JPH07224128A - プロピレンブロック共重合体の製造方法 - Google Patents

プロピレンブロック共重合体の製造方法

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JPH07224128A
JPH07224128A JP1614094A JP1614094A JPH07224128A JP H07224128 A JPH07224128 A JP H07224128A JP 1614094 A JP1614094 A JP 1614094A JP 1614094 A JP1614094 A JP 1614094A JP H07224128 A JPH07224128 A JP H07224128A
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polymerization
compound
propylene
ethylene
component
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JP1614094A
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Kiyomichi Watanabe
清道 渡辺
Yutaka Naito
豊 内藤
Mitsuhiro Mori
充博 森
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Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】剛性、耐衝撃性、耐熱性、均一性に優れたプロ
ピレンブロック共重合体の製法の提供。 【構成】(A)Mg化合物とTi化合物を必須とする固
体触媒成分、(B)周期律表の第IA,IIA,II
B,IIIBおよびIVB族金属の有機金属化合物から
選ばれた少なくとも1種以上の化合物、及び(C)電子
供与性化合物とからなる触媒の存在下、実質的に不活性
有機溶媒の存在しない系で、プロピレンとエチレンをブ
ロック共重合するに当たって、重合工程(I)におい
て、プロピレン単独もしくはエチレンとプロピレンの反
応比が重量比で15/85以下となる重合を、全重合体
の30〜95重量%、重合工程(II)において、エチ
レンとプロピレンの反応比が重量比で20/80以上と
なる重合を全重合体の5〜70重量%実施し、重合工程
(II)において(D)含水無機多孔質化合物が存在す
るように添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、剛性、耐衝撃性、耐熱
性などに優れたプロピレンブロック共重合体を、実質的
に不活性有機溶媒の存在しない系で、安定的に製造する
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】立体規則性触媒を用いて製造される高立
体規則性ポリプロピレンは、剛性、耐熱性に優れる反
面、耐衝撃強度、特に、低温での耐衝撃強度が低いとい
う問題がある。この点を改良する方法として、プロピレ
ンとエチレンまたはその他のα−オレフィンを多段階で
重合する方法が知られている。この多段重合法には、例
えば前の段階で結晶性ポリプロピレンを重合させた後、
後の段階でプロピレンとエチレンまたはその他のα−オ
レフィンを共重合させてプロピレンブロック共重合体を
製造させる方法等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この多段重合法を商業
的に行うには、複数の重合反応器を直列に連結し、各反
応器で完全混合系により重合を行いながら順次下流の反
応器へ生成物を移送し、(共)重合を繰り返す方法が一
般的である。しかしながらいわゆる完全混合系での物質
の流れは完全混合流れであり、滞留時間分布を生じ、こ
の系で前述のプロピレンブロック共重合を行うと、前の
段階である結晶性ポリプロピレンの重合時に比較的短時
間滞留により重合体量の少ない粒子と比較的長時間滞留
により重合体量の多い粒子が生じる。そしてこれらの粒
子が後の段階であるプロピレンとエチレンまたはその他
のα−オレフィンの共重合時には、粒子毎に結晶性ポリ
プロピレンの量が異なるために粒子間で結晶性ポリプロ
ピレン量と共重合体量の比の異なる粒子が生じることと
なる。
【0004】結晶性ポリプロピレン量と共重合体量の比
が異なる粒子の内でも、共重合体量の割合が多いものは
特に粘着性が増し重合器内や移送配管中閉塞の原因とな
ることや、ブロック共重合体の成形品中の結晶性ポリプ
ロピレンと共重合体の分散が均一でなく物性の良いもの
が得られないなどの問題がある。
【0005】このような欠点を解決する方法として、例
えば特開昭58−32615号公報には前の段階の重合
反応器に触媒を間欠的に供給しかつ生成重合体を断続的
に抜き出す方法が提案されている。しかしながら、この
方法を商業的に行うにはプロセス制御が難しく実用上問
題がある。
【0006】また、特開昭61−69821号公報に
は、エタノールなどの活性水素化合物を後の段階である
共重合反応系へ供給することで、ポリマー粒子の付着性
を低減しプロセスの操作性を改善する方法が提案されて
いる。しかしながら、この方法では揮発性の高いエタノ
ールなどを(共)重合系に供給するため、循環使用する
プロピレンガスなどにエタノールなどが混入し、触媒活
性が低下する欠点やプロピレンガスを精製する工程が必
要となるなどの問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述の課
題を実用上問題なく解決するために鋭意検討した結果、
以下の製造方法を見出し、本発明を完成させるに至っ
た。
【0008】すなわち本発明によるプロピレンブロック
共重合体の製造方法は、(A)マグネシウム化合物とチ
タン化合物を必須とする固体触媒成分、(B)周期律表
の第IA,IIA,IIB,IIIBおよびIVB族金
属の有機金属化合物から選ばれた少なくとも1種以上の
化合物、及び(C)電子供与性化合物とからなる触媒の
存在下、実質的に不活性有機溶媒の存在しない系で、プ
ロピレンとエチレンをブロック共重合するに当たって重
合工程(I)において、プロピレン単独もしくはエチレ
ンとプロピレンの反応比が重量比で15/85以下とな
る重合を、全重合体の30〜95重量%となるように実
施し、重合工程(II)において、エチレンとプロピレ
