JPH0721633A - ディジタル信号再生装置 - Google Patents

ディジタル信号再生装置

Info

Publication number
JPH0721633A
JPH0721633A JP5163417A JP16341793A JPH0721633A JP H0721633 A JPH0721633 A JP H0721633A JP 5163417 A JP5163417 A JP 5163417A JP 16341793 A JP16341793 A JP 16341793A JP H0721633 A JPH0721633 A JP H0721633A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
tape
head
track
data frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5163417A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Sakakibara
祥雄 榊原
Makoto Goto
誠 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP5163417A priority Critical patent/JPH0721633A/ja
Priority to EP94103038A priority patent/EP0618567B1/en
Priority to DE69419646T priority patent/DE69419646T2/de
Priority to KR1019940003926A priority patent/KR940022397A/ko
Publication of JPH0721633A publication Critical patent/JPH0721633A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヘッド走査とテープ上のデータフレームとの
位相を固定することのできるディジタル信号再生装置を
提供する。 【構成】 記録時とは異なるテープ速度で再生を行なう
場合に、再生信号に含まれるID情報をID検出回路1
2で検出する。検出したID情報に基づいてパルス発生
回路16はデータフレーム内の特定位置でサンプルパル
スを作成する。トラッキング誤差検出回路13は再生信
号に含まれるパイロット信号からトラッキング誤差信号
を作成する。サンプル回路はサンプルパルスによってト
ラッキング誤差信号をサンプリングする。トラッキング
制御回路15はサンプルされたトラッキング誤差信号に
基づいてテープ走行を調整する。 【効果】 記録時と異なるテープ速度で再生を行なう際
にフレーム内の特定領域を選択的に読みだすことが可能
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル化された画
像、音声、データ等の情報をテープに記録し再生するデ
ィジタル信号再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】映像信号をテープ上の斜めトラックとし
て記録再生する装置は、VHS−VTRや8mmVTR
などの民生用分野において広く普及している。これらの
装置では一般に、記録した内容を確認したり見たいシー
ンを素早く捜すために、記録時よりも高速でテープを送
る、高速再生モードが用意されている。このような場
合、回転するシリンダ上に取り付けられたヘッドはテー
プ上のトラックを横切ような軌跡を描くため、逆アジマ
スのトラックにヘッドがかかる部分で再生信号が欠落
し、再生された画面にはノイズバーが現れる。このノイ
ズバーを画面上で固定する、あるいは垂直ブランキング
期間に追い込むことにより再生画面を見易くするため、
ヘッド走査軌跡とトラックとの位相関係を固定(位相ロ
ック)することが行われている。
【0003】例えばVHS−VTRにおいては、リニア
トラックにトラッキングをとるためのコントロール信号
が記録されており、これを高速再生時に適当な位相で位
相ロックしている。
【0004】8mmVTRの場合には、トラック上に映
像信号と周波数多重で記録されたパイロット信号を用い
てトラッキング誤差信号を検出し、これによってトラッ
キングを行なうATF方式であるため、VHS−VTR
のようなコントロール信号は記録されていない。このた
め高速再生時にはシリンダの回転に同期したタイミング
でトラッキング誤差信号をサンプリングし、そのタイミ
ングでトラッキング誤差信号が0となるようにテープ走
行を調整する方法がとられている(例えば、特開昭57
−202185号公報など)。
【0005】一方、ディジタル化された映像信号等を再
生するディジタルテープレコーダー(ディジタルVT
R)のごときディジタル信号記録再生装置は、アナログ
記録再生装置に比べて、ダビングにともなう記録再生映
像信号の劣化がないことから、業務用途に実用化されて
いる。しかしながら、ディジタル化した映像情報は情報
量が多く、その記録再生において多大のテープが消費さ
れるという欠点がある。このため、家庭用途にむけて、
予測符号化やDCT(離散コサイン変換)変換符号化や
可変長符号化等によって映像信号に情報圧縮・帯域圧縮
を施して記録再生する方法が検討されている(例えば、
IEEE Transactions on Consumer Electronics,Vol.34,N
o.3, pp.597-604,AUGUST 1988等)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した民生用VTR
の高速再生の方式では、位相ロックはリニアトラックの
コントロールタイミングやシリンダの回転に同期したサ
ンプリングタイミングによって行われている。このため
この位相ロックは、トラック位置のばらつき(シリンダ
の回転位置検出やトラックの記録開始タイミングのばら
つき,トラック高さずれ等)やコントロールヘッドのデ
ッキによる位置のばらつき等に無関係に行われる。この
結果、トラック上から見たヘッド走査軌跡のロック位相
がこれらのばらつきの影響を受けて、狙った位置からず
れるという問題がある。
【0007】また、ディジタルVTRではその記録情報
量の多さ故に、1フレームの映像信号を多数のトラック
に分割して記録することが多い。この時、フレームに同
期したコントロール信号が書かれる場合には上記と同様
な問題が発生する。またトラック上にパイロット信号を
記録してこれにより位相ロックを行う場合には、トラッ
ク毎に変わるパイロット信号周波数の循環周期(トラッ
キングの引込み位置周期)がフレームもしくはフレーム
の整数倍と一致しないと、フレームに同期した形での位
相ロックが行えないという問題もある。
【0008】本発明は上記課題に鑑み、特殊再生時に情
報の所定位置、例えばデータフレームの所望の位置に、
正確に走査軌跡を固定することにできるディジタル信号
再生装置を提供することを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のディジタル記録再生装置は、ディジタル信号
がテープ上の斜めトラックに記録されたテープをその長
手方向に走行させ、回転するシリンダ上のヘッドにより
