JPH072215Y2 - プリンタ− - Google Patents

プリンタ−

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JPH072215Y2
JPH072215Y2 JP1985064774U JP6477485U JPH072215Y2 JP H072215 Y2 JPH072215 Y2 JP H072215Y2 JP 1985064774 U JP1985064774 U JP 1985064774U JP 6477485 U JP6477485 U JP 6477485U JP H072215 Y2 JPH072215 Y2 JP H072215Y2
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JP
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ink
ink ribbon
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platen
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案プリンターを以下の項目に従って説明する。
A.産業上の利用分野 B.考案の概要 C.従来技術 a.従来のプリンターの構成[第6図、第7図] b.動作 D.考案が解決しようとする問題点 E.問題点を解決するための手段 F.実施例 a.プリンターの外観[第3図] b.プラテン[第4図] c.給紙系[第3図、第4図] d.サーマルヘッド装置[第4図、第5図] e.インクリボンカセット[第1図、第3図、第4図] e−1.基枠 e−2.インクリボン e−3.識別マーク読取手段 f.インクリボン走行手段[第4図] g.制御回路[第5図] h.動作 G.考案の効果 (A.産業上の利用分野) 本考案は新規なプリンターに関する。詳しくは、走行方
向に沿ってインク層が多数配列されて成るインクリボン
の上記インク層のインクを所定のプリント信号に従って
プリント用紙に転写することにより所定のプリントを行
なうと共に、前記インクリボンの走行等の制御がこれに
設けられたマークを検出することによって行なわれるプ
リンターに関するものであり、インクリボンに設けられ
るマークを改良することによって、該マークを検出する
ための検出手段の数を半減せしめることができると共
に、必要に応じて、各インク層のインクが有する特性に
従ってプリント動作を制御することを可能ならしめた新
規なプリンターを提供しようとするものである。
(B.考案の概要) 本考案は、走行方向に沿ってインク層が多数配列されて
成るインクリボンの上記インク層のインクを所定のプリ
ント信号に沿ってプリント用紙に転写することにより所
定のプリントを行なうと共に、前記インクリボンの走行
の制御がこれに設けられたマークを検出することによっ
て行なわれるプリンターにおいて、インクリボンに設け
られる前記マークを当該インク層のインクに関する色等
の情報を個々に、かつ、具体的に読み取り、また、かか
わる情報に基づいてガンマ補正をすることができるもの
とすることにより、前記マークを検出するための検出手
段の数を最低限の数とすることができると共に、必要に
応じて、プリント動作を各インク層のインクが有する特
性に従って制御することを可能にしたものである。
(C.従来技術) プリンターには各種のものがあるが、その中に、インク
リボンに設けられたインク層のインクをプリント用紙に
加熱転写することによって所定の印字もしくは印画、即
ち、プリントを行なうようにした所謂感熱式プリンター
がある。
第6図及び第7図に従来の感熱式プリンターの一例aを
示す。尚、第6図及び第7図に示すプリンターaは所謂
フルカラーのプリントを行なうことができるカラープリ
ンターとして示されている。
(a.従来のプリンターの構成)[第6図、第7図] 図面において、bはその外周面に用紙挟持部cが設けら
れたプラテンであり、プリント用紙dの一端部を上記用
紙挟持部cによって挟持し、かつ、プラテンbの外周面
に巻き付けた状態で走行せしめるようになっている。
eはその一端部に、感熱ヘッドfが設けられたサーマル
ヘッド装置であり、感熱ヘッドfには図示しない多数の
発熱素子が配列されており、プリントが行なわれるとき
は、第6図に示すように、感熱ヘッドfが前記プラテン
bの外周面にプリント用紙dを介して接触する位置に保
持されるようになっている。尚、gはサーマルヘッド装
置eに設けられたプレヒーターである。
hはプリンター本体の所定の装置位置に着脱自在に装着
されるインクリボンカセットであり、その上部に略透明
な樹脂フィルムから成るインクリボンiが巻装された供
給側リールjが設けられ、また、その下部に巻取側リー
ルkが設けられると共に、インクリボンiの走行を案内
するガイド1、1が設けられている。そして、供給側リ
ールjから巻取側リールkへ向けて走行するインクリボ
ンiは、ガイド1、1によって、前記プラテンbとサー
マルヘッドeとの間を通るように案内されると共に、プ
リントが行なわれるときは、第6図に示すように、サー
マルヘッド装置eの感熱、ヘッドfがプラテンbの外周
面にプリント用紙dとインクリボンiとを介して接触す
る位置に来ることによって、プリント用紙d及び感熱ヘ
ッドfとの間に挾まれた状態とされるようになってい
る。
また、第7図に示すように、インクリボンiの一方の
面、即ち、これが走行されるとき前記プラテンb側を向
く面には多数のインク層m、m、・・・が形成されてい
る。これらインク層m、m、・・・はインクリボンiの
走行方向に沿って一定の間隔をおいて配列されると共
に、それぞれイエロー色、マゼンダ色及びシアン色の3
