JPH07218209A - 金属板等の形状検査装置および検査方法 - Google Patents

金属板等の形状検査装置および検査方法

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JPH07218209A
JPH07218209A JP1057794A JP1057794A JPH07218209A JP H07218209 A JPH07218209 A JP H07218209A JP 1057794 A JP1057794 A JP 1057794A JP 1057794 A JP1057794 A JP 1057794A JP H07218209 A JPH07218209 A JP H07218209A
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plate
metal plate
gripping
metal
surface plate
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JP1057794A
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English (en)
Inventor
Kenichiro Ueda
健一朗 上田
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水平、鉛直両方式の板形状検査が1台の装置
で行えることによって、検査範囲の拡大化、省力化なら
びに迅速化を図るとともに、安全性、測定精度の向上を
期す。 【構成】 水平軸7のまわりに回動可能に定盤2が設け
られ、この定盤2は回動手段4の作動によって、乗載面
2Aを水平状態と鉛直状態とに切換えて保持される。定
盤2には、金属板等1の一辺の央部を1または2箇所把
持できる把持手段5が、定盤2の四周面から支持用面と
して選ばれる一面に設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大寸法から小寸法まで
の金属板、金属帯の先端部から後端部までの間の所定位
置で剪断されて得られる試験板などの金属板等における
平坦度、板反りやねじれ(ひねり)などの板形状を検査
する装置およびこの装置を用いて好適に実施可能な検査
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ステンレス鋼、その他の合金鋼、アルミ
ニウムやチタンなどの金属から成る大寸法から小寸法に
いたる金属板や金属帯がJIS規格をはじめとする各種
規定や需要家が要求する品質規格を満たしながら多種多
様な用途に向けて供給されている。
【0003】このように供給される金属板や金属帯は、
需要家の要求する品質の製品を製造するに際し、次のよ
うな各項目について十分検査しつつ品質管理し、品質補
償しながら安定供給されねばならない。
【0004】その各項目としては、たとえば、化学組成
(化学成分)、機械的諸性質、表面仕上げ、寸法精度、
内部品質として組織や介在物や各種欠陥〔組織試験、介
在物試験、顕微鏡試験、超音波探傷試験など非破壊試験
など〕、表面品質として各種疵の有無とかその分布状態
や分布量、表面の清浄度、前記化学組成(化学成分)に
主として基因する耐食性や耐高温酸化性や透磁率などと
いった諸特性の他に、平坦度や板反りやねじれなどの板
形状などが揚げられる。
【0005】近年、この金属板や金属帯のかかる板形状
は、非常に良好なものが厳しく要求されるようになり、
たとえば大寸法から小寸法にいたるステンレス鋼板や鋼
帯においても次のような材料製品において取り分け厳し
く要求されている。
【0006】具体的に、各種リードフレームや大画面テ
レビ用のシャドウマスクやフロッピーディスク用のセン
タコアおよびシャッタ材やテープレコーダ用の磁気ヘッ
ドやIDソーブレードや電卓等の蛍光表示管用のエッチ
ング素材などを総称するハイテク材料とか、電車用の車
輌外板などを総称する車輌材料とか、インテリア用の化
粧鋼板などを総称する建築材料とか、リニアモーターカ
ー用のばね材などを総称する各種ばね材料などである。
【0007】このような金属板や金属帯の板形状は、溶
解、精錬、鋳造、分塊、熱間圧延、焼鈍などの熱処理
(冷却を含む)、冷間圧延、調質圧延、形状矯正(テン
ションレベリングなど)、剪断、裁断(スリッティン
グ)等々の各工程履歴や各工程における諸々の製造条件
を含む加工履歴とか、この剪断や裁断工程における諸設
備特性やそれぞれの剪断や裁断条件等によって大きく影
響され種々に変化する。
【0008】この板形状として検査項目に挙げられるほ
どに問題なのは、コイルに巻いた場合に生じる巻きぐせ
(カーリング)、耳端部の伸び(耳伸び)、中央部の伸
び(中のび)やこれらの組合わせ状態、板反り(L反
り:コイルの長手方向(圧延方向)の反り、C反り:コ
イルの幅方向(圧延に直角の方向)の反り)、トラフ
(カヌーイング)、ねじれ(ひねり)などがある。
【0009】従来、このような金属板、金属帯の板形状
は、その先端部から後端部までの間の所定位置で剪断
(幅方向の切断)されて得られる試験板である金属板等
に対して検査することによって、板形状をチェックして
いた。図19に上記金属板等の剪断の態様が概要示され
る。図19(A)は、試験板として剪断板(切板)1A
を得る場合であって、金属帯を通板中にトリミング装置
によって両側面(耳)のサイドトリミングTを行った
後、各剪断位置C1〜C4で剪断することによって、幅
600〜1580mm、長さ500〜4000mm、厚
