JPH07213837A - 燃焼排ガスの処理装置ならびに処理方法 - Google Patents
燃焼排ガスの処理装置ならびに処理方法Info
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- JPH07213837A JPH07213837A JP6009531A JP953194A JPH07213837A JP H07213837 A JPH07213837 A JP H07213837A JP 6009531 A JP6009531 A JP 6009531A JP 953194 A JP953194 A JP 953194A JP H07213837 A JPH07213837 A JP H07213837A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 薬剤の使用量が少なく、反応後の薬剤粒子量
の少ない燃料排ガス処理装置を提供する。 【構成】 燃料排ガスに薬剤を吹き込んで排ガス中の有
害成分と反応させ、反応後の薬剤粒子を多数のバグフィ
ルタ５で燃料灰とともに分離し、前記バグフィルタ５の
中空部に高圧空気配管８からの高圧空気を噴射させて逆
洗する排ガス処理装置において、バグフィルタ５を水平
方向に配置したことを特徴とする。
の少ない燃料排ガス処理装置を提供する。 【構成】 燃料排ガスに薬剤を吹き込んで排ガス中の有
害成分と反応させ、反応後の薬剤粒子を多数のバグフィ
ルタ５で燃料灰とともに分離し、前記バグフィルタ５の
中空部に高圧空気配管８からの高圧空気を噴射させて逆
洗する排ガス処理装置において、バグフィルタ５を水平
方向に配置したことを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、燃焼排ガスの処理装置
ならびに処理方法に係り、さらに詳しくは排ガス中の有
害成分を粉末状の薬剤と反応させてバグフィルタで除去
する処理装置ならびに処理方法に関するものである。
ならびに処理方法に係り、さらに詳しくは排ガス中の有
害成分を粉末状の薬剤と反応させてバグフィルタで除去
する処理装置ならびに処理方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】焼却炉等からの排ガスは、飛灰及びＨＣ
Ｉに代表される酸性ガスや重金属を含んでおり、煙突か
ら大気へ排出する前に、これらの有害成分を除去してお
くことが必須である。特にＨＣＩからは猛毒の芳香族系
塩素化合物（以下、ダイオキシン類と呼ぶ）が生成され
るため、高効率で除去されなければならない。
Ｉに代表される酸性ガスや重金属を含んでおり、煙突か
ら大気へ排出する前に、これらの有害成分を除去してお
くことが必須である。特にＨＣＩからは猛毒の芳香族系
塩素化合物（以下、ダイオキシン類と呼ぶ）が生成され
るため、高効率で除去されなければならない。
【０００３】現在は主にバグフィルタによる排ガス処理
が行われているが、その方法を図７、図８に示す。バグ
フィルタ５はケーシング３の中に垂直に吊るされる形で
配置されている。灰及び有害物質を含んだ排ガスは適温
（１５０〜２００°Ｃ）まで冷却された後に煙道１を通
りバグフィルタ５のケーシング３内に多孔板４を通して
導入され、拡散する。この前段で、中和剤供給管２から
煙道１に中和剤として消石灰等を吹き込むことにより、
排ガス中の酸性成分等にＨＣＩは中和剤と反応して塩と
なり、バグフィルタ５によって灰とともに捕集される。
バグフィルタ５を通過した洗浄なガスは、ブロワ６によ
って煙突７から大気へ排出される。
が行われているが、その方法を図７、図８に示す。バグ
フィルタ５はケーシング３の中に垂直に吊るされる形で
配置されている。灰及び有害物質を含んだ排ガスは適温
（１５０〜２００°Ｃ）まで冷却された後に煙道１を通
りバグフィルタ５のケーシング３内に多孔板４を通して