つの基本色のうちの1つを有し、かつ、その3つの基本
色の配列順序が一定となる状態で設けられている。即
ち、インク層m、m、・・・のうちm1がイエロー色を有
するインク層、m2がマゼンダ色を有するインク層、m3
シアン色を有するインク層であり、イエロー色を有する
インク層m1を基準とすると、インク層m、m、・・・は
インクリボンiの走行方向に沿ってm1−m2−m3の順に配
列されている。
尚、以下の説明において、インクリボンに設けられた各
インク層を、これらが有する色の違いによって特性する
場合は、イエロー色を有するインク層については「イエ
ローインク層」と言い、マゼンダ色を有するインク層に
ついては「マゼンダインク層」と言い、そして、シアン
色を有するインク層については「シアンインク層」と言
う。
n、n、・・・(図面では2箇のみ示してある。)はイ
ンクリボンiの幅方向における一端縁に設けられた第1
の遮光マークであり、該第1の遮光マークn、n、・・
・はイエローインク層m1とシアンインク層m3との間の部
分と対応する位置に設けられている。また、o、o、・
・・(図面では2箇のみ示してある。)はインクリボン
iの幅方向における他端縁に設けられた第2の遮光マー
クであり、該第2の遮光マークo、o、・・・はイエロ
ーインク層m1とマゼンダインク層m2との間の部分と対応
する位置及びマゼンダインク層m2とシアンインク層m3
の間の部分と対応する位置に設けられている。そして、
第1の遮光マークn、n、・・・はイエローインク層m1
の先端部の位置を検出せしめると共に、イエローインク
層m1−マゼンダインク層m2−シアンインク層m3と続く3
色のインク層群の先頭の位置を検出せしめるためのもの
であり、第2の遮光マークo、o、・・・はイエローイ
ンク層m1以外のインク層の先端部の位置を検出せしめる
ためのものである。
p1及びp2は発光ダイオードから成る投光部材であり、こ
れら投光部材p1、p2は、インクリボンカセットhに設け
られた図示しない支持手段に支持されると共に、インク
リボンiの一方の面に近接し、かつ、プラテンb及びプ
リント用紙dの回転の妨げとならない位置に配置され、
かつ、これらのうちの一方の投光部材p1はインクリボン
iの幅方向における一端縁の前記第1の遮光マークn、
n、・・・形成位置と対向するように設けられ、他方の
投光部材p2は他端縁の前記第2の遮光マークo、o、・
・・形成位置と対向するように設けられている。
また、q1はフォトトランジスタから成ると共に、インク
リボンカセットhのうち前記一方の投光部材p1にインク
リボンiを挾むようにして対向する位置に設けられた受
光部材である。
尚、図示を省略してあるが、インクリボンカセットhの
うち前記他方の投光部材p2にインクリボンiを挾むよう
にして対向する位置にも他方の受光部材(q2)が設けら
れている。
しかして、投光部材p1(又はp2)と受光部材q1(又は
q2)との間にインクリボンiのうち前記第1の遮光マー
クn、n、・・・(又は第2の遮光マークo、o、・・
・)が位置されていないときは、投光部材p1(又はp2
から出た光が受光部材q1(又はq2)に照射されることに
なるので、それによって、受光部材q2(又q2)から出力
される信号が「ON」となる。また、投光部材p1、(又は
p2)と受光部材q1(又はq2)との間に第1の遮光マーク
n、n、・・・(又は第2の遮光マークq、q、・・
・)が位置されたときは、受光部材q1(又はq2)に所定
の光が照射されないことになるので、それによって、上
記信号の出力が「OFF」となる。
(b.動作) 上記したプリンターaによるカラープリントは次のよう
にして行なわれる。
即ち、プラテンbにプリント用紙dの先端部が挾持され
ると、プラテンbが所定量回転してプリント用紙dのプ
リント開始位置がサーマルヘッド装置eの感熱ヘッドf
と対向する位置へ来るようになる。即ち、プリント用紙
dの頭出しが行なわれる。これと共に、インクリボンi
が走行され、その第1の遮光マークnが一方の投光部材
p1と一方の受光部材q1との間に位置されると該一方の受
光部材q1からの信号が「OFF」となるので、それによっ
て、インクリボンiの走行が停止される。即ち、インク
リボンiの頭出しが行なわれ、この状態において、感熱
ヘッドfとプリント用紙dとの間にイエローインク層m1
の先頭部分がが位置されることになる。
この状態からサーマルヘッド装置eが前進して感熱ヘッ
ドfがインクリボンiとプリント用紙dを介してプラテ
ンbに接触されプリントが開始され、プラテンbが略1
回転される間に、プリンターaに入力された元の画像の
画素の色成分のうちのシアン色の成分についてのプリン
トが行なわれる。
そして、シアン色の成分についてのプリントが終了され
ると、サーマルヘッド装置eが後退して感熱ヘッドfが
プラテンbから離れ、再びプリント用紙dの頭出しが行
なわれると共に、インクリボンiが走行され、第2の投
光部材p2と第2の受光マーク(q2)との間に第2の遮光
マークoが位置されると該第2の受光部材(q2)からの
信号が「OFF」となるので、それによって、インクリボ
ンiの走行が停止される。即ち、リボン送りが為され
る。この状態において、感熱ヘッドfとプリント用紙d
との間にはマゼンダインク層m2の先頭部分が位置される
ことになる。しかして、この状態から前述したと同様に
感熱ヘッドfがプラテンbに接触してプリント動作が為
され、プラテンbが略1回転される間に、元の画像の色
成分のうちのマゼンダ色の成分についてのプリントが行
なわれる。
更に、マゼンダ色の成分についてのプリントが終了され
ると、もう一度プラテンbの頭出し及びリボン送りが為
され、今度はイエローの成分についてのプリントが行な
