固定されており、エンジ
ンブロック107との接触面にはオイル漏洩防止のた
め、Oリング溝109が形成され、Oリング110が装
着されている。
にてエンジンブロック107に固定されており、エンジ
ンブロック107との接触面にはオイル漏洩防止のた
め、Oリング溝109が形成され、Oリング110が装
着されている。
【0005】また、リップ部102は、軸106の外周
面に摺接しシールするリップ先端部102aと、そのリ
ップ先端部102aの大気側に補助リップ102bを備
え、リテーナ101の内周側先端の接続部101aにて
リテーナ101と接続されるよう一体化されている。一
方、リップ先端部102aの外周側に軸106への押圧
力調整のためのバネ105が設けられている。
面に摺接しシールするリップ先端部102aと、そのリ
ップ先端部102aの大気側に補助リップ102bを備
え、リテーナ101の内周側先端の接続部101aにて
リテーナ101と接続されるよう一体化されている。一
方、リップ先端部102aの外周側に軸106への押圧
力調整のためのバネ105が設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の密封装置においては、外部の影響、例えば高いトル
クで固定ボルト111を締付ける、エンジンからの熱の
伝達等により、保持部材としてのリテーナ101が変形
(リテーナが樹脂製の場合は変形がさらに大きくな
る。)を受けた場合、このリテーナ101の変形に伴い
リップ部102が変形してしまう。また、リテーナが樹
脂製の場合は、成形後、樹脂が固まる時に起きる変形が
さらにリップ部102に伝わってしまう。このようなリ
ップ部102の変形により、軸106の外周面とリップ
先端部102aとの間に隙間が生じたり、芯ずれにより
軸106との接触状態に偏りを生じ不安定になったり、
異常摩耗を起こしてしまう。こうなることで密封装置
A’の密封性は低下し、オイル漏洩などの問題が発生し
ていた。
来の密封装置においては、外部の影響、例えば高いトル
クで固定ボルト111を締付ける、エンジンからの熱の
伝達等により、保持部材としてのリテーナ101が変形
(リテーナが樹脂製の場合は変形がさらに大きくな
る。)を受けた場合、このリテーナ101の変形に伴い
リップ部102が変形してしまう。また、リテーナが樹
脂製の場合は、成形後、樹脂が固まる時に起きる変形が
さらにリップ部102に伝わってしまう。このようなリ
ップ部102の変形により、軸106の外周面とリップ
先端部102aとの間に隙間が生じたり、芯ずれにより
軸106との接触状態に偏りを生じ不安定になったり、
異常摩耗を起こしてしまう。こうなることで密封装置
A’の密封性は低下し、オイル漏洩などの問題が発生し
ていた。
【0007】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、保持部
材が外部からの影響を受けて変形した場合でも、シール
リップが変形しない密封装置を提供することにある。
めになされたもので、その目的とするところは、保持部
材が外部からの影響を受けて変形した場合でも、シール
リップが変形しない密封装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案にあっては、シールリップと該シールリップを
支持する補強環とを備えた密封装置本体を、該密封装置
本体を保持する保持部材を介して取付部に固定する密封
装置において、前記密封装置本体を弾性部材を介して前
記保持部材と一体化し、前記弾性部材によって前記密封
装置本体を前記保持部材に対して浮動支持したことを特
徴とする。
に本考案にあっては、シールリップと該シールリップを
支持する補強環とを備えた密封装置本体を、該密封装置
本体を保持する保持部材を介して取付部に固定する密封
装置において、前記密封装置本体を弾性部材を介して前
記保持部材と一体化し、前記弾性部材によって前記密封
装置本体を前記保持部材に対して浮動支持したことを特
徴とする。
【0009】また、前記保持部材は樹脂製で、予め前記
弾性部材を固定した前記密封装置本体をインサート成形
によって前記保持部材と一体成形するとよい。
弾性部材を固定した前記密封装置本体をインサート成形
によって前記保持部材と一体成形するとよい。
【0010】前記弾性部材をゴム状弾性材とするとよ
い。
い。
【0011】
