JPH07212125A - 水平及び垂直偏波共用アンテナ - Google Patents
水平及び垂直偏波共用アンテナInfo
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- JPH07212125A JPH07212125A JP455994A JP455994A JPH07212125A JP H07212125 A JPH07212125 A JP H07212125A JP 455994 A JP455994 A JP 455994A JP 455994 A JP455994 A JP 455994A JP H07212125 A JPH07212125 A JP H07212125A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 帯域幅を広帯域化すると共に水平及び垂直偏
波を共用して受信できるようにし、フィードホーンに組
み込んだ場合フィードホーンを小型化し、また、平面ア
ンテナとしても構成可能な水平及び垂直偏波共用アンテ
ナを提供する。 【構成】 相互に直角に交差した２つの給電スロット６
及び７を設けた地導体面８を表面に備え、裏面に給電ス
ロット６及び７の各々に対して直交する向きに設けた帯
状の２つの給電線路１１及び１２を備えた誘電体板５
と、誘電体板５の表面側に重ねられ、表面にパッチアン
テナ素子４を備えた誘電体板３と、同誘電体板３の表面
側に重ねられ、表面にパッチアンテナ素子２を備えた誘
電体板１とからなり、給電スロット６及び７の交差部分
の中心点と、パッチアンテナ素子４及びパッチアンテナ
素子２の中心点が略同一中心軸上に位置するように配置
したものである。
波を共用して受信できるようにし、フィードホーンに組
み込んだ場合フィードホーンを小型化し、また、平面ア
ンテナとしても構成可能な水平及び垂直偏波共用アンテ
ナを提供する。 【構成】 相互に直角に交差した２つの給電スロット６
及び７を設けた地導体面８を表面に備え、裏面に給電ス
ロット６及び７の各々に対して直交する向きに設けた帯
状の２つの給電線路１１及び１２を備えた誘電体板５
と、誘電体板５の表面側に重ねられ、表面にパッチアン
テナ素子４を備えた誘電体板３と、同誘電体板３の表面
側に重ねられ、表面にパッチアンテナ素子２を備えた誘
電体板１とからなり、給電スロット６及び７の交差部分
の中心点と、パッチアンテナ素子４及びパッチアンテナ
素子２の中心点が略同一中心軸上に位置するように配置
したものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、衛星受信用アンテナに
関し、特に水平偏波及び垂直偏波を共用して受信可能に
した水平及び垂直偏波共用アンテナに関する。
関し、特に水平偏波及び垂直偏波を共用して受信可能に
した水平及び垂直偏波共用アンテナに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の水平偏波及び垂直偏波を共用して
受信可能としたフィードホーンとしては、図５に示すよ
うに、円形導波管２０の終端面２２に設けたプローブ２
１を駆動部２４で回転させて、プローブ２１の向きが水
平偏波及び垂直偏波の内、受信希望の偏波の電界の向き
と平行になるようにして、受信希望の直線偏波をプロー
ブ２１に結合させて方形導波管２３を介して受信信号を
取り出していた。あるいは、パッチアンテナ素子を用
い、同パッチアンテナ素子に対して相互に直交する方向
から給電し、一方の給電路から水平偏波を取り出し、他
方の給電路から垂直偏波を取り出すようにしたものも用
いられていた。
受信可能としたフィードホーンとしては、図５に示すよ
うに、円形導波管２０の終端面２２に設けたプローブ２