われることになる。
しかして、3つの基本色のうちの1色あるいは複数の色
の重なりから成る混合色等によるフルカラーのプリント
が行なわれ、これによって、プリント用紙d上に元の画
像がフルカラーで再現されることになる。
(D.考案が解決しようとする問題点) 第6図及び第7図に示すプリンターaによるプリントは
上記したように行なわれるのであるが、これには、特
に、そのインクリボンiに設けられたインク層m、m、
・・・の色等を検出する手段に幾つかの問題点がある。
即ち、インクリボンiに設けられた複数の種類のインク
層m、m、・・・の色の検出はインクリボンi上に形成
された遮光マークとこれの有無を検出する検出手段とに
よって行なわれるようになっているため、前記したよう
に、その検出手段が2個必要となり、これがプリンター
aの構造を複雑なものとし、また、その価格を押し上げ
る原因になる、といった問題がある。
しかも、インクリボンi上に形成される遮光マークの位
置はインクリボンiの大きさに限度があることからこれ
の幅方向における両端縁に沿った位置に限られるため、
これに対応して、その遮光マークの有無を検出する検出
手段もインクリボンiの幅方向における両端縁に沿った
部分と対向する位置に設けられる必要がある。即ち、検
出手段を設ける位置がプリンターaの内部における所定
の位置に限定されることになり、しかも、この位置はプ
ラテンbとインクリボンiとの間の極めて狭い空間内に
限られることになる。従って、プリンター内部の機構を
レイアウトする上でこれらが大きな制約となって来る。
そして、検出手段が2個必要とされるのに伴い、配線の
数も2組必要となるので、組立て工数が多く必要とされ
る、といった問題もある。
ところで、プリンターaのように、インクリボンi上に
設けられたインク層m、m、・・・のインクを感熱ヘッ
ドfにより溶解してそれをプリント用紙dに転写するこ
とによってプリントを行なうプリンターにおいては、当
該インク層の染料の違いや色の違い等によって感熱ヘッ
ドfに対する加熱度を制御しながらプリントを行なうよ
うにする事が望ましい場合がある。というのは、元の画
像の色成分の濃度と感熱ヘッドfによるインク層m、
m、・・・に対する加熱度とプリント用紙dに転写され
た状態における色の濃度との関係は、必ずしも、1対1
の対応関係になるとは限らない。しかも、このような関
係は、インクの色の違い、更にはインクとなる染料の違
いによっても異なるものである。従って、このようなプ
リンターにより、特に、フルカラーのプリントを行なう
場合は、プリントするインク層の色が切換わる度に、当
該インク層の色の種類のみならず、その染料の種類等も
検出してそれらの複数の検出要素に応じて加熱度を制御
することが望ましい。
ところが、前記したプリンターaにおいては、インクリ
ボンiの幅方向における両端部に所定の色を有するイン
ク層の先端部の位置を検出せしめる遮光マークn、n、
・・・及びo、o、・・・が設けられているので、この
ようなインクリボンi上にインク層に関するその他の情
報を検出せしめるためのマーク等を設けることは事実上
不可能である、といった問題がある。
(E.問題点を解決するための手段) 本考案プリンターは、上記した問題点を解決するため
に、インクリボンのうち各インク層と対応する位置に当
該インク層が有する色情報及びインクについての所定の
ガンマ特性情報を識別するための識別マークを設けると
共に、上記識別マークを読み取る読取手段と該読取手段
からの情報に基づいて色濃度信号にかかるガマン補正を
行なうガンマ補正手段を設けたものである。
従って、本考案によれば、インクリボン上に設けられた
個々の識別マークによって当該インク層に関する色情報
を具体的に検出し識別することができるので、これを検
出するための検出手段が1個で足りると共に、必要に応
じて、個々の識別マークに当該インク層に関する色の種
類以外の情報をも含めることによって、1個の識別マー
クから当該インク層に関する複数の情報を検出せしめ、
また、かかる情報に基づいてガンマ補正をすることが可
能となる。
(F.実施例) 以下に、本考案プリンターの詳細を添附図面に示した実
施例に従って説明する。
(a.プリンターの外観)[第3図] 図中1が本考案を適用した感熱式プリンターである。
2はプリンター1の外筐であり、その前側の側板3と天
板4は、第2図に2点鎖線で示すように、開閉自在なる
ように設けられている。尚、前側の側板3と天板4はプ
リンター1に後述するインクシートカセットや用紙トレ
イを着脱するときや保守作業を行なうときに開放され
る。5はプリンター1の上端部のうち前側の側板3側に
寄った位置に設けられた用紙排出凹部であり、該用紙排
出凹部5の一側面に用紙排出口6が形成されている。
(b.プラテン)[第4図] 7はプリンター1内の所定の位置に配置され、図示しな
い機枠に回転自在に支持されたプラテンであり、その外
周面に、プラテン7を軸方向に見た状態において、外周
面を略L字状に切り欠くように形成された用紙挟持部8
が設けられている。尚、用紙挟持部8の互いに直交する
2つの面のうちの一方8aが用紙押え面とされている。
9は前記用紙挟持部8に回動自在に設けられた紙押えで
あり、該紙押え9はその下面にゴム等の素材から成る押
圧部材10が固定されると共に、その両端の取付け片11、
(11)(図面では一方のもののみ示してある。)がプラ
テン7の両端面に回動自在に設けられた図示しない支持
アームの回動端部に固定されることによって、プラテン
7に対して回動自在なるように設けられている。そし
て、紙押え9は、プリント用紙を挟持するときはその押
圧部材10の下面が用紙挟持部8の用紙押え面8aに接触さ
れる位置へ移動され、用紙の取外しが行なわれるとき