【作用】上記のように構成された密封装置によれば、密
封装置本体を弾性部材を介して保持部材と一体化し、弾
性部材によって密封装置本体を保持部材に対して浮動支
持したので、保持部材が変形しても弾性部材によってそ
の変形が吸収される。
封装置本体を弾性部材を介して保持部材と一体化し、弾
性部材によって密封装置本体を保持部材に対して浮動支
持したので、保持部材が変形しても弾性部材によってそ
の変形が吸収される。
【0012】また、保持部材は樹脂製で、予め弾性部材
を固定した密封装置本体をインサート成形によって保持
部材と一体成形することで、一体化が容易となる。
を固定した密封装置本体をインサート成形によって保持
部材と一体成形することで、一体化が容易となる。
【0013】弾性部材をゴム状弾性材とすることで、密
封装置本体と保持部材とを弾性部材を介してさらに容易
に一体化できる。
封装置本体と保持部材とを弾性部材を介してさらに容易
に一体化できる。
【0014】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。
する。
【0015】図1は、本発明に係る密封装置の一実施例
であり、エンジンブロックに適用されたもので、(a)
は正面図、(b)は側面図、(c)は(a)におけるZ
−Z断面図である。
であり、エンジンブロックに適用されたもので、(a)
は正面図、(b)は側面図、(c)は(a)におけるZ
−Z断面図である。
【0016】この図1において、密封装置Aはエンジン
本体(図示なし)が収納されたエンジンブロック7と、
このエンジンブロック7から突出する軸6との間をシー
ルするものである。
本体(図示なし)が収納されたエンジンブロック7と、
このエンジンブロック7から突出する軸6との間をシー
ルするものである。
【0017】この密封装置Aは樹脂製の保持部材として
のリテーナ1と、補強環としての金属環3と金属環3の
外周に成形されたシールリップとしてのゴム状弾性体製
のリップ部2とからなる密封装置本体aと、を一体化し
たものであり、リテーナ1をエンジンブロック7に2か
所の位置決めピン12にて位置を決め、固定ボルト11
にて取付部に固定装着し、軸6の外周面にリップ部2が
摺接することでシールしている。
のリテーナ1と、補強環としての金属環3と金属環3の
外周に成形されたシールリップとしてのゴム状弾性体製
のリップ部2とからなる密封装置本体aと、を一体化し
たものであり、リテーナ1をエンジンブロック7に2か
所の位置決めピン12にて位置を決め、固定ボルト11
にて取付部に固定装着し、軸6の外周面にリップ部2が
摺接することでシールしている。
【0018】なお、エンジンブロック7の下部には、オ
イルを収容するオイルパン8が複数のオイルパンボルト
13を介して取付けられている。
イルを収容するオイルパン8が複数のオイルパンボルト
13を介して取付けられている。
【0019】図2(a)は、密封装置Aの構成を詳しく
説明するために図1(c)に示した断面図を拡大した拡
大断面図、(b)は、B矢視図である。また、図3はリ
ップ部2単体の断面図である。
説明するために図1(c)に示した断面図を拡大した拡
大断面図、(b)は、B矢視図である。また、図3はリ
ップ部2単体の断面図である。
【0020】この図2乃至図3において、リップ部2
は、内向フランジ部3a,円筒部3bからなる断面略L
字形状の環状の芯金としての金属環3と、この金属環3
の周囲に成形され設けられたゴム状弾性体製の複数のリ
ップからなり、この複数のリップについて説明すると、
金属環3の内向フランジ部3aの内周側から、小径とな
り円筒部3bが延びる方向にリップ先端部2a、装着時
その大気側となる位置に補助リップ2dが成形され、ま
た、内向フランジ部3aと円筒部3bの接合部には、大
径となり円筒部3bと逆側に延びる方向に外周突起状第
1リップ2bがその先端の肉厚t2bが首部の肉厚t2
b’より大きくなるように成形され、さらに、円筒部3
bの先端には、大径となり円筒部3bが延びる方向に外
周突起状第2リップ2cがその先端の肉厚t2cが首部
の肉厚t2c’より大きくなるように成形されされてい
る。
は、内向フランジ部3a,円筒部3bからなる断面略L
字形状の環状の芯金としての金属環3と、この金属環3
の周囲に成形され設けられたゴム状弾性体製の複数のリ
ップからなり、この複数のリップについて説明すると、
金属環3の内向フランジ部3aの内周側から、小径とな