導入され、拡散する。この前段で、中和剤供給管２から
煙道１に中和剤として消石灰等を吹き込むことにより、
排ガス中の酸性成分等にＨＣＩは中和剤と反応して塩と
なり、バグフィルタ５によって灰とともに捕集される。
バグフィルタ５を通過した洗浄なガスは、ブロワ６によ
って煙突７から大気へ排出される。
【０００４】バグフィルタ５に堆積したた粒子量が増え
ると圧力損失が大きくなるため、数分おきに高圧空気配
管８から電磁弁９を介してパルス的に圧縮空気をバグフ
ィルタ５内に逆流させることによって、表面に付着した
固形物を払い落とす。払い落とされてケーシング３底部
のホッパ１０に溜まった粒子は、ロータリー弁１１を介
して吹き出し管１２から系外へ排出され、減容あるいは
固化処理して廃棄される。
ると圧力損失が大きくなるため、数分おきに高圧空気配
管８から電磁弁９を介してパルス的に圧縮空気をバグフ
ィルタ５内に逆流させることによって、表面に付着した
固形物を払い落とす。払い落とされてケーシング３底部
のホッパ１０に溜まった粒子は、ロータリー弁１１を介
して吹き出し管１２から系外へ排出され、減容あるいは
固化処理して廃棄される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】前記中和反応は中和剤
粒子の表面から内部に向かって徐々に進むため、１個の
粒子が完全に反応に使用されるにはある程度の時間が必
要である。しかし、上記した従来技術は、バグフィルタ
５が吊り下げられており、フィルタ面は垂直であるた
め、逆洗によって払い落とされた粒子の一部はフィルタ
５に再付着するものの、多くは直接ケーシング３底部の
ホッパ１０へと落下してしまい、粒子の滞留時間は数分
〜１０分程度と短い。
粒子の表面から内部に向かって徐々に進むため、１個の
粒子が完全に反応に使用されるにはある程度の時間が必
要である。しかし、上記した従来技術は、バグフィルタ
５が吊り下げられており、フィルタ面は垂直であるた
め、逆洗によって払い落とされた粒子の一部はフィルタ
５に再付着するものの、多くは直接ケーシング３底部の
ホッパ１０へと落下してしまい、粒子の滞留時間は数分
〜１０分程度と短い。
【０００６】そのため、中和剤の利用率が２０〜３０％
程度と低い。そこで、高度な排ガス処理を達成するため
には、等量化＝３という大量の中和剤を吹き込まなけれ
ばならない。そして、ホッパ１０に堆積した粒子からは
灰、中和反応途上の粒子を分離することができないた
め、そのまま処分しており、中和剤の無駄が多い。ま
た、その分、処理ガス量あたりの固体廃棄物量が多い。
程度と低い。そこで、高度な排ガス処理を達成するため
には、等量化＝３という大量の中和剤を吹き込まなけれ
ばならない。そして、ホッパ１０に堆積した粒子からは
灰、中和反応途上の粒子を分離することができないた
め、そのまま処分しており、中和剤の無駄が多い。ま
た、その分、処理ガス量あたりの固体廃棄物量が多い。
【０００７】そこで、この中和剤の利用率を向上させる
ために、ホッパ１０に集まった粒子を再び煙道１に吹き
込んで、新しい中和剤と混合して再使用し、何度か循環
させた後に系外へ排出するという方法も考案されてい
る。
ために、ホッパ１０に集まった粒子を再び煙道１に吹き
込んで、新しい中和剤と混合して再使用し、何度か循環
させた後に系外へ排出するという方法も考案されてい
る。
【０００８】しかし、この方法では吹き出した粒子すべ
てを循環させるため、反応可能な中和剤の割合は徐々に
低くなる一方、灰及び反応の進んだ粒子の割合は高くな
ってゆくため、循環回数が増えるほど有害ガスの除去率
は低くなってしまう。さらに、循環されている中和剤粒
子は様々な利用率のものが混じっているため、最終的に
ホッパ１から系外に排出された粒子中には、ほとんど未
反応の中和剤粒子も含まれていることになり、やはり有
効に利用されない。また、粒子の循環を行うと配管系統