前記テープを走査し、ヘッドからの再生信号に基づいて
トラッキング制御手段が動作してヘッド走査とトラック
との位相を固定するようにしたディジタル信号再生装置
であって、所定長のディジタル情報信号を1データフレ
ームとし、1データフレームのディジタル情報信号がテ
ープ上でNトラックに分割記録され、更に1トラックの
ディジタル情報信号がM個のシンクブロックに分割され
(ここでM,Nは正の整数)、テープ上の各シンクブロ
ックにはトラック番号、シンクブロック番号を含むID
情報がディジタル情報信号とともに記録され、再生信号
から前記ID情報を検出する再生位置検出手段を備え、
記録時のテープ速度の−1倍速以下もしくは2倍速以上
のテープ速度で再生を行なう際に、前記再生位置検出手
段の出力に基づいて前記トラッキング制御手段が動作し
てヘッド走査とデータフレームとの位相を固定するよう
にしたものである。
【0010】また、本発明は、パイロット信号とディジ
タル信号とがテープ上の斜めトラックに記録されたテー
プをその長手方向に走行させ、回転するシリンダ上のヘ
ッドにより前記テープを走査し、ヘッドからの再生信号
に含まれるパイロット信号に基づいてトラッキング制御
手段が動作してヘッド走査とトラックとの位相を固定す
るようにしたディジタル信号再生装置であって、所定長
のディジタル情報信号を1データフレームとして1デー
タフレームのディジタル情報信号がテープ上でNトラッ
クに分割記録され、更に1トラックのディジタル情報信
号はM個のシンクブロックに分割され(ここでM,Nは
正の整数)、テープ上の各シンクブロックにはデータフ
レーム番号、トラック番号、シンクブロック番号を含む
ID情報がパイロット信号及びディジタル情報信号とと
もに記録され、前記再生信号に含まれる前記ID情報を
検出する再生位置検出手段と、前記再生位置検出手段の
出力から前記データフレーム内の目標シンクブロックが
再生されるタイミングに基づいてサンプルパルスを出力
するサンプルパルス発生手段と、再生信号に含まれるパ
イロット信号からヘッドとトラックの相対位置ずれを検
出しこれに応じたトラッキング誤算信号を出力するトラ
ッキング誤差検出手段と、前記サンプルパルスによって
前記トラッキング誤差信号をサンプリングするサンプリ
ング手段とを備え、記録時のテープ速度の−1倍速以下
もしくは2倍速以上のテープ速度で再生を行なう際に、
前記サンプリング手段によりサンプルされたトラッキン
グ誤差信号に基づいて前記トラッキング制御手段が動作
してヘッド走査とデータフレームとの位相を固定するよ
うにしたものである。
【0011】さらに、本発明は、パイロット信号とディ
ジタル信号とがテープ上の斜めトラックに記録されたテ
ープをその長手方向に走行させ、回転するシリンダ上の
ヘッドにより前記テープを走査し、ヘッドからの再生信
号に含まれるパイロット信号に基づいてトラッキング制
御手段が動作してヘッド走査とトラックとの位相を固定
するようにしたディジタル信号再生装置であって、所定
長のディジタル情報信号を1データフレームとして1デ
ータフレームのディジタル情報信号がテープ上でNトラ
ックに分割記録され、更に1トラックのディジタル情報
信号はM個のシンクブロックに分割され(ここでM,N
は正の整数)、テープ上の各シンクブロックにはトラッ
ク番号、シンクブロック番号を含むID情報がパイロッ
ト信号及びディジタル情報信号とともに記録され、前記
再生信号に含まれる前記ID情報を検出する再生位置検
出手段と、前記シリンダの回転に基づいたタイミングで
サンプルパルスを発生する時限パルス発生手段と、再生
信号に含まれるパイロット信号からヘッドとトラックの
相対位置ずれを検出しこれに応じたトラッキング誤算信
号を出力するトラッキング誤差検出手段と、前記サンプ
ルパルスによって前記トラッキング誤差信号をサンプリ
ングするサンプリング手段と、前記再生位置検出手段の
出力に応じて前記データフレーム内の目標シンクブロッ
クが再生されるよう前記パルス発生手段のサンプルパル
ス発生タイミングを補正するタイミング補正手段とを備
え、記録時のテープ速度の−1倍速以下もしくは2倍速
以上のテープ速度で再生を行なう際に、前記タイミング
補正手段によってタイミング補正されたサンプルパルス
によって前記サンプリング手段においてサンプルされた
トラッキング誤差信号に基づいて前記トラッキング制御
手段が動作してヘッド走査とデータフレームとの位相を
固定する様にしたものである。
【0012】
【作用】本発明は上記した構成により、再生位置検出手
段によって再生信号より検出したID情報に基づいてト
ラッキング制御が行われるので、記録時と異なる整数倍
速のテープ速度で再生を行う際にテープ上のトラック位
置ずれ等の影響を受けることなくデータフレームと走査
軌跡との位相を固定することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例におけるディジタル
信号再生装置について、図面を参照しながら説明する。
【0014】図1は本発明に基づくディジタルVTRの
一構成例を示すブロック図である。図1において、1は
磁気テープ(テープ)、2はシリンダ、3a,3bは互
いに異なるアジマスを持つ磁気ヘッド(ヘッド)、5は
キャプスタン、4はキャプスタンモータ、6はピンチロ
ーラ、7は回転速度検出器、8はキャプスタン駆動回
路、9はシリンダ制御回路、10は再生アンプ、11は
復調回路、12はID検出回路(再生位置検出手段に相
当)、13はトラッキング誤差検出回路、14はサンプ
ル回路、15はトラッキング制御回路、16はパルス発
生回路である。またトラッキング制御回路15、キャプ
スタン駆動回路8、キャプスタンモータ4、キャプスタ
ン5、ピンチローラ6、速度検出器7によってトラッキ
ング制御手段を構成している。このように構成されたデ
ィジタルVTRの動作について、図2を参照しながら説
明する。
【0015】図2(a)はテープ1のトラック記録パタ
ーンを示す模式図である。この例では映像信号が10フ
レームを単位とした情報圧縮を受けて1データフレーム
として記録されている。このうち9フレームはフレーム
間圧縮を施され、残り1フレームがフレーム内圧縮を施
され、必要な変調を施された後、テープ上で10トラッ
クに分割記録されている。図2にはこのうち2データフ
レーム分を示した。実際には、各トラックはテープ1に
対してより大きな傾斜をもって記録されているが、ここ
では時系列の説明との整合をとる為わずかな傾斜で描い
てある。テープ上端に示した0〜9を循環する数字列は
データフレーム内のトラック番号を示している。偶数ト
ラック番号はヘッド3aと、奇数トラックはヘッド3b
と、それぞれアジマスが一致している。
【0016】図3に各トラック内のデータ構造を示し
た。各トラックは、図3(a)に示したようにシンクブ
ロックと呼ばれる小ブロックに分割されている。各シン
クブロック内には、図3(b)のように、その先頭にシ
ンクブロックの始端を検知するための同期パターンが記
録され、続いてシンクブロックのアドレス情報であるI
D情報及びID情報の誤りを検出するためのパリティ、
そしてディジタル映像信号データが記録されている。こ
のうちID情報部は図3(c)のように、データフレー
ム番号、トラック番号、シンクブロック番号から構成さ
れている。