は、第3図に示すように、用紙押え面8aから離れるよう
に上方へ移動されるようになっている。
12はプラテン7の下方に配置されたステッピングモータ
であり、その出力軸13にタイミングプーリー14が固定さ
れていると共に、該タイミングプーリー14とプラテンの
軸15の一端部に固定されたタイミングプーリー16との間
に無端状のタイミングベルト17が架け渡されている。
(c.給紙系)[第3図、第4図] 18はプリンター1の内部の所定の位置に着脱自在に装着
される用紙トレイ(第4図においては一部のみ示してあ
る。)であり、プリント用紙19、19、・・・が収納され
た状態でプリンター1に装着される。20(第4図参照)
はプリンター1内の上記用紙トレイ18が装着される位置
の上方に配置された給紙ローラであり、図示しない給紙
用モーターによって回転されるようになっている。
しかして、給紙ローラ20が回転されると、用紙トレイ18
内に収納されたプリント用紙19、19、・・・のうち最上
位に位置するものがプラテン7側へ向けて送り出されて
行くと共に、送り出されたプリント用紙19は給紙案内板
21、22によって移動方向を案内されながらその先端部が
プラテン7の用紙押え面8aと紙押え9との間に挿入され
て行くようになる。すると、この状態が図示しない給紙
センサーによって検出され、紙押え9が用紙押え面8aに
密着されるようになり、これによって、プリント用紙19
の先端部がプラテン7に保持される。そして、ステッピ
ングモーター12が第3図における反時計回り方向へ回転
されると、プラテン7が反時計回り方向へ回転されるの
で、その先端部がプラテン7に保持されたプリント用紙
19は、用紙トレイ18から引き出されると共に、プラテン
7の外周面に巻き付けられた状態で走行されることにな
る。
(d.サーマルヘッド装置)[第4図、第5図] 23はサーマルヘッド装置であり、そのヘッド基板24のプ
ラテン7側の端部に略円柱状の感熱ヘッド25が支持され
ていると共に、該感熱ヘッド25には、多数の抵抗発熱体
素子26、26、・・・(第5図参照)が軸方向に沿って配
列されている。27はヘッド基板24に支持されたプレヒー
ターであり、このプレヒーター27は後述するインクリボ
ンを予熱するためのものである。尚、ヘッド基板24には
後述する制御回路のヘッドドライバーや図示しない放熱
手段が設けられている。
28、(28)(図面では一方のもののみ示してある。)は
前記サーマルヘッド装置23を支持するヘッドアームであ
る。ヘッドアーム28、(28)は側方から見て略コ字状に
形成され、その上片28a、(28a)の先端部がプリンター
1の図示しない機枠に回動自在に支持されると共に、そ
の下片28bと(28b)との間にヘッド基板24が支持されて
いる。
そして、ヘッドアーム28、(28)は引張りスプリング2
9、(29)(図面では一方のもののみ示してある。)に
よって、常時、反プラテン7側へ引張られていると共
に、ヘッドアーム28、(28)がこれの反プラテン7側に
側縁に接触して所定のタイミングで回転される偏心カム
ローラ30、(30)(図面では一方のもののみ示してあ
る。)によって移動されることにより、サーマルヘッド
装置23のプラテン7に対する位置が制御されるようにな
っている。即ち、偏心カムローラ30、(30)がヘッドア
ーム28、(28)に対して第4図に実線で示すように接触
されると、サーマルヘッド23は、実線で示すように、そ
の感熱ヘッド25がプラテン7の外周面からある程度離間
した位置(以下、この位置を「非プリント位置」とい
う。)に来ることになる。また、偏心カムローラ30、
(30)がヘッドアーム28、(28)に対して第1図に2点
鎖線で示すように接触されると、サーマルヘッド23は、
2点鎖線で示すように、その感熱ヘッド25がプラテン7
の外周面に所定の圧力で接触せしめられる位置(以下、
この位置を「プリント位置」という。)へ移動されるこ
とになる。
31は前記ヘッド基板24に一体的に支持されたインクリボ
ン送りローラである。該インクリボン送りローラ31はヘ
ッド基板24の前端部の下方に位置すると共に、ヘッド基
板24に対してある程度前後方向へ移動することができる
状態で設けられている。即ち、32、(32)(図面では一
方のもののみ示してある。)はローラ支持アームであ
り、該ローラ支持アーム32、(32)はその上部のうちの
前寄りの部分がヘッド基板24に回動自在に支持されると
共に、下端部がヘッド基板24の前端部の下方に位置する
ように設けられており、その下端部に前記インクリボン
送りローラ31の両端部が支持されている。そして、ロー
ラ支持アーム32、(32)の上部の後端部に、一端がヘッ
ド基板24に係着されたスプリング33、(33)(図面では
一方のもののみ示してある。)の他端が係着されてお
り、これによって、ローラ支持アーム32、(32)は、常
時、第4図における反時計回り方向への回動力が付勢さ
れると共に、これを時計回り方向へ回動せしめる押圧力
が加えられない間はその上端部に形成されたストッパー
34、(34)(図面では一方のもののみ示してある。)が
前記ヘッドアーム28、(28)の上縁に上方から当接する
ことによって、ヘッド基板24に対し、第4図に実線で示
す位置に保持されるようになっている。
また、サーマルヘッド装置23が前記プリント位置へ向け
て移動されてゆくと、インクリボン送りローラ31は感熱
ヘッド25がプラテン7に当接するのに稍先行してプラテ
ン7に当接されるようになっている。従って、インクリ
ボン送りローラ31はサーマルヘッド装置23がプリント位
置まで来ると、プラテン7によって相対的に後方へ押圧
されることになる。このとき、ローラ支持アーム32、
(32)は引張りスプリング33、(33)の引張力に抗して