が増える上、粒子運搬用の設備及びその動力のための費
用が必要となる。
てを循環させるため、反応可能な中和剤の割合は徐々に
低くなる一方、灰及び反応の進んだ粒子の割合は高くな
ってゆくため、循環回数が増えるほど有害ガスの除去率
は低くなってしまう。さらに、循環されている中和剤粒
子は様々な利用率のものが混じっているため、最終的に
ホッパ１から系外に排出された粒子中には、ほとんど未
反応の中和剤粒子も含まれていることになり、やはり有
効に利用されない。また、粒子の循環を行うと配管系統
が増える上、粒子運搬用の設備及びその動力のための費
用が必要となる。
【０００９】本発明の目的は、このような従来技術の欠
点を解消し、使用する中和剤などの薬剤の使用量が軽減
でき、反応後の薬剤粒子量が少なく、それの処理等に有
利である燃焼排ガスの処理装置ならびに処理方法を提供
することにある。
点を解消し、使用する中和剤などの薬剤の使用量が軽減
でき、反応後の薬剤粒子量が少なく、それの処理等に有
利である燃焼排ガスの処理装置ならびに処理方法を提供
することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、第１の発明は、燃焼排ガスに粉末状の例えば中和剤
などの薬剤を吹き込んで排ガス中の有害成分と反応さ
せ、反応後の薬剤粒子を多数の筒状バグフィルタで燃焼
灰とともに排ガスから分離し、前記バグフィルタの中空
部に例えば圧縮空気などの圧縮流体を噴射して逆洗する
燃焼排ガスの処理装置を対象とするものである。
め、第１の発明は、燃焼排ガスに粉末状の例えば中和剤
などの薬剤を吹き込んで排ガス中の有害成分と反応さ
せ、反応後の薬剤粒子を多数の筒状バグフィルタで燃焼
灰とともに排ガスから分離し、前記バグフィルタの中空
部に例えば圧縮空気などの圧縮流体を噴射して逆洗する
燃焼排ガスの処理装置を対象とするものである。
【００１１】そして、前記筒状バグフィルタを例えば水
平方向あるいは斜め方向などに配置して、バグフィルタ
の長手方向の中心軸が垂直方向を向いていないことを特
徴とするものである。
平方向あるいは斜め方向などに配置して、バグフィルタ
の長手方向の中心軸が垂直方向を向いていないことを特
徴とするものである。
【００１２】前記目的を達成するため、第２の本発明
は、燃焼排ガスに粉末状の例えば中和剤などの薬剤を吹
き込んで排ガス中の有害成分と反応させ、反応後の薬剤
粒子と多数の筒状バグフィルタで燃焼灰とともに排ガス
から分離し、前記バグフィルタの中空部に例えば圧縮空
気などの圧縮流体を噴射して逆洗する燃焼排ガスの処理
方法を対象とするものである。
は、燃焼排ガスに粉末状の例えば中和剤などの薬剤を吹
き込んで排ガス中の有害成分と反応させ、反応後の薬剤
粒子と多数の筒状バグフィルタで燃焼灰とともに排ガス
から分離し、前記バグフィルタの中空部に例えば圧縮空
気などの圧縮流体を噴射して逆洗する燃焼排ガスの処理
方法を対象とするものである。
【００１３】そして前記筒状バグフィルタの長手方向の
中心軸がほぼ水平方向を向くように多段に配置して、上
段側の方から下段側の方に向けて例えば一段ずつあるい
は数段ずつ順次前記圧縮流体を噴射して逆洗することを
特徴とするものである。
中心軸がほぼ水平方向を向くように多段に配置して、上
段側の方から下段側の方に向けて例えば一段ずつあるい
は数段ずつ順次前記圧縮流体を噴射して逆洗することを
特徴とするものである。
【００１４】
【作用】バグフィルタをフィルタ面ができるだけ鉛直と
ならない方向でケーシング内に取り付け、さらに高さ方
向に多段に配置することにより、フィルタの逆洗によっ
て払われた粒子は、直接ケーシング底部のホッパに落ち
ず、より下段のバグフィルタ上に一旦捕集される。この
場合、灰粒子及び中和反応に使用された中和剤粒子は、
粒子径が比較的大きく重量もあるため、フィルタが逆洗
される度に、より下段のバグフィルタ上へと落ち、最終
的にホッパに堆積する。