【0017】図2(a)のテープ1の下端に示したf
0,f1,f0,f2の記号はトラッキング制御のため
のパイロット信号の種別を示している。f1とf2のパ
イロット信号は相異なる周波数を有し、かつディジタル
情報信号と分離可能であって、アジマス損失の影響を受
けにくい比較的低い周波数が選ばれる。またf0のトラ
ックにはパイロット信号を記録しない。また各パイロッ
ト信号はほぼトラック全域にわたってディジタル映像信
号と周波数多重で記録されている。
【0018】通常再生(1倍速再生)においては、f0
トラック(トラック番号が偶数)をヘッド3aが再生す
るとき、再生信号に漏れ込む隣接トラックからのパイロ
ット信号f1,f2の大きさを比較する事でヘッドとト
ラックとのずれを検出し、これに基づいてテープ走行速
度を調整することでトラッキング制御が行われるがここ
では詳細は省略する。
【0019】記録時と異なる速度、例えば高速再生を行
う場合の動作を説明する。シリンダ2はシリンダ制御回
路9によって所定の回転速度で回転制御される。この
時、シリンダ制御回路はシリンダの回転位置を検出して
どちらのヘッドがテープに接触しているかの識別信号で
あるヘッド・スイッチング信号(以下、HSW信号と称
する)106を出力する。テープ1はシリンダに180
度にわたって巻き付けられている。テープ1はまたキャ
プスタン5とピンチローラ6とにはさまれており、キャ
プスタンモータ4の回転によってその長手方向に走行す
る。キャプスタンモータ4はキャプスタン駆動回路8を
通してトラッキング制御回路15により回転が制御され
る。シリンダ2上に取り付けられたヘッド3a、3bは
シリンダ回転とテープ走行速度によって決まる軌跡を描
いてテープを走査する。今テープが通常再生の5倍の速
度で走行するものとすると、その走査軌跡は図3(a)
においてテープ1上に実線及び破線で示した矢印のよう
になる。このうち実線がヘッド3a、破線がヘッド3b
の軌跡を示している。
【0020】このように次々とトラックを横切りつつ、
それぞれのヘッドから得られた再生信号は再生アンプ1
0においてHSW信号106によりヘッド切換され、増
幅された後に復調回路11、ID検出回路12及びトラ
ッキング誤差検出回路13に供給される。復調回路11
は、通常再生では全トラックから順次得られる再生信号
を復調・伸張し、記録映像信号を完全に復元して再生映
像信号106として出力する。しかし高速再生状態では
ヘッドはトラックを横切って再生を行なうので、ヘッド
走査軌跡とアジマスの一致するトラックのトラック中心
が、ヘッド走査軌跡と交差する点の前後限られた領域し
か再生することができない。図2(a)でハッチングを
施した領域はその一例である。復調回路11はこうした
状態でも得られた部分的な情報を基に画面を構成し、出
力する。
【0021】圧縮が施されたデータは伸張する際にも圧
縮時の単位分のデータが全て揃う必要がある。この実施
例においてフレーム内圧縮を施された1映像フレームの
データは、他の9フレームのデータに比べて圧縮単位が
小さい。そこで、このフレーム内圧縮された1映像フレ
ームのデータが格納されたシンクブロックを選択的に再
生すれば、高速再生時において効率的に画像再生が可能
となる。
【0022】また別の例では、映像信号を、低域成分と
高域成分とに分割して、それぞれ別のシンクブロックに
記録するといったことが行われる。そして、高速再生時
には低域成分を記録したシンクブロックを選択的に再生
することにより、効率的に画像再生が可能となる。
【0023】このようにディジタル信号再生装置におい
ては、高速再生時にテープ上の記録データの特定部分を
選択的に再生することがしばしば求められる。すなわ
ち、ヘッド軌跡と記録データとの位相関係をロックさせ
ることが必要である。この位相ロック動作について以下
に説明する。
【0024】トラッキング誤差検出手段13は例えば図
4のように構成される。再生信号101はバンドパスフ
ィルタ21、22によってそれぞれパイロット信号f
1,f2成分を抽出し、エンベロープ検出器23,24
によってそれぞれの振幅を検出する。そして差分回路2
5によって振幅の差分(f1−f2)が演算されてトラ
ッキング誤差信号104として出力される。
【0025】高速再生時のトラッキング誤差信号104
は図2(a)の走査軌跡の場合、同図(c)のようにな
る。ヘッド3b再生期間でもトラッキング誤差信号を得
ることはできるが、ここでは使用しないので破線で示し
た。今、再生したいシンクブロックの位置が図3(a)
のハッチングを施した位置に有るものとする。図2はち
ょうど走査軌跡がこのシンクブロックと一致した状態で
ある。このとき、このシンクブロックを再生しているタ
イミングでトラッキング誤差信号は0となる。そこで、
逆にこのタイミングのトラッキング誤差信号が0となる
ようにテープ走行を制御することにより、常に走査軌跡
を図2のようにこのシンクブロック上に固定することが
できる。
【0026】ID検出回路12とパルス発生回路16は
このトラッキング誤差信号を0とすべきタイミングを検
出する。ID検出回路12では再生信号の各シンクブロ
ックに含まれるID部を検出する。具体的な構成は省略
するが、例えば再生信号101に対して波形等化、2値
化、PLL(位相ロックループ)によるタイミング再生
等を施してディジタルデータ列とした上で図3(b)に
示した同期パターンを検出し、これに続くID部を抽出
する。更にパリティによってID部のエラー検出を行
い、誤りの無いID情報のみを出力する、といった構成
である。
【0027】パルス発生回路16は、ID情報のうちト
ラック番号・シンクブロック番号103を入力して、再
生したいシンクブロック、この場合には図2(a)に示
した位置のシンクブロックのIDを検知したとき、サン
プルパルス110を出力する。サンプルパルス110の
例を図2(b)に示した。
【0028】ここで、実際に再生したいシンクブロック
が複数個連続して存在する場合が有る。例えば、1トラ
ックが100個のシンクブロックから構成される場合、
図2(a)のハッチングした領域に数個〜10数個のシ
ンクブロックが含まれる。このような場合には、目標走
査軌跡をこれらのシンクブロックの中央位置で交差する
ように選び、走査軌跡がトラックセンターと交差する位
置のシンクブロックを検出させるようにすればよい。ま
たは、同様に走査軌跡を選択し、これら複数のシンクブ
ロックのIDのうちの1個ないし複数個を検出し、走査
軌跡がトラックセンターと交差するであろうタイミング
でサンプルパルス110を出力するようにしてもよい。
【0029】サンプル回路14はサンプルパルス110
とトラッキング誤差信号104とを入力して、このサン
プルパルスの与えられたタイミングのトラッキング誤差
信号をサンプリング・ホールドして出力する。
【0030】トラッキング制御回路15はこのサンプリ
ングされたトラッキング誤差信号105が0となるよう
にキャプスタンの回転を制御する。ところで、ヘッドの
走査軌跡とテープ上のトラックパターンとの位相関係が
図2(a)に示した理想状態の近傍にある場合にはここ
まで説明した方法で制御が可能であるが、大きくずれた
場合、例えばヘッド3aと3bの走査軌跡が入れ変わっ
たような場合には、目標とするシンクブロックが再生さ
れないので、IDも検出されず、従ってサンプルパルス