さ0.2〜9.0mmの斜線で示されるごとき方形状の
剪断板(切板)1Aが得られる。図19(B)は試験板
として短冊板1Bを得る場合であって、金属帯を通板中
にサイドトリミングTした後、さらにスリッタによって
最小幅16〜18mmに裁断(長手方向の切断、スリッ
ティング)Sして、各剪断位置C1,C2で剪断するこ
とによって、所定寸法の幅を持つ長さ500〜4000
mm、厚さ0.2〜9.0mmの斜線示される細長方形
状の短冊板1Bが得られる。なお、これらの金属板等に
おいて、以降の説明では、裁断によって形成される長手
方向の端面を左右側面、剪断によって形成される幅方向
の端面を前後端面とそれぞれ呼称することとする。
【0010】図20、図21に従来の金属板等の板形状
の検査方法が概要示される。図20に示されるように、
従来は、金属帯の連続剪断設備ラインや同じくスリッタ
設備ラインやテンションレベラ設備ラインとか、金属板
(単板)の剪断機(設備)とか、概して金属帯の連続加
工処理設備ライン中またはその後半に配置される剪断機
のさらに後方で、当該ラインに近接してフロア(基礎)
に固定された平定盤2上に、当該ライン中に連続して流
れてくる金属板等の剪断板(切板)1Aを人手(通常2
名、大寸法のものは多勢による)により搬送し載置して
板形状の検査を行っていた。
【0011】すなわち、定盤2上に乗載される金属板等
の剪断板(切板)1Aの側部の空隙が存在する箇所イ
に、ものさし、コンベックスルール、ノギス、すきみ
(隙見)ゲージや焦点深度計をセットして板形状を測定
していた。
【0012】一方、短冊板1Bに限っては、図21に示
されるように、支柱3に垂直に固定された板4の垂直面
に対して、短冊板1Bの上端面を人が掴み持って沿わせ
るようにかざして定盤2の場合と同じ要領で板形状を測
定していた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、板形状
検査方法には、平定盤上に載置して形状を検査する通常
(一般的な)方法と、吊下げ形状試験方法との2通りの
方法があるが、両方法にはそれぞれ特長がありいずれも
重要である。しかしながらこのような検査方法には、以
下のような欠点がある。
【0014】(1)抱えたりする搬送、吊下げなど直接
的な人手作業によらざるを得なくて作業性が悪く、危険
を伴うので不安全であり、また、非能率で生産性に問題
がある。
【0015】(2)人手作業によらざるを得ないため
に、検査対象品は比較的小寸法で軽量なものに限られ
る。たとえ軽くても板厚が薄くて大寸法のものは、自重
作用の影響や変化による変形なども発生して人手作業に
よることができない。当然、大寸法で重いものは変形な
どが発生して人手作業は不可能である。
【0016】特に吊下げ形状試験方法においては、その
対象となる板が長さの短い短冊板などに限られ、重量や
板厚に関係なく大寸法のものはその対象板とすることが
できず、板形状検査が不可能であった。
【0017】(3)いずれにしても、従来のものは検査
方法が確立できず、その検査測定精度が不良で信頼性に
欠けるものであった。
【0018】このような従来の検査方法が持つ問題点を
解消するべく本発明は成されるにいたったものであり、
本発明の目的は、1つの装置によって水平、鉛直両方式
の板形状検査が可能で、しかも大寸法、小寸法のいずれ
にも適用可能で検査範囲の拡大化を図り、また、遠隔操
作による検査が行えることによる省力化および迅速化を
果たし得るとともに、安全性ならびに測定精度の向上を
期す金属板等の形状検査装置および検査方法を提供する
ことにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属帯、金属
板の先端部から後端部までの間の所要位置で剪断されて
得られる金属試験板および金属製品などの金属板等にお
ける平坦度、板反りやねじれ等の板形状を検査する装置
であって、水平軸線まわりに回動自在に設けられる定盤
と、前記定盤を水平軸線まわりに回動して、水平時の乗
載面を水平と鉛直とに保持する回動手段と、前記定盤に
おける水平軸に平行な前後両端面と該水平軸に直交差す
る左右両側面の4面から支持用面として選ばれる一面に
設けられ、前記乗載面に沿わされる前記金属板等におけ
る前記支持用面に対応する一辺の央部を多くとも2箇所
把持可能である把持手段とを含むことを特徴とする金属
板等の形状検査装置である。
【0020】本発明はまた、水平軸が、定盤の前後両端
面のいずれか一方の端面に沿って設けられ、把持手段が
その反対側の端面部に設けられるようにすることが、定
盤の乗載面を有効に使い、回動時に把持手段の位置の変
化を大きくする点から好ましい。
【0021】本発明はまた、定盤が、水平時の乗載面を
金属板等の通板平面とほぼ同じ高さとするように設けら
れるようにすることが、加工処理ライン中に設置して製
品検査を迅速に行う点から好ましい。
【0022】本発明はまた、前記定盤は、水平保持状態
において金属板等を乗載面に載置する水平定盤として、
鉛直保持状態において金属板等を把持手段によって把持
し、乗載面に沿って鉛直に懸吊させる鉛直定盤として両
用可能であるようにすることが、形状検査を速やかに行
う点から好ましい。
【0023】本発明はまた、前記定盤は、前記把持手段
が設けられる前記支持用面に、多くとも2箇所備えられ
る把持部が乗載面を境にして上下動するための切欠き部
を有するとともに、前記支持用面における切欠き部を除
く辺部に沿って、乗載面に沿わされる前記金属板等の対
応する一辺の縁部を位置決めするためのストッパ部材を
有するようにすることが、把持手段を水平時の乗載面よ