稍時計回り方向へ回動されることになる。
しかして、インクリボン送りローラ31は、サーマルヘッ
ド装置23がプリント位置へ来ることによって、プラテン
7の外周面に所定の押圧力でもって接触されることにな
る。
尚、プラテン7のこれにインクリボン送りローラ31が接
触される位置はプラテン7の外周面のうち感熱ヘッド25
が接触される位置より稍回転方向へ寄った位置となって
いる。
(e.インクリボンカセット)[第1図、第3図、第4
図] 35は外筐2内の所定の装着位置に着脱自在に装着される
インクリボンカセットである。
(e−1.基枠) 36、36′はインクリボンカセット35の左右両側部に位置
する基枠であり、該基枠36、36′はそれぞれのプラテン
7側の端部の間に架け渡すように設けられ、かつ、互い
に上下に離間して位置するリボンガイド37、38と、それ
ぞれの反プラテン7側の端部の間に架け渡すように設け
られた連結部材39、39とにより一体的に連結されてい
る。
(e−2.インクリボン) 40はインクリボンである。該インクリボン40は合成樹脂
製の透明なフィルムに後述するインク層が形成されて成
る。
41はインクリボン40が巻装された供給側リールであり、
該供給側リール41はその図示しないリール軸の両端部が
前記基枠36、36′の各上部に設けられた図示しない支持
軸に回転自在に支持されている。また、42はインクリボ
ン40の一端が固定された巻取側リールであり、該巻取側
リール42はその図示しないリール軸の両端部が基枠36、
36′の下部に設けられた図示しない駆動軸に係合されて
おり、該駆動軸が後述するインクリボン走行手段によっ
て回転されることによりインクリボン40を巻き取る方向
へ回転されるようになっている。
43、43、・・・はインクリボン40の一方の面、即ち、こ
れが走行されたとき前記プラテン7側を向く面に形成さ
れたインク層であり、該インク層43、43、・・・を形成
しているインクには昇華性染料が使用されると共に、イ
ンクリボン40の一方の面に印刷法等既知の形成手段によ
って形成されている。そして、これらインク層43、43、
・・・はインクリボン40の走行方向に沿い、かつ、一定
の間隔を空けて多数配列されていると共に、いずれも略
同じ大きさを有しており、それぞれイエロー色、マゼン
ダ色及びシアン色の3つの基本色のうちの1つを有して
いる。
即ち、インク層43、43、・・・のうち43a、43a、・・・
(図面では2個のみ示してある。)がイエロー色を有す
るイエローインク層、43b、43b、・・・(図面では1個
のみ示してある。)がマゼンダ色を有するマゼンダイン
ク層、43c、43c、・・・(図面では2個のみ示してあ
る。)がシアン色を有するシアンインク層であり、これ
らインク層43、43、・・・はそのイエローインク層43a
を基準にした場合、イエローインク層43a−マゼンダイ
ンク層43b−シアンインク層43cの配列順序となるように
配列されている。
44、44、・・・はインクリボン40の幅方向における一端
縁に沿う部分のうち各インク層43、43、・・・の間の部
分と略対応する位置に設けられた識別マークである。こ
れら識別マーク44、44、・・・のうちの44a、44a、・・
・がイエローインク層43a、43a、・・・と対応して設け
られた第1の識別マーク、44b、44b、・・・がマゼンダ
インク層43b、43b、・・・と対応して設けられた第2の
識別マーク、そして、44c、44c、・・・はシアンインク
層43c、43c、・・・と対応して設けられた第3の識別マ
ークである。そして、これら識別マーク44、44、・・・
はそれぞれ所定のバーコードとされると共に、第1の識
別マーク44a、44a、・・・のバーコードはイエロー色及
びこのインク層43a、43a、・・・を形成しているインク
についての所定のγ(ガンマ)特性を表示する内容にな
っており、第2の識別マーク44b、44b、・・・のバーコ
ードはマゼンダ色及びこのインク層43b、43b、・・・を
形成しているインクについての所定のγ(ガンマ)特性
を表示する内容になっており、また、第3の識別マーク
44c、44c、・・・についてのバーコードはシアン色及び
このインク層43c、43c、・・・を形成しているインクに
ついての所定のγ(ガンマ)特性を表示する内容となっ
ている。
尚、インクリボン40は、インクリボンカセット35がプリ
ンター1内の所定の装着位置に装着されると、そのリボ
ンガイド37と38との間の部分が、プラテン7とサーマル
ヘッド装置23の感熱ヘッド25との間に位置されることに
なる。そして、サーマルヘッド23がプリント位置へ来る
と、第4図に2点鎖線で示すように、インクリボン40の
一方の面はプリント用紙19に接触され他方の面が感熱ヘ
ッド25に接触されるようになる。
(e−3.識別マーク読取手段) 45は発光ダイオードオ等の発光素子から成る投光部材、
46はフォットトランジスタ等の受光素子から成る受光部
材であり、これら投光部材45及び受光部材46は、インク
リボンカセット35の前記基枠36、36′に設けられた図示
しない支持手段に支持されると共に、インクリボン40の
幅方向における一端縁に沿った部分、即ち、前記識別マ
ーク44、44、・・・が設けられた側の端縁に沿った部分
を挟んで互いに対向し合うように配置されている。
尚、投光部材45から出た光は図示しないスリットを通し
た光となってインクリボン40を透過し、受光部材46に照
射されるようになっている。また、インクリボンカセッ
ト35の基枠36、36′には図示しない投光部材45及び受光
部材46の図示しない接点が設けられていると共に、イン
クリボンカセット35がプリンター1内の所定の装着位置
に装着されると、その図示しない接点がプリンター1に