も発生しないのでトラッキング制御回路は動作すること
ができないという悪循環に陥る。そこで、このような状
態からトラッキングを引き込ませるための方策が必要で
ある。
【0031】図5に、引き込みを考慮したトラッキング
制御回路の構成例を示した。図5において、31,32
はDフリップフロップ、33はラッチ、34,35は切
換スイッチ、36は極性反転回路(−1倍のアンプ)、
37は電圧源、38は周波数比較器、39は基準信号発
生回路、40は加算器、41はフィルタである。
【0032】まず、破線で囲った部分42の動作につい
て図6を参照して説明する。図6で図5の結線と対応す
る信号には同一符号を付した。この回路はヘッド3aの
各走査で目的のIDが検出できたかどうかを判定する回
路である。今、ヘッド3aがテープを走査している期
間、シリンダ制御回路9はHSW信号106として”
H”(高レベル)を出力するものとする。Dフリップフ
ロップ31はHSW信号の立ち上がりでD入力の”H”
を取り込んで出力する。図6でHSW1周期目のように
走査期間中にサンプルパルス110が与えられると、そ
の時点でDフリップフロップ31はリセットされて”
L”(低レベル)となる。しかし、2周期目のようにサ
ンプルパルス110が与えられないとリセットされず、
Dフリップフロップ31の出力は”H”のままとなる。
そこで、HSW信号106の立ち下がりエッジにおい
て、Dフリップフロップ31の出力111を次段のDフ
リップフロップ32でラッチすることで、出力112に
各走査期間でサンプルパルスの有無に応じた信号が得ら
れる。
【0033】一方、サンプリングされたトラッキング誤
差信号105は極性反転回路36で極性反転を受け、ス
イッチ34で反転、非反転とが選択される。図2におい
て、偶数フレームのサンプルパルス位置と、奇数フレー
ムでのそれとは、トラッキング誤差信号の傾きが逆にな
っていることがわかる。つまり、ある方向に走査軌跡が
ずれた時のトラッキング誤差は偶数フレームと奇数フレ
ームとでは逆になっている。これはフレームを構成する
トラック数と、トラック毎に変わるトラッキングパイロ
ット周波数の一巡周期(ここではf0,f1,f0,f
2の4トラック)とが整数倍になっていないことに起因
するものである。制御に使用する誤差信号の極性を一定
にする為には、サンプルされたトラッキング誤差信号の
フレームの偶奇に応じて極性の反転・非反転を切り換え
る必要が有る。ラッチ33のD入力にはID検出回路1
2からのフレーム番号の最下位ビット、すなわちフレー
ム偶奇信号108が入力される。目的のIDが検出され
てサンプルパルス110がE入力に与えられると、ラッ
チはD入力レベルを取り込んで次のサンプルパルスが与
えられるまで出力を保持する。この出力117に応じて
スイッチ34が動作し、切換後のトラッキング誤差信号
113は極性の一定したものとなる。
【0034】次にスイッチ35において、トラッキング
誤差信号13は判定回路42の出力112に応じて基準
電圧37と切換られる。各走査毎にサンプルパルスが与
えられる期間では、信号112が”L”となりスイッチ
35はトラッキング誤差信号113側を選択する。スイ
ッチ35の出力114は加算器40に供給される。一
方、キャプスタンモーター4の速度検出器7からはキャ
プスタン5の回転速度に応じた周波数を持つFG信号1
07が与えられる。周波数比較器38は、このFG信号
107と基準信号発生回路39から与えられる基準信号
との周波数比較を行い、キャプスタンモータの回転速度
の目標からのずれに応じた速度誤差信号115を出力す
る。速度誤差信号115とトラッキング誤差信号114
とは加算器40で加算されて、フィルタ41において積
分補償等の周波数補償を施された後にキャプスタン駆動
信号109としてキャプスタン駆動回路8に送られる。
このようにしてトラッキング誤差信号が0となるように
テープ走行が調整される。
【0035】ヘッド走査位置が図2(a)の状態から大
きくずれてサンプルパルス110が得られない時には、
スイッチ35において基準電圧側が選択される。基準電
圧は加算器40で速度誤差信号115と加算され、加算
信号116が0となるようにテープ走行が調整される。
この場合、信号114が一定値を保つので、速度誤差信
号がその分直流的に逆方向にオフセットすることで、加
算信号が0となって平衡する。すなわち、テープ走行は
基準電圧に応じた量だけずれた速度に制御される。そこ
でこの基準電圧を高速再生状態テープ速度を目標テープ
速度から微小量、例えば数%程度ずれるように選ぶこと
により、ヘッド走査はフレームに対して少しずつその位
相をずらしていく。やがて走査軌跡は図2(a)に示し
た位相の近傍に達するので、サンプルパルスが得られる
状態となる。この結果、スイッチ35が切り替わってト
ラッキングの引込みがなされ、走査軌跡は所望の位相に
ロックされる。以上のような動作によって、走査軌跡が
目標軌跡より大きくずれている場合にも悪循環に陥るこ
となく、スムーズに位相引込みを行なうことができる。
【0036】以上のように本実施例によれば、記録時と
は異なるテープ速度で再生を行なう場合に、再生信号に
含まれるID情報を検出し、検出したID情報に基づい
てフレーム内の特定位置でサンプルパルスを作成し、サ
ンプルパルスによってサンプリングされたトラッキング
誤差信号に基づいてテープ走行が調整されるので、ヘッ
ド走査軌跡はテープ上の特定位相に正確に固定すること
ができる。
【0037】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。図7は本発明に基づくディジタルVTRの第2の構
成例を示すブロック図である。図7において、時限パル
ス発生回路17、タイミング補正回路18、トラッキン
グ制御回路15以外の要素については、その構成、動作
共に図1で示した実施例と同様であるので説明は概要に
留める。
【0038】テープ1はキャプスタン駆動回路8によっ
て回転するキャプスタン5によって、通常再生時の約5
倍のテープ速度で走行している。よって、ヘッド走査軌
跡とトラックとの角度関係も図2と同様である。パイロ
ット信号の配列及びトラック内のデータ構造も図2、図
3と同様である。シリンダ2はシリンダ制御回路9によ
って所定の回転数に回転制御される。ヘッド3a、3b
の出力は再生アンプ10によって増幅、ヘッド切換の
後、復調回路11、ID検出回路12、トラッキング誤
差検出回路13に入力される。復調回路11は間欠的に
得られる再生信号を復調して再生映像信号102を出力
する。ID検出回路12は再生信号の各シンクブロック
にあるID部を検出・出力する。トラッキング誤差検出
回路13は、再生信号に含まれるパイロット信号振幅か
らヘッドとトラックとのずれに対応したトラッキング誤
差信号104を出力する。
【0039】さて、本実施例が図1に示した実施例と大
きく異なるのは、サンプリング回路14でのサンプリン
グのタイミングが、常にHSW信号に同期したタイミン
グでなされる点と、そのタイミングを再生信号より検出
したID情報に基づいて補正することによって最終的に
走査軌跡が目的とする位相まで修正される点である。こ
れらの動作について説明する。
【0040】図8は時限パルス発生回路17、サンプリ
ング回路14、タイミング補正回路18、トラッキング