りも下方に下げて水平載置方式の形状検査を定盤表面を
有効に使用して行い、金属板等を水平にずらせて、把持
手段を切欠き部から上方に上げてストッパで位置決めし
ながら金属板等を水平にずらせて把持する点で好まし
い。
【0024】本発明はまた、回動手段は、架台に取付け
られる直線運動形駆動装置と、腕本体部の央部が前記水
平軸に回動自在に軸支され、一端部が定盤の前記両端面
のいずれか一方の端面に固定され、他端部が前記駆動装
置の出力軸に回動自在に接続される腕部材とを含むよう
にすることが、定盤を水平と鉛直とに確実に保持しうる
点で好ましい。
【0025】本発明はまた、把持手段は、2箇所を同時
に把持できる一体化された把持部と、この把持部を位置
決めする駆動部とを含み、把持部は、定盤の乗載面とは
反対側の面に対向して設けられる1段目の可動梁部材
と、この可動梁部材の両端部に、互いに筒軸を平行にし
て連結される一対の外筒と、この一対の外筒内をそれぞ
れ摺動するロッドの同じ側の一端に固定される一対の把
持上爪と、一対の把持上爪に対向させて一対の外筒の端
部にそれぞれ固定される一対の把持下爪と、一対の外筒
内をそれぞれ摺動する一対の前記ロッドの同じ側の他端
相互を連結して1段目の可動梁部材に平行に設けられる
2段目の可動梁部材とから成り、前記把持部を位置決め
する駆動部は、前記把持部を内包するように配設して、
定盤にこの乗載面に対して上部が開放し固定されるコ字
状部材と、1段目の可動梁部材と2段目の可動梁部材と
の間に亘って設けられて、両可動梁部材を接近・離間さ
せる空気圧シリンダと、2段目の可動梁部材とこれに平
行なコ字状部材の基部との間に設けられて、2段目の可
動梁部材とコ字状部材の基部とを接近・離間させるスク
リュージャッキと、コ字状部材に固定されてスクリュー
ジャッキを駆動する電動機とから成り、コ字状部材の内
面に1段目の可動梁部材の両端部に設けた突起を摺動し
ながら案内する溝が設けられて、空気圧シリンダによっ
て把持部の把持・解除が成され、スクリュージャッキに
よって把持部が乗載面を境にして上下動されるようにす
ることが、2箇所の把持によって金属板等を確実に把持
し、鉛直吊下げ方式での定盤乗載面との距離を容易に調
整しうる点で好ましい。
【0026】本発明はまた、金属帯の加工処理設備ライ
ン中に、またはその後半部に配置される剪断機のさらに
後方に、前記定盤がこのラインに近接して併設されるよ
うにすることが、製品の形状検査を抜き取り行い、検査
終了時に製品として戻すことが容易で、かつラインの稼
働の支障とはならない点で好ましい。
【0027】本発明はまた、金属帯の加工処理設備ライ
ン中の金属板等を前記ラインから前記定盤に、また、そ
の逆に可逆搬送する搬送手段を備えるようにすること
が、形状検査の自動化や、検査対象の取扱い中の変形防
止などの点で好ましい。
【0028】本発明はまた、水平軸線まわりに回動自在
に設けられる定盤と、この定盤を水平軸線まわりに回動
して、水平時の乗載面を水平と鉛直とに保持する回動手
段と、定盤における水平軸に平行な前後両端面のいずれ
か一方から選ばれる支持用面に設けられて、乗載面に沿
わされる金属板等の前記支持用面に対応する一辺の央部
を多くとも2箇所把持可能である把持手段とを含む金属
板等の形状検査装置を使用して、水平に保持される定盤
の乗載面に前記金属板等を乗載し、この金属板等の周縁
部と定盤の乗載面との相対的な隙間の値を調べ、一方、
水平に保持される定盤の乗載面に乗載される金属板等
を、前記支持用面に対応する一辺の央部において前記把
持手段によって把持した後、定盤を回動して鉛直に保持
するとともに、前記金属板等を乗載面に対して所定の隙
間が存するように鉛直に懸吊し、この金属板等の周縁部
と定盤の乗載面との相対的な隙間の値を調べることを特
徴とする金属板等の形状検査方法である。
【0029】本発明はまた、定盤が垂直に保持されると
きに、金属板等を、前記支持用面に対応する一辺の央部
において1箇所または2箇所で自重による撓みが生じな
いように、前記把持手段によって把持することが、正確
な形状検査を行う点で好ましい。把持する辺の長さが長
く、1箇所の把持では両側に撓みが生じるときは2箇所
を把持する。
【0030】
【作用】本発明に従えば、回動自在に設けられる定盤
と、この定盤を水平と鉛直とに保持する回動手段と、定
盤に付設されて乗載面に沿わされる金属板等の一辺の央
部を多くとも2箇所把持可能である把持手段とを含んで
形状検査装置が構成される。この装置を用いて、定盤に
よる水平載置方式と把持手段および回動手段による鉛直
吊下げ方式との両検査方法が行える。また、金属試験板
および金属製品などの金属板等の寸法、重量などの性状
から、向き、吊下げ位置や定盤乗載面との距離を定める
ことによって検査条件や方法を規定することが可能であ
り、さらに、薄物、大寸法、小寸法、重量物などの性状
には全く関係なく、全ての金属板等を検査対象とするこ
とができる。多くとも2箇所しか把持しないので、把持
による金属板等の拘束は最小限に抑えられる。
【0031】また本発明に従えば、水平軸と把持手段と
が定盤の前と後との両端面に設けられるので、最大限の
高さで鉛直吊下げ方式の検査を、人が直接金属板等に触
れることなく、遠隔操作もしくは自動操作で検査のため
の搬送、吊下げなど固定を行うことができる。
【0032】また本発明に従えば、定盤を前後両端面の
一方の端面に沿って設けられる水平軸によって水平と鉛
直に保持可能とし、かつ、前記一方の端面の反対側の端
面部に把持手段を設けて金属板等を把持可能とし、さら
に、定盤を水平時の乗載面が金属板等の通板平面とほぼ