ならない方向でケーシング内に取り付け、さらに高さ方
向に多段に配置することにより、フィルタの逆洗によっ
て払われた粒子は、直接ケーシング底部のホッパに落ち
ず、より下段のバグフィルタ上に一旦捕集される。この
場合、灰粒子及び中和反応に使用された中和剤粒子は、
粒子径が比較的大きく重量もあるため、フィルタが逆洗
される度に、より下段のバグフィルタ上へと落ち、最終
的にホッパに堆積する。
【００１５】一方、反応の進んでいない中和剤粒子ほど
細かく軽いために、払われても空間を浮遊し、バグフィ
ルタ表面に再付着しやすいことから、中和剤粒子は反応
しながら少しづつ下方へと移動することになる。すなわ
ち、より下段のバグフィルタに付着している粒子ほど、
中和反応が進んでおり、同時に灰粒子の割合も多くな
り、最終的にホッパに到達する時点では、ほとんどが灰
粒子と反応の進んだ中和剤粒子となる。このようなバグ
フィルタの配置において、上段から下段へと、繰り返し
て順に逆洗を行うことにより、効率よく灰粒子及び反応
の進んだ中和剤粒子を選択的に下方へ下方へと移動させ
ることができる。そして、粒子がホッパに一定量溜まっ
た時点で吹き出し、減容・固化処理する。
細かく軽いために、払われても空間を浮遊し、バグフィ
ルタ表面に再付着しやすいことから、中和剤粒子は反応
しながら少しづつ下方へと移動することになる。すなわ
ち、より下段のバグフィルタに付着している粒子ほど、
中和反応が進んでおり、同時に灰粒子の割合も多くな
り、最終的にホッパに到達する時点では、ほとんどが灰
粒子と反応の進んだ中和剤粒子となる。このようなバグ
フィルタの配置において、上段から下段へと、繰り返し
て順に逆洗を行うことにより、効率よく灰粒子及び反応
の進んだ中和剤粒子を選択的に下方へ下方へと移動させ
ることができる。そして、粒子がホッパに一定量溜まっ
た時点で吹き出し、減容・固化処理する。
【００１６】
【実施例】図１ならびに図に、本発明の第１実施例によ
る燃焼排ガスの処理方法を示す。なお、図２は図１のＡ
−Ａ線上での概略構成図である。
る燃焼排ガスの処理方法を示す。なお、図２は図１のＡ
−Ａ線上での概略構成図である。
【００１７】ガスクーラ等によって適温に冷却された燃
焼排ガスは、煙道１で中和剤供給管２から粉末状の中和
剤（消石灰等）を吹き込まれた後に、ケーシング３内に
導入される。このときのガス流速が中和剤の沈降速度よ
りも速い場合は、図のようにケーシング３の底に近い位
置から導入され、多孔板４を通して内部で拡散する。ケ
ーシング３内に設置するバグフィルタ５は公知のもので
よいが、円筒状の場合は、図のように水平方向にかつ上
下の段で重なり合わないように千鳥状に数段に配置す
る。
焼排ガスは、煙道１で中和剤供給管２から粉末状の中和
剤（消石灰等）を吹き込まれた後に、ケーシング３内に
導入される。このときのガス流速が中和剤の沈降速度よ
りも速い場合は、図のようにケーシング３の底に近い位
置から導入され、多孔板４を通して内部で拡散する。ケ
ーシング３内に設置するバグフィルタ５は公知のもので
よいが、円筒状の場合は、図のように水平方向にかつ上
下の段で重なり合わないように千鳥状に数段に配置す
る。
【００１８】中和剤はダイオキシン類の生成原因となる
酸性成分と反応しながらバグフィルタ５上に堆積し、フ
ィルタ５で濾過された清浄ガスがブロワ６によって煙突
７から大気に排出つれる。粒子の堆積によって、バグフ
ィルタ５での圧力損失が大きくなるので、それを回復さ
せるために高圧空気配管８から電磁弁９によってパルス
的に圧縮空気をバグフィルタ５内に逆流させることによ
って、フィルタ表面に付着した固形物を払い落とす。こ
のとき、上段から下段へと一段あるいは数段づつ順に、
繰り返して逆洗を行う。逆洗によって払われた粒子の中
の、灰粒子及び中和反応が進んだ中和剤粒子は粒子径が
比較的大きく重量もあるため、フィルタ５が逆洗される