制御回路15の構成を示したものである。
【0041】図8において、HSW信号106が計時回
路51、マイクロコンピュータ52、時限パルス発生回
路17に供給される。時限パルス発生回路17は、HS
W信号の立ち上がりエッジから、マイクロコンピュータ
52から与えられるタイミングデータ121に応じた時
間後にサンプルパルス122を出力する。タイミングデ
ータ121は、マイクロプロセッサ52と計時回路51
とによってトラック番号・シンクブロック番号103及
びHSW信号から作成されるが、その方法については後
述する。サンプリング回路14はサンプルパルス122
が与えられると、トラッキング誤差信号104をサンプ
リング・ホールドして出力する。サンプルされたトラッ
キング誤差信号105は、反転回路36、切替えスイッ
チ34で切換信号135に応じて制御極性を一定にする
よう極性を切替えられた後、加算器40に供給される。
以後、周波数比較器38、基準信号発生器39により速
度誤差信号115が作成され、加算器40でトラッキン
グ誤差信号113と加算され、フィルタ回路41を通し
てキャプスタン駆動回路41に供給される動作は図5の
例と同様である。この結果、サンプリング回路でのサン
プルタイミングで次々にサンプルリングされるトラッキ
ング誤差信号105が0となるようにテープ走行が調整
される。
【0042】次にタイミングデータの作成、すなわち、
サンプルタイミングを補正する動作について説明する。
計時回路51はHSW信号106を入力して、この立ち
上がりエッジでリセットされ、その後は一定の時間間隔
でカウントアップするカウンターであって、カウンタ内
容、すなわち、HSW信号の立ち上がりエッジからの刻
々の経過時間を示す経過時間データ131をマイクロプ
ロセッサ51に出力する。
【0043】図9はマイクロプロセッサ52のプログラ
ムの概要を示すフローチャートである。図9中で、x,
y,f_detは内臓メモリー、X,Y,Z,HSWは
入出力ポート、y0,IDn,ymax1,ymax
2,Δyは定数である。プログラムの動作は以下のとお
りである。
【0044】まず、ステップ61でメモリー及びポート
の初期設定を行なう。y0は、目標とする位相にヘッド
走査軌跡が有る時、すなわち図2に示した状態で、HS
W信号(d)の立ち上がりエッジから(b)の理想的な
サンプルパルス位置までの時間間隔に相当する時間デー
タであって、これをYに出力する。Yの値は信号線12
1を通じて時限パルス発生回路17に供給されて、図2
(b)の位置にサンプルパルスを発生する。初期状態で
はこのタイミングでトラッキング誤差信号105が0と
なるようにトラッキング制御が動作する。ステップ75
でトラッキング制御の応答時間に応じた時間待つ。この
間にトラッキング引込みが行われる。
【0045】ステップ62でHSW立ち上がりエッジを
検出する。ステップ63でID検出フラグf_detを
クリアする。ステップ64は入力ポートZの値すなわち
再生中のトラック番号・シンクブロック番号を所定値と
比較する。所定値とは図2(a)にハッチングで示し
た、目標とするシンクブロックに対応した値である。一
致すれば目標とするシンクブロックが再生できたことに
なる。そこで、ステップ70でこの時の計時回路からの
経過時間データ131を入力ポートXから入力してメモ
リーxに格納する。そして、ステップ71で検出フラグ
f_detをセットしてステップ65に移る。一致しな
い場合、もしくは検出できていない場合には何もせずに
ステップ65に移る。ステップ65ではHSW信号の立
ち下がりエッジを検出した場合には次のステップに移
り、それ以外ではステップ64に戻す。すなわち、ステ
ップ64,70,71,65はHSW信号が”H”レベ
ル期間繰り返し実行される。
【0046】HSW信号の立ち下がりが検出されるとス
テップ66に移る。ここでf_detの値が1の場合、
すなわち、HSW信号の”H”期間(直前のヘッド3a
の走査期間)にIDnが検出された場合には、ステップ
67で経過時間データxをyに移す。続いてステップ6
8でyを出力ポートYに出力することで、サンプルタイ
ミングを初期値y0からIDnが検出されたタイミング
へと補正する。ここで、計時回路51から得られる経過
時間データ131と、時限パルス発生回路17に供給す
る時間データ121とは同一単位であるとしている。こ
れによって、HSW基準の初期タイミングから決まる走
査軌跡位相から、トラック位置ずれ等の誤差要因を考慮
した正確な位相へと補正される。
【0047】ステップ66でf_detが0であった場
合には、直前の走査期間ではIDnが検出されなかった
ことを示している。これは、図2において、実際の走査
軌跡が図示したものとは異なっているためである。y0
のタイミングでトラッキング誤差信号が0となるような
走査軌跡の位相は、図示したものに限らず、制御極性を
別とすると2トラックおきに存在する。このため最初に
ステップ75でトラッキング制御を引き込んだ時点で
は、どの位相に引き込まれているか解らない。従ってず
れた位相に引き込んだ場合には、目標位相までロック位
相を補正することが必要である。この処理を行なうのが
ステップ72、73、74である。
【0048】具体的には様々な方法が考えられるが、こ
こではサンプルタイミングの移動によってロック位相を
少しずつずらして行く方法を採っている。ステップ72
でyの値をΔyだけ増加させる。Δyはシリンダ1回転
毎にサンプルタイミングをずらす時間幅データであっ
て、これはトラッキング制御系の応答時間に応じて、制
御が追従可能な範囲で素早く移動がなされるように選ば
れる。次にステップ73でyがymaxと大小比較され
る。ymax1は1走査期間に相当する時間データであ
る。ステップ72によってシリンダ回転毎にyが増加し
て行くと、やがてサンプルタイミングが走査期間を外れ
てしまう。そこでこれを防ぐ為に、yからymax2を
差し引くことでサンプルタイミングを少し戻す。ただ
し、これによってヘッド走査の位相が元に戻らないよう
に、戻す時間量は、トラック毎に変わるパイロット信号
周波数の循環周期、すなわち4トラックをヘッドが横切
る時間相当値とする。この例では1走査期間にヘッドは
4トラックを横切るので、ymax2は1走査期間分と
なる。すなわちymax2=ymax1である。このよ
うに選ぶことによって、サンプルタイミングが不連続に
変わっても、トラッキング誤差信号値が同じなので、ヘ
ッド走査軌跡は継続してずらしていくことができる。最
後に、ステップ68でステップ67または74で設定さ
れたyの値を出力ポートYに出力することによりパルス
発生回路121に時間データを送る。
【0049】以上の処理によって、シリンダ回転毎にヘ
ッド走査軌跡は少しずつ移動し、最終的に目標位相の近
傍に達すると、IDnが検出されてステップ70,7
1、67によってサンプルタイミングが補正され、正確
に目標走査軌跡位相に制御される。
【0050】ステップ69は、以上で説明したタイミン
グ補正回路18としての処理ではなく、トラッキング制
御回路15としての処理である。すなわち、1データフ
レーム辺りのトラック数(この場合は10)と、パイロ
ット信号周波数の循環周期(この場合は4)とが整数倍
の関係に無いために必要となる処理である。すなわち、
データフレーム毎に反転するサンプルされたトラッキン