ンの反応比が重量比で20/80以上となる重合を、全
重合体の5〜70重量%となるように実施し、重合工程
(II)において(D)含水無機多孔質化合物が存在す
るように添加することを特徴とするものである。
【0009】以下本発明について詳細に説明する。
【0010】本発明で使用される成分(A)の固体触媒
成分は、マグネシウム化合物とチタン化合物から構成さ
れるものであれば限定されない。なかでも、特開昭63
−3007号、特開昭63−314210号、特開昭6
3−317502号、特開昭64−105号、特開平1
−165608号等に例示された固体触媒成分を用いる
ことにより、一層プロピレンブロック共重合体を安定に
生産できる。具体例としては、(i)金属マグネシウム
と水酸化有機化合物、およびマグネシウムの酸素含有有
機化合物からなる群より選ばれた少なくとも一員と(i
i)電子供与性化合物と(iii)チタンの酸素含有有
機化合物とを含有する均一溶液に(iv)少なくとも1
種のハロゲン化アルミニウム化合物を反応させ、さらに
(v)電子供与性化合物と、(vi)ハロゲン化チタン
化合物を反応させて得られる固体触媒成分が挙げられ
る。
【0011】前記(i)において、金属マグネシウムと
水酸化有機化合物を用いる場合、金属マグネシウムとし
ては各種の形状、すなわち粉末、粒子、箔またはリボン
などいずれの形状のものも使用でき、また水酸化有機化
合物としてはアルコール類、フェノール類、有機シラノ
ール類が適している。
【0012】ここでアルコール類としては、1〜18個
の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖脂肪族アルコー
ル、脂環式アルコールまたは芳香族アルコールが使用で
きる。例としては、メタノール、エタノール、n−プロ
パノール、i−プロパノール、n−ブタノール、n−ヘ
キサノール、2−エチルヘキサノール、n−オクタノー
ル、i−オクタノール、n−ステアリルアルコール、シ
クロペンタノール、シクロヘキサノール、エチレングリ
コールなどが挙げられる。更に、フェノール類として
は、フェノール、クレゾール、キシレノール、ハイドロ
キノンなどが挙げられる。
【0013】また、有機シラノールとしては少なくとも
1個の水酸基を有し、かつ有機基は1〜12個の炭素原
子、好ましくは1〜6個の炭素原子を有するアルキル
基、シクロアルキル基、アリールアルキル基、アリール
基、アルキルアリール基を有する化合物から選ばれる。
例えば、トリメチルシラノール、トリエチルシラノー
ル、トリフェニルシラノール、t−ブチルジメチルシラ
ノールなどを挙げることができる。
【0014】これらの水酸化有機化合物は、単独または
2種以上の混合物として使用できる。
【0015】加うるに、金属マグネシウムを使用して本
発明で述べる成分(A)の固体触媒成分を得る場合、反
応を促進する目的から、金属マグネシウムと反応した
り、付加化合物を生成したりするような物質、例えばヨ
ウ素、塩化第2水銀、ハロゲン化アルキルおよび有機酸
などのような極性物質を単独または2種以上添加するこ
とが望ましい。
【0016】次に、マグネシウムの酸素含有有機化合物
に属する化合物としては、マグネシウムアルコキシド
類、例えばメチレート、エチレート、イソプロピレー
ト、デカノレート、メトキシエチレートおよびシクロヘ
キサノレート、マグネシウムアルキルアルコキシド類、
例えばエチルエチレート、マグネシウムヒドロアルコキ
シド類、例えばヒドロキシメチレート、マグネシウムフ
ェノキシド類、例えばフェネート、ナフテネート、フェ
ナンスレネートおよびクレゾレート、マグネシウムカル
ボキシレート類、例えばアセテート、ステアレート、ベ
ンゾエート、フェニルアセテート、アジペート、セバケ
ート、フタレート、アクリレート、およびオレエート、
オキシメート類、例えばブチルオキシメート、ジメチル
グリオキシメートおよびシクロヘキシルオキシメート、
ヒドロキサム酸塩類、ヒドロキシルアミン塩類、例えば
N−ニトロソ−N−フェニル−ヒドロキシルアミン誘導
体、エノレート類、例えばアセチルアセトネート、マグ
ネシウムシラノレート類、例えばトリフェニルシラノレ
ートなどが挙げられる。これらの酸素含有有機マグネシ
ウムは、単独または2種以上の混合物として使用でき
る。
【0017】前記(ii)の反応剤である電子供与性化
合物としては、エーテル、エステル、ケトン、フェノー
ル、アミン、アミド、イミン、ニトリル、ホスフィン、
ホスファイト、スチビン、アルシン、ホスホリルアミド
およびアルコレートが挙げられる。中でもエステル類が
好ましく、有機酸エステル類が最も好ましい。
【0018】有機酸エステル類としては、芳香族カルボ
ンのモノまたはジエステル、脂肪族カルボン酸のモノま
たはジエステルなどが挙げられる。その具体例として
は、例えばギ酸ブチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、イソ
酪酸イソブチル、ピバリン酸プロピル、ピバリン酸イソ
ブチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸イソブチル、マロン酸ジ
エチル、マロン酸ジイソブチル、コハク酸ジエチル、コ
ハク酸ジブチル、コハク酸ジイソブチル、グルタル酸ジ
エチル、グルタル酸ジブチル、グルタル酸ジイソブチ
ル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジブチル、マ
レイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル、マレイン酸ジ
イソブチル、フマル酸モノメチル、フマル酸ジエチル、
フマル酸ジイソブチル、酒石酸ジエチル、酒石酸ジブチ
ル、酒石酸ジイソブチル、安息香酸メチル、安息香酸エ
チル、p−トルイル酸メチル、p−トルイル酸エチル、
p−tert−ブチル安息香酸エチル、p−アニス酸エ
チル、α−ナフトエ酸イソブチル、ケイ皮酸エチル、フ
タル酸モノメチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジイソ
ブチル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジオクチル、フ
タル酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジアリル、フ