同じ高さとなるように設けることによって、金属帯の加
工処理設備ラインなどのライン中に設置し、ラインの稼
働に関係なく抜き取り検査のような製品検査を行い、検
査終了後には金属製品として元のライン内に戻すことが
できる。
【0033】また本発明に従えば、抜き取り検査を行う
ときだけ、水平時の乗載面に乗載し、また、鉛直時の乗
載面に沿わせて把持手段で把持することによって速やか
に板形状検査が可能であり、しかも検査を行わないとき
は把持手段を水平時の乗載面よりも下方に下げておくこ
とによって、ラインの稼働を支障なく円滑に続行させる
ことができる。
【0034】
【実施例】図1は本発明の一実施例である金属板等の形
状検査装置の一部を省略した水平保持状態が示される側
面図、図2は同じく鉛直保持状態が示される側面図であ
る。また、図3は図1および図2に示される形状検査装
置の把持手段5の側面図、図4は図3図示把持手段5の
構造の概略が示される断面示側面図である。この一実施
例である形状検査装置は、定盤2と、回動手段4と、把
持手段5とを含んで構成される。定盤2は、金属たとえ
ば鋼鉄を素材として厚手の矩形板に形成され、水平時に
上面となる乗載面2Aは平滑な鏡面仕上げが施されて真
平面度が保持される。この定盤2は、金属帯から剪断さ
れて得られる試験板などの金属板等1が搬入される方向
に対して上・下手側で直交差する前端面6A・後端面6
Bと、通板方向に平行している図1の向こう側の左側面
6Cと、図1の手前側の右側面6Dとの4面を乗載面2
Aの周囲に有していて、乗載面2Aとは反対側の下面で
後端面6B寄りに位置して腕部材8が固定され、後端面
6Bが支持用面に形成される。
【0035】回動手段4は、定盤2に固定される前記腕
部材8と、架台11に取付けられたエアシリンダで実現
される直線運動形駆動装置9とを含み、腕部材8は、央
部が、水平軸7に回動自在に軸支され、かつ、定盤2に
固定される一端部とは反対側の他端部がエアシリンダ9
のロッド端部に回動自在に接続される。エアシリンダ9
は、シリンダ本体のヘッド側端部が支持部材12を介し
て架台11に回動可能に支持される。一方、水平軸7
は、軸受部材10を介して架台11に水平に軸支されて
いて、定盤2の支持用面である後端面6Bに対して平行
に保持される。このように構成されている回動手段4
は、エアシリンダ9のロッドが伸びることによって図1
に示されるように、定盤2を水平軸7のまわりに図1上
で反時計回転方向に回動させて、伸び切った伸長状態で
は定盤2の乗載面2Aを水平に保持し、逆にロッドが縮
むことによって図2に示されるように、定盤2を水平軸
7のまわりに図2上で時計回転方向に回動させて、縮み
切った短縮状態では乗載面2Aを鉛直に保持するように
作動する。エアシリンダ9の伸長および短縮状態に合わ
せて、腕部材8の形状を決定しておけば、確実に定盤2
を回動させることができる。
【0036】一方、把持手段5は、1点支持方式のもの
であって、把持部13とこの把持部13を位置決めする
駆動部14とを備えて、定盤2の支持用面である後端面
6Bとは反対側の前端面6A側に設けられる。把持部1
3は、水平時の乗載面2Aに乗載される金属板等1の一
辺部に上方から当接させる小短冊片形状の把持上爪15
と、同じように前記一辺部に下方から当接させる小短冊
片形状の把持下爪16とによって形成される。それら両
爪15,16は、把持面に緩衝材としてのゴム片が固着
されている。駆動部14は、定盤2の前端面6A寄り下
面に固定されるジャッキベース17と、このジャッキベ
ース17に取付けられるスクリュージャッキ18と、こ
のジャッキ18のねじ棒19に乗載面2Aに対し直交差
する状態で接近・離間する運動を与えるモータ20と、
スクリュージャッキ18に同軸連結されるエアシリンダ
21とによって形成される。この駆動部14は、モータ
20を駆動することによって、ねじ棒19およびエアシ
リンダ21を水平時の定盤2の前端面6Aに近接した位
置で鉛直方向に一体的に上下動することができ、また、
エアシリンダ21を作動してそのロッドを単独に鉛直方
向に上下動することができる。そして前記把持上爪15
は、エアシリンダ21のロッド端部に固定され、一方、
前記把持下爪16は、エアシリンダ21のシリンダ本体
部におけるロッド突出側端部に固定されて、上爪15,
16は、乗載面2Aに平行に保持され上下に対向して配
設される。なお、それら両爪15,16に関連して、定
盤2の前端面6A央部には切欠き部22が設けられてい
て、両爪15,16の上下方向移動の際に定盤2に当接
することなく切欠き部22を通過して円滑に移動が可能
なように形成される。
【0037】図5〜図8に図1図示の形状検査装置の把
持動作の態様が示される。図1〜図8を参照して、定盤
2を水平に保持した状態で形状検査を行う場合、エアシ
リンダ21は、ロッドを後退動させ、かつ、スクリュー
ジャッキ18は、ねじ棒19を降下動させる。これによ
って、両爪15,16は互いに接近した状態で、切欠き
部22を通過して、図5に示すように、乗載面2Aより
も下方に下がっていて、間隙d1だけ把持上爪15がへ
こんでいる。したがって、乗載面2Aに乗載される金属
板等1の水平移動に際して、把持手段5が障害となるこ
とがなく、金属板等1を乗載面2A上の所定位置に定置
することが可能である。このとき、切欠き部22が形成
されている部分も含めて、乗載面2A上を有効に利用す
ることができる。
【0038】一方、定盤2を鉛直に保持した状態で形状
検査を行う場合、スクリュージャッキ18は、ねじ棒1
9を上昇動させ、エアシリンダ21は必要に応じてロッ
ドを前進動させて、図6に示すように、把持上爪15が