り円筒部3bが延びる方向にリップ先端部2a、装着時
その大気側となる位置に補助リップ2dが成形され、ま
た、内向フランジ部3aと円筒部3bの接合部には、大
径となり円筒部3bと逆側に延びる方向に外周突起状第
1リップ2bがその先端の肉厚t2bが首部の肉厚t2
b’より大きくなるように成形され、さらに、円筒部3
bの先端には、大径となり円筒部3bが延びる方向に外
周突起状第2リップ2cがその先端の肉厚t2cが首部
の肉厚t2c’より大きくなるように成形されされてい
る。
【0021】ここで、密封装置Aの製造方法を説明する
と、まず、金属環3の周囲に、リップ先端部2a,外周
突起状第1リップ2b,外周突起状第2リップ2cおよ
び補助リップ2d等を前述の図のような断面構造となる
ように、ゴム状弾性体にてリップ部2を成形する。次
に、この成形されたリップ部2を、リテーナ1を成形す
るための成形型の所定の位置に載置した状態で、リップ
部2にある外周突起状第1および第2リップ2b,2c
と共にその外周側を覆うように樹脂によりインサート成
形されるが、この時、図2(a)において左右両側から
リップ部2に対してバランスよく圧力がかかるように、
図2(b)に示すように全周的、略等間隔放射状にリブ
4が成形される。このリブ4は、リテーナ1成形時の圧
力バランスをとるもので、その形状についてはどんなも
のでもよく、勿論なくともリテーナ1の成形は可能であ
る。このようにしてリテーナ1とリップ部2が一体化さ
れる。この成形において成形熱が発生するが、リップ部
2のゴム状弾性体は耐熱性の高い素材であるため影響を
受けない。
と、まず、金属環3の周囲に、リップ先端部2a,外周
突起状第1リップ2b,外周突起状第2リップ2cおよ
び補助リップ2d等を前述の図のような断面構造となる
ように、ゴム状弾性体にてリップ部2を成形する。次
に、この成形されたリップ部2を、リテーナ1を成形す
るための成形型の所定の位置に載置した状態で、リップ
部2にある外周突起状第1および第2リップ2b,2c
と共にその外周側を覆うように樹脂によりインサート成
形されるが、この時、図2(a)において左右両側から
リップ部2に対してバランスよく圧力がかかるように、
図2(b)に示すように全周的、略等間隔放射状にリブ
4が成形される。このリブ4は、リテーナ1成形時の圧
力バランスをとるもので、その形状についてはどんなも
のでもよく、勿論なくともリテーナ1の成形は可能であ
る。このようにしてリテーナ1とリップ部2が一体化さ
れる。この成形において成形熱が発生するが、リップ部
2のゴム状弾性体は耐熱性の高い素材であるため影響を
受けない。
【0022】このように製造された密封装置Aは、図2
に示すように外周突起状第1リップ2b,外周突起状第
2リップ2cが隙間なく確実に樹脂にて覆われる状態で
リテーナ1の接続部1aで接続され一体化される。
に示すように外周突起状第1リップ2b,外周突起状第
2リップ2cが隙間なく確実に樹脂にて覆われる状態で
リテーナ1の接続部1aで接続され一体化される。
【0023】そして、密封装置Aのリップ部2のリップ
先端部2aの外周側に軸6への押圧力調整のためのバネ
5が設けられ、リテーナ1にある複数のボルト穴1bに
それぞれ固定ボルト11が挿入され締付けられ、図1に
示したように装着される。この実施例においてもリテー
ナ1のエンジンブロック7との当接面に従来例で示した
ようなオイル漏洩防止のためのOリング溝を形成しても
よい。
先端部2aの外周側に軸6への押圧力調整のためのバネ
5が設けられ、リテーナ1にある複数のボルト穴1bに
それぞれ固定ボルト11が挿入され締付けられ、図1に
示したように装着される。この実施例においてもリテー
ナ1のエンジンブロック7との当接面に従来例で示した
ようなオイル漏洩防止のためのOリング溝を形成しても
よい。
【0024】このように構成することで、リテーナ1に
外部からの影響による変形が生じてもリップ部2に芯金
となる金属環3がにあるため、リップ部2の変形が著し
く抑えられ、さらに、リテーナ1の接続部1aにおいて
外周突起状第1および第2リップ2b,2cを介して金
属環3があるため、リテーナ1の歪みは外周突起状第1
および第2リップ2b,2cに吸収され、金属環3に伝
達しにくくなり、リップ部2の変形が防止できる。
外部からの影響による変形が生じてもリップ部2に芯金
となる金属環3がにあるため、リップ部2の変形が著し