タル酸ジフェニル、イソフタル酸ジエチル、イソフタル
酸ジイソブチル、テレフタル酸ジエチル、テレフタル酸
ジブチル、ナフタル酸ジエチル、ナフタル酸ジブチル等
が挙げられる。
【0019】なお、ブロック共重合体を製造するに当た
り粒子サイズを広い範囲で制御することが商業生産上有
利なことがある。このため触媒粒子の粒径制御範囲を広
くすることを目的としてアルミニウムの酸素含有有機化
合物を成分(ii)とともに用いることも可能である。
アルミニウムの酸素含有有機化合物としては、一般式A
l(OR1n3-nで表される酸素含有有機化合物が使
用できる。ただし、該一般式において、R1は炭素数1
〜20、好ましくは1〜10の炭化水素基を示す。この
ような炭化水素基としては、直鎖または分岐鎖アルキル
基、シクロアルキル基、アリールアルキル基、アリール
基およびアルキルアリール基などを挙げることができ
る。nは、0<n≦3なる数を表し、Xはハロゲン原子
を表す。
【0020】このアルミニウムの酸素含有有機化合物の
具体例としては、トリメトキシアルミニウム、トリエト
キシアルミニウム、トリ−n−プロポキシアルミニウ
ム、トリ−i−プロポキシアルミニウム、トリ−n−ブ
トキシアルミニウム、トリ−sec−ブトキシアルミニ
ウム、トリ−tert−ブトキシアルミニウム、トリ
(2−エチルヘキシルオキシ)アルミニウム、トリフェ
ノキシアルミニウム、トリベンジルオキシアルミニウ
ム、ジクロロメトキシアルミニウム、クロロジメトキシ
アルミニウム、ジクロロ(2−エチルヘキシルオキシ)
アルミニウム、クロロジ(2−エチルヘキシルオキシ)
アルミニウム、ジクロロフェノキシアルミニウム、クロ
ロジフェノキシアルミニウムなどが挙げられる。さらに
いくつかの異なる炭化水素基を有するアルミニウムの酸
素含有有機化合物の使用しても差支えない。
【0021】反応剤(ii)は、単独または2種以上の
混合物として使用することができる。
【0022】前記(iii)の反応剤であるチタンの酸
素含有有機化合物としては、一般式Op[Tiq(O
2rsで表される化合物が使用できる。ただし、該
一般式において、R2は炭素数1〜20、好ましくは1
〜10の炭化水素基を示す。 このような炭化水素基と
しては、直鎖または分岐鎖アルキル基、シクロアルキル
基、アリールアルキル基、アリール基およびアルキルア
リール基などを挙げることができる。p,qおよびrは
p≧0、q≧1、r>0でTiの原子価と相容れる数を
表し、sは整数を表す。なかんずく、0≦p≦1、1≦
q≦2で1≦s≦6であるようなチタンの酸素含有有機
化合物を使用することが望ましい。
【0023】このチタンの酸素含有有機化合物の具体例
としては、チタンテトラメトキシド、チタンテトラエト
キシド、チタンテトラ−n−プロポキシド、チタンテト
ラ−i−プロポキシド、チタンテトラ−n−ブトキシ
ド、チタンテトラ−i−ブトキシド、テトラ(n−ノニ
ル)チタネート、テトラ(2−エチルヘキシル)チタネ
ート、テトラクレジルチタネート、ヘキサ−i−プロポ
キシジチタネートなどが挙げられる。またいくつかの異
なる炭化水素基を有するチタンの酸素含有有機化合物の
使用も差支えない。これらチタンの酸素含有有機化合物
は、単独で用いてもよく、また2種以上を混合あるいは
反応させてから使用することもできる。
【0024】前記(iv)の反応剤であるハロゲン化ア
ルミニウム化合物としては、一般式AlR3 t3tで示
されるものが使用できる。式中R3は1〜20個の炭素
原子を有する炭化水素基を表し、Xはハロゲン原子を表
し、tは0<t≦2なる数を表す。R3は直鎖または分
岐鎖アルキル基、アルコキシ基、シクロアルキル基、ア
リールアルキル基,アリール基およびアルキルアリール
基から選ばれることが好ましい。上記ハロゲン化アルミ
ニウム化合物は、単独または2種以上の混合物として使
用する。
【0025】このハロゲン化アルミニウムの具体例とし
ては、例えばエチルアルミニウムジクロライド、n−プ
ロピルアルミニウムジクロライド、n−ブチルアルミニ
ウムジクロライド、i−ブチルアルミニウムジクロライ
ド、セスキエチルアルミニウムクロライド、セスキ−i
−ブチルアルミニウムクロライド、セスキ−i−プロピ
ルアルミニウムクロライド、セスキ−n−プロピルアル
ミニウムクロライド、ジエチルアルミニウムクロライ
ド、ジ−i−プロピルアルミニウムクロライド、ジ−n
−プロピルアルミニウムクロライド、ジ−i−ブチルア
ルミニウムクロライド、ジエチルアルミニウムブロマイ
ド、ジエチルアルミニウムアイオダイドなどが挙げられ
る。
【0026】電子供与性化合物(v)は、反応剤(i
i)として用いた電子供与性化合物と同じものを単独ま
たは2種以上の混合物として使用できる。
【0027】前記(vi)の反応剤であるハロゲン化チ
タン化合物としては、一般式Ti(OR4u4-uで表
されるチタン化合物が用いられる。式中R4は、1〜2
0個の炭素原子を有する炭化水素基を表し、Xはハロゲ
ン原子を表し、uは0≦u<4なる数を表す。R4は直
鎖または分岐鎖アルキル基、アルコキシ基、シクロアル
キル基、アリールアルキル基、アリール基およびアルキ
ルアリール基から選ばれることが好ましい。上記ハロゲ
ン化チタン化合物は、単独または2種以上の混合物とし
て使用することができる。
【0028】ハロゲン化チタン化合物の具体例として
は、例えば四塩化チタン、三塩化エトキシチタン、三塩
化プロポキシチタン、三塩化ブトキシチタン、三塩化フ
ェノキシチタン、二塩化ジエトキシチタン、塩化トリエ
トキシチタンなどが挙げられる。
【0029】本発明で使用する成分(A)の固体触媒成
分は、例えば上記の反応剤(i)、(ii)および(i
ii)を反応させて得た均一溶液に、反応剤(iv)を
反応させ、得られた固体生成物に、次いで反応剤
(v)、(vi)を反応させることにより調製すること
ができる。これらの反応は、液体媒体中で行うことが好
ましい。そのため、特にこれらの反応剤自体が操作条件
で液体でない場合、または液状反応剤の量が不十分な場
合には、不活性有機溶媒の存在下で行うべきである。不
活性有機溶媒としては、当該技術分野で通常用いられる
ものはすべて使用できるが、脂肪族、脂環族または芳香
族炭化水素類、これらのハロゲン誘導体等が挙げられ
る。例えばイソブタン、ペンタン、イソペンタン、ヘキ
サン、ヘプタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、クロロベンゼン、1,2−ジクロロベン