乗載面2Aに対して間隙d4を保持し、把持下爪16が
定盤2の下面に対して間隙d3を保持するように把持部
13の位置決めを行わせる。切欠き部22にも金属板等
1の一部が乗載されているときは、金属板等1を、一
旦、少しだけ水平にずらして、切欠き部22近傍をあけ
ておく。この状態では、把持上爪15と乗載面2Aとの
間に金属板等1を無接触下で介挿させることが可能であ
る。
【0039】次いで、スクリュージャッキ18はねじ棒
19を若干長上昇動させ、エアシリンダ21もロッドを
若干長前進動させて、図7に示すように把持下爪16の
把持面が乗載面2Aよりも寸法d5だけ上になるように
し、両爪15,16間には金属板等1を無接触下で容易
に介挿させるに十分な間隙が保持されるように把持部1
3の位置決めを行って、図示しない搬送手段で水平に保
持され搬送される金属板等1を乗載面2A上まで移送し
てその後端部を両爪15,16の間に介挿させる。
【0040】続いて、スクリュージャッキ18はねじ棒
19をわずかに上昇動させて把持下爪16を金属板等1
に軽く当接させ、エアシリンダ21はロッドを後退動さ
せて把持上爪15を金属板等1に圧接させ、これによっ
て図8に示されるごとく、金属板等1は両爪15,16
から成る把持部13によって挟持され、前記搬送手段の
保持を解いても、乗載面2Aとの間に間隙d2が保持さ
れた水平状態で金属板等1は確実に把持される。
【0041】このようにして金属板等1の把持が完了す
ると、前記回動手段4によって定盤2を把持部13が上
方となるように水平軸7まわりに回動し、鉛直に保持す
ると、金属板等1は把持手段5の把持部13によって把
持され、鉛直に懸吊される。したがって、鉛直状態の乗
載面2Aと金属板等1との間隙d2をその全周について
調べることによって自重の影響を受けることのない形状
検査が可能である。また、定盤2が鉛直姿勢となってい
るときの把持部13の位置が高くなるので、長い金属板
等1の形状検査も可能である。
【0042】図9は本発明の他実施例である金属板等の
形状検査装置の正面図であり、図10および図11は図
9に対応する平面図および右側面図である。図9〜図1
1に示される他実施例は、図1図示の一実施例に類似
し、対応する部分には同一の参照符を付している。この
他実施例において注目すべきは、把持手段5が前記一実
施例では1点支持構造になっているのに対して2点支持
構造に形成される点である。なお、図11には、鉛直吊
下げ方式での形状検査中に、万一、把持部13から金属
板等1が外れるような場合に備えて設けられる安全柵1
1aも示す。定盤2および回動手段4の各構成に関して
は大略的に同じ構造に形成されているので、以下把持手
段5について図12〜図14を併せ参照しながら説明す
る。
【0043】図12は図9に示される把持手段5の拡大
示正面図であり、図13は同じく右側面図であり、図1
4は図12におけるX−X線矢視平面図である。把持手
段5は、2箇所を同時に把持できる把持部13とこの把
持部13を位置決めさせる駆動部14とを備えて、把持
する辺幅が大きい金属板等1を自重による撓みなどが生
じない状態で把持することができ、定盤2の前端面6A
側に設けられる。把持部13は、乗載面2Aとは反対側
の下面の下方に対向して設けられる1段目の可動梁部材
24と、この可動梁部材24の左右方向両端部に筒軸を
互いに平行させ、かつ、梁部材24に直交差させて連結
される一対の外筒26,26と、この一対の外筒26,
26内にそれぞれ摺動可動に嵌挿通される一対のロッド
27,27と、この一対のロッド27,27の上端部に
それぞれ固定される一対の把持上爪15,15と、この
一対の把持上爪15,15に対向させて一対の外筒2
6,26の上端部にそれぞれ固定される一対の把持下爪
16,16と、一対のロッド27,27の下端部間に亘
って下端部相互を連結し、1段目の可動梁部材24に平
行に設けられる2段目の可動梁部材25とから成る。こ
のように構成される把持部13は、後述する駆動部14
の構成要素部材であるコ字状部材28に取付けられて上
下方向の平行移動可能に設けられる。
【0044】一方、駆動部14は、前記把持部13を内
包するように配設されて定盤2の下面に対して上部が開
放し固定されるコ字状部材28と、1段目の可動梁部材
24と2段目の可動梁部材25との間に亘って設けられ
る一対の空気圧シリンダ29,29と、2段目の可動梁
部材25と、これに平行に配設されるコ字状部材28の
基部28Aとの間に設けられるスクリュージャッキ18
と、前記基部28Aに取付けられてスクリュージャッキ
を駆動するモータ20とから成る。コ字状部材28は、
基部28Aの両端部から上下の鉛直に延びる一対の縦梁
部28B,28Bにレール部材30が固定されていて、
このレール部材30には内面側に溝が鉛直方向に凹設さ
れている。
【0045】このように構成される駆動部14は、一対
の空気圧シリンダ29,29が、たとえばシリンダ本体
を1段目の可動梁部材24に固定し、ロッド端部を2段
目の可動梁部材25に固定する一方、基部28Aに取付
けられるスクリュージャッキ18のねじ棒19の上端部
を2段目の可動梁部材25に連結する。
【0046】一方、把持部13は、1段目の可動梁部材
24の両端部に、突起31が左右側方に突出して固定さ
れていて、この突起31が前記レール部材30の溝に摺
動可能に係合するようにコ字状部材28に取付けられ
る。
【0047】このように構成される把持手段5は、定盤
2の前端面6A側に取付けられた状態では、一対の把持
上爪15,15と一対の把持下爪16,16とが前端面
6Aの央部において上下に対向して位置していて、一対