１を駆動部２４で回転させて、プローブ２１の向きが水
平偏波及び垂直偏波の内、受信希望の偏波の電界の向き
と平行になるようにして、受信希望の直線偏波をプロー
ブ２１に結合させて方形導波管２３を介して受信信号を
取り出していた。あるいは、パッチアンテナ素子を用
い、同パッチアンテナ素子に対して相互に直交する方向
から給電し、一方の給電路から水平偏波を取り出し、他
方の給電路から垂直偏波を取り出すようにしたものも用
いられていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のフィ
ードホーンを用いた水平及び垂直偏波共用アンテナは、
プローブ２１を回転させる駆動部２４が必要となり、ま
た信号出力用に方形導波管２３を用いているため、小型
化がしにくいといった問題点があった。また、従来のパ
ッチアンテナ素子を用いた水平及び垂直偏波共用アンテ
ナでは、帯域幅が狭いため良好に衛星からの信号が受信
できないといった問題点があった。本発明は、上記問題
点に鑑みてなされた発明であり、パッチアンテナ素子の
帯域幅を広帯域化すると共に、水平偏波及び垂直偏波を
共用して受信できるようにし、フィードホーンに組み込
んだ場合、フィードホーンを小型化し、また、平面アン
テナとして構成することも可能な水平及び垂直偏波共用
アンテナを提供することを目的とする。
ードホーンを用いた水平及び垂直偏波共用アンテナは、
プローブ２１を回転させる駆動部２４が必要となり、ま
た信号出力用に方形導波管２３を用いているため、小型
化がしにくいといった問題点があった。また、従来のパ
ッチアンテナ素子を用いた水平及び垂直偏波共用アンテ
ナでは、帯域幅が狭いため良好に衛星からの信号が受信
できないといった問題点があった。本発明は、上記問題
点に鑑みてなされた発明であり、パッチアンテナ素子の
帯域幅を広帯域化すると共に、水平偏波及び垂直偏波を
共用して受信できるようにし、フィードホーンに組み込
んだ場合、フィードホーンを小型化し、また、平面アン
テナとして構成することも可能な水平及び垂直偏波共用
アンテナを提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本願第１の発明の水平及
び垂直偏波共用アンテナは、相互に直角に交差した２つ
の給電スロットを設けた地導体面を表面に備え、裏面に
前記給電スロットと直交する向きに設けた帯状の２つの
給電線路を備えた第１の誘電体板と、同第１の誘電体板
の表面側に重ねられ、表面に第１のパッチアンテナ素子
を備えた第２の誘電体板と、同第２の誘電体板の表面側
に重ねられ、表面に第２のパッチアンテナ素子を備えた
第３の誘電体板とからなり、前記給電スロットの交差部
分の中心点と、前記第１のパッチアンテナ素子及び前記
第２のパッチアンテナ素子の中心点が略同一中心軸上に
位置するように配置したことを特徴とするものである。
び垂直偏波共用アンテナは、相互に直角に交差した２つ
の給電スロットを設けた地導体面を表面に備え、裏面に
前記給電スロットと直交する向きに設けた帯状の２つの
給電線路を備えた第１の誘電体板と、同第１の誘電体板
の表面側に重ねられ、表面に第１のパッチアンテナ素子
を備えた第２の誘電体板と、同第２の誘電体板の表面側
に重ねられ、表面に第２のパッチアンテナ素子を備えた
第３の誘電体板とからなり、前記給電スロットの交差部
分の中心点と、前記第１のパッチアンテナ素子及び前記
第２のパッチアンテナ素子の中心点が略同一中心軸上に
位置するように配置したことを特徴とするものである。
【０００５】本願第２の発明の水平及び垂直偏波共用ア
ンテナは、一端に電波を導入可能とした開口部を設けた
円形導波管に対して、同円形導波管の他端を、前記第２
のパッチアンテナ素子を設けた面を内側にして、前記第