グ誤差信号105の極性を、制御で使用するために一定
にする。出力ポート値Pの極性をシリンダ回転毎に反転
する。この実施例ではシリンダ1回転、ヘッド2走査で
1データフレームだけテープが進むので、この反転に応
じてトラッキング誤差信号の極性を反転することで極性
合わせがなされる。具体的には出力された信号133は
Dフリップフロップ53でサンプルタイミングにタイミ
ング合わせされた後に切替えスイッチ34に供給され
て、トラッキング誤差信号の極性の反転・非反転を切り
換える。この後は再びステップ62に戻って、以下同様
の処理を繰り返す。
【0051】以上のように、本実施例によれば、記録時
とは異なるテープ速度で再生を行なう場合に、再生信号
に含まれるID情報を検出し、シリンダの回転に同期し
たタイミングでサンプルパルスを作成し、サンプルパル
スによってサンプリングされたトラッキング誤差信号に
基づいてテープ走行が調整される一方、検出したID情
報に基づいてサンプルタイミングが補正されるので、ヘ
ッド走査軌跡はテープ上の特定位相に正確に固定するこ
とができる。
【0052】なお、本実施例では1データフレームが1
0トラックに分割されテープ速度が5倍速の場合につい
て説明したが、本発明はこれに限定されず、ヘッド走査
とデータフレームとの位相関係が固定できる場合、すな
わち1倍速以外の整数倍速再生時に同様に適用すること
ができる。
【0053】また、サンプルパルスは1走査で1回のみ
の例を示したが、目標とする走査軌跡が同一アジマスト
ラックと交差する位置であれば、更にサンプルパルスの
個数を増すことは、得られるサンプル値の極性に留意す
れば自明な拡張によって可能であり、これによって位相
ロック精度の向上を図ることができる。また、実施例で
は使用しなかったヘッド3bの再生信号からもID検出
およびトラッキング誤差信号の検出は可能であるので、
同様にサンプルパルスを発生させてもよい。
【0054】また、トラッキング制御手段はキャプスタ
ンを使用したテープ速度調整によるものを示したが、ヘ
ッドを直接駆動してトラッキング調整を行なうもの(D
TF)であってもよい。
【0055】また、第1、第2の実施例における各構成
要素は、これと等価な機能が実現されるものであればそ
の実現方法は問わない。例えば、トラッキング制御回路
15は実施例においては主にハードウェアで構成したが
これと同様の機能をソフトウェアで実現することも可能
である。また逆に、タイミング補正回路をソフトウェア
ではなくハードウェアロジックによって構成することも
可能である。他の要素についても同様である。
【0056】
【発明の効果】以上のように、本発明のディジタル信号
再生装置は、ディジタル信号がテープ上の斜めトラック
に記録されたテープをその長手方向に走行させ、回転す
るシリンダ上のヘッドにより前記テープを走査し、ヘッ
ドからの再生信号に基づいてトラッキング制御手段が動
作してヘッド走査とトラックとの位相を固定するように
したディジタル信号再生装置であって、所定長のディジ
タル情報信号を1データフレームとし、1データフレー
ムのディジタル情報信号がテープ上でNトラックに分割
記録され、更に1トラックのディジタル情報信号がM個
のシンクブロックに分割され(ここでM,Nは正の整
数)、テープ上の各シンクブロックにはトラック番号、
シンクブロック番号を含むID情報がディジタル情報信
号とともに記録され、再生信号から前記ID情報を検出
する再生位置検出手段を備え、記録時のテープ速度の−
1倍速以下もしくは2倍速以上のテープ速度で再生を行
なう際に、前記再生位置検出手段の出力に基づいて前記
トラッキング制御手段がヘッド走査とデータフレームと
の位相を固定するように動作するので、ヘッド走査とテ
ープ上に記録されたデータフレームとの位相を固定する
ことができる。この結果、データフレーム内の特定領域
を選択的に読みだすことが可能となる。
【0057】また、本発明のディジタル信号再生装置
は、パイロット信号とディジタル信号とがテープ上の斜
めトラックに記録されたテープをその長手方向に走行さ
せ、回転するシリンダ上のヘッドにより前記テープを走
査し、ヘッドからの再生信号に含まれるパイロット信号
に基づいてトラッキング制御手段が動作してヘッド走査
とトラックとの位相を固定するようにしたディジタル信
号再生装置であって、所定長のディジタル情報信号を1
データフレームとして1データフレームのディジタル情
報信号がテープ上でNトラックに分割記録され、更に1
トラックのディジタル情報信号はM個のシンクブロック
に分割され(ここでM,Nは正の整数)、テープ上の各
シンクブロックにはデータフレーム番号、トラック番
号、シンクブロック番号を含むID情報がパイロット信
号及びディジタル情報信号とともに記録され、前記再生
信号に含まれる前記ID情報を検出する再生位置検出手
段と、前記再生位置検出手段の出力から前記データフレ
ーム内の目標シンクブロックが再生されるタイミングに
基づいてサンプルパルスを出力するサンプルパルス発生
手段と、再生信号に含まれるパイロット信号からヘッド
とトラックの相対位置ずれを検出しこれに応じたトラッ
キング誤算信号を出力するトラッキング誤差検出手段
と、前記サンプルパルスによって前記トラッキング誤差
信号をサンプリングするサンプリング手段とを備え、記
録時のテープ速度の−1倍速以下もしくは2倍速以上の
テープ速度で再生を行なう際に、前記サンプリング手段
によりサンプルされたトラッキング誤差信号に基づいて
前記トラッキング制御手段がヘッド走査とデータフレー
ムとの位相を固定するように動作するので、ヘッド走査
とテープ上に記録されたデータフレームとの位相を正確
に固定することができる。この結果、データフレーム内
の特定領域を選択的に読みだすことが可能となる。
【0058】また、本発明のディジタル信号再生装置
は、パイロット信号とディジタル信号とがテープ上の斜
めトラックに記録されたテープをその長手方向に走行さ
せ、回転するシリンダ上のヘッドにより前記テープを走
査し、ヘッドからの再生信号に含まれるパイロット信号
に基づいてトラッキング制御手段が動作してヘッド走査
とトラックとの位相を固定するようにしたディジタル信
号再生装置であって、所定長のディジタル情報信号を1
データフレームとして1データフレームのディジタル情
報信号がテープ上でNトラックに分割記録され、更に1
トラックのディジタル情報信号はM個のシンクブロック
に分割され(ここでM,Nは正の整数)、テープ上の各
シンクブロックにはトラック番号、シンクブロック番号
を含むID情報がパイロット信号及びディジタル情報信
号とともに記録され、前記再生信号に含まれる前記ID
情報を検出する再生位置検出手段と、前記シリンダの回
転に基づいたタイミングでサンプルパルスを発生する時
限パルス発生手段と、再生信号に含まれるパイロット信
号からヘッドとトラックの相対位置ずれを検出しこれに
応じたトラッキング誤算信号を出力するトラッキング誤
差検出手段と、前記サンプルパルスによって前記トラッ
キング誤差信号をサンプリングするサンプリング手段
と、前記再生位置検出手段の出力に応じて前記データフ
レーム内の目標シンクブロックが再生されるよう前記パ
ルス発生手段のサンプルパルス発生タイミングを補正す
るタイミング補正手段とを備え、記録時のテープ速度の
−1倍速以下もしくは2倍速以上のテープ速度で再生を