ゼン、1,3−ジクロロベンゼン、塩化ベンジル、二塩
化メチレン、1,2−ジクロロエタン、1,3−ジクロ
ロプロパン、1,4−ジクロロブタン、1,1,1−ト
リクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、1,
1,1,2−テトラクロロエタン、1,1,2,2−テ
トラクロロエタン、テトラクロロエチレン、四塩化炭
素、クロロホルムなどを挙げることができる。これらの
不活性有機溶媒は、単独で使用しても、混合物として使
用してもよい。ちなみに、ハロゲン誘導体あるいはその
混合物を使用した場合、重合活性、重合体の立体規則性
に良好な結果をもたらす場合がある。
【0030】上記反応剤(i)、(ii)、(ii
i)、(iv)、(v)、(vi)の使用量に特に制限
はないが、反応剤(i)におけるマグネシウム原子とチ
タンの酸素含有有機化合物(iii)のチタン原子の比
は、1:0.01〜1:20、好ましくは1:0.1〜
1:5、反応剤(i)におけるマグネシウム原子と電子
供与性化合物(ii)および(v)のモル比は、1:
0.05〜1:5.0、好ましくは1:0.1〜1:
2.0になるように使用量を選ぶことが好ましい。これ
らの範囲をはずれた場合、重合活性が低かったり、立体
規則性が低いといった問題を生じることがある。また、
反応剤(i)におけるマグネシウム原子とハロゲン化ア
ルミニウム(iv)中のアルミニウム原子の比は、1:
0.1〜1:100、好ましくは1:1〜1:20の範
囲になるように使用量を選ぶことが好ましい。特に、
1:1〜1:5の範囲が好適である。この範囲をはずれ
てアルミニウム原子の比が大きすぎると触媒活性が低く
なり、小さすぎると良好な粉体特性が望まれないことが
ある。さらに反応剤(i)におけるマグネシウム原子と
ハロゲン化チタン化合物(vi)のチタン原子の比は、
1:1〜1:100、好ましくは、1:3〜1:50の
範囲になるように反応剤の使用量を選ぶことが好まし
い。この範囲をはずれた場合、重合活性が低くなった
り、製品が着色するなどの問題を生じることがある。
【0031】また、反応剤(i)におけるマグネシウム
原子と任意成分であるアルミニウムの酸素含有有機化合
物のモル比を1:0.01〜1:20、なかんずく30
00μm以上のペレット大の重合体粒子を得ることを意
図するのであれば1:0.05〜10の範囲を選ぶこと
が望ましい。
【0032】反応剤(i)、(ii)、(iii)によ
り均一溶液を得る際の反応は通常−50〜300℃、好
ましくは0〜200℃なる範囲の温度で、0.5〜50
時間、好ましくは1〜6時間、不活性ガス雰囲気中で常
圧または加圧下で行われる。また、この際前記化合物
(v)と同様の電子供与性化合物を添加することによ
り、均一化をより短時間のうちに行うことができる。
【0033】更に反応剤(iv)、(v)、(vi)の
反応は、通常−50〜200℃、好ましくは−30〜1
50℃なる範囲の温度で、0.2〜50時間、好ましく
は0.5〜10時間、不活性ガス雰囲気中で常圧または
加圧下で行われる。
【0034】特に反応剤(iv)の反応条件は重要であ
り、生成する固体生成物粒子、固体触媒成分粒子、それ
を用いて得られる重合体粒子の粒子形状および粒径の制
御に決定的な役割を果たすため極めて重要である。
【0035】また、反応剤(vi)の反応は多段階に分
割して反応させてもよい。更に反応剤(vi)の反応の
際に、一般式R5−CH=CH2(式中、R5は1〜10
個、好ましくは1〜8個の炭素原子を有する直鎖または
分岐鎖の置換または非置換アルキル基を表す。)で示さ
れるα−オレフィンおよび/またはエチレンの共存下、
行ってもよい。これらの場合、結果的に重合活性および
重合体の立体規則性の向上をもたらすなどの効果が認め
られる場合がある。
【0036】かくして、得られた成分(A)の固体触媒
成分は、そのまま使用してもよいが、一般には濾過また
は傾斜法により残存する未反応物および副生成物を除去
してから、不活性有機溶媒で充分に洗浄後、不活性有機
溶媒中に懸濁して使用することが好ましい。洗浄後単離
し、常圧または減圧下で加熱して不活性有機溶媒を除去
したものも使用できる。
【0037】更に本重合に先立って、成分(A)の固体
触媒成分と、少量の有機金属化合物成分、あるいはさら
に電子供与性化合物成分を接触させ、一般式R6−CH
=CH2(式中、R6は1〜10個、好ましくは1〜8個
の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖の置換または非置
換アルキル基を表す。)で示されるα−オレフィンおよ
び/またはエチレンを少量重合して予備重合物とした
後、使用することもできる。α−オレフィンとして、具
体的にはプロピレン、ブテン−1、4−メチルペンテン
−1、オクテン−1などが挙げられ、これらのモノマー
を2種類以上使用してもよい。予備重合する際に重合さ
れるα−オレフィンの量については、固体触媒成分
(A)1g当り0.1〜100g、より好ましくは、
0.1〜50gである。
【0038】以上のようにして得られた成分(A)の固
体触媒成分は、成分(B)の有機金属化合物、および成
分(C)の電子供与性化合物と組み合わせることによ
り、オレフィン重合に使用する。
【0039】成分(B)の有機金属化合物としては、周
期律表の第IA,IIA,IIB,IIIBおよびIV
B族金属の有機金属化合物から選ばれた少なくとも1種
以上の化合物で、例えばn−ブチルリチウム、ジエチル
マグネシウム、トリメチルアルミニウム、トリエチルア
ルミニウム、トリ−i−ブチルアルミニウム、トリ−n
−ヘキシルアルミニウム、トリ−n−オクチルアルミニ
ウム、ジエチルアルミニウムクロライド、ジイソブチル
アルミニウムクロライド、エチルアルミニウムセスキク
ロライド等が使用できる。
【0040】成分(C)の電子供与性化合物としては、
有機酸エステル、ケイ素の酸素含有有機化合物、窒素含
有有機化合物などが好適である。
【0041】ここで有機酸エステルとしては、成分
(A)の固体触媒の調製に用いる反応剤(ii)、
(v)と同様の化合物があげられる。
【0042】またケイ素の酸素含有有機化合物として
は、炭素数1〜12の炭化水素基が酸素によってケイ素
に結合している化合物をあげることができる。具体的に
は、例えばテトラメトキシシラン、テトラエトキシシラ
ン、テトラ−n−プロポキシシラン、テトラ−i−プロ