３の誘電体板と前記第２の誘電体板と前記第１の誘電体
板とで閉塞し、前記第１及び第２のパッチアンテナ素子
の外径を前記円形導波管の内部に入る大きさにして同円
形導波管の内部に配置したことを特徴とするものであ
る。本願第３の発明の水平及び垂直偏波共用アンテナ
は、前記２つの給電スロットと前記２つの給電線路とを
組にして複数個設けた前記第１の誘電体板と、前記第１
のパッチアンテナ素子を複数個設けた前記第２の誘電体
板と、前記第２のパッチアンテナ素子を複数個設けた前
記第３の誘電体板とからなり、前記２つの給電スロット
と前記２つの給電線路とを組にした各々の上に、前記第
１のパッチアンテナ素子と、前記第２のパッチアンテナ
素子とを重ねて配置し、前記給電線路の一方から同一の
偏波信号を各々取り出して同位相となるように合成して
一方の偏波信号を受信し、前記給電線路の他方から同一
の偏波信号を各々取り出して同位相となるように合成し
て前記偏波信号に対する交差偏波を受信することを特徴
とするものである。
ンテナは、一端に電波を導入可能とした開口部を設けた
円形導波管に対して、同円形導波管の他端を、前記第２
のパッチアンテナ素子を設けた面を内側にして、前記第
３の誘電体板と前記第２の誘電体板と前記第１の誘電体
板とで閉塞し、前記第１及び第２のパッチアンテナ素子
の外径を前記円形導波管の内部に入る大きさにして同円
形導波管の内部に配置したことを特徴とするものであ
る。本願第３の発明の水平及び垂直偏波共用アンテナ
は、前記２つの給電スロットと前記２つの給電線路とを
組にして複数個設けた前記第１の誘電体板と、前記第１
のパッチアンテナ素子を複数個設けた前記第２の誘電体
板と、前記第２のパッチアンテナ素子を複数個設けた前
記第３の誘電体板とからなり、前記２つの給電スロット
と前記２つの給電線路とを組にした各々の上に、前記第
１のパッチアンテナ素子と、前記第２のパッチアンテナ
素子とを重ねて配置し、前記給電線路の一方から同一の
偏波信号を各々取り出して同位相となるように合成して
一方の偏波信号を受信し、前記給電線路の他方から同一
の偏波信号を各々取り出して同位相となるように合成し
て前記偏波信号に対する交差偏波を受信することを特徴
とするものである。
【０００６】
【作用】パッチアンテナ素子を広帯域化するには、パッ
チアンテナ素子を設けた誘電体板の厚さを厚くするとい
ったことが知られている。しかし、誘電体板の厚さを厚
くして行くと、裏面に設けた給電線路からパッチアンテ
ナ素子を励振することができなくなる。本願第１の発明
の水平及び垂直偏波共用アンテナにおいては、上記した
ように、パッチアンテナ素子を設けた誘電体板を２段に
して重ねて合成の誘電体板の厚さを厚くして、給電線路
から第１のパッチアンテナ素子を励振し、同第１のパッ
チアンテナ素子を介して表面側に設けた第２のパッチア
ンテナ素子を励振できるようにしており、従って帯域特
性を広帯域化することが可能となる。また、パッチアン
テナ素子に対して、同パッチアンテナ素子の下部に相互
に直角に交差した２つの給電スロットを配置し、同給電
スロットの各々に対して直交する向きにして２つの給電
線路を配置しており、一方の給電線路から水平偏波を取
り出し、他方の給電線路から垂直偏波を取り出すことが
可能となり、従って、水平偏波及び垂直偏波を共用して
受信することができる。
チアンテナ素子を設けた誘電体板の厚さを厚くするとい
ったことが知られている。しかし、誘電体板の厚さを厚
くして行くと、裏面に設けた給電線路からパッチアンテ
ナ素子を励振することができなくなる。本願第１の発明
の水平及び垂直偏波共用アンテナにおいては、上記した
ように、パッチアンテナ素子を設けた誘電体板を２段に
して重ねて合成の誘電体板の厚さを厚くして、給電線路
から第１のパッチアンテナ素子を励振し、同第１のパッ
