JPH07218552A - 電流測定装置 - Google Patents
電流測定装置Info
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- JPH07218552A JPH07218552A JP6033115A JP3311594A JPH07218552A JP H07218552 A JPH07218552 A JP H07218552A JP 6033115 A JP6033115 A JP 6033115A JP 3311594 A JP3311594 A JP 3311594A JP H07218552 A JPH07218552 A JP H07218552A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 小電流から大電流まで広い範囲の電流を高精
度に測定する。 【構成】 直線状に延びる電流路1を囲むように、強磁
性体よりなり周方向の一か所で切り離した環状のコア部
材2を設ける。コア部材2の切離し端21a,21b,
22a,22bのギャップ長Lg1 ,Lg2 は幅方向で
段付きに異なっており、異なるギャップ長のギャップ2
3,24中にそれぞれホール素子3A,3Bが設けてあ
る。ホール素子3A,3Bの出力信号より電流路1を流
通する電流値を算出する制御回路4が設けられるととも
に、電流値に応じてホール素子3A,3Bの一つを選択
的に制御回路4に接続するスイッチ5A,5B,6A,
6Bが設けられる。
度に測定する。 【構成】 直線状に延びる電流路1を囲むように、強磁
性体よりなり周方向の一か所で切り離した環状のコア部
材2を設ける。コア部材2の切離し端21a,21b,
22a,22bのギャップ長Lg1 ,Lg2 は幅方向で
段付きに異なっており、異なるギャップ長のギャップ2
3,24中にそれぞれホール素子3A,3Bが設けてあ
る。ホール素子3A,3Bの出力信号より電流路1を流
通する電流値を算出する制御回路4が設けられるととも
に、電流値に応じてホール素子3A,3Bの一つを選択
的に制御回路4に接続するスイッチ5A,5B,6A,
6Bが設けられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電流測定装置に関し、特
に電流路の周りに形成される誘導磁界の強度を感磁手段
で検出することにより電流値を知る電流測定装置に関す
る。
に電流路の周りに形成される誘導磁界の強度を感磁手段
で検出することにより電流値を知る電流測定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】かかる電流測定装置は、電子、電気機器
等に広く使用されており、例えば電気自動車のバッテリ
残存量を放電電流の積算値から求める等の用途が考えら
れる。この場合、電気自動車の消費電流は平坦路を走行
する定常状態では小さく、発進時や坂路走行時等では大
きくなって、広い範囲で電流値が変化する。そこで、広
い範囲の電流値測定が可能な測定装置が求められてお
り、その一例を図8に示す。図において、直線状に延び
る平板状の電流路1には、これを囲んでコア部材2が設
けてある。コア部材2は略四角の環状に成形された強磁
性体よりなり、周方向の一か所で切り離されて切離し端
27a,27b間に一定間隔の間隙(ギャップ)28が
形成されている。上記ギャップ28中には感磁手段たる
ホール素子3が設けられ、これに駆動回路7より駆動電
流が供給されるとともに、その出力電圧は二つの増幅回
路8A,8Bへ入力している。増幅回路8Aは小電流時
に使用するもので、ゲインを増幅回路8Bよりも大きく
してある。これら増幅回路8A,8Bで増幅された出力
は制御回路4内のアナログ・デジタル変換器41を経て
マイクロコンピュータ42へ入力している。
等に広く使用されており、例えば電気自動車のバッテリ
残存量を放電電流の積算値から求める等の用途が考えら
れる。この場合、電気自動車の消費電流は平坦路を走行
する定常状態では小さく、発進時や坂路走行時等では大
きくなって、広い範囲で電流値が変化する。そこで、広
い範囲の電流値測定が可能な測定装置が求められてお
