JPH07216010A - オレフィン重合用固体触媒およびこの触媒を用いるオレフィンの重合方法 - Google Patents

オレフィン重合用固体触媒およびこの触媒を用いるオレフィンの重合方法

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JPH07216010A
JPH07216010A JP1064894A JP1064894A JPH07216010A JP H07216010 A JPH07216010 A JP H07216010A JP 1064894 A JP1064894 A JP 1064894A JP 1064894 A JP1064894 A JP 1064894A JP H07216010 A JPH07216010 A JP H07216010A
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group
compound
solid catalyst
olefin
transition metal
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JP1064894A
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English (en)
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Junji Saito
藤 純 治 斎
Toshiyuki Tsutsui
井 俊 之 筒
Narikazu Matsui
居 成 和 松
Koji Kawai
合 浩 二 川
Terunori Fujita
田 照 典 藤
Tatsukazu Ishida
田 達 麗 石
Mamoru Takahashi
橋 守 高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 微粒子状担体に、下記式で表される遷移金属
化合物と、有機アルミニウムオキシ化合物および前記遷
移金属化合物と反応してイオン対を形成する化合物から
選ばれる少なくとも1種の化合物とが担持された固体触
媒成分が含まれた懸濁液中または気相中でオレフィンを
予備重合させてなるオレフィン重合用固体触媒およびこ
の触媒を用いるオレフィンの重合方法。 【化1】 【効果】 メルトテンションの高いオレフィン重合体を
高い重合活性で重合することができ、かつ保存安定性に
優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、オレフィン重合用固体触
媒およびこの触媒を用いるオレフィンの重合方法に関
し、さらに詳細には、微粒子状担体に、特定の遷移金属
化合物が担持された固体触媒成分にオレフィンが予備重
合されてなるオレフィン重合用固体触媒およびこの触媒
を用いるオレフィンの重合方法に関するものである。
【0002】
【発明の技術的背景】従来から、遷移金属化合物と有機
アルミニウム化合物とからなるオレフィン重合用触媒、
たとえば少なくとも2個のシクロペンタジエニル骨格を
有する配位子を含む遷移金属化合物と、有機アルミニウ
ムオキシ化合物(アルミノキサン)とからなるオレフィ
ン重合用触媒が知られている。
【0003】近年、オレフィン重合用触媒として、1個
のシクロペンタジエニル基と、遷移金属原子を含む環構
造の錯体(拘束幾何形状錯体)およびアルミニウム化合
物からなる触媒が提案されている。
【0004】たとえば、特開平3−163088号公報
には、下記式で表される遷移金属化合物と、有機アルミ
ニウムオキシ化合物、有機アルミニウム化合物またはル
イス酸などとを組み合わせた触媒系が、オレフィンの重
合に用いられることが開示されている。
【0005】
【化3】
【0006】(式中、Mは周期律表第3族(スカンジウ
ム以外)、第4〜10族またはランタニド系列の金属で
あり;Cpはシクロペンタジエニル基または置換シクロ
ペンタジエニル基であり;Zはホウ素または周期律表第
1〜4族の一員を含み、かつ、任意にイオウまたは酸素
を含む部分であり;Xはアニオン性配位子または中性ル
イス塩基配位子であり;nは0,1,2,3または4で
あり;Yは窒素、リン、酸素またはイオウを含むアニオ
ン性または非アニオン性の配位子である。)この触媒を
用いてオレフィン重合を行えば、従来知られている遷移
金属化合物を含む触媒系と比べて、ある程度メルトテン
ション(溶融張力)の高い重合体が得られる。しかしな
がらこの触媒を用いてオレフィンを重合すると、得られ
る重合体は粒子性状に劣っていたり、メルトテンション
が充分ではないという問題点がある。
【0007】また、前記遷移金属化合物と、有機アルミ
ニウムオキシ化合物などをアルミナ、シリカなどの担体
に担持させた固体触媒が、オレフィン重合に使用できる
ことも記載されている。しかしながらこの固体触媒を用
いてオレフィンを重合すると、触媒の活性が未だ充分で
はないという問題点があり、またこの固体触媒の重合活
性は、固体触媒の保存時間の経過とともに大きく低下す
るという問題点がある。
【0008】
【発明の目的】本発明は、このような問題点を解決する
ためなされたものであって、高いメルトテンションを有
するオレフィン重合体を、高い重合活性で重合すること
ができ、しかも触媒の保存時間の経過によって重合活性
が低下し難いようなオレフィン重合用固体触媒およびこ
の触媒を用いるオレフィンの重合方法を提供することを
目的としている。
【0009】
【発明の概要】本発明に係る第1のオレフィン重合用固
体触媒は、微粒子状担体に、 (A)下記式(I)で表される遷移金属化合物と、
【0010】
【化4】
【0011】[式中、Mは、第3B族、第4B族、第5
B族または第6B族の遷移金属原子を示し、R1
2 、R3 およびR4 は、それぞれ独立に水素原子、ハ
ロゲン原子、炭素原子数1〜20の炭化水素基、炭素原
子数1〜20のハロゲン化炭化水素基、ケイ素含有基、
ゲルマニウム含有基、酸素含有基、イオウ含有基、窒素
含有基またはリン含有基を示し、Xは、アニオン性配位
子または中性ルイス塩基配位子を示し、nは、Mの原子
価に応じて0,1,2,3または4であり、Yは、−O
−、−S−、−NR5 −、−PR5 −;またはOR5
SR5 、NR5 2 もしくはPR5 2 で表される基を示し、
2個のR5 が縮合環を形成していてもよく、Zは、−S
iR6 2 −、−CR6 2 −、−SiR6 2SiR6 2 −、−
CR6 2CR6 2 −、−CR6=CR6−、−SnR6 2 −、
−GeR6 2 −または−BR6−で表される基を示し、2
個以上のR6 が縮合環を形成していてもよく、またYの
1個以上のR5 とZの1個以上のR6 とが縮合環を形成
してもよい。
【0012】これらの基においてR5 およびR6 は、そ
れぞれ独立に水素原子、炭素原子数1〜20の炭化水素
