JPH07214614A - 射出成形機における射出制御方法 - Google Patents

射出成形機における射出制御方法

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JPH07214614A
JPH07214614A JP1257494A JP1257494A JPH07214614A JP H07214614 A JPH07214614 A JP H07214614A JP 1257494 A JP1257494 A JP 1257494A JP 1257494 A JP1257494 A JP 1257494A JP H07214614 A JPH07214614 A JP H07214614A
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JP
Japan
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resin
injection
sensor
time
screw
Prior art date
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Pending
Application number
JP1257494A
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English (en)
Inventor
Masahiro Kami
昌弘 紙
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 射出条件を補正して最適な射出工程を実現す
る。 【構成】 金型内の樹脂流動途中に樹脂センサを装着し
て樹脂の流動先端が通過する時刻における実測のスクリ
ュ位置と理論スクリュ位置との差を基準にそれ以降の速
度切換目標位置を補正する。さらに、前記時刻差で、そ
れ以降の速度切換時刻の目標値を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラスチック製品を成形
する射出成形機において、特に射出工程を高精度に制御
する射出制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】射出成形機の射出工程では、金型内に溶
融樹脂を射出充填する過程で樹脂速度や樹脂圧力を最適
条件に設定し、制御することは所望する高品質な成形品
を得るために非常に重要である。
【0003】溶融樹脂の最適な射出速度や圧力を得るた
めに熟練者の経験にたよったり、あるいはCAE(コン
ピュータ支援技術)計算を利用し算出して理想の成形条
件を設定して、その設定値を基に制御するようにしてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、実際の射出
工程では、チェックリングの閉まり遅れによる樹脂の逆
流や、あるいはサックバック動作によってノズル先端部
に生じる空隙により、射出工程開始時、すなわちスクリ
ュ前進開始時刻と金型内への樹脂の流入開始時刻に差が
生じることになり、このため、いくら最適な射出条件を
設定しても設定通りの射出工程が実現できないといった
問題点があった。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、射出条件を補正して最適な射出工程を実現しよう
とする射出成形機における射出制御方法を提供すること
を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る第1の発明では、金型内の樹脂流路途
中に樹脂の有無を検知する樹脂センサを装着して樹脂の
流動先端が通過する時刻を検知し、その時刻における実
測のスクリュ位置と理論スクリュ位置との差を基準に、
それ以降の速度切換の制御対象位置を補正して制御する
ようにし、また、第2の発明では、請求項1の時刻と理
論上の時刻との差を基準に、それ以降の速度切換の制御
対象時刻を補正し制御するようにした。
【0007】
【作用】チェックリングの閉まり遅れやサックバック動
作で生じたノズル先端部空間部により生ずる射出開始時
の充填遅れを金型内の樹脂流路途中に設けた樹脂センサ
で検知することにより、その時刻を基準に実測のスクリ
ュ位置と理論スクリュ位置との差を目標位置に反映さ
せ、さらに、実測時刻と理論時刻との差を、それ以降の
速度切換時刻の目標値に反映させるようにしたので、理
想に近い射出工程を実現できる。
【0008】
【実施例】以下に、本発明に係る射出成形機における射
出制御方法の具体的実施例を図面を参照して詳細に説明
する。
【0009】図1は射出成形機の要部構成を簡略化して
示す概要図、図2は射出工程の開始直前の状態を示す説
明図、図3は溶融樹脂の流動先端が樹脂センサを通過し
た瞬間の状態を示す説明図、図4は流動先端が樹脂セン
サを通過した時刻のスクリュ位置と理論上の位置との補
正用図、図5は射出時の速度切換時間の補正用図であ
る。
【0010】図1において、射出装置20を構成する加
熱シリンダ3内にはスクリュ1が回転から進退自在に挿
入されており、加熱シリンダ3の先端にはノズル4が取
付けられており、また後端にはスクリュ1を軸方向移動
が可能で回転自在に取付けたピストン14を挿入した射
出シリンダ16が取付けてある。
【0011】ノズル4先端の固定金型10aの樹脂通路
11途中に臨んで樹脂センサ6が配設されている。この
樹脂センサ6は、射出工程開始後スクリュヘッド前部2
2に貯留された溶融樹脂の流動先端が樹脂センサ6上を
通過したかどうかを確認するために設けられたものであ
る。なお、樹脂センサ6の設置位置は、射出工程開始し
て流動先端部が樹脂センサ6を通過するまでの時間差の
少ない方がフィードバック制御の応答性がよいことを考
慮すれば、なるべくノズル4に近い方が望ましい。な
お、樹脂センサ6は例えば超音波センサのように音波の
伝播の有無を検知するものや、光学式センサのように光
の透過状態を感知するものが利用できる。
【0012】スクリュ1の先端にはチェックシート1a
を置いてスクリュヘッド18が螺着されており、スクリ
ュヘッド18は先端に向かった略円錐形状で同円錐形状
の後側(図中右側)は段状になって小径になり、この小
径部には軸方向摺動が自在なチェックリング2が挿入さ
れている。なお、符号12はホッパ、12aはペレッ
ト、8は型閉時に固定金型10aと可動金型10b間に
形成されるキャビティである。
【0013】次に本発明の動作について説明する。計量
工程開始時にスクリュ1は、図2に示す位置より左方に
あり、スクリュ1を回転させると、ホッパ12からペレ
ット12aはスクリュ1の右端側に供給され、このペレ
ット12aはスクリュ1により左方へ送られる間に溶融
樹脂となってスクリュヘッド前部22に貯留される。
【0014】スクリュヘッド前部22に貯留されるに従