く抑えられ、さらに、リテーナ1の接続部1aにおいて
外周突起状第1および第2リップ2b,2cを介して金
属環3があるため、リテーナ1の歪みは外周突起状第1
および第2リップ2b,2cに吸収され、金属環3に伝
達しにくくなり、リップ部2の変形が防止できる。
【0025】また、樹脂成形後、樹脂が固まる時に変形
が生じても、前述のようにリップ部2の変形が防止でき
るというフローティング効果がある。
が生じても、前述のようにリップ部2の変形が防止でき
るというフローティング効果がある。
【0026】なお、この実施例では環状の芯金として金
属環を用いたが、金属環に限らずリテーナの変形等の影
響を受けにくいものであればよく、例えばセラミック等
の樹脂でもよい。また、リテーナとリップ部の接合部に
おけるゴム状弾性体の形状はリテーナの歪みが金属環に
伝達しにくいものであればよく、本願のような外周突起
状第1および第2リップ2b,2cのような形状に限ら
ない。
属環を用いたが、金属環に限らずリテーナの変形等の影
響を受けにくいものであればよく、例えばセラミック等
の樹脂でもよい。また、リテーナとリップ部の接合部に
おけるゴム状弾性体の形状はリテーナの歪みが金属環に
伝達しにくいものであればよく、本願のような外周突起
状第1および第2リップ2b,2cのような形状に限ら
ない。
【0027】(他の実施例)図4は、密封装置Aの他の
実施例を示した断面図である。また、図5はリップ部2
単体の断面図である。この実施例は、前述の実施例の金
属環3の形状を変更したもので、その形状変更に伴う相
違点の他は、前述の実施例と同様である。
実施例を示した断面図である。また、図5はリップ部2
単体の断面図である。この実施例は、前述の実施例の金
属環3の形状を変更したもので、その形状変更に伴う相
違点の他は、前述の実施例と同様である。
【0028】この図4乃至図5において、リップ部2
は、内向フランジ部3a,円筒部3bおよび外周フラン
ジ部3cからなる穴あきの略ハット形状である補強環と
しての金属環3と、この金属環3の周囲に成形され設け
られたゴム状弾性体製の複数のリップとでからなり、こ
の複数のリップについて説明すると、前述の実施例と同
様に金属環3の内向フランジ部3aの内周側から、小径
となり円筒部3bが延びる方向にリップ先端部2a、装
着時その大気側となる位置に補助リップ2dが成形さ
れ、また、内向フランジ部3aと円筒部3bの接合部に
は、大径となり円筒部3bと逆側に延びる方向に外周突
起状第1リップ2bがその先端の肉厚t2bが首部の肉
厚t2b’より大きくなるように成形され、さらに、円
筒部3bの先端から延びる外周フランジ部3cの外周側
には、さらに外周方向に外周突起状第2リップ2cが先
端の肉厚が大きくなるように成形されている。この金属
環3は外周フランジ部3cを設けたことで、前述の第1
実施例よりも変形しにくくなった。なお、この金属環3
はリップ部2の変形を防止することを主な目的とするも
ので、形状はこれに限らず、リップ部2の変形を防止で
きるものであればよい。
は、内向フランジ部3a,円筒部3bおよび外周フラン
ジ部3cからなる穴あきの略ハット形状である補強環と
しての金属環3と、この金属環3の周囲に成形され設け
られたゴム状弾性体製の複数のリップとでからなり、こ
の複数のリップについて説明すると、前述の実施例と同
様に金属環3の内向フランジ部3aの内周側から、小径
となり円筒部3bが延びる方向にリップ先端部2a、装
着時その大気側となる位置に補助リップ2dが成形さ
れ、また、内向フランジ部3aと円筒部3bの接合部に
は、大径となり円筒部3bと逆側に延びる方向に外周突
起状第1リップ2bがその先端の肉厚t2bが首部の肉
厚t2b’より大きくなるように成形され、さらに、円
筒部3bの先端から延びる外周フランジ部3cの外周側
には、さらに外周方向に外周突起状第2リップ2cが先
端の肉厚が大きくなるように成形されている。この金属
環3は外周フランジ部3cを設けたことで、前述の第1
実施例よりも変形しにくくなった。なお、この金属環3
はリップ部2の変形を防止することを主な目的とするも
ので、形状はこれに限らず、リップ部2の変形を防止で
きるものであればよい。
【0029】このように構成することで、リテーナ1に
外部からの影響による変形が生じてもリップ部2に前述
の第1実施例よりも変形しにくい金属環3があるため、