の空気圧シリンダ29,29を同期伸縮作動することに
よって、上爪15,15と下爪16,16とが接近・離
間して把持・解除が行われ、一方、スクリュージャッキ
18を昇降動させることによって把持部13全体が一体
的に上下動し、乗載面2Aを境にして上爪15,15と
下爪16,16とを上げたり、下げたりすることができ
る。定盤2にはこの把持部13の動きを円滑に行わせる
ために、前端面6Aの所定箇所に切欠き部22が設けら
れていて、この構成は前記一実施例と同じである。な
お、定盤2には、支持用面である前端面6Aにおける切
欠き部22を除く辺部に沿って、たとえば帯板によって
形成されるストッパ部材23が固定されていて、乗載面
2Aよりも上方に突出している当たり面によって、乗載
される前記金属板等1の縁部を位置決めすることが可能
なようになっている。
【0048】このように構成される把持手段5は、2箇
所を同時に一体的に把持可能であって、この把持作動に
ついては、前記一実施例の場合の図5〜図8に基づく作
動態様と同じであるので説明を省略する。
【0049】図15には、図9に示される他実施例が設
けられる金属帯加工処理設備ラインの系統図が示され
る。金属帯などの金属板等1の通板方向を基準として、
上下側からスリッタなどの切断・剪断設備C、第1コン
ベアD、紙入装置E、マーキング装置F、第2コンベア
G、パイラーHが設置される。これらの各装置および配
列形態については加工処理の種類に応じて種々の変型が
行われることは言うまでもない。このような設備ライン
において、該設備ライン中または剪断機のさらに後方な
ど所要箇所に、たとえば第2コンベアGの両側方に近接
して、本発明の前記他実施例である形状検査装置Aと搬
送手段Bとが併設される。形状検査装置Aは、水平時の
乗載面2Aがラインの通板平面とほぼ同じレベルとなる
ように設けられる。第2コンベアGに送られてきた試験
板などの金属板等1に対して、たとえば抜取り検査を必
要とする場合、搬送手段Bによって、この金属板等1を
把持し、持ち上げたり、傾転したりしながら第2コンベ
アGを横切って搬送し、形状検査装置Aの定盤2上まで
搬送した後、降下あるいは反傾転し、かつ把持を解くこ
とによって乗載面2A上に乗載させる。形状検査装置A
側では、乗載された金属板等1を把持手段5によって把
持し、必要に応じ回動手段4を作動して、水平あるいは
鉛直の状態での板形状検査を行う。この検査はたとえ
ば、焦点深度計を用いることによって遠隔操作、自動操
作の下で行うことができる。
【0050】板検査が終了すると、定盤2を元の水平姿
勢に戻し把持を解いた後、前記搬送手段Bを作動して乗
載面2A上の金属板等1を第2コンベアG上に戻し、一
連の板検査が終了する。
【0051】図16、図17には図15に示される搬送
手段Bが正面示、平面示される。この搬送手段Bは、架
台32と、架台32上に案内されて前進・後退動する台
車33と、台車33に設けられる把持装置34とを含み
構成される。架台32は、上面部の前後両端部に沿っ
て、それぞれ上下1組のレール35,35が平行、かつ
水平に設けられている。この前後で一対の上下レール3
5,35に案内されて台車33が水平方向に前進・後退
動可能に設けられる。把持装置34は、台車33の前端
部に、その進退方向に直交差して水平の回動自在に軸支
される水平支軸36と、この水平支軸36に一端部が嵌
着されて前記進退方向の鉛直面内での上下揺動可能に設
けられる一対のアーム37,37と、この一対のアーム
37,37の他端部に亘って取付けられる平板40と、
水平支軸36を回動するための油圧シリンダ38と、平
板40に直角に貫通して取付けられ、そのロッドが垂直
下向きに指向される複数個の把持用油圧シリンダ39,
39と、これらの油圧シリンダ39,39のロッド端部
に取着される吸着パッド41,41とを備える。なお、
台車33を前進・後退動させるため、油圧シリンダ42
が設けられる。
【0052】この搬送手段Bの把持・搬送の動作は次に
説明するとおりである。油圧シリンダ42をロッド伸長
させて台車33を待機位置から前進させ、吸着パッド4
1,41が第2コンベアGの幅中心位置O1になったと
きに台車33を止めて、把持用油圧シリンダ39,39
をロッド伸長させて第2コンベアG上の金属板等1を吸
着パッド41,41によって吸着把持する。次いで前記
油圧シリンダ39,39をロッド短縮させながら油圧シ
リンダ38をロッド短縮することによって、吸着把持し
ている金属板等1を上方に傾転させることができる。こ
の傾転した状態で台車33をさらに前進させ、油圧シリ
ンダ38をロッド伸長することによって金属板等1を水
平状態に戻すとともに吸着パッド41,41が定盤2の
中心位置O2に合致するように台車33を前進させて、
停止後、前記油圧シリンダ39,39をロッド伸長さ
せ、金属板等1が乗載面2A上に乗載されるか僅かな間
隙を保持した位置でロッド伸長を止める。形状検査装置
A側での把持手段5による把持作動が終了するのに応じ
て吸着パッド41,41の吸着作動を解き、油圧シリン
ダ39のロッド短縮によって金属板等1から吸着パッド
41,41を引き上げ、油圧シリンダ42のロッド短縮
によって台車33の後退を行わせて初めの待機位置まで
戻して、一連の搬送の動作は完了する。
【0053】なお、吸着パッド41,41には真空圧利
用方式によるほか電磁石による磁着力利用方式なども随
時採用することができる。
【0054】図18は、本発明のさらに他の実施例を示
す。前述の各実施例に対応する部分には同一の参照符を
付す。前述の各実施例では、定盤2の支持用面側に切欠