り、その一例を図8に示す。図において、直線状に延び
る平板状の電流路1には、これを囲んでコア部材2が設
けてある。コア部材2は略四角の環状に成形された強磁
性体よりなり、周方向の一か所で切り離されて切離し端
27a,27b間に一定間隔の間隙(ギャップ)28が
形成されている。上記ギャップ28中には感磁手段たる
ホール素子3が設けられ、これに駆動回路7より駆動電
流が供給されるとともに、その出力電圧は二つの増幅回
路8A,8Bへ入力している。増幅回路8Aは小電流時
に使用するもので、ゲインを増幅回路8Bよりも大きく
してある。これら増幅回路8A,8Bで増幅された出力
は制御回路4内のアナログ・デジタル変換器41を経て
マイクロコンピュータ42へ入力している。
【0003】コア部材2の透磁率は間隙の透磁率に比べ
非常に大きいので上記ギャップ28内の磁束密度Bgは
下式で近似できる。 Bg=μO ・I/Lg…… ここで、μO は間隙の透磁率、Lgはギャップ長、Iは
電流路を流れる被測定電流である。また、ホール素子3
の出力電圧VH は下式で示される。 VH =KH /d・IH ・Bg…… ここで、KH はホール係数、dはホール素子の厚さ、I
H は駆動電流である。しかして、マイクロコンピュータ
は式、式を使用して上記出力電圧VH より被測定電
流Iを算出する。この場合、ホール素子3の出力電圧の
飽和等を考慮すると、被測定電流範囲が広い場合には図
9に示す如くギャップ長Lgを大きくする必要がある
が、この場合には低電流時の出力電圧が小さくなるた
め、これを大きなゲインで増幅しているのである。
非常に大きいので上記ギャップ28内の磁束密度Bgは
下式で近似できる。 Bg=μO ・I/Lg…… ここで、μO は間隙の透磁率、Lgはギャップ長、Iは
電流路を流れる被測定電流である。また、ホール素子3
の出力電圧VH は下式で示される。 VH =KH /d・IH ・Bg…… ここで、KH はホール係数、dはホール素子の厚さ、I
H は駆動電流である。しかして、マイクロコンピュータ
は式、式を使用して上記出力電圧VH より被測定電
流Iを算出する。この場合、ホール素子3の出力電圧の
飽和等を考慮すると、被測定電流範囲が広い場合には図
9に示す如くギャップ長Lgを大きくする必要がある
が、この場合には低電流時の出力電圧が小さくなるた
め、これを大きなゲインで増幅しているのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、ホール素子3
の出力電圧VH を検討すると、次式に示す如く、磁束
密度Bgにより変化する感度項(第1項)と磁界零での
オフセット電圧に相当する不平衡電圧項(第2項)の和
となっている。 VH =K1 ・Bg・IH +K2 ・IH …… なお、K1 ,K2 はいずれも温度により変動する係数で
ある。このうち、係数K1 の温度ドリフトはホール素子
3の材質で決まり、GaAsの場合−0.06%/℃と
ほぼ一定であるのに対して、係数K2 の温度ドリフトは
その変化が不規則であり、これをキャンセルすることは
困難である。したがって、出力電圧VH が小さい低電流
測定時には、上記第1項に対して上記第2項が相対的に
大きくなるため、上記の如く、これをたとえ大きなゲイ
ンで増幅してもS/N比は改善されず、測定誤差が大き
くなるという問題がある。
の出力電圧VH を検討すると、次式に示す如く、磁束
密度Bgにより変化する感度項(第1項)と磁界零での
オフセット電圧に相当する不平衡電圧項(第2項)の和
となっている。 VH =K1 ・Bg・IH +K2 ・IH …… なお、K1 ,K2 はいずれも温度により変動する係数で
ある。このうち、係数K1 の温度ドリフトはホール素子
3の材質で決まり、GaAsの場合−0.06%/℃と
ほぼ一定であるのに対して、係数K2 の温度ドリフトは
その変化が不規則であり、これをキャンセルすることは
困難である。したがって、出力電圧VH が小さい低電流
測定時には、上記第1項に対して上記第2項が相対的に
大きくなるため、上記の如く、これをたとえ大きなゲイ
ンで増幅してもS/N比は改善されず、測定誤差が大き
くなるという問題がある。