チアンテナ素子を介して表面側に設けた第２のパッチア
ンテナ素子を励振できるようにしており、従って帯域特
性を広帯域化することが可能となる。また、パッチアン
テナ素子に対して、同パッチアンテナ素子の下部に相互
に直角に交差した２つの給電スロットを配置し、同給電
スロットの各々に対して直交する向きにして２つの給電
線路を配置しており、一方の給電線路から水平偏波を取
り出し、他方の給電線路から垂直偏波を取り出すことが
可能となり、従って、水平偏波及び垂直偏波を共用して
受信することができる。
【０００７】本願第２の発明の水平及び垂直偏波共用ア
ンテナにおいては、前記第１の発明の水平及び垂直偏波
共用アンテナを用いて円形導波管を終端するようにして
おり、従って、フィードホーンを小型化することが可能
となる。本願第３の発明の水平及び垂直偏波共用アンテ
ナにおいては、前記第１の発明の水平及び垂直偏波共用
アンテナを複数個並べて平面アンテナを構成するように
しており、従来のパッチアンテナ素子を用いて構成した
ものより、アンテナの帯域幅を広帯域化することが可能
となる。
ンテナにおいては、前記第１の発明の水平及び垂直偏波
共用アンテナを用いて円形導波管を終端するようにして
おり、従って、フィードホーンを小型化することが可能
となる。本願第３の発明の水平及び垂直偏波共用アンテ
ナにおいては、前記第１の発明の水平及び垂直偏波共用
アンテナを複数個並べて平面アンテナを構成するように
しており、従来のパッチアンテナ素子を用いて構成した
ものより、アンテナの帯域幅を広帯域化することが可能
となる。
【０００８】
【実施例】図１は、本発明の水平及び垂直偏波共用アン
テナの一実施例の構成を示す分解斜視図であり、図２
は、図１の水平及び垂直偏波共用アンテナを拡大した平
面図であり、以下図１及び図２を参照して実施例につい
て説明する。誘電体板５の表面を地導体面８とし、中央
に相互に直角に交差した略長方形形状の２つの給電スロ
ット６及び７を設け、裏面に給電スロット６に対して直
交する向きに帯状の給電線路１１を設け、給電スロット
７に対して直交する向きに帯状の給電線路１２を設け、
給電線路１１及び１２の一端を延長して信号の出力端と
し、他端を各々開口９あるいは１０を通して電気的に地
導体面８に接続している。円形形状のパッチアンテナ素
子４を備えた誘電体板３をパッチアンテナ素子４を設け
た面が表面側になるようにして誘電体板５の表面に重
ね、さらに、表面に円形形状のパッチアンテナ素子２を
備えた誘電体板１を、パッチアンテナ素子２を設けた面
が表面側になるようにして誘電体板３の表面に重ねて、
給電スロット６及び７の交差させた交差部分の中心点
と、パッチアンテナ素子４及びパッチアンテナ素子２の
中心点が各々略同一中心軸上に位置するように配置して
いる。
テナの一実施例の構成を示す分解斜視図であり、図２
は、図１の水平及び垂直偏波共用アンテナを拡大した平
面図であり、以下図１及び図２を参照して実施例につい
て説明する。誘電体板５の表面を地導体面８とし、中央
に相互に直角に交差した略長方形形状の２つの給電スロ
ット６及び７を設け、裏面に給電スロット６に対して直
交する向きに帯状の給電線路１１を設け、給電スロット
７に対して直交する向きに帯状の給電線路１２を設け、
給電線路１１及び１２の一端を延長して信号の出力端と
し、他端を各々開口９あるいは１０を通して電気的に地
導体面８に接続している。円形形状のパッチアンテナ素
子４を備えた誘電体板３をパッチアンテナ素子４を設け
た面が表面側になるようにして誘電体板５の表面に重
ね、さらに、表面に円形形状のパッチアンテナ素子２を
備えた誘電体板１を、パッチアンテナ素子２を設けた面
が表面側になるようにして誘電体板３の表面に重ねて、
給電スロット６及び７の交差させた交差部分の中心点