設けられた図示しない本体側の接点と接触されるように
なっており、それによって、投光部材45と受光部材46と
が制御回路に接続されることになる。
(f.インクリボン走行手段)[第4図] 47はリール駆動モーターであり、その出力軸48にタイミ
ングプーリー49が固定されている。
50は図示しないリール駆動軸に固定されたタイミングプ
ーリーである。尚、リール駆動軸は、プリンター1内の
うち前記インクリボンカセット35が装着されたとき前記
巻取側リール42の図示しないリール軸に連結される位置
に設けられている。そして、このリール駆動軸に固定さ
れたタイミングプーリー50と前記リール駆動モーター47
の出力軸48に設けられたタイミングプーリー49との間に
無端状のタイミングベルト51が架け渡されている。しか
して、インクリボンカセット35が所定の装着位置に装着
されると、巻取側リール42の図示しないリール軸に図示
しないリール駆動軸が連結されるので、巻取側リール42
はリール駆動モーター47によってインクリボン40を巻き
取る方向へ回転せしめられることができるようになる。
しかして、巻取側リール42が回転されると、インクリボ
ン40が走行されることになる。
(g.制御回路)[第5図] 52はその全部又は一部が前記サーマルヘッド装置23のヘ
ッド基板24に設けられた制御回路である。
先ず、この制御回路52による画像の処理の概要について
説明する。即ち、この制御回路52は、入力された1つの
画面分の元の画像を、その画面の水平方向において、例
えば、768等分し、垂直方向において、例えば、512等分
として得られる画素、即ち、768×512個の画素に分解す
ると共に、それぞれの画素について前記した3つの基本
色に分解し、その分解された各基本色の色濃度に対応し
て予め記憶された印字時間が読み出し、その読み出した
印字時間の間前記感熱ヘッド25に設けられた発熱素子2
6、26、・・・に通電することにより該発熱素子26、2
6、・・・を発熱せしめ、個々の画素をプリントし、そ
れによって、1つの画面分の画像がプリント用紙19にプ
リントされるように構成されている。
図面において、53は画像信号入力端子であり、ここか
ら、ビデオテープレコーダーや電子カメラ等画像を電気
的信号に変換して出力することができる画像処理装置か
らカラー画像信号が入力されて来る。
54はマトリクス回路であり、上記画像信号入力端子53か
ら入力されたカラー画像信号は、ここで、前記した数の
画素に分解されると共に、各画素毎にイエロー色、マゼ
ンダ色及びシアン色の3色の色成分に分解される。
55はインク情報信号入力端子であり、ここから、前記受
光部材46が読み取ったインクリボン40の所定の識別マー
ク44についてのインク情報信号、即ち、当該インク層が
有する色及び当該色についてのγ(ガンマ)特性等に関
する情報信号が入力されて来る。
56はシステムコントローラであり、所定の制御回路に指
令することによって、前記給紙ローラ20、偏心カムロー
ラ30、(30)、プラテン7用のステッピングモーター1
2、リール駆動モーター47等が所定のタイミングで駆動
されるようにすると共に、前記マトリクス回路54及び後
述するヘッド制御回路に所定の命令を出力することによ
って所定のプリントが行なわれるようにするものであ
る。
57はヘッド制御回路であり、上記システムコントローラ
56の指令に従って所定のプリントを行なうように感熱ヘ
ッド25を制御するためのものである。
即ち、58は前記マトリクス回路54に接続されたA/D変換
回路であり、マトリクス回路54で分解された各画素につ
いての1つの色の成分の色濃度をデジタル信号に変換す
る回路である。尚、この色濃度のデジタル信号への変換
は、入力されて来る色濃度を、例えば、最も低い濃度と
最も高い濃度との間を32等分したいずれかの段階の濃度
信号に変換するようにされている。
59a、59b、59c、・・・、59nは前記A/D変換回路58にそ
れぞれ図示しないゲート回路を介して接続されたガンマ
補正回路である。そして、図示を省略してあるが、これ
らガンマ補正回路59a、59b、59c、・・・、59nにはイン
クの色の違い等によって異なる特定のガンマ補正用デー
タが記憶されたメモリが接続されており、A/D変換回路5
8において32段階のいずれかの濃度信号に変換された所
定の色成分についての信号は、これらガンマ補正回路59
a、59b、59c、・・・、59nのいずれか所定のものに入力
され、ここで、濃度信号の補正が行なわれるようになっ
ている。即ち、前記システムコントローラ56は、これ
に、前記インク情報信号入力端子55を介して入力された
所定のインク層の色、例えば、シアン色の色情報信号及
びこれについてのγ(ガンマ)特性信号が入力される
と、マトリクス回路54に対して、これにおいて分解され
た画素のうちシアン色の成分のものをA/D変換回路58へ
出力するように指令すると共に、デコーダ60に対し、当
該γ(ガンマ)特性信号に応じたガンマ補正回路を選択
するように指令することになる。これによって、ガンマ
補正回路59a、59b、59c、・・・、59nのうちの当該γ
(ガンマ)特性信号と対応したもの、例えば、59aのゲ
ートが開かれ、A/D変換回路58からのシアン色について
の各画素の色濃度信号がガンマ補正回路59aに入力され
ることになる。そして、ここに入力された各画素の色濃
度信号は各濃度の段階に対応して予め用意された補正値
に補正されることになる。例えば、A/D変換回路58から
入力された濃度信号のうちのあるものが段階「15」であ
った場合、この濃度信号は、例えば、「18」に補正され
るようになり、また、別のあるものの濃度信号が「16」
であった場合は、例えば、「20」に補正されるというよ
うに処理される。