基、炭素原子数1〜20のハロゲン化炭化水素基または
ケイ素含有基を示す。] (B)(b-1) 有機アルミニウムオキシ化合物、および(b
-2) 前記遷移金属化合物(A)と反応してイオン対を形
成する化合物とからなる群より選ばれる少なくとも1種
の化合物とが担持された固体触媒成分が含まれる懸濁液
中または気相中でオレフィンを予備重合させて調製され
ることを特徴としている。
【0013】本発明に係る第2のオレフィン重合用固体
触媒は、微粒子状担体に、 (A)前記式(I)で表される遷移金属化合物と、 (B)(b-1) 有機アルミニウムオキシ化合物、および(b
-2) 前記遷移金属化合物(A)と反応してイオン対を形
成する化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の
化合物と、が担持された固体触媒成分と、 (C)有機アルミニウム化合物と、が含まれる懸濁液中
または気相中でオレフィンを予備重合させて調製される
ことを特徴としている。
【0014】本発明に係るオレフィンの重合方法は、前
記オレフィン重合用固体触媒の存在下にオレフィンを重
合することを特徴としている。なお、重合時には、有機
アルミニウム化合物を共存させてもよい。
【0015】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係るオレフィン重
合用固体触媒およびオレフィンの重合方法について具体
的に説明する。
【0016】なお、本発明において「重合」という語
は、単独重合のみならず、共重合体を包含した意味で用
いられることがあり、「重合体」という語は単独重合体
のみならず、共重合体を包含した意味で用いられること
がある。
【0017】本発明に係るオレフィン重合用固体触媒
は、微粒子状担体に、 (A)下記式(I)で表される遷移金属化合物と、 (B)(b-1) 有機アルミニウムオキシ化合物および、(b
-2) 前記遷移金属化合物(A)と反応してイオン対を形
成する化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の
化合物とが担持された固体触媒成分が含まれる懸濁液中
または気相中でオレフィンを予備重合させることにより
調製される。
【0018】図1に本発明に係るオレフィン重合用固体
触媒の調製工程の一例を示す。まず、本発明に係るオレ
フィン重合用固体触媒を調製する際に用いられる各成分
について説明する。
【0019】本発明に係るオレフィン重合用固体触媒を
調製する際に用いられる微粒子状担体は、無機化合物ま
たは有機化合物であって、粒径が10〜300μm、好
ましくは20〜200μmの顆粒状ないしは微粒子状の
固体である。
【0020】このうち無機化合物としては、多孔質酸化
物が好ましく、たとえばSiO2、Al23 などを挙げ
ることができる。有機化合物としては、エチレン、プロ
ピレン、1-ブテンなどのα-オレフィン、またはスチレ
ンを主成分として生成される重合体または共重合体を挙
げることができる。
【0021】本発明に係るオレフィン重合用固体触媒を
調製する際に用いられる遷移金属化合物(A)は、下記
式(I)で表される化合物である。
【0022】
【化5】
【0023】式中、Mは、第3B族、第4B族、第5B
族または第6B族の遷移金属原子を示し、具体的には、
スカンジウム(Sc)、イットリウム(Y)、チタニウ
ム(Ti)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(H
f)、バナジウム(V)、ニオブ(Nb)、タンタル
(Ta)、クロム(Cr)、モリブデン(Mo)または
タングステン(W)であり、好ましくはチタニウム、ジ
ルコニウム、ハフニウムであり、特に好ましくはチタニ
ウムである。
【0024】R1 、R2 、R3 およびR4 は、それぞれ
独立に水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜20の
炭化水素基、炭素原子数1〜20のハロゲン化炭化水素
基、ケイ素含有基、ゲルマニウム含有基、酸素含有基、
イオウ含有基、窒素含有基またはリン含有基を示し、具
体的には、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン
原子、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシル、
オクチル、ノニル、ドデシル、アイコシルなどのアルキ
ル基;シクロヘキシル、ノルボルニル、アダマンチルな
どのシクロアルキル基;ビニル、プロペニル、シクロヘ
キセニルなどのアルケニル基;ベンジル、フェニルエチ
ル、フェニルプロピルなどのアリールアルキル基;フェ
ニル、トリル、ジメチルフェニル、トリメチルフェニ
ル、エチルフェニル、プロピルフェニル、ビフェニル、
ナフチル、メチルナフチル、アントラセニル、フェナン
トリルなどのアリール基などの炭素原子数1〜20の炭
化水素基、上記炭化水素基にハロゲン原子が置換した炭
素原子数1〜20のハロゲン化炭化水素基、メチルシリ
ル、フェニルシリルなどの一炭化水素置換シリル;ジメ
チルシリル、ジフェニルシリルなどの二炭化水素置換シ
リル;トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリプロ
ピルシリル、トリシクロヘキシルシリル、トリフェニル
シリル、ジメチルフェニルシリル、メチルジフェニルシ
リル、トリトリルシリル、トリナフチルシリルなどの三
炭化水素置換シリル;トリメチルシリルエーテルなどの
炭化水素置換シリルのシリルエーテル;トリメチルシリ
ルメチルなどのケイ素置換アルキル基;トリメチルシリ
ルフェニルなどのケイ素置換アリール基などのケイ素含
有基、上記ケイ素含有基のケイ素がゲルマニウムに置換
したゲルマニウム含有基、ヒドロオキシ基;メトキシ、
エトキシ、プロポキシ、ブトキシなどのアルコキシ基;
フェノキシ、メチルフェノキシ、ジメチルフェノキシ、
ナフトキシなどのアリロキシ基;フェニルメトキシ、フ
ェニルエトキシなどのアリールアルコキシ基などの酸素
含有基、上記含酸素化合物の酸素がイオウに置換した置
換基などのイオウ含有基;アミノ基;メチルアミノ、ジ
メチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジ
ブチルアミノ、ジシクロヘキシルアミノなどのアルキル
アミノ基;フェニルアミノ、ジフェニルアミノ、ジトリ
ルアミノ、ジナフチルアミノ、メチルフェニルアミノな
どのアリールアミノ基;アルキルアリールアミノ基など
の窒素含有基、ジメチルフォスフィノ、ジフェニルフォ
スフィノなどのフォスフィノ基などのリン含有基であ
る。
【0025】なお、R1 、R2 、R3 およびR4 から選
ばれる2個以上の基、たとえば、R 1 とR2 、R2 とR
3 もしくはR3 とR4 、または、R1 とR2 およびR3