行なう際に、前記タイミング補正手段によってタイミン
グ補正されたサンプルパルスによって前記サンプリング
手段においてサンプルされたトラッキング誤差信号に基
づいて前記トラッキング制御手段が動作してヘッド走査
とデータフレームとの位相を固定するように動作するの
で、ヘッド走査とテープ上に記録されたデータフレーム
との位相を正確に固定することができる。この結果、デ
ータフレーム内の特定領域を選択的に読みだすことが可
能となる。
【0059】特に、1データフレームのディジタル信号
が、ディジタル化し圧縮された映像信号Lフレーム(L
は正の整数で、好ましくは5〜15)を含むように構成
すれば、高速再生時の画面画質を格段に向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるディジタル信号
再生装置のブロック図
【図2】本発明の実施例の動作を説明するための図
【図3】本発明の一実施例におけるトラックデータの構
成図
【図4】トラッキング誤差検出回路の一例を表わす回路
【図5】トラッキング制御回路の一例を表わす回路図
【図6】トラッキング制御回路の信号波形図
【図7】本発明の第2の実施例におけるディジタル信号
再生装置のブロック図
【図8】タイミング補正回路、トラッキング制御回路、
サンプル回路、時限パルス発生回路の構成図
【図9】タイミング補正回路とトラッキング制御回路の
一部の動作を説明するフローチャート
【符号の説明】
1 テープ 2 シリンダ 3a,3b ヘッド 4 キャプスタンモータ 5 キャプスタン 6 ピンチローラ 7 速度検出器 8 キャプスタン駆動回路 12 ID検出回路 13 トラッキング誤差検出回路 14 サンプル回路 15 トラッキング制御回路 16 パルス発生回路 17 時限パルス発生回路 18 タイミング補正回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタル信号がテープ上の斜めトラック
    に記録されたテープをその長手方向に走行させ、回転す
    るシリンダ上のヘッドにより前記テープを走査し、ヘッ
    ドからの再生信号に基づいてトラッキング制御手段が動
    作してヘッド走査とトラックとの位相を固定するように
    したディジタル信号再生装置であって、所定長のディジ
    タル情報信号を1データフレームとし、1データフレー
    ムのディジタル情報信号がテープ上でNトラックに分割
    記録され、更に1トラックのディジタル情報信号がM個
    のシンクブロックに分割され(ここでM,Nは正の整
    数)、テープ上の各シンクブロックにはトラック番号、
    シンクブロック番号を含むID情報がディジタル情報信
    号とともに記録され、再生信号から前記ID情報を検出
    する再生位置検出手段を備え、記録時のテープ速度の−
    1倍速以下もしくは2倍速以上のテープ速度で再生を行
    なう際に、前記再生位置検出手段の出力に基づいて前記
    トラッキング制御手段が動作してヘッド走査とデータフ
    レームとの位相を固定することを特徴とするディジタル
    信号再生装置。
  2. 【請求項2】パイロット信号とディジタル信号とがテー
    プ上の斜めトラックに記録されたテープをその長手方向
    に走行させ、回転するシリンダ上のヘッドにより前記テ
    ープを走査し、ヘッドからの再生信号に含まれるパイロ
    ット信号に基づいてトラッキング制御手段が動作してヘ
    ッド走査とトラックとの位相を固定するようにしたディ
    ジタル信号再生装置であって、所定長のディジタル情報
    信号を1データフレームとして1データフレームのディ
    ジタル情報信号がテープ上でNトラックに分割記録さ
    れ、更に1トラックのディジタル情報信号はM個のシン
    クブロックに分割され(ここでM,Nは正の整数)、テ
    ープ上の各シンクブロックにはデータフレーム番号、ト
    ラック番号、シンクブロック番号を含むID情報がパイ
    ロット信号及びディジタル情報信号とともに記録され、
    前記再生信号に含まれる前記ID情報を検出する再生位
    置検出手段と、前記再生位置検出手段の出力から前記デ
    ータフレーム内の目標シンクブロックが再生されるタイ
    ミングに基づいてサンプルパルスを出力するサンプルパ
    ルス発生手段と、再生信号に含まれるパイロット信号か
    らヘッドとトラックの相対位置ずれを検出しこれに応じ
    たトラッキング誤算信号を出力するトラッキング誤差検
    出手段と、前記サンプルパルスによって前記トラッキン
    グ誤差信号をサンプリングするサンプリング手段とを備
    え、記録時のテープ速度の−1倍速以下もしくは2倍速
    以上のテープ速度で再生を行なう際に、前記サンプリン
    グ手段によりサンプルされたトラッキング誤差信号に基
    づいて前記トラッキング制御手段が動作してヘッド走査
    とデータフレームとの位相を固定することを特徴とする
    ディジタル信号再生装置。
  3. 【請求項3】パイロット信号とディジタル信号とがテー
    プ上の斜めトラックに記録されたテープをその長手方向
    に走行させ、回転するシリンダ上のヘッドにより前記テ
    ープを走査し、ヘッドからの再生信号に含まれるパイロ
    ット信号に基づいてトラッキング制御手段が動作してヘ
    ッド走査とトラックとの位相を固定するようにしたディ
    ジタル信号再生装置であって、所定長のディジタル情報
    信号を1データフレームとして1データフレームのディ
    ジタル情報信号がテープ上でNトラックに分割記録さ
    れ、更に1トラックのディジタル情報信号はM個のシン
    クブロックに分割され(ここでM,Nは正の整数)、テ
    ープ上の各シンクブロックにはトラック番号、シンクブ
    ロック番号を含むID情報がパイロット信号及びディジ
    タル情報信号とともに記録され、前記再生信号に含まれ
    る前記ID情報を検出する再生位置検出手段と、前記シ
    リンダの回転に基づいたタイミングでサンプルパルスを
    発生する時限パルス発生手段と、再生信号に含まれるパ
    イロット信号からヘッドとトラックの相対位置ずれを検
    出しこれに応じたトラッキング誤算信号を出力するトラ
    ッキング誤差検出手段と、前記サンプルパルスによって
    前記トラッキング誤差信号をサンプリングするサンプリ
    ング手段と、前記再生位置検出手段の出力に応じて前記
    データフレーム内の目標シンクブロックが再生されるよ
    う前記パルス発生手段のサンプルパルス発生タイミング
    を補正するタイミング補正手段とを備え、記録時のテー
    プ速度の−1倍速以下もしくは2倍速以上のテープ速度
    で再生を行なう際に、前記タイミング補正手段によって
    タイミング補正されたサンプルパルスによって前記サン
    プリング手段においてサンプルされたトラッキング誤差
    信号に基づいて前記トラッキング制御手段が動作してヘ
    ッド走査とデータフレームとの位相を固定することを特
    徴とするディジタル信号再生装置。
  4. 【請求項4】1データフレームのディジタル信号は、デ
