JPH07222552A - キムチの製造方法及びそのキムチ - Google Patents

キムチの製造方法及びそのキムチ

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JPH07222552A
JPH07222552A JP5003694A JP5003694A JPH07222552A JP H07222552 A JPH07222552 A JP H07222552A JP 5003694 A JP5003694 A JP 5003694A JP 5003694 A JP5003694 A JP 5003694A JP H07222552 A JPH07222552 A JP H07222552A
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JP
Japan
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kimchi
seasoning
fish
flavor
shellfish
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JP5003694A
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English (en)
Inventor
Shoji Tomita
捷治 冨田
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CHIBA SANCHOKU SERVICE KK
Original Assignee
CHIBA SANCHOKU SERVICE KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、食品素材として、魚貝類、食肉類を
用いても、味が変質したり、風味が極度に低下したり、
品質が劣化したりしないキムチを提供する。 【構成】唐辛子と各種調味料を基本ベースとし、これを
食品素材と混合してキムチを製造するにあたり、少なく
ともキムチ液の基本ベースに含まれる化学調味料を、天
然調味料で置き換えると共に、魚貝類、海藻類から発酵
方法によって抽出したエキスを添加して調味液をつく
り、これを、野菜、魚貝類、食肉類から選択される1種
もしくは2種以上の食品素材と混合し、その所定量を袋
や容器内に収納して密封したのち、80℃〜130℃の
温度で加熱殺菌処理する方法、及びこの方法で製造され
たキムチを要件としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱殺菌処理しても、
味や風味、品質などが劣化しない加熱殺菌処理したキム
チの製造方法とそれによって得られるキムチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、キムチとしては、唐辛子と各種調
味料を基本ベースとし、これを白菜、その他各種食品素
材と混合して製造したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来の
キムチは、白菜のような野菜を素材とするものについて
は常温で製造しても良いが、魚貝類、食肉類を素材とし
た場合は、時間の経過によって変質や腐敗が起こるた
め、一般に市販しようとすると、レトルト処理のような
加熱殺菌処理をしなければならなかった。しかし変質や
腐敗を防止するために80℃以上の温度で加熱殺菌処理
すると、キムチ液の基本ベースに含まれる化学的調味
料、合成アミノ酸、合成保存料、合成着色剤、乳酸、そ
の他各種添加物が熱影響を受けて味が変質したり、風味
が極度に低下したり、品質も劣化するといった問題があ
り、食品素材として、魚貝類、食肉類を用いたものはい
まだに末開発の状態にある。
【0004】本発明は、食品素材として、魚貝類、食肉
類を用いても、味が変質したり、風味が極度に低下した
り、品質が劣化したりしないキムチを提供するのを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、唐辛子と各種
調味料を基本ベースとし、これを食品素材と混合してキ
ムチを製造するにあたり、キムチ液の基本ベースに、魚
貝類、海藻類から発酵方法によって抽出したエキスを添
加してキムチの調味液をつくり、これを穀類、野菜類、
魚貝類、食肉類およびそれらの加工品から選択される1
種もしくは2種以上の食品素材と混合し、その所定量を
袋や容器内に収納して密封したのち、80℃〜130℃
の温度で加熱殺菌処理すること、及びこの方法で製造さ
れるキムチに関する。
【0006】なお、ここで加熱殺菌処理の温度を80℃
〜130℃としたのは、80℃未満では、食品素材とし
て、魚貝類、食肉類を用いた場合に殺菌が不十分で腐敗
や変質が生じること。130℃を越えると、本発明の調
味液といえども、味の変質や風味の低下をもたらすこと
による。
【作用】本発明によれば、キムチの食品素材として、魚
貝類、食肉類を用いた場合でも加熱殺菌処理が可能とな
ったので、キムチ本来の味や風味、品質の低下を来すこ
となく、美味なるキムチを供給することが可能となっ
た。
【0007】
【実施例】以下に、従来のキムチの調味ベースと、本発
明のキムチの調味ベースについての差異を対応させて示
す。従来のキムチは80℃以上で変質することから、本
発明では、従来使用していた化学的な調味料、合成アミ
ノ酸、乳酸、その他各種添加物を極力天然のものに置き
換えてある。特に、合成アミノ酸液は、他に化学調味料
が添加されていると、相乗効果により唐辛子の持味であ
る辛味や風味を消失させてしまうので醸造発酵醤油を使
用している。そして本発明の必須要件としては、耐熱性
と唐辛子の持味である辛味や風味を維持するため、魚貝
類、海藻類から発酵方法によって抽出したエキスを添加
するようにしてある。これによって、80℃以上の高温
で加熱殺菌処理しても、これら配合原材料の複合効果も
しくは相乗効果により、各種の幅広い食品素材を採用し
ても、変質や腐敗のない酎熱性にすぐれたキムチを得る
ことが出来る。 [従来のキムチの調味ベース] [本発明のキムチの調味ベース] 合成アミノ酸液 → 醸造発酵醤油を使用 乳酸(DL型) → 乳酸(L型)の発酵乳酸 グルタミン酸Na(化学調味料)→発酵法による昆布エキス抽出品を使用 コハク酸 Na (化学調味料)→発酵法によるアサリエキス抽出品を使用 DLアラニン (化学調味料)→ 発酵法によるイリコエキス抽出品を使用