とR 4 が縮合環を形成してもよい。
【0026】また、R1 、R2 、R3 およびR4 から選
ばれる少なくとも1個の基が水素原子以外の置換基であ
ることが望ましい。これらのうちでは、水素原子、炭素
原子数1〜20の炭化水素基、炭素原子数1〜20のハ
ロゲン化炭化水素基、ケイ素含有置換基であるか、また
は、R1 、R2 、R3 およびR4 から選ばれる2個以上
の基が縮合環を形成してなる基であることが好ましく、
炭素原子数1〜20の炭化水素基であるか、または、R
1 、R2 、R3 およびR4 から選ばれる2個以上の基が
縮合環を形成してなる基であることがより好ましい。
【0027】Xは、アニオン性配位子または中性ルイス
塩基配位子を示し、具体的には、ハイドライド;ハロゲ
ン、1〜20個の非水素原子をもつ配位子(基)、たと
えばアルキル、アリールシリル、ゲルミル、アリールオ
キシ、アルコキシ、アミド、シリルオキシなど;または
これらの組合せからなる配位子(基)、たとえば、アル
カリール、アラルキル、シリル、置換アルキル、シリル
置換アリール、アリールオキシアルキル、アリールオキ
シアリール、アルコキシアルキル、アルコキシアリー
ル、アミドアルキル、アミドアリール、シロキシアルキ
ル、シロキシアリール、アミドシロキシアルキル、ハロ
アルキル、ハロアリールなどのアニオン性配位子、1〜
20個の非水素原子をもつ中性ルイス塩基からなる配位
子である。
【0028】nは、Yおよびシクロペンタジエニル基と
の配位(結合)では満たされないMの原子価に相当する
数であり、Mの原子価に応じて0,1,2,3または4
である。
【0029】nが2,3または4である場合、Xはそれ
ぞれ異なっていてもよい。Yは、−O−、−S−、−N
5−、−PR5−;またはOR5 、SR5 、NR 5 2
しくはPR5 2 で表される基を示す。これらの基におい
て、2個のR5 が縮合環を形成していてもよい。
【0030】これらのうちYは、−NR5 −,−PR5
−で示される基であることが好ましく、特に−NR5
で表される基であることが好ましい。ここでR5 は、前
記R1 、R2 、R3 およびR4 と同様の、炭素原子数1
〜20の炭化水素基、炭素原子数1〜20のハロゲン化
炭化水素基またはケイ素含有基である。
【0031】Zは、−SiR6 2−、−CR6 2−、−Si
6 2SiR6 2−、−CR6 2CR6 2−、−CR6=CR
6−、−SnR6 2−、−GeR6 2−または−BR6−で表
される基を示す。これらの基において、2個以上のR6
が縮合環を形成していてもよい。
【0032】Zは、−SiR6 2−,−CR6 2−,−CR
6 2CR6 2−,−GeR6 2−で表される基であることが好
ましく、特に−SiR6 2−で表される基であることが好
ましい。
【0033】ここでR6 は、前記R1 、R2 、R3 およ
びR4 と同様の、炭素原子数1〜20の炭化水素基、炭
素原子数1〜20のハロゲン化炭化水素基またはケイ素
含有基である。
【0034】さらに、Yで示される基の1個以上のR5
と、Zで示される基の1個以上のR 6 とが縮合環を形成
してもよい。本発明に係る遷移金属化合物は、2量体ま
たはオリゴマーとして存在していてもよい。
【0035】このような遷移金属化合物として具体的に
は、(第3級ブチルアミド)(テトラメチル-η5-シク
ロペンタジエニル)-1,2-エタンジイルジルコニウムジ
クロリド、(第3級ブチルアミド)(テトラメチル-η5
-シクロペンタジエニル)-1,2-エタンジイルチタンジク
ロリド、(メチルアミド)(テトラメチル-η5-シクロ
ペンタジエニル)-1,2-エタンジイルジルコニウムジク
ロリド、(メチルアミド)(テトラメチル-η5-シクロ
ペンタジエニル)-1,2-エタンジイルチタンジクロリ
ド、(エチルアミド)(テトラメチル-η5-シクロペン
タジエニル)-メチレンチタンジクロリド、(第3級ブ
チルアミド)ジメチル(テトラメチル-η5-シクロペン
タジエニル)シランチタンジクロリド、(第3級ブチル
アミド)ジメチル(テトラメチル-η5-シクロペンタジ
エニル)シランジルコニウムジベンジル、(ベンジルア
ミド)ジメチル-(テトラメチル-η5-シクロペンタジエ
ニル)シランチタンジクロリド、(フェニルホスフィ
ド)ジメチル(テトラメチル-η5-シクロペンタジエニ
ル)シランジルコニウムジベンジル、(第3級ブチルア
ミド)ジメチル(9-フルオレニル)シランチタンジクロ
リド、(第3級ブチルアミド)ジメチル(1-インデニ
ル)シランチタンジクロリド、(第3級ブチルアミド)
ジメチル{1-(2-メチル-インデニル)}シランチタン
ジクロリド、(フェニルホスフィド)ジメチル(1-イン
デニル)シランチタンジクロリドジメチルシリル(テト
ラメチル-η5-シクロペンタジエニル)t-ブチルアンモ
ニウムチタンジクロリドなどが挙げられる。
【0036】本発明では、上記のような化合物におい
て、ジルコニウムまたはチタニウムを、スカンジウム、
イットリウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タン
タル、クロム、モリブデンまたはタングステンに置き換
えた遷移金属化合物を用いることもできる。
【0037】このような遷移金属化合物(A)は、特開
平3−163088号公報に開示されているような方法
に準じて、たとえば該公報の実施例に記載された方法に
よって製造することができる。
【0038】次に、有機アルミニウムオキシ化合物(b-
1) について説明する。本発明に係るオレフィン重合用
固体触媒を調製する際に用いられる有機アルミニウムオ
キシ化合物(b-1) は、従来公知のアルミノキサンであっ
てもよく、また特開平2−78687号公報に開示され
ているようなベンゼン不溶性の有機アルミニウムオキシ
化合物であってもよい。
【0039】従来公知のアルミノキサンは、たとえば下
記のような方法によって製造することができる。 (1)吸着水を含有する化合物あるいは結晶水を含有す
る塩類、たとえば塩化マグネシウム水和物、硫酸銅水和
物、硫酸アルミニウム水和物、硫酸ニッケル水和物、塩
化第1セリウム水和物などの炭化水素媒体懸濁液に、ト
リアルキルアルミニウムなどの有機アルミニウム化合物
を添加して反応させる方法。 (2)ベンゼン、トルエン、エチルエーテル、テトラヒ
ドロフランなどの媒体中で、トリアルキルアルミニウム
などの有機アルミニウム化合物に直接水、氷または水蒸
気を作用させる方法。 (3)デカン、ベンゼン、トルエンなどの媒体中でトリ
アルキルアルミニウムなどの有機アルミニウム化合物
に、ジメチルスズオキシド、ジブチルスズオキシドなど
の有機スズ酸化物を反応させる方法。
【0040】なお、該アルミノキサンは、少量の有機金
属成分を含有してもよい。また回収された上記のアルミ
ノキサンの溶液から溶媒あるいは未反応有機アルミニウ
ム化合物を蒸留して除去した後、溶媒に再溶解またはア
