JPH07220874A - Elパネル - Google Patents

Elパネル

Info

Publication number
JPH07220874A
JPH07220874A JP6012771A JP1277194A JPH07220874A JP H07220874 A JPH07220874 A JP H07220874A JP 6012771 A JP6012771 A JP 6012771A JP 1277194 A JP1277194 A JP 1277194A JP H07220874 A JPH07220874 A JP H07220874A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
light emitting
layer
emitting layer
phosphor particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6012771A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiro Matsuoka
功洋 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichia Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Nichia Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichia Chemical Industries Ltd filed Critical Nichia Chemical Industries Ltd
Priority to JP6012771A priority Critical patent/JPH07220874A/ja
Publication of JPH07220874A publication Critical patent/JPH07220874A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps
    • Y02B20/30Semiconductor lamps, e.g. solid state lamps [SSL] light emitting diodes [LED] or organic LED [OLED]

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 消費電力を向上させることなく、一般の商用
電源、例えば、50Hz−200V電源で駆動しても、
発光面に「ちらつき」が生ぜず、しかも高輝度であるE
Lパネルを提供する。 【構成】 少なくとも一方を透明電極層とする一対の電
極層間に、有機バインダで電場発光蛍光体粒子を分散さ
せてなる発光層と、この発光層に積層される反射絶縁層
とを形成してなるELパネルにおいて、発光層の電場発
光蛍光体粒子の表面には、金属アルコキシドを加水分解
してゾルゲル法により形成された金属酸化物からなる絶
縁被膜が全体に亙って被覆されていることを特徴として
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、点灯時のちらつきを防
止すると共に駆動消費電力を低減する有機分散形EL
(エレクトロルミネッセンス)パネルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、有機分散形ELパネルは、液晶
のバックライト等に用いられ、面状光源として注目され
ている。この有機分散形ELパネルは、少なくとも一方
を透明電極層とする一対の電極層間に、有機バインダで
電場発光蛍光体粒子を分散させた発光層と、この発光層
に積層されチタン酸バリウム等の高誘電率な白色物質か
らなる反射絶縁層とを形成し、これら電極層に捕水層を
積層し、次いで、これら積層体を防湿性外皮フィルムで
包囲したものである。
【0003】しかしながら、このようなELパネルを、
一般の商用電源、例えば、50Hz−200V電源で駆
動させると、発光面全体に「ちらつき」が生じ、引いて
は、目に不快感を招いたり、その見え方が悪くなって目
の疲労を招くという問題があり、このことは、照明環境
の質に影響する要因である。
【0004】この「ちらつき」を解消するため、発光層
を厚くすれば、「ちらつき」は減少するが、必然的に発
光輝度が減少するという問題が伴うため、「ちらつき」
を解消した上で高輝度なELパネルの開発が望まれてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明はこの
ような事情を鑑みて成されたものであり、その目的とす
るところは、消費電力を向上させることなく、一般の商
用電源、例えば、50Hz−200V電源で駆動して
も、発光面に「ちらつき」が生ぜず、しかも高輝度であ
るELパネルを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、発光層に反
射絶縁層が積層されるので、一対の電極層の一方、例え
ば、背面電極層には反射絶縁層が接触し、他方の電極
層、即ち、表面電極層には発光層が接触する構造となる
ことになり、一対の電極層間で、絶縁性の点から、発光
層を中心として対称な構造でないことに着目し、発光層
の電場発光蛍光体粒子表面に絶縁性を付与することによ
り、上述の問題を新規に解決することを見い出した。