リップ部2の変形が著しく抑えられ、さらに、リテーナ
1の接続部1aにおいて外周突起状第1および第2リッ
プ2b,2cを介して金属環3があるため、リテーナ1
の歪みは外周突起状第1および第2リップ2b,2cに
吸収され、金属環3に伝達しにくくなり、リップ部2の
変形が防止できる。
外部からの影響による変形が生じてもリップ部2に前述
の第1実施例よりも変形しにくい金属環3があるため、
リップ部2の変形が著しく抑えられ、さらに、リテーナ
1の接続部1aにおいて外周突起状第1および第2リッ
プ2b,2cを介して金属環3があるため、リテーナ1
の歪みは外周突起状第1および第2リップ2b,2cに
吸収され、金属環3に伝達しにくくなり、リップ部2の
変形が防止できる。
【0030】また、樹脂成形後、樹脂が固まる時に変形
が生じても、前述のようにリップ部2の変形が防止でき
るというフローティング効果がある。
が生じても、前述のようにリップ部2の変形が防止でき
るというフローティング効果がある。
【0031】
【発明の効果】本考案は以上の構成および作用を有する
もので、密封装置本体を弾性部材を介して保持部材と一
体化し、弾性部材によって密封装置本体を保持部材に対
して浮動支持したので、保持部材が変形しても弾性部材
によってその変形が吸収され、シールリップの変形でき
るというフローティング効果がある。
もので、密封装置本体を弾性部材を介して保持部材と一
体化し、弾性部材によって密封装置本体を保持部材に対
して浮動支持したので、保持部材が変形しても弾性部材
によってその変形が吸収され、シールリップの変形でき
るというフローティング効果がある。
【0032】また、保持部材は樹脂製で、予め弾性部材
を固定した密封装置本体をインサート成形によって保持
部材と一体成形することで、一体化が容易となりコスト
ダウンが図れる。
を固定した密封装置本体をインサート成形によって保持
部材と一体成形することで、一体化が容易となりコスト
ダウンが図れる。
【0033】弾性部材をゴム状弾性材とすることで、密
封装置本体と保持部材とを弾性部材を介してさらに容易
に一体化でき、コストダウンとなる。
封装置本体と保持部材とを弾性部材を介してさらに容易
に一体化でき、コストダウンとなる。
【図1】図1(a),(b),(c)はそれぞれ本発明
の実施例に係る密封装置が適用されたエンジンブロック
の正面図,側面図,要部断面図である。
の実施例に係る密封装置が適用されたエンジンブロック
の正面図,側面図,要部断面図である。
【図2】図2(a)は図1(c)の拡大断面図、(b)
はリブ4の状態を示すための側面図である。
はリブ4の状態を示すための側面図である。
【図3】図3は図2におけるリップ部2単体の断面図で
ある。
ある。
【図4】図4は本発明の他の実施例に係る密封装置の要
部断面図である。
部断面図である。
【図5】図5は図4におけるリップ部2単体の断面図で
ある。
ある。
【図6】図6は従来の密封装置を示す断面図である。
A,A’ 密封装置 a 密封装置本体 1,101 リテーナ(保持部材) 1a,101a 接続部 1b ボルト穴 2 リップ部(シールリップ) 2a,102a リップ先端部 2b 外周突起状第1リップ 2c 外周突起状第2リップ 2d,102d 補助リップ 3,103 金属環(補強環) 3a 内向フランジ部 3b 円筒部 3c 外周フランジ部 4 リブ 5,105 バネ 6,106 軸 7,107 エンジンブロック 8 オイルパン 11,111 固定ボルト 12 位置決めピン 13 オイルパンボルト 109 Oリング溝 110 Oリング
Claims (3)
- 【請求項1】 シールリップと該シールリップを支持す
る補強環とを備えた密封装置本体を、該密封装置本体を
保持する保持部材を介して取付部に固定する密封装置に
おいて、 前記密封装置本体を弾性部材を介して前記保持部材と一
体化し、前記弾性部材によって前記密封装置本体を前記
保持部材に対して浮動支持したことを特徴とする密封装
置。 - 【請求項2】 前記保持部材は樹脂製で、予め前記弾性
部材を固定した前記密封装置本体をインサート成形によ
って前記保持部材と一体成形した請求項1に記載の密封
装置。 - 【請求項3】 前記弾性部材はゴム状弾性材である請求
項1または2に記載の密封装置。
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