ルミノキサンの貧溶媒に懸濁させてもよい。
【0041】アルミノキサンを調製する際に用いられる
有機アルミニウム化合物として具体的には、トリメチル
アルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリプロピル
アルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム、トリn-
ブチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、ト
リsec-ブチルアルミニウム、トリtert- ブチルアルミニ
ウム、トリペンチルアルミニウム、トリヘキシルアルミ
ニウム、トリオクチルアルミニウム、トリデシルアルミ
ニウムなどのトリアルキルアルミニウム;トリシクロヘ
キシルアルミニウム、トリシクロオクチルアルミニウム
などのトリシクロアルキルアルミニウム;ジメチルアル
ミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムクロリド、ジ
エチルアルミニウムブロミド、ジイソブチルアルミニウ
ムクロリドなどのジアルキルアルミニウムハライド;ジ
エチルアルミニウムハイドライド、ジイソブチルアルミ
ニウムハイドライドなどのジアルキルアルミニウムハイ
ドライド;ジメチルアルミニウムメトキシド、ジエチル
アルミニウムエトキシドなどのジアルキルアルミニウム
アルコキシド;ジエチルアルミニウムフェノキシドなど
のジアルキルアルミニウムアリーロキシドなどが挙げら
れる。
【0042】これらのうち、トリアルキルアルミニウム
およびトリシクロアルキルアルミニウムが好ましく、ト
リアルキルアルミニウムが特に好ましい。また、アルミ
ノキサンを調製する際に用いられる有機アルミニウム化
合物として、下記式(II)で表されるイソプレニルアル
ミニウムを用いることもできる。
【0043】 (i-C49X Aly (C510Z … (II) (式中、x、y、zは正の数であり、z≧2xであ
る。) 上記のような有機アルミニウム化合物は、単独であるい
は組合せて用いられる。
【0044】アルミノキサンの調製に用いられる溶媒と
しては、ベンゼン、トルエン、キシレン、クメン、シメ
ンなどの芳香族炭化水素、ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン、デカン、ドデカン、ヘキサデカン、オク
タデカンなどの脂肪族炭化水素、シクロペンタン、シク
ロヘキサン、シクロオクタン、メチルシクロペンタンな
どの脂環族炭化水素、ガソリン、灯油、軽油などの石油
留分あるいは上記芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、脂
環族炭化水素のハロゲン化物とりわけ、塩素化物、臭素
化物などの炭化水素溶媒が挙げられる。その他、エチル
エーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類を用い
ることもできる。これらの溶媒のうち特に芳香族炭化水
素が好ましい。
【0045】なお、本発明で用いられる有機アルミニウ
ムオキシ化合物(b-1) は、少量のアルミニウム以外の金
属の有機化合物成分を含有していてもよい。次に、前記
遷移金属化合物(A)と反応してイオン対を形成する化
合物(b-2)について説明する。
【0046】本発明に係るオレフィン重合用固体触媒を
調製する際に用いられる前記遷移金属化合物(A)と反
応してイオン対を形成する化合物(b-2) としては、特開
平1−501950号公報、特開平1−502036号
公報、特開平3−179005号公報、特開平3−17
9006号公報、特開平3−207703号公報、特開
平3−207704号公報、US−547718号公報
などに記載されたルイス酸、イオン性化合物およびカル
ボラン化合物を挙げることができる。
【0047】ルイス酸としては、トリフェニルボロン、
トリス(4-フルオロフェニル)ボロン、トリス(p-トリ
ル)ボロン、トリス(o-トリス)ボロン、トリス(3,5-
ジメチルフェニル)ボロン、トリス(ペンタフルオロフ
ェニル)ボロン、MgCl2、Al23、SiO2-Al2
3 などが挙げられる。
【0048】イオン性化合物としては、トリフェニルカ
ルベニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレ
ート、トリn-ブチルアンモニウムテトラキス(ペンタフ
ルオロフェニル)ボレート、N,N-ジメチルアニリニウム
テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、フェ
ロセニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート
などが挙げられる。
【0049】カルボラン化合物としては、ドデカボラ
ン、1-カルバウンデカボラン、ビスn-ブチルアンモニウ
ム(1-カルベドデカ)ボレート、トリn-ブチルアンモニ
ウム(7,8-ジカルバウンデカ)ボレート、トリn-ブチル
アンモニウム(トリデカハイドライド-7-カルバウンデ
カ)ボレートなどが挙げられる。
【0050】このような前記遷移金属化合物(A)と反
応してイオン対を形成する化合物(b-2) は、2種以上を
混合して用いることもできる。本発明に係るオレフィン
重合用固体触媒は、上記のような微粒子状担体と、遷移
金属化合物(A)と、有機アルミニウムオキシ化合物(b
-1) および前記遷移金属化合物(A)と反応してイオン
対を形成する化合物(b-2) からなる群より選ばれる少な
くとも1種の化合物とを用いて調製されるが、これらと
ともに必要に応じて有機アルミニウム化合物(C)を用
いてもよい。
【0051】このような有機アルミニウム化合物(C)
としては、たとえば下記式(III)で表される有機アル
ミニウム化合物を挙げることができる。 Ra nAlX3-n … (III) (式中、Ra は、炭素原子数1〜12の炭化水素基を示
し、Xは、ハロゲン原子または水素原子を示し、nは、
1〜3である。) 上記式(III)において、Ra は、炭素原子数1〜12
の炭化水素基、たとえばアルキル基、シクロアルキル基
またはアリ−ル基であるが、具体的には、メチル基、エ
チル基、n-プロピル基、イソプロピル基、イソブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、シクロペン
チル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリル基など
である。
【0052】このような有機アルミニウム化合物として
は、具体的には、以下のような化合物が挙げられる。ト
リメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ
イソプロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウ
ム、トリオクチルアルミニウム、トリ2-エチルヘキシル
アルミニウムなどのトリアルキルアルミニウム;イソプ
レニルアルミニウムなどのアルケニルアルミニウム;ジ
メチルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウムク
ロリド、ジイソプロピルアルミニウムクロリド、ジイソ
ブチルアルミニウムクロリド、ジメチルアルミニウムブ
ロミドなどのジアルキルアルミニウムハライド;メチル
アルミニウムセスキクロリド、エチルアルミニウムセス
キクロリド、イソプロピルアルミニウムセスキクロリ
ド、ブチルアルミニウムセスキクロリド、エチルアルミ
ニウムセスキブロミドなどのアルキルアルミニウムセス
キハライド;メチルアルミニウムジクロリド、エチルア
ルミニウムジクロリド、イソプロピルアルミニウムジク
ロリド、エチルアルミニウムジブロミドなどのアルキル
アルミニウムジハライド;ジエチルアルミニウムハイド
ライド、ジイソブチルアルミニウムハイドライドなどの
アルキルアルミニウムハイドライドなど。
【0053】また有機アルミニウム化合物(C)とし
て、下記式(IV)で表される化合物を用いることもでき
る。 Ra nAlX3-n … (IV) (式中、Ra は、上記と同様であり、Xは、−OR
b 基、−OSiRc 3 基、−OAlRd 2 基、−NRe 2
基、−SiRf 3 基または−N(Rg)AlRh 2 基であ
り、nは、1〜2であり、Rb 、Rc 、Rd およびRh
は、メチル基、エチル基、イソプロピル基、イソブチル
基、シクロヘキシル基、フェニル基などであり、R
e は、水素原子、メチル基、エチル基、イソプロピル
基、フェニル基、トリメチルシリル基などであり、Rf
およびRg は、メチル基、エチル基などである。) このような上記式(IV)で表される有機アルミニウム化
合物のなかでは、式Ra nAl(OAlRd 23-n で表さ
れる化合物、たとえばEt2AlOAlEt2、(iso-B
u)2AlOAl(iso-Bu)2 などが好ましい。
【0054】上記式(III)および(IV)で表される有
機アルミニウム化合物の中では、式Ra 3 Alで表され
る化合物が好ましく、特にRa がイソアルキル基である
化合物が好ましい。
【0055】本発明に係るオレフィン重合用固体触媒
は、前記微粒子状担体に、前記遷移金属化合物(A)
と、有機アルミニウムオキシ化合物(b-1) および、前記
遷移金属化合物(A)と反応してイオン対を形成する化
合物(b-2) からなる群より選ばれる少なくとも一種の化
合物とが担持された固体触媒成分が含まれる懸濁液中ま
たは気相中でオレフィンを予備重合させることにより調
製することができる。
【0056】ここで用いられる固体触媒成分は、前記微
粒子状担体と、前記遷移金属化合物(A)〔成分
(A)〕と、有機アルミニウムオキシ化合物(b-1) 〔成
分(b-1) 〕および成分(A)と反応してイオン対を形成
する化合物(b-2) 〔成分(b-2) 〕からなる群より選ばれ
る少なくとも一種の化合物と、必要に応じて、有機アル
ミニウム化合物(C)〔成分(C)〕とを不活性炭化水
素媒体中で混合接触させることにより調製することがで
きる。
【0057】固体触媒成分の調製に用いられる不活性炭
化水素媒体としては、後述する重合に用いられる不活性
炭化水素媒体と同様のものを挙げることができる。固体
触媒成分を調製する際の各成分の混合順序は任意に選ば
れるが、微粒子状担体と、成分(b-1) および/または成
分(b-2) とを混合接触させ、次いで成分(A)を混合接
触させるか、成分(b-1) および/または成分(b-2) と成
分(A)との混合物と、微粒子状担体とを混合接触させ
ることが好ましい。
【0058】なお、混合接触は攪拌下に行うことが望ま
しい。上記各成分を混合するに際して、成分(A)は、
該成分(A)に由来する遷移金属原子に換算して微粒子
状担体1gあたり、通常5×10-6〜5×10-4モル、
好ましくは10-5〜2×10-4モルの量で用いられ、成
分(A)の濃度は、該成分(A)に由来する遷移金属原
子に換算して約10-4〜2×10-2モル/リットル(溶
媒)、好ましくは2×10-4〜10-2モル/リットル
(溶媒)の範囲である。成分(b-1) 中のアルミニウム原
子と、成分(A)中の遷移金属との原子比(Al/遷移
金属)は、通常10〜1000、好ましくは20〜50
0である。成分(b-2) は、成分(A)と成分(b-2) との
モル比(成分(A)/成分(b-2) )は、通常0.01〜
10、好ましくは0.1〜5の範囲である。
【0059】また、有機アルミニウム化合物(C)を用
いる場合には、成分(C)中のアルミニウム原子と、成
分(A)中の遷移金属との原子比(Al/遷移金属)
は、通常1〜200、好ましくは2〜100である。
【0060】上記各成分を混合する際の混合温度は、通
常−50〜150℃、好ましくは−20〜120℃であ
り、接触時間は1〜1000分間、好ましくは5〜60
0分間である。また、混合接触時には混合温度を変化さ
せてもよい。
【0061】本発明に係るオレフィン重合用固体触媒
は、前記固体触媒成分が含まれる懸濁液中または気相
中、好ましくは不活性炭化水素媒体中にオレフィンを導
入し予備重合することにより調製することができる。予
備重合は、成分(C)の共存下に行ってもよい。
【0062】予備重合を懸濁液中で行うに際して、固体
触媒成分は、該固体触媒成分中の成分(A)の量に換算
して、通常10-5〜2×10-2モル/リットル(溶
媒)、好ましくは5×10-5〜10-2モル/リットル
(溶媒)の量で用いられる。
【0063】有機アルミニウム化合物(C)を用いる場
合には、成分(C)中のアルミニウム原子と、固体触媒
成分中の成分(A)に由来する遷移金属原子との原子比
(Al/遷移金属)は、通常1〜500、好ましくは2
〜200である。
【0064】予備重合温度は−20〜60℃、好ましく
は0〜50℃、より好ましくは10〜40℃であり、ま
た予備重合時間は0.5〜100時間、好ましくは1〜
50時間程度である。
【0065】予備重合に用いられる不活性炭化水素媒体
としては、後述する重合に用いられる不活性炭化水素媒
体と同様のものを挙げることができる。予備重合を気相
中で行うに際して、固体触媒成分は、該固体触媒成分中
の成分(A)の量に換算して、重合容積1リットル当た
り、通常10-5〜2×10-2モル、好ましくは5×10
-5〜10-2モルの量で用いられる。有機アルミニウム化
合物(C)を用いる場合には、成分(C)中のアルミニ
ウム原子と、固体触媒成分中の成分(A)に由来する遷
移金属原子との原子比(Al/遷移金属)は、通常1〜
500、好ましくは2〜200である。
【0066】予備重合温度は−20〜60℃、好ましく
は0〜50℃であり、また予備重合時間は0.5〜10