【0007】詳述すれば、背面電極層に正電圧が印加さ
れる場合、即ち、電子が表面電極層から背面電極層に加
速される場合と、逆に透明電極層に正電圧が印加される
場合、即ち、電子が背面電極層から透明電極層に加速さ
れる場合とでは、発光波形が異なり、背面電極層に正電
圧が印加された時、発光が大きく、透明電極層に正電圧
が印加された時、発光が小さくなる。ELパネルの発光
は交流電圧1サイクル中に2回の発光をし、このサイク
ルが繰り返され、この発光の大小が「ちらつき」として
人の目に感じられる。背面電極層に正電圧が印加される
場合と、逆に表面電極層に正電圧が印加される場合との
発光波形の相違については、透明電極層に正電圧が印加
される場合には、発光層に注入された一次電子のみが電
場発光に寄与していると考えられるが、背面電極層に正
電圧が印加される場合には、発光層に注入された一次電
子のみならず、透明電極層と発光層との接触面より注入
された電子が電場発光に寄与していると考えられる。こ
のため、本発明者は、発光層の電場発光蛍光体粒子に絶
縁処理を施すことに着目し、ELパネルの「ちらつき」
を解消することに成功した。
【0008】本発明のELパネルは、少なくとも一方を
透明電極層とする一対の電極層間に、有機バインダで電
場発光蛍光体粒子を分散させてなる発光層と、この発光
層に積層される反射絶縁層とを形成してなるものにおい
て、発光層の電場発光蛍光体粒子の表面には、金属アル
コキシドを加水分解してゾルゲル法により形成された金
属酸化物からなる絶縁被膜が全体に亙って被覆されてい
ることを特徴としている。
【0009】絶縁被膜の金属酸化物がアルミナ、チタニ
ア又はジルコニアからなっていることが好ましい。電場
発光蛍光体粒子の表面に全体に亙って絶縁性を付与する
ため、金属酸化物の被覆量は、0.3〜3重量%であ
る。
【0010】さらに、絶縁被膜の金属酸化物が、電場発
光蛍光体粒子に対しアルミナとして0.5〜2.0重量
パーセントの割合でアルミニウムイソプロポキシドをゾ
ルゲル法により形成されたアルミナからなっていること
が好ましい。この場合、商用交流電源の印加時、交流1
サイクル中における発光層の2つの発光波形がほぼ同じ
高さを有すると共にほぼ同じ形状である。
【0011】
【作用】発光層の電場発光蛍光体粒子の表面には、金属
アルコキシドを加水分解してゾルゲル法により形成され
た金属酸化物からなる絶縁被膜が全体に亙って被覆され
ていることにより、一対の電極層間に発光層と絶縁反射
層とを有した構造であって、発光層から見て電気的絶縁
の点から非対称の構成を対称の構成とすることになり、
透明電極層と発光層との接触面より注入された電子によ
る影響が少なくなると考えられ、発光面での「ちらつ
き」をなくすことができる。また、発光層が薄い場合、
換言すれば、発光輝度が高い場合でも、「ちらつき」が
ないので、高輝度のELパネルとすることができる。
【0012】50Hz−200V駆動で電場発光蛍光体
粒子の表面に絶縁被膜を施したものと施さないものとを
比較した時、同一発光層の厚みでの比較において、「ち
らつき」がないことに加えて、以下のような長所を有す
る。 1)消費電力を大幅に低減できる。 2)発光輝度を向上できる。 3)発光層の発熱を防止できる。 4)輝度半減期による寿命を同等以上にできる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の一実施
例について説明する。
【0014】まず、蛍光体粒子には、50Hz−200
V駆動条件でのCIE色度図におけるx値とy値とが
0.16≦x≦0.28、0.42≦y≦0.58に調
製されるものが用いられるが、平均粒径7〜15μmの
ZnS:Cu,Brからなる電場発光蛍光体粒子の表面
全体に亙ってアルミナを被覆する方法について説明す
る。アルミニウム・イソプロポキシドをトルエン等の有
機溶剤に溶解し、均一な透明溶液を作成する。この透明
溶液に蛍光体粒子を混合し、この混合溶液を好適な撹拌
手段で撹拌しながら、混合溶液に水滴を滴下させ加水分
解にて蛍光体粒子に均一なアルミニウムを付着させる。
次いで、この蛍光体粒子を乾燥させることにより、蛍光
体表面全体に亙ってアルミナの絶縁被膜を被覆させる。
分析により表面全体に亙ってアルミナの絶縁被膜が形成
されていることが判るが、模式的に図示すれば、図1に
示されるように、蛍光体粒子2の表面にアルミナの絶縁
被膜4が全体に被覆されている。
【0015】金属酸化物は、アルミナに限ることなく、
金属アルコキシドを用いて加水分解してゾルゲル法で被
覆されたチタニア又はジルコニアであってもよいが、絶
縁性の点からは、チタニア又はジルコニアよりアルミナ
の方が優れているので好ましい。蛍光体粒子2に対する
アルミナの絶縁被膜の被覆量は、0.5〜2重量%でよ
く、より好適には、0.8〜1.5重量%であり、約1
%前後が好適である。
【0016】次に、蛍光体粒子に対し1重量%であるア
ルミナの絶縁被膜を施した蛍光体粒子を用い、通常の方
法で30cm2 の有機分散形ELパネルを作製した。即
ち、アルミニウム薄板からなる背面電極層上に、チタン
酸バリウム粒子を高誘電率の有機バインダに混合しスク
リーン印刷にて塗布することにより、発光層上に厚さ2
0μmの反射絶縁層を積層する。次いで、絶縁被膜を施
した蛍光体粒子を高誘電率の有機バインダに混合し、反
射絶縁層上にスクリーン印刷法で塗布し、厚さ30μm
の発光層を形成する。この発光層上に、透明電極層を有