【0005】なお、特開昭63−38168号公報に
は、コア部材の切離し端を対向方向へ尖った形状として
測定感度を上げたものが示されている。
は、コア部材の切離し端を対向方向へ尖った形状として
測定感度を上げたものが示されている。
【0006】本発明は上記課題を解決するもので、小電
流から大電流まで広い範囲の電流を高精度に測定するこ
とができる電流測定装置を提供することを目的とする。
流から大電流まで広い範囲の電流を高精度に測定するこ
とができる電流測定装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の構成を説明する
と、直線状に延びる電流路(1)を囲むように、強磁性
体よりなり周方向の一か所で切り離した環状のコア部材
(2)を設け、該コア部材(2)の切離し端(21a,
21b,22a,22b,25a,25b)の対向間隔
(Lg1 ,Lg2 )を幅方向で異ならしめて、異なる対
向間隔の間隙(23,24)中にそれぞれ感磁手段(3
A,3B)を配設し、感磁手段(3A,3B)の出力信
号より上記電流路(1)を流通する電流値を算出する電
流値算出手段(4)を設けるとともに、上記電流値に応
じて上記感磁手段(3A,3B)の一つを選択的に上記
電流値算出手段(4)に接続する切換え手段(5A,5
B)を設けたものである。本発明の一の態様としては、
上記切離し端(21a,21b,22a,22b)の対
向間隔(Lg1 ,Lg2 )を幅方向へ段付きに異ならし
めてある。また、本発明の他の態様としては、上記切離
し端(25a,25b)の対向間隔Lgを幅方向へ連続
的に異ならしめてある。
と、直線状に延びる電流路(1)を囲むように、強磁性
体よりなり周方向の一か所で切り離した環状のコア部材
(2)を設け、該コア部材(2)の切離し端(21a,
21b,22a,22b,25a,25b)の対向間隔
(Lg1 ,Lg2 )を幅方向で異ならしめて、異なる対
向間隔の間隙(23,24)中にそれぞれ感磁手段(3
A,3B)を配設し、感磁手段(3A,3B)の出力信
号より上記電流路(1)を流通する電流値を算出する電
流値算出手段(4)を設けるとともに、上記電流値に応
じて上記感磁手段(3A,3B)の一つを選択的に上記
電流値算出手段(4)に接続する切換え手段(5A,5
B)を設けたものである。本発明の一の態様としては、
上記切離し端(21a,21b,22a,22b)の対
向間隔(Lg1 ,Lg2 )を幅方向へ段付きに異ならし
めてある。また、本発明の他の態様としては、上記切離
し端(25a,25b)の対向間隔Lgを幅方向へ連続
的に異ならしめてある。
【0008】
【作用】上記構成において、電流路1を被測定電流が流
れるとその周囲に磁界が誘導され、コア部材2内に磁束
が生じる。この磁束は間隙(ギャップ)23,24中に
も現れるが、その磁束密度Bgは上式に示したように
ギャップ長(対向間隔)Lg1 ,Lg2 に反比例して小
さくなる。そこで、ギャップ長Lg1 <Lg2 としてお
くと、電流路1を流れる同一電流に対して、ギャップ長
Lg1に配設した感磁手段3Aの出力は大きく、ギャッ
プ長Lg2に配設した感磁手段3Bの出力は小さい。し
たがって、被測定電流の電流値が小さい場合には、切換
え手段5A,5Bにより感磁手段3Aを電流値算出手段
4に接続すると、小電流においても上式の出力電圧V
H は大きく、式の第2項の不平衡電圧項の影響を受け
ることなく高精度の電流測定がなされる。被測定電流が
大きくなるとギャップ長Lg1 ,Lg2 の小さい側では
磁束密度が飽和し、それ以上の電流測定ができなくな
る。そこで、切換え手段5A,5Bにより電流値算出手
段4に感磁手段3Aに代えて感磁手段3Bを接続する
と、ギャップ24内では磁束が未だ飽和しておらず、か
つ上式の出力電圧VH も大きくなっているから、この
範囲で高精度の電流測定がなされる。
れるとその周囲に磁界が誘導され、コア部材2内に磁束
が生じる。この磁束は間隙(ギャップ)23,24中に
も現れるが、その磁束密度Bgは上式に示したように
ギャップ長(対向間隔)Lg1 ,Lg2 に反比例して小
さくなる。そこで、ギャップ長Lg1 <Lg2 としてお
くと、電流路1を流れる同一電流に対して、ギャップ長