0時間、好ましくは1〜50時間である。予備重合に用
いられるオレフィンとしては、炭素原子数が2〜20の
α-オレフィン、たとえばエチレン、プロピレン、1-ブ
テン、1-ペンテン、4-メチル-1-ペンテン、1-ヘキセ
ン、1-オクテン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセ
ン、3-メチル-1-ブテン、3-メチル-1-ペンテンなどを例
示することができる。これらの中で好ましいのは、重合
時に用いるオレフィンである。
【0067】上記のようにして得られた本発明に係るオ
レフィン重合用固体触媒は、微粒子状担体1gあたり約
5×10-6〜5×10-4グラム原子、好ましくは10-5
〜2×10-4グラム原子の遷移金属原子が担持され、約
10-3〜5×10-2グラム原子、好ましくは2×10-3
〜2×10-2グラム原子のアルミニウム原子が担持され
ていることが望ましい。また成分(b-2) は、成分(b-2)
に由来するホウ素原子として5×10-6〜5×10-4
ラム原子、好ましくは10-5〜2×10-4グラム原子の
量で担持されていることが望ましい。
【0068】この予備重合によって生成する重合体量
は、微粒子状担体1gあたり0.05〜500g、好ま
しくは0.1〜300g、特に好ましくは0.2〜10
0gの範囲であることが望ましい。
【0069】なお、本発明に係るオレフィン重合用固体
触媒は、上記のような各成分以外にもオレフィン重合に
有用な他の成分が含まれていてもよい。このような本発
明に係るオレフィンの重合用固体触媒を用いれば、種々
の方法により高い重合活性でオレフィンを重合すること
ができる。
【0070】オレフィンの重合は、溶液重合、懸濁重合
などの液相重合法あるいは気相重合法いずれにおいても
実施することができる。液相重合では、不活性炭化水素
媒体あるいはオレフィン自身を媒体として用いることも
できる。
【0071】不活性炭化水素媒体として具体的には、ブ
タン、イソブタン、ペンタン、ヘキサン、オクタン、デ
カン、ドデカン、ヘキサデカン、オクタデカンなどの脂
肪族系炭化水素;シクロペンタン、メチルシクロペンタ
ン、シクロヘキサン、シクロオクタンなどの脂環族系炭
化水素;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族系
炭化水素;ガソリン、灯油、軽油などの石油留分などが
挙げられる。
【0072】本発明のオレフィン重合用固体触媒を用い
て、懸濁重合法を実施する場合には、重合温度は通常5
0〜100℃、好ましくは60〜90℃の範囲であるこ
とが望ましい。溶液重合法を実施する際には、重合温度
は、通常60〜250℃、好ましくは100〜200℃
の範囲であることが望ましい。また、気相重合法を実施
する際には、重合温度は通常50〜120℃、好ましく
は60〜100℃の範囲であることが望ましい。
【0073】懸濁重合法、溶液重合法または気相重合法
でオレフィンを重合する場合には、オレフィン重合用固
体触媒は、該触媒中の遷移金属化合物(A)に由来する
遷移金属原子に換算して、通常10-8〜10-1グラム原
子/リットル、好ましくは10-7〜5×10-2グラム原
子/リットルの量で用いられることが望ましい。
【0074】重合圧力は、通常、常圧ないし100kg
/cm2、好ましくは常圧〜50kg/cm2の条件下で
あり、重合は、回分式、半連続式、連続式のいずれの方
式においても行うことができる。さらに重合を反応条件
の異なる2段以上に分けて行うことも可能である。
【0075】得られるオレフィン重合体の分子量は、重
合系に水素を存在させるか、あるいは重合温度を変化さ
せることによって調節することができる。本発明のオレ
フィン重合用固体触媒を用いて重合することができるオ
レフィンとしては、炭素原子数が2〜20のα-オレフ
ィン、たとえばエチレン、プロピレン、1-ブテン、1-ペ
ンテン、1-ヘキセン、4-メチル-1-ペンテン、1-オクテ
ン、1-デセン、1-ドデセン、1-テトラデセン、1-ヘキサ
デセン、1-オクタデセン、1-エイコセン;炭素原子数が
3〜20の環状オレフィン、たとえばシクロペンテン、
シクロヘプテン、ノルボルネン、5-メチル-2-ノルボル
ネン、テトラシクロドデセン、2-メチル-1,5,8-ジメタ
ノ-1,2,3,4,4a,5,8,8a-オクタヒドロナフタレンなどを
挙げることができる。さらにスチレン、ビニルシクロヘ
キサン、ジエンなどを用いることもできる。
【0076】本発明のオレフィン重合用固体触媒は、エ
チレン単独重合、または、エチレンと他のオレフィンと
の共重合に好ましく用いられる。本発明により得られた
オレフィン(共)重合体は、190℃、2.16kg荷
重の条件下に測定したメルトフローレートが、通常0.
01〜200g/10分の範囲にあり、密度が、通常0.
88〜0.970g/cm3 の範囲にあり、メルトテン
ション(MT)とメルトフローレート(MFR)とが、
通常下記式で示される関係を満たす。
【0077】MT≧3.7×(MFR)-0.68
【0078】
【発明の効果】本発明に係るオレフィン重合用固体触媒
は、高い重合活性でオレフィンを重合することができ
る。また、得られたオレフィン(共)重合体は、高いメ
ルトテンションを有している。さらに、オレフィン重合
用固体触媒は、保存安定性に優れており、長時間保存し
ても重合活性の低下が少ない。
【0079】本発明に係るオレフィンの重合方法は、高
い重合活性でオレフィンを重合することができる。ま
た、高いメルトテンションを有するオレフィン(共)重
合体を製造することができる。
【0080】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。
【0081】なお、本実施例において得られたオレフィ
ン(共)重合体のメルトフローレート、密度およびメル
トテンションは下記のようにして測定した。 [メルトフローレート(MFR)]ASTM D123
8−65Tに従い190℃、2.16kg荷重の条件下
に測定した。
【0082】[密度]MFR測定時に得られるストラン
ドを120℃で1時間熱処理し、1時間かけて室温まで
徐冷したのち、密度勾配管で測定した。
【0083】[メルトテンション(MT)]溶融させた
ポリマーを一定速度で延伸した時の応力を測定すること
により決定される。すなわち、東洋精機製作所製、MT
測定機を用い、樹脂温度190℃、押し出し速度15m
m/分、巻取り速度10〜20m/分、ノズル径2.0
9mmφ、ノズル長さ8mmの条件で行った。
【0084】
【実施例1】 [固体触媒成分の調製]250℃で10時間乾燥したシ
リカ10kgを、154リットルのトルエンで懸濁状に
した後、0℃まで冷却した。その後、メチルアルミノキ
サン溶液(Al;1.33モル/リットル)57.5リ
ットルを1時間で滴下した。この際系内の温度は0℃に
保った。引き続き0℃で30分間反応させ、次いで1.