したポリエステル樹脂フィルムを積層し、好適な電極リ
ード手段を施した後、これら積層体を防湿性外皮フィル
ムで包囲し、ELパネルを得た。
【0017】比較のため、蛍光体粒子2に絶縁被膜4を
施さないこと以外、上述と同一に形成した従来のELパ
ネルを作製した。
【0018】次に、図2を参照しながら、このように作
製されたELパネルの「ちらつき」を比較するのに必要
な発光層の発光波形の観察方法について説明する。図2
中、測定するELパネル6の電極リードには、固定電源
8が電気的に接続されている。また、外光を遮断する暗
箱10を配置し、この暗箱10の中心部には、シリコン
フォトセンサからなる受光素子12が取付られている。
受光素子12の受光面とELパネル6の発光面とは、発
光面での電磁影響を受けないように、所定間隔離間して
いる。受光素子12と並列に抵抗14が接続されて、こ
の抵抗14からオシロスコープ16に入力される。この
オシロスコープ16には、固定電源8からの電圧も入力
される。このような構成により、ELパネル6からの発
光が受光素子12で電流に変換され、この電流が抵抗1
4で電圧としてオシロスコープ16に入力され、固定電
源8からの電圧波形と比較して、ELパネル6の発光面
の発光波形とする。
【0019】作製されたELパネル6の「ちらつき」を
比較するため、商用電源の50Hz−200Vで印加し
た時の、電圧波形に対する発光波形の結果が、図3に示
される。図3の(a)には、印加した電圧波形が示さ
れ、図3中の(b)及び(c)には、従来のELパネル
6の発光波形が、それぞれ、透明電極層側を接地(アー
ス)した場合と、背面電極側を接地(アース)した場合
とが示されている。このように従来のELパネル6で
は、電子が透明電極層から背面電極層へ印加される場合
と、これと逆に、電子が背面電極層から透明電極層へ印
加される場合との発光波形が異なっており、即ち、図3
中(b)に示されるように、電子が透明電極層から背面
電極層へ印加される場合に、発光が大きくなり、一方、
電子が背面電極層から透明電極層へ印加される場合に、
発光が小さくなり、これにより、「ちらつき」が発生し
ている。これに対し、本実施例のELパネル6では、図
3中(d)に示されるように、交流1サイクルにおける
2つの発光波形がほぼ同一となり、「ちらつき」が生じ
ない。
【0020】「ちらつき」について詳述すれば、一般
に、商用電源50Hz,60Hzで周波数1サイクルで
2回の発光が生じるので、発光波形が同じの場合、波形
が周波数の倍、即ち、100Hz、120Hzとなり、
「ちらつき」が生じない。しかし、1サイクルの2つの
発光波形が異なる場合、大きい発光波形が電源と同じ周
波数、即ち、50Hzとなるので、「ちらつき」が感じ
られる。このため、代表的な「ちらつき」の評価指数と
しては、平均出力以上の出力が全光出力に対して占める
比率であるフリッカインデックス、1サイクルの光出力
の波高値の最大値と最小値との関係のもとに比較するパ
ーセントフリッカ、波高差比、波高比等があるが、本実
施例のELパネル6では、図3中(d)に示されるよう
に、1サイクル中の波高差がなく、波形がほぼ同じであ
るので、「ちらつき」は全く感じない。「ちらつき」の
感度は人間の主観に作用される場合が多いが、ELパネ
ル6における大きなサイズの場合により「ちらつき」が
感じられるが、この場合であっても、例えば、波高比が
0.9以上であれば、「ちらつき」が感じられない。
【0021】次に、消費電力について説明すると、従来
のELパネルでの発光層の電流密度が0.30mA/c
2 であって、消費電力が10.8mW/cm2 である
のに対し、本実施例のELパネルでの電流密度が0.2
8mA/cm2 で、消費電力が4.9mW/cm2 であ
る。即ち、本実施例のELパネルでは、絶縁被膜を施さ
ない従来のものに比べ、消費電力をほぼ2分の1以下に
することができた。一般に蛍光層の厚さに比例した関係
である発光層の電流密度と、電極層間の消費電力との関
係が図4に示されている。図4において縦軸は、周波数
50Hzで発光輝度50cd/m2 を一定とした場合の
消費電力であり、一方、横軸は、発光層の厚さに相当す
る1kHz−100Vでの電流密度である。また、図4
中、曲線aは、絶縁被膜4を施さない従来のELパネル
での値を示し、一方、曲線bは、絶縁被膜4を施す本発
明のELパネルでの値を示す。図4から明らかに、絶縁
被膜4を施したELパネルでは、特に電流密度を大きく
した場合、即ち、発光層の厚さを薄くした場合、著しく
消費電力を低減できることが判る。
【0022】また、従来のELパネルでは、CIE色度
図において、x=0.226、y=0.496であった
のが、本実施例のELパネルでは、x=0.228、y
=0.502となり、色調においてCIE色度図におけ
るy値が約100分の1程大きくなる。即ち、色調がよ
り深い緑色となり好ましい。
【0023】初期輝度においても、従来のELパネルの
輝度を100%としたとき、本実施例のELパネルの輝
度は約112%となる。しかも、従来のELパネルの輝
度半減期の寿命が4000時間であったのが、約410
0時間と同等以上となった。
【0024】さらに、室温25℃のとき、従来のELパ
ネルでは、ELパネルの表面温度で4℃の温度上昇が見
られたが、本実施例のELパネルでは、1℃の温度上昇
に抑えられた。
【0025】尚、上述の実施例の説明では、発光層の厚
さを同一条件にして、絶縁被膜4を施さない従来のEL
パネルと、絶縁被膜4を施した実施例のELパネルとを