き部22を設けているけれども、本実施例では把持部1
3を支持用面である前端面6Aから離して、切欠き部を
設けないでも、上下動可能とする。
【0055】また、把持手段5を設ける位置は、必ずし
も支持用面の央部でなくともよい。幅が広い金属板等1
を吊下げるときは央部が好ましいけれども、側面から定
盤との隙間を測定するためには、一辺に近い方が好まし
い場合もある。
【0056】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、1台
の形状検査装置によって、水平乗載と鉛直懸吊の両方式
での検査が可能であり、省力化および迅速化を果たし得
る検査方法が確立される。また、金属板などの向き、吊
下げ位置や支持点数、定盤上面との距離、金属板などの
寸法や重量などの諸条件に基づいて最適の検査条件、検
査方法を規定することが可能であり、従って、検査測定
にバラツキがなくなり測定精度が向上し、検査精度が高
くかつ良好となり、信頼性の向上につながる。
【0057】また本発明によれば、薄物、大寸法、高重
量など金属板などの寸法、重量に関係なく全てを検査対
象物とすることが可能であるとともに、人が直接検査対
象物に触れずに遠隔操作や自動操作によって搬送、懸吊
などの処理が行える。従って安全性、作業性に関して大
幅な改善が期される。また、形状検査に要する処理時間
が短縮され、能率的で生産性が増大する。
【0058】また本発明によれば、抜取り検査が可能で
検査終了後に元のラインに戻すこともできるので、ライ
ンの稼動に影響を与えることなく検査ができる。さら
に、品質規格上や、製造仕様上で絶対必要とする場合で
も検査対応処理が可能となり、たとえば剪断や裁断して
はならない不良板形状の金属帯を、最初に直ちにかつ迅
速に検査することができるので裁断しなくてすみ、品質
管理上、品質規格や製造仕様を満たして安定的に供給す
ることを可能とする。また、製造歩留まりを低下させる
ことなく、品質向上ならびに低コスト製造を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の一部を省略した水平保持状
態が示される側面図である。
【図2】図1図示実施例の鉛直保持状態が示される側面
図である。
【図3】図1図示実施例の把持手段5の側面図である。
【図4】図3図示把持手段5の構造が概略示される断面
示側面図である。
【図5】図1図示実施例の把持動作の第1段動作を示す
説明図である。
【図6】図1図示実施例の把持動作の第2段動作を示す
説明図である。
【図7】図1図示実施例の把持動作の第3段動作を示す
説明図である。
【図8】図1図示実施例の把持動作の第4段動作を示す
説明図である。
【図9】本発明の他実施例の正面図である。
【図10】図9図示実施例の平面図である。
【図11】図9図示実施例の右側面図である。
【図12】図9図示把持手段5の拡大示平面図である。
【図13】図9図示把持手段5の右側面図である。
【図14】図12におけるX−X線矢視平面図である。
【図15】本発明に係る実施例が設けられる金属帯加工
処理設備ラインのブロック示系統図である。
【図16】図15図示搬送手段Bの正面図である。
【図17】図15図示搬送手段Bの平面図である。
【図18】本発明のさらに他の実施例の概略的な断面示
側面図である。
【図19】金属板等1の剪断の態様が示される説明図で
ある。
【図20】従来の板形状検査方法の概念図である。
【図21】従来の板形状検査方法の他例の概念図であ
る。
【符号の説明】
1 金属板等 2 定盤 2A 乗載面 4 回動手段 5 把持手段 6A 前端面 6B 後端面 7 水平軸 8 腕部材 9,21 エアシリンダ 11 架台 13 把持部 14 駆動部 15 把持上爪 16 把持下爪 18 スクリュージャッキ 19 ねじ棒 20 モータ 22 切欠き部 23 ストッパ部材 24 一段目の可動梁部材 25 二段目の可動梁部材 26 外筒 27 ロッド 28 コ字状部材 28A 基部 29 空気圧シリンダ 30 レール部材 31 突起 A 形状検査装置 B 搬送手段

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属帯、金属板の先端部から後端部まで
    の間の所要位置で剪断されて得られる金属試験板および
    金属製品などの金属板等における平坦度、板反りやねじ
    れ等の板形状を検査する装置であって、 水平軸線まわりに回動自在に設けられる定盤と、 前記定盤を水平軸線まわりに回動して、水平時の乗載面
    を水平と鉛直とに保持する回動手段と、 前記定盤における水平軸に平行な前後両端面と該水平軸
    に直交差する左右両側面の4面から支持用面として選ば
    れる一面に設けられ、前記乗載面に沿わされる前記金属
    板等における前記支持用面に対応する一辺の央部を多く
    とも2箇所把持可能である把持手段とを含むことを特徴
    とする金属板等の形状検査装置。
  2. 【請求項2】 水平軸が、定盤の前後両端面のいずれか
    一方の端面に沿って設けられ、把持手段がその反対側の
    端面部に設けられることを特徴とする請求項1記載の金
    属板等の形状検査装置。
  3. 【請求項3】 定盤が、水平時の乗載面を金属板等の通
    板平面とほぼ同じ高さとするように設けられることを特
    徴とする請求項1または2に記載の金属板等の形状検査
    装置。
  4. 【請求項4】 前記定盤は、水平保持状態において金属
    板等を乗載面に載置する水平定盤として、鉛直保持状態
    において金属板等を把持手段によって把持し、乗載面に