    ィジタル化され圧縮された映像信号Lフレーム(Lは正
    の整数)を含むことを特徴とする請求項1または請求項
    2または請求項3記載のディジタル信号再生装置。
JP5163417A 1993-03-03 1993-07-01 ディジタル信号再生装置 Pending JPH0721633A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5163417A JPH0721633A (ja) 1993-07-01 1993-07-01 ディジタル信号再生装置
EP94103038A EP0618567B1 (en) 1993-03-03 1994-03-01 Signal recording and reproducing apparatus
DE69419646T DE69419646T2 (de) 1993-03-03 1994-03-01 Signalaufzeichnungs- und Wiedergabegerät
KR1019940003926A KR940022397A (ko) 1993-03-03 1994-03-02 신호기록 재생장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5163417A JPH0721633A (ja) 1993-07-01 1993-07-01 ディジタル信号再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0721633A true JPH0721633A (ja) 1995-01-24

Family

ID=15773506

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5163417A Pending JPH0721633A (ja) 1993-03-03 1993-07-01 ディジタル信号再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0721633A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1621338A1 (en) 2004-07-27 2006-02-01 Fuji Photo Film Co., Ltd. Lithographic printing plate precursor and lithographic printing method
EP2105298A1 (en) 2008-03-28 2009-09-30 Fujifilm Corporation Negative-working lithographic printing plate precursor and method of lithographic printing using same
EP2177357A2 (en) 2008-08-29 2010-04-21 Fujifilm Corporation Negative-working lithographic printing plate precursor and method of lithographic printing using same
EP2251195A1 (en) 2009-05-15 2010-11-17 Fujifilm Corporation Lithographic printing plate precursor

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1621338A1 (en) 2004-07-27 2006-02-01 Fuji Photo Film Co., Ltd. Lithographic printing plate precursor and lithographic printing method
EP2105298A1 (en) 2008-03-28 2009-09-30 Fujifilm Corporation Negative-working lithographic printing plate precursor and method of lithographic printing using same
EP2177357A2 (en) 2008-08-29 2010-04-21 Fujifilm Corporation Negative-working lithographic printing plate precursor and method of lithographic printing using same
EP2251195A1 (en) 2009-05-15 2010-11-17 Fujifilm Corporation Lithographic printing plate precursor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH065930B2 (ja) 磁気テ−プ記録再生装置
EP0049989B1 (en) Video tape recording/reproducing apparatus
JPH02107079A (ja) 磁気記録再生装置
JPS58194162A (ja) 回転ヘツド型磁気記録再生装置
JPS5948818A (ja) 磁気録画再生装置
JPH0721633A (ja) ディジタル信号再生装置
JPH06339100A (ja) 記録再生装置
JP3572759B2 (ja) 磁気記録再生装置
KR100261199B1 (ko) 기록 재생 장치
US6263148B1 (en) Variable-mode information signal reproduction apparatus with tracking control
KR100233202B1 (ko) 고속재생모드를 갖는 자기기록 재생장치
JP3884831B2 (ja) 再生装置
KR970006703B1 (ko) 디지틀신호 기록재생장치
JP3060864B2 (ja) トラッキング制御装置
JP3261920B2 (ja) ディジタル信号記録再生装置、ディジタル信号記録装置及びトラッキング制御装置
US6681076B1 (en) Magnetic recording and reproducing apparatus for automatically setting the traveling speed of the recording medium in accordance with the transmission rate of the input digital signal
JP2650751B2 (ja) 映像信号再生装置
JP3336766B2 (ja) トラッキング制御装置及び磁気記録再生装置
EP0655735A1 (en) Signal reproducing apparatus
JP2871154B2 (ja) トラッキング制御装置
KR0183170B1 (ko) 디지탈 브씨알 슬로우 재생방법
JP2966160B2 (ja) 磁気記録再生装置
JP3336809B2 (ja) トラッキング制御装置
JP3565433B2 (ja) ビデオテープレコーダ
JP3040182U (ja) 磁気テープ再生装置