Lg1に配設した感磁手段3Aの出力は大きく、ギャッ
プ長Lg2に配設した感磁手段3Bの出力は小さい。し
たがって、被測定電流の電流値が小さい場合には、切換
え手段5A,5Bにより感磁手段3Aを電流値算出手段
4に接続すると、小電流においても上式の出力電圧V
H は大きく、式の第2項の不平衡電圧項の影響を受け
ることなく高精度の電流測定がなされる。被測定電流が
大きくなるとギャップ長Lg1 ,Lg2 の小さい側では
磁束密度が飽和し、それ以上の電流測定ができなくな
る。そこで、切換え手段5A,5Bにより電流値算出手
段4に感磁手段3Aに代えて感磁手段3Bを接続する
と、ギャップ24内では磁束が未だ飽和しておらず、か
つ上式の出力電圧VH も大きくなっているから、この
範囲で高精度の電流測定がなされる。
【0009】
【実施例1】図1において、直線状に延びる平板状の電
流路1を囲んで四角環状のコア部材2が設けてあり、こ
のコア部材2は全体が強磁性体よりなるとともに、周方
向の一か所で切り離されている。そして、対向する切離
し端21a,21b,22a,22bの間隔(ギャッ
プ)23,24は幅方向へ段付きに異ならしめてあり、
対向間隔(ギャップ長)Lg1 の小さいギャップ23中
にホール素子3Aが、ギャップ長Lg2 の大きいギャッ
プ24中にホール素子3Bがそれぞれ設けてある。
流路1を囲んで四角環状のコア部材2が設けてあり、こ
のコア部材2は全体が強磁性体よりなるとともに、周方
向の一か所で切り離されている。そして、対向する切離
し端21a,21b,22a,22bの間隔(ギャッ
プ)23,24は幅方向へ段付きに異ならしめてあり、
対向間隔(ギャップ長)Lg1 の小さいギャップ23中
にホール素子3Aが、ギャップ長Lg2 の大きいギャッ
プ24中にホール素子3Bがそれぞれ設けてある。
【0010】各ホール素子3A,3Bにはスイッチ6
A,6Bを介して駆動回路7が接続されるとともに、ス
イッチ5A,5Bを介して増幅回路8が接続され、増幅
回路8の出力は制御回路4のA/D変換器41を介して
マイクロコンピュータ42へ入力している。各スイッチ
5A,5Bと6A,6Bはc,a接点間、c,b接点間
が同期して作動し、c,a接点間が導通するとホール素
子3Aに駆動電流が供給されるとともに、その出力電圧
が増幅回路8に入力する。また、c,b接点間が導通す
るとホール素子3Bに駆動電流が供給されるとともに、
その出力電圧が増幅回路8に入力する。
A,6Bを介して駆動回路7が接続されるとともに、ス
イッチ5A,5Bを介して増幅回路8が接続され、増幅
回路8の出力は制御回路4のA/D変換器41を介して
マイクロコンピュータ42へ入力している。各スイッチ
5A,5Bと6A,6Bはc,a接点間、c,b接点間
が同期して作動し、c,a接点間が導通するとホール素
子3Aに駆動電流が供給されるとともに、その出力電圧
が増幅回路8に入力する。また、c,b接点間が導通す
るとホール素子3Bに駆動電流が供給されるとともに、
その出力電圧が増幅回路8に入力する。
【0011】ところで、ギャップ23,24間に生じる
磁束は図2に示す如きものであり、ギャップ長Lg1 が
小さいギャップ23では被測定電流が小さい範囲で十分
な磁束密度が得られるが、ホール素子3Aの直線性が保
証される範囲も被測定電流が小さい範囲に限られる。一
方、ギャップ長Lg2 が大きいギャップ24では被測定
電流の広い範囲でホール素子3B出力の直線性が保証さ
れるが、被測定電流がある程度小さくなると磁束密度が
全体的に小さくなるため上式の不平衡電圧項(第2
項)が相対的に大きくなって直線性が保証されなくな
る。
磁束は図2に示す如きものであり、ギャップ長Lg1 が
小さいギャップ23では被測定電流が小さい範囲で十分
な磁束密度が得られるが、ホール素子3Aの直線性が保
証される範囲も被測定電流が小さい範囲に限られる。一
方、ギャップ長Lg2 が大きいギャップ24では被測定
電流の広い範囲でホール素子3B出力の直線性が保証さ
れるが、被測定電流がある程度小さくなると磁束密度が
全体的に小さくなるため上式の不平衡電圧項(第2
項)が相対的に大きくなって直線性が保証されなくな
る。