ポキシシラン、テトラ−n−ブトキシシラン、テトラ−
i−ペンチルオキシシラン、テトラ−n−ヘキシルオキ
シシラン、テトラフェノキシシラン、テトラアリロキシ
シラン、テトラキス(2−エチルヘキシルオキシ)シラ
ン、テトラキス(2−エチルブトキシ)シラン、テトラ
キス(2−メトキシエトキシ)シラン、メチルトリメト
キシシラン、エチルトリメトキシシラン、n−プロピル
トリメトキシシラン、n−ブチルトリメトキシシラン、
n−ヘキシルトリメトキシシラン、n−デシルトリメト
キシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ビニルトリ
メトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルト
リエトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、
n−ブチルトリエトキシシラン、n−ペンチルトリエト
キシシラン、n−ヘキシルトリエトキシシラン、n−オ
クチルトリエトキシシラン、n−デシルトリエトキシシ
ラン、メチルトリ−n−プロポキシシラン、エチルトリ
−i−プロポキシシラン、n−ブチルトリ−i−プロポ
キシシラン、メチルトリ−i−ペンチルオキシシラン、
エチルトリ−i−ペンチルオキシシラン,メチルトリ−
n−ヘキシルオキシシラン、メチルトリス(2−メトキ
シエトキシ)シラン、ジメチルジメトキシシラン、n−
プロピルメチルジメトキシシラン、i−プロピルメチル
ジメトキシシラン、n−ブチルメチルジメトキシシラ
ン、i−ブチルメチルジメトキシシラン、t−ブチルメ
チルジメトキシシラン、t−ブチルエチルジメトキシシ
ラン、t−ブチルプロピルジメトキシシラン、シクロヘ
キシルメチルジメトキシシラン、シクロヘキシルエチル
ジメトキシシラン、シクロヘキシルプロピルジメトキシ
シラン、シクロヘキシル−i−ブチルジメトキシシラ
ン、ジシクロヘキシルジメトキシシラン、ジフェニルジ
メトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジエチル
ジエトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、メチ
ルドデシルジエトキシシラン、メチルオクタデシルジエ
トキシシラン、メチルフェニルジエトキシシラン、メチ
ルジエトキシシラン、ジベンジルジエトキシシラン、ジ
エトキシシラン、ジメチルジ−n−ブトキシシラン、ジ
メチルジ−i−ペントキシシラン、ジエチルジ−i−ペ
ントキシシラン、ジ−i−ブチルジ−i−ペントキシシ
ラン、ジフェニルジ−i−ペントキシシラン、ジフェニ
ルジ−n−オクトキシシラン、メチルフェニルジメトキ
シシラン、ジフェニルジメトキシシラン、メチルジメト
キシシラン、トリメチルメトキシシラン、トリメチルエ
トキシシラン、ジメチルエトキシシラン、トリメチル−
i−プロポキシシラン、トリメチル−n−プロポキシシ
ラン、トリメチル−t−ブトキシシラン、トリメチル−
i−ブトキシシラン、トリメチル−n−ブトキシシラ
ン、トリメチル−n−ペントキシシラン、トリメチルフ
ェノキシシラン、クロロメチルトリメトキシシラン、3
−クロロプロピルトリメトキシシラン、4−クロロフェ
ニルトリメトキシシラン、ジクロロジエトキシシラン、
ジクロロジフェノキシシラン、トリブロモエトキシシラ
ン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、などのア
ルコキシシラン、アリーロキシシラン、ハロアルコキシ
シランもしくはハロアリーロキシシランなどがあげられ
る。
【0043】上記ケイ素の酸素含有有機化合物は、単独
で用いてもよく、また2種以上を混合あるいは反応させ
て使用することもできる。
【0044】窒素含有有機化合物としては、分子内に窒
素原子を有し、ルイス塩基としての機能をもつ化合物を
あげることができる。
【0045】本発明に重合工程において使用する反応器
は、当該技術分野で通常用いられるものであれば適宜使
用することができる。例えば撹拌槽型反応器、流動床型
反応器または循環式反応器を用いて、重合操作を連続方
式、半回分方式および回分方式のいずれかの方式で行う
ことができる。なかでも連続方式で行う場合に本発明は
大きな利点を持つ。
【0046】本発明において重合工程(I)で使用する
成分(A)の固体触媒成分の使用量は、反応器1l当た
りチタン原子0.0001〜2.5mmolに相当する
量で使用することが好ましい。また成分(B)の有機金
属化合物は、反応器1l当たり0.001〜50mmo
l、好ましくは0.01〜5mmolの濃度で使用す
る。さらに成分(C)のケイ素の酸素含有有機化合物
は、反応器1l当たり0.0001〜50mmol、好
ましくは0.001〜5mmolの濃度で使用する。
【0047】本発明における三成分の送入態様は、特に
限定されるものではなく、例えば成分(A)、成分
(B)、成分(C)を各々別個に重合器へ送入する方
法、成分(A)と成分(B)を接触させた後に成分
(C)と接触させて重合する方法、成分(B)と成分
(C)を接触させた後に成分(A)と接触させて重合す
る方法、予め成分(A)と成分(B)と成分(C)とを
接触させて重合する方法などを採用することができる。
【0048】重合工程(II)において存在するように
添加する成分(D)の含水無機多孔質化合物としては、
水を含有する多孔質の無機化合物があげられる。
【0049】含水としては、結晶水のように分子の形で
化合物中に含まれるものや物理的に無機多孔質化合物に
含まれるものがあげられる。なかでも、物理的に含まれ
た水を有する含水無機多孔質化合物は本発明の目的に対
し効果的に作用することから、特に好ましい。
【0050】無機多孔質化合物の種類としては生成する
ブロックマーの物性に影響の無いもの、あるいは添加剤
などとして効果のあるものが好ましい。具体的にはシリ
カ、シリカ・アルミナ、アルミナ、ジルコニア、カーボ
ンブラックなどの充填剤、ブロッキング防止剤や、チタ
ニア、亜鉛華、鉛白、黄鉛、ベンガラ、コバルト青など
の顔料を用いることができる。
【0051】無機多孔質化合物の性状は、物理的に水を
保持できるものがよい。このため細孔容積が0.1〜
3.0ml/g、好ましくは0.5〜2.0ml/gと
なる多孔質のものが良い。また、含水無機多孔質化合物
の粒径は、0.1〜200μが好ましく、なかでも0.