比較しているが、本発明では、発光層を薄くしたとき
に、「ちらつき」を従来よりもより低減できることは言
うまでもなく、寿命を落とすとこなく、初期の発光輝
度、発光色調、発光効率の点でも優れている。
【0026】
【発明の効果】上述したように、本発明による絶縁被膜
を施した蛍光体粒子を発光層に採用したELパネルで
は、「ちらつき」をほぼなくすことができ、しかも、消
費電力を大幅に低減でき、しかも、温度上昇を抑えて、
発光輝度、寿命を向上させ、発光層での発光をより深い
色とすることができる。そして、本発明によれば、発光
層をより薄くでき、これに伴う輝度上昇を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による電場発光蛍光体粒子の
断面を模式的に示す断面図。
【図2】発光波形を観察する装置を示す構成説明図。
【図3】従来例と比較しながら、電圧波形に対し本発明
の発光層での発光波形の変化を示波形図。
【図4】従来例と比較しながら、ELパネルの電流密度
と消費電力との関係を示すグラフ図。
【符号の説明】
2 蛍光体粒子 4 絶縁被膜 6 ELパネル 8 固定電源 10 暗箱 12 受光素子 14 抵抗 16 オシロスコープ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】次に、蛍光体粒子に対し1重量%であるア
ルミナの絶縁被膜を施した蛍光体粒子を用い、通常の方
法で30cm2 の有機分散形ELパネルを作製した。即
ち、アルミニウム薄板からなる背面電極層上に、チタン
酸バリウム粒子を高誘電率の有機バインダに混合しスク
リーン印刷にて厚さ20μmの反射絶縁層を積層する。
次いで、絶縁被膜を施した蛍光体粒子を高誘電率の有機
バインダに混合し、反射絶縁層上にスクリーン印刷法で
塗布し、厚さ30μmの発光層を形成する。この発光層
上に、透明電極層を有したポリエステル樹脂フィルムを
積層し、好適な電極リード手段を施した後、これら積層
体を防湿性外皮フィルムで包囲し、ELパネルを得た。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】次に、消費電力について説明すると、従来
のELパネルでの発光層の電流密度が0.30mA/c
2 であって、消費電力が10.8mW/cm2 である
のに対し、本実施例のELパネルでの電流密度が0.2
8mA/cm2 で、消費電力が4.9mW/cm2 であ
る。即ち、本実施例のELパネルでは、絶縁被膜を施さ
ない従来のものに比べ、消費電力をほぼ2分の1以下に
することができた。一般に蛍光層の厚さに反比例した関
係である発光層の電流密度と、電極層間の消費電力との
関係が図4に示されている。図4において縦軸は、周波
数50Hzで発光輝度50cd/m2 を一定とした場合
の消費電力であり、一方、横軸は、発光層の厚さに相当
する1kHz−100Vでの電流密度である。また、図
4中、曲線aは、絶縁被膜4を施さない従来のELパネ
ルでの値を示し、一方、曲線bは、絶縁被膜4を施す本
発明のELパネルでの値を示す。図4から明らかに、絶
縁被膜4を施したELパネルでは、特に電流密度を大き
くした場合、即ち、発光層の厚さを薄くした場合、著し
く消費電力を低減できることが判る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方を透明電極層とする一対
    の電極層間に、有機バインダで電場発光蛍光体粒子を分
    散させてなる発光層と、この発光層に積層される反射絶
    縁層とを形成してなるELパネルにおいて、 前記発光層の電場発光蛍光体粒子の表面には、金属アル
    コキシドを加水分解してゾルゲル法により形成された金
    属酸化物からなる絶縁被膜が全体に亙って被覆されてい
    ることを特徴とするELパネル。
  2. 【請求項2】 前記絶縁被膜の金属酸化物がアルミナ、
    チタニア又はジルコニアからなっていることを特徴とす
    る請求項1に記載のELパネル。
  3. 【請求項3】 前記絶縁被膜の金属酸化物が、電場発光
    蛍光体粒子に対しアルミナとして0.5〜2.0重量パ
    ーセントの割合で金属アルコキシドのアルミニウムイソ
    プロポキシドをゾルゲル法により形成されたアルミナか
    らなっていることを特徴とする請求項1に記載のELパ
    ネル。
  4. 【請求項4】 商用交流電源の印加時、交流1サイクル
    中における発光層の2つの発光波形がほぼ同じ高さを有
    すると共にほぼ同じ形状であることを特徴とする請求項
    3に記載のELパネル。
JP6012771A 1994-02-04 1994-02-04 Elパネル Pending JPH07220874A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6012771A JPH07220874A (ja) 1994-02-04 1994-02-04 Elパネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6012771A JPH07220874A (ja) 1994-02-04 1994-02-04 Elパネル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07220874A true JPH07220874A (ja) 1995-08-18