ってスクリュ1は後退し、例えば図示しないリミットス
イッチがこれを検出するとスクリュ1の回転は停止して
溶融樹脂の計量は終了する。
【0015】この後、さらにスクリュ1を後退させてサ
ックバック動作を行うと、ノズル4の先端部に空隙9が
できる。この状態から射出工程が開始されると、図2に
示すようにチェックリング2はスクリュヘッド18側に
当接した状態から、スクリュ1の前進に伴ってチェック
シート1a側へ当接するいわゆるチェックリングの閉ま
りにより、スクリュヘッド前部22に貯留された溶融樹
脂は金型10側へ射出される。
【0016】射出された溶融樹脂の流動先端が樹脂セン
サ6を通過(図3)すると、樹脂センサ6はこれを検知
し、射出成形機の制御装置に信号を伝達するのである。
【0017】射出成形機の制御装置は信号を受けると、
射出開始後から溶融樹脂が樹脂センサ6を通過するまで
の時間、スクリュ前進位置を測定し、得られた実測値
と、これら射出の操作条件を算出した時の理論値と比較
し、差異があればその差分より以降の設定値を適宜補正
することによって安定した射出工程動作の実現を目指す
ことになる。
【0018】前記した理論値は、射出工程開始時のスク
リュ1前進に伴うチェックリング2の閉まり遅れによる
逆流量や、計量工程完了時に、サックバック動作によっ
てノズル4先端部に生じる空隙9などは零とした理論的
な条件下での射出条件を示している。
【0019】これに対して、実測値は、実際の射出工程
開始時に含有される前述したチェックリング2の閉まり
遅れによる逆流量やサックバック動作によって生じる空
隙9を加えた値である。
【0020】このように前述した各理論値と実測値は、
射出開始時のチェックリング2の閉まり遅れによる逆流
量や、ノズル4先端の空隙9の有無によって相違するこ
ととなる。
【0021】また、図4に実線で示すようにスクリュ1
位置を基準に射出速度を設定し制御する場合は、理論上
の時刻tA におけるスクリュ1位置XAOを算出してお
く。次いで実際に射出工程を行ってみて、実測上の時刻
A におけるスクリュ1移動位置XA を測定し、XAO
A の差分△Xを算出し、tA 時間以降の理論上の速度
切換点X1 〜X4 (図7に実線で示す)をそれぞれ△X
だけ補正した図4に点線で示すX1 ′〜X4 ′に補正し
て制御する。
【0022】さらに、図5に実線で示すように射出開始
後の経過時間に対してスクリュ1の射出速度を目標値と
して設定し制御する場合、理論上の樹脂センサ6の樹脂
通過時刻tAOを算出しておき、実際に測定した樹脂通過
時刻の実測値tA より差分△tを求める。そして、以降
の速度切換時刻t1 〜t4 を△tだけ補正した点線に示
す速度切換時刻t1 ′〜t4 ′とし、図5の点線のよう
に目標値を補正し制御する。
【0023】
【発明の効果】以上説明したことからも明らかなよう
に、第1の発明では、金型内の樹脂流路途中に樹脂の有
無を検知する樹脂センサを装着して樹脂の流動先端が通
過する時刻を検知し、その時刻における実測のスクリュ
位置と理論スクリュ位置との差を基準に、それ以降の速
度切換の制御対象位置を補正し制御するようにし、ま
た、第2の発明では請求項1の時刻と理論上の時刻との
差を基準に、それ以降の速度切換の制御対象時刻を補正
し制御するようにしたので、理想に近い射出工程を実現
できるため所望の良品を安定して得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】射出成形機の要部構成を簡略化して示す概要図
である。
【図2】射出工程の開始直前の状態を示す説明図であ
る。
【図3】溶融樹脂の流動先端が樹脂センサを通過した瞬
間の状態を示す説明図である。
【図4】流動先端が樹脂センサを通過した時刻のスクリ
ュ位置と理論上の位置との補正用図である。
【図5】射出時の速度切換時間の補正用図である。
【符号の説明】
1 スクリュ 1a チェックシート 2 チェックリング 3 加熱シリンダ 4 ノズル 6 樹脂センサ 8 キャビティ 9 空隙 10 金型 10a 固定金型 10b 可動金型 11 樹脂通路 12 ホッパ 14 ピストン 16 射出シリンダ 16a 射出シリンダヘッド側油圧室 18 スクリュヘッド 20 射出装置 22 スクリュヘッド前部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型内の樹脂流路途中に樹脂の有無を検
    知する樹脂センサを装着して樹脂の流動先端が通過する
    時刻を検知し、その時刻における実測のスクリュ位置と
    理論スクリュ位置との差を基準に、それ以降の速度切換
    の制御対象位置を補正し制御することを特徴とする射出
    成形機における射出制御方法。
  2. 【請求項2】 金型内の樹脂流路途中に樹脂の有無を検
    知する樹脂センサを装着して樹脂の流動先端が通過する
    時刻を検知し、前記時刻と理論上の時刻との差を基準
    に、それ以降の速度切換の制御対象時刻を補正し制御す
    ることを特徴とする射出成形機における射出制御方法。
JP1257494A 1994-02-04 1994-02-04 射出成形機における射出制御方法 Pending JPH07214614A (ja)

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JP1257494A JPH07214614A (ja) 1994-02-04 1994-02-04 射出成形機における射出制御方法

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JPH07214614A true JPH07214614A (ja) 1995-08-15

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ID=11809139

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JP1257494A Pending JPH07214614A (ja) 1994-02-04 1994-02-04 射出成形機における射出制御方法

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JP (1) JPH07214614A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100244318A1 (en) * 2009-03-31 2010-09-30 Honda Motor Co., Ltd. Insert molding method and device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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