度に、より下段のバグフィルタ５上へと落ち、最終的に
ケーシング３底部のホッパ１０に堆積する。一方、反応
の進んでいない中和剤粒子ほど細かく軽いために、一旦
払い落とされても空中を浮遊し、バグフィルタ５表面に
再付着しやすく、中和剤は反応しながら下方へと移動す
ることになる。このようにして、効率よく灰粒子及び反
応の進んだ中和剤粒子を選択的に下方へ下方へと移動さ
せる。そして、灰及び中和反応後の粒子がホッパ１０に
一定量溜った時点でロータリー弁１１により吹き出し管
１２から抜き出し、減容、無害化処理に供する。
酸性成分と反応しながらバグフィルタ５上に堆積し、フ
ィルタ５で濾過された清浄ガスがブロワ６によって煙突
７から大気に排出つれる。粒子の堆積によって、バグフ
ィルタ５での圧力損失が大きくなるので、それを回復さ
せるために高圧空気配管８から電磁弁９によってパルス
的に圧縮空気をバグフィルタ５内に逆流させることによ
って、フィルタ表面に付着した固形物を払い落とす。こ
のとき、上段から下段へと一段あるいは数段づつ順に、
繰り返して逆洗を行う。逆洗によって払われた粒子の中
の、灰粒子及び中和反応が進んだ中和剤粒子は粒子径が
比較的大きく重量もあるため、フィルタ５が逆洗される
度に、より下段のバグフィルタ５上へと落ち、最終的に
ケーシング３底部のホッパ１０に堆積する。一方、反応
の進んでいない中和剤粒子ほど細かく軽いために、一旦
払い落とされても空中を浮遊し、バグフィルタ５表面に
再付着しやすく、中和剤は反応しながら下方へと移動す
ることになる。このようにして、効率よく灰粒子及び反
応の進んだ中和剤粒子を選択的に下方へ下方へと移動さ
せる。そして、灰及び中和反応後の粒子がホッパ１０に
一定量溜った時点でロータリー弁１１により吹き出し管
１２から抜き出し、減容、無害化処理に供する。
【００１９】ケーシング３に導入される排ガスの流速が
中和剤粒子の沈降よりも遅く、拡散しにくい場合は、図
３，４に示すようにケーシング３上部にガス入り口を設
け、多孔板４を通して導入すると効果的である。なお、
図４は図３のＡ−Ａ′線上での概略構成図である。
中和剤粒子の沈降よりも遅く、拡散しにくい場合は、図
３，４に示すようにケーシング３上部にガス入り口を設
け、多孔板４を通して導入すると効果的である。なお、
図４は図３のＡ−Ａ′線上での概略構成図である。
【００２０】バグフィルタ５の形状は円筒状とは限らな
い。例えば板状の場合、フィルタ面を粒子が簡単には滑
り落ちない程度の角度で傾けて多段に設置する。図５，
６にその配置の一例を示す。隔段毎にフィルタ面の傾き
を逆にし、上下の段で重ならないようにする。この方式
では、逆洗による粒子の移動・混合が起こるだけでな
く、傾いたフィルタ面を粒子が少しづつ滑ることによっ
ても移動・混合が起こり、中和反応が促進される。
い。例えば板状の場合、フィルタ面を粒子が簡単には滑
り落ちない程度の角度で傾けて多段に設置する。図５，
６にその配置の一例を示す。隔段毎にフィルタ面の傾き
を逆にし、上下の段で重ならないようにする。この方式
では、逆洗による粒子の移動・混合が起こるだけでな
く、傾いたフィルタ面を粒子が少しづつ滑ることによっ
ても移動・混合が起こり、中和反応が促進される。
【００２１】前記各例ではバグフィルタの長手方向の中
心軸が水平方向を向くように配置したが、前記中心軸を
互に例えば垂直方向に対して２０度から９０度近くまで
の範囲で傾斜させることもできる。
心軸が水平方向を向くように配置したが、前記中心軸を
互に例えば垂直方向に対して２０度から９０度近くまで
の範囲で傾斜させることもできる。
【００２２】
【効果】本発明により、ケーシングの高さを従来方法と
同じにした場合、中和剤粒子の滞留時間は数十分に延長
され、最終的にホッパに堆積した中和剤粒子の利用率は
約５０％にまで向上した。よって、従来方法と同程度の
高度な排ガス処理を行うために必要な中和剤の等量比
は、従来法の３から２にまで低減することができる。さ