    沿って鉛直に懸吊させる鉛直定盤として両用可能である
    ことを特徴とする請求項1,2または3に記載の金属板
    等の形状検査装置。
  5. 【請求項5】 前記定盤は、前記把持手段が設けられる
    前記支持用面に、多くとも2箇所備えられる把持部が乗
    載面を境にして上下動するための切欠き部を有するとと
    もに、前記支持用面における切欠き部を除く辺部に沿っ
    て、乗載面に沿わされる前記金属板等の対応する一辺の
    縁部を位置決めするためのストッパ部材を有することを
    特徴とする請求項1,2または3に記載の金属板等の形
    状検査装置。
  6. 【請求項6】 回動手段は、架台に取付けられる直線運
    動形駆動装置と、腕本体部の央部が前記水平軸に回動自
    在に軸支され、一端部が定盤の前記両端面のいずれか一
    方の端面に固定され、他端部が前記駆動装置の出力軸に
    回動自在に接続される腕部材とを含むことを特徴とする
    請求項1,2,3,4または5に記載の金属板等の形状
    検査装置。
  7. 【請求項7】 把持手段は、2箇所を同時に把持できる
    一体化された把持部と、この把持部を位置決めする駆動
    部とを含み、 把持部は、定盤の乗載面とは反対側の面に対向して設け
    られる1段目の可動梁部材と、この可動梁部材の両端部
    に、互いに筒軸を平行にして連結される一対の外筒と、
    この一対の外筒内をそれぞれ摺動するロッドの同じ側の
    一端に固定される一対の把持上爪と、一対の把持上爪に
    対向させて一対の外筒の端部にそれぞれ固定される一対
    の把持下爪と、一対の外筒内をそれぞれ摺動する一対の
    前記ロッドの同じ側の他端相互を連結して1段目の可動
    梁部材に平行に設けられる2段目の可動梁部材とから成
    り、 前記把持部を位置決めする駆動部は、前記把持部を内包
    するように配設して、定盤にこの乗載面に対して上部が
    開放し固定されるコ字状部材と、1段目の可動梁部材と
    2段目の可動梁部材との間に亘って設けられて、両可動
    梁部材を接近・離間させる空気圧シリンダと、2段目の
    可動梁部材とこれに平行なコ字状部材の基部との間に設
    けられて、2段目の可動梁部材とコ字状部材の基部とを
    接近・離間させるスクリュージャッキと、コ字状部材に
    固定されてスクリュージャッキを駆動する電動機とから
    成り、 コ字状部材の内面に1段目の可動梁部材の両端部に設け
    た突起を摺動しながら案内する溝が設けられて、空気圧
    シリンダによって把持部の把持・解除が成され、スクリ
    ュージャッキによって把持部が乗載面を境にして上下動
    されることを特徴とする請求項1,2,3,4,5また
    は6に記載の金属板等の形状検査装置。
  8. 【請求項8】 金属帯の加工処理設備ライン中に、また
    はその後半部に配置される剪断機のさらに後方に、前記
    定盤がこのラインに近接して併設されることを特徴とす
    る請求項1,2,3,4,5,6または7に記載の金属
    板等の形状検査装置。
  9. 【請求項9】 金属帯の加工処理設備ライン中の金属板
    等を前記ラインから前記定盤に、また、その逆に可逆搬
    送する搬送手段を備えることを特徴とする請求項8記載
    の金属板等の形状検査装置。
  10. 【請求項10】 水平軸線まわりに回動自在に設けられ
    る定盤と、この定盤を水平軸線まわりに回動して、水平
    時の乗載面を水平と鉛直とに保持する回動手段と、定盤
    における水平軸に平行な前後両端面のいずれか一方から
    選ばれる支持用面に設けられて、乗載面に沿わされる金
    属板等の前記支持用面に対応する一辺の央部を多くとも
    2箇所把持可能である把持手段とを含む金属板等の形状
    検査装置を使用して、水平に保持される定盤の乗載面に
    前記金属板等を乗載し、この金属板等の周縁部と定盤の
    乗載面との相対的な隙間の値を調べ、一方、水平に保持
    される定盤の乗載面に乗載される金属板等を、前記支持
    用面に対応する一辺の央部において前記把持手段によっ
    て把持した後、定盤を回動して鉛直に保持するととも
    に、前記金属板等を乗載面に対して所定の隙間が存する
    ように鉛直に懸吊し、この金属板等の周縁部と定盤の乗
    載面との相対的な隙間の値を調べることを特徴とする金
    属板等の形状検査方法。
  11. 【請求項11】 定盤が垂直に保持されるときに、金属
    板等を、前記支持用面に対応する一辺の央部において1
    箇所または2箇所で自重による撓みが生じないように、
    前記把持手段によって把持することを特徴とする請求項
    10記載の金属板等の形状検査方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002195823A (ja) * 2000-12-26 2002-07-10 Tosoh Quartz Corp 平面度測定装置
KR101329761B1 (ko) * 2011-08-16 2013-11-15 주식회사 에스에프에이 캐리어 평탄도 측정장치 및 측정방법
CN108286426A (zh) * 2017-12-18 2018-07-17 中国矿业大学 一种水平斜孔测斜平台

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