5時間かけて95℃まで昇温し、その温度で20時間反
応させた。その後60℃まで降温し、上澄み液をデカン
テーション法によって除去した。得られた固体成分
(a)をトルエンで2回洗浄した後、トルエンで再懸濁
化して全容積を200リットルにした。
【0085】得られた固体成分(a)の懸濁液22.4
mlを200mlのガラス製フラスコへ移し、さらにト
ルエン175mlとジメチルシリル(テトラメチルシク
ロペンタジエニル)t-ブチルアンモニウムチタンジクロ
リドのトルエン溶液(Ti;0.01モル/リットル)
4.8mlとを加え、室温で2時間攪拌した。得られた
固体触媒成分(b)の懸濁液をヘキサン200mlで3
回洗浄し、ヘキサンを加えて200mlの懸濁液とし
た。
【0086】[予備重合触媒の調製]次いでこの固体触
媒成分(b)の懸濁液にトリイソブチルアルミニウムの
デカン溶液(Al;1.0モル/リットル)2.5ml
を加え、エチレンガス(常圧)を連続的に導入し、30
℃で2時間予備重合を行った。その後この懸濁液をヘキ
サン200mlで3回洗浄し、ヘキサンを加えて100
mlの懸濁液とした。
【0087】このようにして得られたオレフィン重合用
固体触媒〔予備重合触媒(1)〕は、シリカ1g当たり
チタンを1.3mg、アルミニウムを153mgおよび
エチレン重合体を3gの量で含有していた。
【0088】[重合]充分に窒素置換した内容積2リッ
トルのステンレス製オートクレーブに、ヘキサン1リッ
トルを装入し、室温で15分間エチレンガス(常圧)を
導入した。
【0089】次いで、系内を60℃とし、トリイソブチ
ルアルミニウムのデカン溶液(Al;1.0モル/リッ
トル)1.0mlを添加し、さらに上記予備重合触媒
(1)12.6ml(チタン原子換算で0.005ミリ
グラム原子)をオートクレーブに添加した。
【0090】その後、エチレンガスを導入し、系内を8
0℃に昇温して、全圧を8kg/cm2-Gに保ち90分
間重合を行った。重合終了後、濾過し、残ったポリマ−
をヘキサンで洗浄した後、80℃で10時間乾燥した。
【0091】得られたエチレン重合体は、38.5gで
あり、重合活性は7700g-PE/mmol-Tiであ
り、MFRは0.01g/10分以下であった。
【0092】
【比較例1】 [固体状触媒の調製]実施例1で調製した固体成分
(a)の懸濁液22.4mlを200mlのガラス製フ
ラスコへ移し、さらにトルエン175mlとジメチルシ
リル(テトラメチルシクロペンタジエニル)t-ブチルア
ンモニウムチタンジクロリドのトルエン溶液(Ti;
0.01モル/リットル)4.8mlとを加え、室温で
2時間攪拌した。この懸濁液をヘキサン200mlで3
回洗浄し、ヘキサンを加えて50mlの懸濁液とした。
【0093】このようにして得られた固体状触媒(1)
は、シリカ1g当たりチタン1.29mg、およびアル
ミニウムを184mgの量で含有していた。 [重合]前記固体状触媒(1)を用いた以外は、実施例
1と全く同様にエチレンの重合を行った。
【0094】得られたエチレン重合体は、26.5gで
あり、重合活性は5300g-PE/mmol-Tiであ
り、MFRは0.01g/10分以下であった。
【0095】
【実施例2】 [固体触媒成分の調製]実施例1で得られた固体成分
(a)の懸濁液67.1mlを400mlのガラス製フ
ラスコへ移し、さらにトルエン320mlとジメチルシ
リル(テトラメチルシクロペンタジエニル)t-ブチルア
ンモニウムチタンジクロリドのトルエン溶液(Ti;
0.01モル/リットル)10mlとを加え、室温で2
時間攪拌した。得られた固体触媒成分(c)の懸濁液を
ヘキサン300mlで3回洗浄し、ヘキサンを加えて4
00mlの懸濁液とした。
【0096】[予備重合触媒の調製]次いでこの固体触
媒成分(c)の懸濁液にトリイソブチルアルミニウムの
デカン溶液(Al;1.0モル/リットル)5mlを加
え、エチレンガス(常圧)を連続的に導入し、30℃で
2時間予備重合を行った。その後この懸濁液をヘキサン
200mlで3回洗浄し、ヘキサンを加えて150ml
の懸濁液とした。
【0097】このようにして得られたオレフィン重合用
固体触媒〔予備重合触媒(2)〕は、シリカ1g当たり
チタンを0.95mg、アルミニウムを155mgおよ
びエチレン重合体を3gの量で含有していた。
【0098】[重合]充分に窒素置換した内容積2リッ
トルのステンレス製オートクレーブに、ヘキサン1リッ
トルを装入し、室温で15分間エチレンガス(常圧)を
導入した。
【0099】次いで、系内を60℃とし、1-ヘキセン1
7ml、トリイソブチルアルミニウムのデカン溶液(A
l;1.0モル/リットル)1.0mlを添加し、さら
に上記予備重合触媒(2)8.6ml(ジルコニウム原
子換算で0.005ミリグラム原子)をオートクレーブ
に添加した。
【0100】その後、エチレンガスを導入し、系内を8
0℃に昇温して、全圧を8kg/cm2-Gに保ち90分
間重合を行った。重合終了後、懸濁液を濾過し、残った
ポリマ−をメタノールで洗浄した後、80℃で10時間
乾燥した。
【0101】得られたエチレン・1-ヘキセン共重合体
は、83.4gであり。重合活性は16700g-ポリ
マー/mmol-Tiであり、MFRは1.29g/10
分であり、密度は0.923g/cm3 であり、MTは
4.0gであった。
【0102】
【実施例3】重合を予備重合触媒(2)を調製してから
24時間経過した後に行った以外は、実施例2と同様に
してエチレンと1-ヘキセンの共重合を行った。なお予備
重合触媒(2)は、窒素下室温で保存した。
【0103】得られたエチレン・1-ヘキセン共重合体
は、78.3gであり、重合活性は15700g-ポリ
マー/mmol-Tiであり、実施例2の94%の活性
を示した。また、エチレン・1-ヘキセン共重合体のMF
Rは1.06g/10分であり、密度は0.923g/c
3であり、MTは4.8gであった。
【0104】
【比較例2】 [固体状触媒の調製]実施例1で得られた固体成分
(a)の懸濁液67.1mlを400mlのガラス製フ
ラスコへ移し、さらにトルエン320mlとジメチルシ
リル(テトラメチルシクロペンタジエニル)t-ブチルア
ンモニウムチタンジクロリドのトルエン溶液(Ti;
0.01モル/リットル)10mlとを加え、室温で2
時間攪拌した。この懸濁液をヘキサン300mlで3回
洗浄し、ヘキサンを加えて150mlの懸濁液とした。
【0105】このようにして得られた固体状触媒(2)
の懸濁液は、シリカ1gに対してチタン1.27mg、
およびアルミニウムを179mgの量で含有していた。 [重合]前記固体状触媒(2)6.5ml(ジルコニウ
ム原子換算で0.005ミリグラム原子)を使用した以
外は、実施例2と同様にしてエチレンと1-ヘキセンの共
重合を行った。
【0106】得られたエチレン・1-ヘキセン共重合体
は、55.6gであり、重合活性は11100g-ポリ
マー/mmol-Tiであり、MFRは1.66g/10
分であり、密度は0.925g/cm3であり、MTは
3.4gであった。
【0107】
【比較例3】重合を固体状触媒(2)を調製してから2
4時間経過した後に行った以外は、比較例2と同様にし
てエチレンと1-ヘキセンの共重合を行った。なお固体状
触媒(2)は、窒素下室温で保存した。
【0108】得られたエチレン・1-ヘキセン共重合体
は、31.2gであり、重合活性は6240g-ポリマ
ー/mmol-Tiであり、比較例3の56%の活性を
示した。また、エチレン・1-ヘキセン共重合体のMFR
は1.38g/10分であり、密度は0.925g/cm
3であり、MTは3.9gであった。
【0109】
【比較例4】 [重合]充分に窒素置換した内容積2リットルのステン
レス製オートクレーブに、ヘキサン850mlと1-オク