2〜60μが特に好ましい。粒径が上記数値未満である
と取扱が困難であり、また上記数値を越えると異物とし
てのゲルの増大が顕著になってくるおそれがある。
【0052】含水無機多孔質化合物の含水量は特に制限
はないが、無機多孔質化合物に対し1〜200重量%、
好ましくは10〜100重量%、特に好ましくは20〜
60重量%の範囲であることがよい。含水量がこの範囲
より少ないと本発明の目的の効果が小さいかほとんどな
くなり、一方この範囲より多いと無機多孔質化合物の流
動性が悪くなり重合工程(II)への供給が難しくなり
実用性が無くなる。
【0053】含水無機多孔質化合物の重合工程(II)
への供給には、当該業界で用いる通常の方法を用いるこ
とができる。例えば粉体のまま供給することも、不活性
有機溶媒などに懸濁して供給することもできる。また、
含水無機多孔質化合物をポリエチレンやポリプロピレン
などの粉体と混合したものを供給することも可能であ
る。
【0054】成分(D)の含水無機多孔質化合物の添加
量は、生成するポリマーに対して0.1〜5000pp
m、好ましくは1〜1000ppmの範囲で用いられ
る。使用量が上記数値未満であると、粘着性の改良が不
十分であり、また上記数値を越えると活性の低下および
ゲルの増大が顕著になってくるおそれがある。
【0055】成分(D)を添加するに際しては、実質的
に重合工程(I)で生成したポリマー粒子と成分(D)
が接触すれば良く、例えば以下のような態様をとること
ができる。回分重合においては、重合工程(I)の末期
または終了後に、あるいは重合工程(II)の共重合系
中に直接、添加することができる。また連続重合におい
ては、重合工程(I)と重合工程(II)の中間部、例
えば重合器間の配管、中継タンクに、重合工程(II)
の重合器中に直接、または重合器へ通じる原料配管中に
添加することができる。
【0056】本発明は前述の触媒系を用いて、2つの工
程からなるプロピレンブロック共重合体の製造を行うも
のであるが、各工程が複数の段階から構成されていても
良い。
【0057】重合工程(I)は、前述の触媒系の存在下
に行われ、プロピレン単独もしくはエチレンとプロピレ
ンの反応比が重量比で15/85以下、好ましくは10
/90以下、さらに好ましくは7/93以下である重合
を、その重合割合が全重合量の30〜95重量%、好ま
しくは35〜90重量%となるように行う工程である。
重合工程(I)で生成する重合体中のエチレンとプロピ
レンの反応比が上記数値より大きいと、重合体に含まれ
る低結晶性成分が増加するため、重合体粒子の粘着性が
増し、重合器の安定運転が妨げられる。また、工程
(I)の重合割合が上記範囲より小さいと、最終共重合
体の剛性が低下する。逆に、工程(I)の重合割合が上
記範囲より大きいと、衝撃強度が損なわれる。
【0058】重合工程(II)は、エチレンとプロピレ
ンの反応比が、重量比で20/80以上、好ましくは4
0/60以上ないし95/5以下である重合を、その重
合割合が全重合量の5〜70重量%、好ましくは10〜
65重量%となるように行う工程である。重合工程(I
I)で生成する重合体中のエチレンとプロピレンの反応
比が上記数値未満であるとブロック共重合体に必要な衝
撃強度が低下するので好ましくない。
【0059】重合工程(II)では他のコモノマーを共
存させることができる。このコモノマーとしては、例え
ばブテン−1、ペンテン−1、4−メチル−ペンテン−
1、ヘキセン−1、オクテン−1などが挙げられる。
【0060】重合工程(I)および(II)を複数の段
階で構成する場合、例えば重合工程(I)において生成
する結晶性ポリプロピレンを高分子量成分を重合する段
階と低分子量成分を重合する段階に分けることで分子量
分布を広くすることができる。また、重合工程(II)
において生成する共重合体のエチレンとプロピレンの反
応比が異なる2段階に分けることでエチレンとプロピレ
ンの組成比が広いポリマーを得ることができる。
【0061】上述の方法に従えば、重合体のMFRが、
0.01〜1000g/10分、好ましくは0.05〜
200g/10分となるプロピレンブロック共重合体を
安定的に生産できる。
【0062】本発明の各重合工程は、実質的に不活性有
機溶媒の存在しない系で行われる。具体的にはプロピレ
ン自身を媒体とする方法、気相重合法のいずれも選択で
きるが、特に重合工程(II)では、気相重合法を選択
したとき、本発明による改良の効果が顕著に見られる場
合がある。
【0063】重合条件は各重合工程共、重合体の融点未
満の反応温度で行われる限り特に限定されないが、反応
温度は10〜100℃、好ましくは30〜90℃、重合
圧力は2〜100kg/cm2Gの範囲で選ばれる。
【0064】各工程で分子量の調節は、一般に分子量調
接剤(例えば、水素)によりなされる。
【0065】
【実施例】以下に本発明を実施例により示すが、本発明
はこれらの実施例によって何ら限定されるものではな
い。
【0066】実施例および比較例における重合体の性質
等は下記の方法によって測定、または評価した。
【0067】MFR:ASTM D−1238条件Eに
よるメルトフローレート。
【0068】ブロック共重合体のエチレン含量(重量
%):赤外吸収スペクトル法により測定。
【0069】ポリマー落下速度の測定:ロート高さ22
3mm、上部円筒部直径100mm、円筒部高さ110
mm、低部落下口の内径9.5mm、落下口高さ43m
mの金属製ロートを用いて、200mlの重合体粒子を
自然落下させ、落下するのに要する時間を測定した。
【0070】手触りによる粘着性の評価:重合体粒子の
粘着性を手触りにより評価した。すなわち、約10gの
粒子を手に取り握りしめた後、手を広げることで粘着感
および粒子の互着状態を下記のように4段階に評価し
た。数字の大きいものほど重合体粒子の粘着性が高いこ
とを示す。 ランク1:サラサラで手に全く付着しない。 〃 2:多少粘着感があるが、粒子の互着はない。 〃 3:粘着感があり、一部の粒子が互着を生じる。 〃 4:粘着がひどく、全部の粒子が互着する。
【0071】参考例1 (イ)固体触媒成分(A)の調製 撹拌装置を備えた20lの反応器に、金属マグネシウム
粉末80g(3.29mol)を入れ、これにヨウ素
4.0g、2−エチルヘキサノール2.14kg(1
6.45mol)およびチタンテトラブトキシド1.1