61はラインメモリであり、前記ガンマ補正回路59a、59
b、59c、・・・、59nのいずれかにおいて補正された濃
度信号は、その1つの画面のうちの垂直方向に並んだ1
列分の画素、即ち、512個の画素についての濃度信号が
このメモリ61に一時的に書き込まれることになる。この
ラインメモリ61に書き込まれた各画素についての濃度信
号が後述するパルス幅制御回路へ同時に出力される。そ
して、当該1列分の画素についてのプリントが終了され
ると次の1列分の画素についての濃度信号が書き込まれ
るようになっている。
62はパルス幅制御回路であり、前記ラインメモリ61から
ここに入力された濃度信号はそれぞれの濃度の応じた所
定の時間幅を有するパルス信号に変換され、ヘッド駆動
回路63へ出力される。そして、ヘッド駆動回路63は、感
熱ヘッド25に設けられた発熱素子26、26、・・・のうち
パルス幅制御回路62から出力された各画素に対応したも
のに当該パルス信号の時間幅に相当する時間通電し、発
熱素子26、26、・・・の全部又は一部をそれぞれのパル
ス信号に応じた時間発熱せしめるようになっている。
(h.動作) そこで、プリント動作が開始されると、用紙トレイ18内
のプリント用紙19がプラテン7側へ給紙され、前記した
ように、その先端部がプラテン7に挾持されると共に、
プラテン7はプリント用紙19の所定の部分が感熱ヘッド
25と対向する位置へ来るまで回転されることになる。こ
れによって、プリント用紙19の頭出しが行なわれる。そ
して、これと共に、インクリボン40が前記したように走
行され、受光部材46がインクリボン40に設けられた第1
の識別マーク44aを検出したところでその走行が停止さ
れる。これによって、インクリボン40の頭出しが行なわ
れる。しかして、この状態において、プリント用紙19と
感熱ヘッド25との間にはシアンインク層43aが位置され
る。
また、受光部材46によってインクリボン40に設けられた
第1の識別マーク44aが検出されることによって、これ
からプリントに使用されるインク層の色がイエロー色で
あることが読み取られるので、制御回路52は、マトリク
ス回路54からは各画素のうちイエロー色の成分の信号が
出力されるように制御され、また、第1の識別マーク44
aに表示された所定のγ(ガンマ)特性に応じて、ガン
マ補正回路59a、59b、59c、・・・、59nのうちの所定の
もの、例えば、59aが選択されることになる。
そして、所定のタイミングで偏心カムローラ30が第4図
に2点鎖線で示す位置まで回転され、これによって、サ
ーマルヘッド装置23がプリント位置へと移動されること
になる。
そこで、この状態から感熱ヘッド25によるプリントが開
始され、先ず、プラテン7が略1回転される間に、シア
ン色についてのプリントが行なわれることになる。この
プリントは1列毎に行なわれる。即ち、前記したよう
に、1画面分の画像についての全画素のうちイエロー色
の成分について、先ず、第1列目の512個の画素がイエ
ローインク層43aのインクによってプリントされ、それ
が終ると、プラテン7及びインクリボン40が一体的に、
1列分のライン送りをするだけの量回転又は走行され、
今度は第2列目の512個の画素がこれもイエローインク
層43aのインク層によってプリントされる。このように
して、プラテン7が略1回転される間に、第3列目、第
4列目、・・・、第768列目という具合に順次1列ごと
プリントされ、イエロー色の成分の画素についてのプリ
ントが実行される。
尚、インクリボン40は前記プレヒーター27と接触する位
置で、該プレヒーター27により予熱されると共に、余分
な水分を除去される。
そして、イエロー色についてのプリントが完了すると、
サーマルヘッド装置23が非プリント位置に後退し、前記
したようにして再度プリント用紙19の頭出しが行なわれ
ると共に、インクリボン40が走行され、インクリボン40
の走行は受光部材46が第2の識別マーク44bを検出した
ところで停止され、インクリボン40のマゼンダインク層
43bについての頭出しが為される。これによって、これ
からプリントに使用されるインク層の色がマゼンダであ
ることが読み取られるので、マトリクス回路54からは各
画素のうちのマゼンダ色の成分が出力されるように制御
されると共に、第2の識別マーク44bに表示された所定
のγ(ガンマ)特性に応じて、ガンマ補正回路59a、59
b、59c、・・・、59nのうちの所定のもの、例えば、59b
が選択されることになる。従って、A/D変換回路58にお
いて所定の段階の濃度信号に変換されたマゼンダ色の成
分の画素は、ガンマ補正回路59bに入力され、ここで、
各濃度信号がマゼンダインク層43bに関する補正な補正
値に補正されることになる。
しかして、サーマルヘッド装置23がプリント位置へと移
動して、前記したように、第1列目から第768列目まで
のプリントが1列毎に行われ、これによって、マゼンダ
色についてのプリントが実行される。
尚、マゼンダ色についてのプリントが行なわれるとき、
マゼンダインク層43bから溶解されたインクのあるもの
はプリント用紙19にプリント済みのイエロー色に重ねら
れるようにプリントされる。
そして、マゼンダ色についてのプリントが完了すると、
サーマルヘッド装置23が非プリント位置へと後退して、
もう1度プリント用紙19の頭出しが行なわれると共に、
インクリボン40が走行され、受光部材46が第3の識別マ
ーク44cを検出したところでインクリボン40の走行が停
止されて、シアンインク層43cについての頭出しが為さ
れる。これによって、これからプリントに使用されるイ
ンク層の色がシアン色であることが読み取られるので、
マトリクス回路54からは各画素のうちのシアン色の成分
が出力されるように制御されると共に、第3の識別マー