テン150mlとを装入し、系内を150℃に昇温し
た。次いで、充分に窒素置換したガラス製容器にジメチ
ルシリル(テトラメチルシクロペンタジエニル)t-ブチ
ルアンモニウムチタンジクロリド7.35mg、メチル
アルミノキサン溶液(Al;1.62モル/リットル)
6.15mlおよびトルエン18.9mlを加え、15
分間攪拌することで触媒を調製した。
【0110】上記で調製された触媒5ml(チタン原子
換算で0.004ミリグラム原子)をエチレンガスとと
もにオートクレーブに圧入することにより重合を開始し
た。その後、エチレンガスのみを導入しながら、全圧を
30kg/cm2 に保ち、160℃で30分間重合を行
った。
【0111】メタノールをオートクレーブに添加するこ
とにより、重合を停止し脱圧した後、ポリマー溶液を大
量のメタノールに投入することによりポリマーを析出さ
せた。濾過によりポリマーを回収し、減圧下、80℃で
10時間乾燥することにより、エチレン重合体29.2
gを得た。
【0112】得られたエチレン重合体のMFRは1.7
8g/10分であり、密度は0.904g/cm3 であ
り、MTは2.2gであった。
【0113】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るオレフィン重合用固体触媒の調
製工程を示す説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川 合 浩 二 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内 (72)発明者 藤 田 照 典 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内 (72)発明者 石 田 達 麗 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内 (72)発明者 高 橋 守 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】微粒子状担体に、 (A)下記式(I)で表される遷移金属化合物と、 【化1】 [式中、Mは、第3B族、第4B族、第5B族または第
    6B族の遷移金属原子を示し、 R1 、R2 、R3 およびR4 は、それぞれ独立に水素原
    子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜20の炭化水素基、
    炭素原子数1〜20のハロゲン化炭化水素基、ケイ素含
    有基、ゲルマニウム含有基、酸素含有基、イオウ含有
    基、窒素含有基またはリン含有基を示し、 Xは、アニオン性配位子または中性ルイス塩基配位子を
    示し、 nは、Mの原子価に応じて0,1,2,3または4であ
    り、 Yは、−O−、−S−、−NR5 −、−PR5 −;また
    はOR5 、SR5 、NR5 2 もしくはPR5 2 で表される
    基を示し、2個のR5 が縮合環を形成していてもよく、 Zは、−SiR6 2 −、−CR6 2 −、−SiR6 2SiR
    6 2 −、−CR6 2CR6 2 −、−CR6=CR6−、−Sn
    6 2 −、−GeR6 2 −または−BR6−で表される基
    を示し、2個以上のR6 が縮合環を形成していてもよ
    く、またYの1個以上のR5 とZの1個以上のR6 とが
    縮合環を形成してもよい。これらの基においてR5 およ
    びR6 は、それぞれ独立に水素原子、炭素原子数1〜2
    0の炭化水素基、炭素原子数1〜20のハロゲン化炭化
    水素基またはケイ素含有基を示す。] (B)(b-1) 有機アルミニウムオキシ化合物、および(b
    -2) 前記遷移金属化合物(A)と反応してイオン対を形
    成する化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の
    化合物と、が担持された固体触媒成分が含まれる懸濁液
    中または気相中でオレフィンを予備重合させてなるオレ
    フィン重合用固体触媒。
  2. 【請求項2】微粒子状担体に、 (A)下記式(I)で表される遷移金属化合物と、 【化2】 [式中、Mは、第3B族、第4B族、第5B族または第
    6B族の遷移金属原子を示し、 R1 、R2 、R3 およびR4 は、それぞれ独立に水素原
    子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜20の炭化水素基、
    炭素原子数1〜20のハロゲン化炭化水素基、ケイ素含
    有基、ゲルマニウム含有基、酸素含有基、イオウ含有
    基、窒素含有基またはリン含有基を示し、 Xは、アニオン性配位子または中性ルイス塩基配位子を
    示し、 nは、Mの原子価に応じて0,1,2,3または4であ
    り、 Yは、−O−、−S−、−NR5 −、−PR5 −;また
    はOR5 、SR5 、NR5 2 もしくはPR5 2 で表される
    基を示し、2個のR5 が縮合環を形成していてもよく、 Zは、−SiR6 2 −、−CR6 2 −、−SiR6 2SiR
    6 2 −、−CR6 2CR6 2 −、−CR6=CR6−、−Sn
    6 2 −、−GeR6 2 −または−BR6−で表される基
    を示し、2個以上のR6 が縮合環を形成していてもよ
    く、またYの1個以上のR5 とZの1個以上のR6 とが
    縮合環を形成してもよい。これらの基においてR5 およ
    びR6 は、それぞれ独立に水素原子、炭素原子数1〜2
    0の炭化水素基、炭素原子数1〜20のハロゲン化炭化
    水素基またはケイ素含有基を示す。] (B)(b-1) 有機アルミニウムオキシ化合物、および(b
    -2) 前記遷移金属化合物(A)と反応してイオン対を形
    成する化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種の
    化合物と、が担持された固体触媒成分と、 (C)有機アルミニウム化合物とが含まれる懸濁液中ま
    たは気相中でオレフィンを予備重合させてなるオレフィ
    ン重合用固体触媒。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のオレフィン重
    合用固体触媒の存在下にオレフィンを重合することを特
    徴とするオレフィンの重合方法。
  4. 【請求項4】請求項1または2に記載のオレフィン重合
    用固体触媒と、(C)有機アルミニウム化合物との存在
    下にオレフィンを重合することを特徴とするオレフィン
    の重合方法。
JP1064894A 1994-02-01 1994-02-01 オレフィン重合用固体触媒およびこの触媒を用いるオレフィンの重合方法 Pending JPH07216010A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002105132A (ja) * 2000-07-26 2002-04-10 Mitsui Chemicals Inc ポリマーおよびその製造方法
JP2008530333A (ja) * 2005-02-21 2008-08-07 イネオス ヨーロッパ リミテッド 重合触媒

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JP2002105132A (ja) * 2000-07-26 2002-04-10 Mitsui Chemicals Inc ポリマーおよびその製造方法
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