2kg(3.29mol),トリ−i−プロポキシアル
ミニウム1.48kg(7.24mol)を加え、撹拌
数を200rpmとし、90℃まで昇温し、発生する水
素ガスを排除しながら窒素シール下で1時間撹拌した。
引き続き140℃まで昇温して2時間反応を行い、マグ
ネシウムとチタンを含む均一溶液(Mg−Ti−Al溶
液)を得た。0℃に冷却した後、ヘキサンにて50%に
希釈したi−ブチルアルミニウムジクロライド2.04
kg(6.58mol)の溶液を2時間かけて加えた。
すべてを加えたのち、2時間かけて70℃まで昇温した
ところ、白色の固体生成物を含むスラリーが得られ、そ
の固体生成物を濾過分離した後、ヘキサンで洗浄した。
【0072】かくして得られた白色固体を含むスラリー
に四塩化チタン6.2kg(32.9mol)をクロロ
ベンゼン6.2kgで希釈した溶液を全量加え、フタル
酸ジイソブチル364g(1.38mol)を加え、1
00℃で3時間反応させた。生成物を濾過することによ
り、固体部を採取し、再度、四塩化チタン6.2kgを
クロロベンゼン6.2kgで希釈した溶液を全量加え、
100℃で2時間撹拌した。生成物にヘキサンを加え、
遊離するチタン化合物が検出されなくなるまで、充分に
洗浄操作を行った。かくして、ヘキサンに懸濁した固体
触媒成分(A)のスラリーを得た。元素分析したところ
Ti含量は2.8重量%であった。
【0073】(ロ)固体触媒成分(A)の予備重合 内容積5lのステンレススチール製電磁撹拌式オートク
レーブ内を充分窒素で置換し、前記の(イ)の方法によ
り得た固体触媒成分(A)50g、成分(B)としてト
リエチルアルミニウム37g(0.32mol)を順次
添加し、ヘキサン3lを加えた。オートクレーブ内圧を
0.1kg/cm2Gに、内温を20℃に調節した後、
撹拌を開始し、20℃に保ったままプロピレン100g
を20分間で供給し、30分間撹拌した。続いて固体分
を濾別分離し、ヘキサンで充分洗浄操作を行い、ヘキサ
ンに懸濁した予備重合触媒成分のスラリーを得た。上澄
液を除去して、窒素雰囲気下乾燥した後の収量は150
gであった。
【0074】(ハ)含水無機多孔質化合物(D)の調製 500mlのビーカーに平均粒径40μのシリカ(富士
シリシア製)100gを入れ、撹拌しながらスラリー状
になるまで蒸留水を導入した。スラリーを自然落下によ
り濾過した後、自然乾燥を行い流動性良好なシリカ粉末
とした。乾燥後の重量は160gであった。
【0075】参考例2 (イ)固体触媒成分(A)の調製 撹拌装置を備えた20lの反応器に、金属マグネシウム
粉末120g(4.9mol)を入れ、これにヨウ素
6.0g、2−エチルヘキサノール3.34kg(26
mol)およびチタンテトラブトキシド1.68kg
(4.9mol)、安息香酸エチル148g(1.0m
ol)を加え、さらにデカン10lを加えた後撹拌しな
がら90℃まで昇温し、発生する水素ガスを排除しなが
ら窒素シール下で1時間撹拌を続けた。引き続き140
℃まで昇温して2時間反応を行い、マグネシウムとチタ
ンを含む均一溶液(Mg−Ti溶液)を得た。0℃に冷
却した後、ヘキサンにて50%に希釈したi−ブチルア
ルミニウムジクロライド1.52kg(9.8mol)
の溶液を2時間かけて加えた。すべてを加えたのち、室
温まで昇温し、白色の固体生成物を含むスラリーが得ら
れ、その固体生成物を濾過分離した後、ヘキサンで洗浄
した。
【0076】かくして得られた白色固体を含むスラリー
を60℃に昇温した後に、安息香酸エチル18g(0.
12mol)を加えた。次いで、45℃に冷却後、四塩
化チタン470mlを1,2−ジクロロエタン47ml
で希釈した溶液を加え、4時間反応させた後、さらに7
0℃で1時間撹拌を行った。生成物を濾過することによ
り、固体部を採取し、再度四塩化チタン470mlを
1,2−ジクロロエタン47mlに懸濁し、70℃で1
時間撹拌した。生成物にヘキサンを加え、遊離するチタ
ン化合物が検出されなくなるまで、充分に洗浄操作を行
った。かくして、ヘキサンに懸濁した固体触媒成分
(A)のスラリーを得た。元素分析したところTi含量
は5.9重量%であった。
【0077】(ロ)固体触媒成分(A)の予備重合 内容積5lのステンレススチール製電磁撹拌式オートク
レーブ内を充分窒素で置換し、前記の(イ)の方法によ
り得た固体触媒成分(A)50g、成分(B)としてト
リエチルアルミニウム3.5g(30mmol)、ヘキ
サン3lを加えた。オートクレーブ内圧を0.1kg/
cm2Gに、内温を20℃に調節した後、撹拌を開始
し、20℃に保ったままプロピレン75gを20分間で
供給し、30分間撹拌した。続いて固体分を濾別分離
し、ヘキサンで充分洗浄操作を行い、ヘキサンに懸濁し
た予備重合触媒成分のスラリーを得た。上澄液を除去し
て、窒素雰囲気下乾燥した後の収量は115gであっ
た。
【0078】実施例1 内容積30lのステンレススチール製電磁撹拌式オート
クレーブ内を充分窒素で置換した後80℃に温調した。
次いでオートクレーブ内圧を0.1kg/cm2Gに調
節し、水素を1.7kg/cm2加えた。液化プロピレ
ンを15.0l加えた後、撹拌を開始した。触媒成分
(B)としてトリエチルアルミニウム1.5g(13m
mol)、触媒成分(C)としてn−プロピルトリメト
キシシラン0.86g(3.3mmol)、および参考
例1(ロ)で得られた予備重合した固体触媒成分を1.
0g(Ti換算で0.2mmol)順次添加し、同温度
で20分間重合を行った(重合工程I)。撹拌を停止
し、未反応ガスをパージした後、オートクレーブから重
合体を少量抜き出した。
【0079】その後、成分(D)として参考例1(ハ)
で調整した含水シリカを0.216gを添加した。次い
で再び撹拌を開始して内温を50℃に調節した後、オー
トクレーブ内圧を1.0kg/cm2Gに調節し、水素
を0.2kg/cm2加えた。次いでプロピレン分圧が
6.0kg/cm2、エチレン分圧が4.0kg/cm2
となるように各々のガスを連続的に供給して、90分間
重合を行った(重合工程II)。
【0080】重合終了後、撹拌を止めると同時に系内の
未反応ガスを放出し、7.2kgの重合体を得た。
【0081】最終重合体のMFRは25g/10分、エ
チレン含量は9.5重量%であり、1段目重合体と最終
重合体の触媒残渣から計算すると1段目と2段目の重合
割合は78:22であった。ポリマー落下速度は17.