らに、本方式のようにバグフィルタを配置すれば、ケー
シングの高さが高いほどバグフィルタの段数を多くする
ことができ、それだけ中和剤粒子の滞留時間が延長さ
れ、利用率が高くなる。また、ホッパから抜き出した粒
子をバグフィルタ前段に循環されて再利用するまでもな
く、中和剤の利用率が高められるので、一定量溜まった
時点で抜き出したとしても、ほとんど未反応の粒子ごと
抜き出して処理してしまうという無駄がなくなる。ま
た、吹き込む中和剤の等量比が低くできた結果として、
中和剤にかかるコストが低減できるだけでなく、処理ガ
ス量あたりで排出される粒子の量が減るため、処理・廃
棄に有利である。
同じにした場合、中和剤粒子の滞留時間は数十分に延長
され、最終的にホッパに堆積した中和剤粒子の利用率は
約５０％にまで向上した。よって、従来方法と同程度の
高度な排ガス処理を行うために必要な中和剤の等量比
は、従来法の３から２にまで低減することができる。さ
らに、本方式のようにバグフィルタを配置すれば、ケー
シングの高さが高いほどバグフィルタの段数を多くする
ことができ、それだけ中和剤粒子の滞留時間が延長さ
れ、利用率が高くなる。また、ホッパから抜き出した粒
子をバグフィルタ前段に循環されて再利用するまでもな
く、中和剤の利用率が高められるので、一定量溜まった
時点で抜き出したとしても、ほとんど未反応の粒子ごと
抜き出して処理してしまうという無駄がなくなる。ま
た、吹き込む中和剤の等量比が低くできた結果として、
中和剤にかかるコストが低減できるだけでなく、処理ガ
ス量あたりで排出される粒子の量が減るため、処理・廃
棄に有利である。
【００２３】さらに、粒子の循環をさせなくても中和剤
利用率を高められるので、循環させるための配管、設
備、動力も不要である。装置構成としても従来の部品の
アレンジを変えるだけで済み、バグフィルタの逆洗方式
も従来通りのため、簡便で低コストである。
利用率を高められるので、循環させるための配管、設
備、動力も不要である。装置構成としても従来の部品の
アレンジを変えるだけで済み、バグフィルタの逆洗方式
も従来通りのため、簡便で低コストである。
【図１】本発明の実施例に係る燃料排ガス処理装置の概
略構成図である。
略構成図である。
【図２】図１のＡ−Ａ´線上の概略構成図である。
【図３】本発明の変形例に係る燃料排ガス処理装置の概
略構成図である。
略構成図である。
【図４】図３のＡ−Ａ´線上の概略構成図である。
【図５】本発明の他の変形例に係る燃料排ガス処理装置
の概略構成図である。
の概略構成図である。
【図６】図５のＡ−Ａ´線上の概略構成図である。
【図７】従来の燃料排ガス処理装置の概略構成図であ
る。
る。
【図８】図７のＡ−Ａ´線上の概略構成図である。
１ 煙道 ２ 中和剤供給管 ３ ケーシング ４ 多孔板 ５ バグフィルタ ８ 高圧空気配管 ９ 電磁弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ０１Ｄ 53/64 (72)発明者 伊東 明治 広島県呉市宝町３番36号 バブコツク日立 株式会社呉研究所内 (72)発明者 藤原 弘道 神奈川県横浜市磯子区磯子１丁目２番10号 バブコツク日立株式会社横浜エンジニア リングセンタ内
Claims (4)
- 【請求項１】 燃焼排ガスに粉末状の薬剤を吹き込んで
排ガス中の有害成分と反応させ、反応後の薬剤粒子を多
数の筒状バグフィルタで燃焼灰とともに排ガスから分離
し、前記バグフィルタの中空部に圧縮流体を噴射して逆
先する燃焼排ガスの処理装置において、 前記筒状バグフィルタの長手方向の中心軸が垂直方向を
向いていないことを特徴とする燃焼排ガスの処理装置。 - 【請求項２】 請求項１記載において、前記バグフィル
タの長手方向の中心軸が水平方向に向いていることを特
徴とする燃焼排ガスの処理装置。 - 【請求項３】 請求項２記載において、前記バグフィル