【0012】そこで、コンピュータ42は図3に示す手
順でスイッチを切り換える。すなわち、ステップ101
ではスイッチ5A〜6Bを「ハイ」にして接点c,a間
を導通せしめ、ホール素子3Aを駆動してその出力を増
幅回路8へ入力せしめる。そして、ステップ102で増
幅回路8の出力電圧V(I)より電流路1を流れる被測
定電流が比較的小さい範囲を計測する(図4参照)。こ
の状態で上記電圧V(I)がV2 (±Ia)を越える
と、スイッチ5A〜6Bを「ロウ」に切り換え(ステッ
プ104)、接点c,b間を導通せしめてホール素子3
Bを駆動し、その出力を増幅回路8へ入力せしめる。な
お、V2 (±Ia)は、ホール素子3Aにおいて、被測
定電流が+Ia,−Iaとなった時の増幅回路8の出力
電圧である。ステップ105で増幅回路8の出力電圧V
(I)より、被測定電流の大きい範囲を計測する(図4
参照)。この状態で電圧V(I)がV1 (±Ia)以下
になると再びスイッチ5A〜6Bを「ハイ」に切り換え
(ステップ106からステップ101)、ホール素子3
Aを増幅回路8に接続する。なお、V1 (±Ia)は、
ホール素子3Bにおいて、被測定電流が+Ia,−Ia
となった時の増幅回路8の出力電圧である。
順でスイッチを切り換える。すなわち、ステップ101
ではスイッチ5A〜6Bを「ハイ」にして接点c,a間
を導通せしめ、ホール素子3Aを駆動してその出力を増
幅回路8へ入力せしめる。そして、ステップ102で増
幅回路8の出力電圧V(I)より電流路1を流れる被測
定電流が比較的小さい範囲を計測する(図4参照)。こ
の状態で上記電圧V(I)がV2 (±Ia)を越える
と、スイッチ5A〜6Bを「ロウ」に切り換え(ステッ
プ104)、接点c,b間を導通せしめてホール素子3
Bを駆動し、その出力を増幅回路8へ入力せしめる。な
お、V2 (±Ia)は、ホール素子3Aにおいて、被測
定電流が+Ia,−Iaとなった時の増幅回路8の出力
電圧である。ステップ105で増幅回路8の出力電圧V
(I)より、被測定電流の大きい範囲を計測する(図4
参照)。この状態で電圧V(I)がV1 (±Ia)以下
になると再びスイッチ5A〜6Bを「ハイ」に切り換え
(ステップ106からステップ101)、ホール素子3
Aを増幅回路8に接続する。なお、V1 (±Ia)は、
ホール素子3Bにおいて、被測定電流が+Ia,−Ia
となった時の増幅回路8の出力電圧である。
【0013】かくして、被測定電流Iが+Ia,−Ia
を越えるか否かによりギャップ23,24中のホール素
子3A,3Bを切り換えることにより、常に出力の直線
性が保証された範囲でホール素子3A,3Bを使用しつ
つ、広い電流範囲を精度良く測定することができる。
を越えるか否かによりギャップ23,24中のホール素
子3A,3Bを切り換えることにより、常に出力の直線
性が保証された範囲でホール素子3A,3Bを使用しつ
つ、広い電流範囲を精度良く測定することができる。
【0014】
【実施例2】増幅回路8の出力電圧特性を、図5に示す
ように、ホール素子3Aからホール素子3Bへ電圧V
(±Ia)で連続するようになし、この電圧V(±I
a)でスイッチ5A〜6Bを切り換えるようにしても、
上記実施例1と同様の効果がある。
ように、ホール素子3Aからホール素子3Bへ電圧V
(±Ia)で連続するようになし、この電圧V(±I
a)でスイッチ5A〜6Bを切り換えるようにしても、
上記実施例1と同様の効果がある。
【0015】
【実施例3】図6に示す如く、コア部材2の切離し端2
5a,25bの形状を傾斜面として、ギャップ26のギ
ャップ長Lgが漸次大きくなるようになし、ギャップ長
Lgの小さい側にホール素子3Aを、大きい側にホール
素子3Bをそれぞれ配する構造としても上記各実施例と
同様の効果がある。
5a,25bの形状を傾斜面として、ギャップ26のギ
ャップ長Lgが漸次大きくなるようになし、ギャップ長
Lgの小さい側にホール素子3Aを、大きい側にホール
素子3Bをそれぞれ配する構造としても上記各実施例と
同様の効果がある。
【0016】
【実施例4】コア部材2の切離し端を図7に示す如く三
段の段付きとし、ギャップ長Lg1,Lg2 ,Lg3 の