0秒であり、粘着性の評価はランク1であった。
【0082】実施例2〜6 重合工程(I)および重合工程(II)で用いる成分
(D)の化合物と重合条件を表1のように変更した以外
は実施例1と同様の方法で重合し、表2に示されるブロ
ック共重合体を得た。
【0083】比較例1 重合工程(II)へ、成分(D)の添加を行わず、重合
条件を表1のように変更した以外は実施例1と同様の方
法で重合し、表2に示されるブロック共重合体を得た。
得られた共重合体の重合割合は実施例4とほぼ同等のも
のが得られたが、粘着性の評価はランク4であり、ポリ
マー落下速度は58.5秒であった。
【0084】
【表1】
【0085】
【表2】
【0086】実施例7 内容積30lのステンレススチール製電磁撹拌式オート
クレーブ内を充分窒素で置換した後70℃に温調した。
次いでオートクレーブ内圧を0.1kg/cm2Gに調
節し、水素を1.8kg/cm2、エチレンを0.2k
g/cm2加えた。液化プロピレンを15.0l加えた
後、撹拌を開始した。触媒成分(B)としてトリエチル
アルミニウム1.5g(13mmol)、触媒成分
(C)としてジフェニルジメトキシシラン1.0g
(3.3mmol)、および参考例2(ロ)で得られた
予備重合された固体触媒成分を1.0g(Ti換算で
0.2mmol)順次添加し、エチレンを150ml/
minで連続的に供給しながら同温度で20分間重合を
行った(重合工程I)。撹拌を停止し、未反応ガスをパ
ージした後、オートクレーブから重合体を少量抜き出し
エチレン含量を測定したところ1.1%であった。
【0087】その後、成分(D)として参考例1(ハ)
で調整した含水シリカを0.42gを添加した。次いで
再び撹拌を開始して内温を50℃に調節した後、オート
クレーブ内圧を1.0kg/cm2Gに調節し、水素を
0.2kg/cm2加えた。次いでプロピレン分圧が
6.0kg/cm2、エチレン分圧が4.0kg/cm2
となるように各々のガスを連続的に供給して、90分間
重合を行った(重合工程II)。
【0088】重合終了後、撹拌を止めると同時に系内の
未反応ガスを放出し、7.0kgの重合体を得た。
【0089】最終重合体のMFRは28g/10分、エ
チレン含量は10.1重量%であり、1段目重合体と最
終重合体の触媒残渣から計算すると1段目と2段目の重
合割合は81:19であった。ポリマー落下速度は1
6.0秒であり、粘着性の評価はランク1であった。
【0090】実施例8 内容積3m3の重合器2基を直列に連結して気相連続重
合を行った。第1の重合器のプロピレン分圧が20kg
/cm2、水素はプロピレンに対し0.015mol/
molとなるように、また参考例2(ロ)で得られた予
備重合した固体触媒を3.0g/hrとなるように各々
連続的に供給した。また(B)成分としてトリエチルア
ルミニウムを触媒中のTiに対してAl/Ti=70m
ol/molとなるように、(C)成分としてn−プロ
ピルトリメトキシシランをSi/Ti=7.0mol/
molとなるように連続的に供給した。重合温度は80
℃に調節した。
【0091】重合されたポリマー粒子は抜き出しタンク
に排出されてから第2の重合器に移送した。また(D)
成分として参考例1(ハ)で調整した含水シリカを4.
8g/hrとなるように連続的に供給した。
【0092】第2重合器でのプロピレン分圧は11.3
kg/cm2、エチレンはプロピレンに対し0.14m
ol/molとなるように、水素はプロピレンに対し
0.017mol/molとなるように、各々連続的に
供給した。また、重合温度は70℃に調節した。
【0093】第2重合器から18.5Kg/hrの生成
速度で排出された最終重合体のMFRは25g/10
分、エチレン含量は6.6重量%であり、1段目重合体
と最終重合体の触媒残渣から計算すると1段目と2段目
の重合割合は83:17である。ポリマー落下速度は1
8.5秒であり、粘着性の評価はランク1であった。
【0094】比較例2 重合工程(II)へ成分(D)含水シリカの添加を行わ
なかった以外は実施例8と同様の方法で重合し、ブロッ
ク共重合体を得た。
【0095】すなわち、第1の重合器の重合条件は実施
例8と同一とし、重合されたポリマー粒子は抜き出しタ
ンクに排出されてから第2の重合器に移送した。
【0096】第2重合器でのプロピレン分圧は5.9k
g/cm2、エチレンはプロピレンに対し0.15mo
l/molとなるように、水素はプロピレンに対し0.
018mol/molとなるように、各々連続的に供給
した。また、重合温度は70℃に調節した。
【0097】第2重合器から排出された最終重合体のM
FRは18g/10分、エチレン含量は6.7重量%で
あり、1段目重合体と最終重合体の触媒残渣から計算す
ると1段目と2段目の重合割合は82:18である。ポ
リマー落下速度は22.0秒であり、粘着性の評価はラ
ンク2であった。
【0098】
【発明の効果】本発明による製造方法でプロピレンブロ
ック共重合体を製造することにより剛性、耐衝撃性、耐
熱性に優れたプロピレンブロック共重合体を、実質的に
不活性有機溶媒の存在しない系で、重合器内での重合体
粒子の移動不良、重合器内壁への粒子の付着、移送中粒
子の配管内での詰まり等を生ずることなく、長期間安定
して製造することができ、かつブロック共重合体中の結
晶性ポリプロピレンと共重合体の分散が均一で物性の良
好な製品を得ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)マグネシウム化合物とチタン化合物
    を必須とする固体触媒成分、(B)周期律表の第IA,
    IIA,IIB,IIIBおよびIVB族金属の有機金
    属化合物から選ばれた少なくとも1種以上の化合物、及
    び(C)電子供与性化合物とからなる触媒の存在下、実
    質的に不活性有機溶媒の存在しない系で、プロピレンと
    エチレンをブロック共重合するに当たって、重合工程
    (I)において、プロピレン単独もしくはエチレンとプ
    ロピレンの反応比が重量比で15/85以下となる重合
    を、全重合体の30〜95重量%となるように実施し、
    重合工程(II)において、エチレンとプロピレンの反
    応比が重量比で20/80以上となる重合を全重合体の
    5〜70重量%となるように実施し、重合工程(II)
    において(D)含水無機多孔質化合物が存在するように
    添加することを特徴とするプロピレンブロック共重合体
    の製造方法。
JP1614094A 1994-02-10 1994-02-10 プロピレンブロック共重合体の製造方法 Pending JPH07224128A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0763551A2 (en) * 1995-09-14 1997-03-19 ENICHEM ELASTOMERI S.r.l. Process for the production of ethylene-propylene elastomeric copolymers
JP2007533824A (ja) * 2004-04-20 2007-11-22 フイナ・テクノロジー・インコーポレーテツド ヘテロ相コポリマ−及びメタロセン触媒系並びにこのメタロセン触媒系を用いる該ヘテロ相コポリマ−の製造法

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