タが多段に配置されていることを特徴とする燃焼排ガス
の処理装置。 - 【請求項４】 燃焼排ガスに粉末状の薬剤を吹き込んで
排ガス中の有害成分と反応させ、反応後の薬剤粒子を多
数の筒状バグフィルタで燃焼灰とともに排ガスから分離
し、前記バグフィルタの中空部に圧縮流体を噴射して逆
洗する燃焼排ガスの処理方法において、 前記筒状バグフィルタの長手方向の中心軸がほぼ水平方
向を向くように多段に配置して、上段側の方から下段側
の方に向けて前記圧縮流体を順次噴射することを特徴と
する燃焼排ガスの処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6009531A JPH07213837A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 燃焼排ガスの処理装置ならびに処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6009531A JPH07213837A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 燃焼排ガスの処理装置ならびに処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07213837A true JPH07213837A (ja) | 1995-08-15 |
Family
ID=11722857
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6009531A Pending JPH07213837A (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 燃焼排ガスの処理装置ならびに処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07213837A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030042113A (ko) * | 2001-11-21 | 2003-05-28 | 김용철 | 횡렬식 집진기 |
| KR100507903B1 (ko) * | 2002-11-11 | 2005-08-11 | 민흥기 | 하향식 여과 집진기 |
| CN109865403A (zh) * | 2019-04-02 | 2019-06-11 | 杭州电子科技大学上虞科学与工程研究院有限公司 | 一种印刷废气喷淋吸收处理装置 |
| WO2022105008A1 (zh) * | 2020-11-23 | 2022-05-27 | 浙江鸿盛新材料科技集团股份有限公司 | 一种模块化脱硫脱硝脱voc除尘一体*** |
-
1994
- 1994-01-31 JP JP6009531A patent/JPH07213837A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030042113A (ko) * | 2001-11-21 | 2003-05-28 | 김용철 | 횡렬식 집진기 |
| KR100507903B1 (ko) * | 2002-11-11 | 2005-08-11 | 민흥기 | 하향식 여과 집진기 |
| CN109865403A (zh) * | 2019-04-02 | 2019-06-11 | 杭州电子科技大学上虞科学与工程研究院有限公司 | 一种印刷废气喷淋吸收处理装置 |
| WO2022105008A1 (zh) * | 2020-11-23 | 2022-05-27 | 浙江鸿盛新材料科技集团股份有限公司 | 一种模块化脱硫脱硝脱voc除尘一体*** |
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