と、パッチアンテナ素子４及びパッチアンテナ素子２の
中心点が各々略同一中心軸上に位置するように配置して
いる。
【０００９】給電線路１１からスロット６を介してパッ
チアンテナ素子４に給電すれば、パッチアンテナ素子４
にＸ軸方向の電流を流して励振することができ、さらに
パッチアンテナ素子４を介してパッチアンテナ素子２を
同様にＸ軸方向の電流を流して励振することができるた
め、パッチアンテナ素子２からＸ軸方向に電界を有す
る、例えば水平偏波を発生させることができる。また、
給電線路１２からスロット７を介してパッチアンテナ素
子４に給電すれば、パッチアンテナ素子４にＹ軸方向の
電流を流して励振することができ、さらにパッチアンテ
ナ素子４を介してパッチアンテナ素子２を同様にＹ軸方
向の電流を流して励振することができるため、パッチア
ンテナ素子２からＹ軸方向に電界を有する、前記水平偏
波に対して交差偏波となる垂直偏波を発生させることが
できる。従って、誘電体板の厚さは誘電体板１及び３を
合成した厚さとなり、従来例より厚くして誘電体板１の
表面に設けたパッチアンテナ素子１を励振することがで
きるため、アンテナの帯域幅を広帯域化とすることがで
きる。同アンテナを受信側に使用すれば、給電線路１１
から水平偏波を受信して出力することができ、給電線路
１２から垂直偏波を受信して出力することができ、水平
及び垂直偏波共用アンテナとして用いることが可能とな
る。
チアンテナ素子４に給電すれば、パッチアンテナ素子４
にＸ軸方向の電流を流して励振することができ、さらに
パッチアンテナ素子４を介してパッチアンテナ素子２を
同様にＸ軸方向の電流を流して励振することができるた
め、パッチアンテナ素子２からＸ軸方向に電界を有す
る、例えば水平偏波を発生させることができる。また、
給電線路１２からスロット７を介してパッチアンテナ素
子４に給電すれば、パッチアンテナ素子４にＹ軸方向の
電流を流して励振することができ、さらにパッチアンテ
ナ素子４を介してパッチアンテナ素子２を同様にＹ軸方
向の電流を流して励振することができるため、パッチア
ンテナ素子２からＹ軸方向に電界を有する、前記水平偏
波に対して交差偏波となる垂直偏波を発生させることが
できる。従って、誘電体板の厚さは誘電体板１及び３を
合成した厚さとなり、従来例より厚くして誘電体板１の
表面に設けたパッチアンテナ素子１を励振することがで
きるため、アンテナの帯域幅を広帯域化とすることがで
きる。同アンテナを受信側に使用すれば、給電線路１１
から水平偏波を受信して出力することができ、給電線路
１２から垂直偏波を受信して出力することができ、水平
及び垂直偏波共用アンテナとして用いることが可能とな
る。
【００１０】図３は、本発明の水平及び垂直偏波共用ア
ンテナをフィードホーンに使用した場合の一実施例を示
す一部切り欠き斜視図である。図中、図１で示したもの
と同一のものは同一の記号を付して説明を省略する。円
形導波管１４としては、ＴＥ１１モードの電磁波を伝播
できる形状のものを使用し、一端に電磁波を効率的に導
入できるようにホーン形状の開口部１５を設け、他端を
誘電体板５で閉塞している。誘電体板５は地導体面８を
円形導波管１４側とし、給電線路１１及び１２を設けた
側が外側となるように配置し、円形導波管１４の内部に
位置するようにして、地導体面８に順にパッチアンテナ
素子４を備えた誘電体板３とパッチアンテナ素子２を備
えた誘電体板１とを重ねている。
ンテナをフィードホーンに使用した場合の一実施例を示
す一部切り欠き斜視図である。図中、図１で示したもの
と同一のものは同一の記号を付して説明を省略する。円
形導波管１４としては、ＴＥ１１モードの電磁波を伝播
できる形状のものを使用し、一端に電磁波を効率的に導
入できるようにホーン形状の開口部１５を設け、他端を