異なる三つのギャップ中にそれぞれホール素子3A,3
B,3Cを設ける構成とすれば、さらに広い電流範囲を
正確に測定することができる。
段の段付きとし、ギャップ長Lg1,Lg2 ,Lg3 の
異なる三つのギャップ中にそれぞれホール素子3A,3
B,3Cを設ける構成とすれば、さらに広い電流範囲を
正確に測定することができる。
【0017】上記各実施例において、コア部材切離し端
の段数は二段、三段に限られず、用途に応じて増やすこ
とができる。また、切離し端を傾斜面とした上記実施例
3において、ホール素子の設置数は二個に限られないこ
とはもちろんである。また、ホール素子に代えて、磁気
抵抗素子等を使用することができる。なお、本発明にお
ける幅方向とは図1の左右方向に限らず、図1の奥行き
方向に伸びる幅方向であってもよい。
の段数は二段、三段に限られず、用途に応じて増やすこ
とができる。また、切離し端を傾斜面とした上記実施例
3において、ホール素子の設置数は二個に限られないこ
とはもちろんである。また、ホール素子に代えて、磁気
抵抗素子等を使用することができる。なお、本発明にお
ける幅方向とは図1の左右方向に限らず、図1の奥行き
方向に伸びる幅方向であってもよい。
【0018】
【発明の効果】以上の如く、本発明の電流測定装置によ
れば、小電流から大電流まで広い範囲の電流測定を精度
良く行うことができる。
れば、小電流から大電流まで広い範囲の電流測定を精度
良く行うことができる。
【図1】本発明の実施例1における電流測定装置の全体
ブロック構成図である。
ブロック構成図である。
【図2】電流とギャップ中の磁束密度の関係を示すグラ
フである。
フである。
【図3】マイクロコンピュータのスイッチ切り換え手順
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図4】被測定電流に対する増幅回路出力電圧の変化を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図5】本発明の実施例2における被測定電流に対する
増幅回路出力電圧の変化を示すグラフである。
増幅回路出力電圧の変化を示すグラフである。
【図6】本発明の実施例3におけるコア部材の切離し端
部の拡大斜視図である。
部の拡大斜視図である。
【図7】本発明の実施例4におけるコア部材の全体斜視
図である。
図である。
【図8】従来例を示す電流測定装置の全体ブロック構成
図である。
図である。
【図9】被測定電流とホール素子出力の関係を示すグラ
フである。
フである。
1 電流路 2 コア部材 21a,21b,22a,22b 切離し端 23,24 ギャップ(間隙) 3A,3B ホール素子(感磁素子) 4 制御回路(電流値算出手段) 5A,5B スイッチ(切換え手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅倉 史生 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 佐々木 正一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 鈴井 康介 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 直線状に延びる電流路を囲むように、強
磁性体よりなり周方向の一か所で切り離した環状のコア
部材を設け、該コア部材の切離し端の対向間隔を幅方向
で異ならしめて、異なる対向間隔の間隙中にそれぞれ感
磁手段を配設し、感磁手段の出力信号より上記電流路を
流通する電流値を算出する電流値算出手段を設けるとと
もに、上記電流値に応じて上記感磁手段の一つを選択的
に上記電流値算出手段に接続する切換え手段を設けたこ
とを特徴とする電流測定装置。 - 【請求項2】 上記切離し端の対向間隔を幅方向へ段付
きに異ならしめた請求項1記載の電流測定装置。 - 【請求項3】 上記切離し端の対向間隔を幅方向へ連続
的に異ならしめた請求項1記載の電流測定装置。
Priority Applications (1)
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