Family

ID=11814673

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6012771A Pending JPH07220874A (ja) 1994-02-04 1994-02-04 Elパネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07220874A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100495625B1 (ko) * 2002-04-23 2005-06-16 대주전자재료 주식회사 유기 el 소자의 발광층용 공액성 고분자-무기물 나노복합체 조성물
KR101358139B1 (ko) * 2012-05-29 2014-02-05 한국광기술원 절연체가 코팅된 발광 물질 및 이를 이용한 led 패키지

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100495625B1 (ko) * 2002-04-23 2005-06-16 대주전자재료 주식회사 유기 el 소자의 발광층용 공액성 고분자-무기물 나노복합체 조성물
KR101358139B1 (ko) * 2012-05-29 2014-02-05 한국광기술원 절연체가 코팅된 발광 물질 및 이를 이용한 led 패키지

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6528943B2 (en) EL lamp with increased phosphor density
JPH0375686A (ja) エレクトロルミネッセンス素子
WO2005099315A1 (ja) エレクトロルミネッセンス素子
JPH07220874A (ja) Elパネル
JPH11224782A (ja) エレクトロルミネッセンス
JP2005085571A (ja) エレクトロルミネッセンス材料
JP2005203336A (ja) エレクトロルミネッセンス素子およびエレクトロルミネッセンス発光粒子
JP2749008B2 (ja) エレクトロルミネッセント素子の製造方法
JPS5827506B2 (ja) 黒化電極構造
JPH08288066A (ja) 粉末分散型el素子
JP2002148614A (ja) 液晶表示装置
JPH08162269A (ja) 薄膜白色el素子及びこれを用いたフルカラーディスプレイ
KR20040020220A (ko) 교류용 el 소자 및 그 제조방법
JPH0290489A (ja) 分散型el素子
JPS6331519Y2 (ja)
JPH03152898A (ja) 分散型el素子
JPH03297090A (ja) 分散型el素子
JP2001319786A (ja) 電界発光灯
JPS5955487A (ja) 電界発光表示素子
JPH01302691A (ja) 分散型電界発光素子
JPS5893195A (ja) 電界発光素子
JP3250276B2 (ja) 分散型el素子
JPS5973888A (ja) 電場発光素子
JPS6215964Y2 (ja)
JP2007188725A (ja) 無機分散型エレクトロルミネッセンス表示装置