ク44cに表示された所定のγ(ガンマ)特性に応じて、
ガンマ補正回路59a、59b、59c、・・・、59nのうち所定
のもの、例えば、59cが選択される。従って、A/D変換回
路58から出力された濃度信号は、ガンマ補正回路59cに
おいて、シアン色に関して適正な補正値に補正されるこ
とになる。
しかして、サーマルヘッド装置23がプリント位置に移動
して、前記したように、第1列目から第768列目までの
プリントが行なわれ、これによって、シアン色について
のプリントが実行される。
尚、シアン色のインクも、そのあるものはプリント用紙
19にプリント済みのイエロー色又はマゼンダ色あるいは
これらの混色の上に重ねられるようにプリントされる。
しかして、プリント用紙19上に、イエロー色、マゼンダ
色及びシアン色のうちの1色又はいずれか複数の色が重
ねられることによって得られる混合色によるプリントが
為され、これによって、元の画像がフルカラーで再現さ
れることになる。
そして、所定のプリントが全て完了されると、サーマル
ヘッド装置23が非プリント位置へと移動されると共に、
プラテン7が逆転、即ち、第4図における時計回り方向
へ回転される。すると、プラテン7に巻き付けられてい
たプリント用紙19は、そのプラテン7に挾持された側と
反対側の端部から排紙案内板64、65(第4図参照)に沿
って前記用紙排出口6へ向けて送られて行き、用紙排出
口6の内側に配置された図示しない排紙ローラにより用
紙排出口6から前記用紙排出凹部5へ送り出されて行く
ことになる。
(G.考案の効果) 以上に記載したところから明らかなように、本考案プリ
ンターは、走行方向に沿ってインク層が多数配列されて
成るインクリボンの上記インク層のインクをプリント用
紙に転写することによって所定のプリントを行なうプリ
ンターであって、インクリボンのうち各インク層と対応
する位置に当該インク層が有する色情報及びインクにつ
いての所定のガンマ特性情報を識別するための識別マー
クを設けると共に、上記識別マークを読み取る読取手段
と該読取手段からの情報に基づいて色濃度信号にかかる
ガンマ補正を行なうガンマ補正手段を設けたことを特徴
とする。
即ち、本考案は、インクリボンのうちの各インク層と対
応する位置に、当該インク層が有する色等の情報を個々
に、かつ、具体的に識別することができるマークを設け
たものである。
従って、本考案によれば、インクリボンに設けられたイ
ンク層の色等を検出する検出手段が1個で足りることに
なる。
しかも、本考案におけるインク層の色等を検出せしめる
ための識別マークは、従来のプリンターにおける遮光マ
ークのように、単に電気的信号が「ON」であるか「OF
F」であるかを検出せしめるものとは異なり、個々に具
体的な内容を検出せしめ得るものであるから、これら識
別マークを設ける位置がインクリボン上の特定の位置に
限定されることが少ない。即ち、本考案における識別マ
ークは、インクリボンのうちのインク層が設けられた部
分以外の部分であればいずれの位置に設けることも可能
である。従って、識別マークを検出する検出手段の位置
が制約されることが少なくなるので、プリンター内部に
おける機構のレイアウト等が容易になる。
更に、本考案におけるインクリボンに設けられる識別マ
ークはこれに含まれた情報を個々に、かつ、具体的に識
別し得るものであるから、これら識別マークに、当該イ
ンク層の色の種類以外に、当該インク層の染料の種類や
γ(ガンマ)特性等の情報をも含め、プリント動作をそ
れら個々のインク層が有する具体的な特性に従って制御
するようにすることも可能となる。
尚、前記した実施例においては、インク層が有する色情
報を識別するための識別マークとして所謂「バーコー
ド」を用いるようにしたが、本考案における識別マーク
の形態はこれに限られるものではなく、少なくとも当該
インク層の色の種類を個々に識別し得る形態のものであ
れば良い。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本考案プリンターをカラープリンタ
ーに適用した実施の一例を示すものであり、第1図は第
3図に示すプリンターに着脱自在に装着されるインクリ
ボンカセットを示す拡大斜視図、第2図はインクリボン
の一部を示す要部正面図、第3図はインクリボンカセッ
トと用紙トレイとを取り出した状態における全体を示す
斜視図、第4図は一部を切欠いて示す要部拡大側面図、
第5図は制御回路のブロック図、第6図及び第7図は従
来のプリンターの一例を示すものであり、第6図は要部
の概略側面図、第7図はインクリボンの一部を拡大して
示す正面図である。 符号の説明 1……プリンター、19……プリント用紙、40……インク
リボン、 43a、43b、43c……インク層、44a、44b、44c……識別マ
ーク、45、46……読取手段59a、59b、59c、・・・、59n
……ガンマ補正手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行方向に沿ってインク層が多数配列され
    て成るインクリボンの上記インク層のインクをプリント
    用紙に転写することによって所定のプリントを行なうプ
    リンターであって、 インクリボンのうち各インク層と対応する位置に当該イ
    ンク層が有する色情報及びインクについての所定のガン
    マ特性情報を識別するための識別マークを設けると共
    に、 上記識別マークを読み取る読取手段と該読取手段からの
    情報に基づいて色濃度信号にかかるガンマ補正を行なう
    ガンマ補正手段を設けた ことを特徴とするプリンター
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