【0008】その他、従来の調味ベースとして使用して
いる、トマトペースト、キサンタンガム、にんにく、唐
辛子、パプリカ色素については、産地や成分が若干異な
るものもあるが、本発明では概ねそのまま使用してい
る。但し、本発明では袋や容器への収納は、機械による
大量自動注入方式の採用が可能になるよう、キサンタン
ガムから固形物、ガム質を除いて、温溶性にしている。
【0009】尚、旨味や風味を向上させるため、好まし
くは以上の調味ベースに、以下のものを添加すると良
い。 [魚醤]自然の旨味と唐辛子の辛味、風味を引き立たせ
るために添加するもので、本実施例では、全体のバラン
スを考え、天然のイワシ類の魚から自己発酵方法をとり
いれ、かつ魚臭を除いた魚ベースを添加する。尚ここで
いう魚醤とは、魚の成分を含む醤油であれば適宜のもの
を採用することが出来る。 [カツオエキス]魚貝類のうちイリコだけでは魚の旨味
が少ないので、発酵方法による純天然カツオエキスを添
加する。
【0010】そしてこれら原材料の配合にあたっては、
味と風味の確保はもちろん、80℃以上の高温で加熱殺
菌処理しても、変質や腐敗のない附熱性にすぐれたキム
チを得るために、それぞれ適性な範囲があることはもち
ろんである。そこでその適量を調査する実験の結果、本
実施例では、醸造発酵醤油は5%〜20%、発酵乳酸は
0.2%〜12%、海藻類のエキス(実施例では昆布エ
キス)0.5%〜5%、魚貝類のエキス(実施例ではア
サリエキス・イリコエキス・カツオエキスの合計)は3
%〜10%、魚醤は5%〜15%の範囲で適宜組合せて
用いれば、80℃以上の高温で加熱殺菌処理しても、味
や風味、品質等が劣化しないキムチを得られることがわ
かった。1実施例として、これらの原材料を使用した本
発明におけるキムチの原材料配合率を表1に示す。
【0011】
【表1】
【0012】本発明の1実施例として、唐辛子と各種調
味料を基本ベースとし、食品素材と混合してキムチを製
造するにあたり、表1の配合率からなるキムチの調味液
を用い、食品素材としてイワシを選択し、その肉質部を
ボイルした後、表1の配合率からなるキムチの調味液と
混合して容積190gの缶容器に収納し、120℃の温
度で加熱殺菌処理したところ、味、風味ともきわめて良
好な美味なるキムチを得ることが出来た。
【0013】尚前記実施例では、食品素材として、イワ
シを選択した例について述べたが、穀類、野菜類および
それらの加工品はもちろん、サバ、カツオ、ホタテ、ア
サリなどの魚貝類、牛肉、鳥肉、豚肉などの各種食肉類
などから1種もしくは2種以上を選択し、これら食品素
材を単独もしくは複数組合せて用いても同様の結果が得
られるのは言うまでもない。
【0014】前記キムチの調味液を、食品素材として穀
類、野菜類およびそれらの加工品を選択使用した場合、
或いは食品素材として魚貝類、食肉類を選択使用する場
合でも、腐敗防止処理、例えば予め加熱処理や乾燥処理
がされている素材を用いるのであれば、必ずしも加熱殺
菌処理は必要とせず、常温もしくは適宜の温度下でその
所定量を袋や容器内に収納して構成することも出来る。
しかしその場合でも、好ましくは80℃〜130℃の温
度範囲で加熱殺菌処理するのが良い。
【0015】更にまた、キムチを収納するにあたり、前
記実施例では、缶容器について述べたが、耐熱性の袋や
ビン容器など、加熱殺菌処理に耐え得る袋や容器であれ
ば適宜のものを用いることが出来る。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、加熱殺菌処理が可能と
なったので、キムチの食品素材として幅広い各種の素材
を用いることが出来る。従って、魚貝類、食肉類を用い
た場合でも、変質や腐敗を防止出来ると共に、キムチ本
来の味や風味を保持した品質のものをいつでも供給する
ことが出来る。更にまた、本発明のキムチは、口の中に
入れると、トロリと直ぐ溶けるような味わいがあり、適
度の辛味と風味とも相俟って、従来には無い、きわめて
美味なるキムチが得られる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】唐辛子と各種調味料を基本ベースとし、こ
    れを食品素材と混合してキムチを製造するにあたり、キ
    ムチ液の基本ベースに、魚貝類、海藻類から発酵方法に
    よって抽出したエキスを添加してキムチの調味液をつく
    り、これを穀類、野菜類、魚貝類、食肉類およびそれら
    の加工品から選択される1種もしくは2種以上の食品素
    材と混合し、その所定量を袋や容器内に収納して密封し
    たのち、80℃〜130℃の温度で加熱殺菌処理するこ
    とを特徴とするキムチの製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の方法で製造されたキムチ。
JP5003694A 1994-02-10 1994-02-10 キムチの製造方法及びそのキムチ Pending JPH07222552A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH104872A (ja) * 1996-06-19 1998-01-13 Taisei Shokuhin:Kk 野菜のキムチ漬の製造方法
WO2000003608A1 (en) * 1998-07-14 2000-01-27 Jung Moon Lee Pulverized kimchi seasoning composition and its preparing method
KR20190074904A (ko) * 2017-12-20 2019-06-28 농업회사법인 (주)다모 해조류 발효조미액을 포함한 황금김치의 제조방법
CN111317113A (zh) * 2020-03-19 2020-06-23 四川道泉老坛酸菜股份有限公司 一种兰州拉面味酸菜及其制备方法
JP2020174609A (ja) * 2019-04-19 2020-10-29 徳島マルカ食品株式会社 菌茸類キムチの製造方法
US11812757B2 (en) 2016-05-26 2023-11-14 Cj Cheiljedang Corporation Method for sterilizing high-quality meat- and kimchi-based processed food by means of pH adjustment and mild heating

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