誘電体板５で閉塞している。誘電体板５は地導体面８を
円形導波管１４側とし、給電線路１１及び１２を設けた
側が外側となるように配置し、円形導波管１４の内部に
位置するようにして、地導体面８に順にパッチアンテナ
素子４を備えた誘電体板３とパッチアンテナ素子２を備
えた誘電体板１とを重ねている。
【００１１】円形導波管１４の内径よりパッチアンテナ
素子２及び４の外形を小さくして、パッチアンテナ素子
２及び４が円形導波管１４の内部に収まるようにし、円
形導波管１４の管軸と、パッチアンテナ素子２及び４の
中心と、給電スロット６及び７の交差部分の中心点（図
示せず）が略同一直線上に並ぶように配置している。そ
の他の構成は図１の実施例と同様にし、誘電体板５の裏
面に設けられた給電線路１１及び１２から受信信号を取
り出し、例えば切換器を設けて受信信号を切換えてＬＮ
Ｂの入力回路等に入力し、水平偏波及び垂直偏波を受信
できるようにする。従って、従来例と異なりプローブを
回転させる駆動部が不要となり、フィードホーンを小型
化することが可能となる。また、円形導波管１４の開口
部１５側に誘電体板等を用いた円偏波／直線偏波変換器
を設け、同変換器で変換された直線偏波をパッチアンテ
ナ素子２及び４で受信し、受信信号を給電スロット６及
び７を介して給電線路１１及び１２から出力するように
すれば、右旋円偏波及び左旋円偏波を共用して受信する
ことが可能となる。
素子２及び４の外形を小さくして、パッチアンテナ素子
２及び４が円形導波管１４の内部に収まるようにし、円
形導波管１４の管軸と、パッチアンテナ素子２及び４の
中心と、給電スロット６及び７の交差部分の中心点（図
示せず）が略同一直線上に並ぶように配置している。そ
の他の構成は図１の実施例と同様にし、誘電体板５の裏
面に設けられた給電線路１１及び１２から受信信号を取
り出し、例えば切換器を設けて受信信号を切換えてＬＮ
Ｂの入力回路等に入力し、水平偏波及び垂直偏波を受信
できるようにする。従って、従来例と異なりプローブを
回転させる駆動部が不要となり、フィードホーンを小型
化することが可能となる。また、円形導波管１４の開口
部１５側に誘電体板等を用いた円偏波／直線偏波変換器
を設け、同変換器で変換された直線偏波をパッチアンテ
ナ素子２及び４で受信し、受信信号を給電スロット６及
び７を介して給電線路１１及び１２から出力するように
すれば、右旋円偏波及び左旋円偏波を共用して受信する
ことが可能となる。
【００１２】図４は、本発明の水平及び垂直偏波共用ア
ンテナで平面アンテナを構成した場合の一実施例を示す
配置図である。図中、図１で示したものと同一のものは
同一の記号を付して説明を省略する。図１に示した誘電
体板１、３及び５として面積の大きなものを使用し、図
１に示した構成のアンテナを一組として複数個を配置し
ている。誘電体板１にパッチアンテナ素子２（Ａ〜Ｄ）
を配置し、誘電体板１の下部にパッチアンテナ素子４
（Ａ〜Ｄ）を配置した誘電体板３を積層し（図示せ
ず）、さらに誘電体板３の下部に表面の地導体面８に給
電スロット６（Ａ〜Ｄ）及び７（Ａ〜Ｄ）を設け、裏面
に給電線路１１（Ａ〜Ｄ）及び１２（Ａ〜Ｄ）を設けた
誘電体板５を積層して構成している。
ンテナで平面アンテナを構成した場合の一実施例を示す
配置図である。図中、図１で示したものと同一のものは
同一の記号を付して説明を省略する。図１に示した誘電
体板１、３及び５として面積の大きなものを使用し、図
１に示した構成のアンテナを一組として複数個を配置し
ている。誘電体板１にパッチアンテナ素子２（Ａ〜Ｄ）
を配置し、誘電体板１の下部にパッチアンテナ素子４
（Ａ〜Ｄ）を配置した誘電体板３を積層し（図示せ
ず）、さらに誘電体板３の下部に表面の地導体面８に給
電スロット６（Ａ〜Ｄ）及び７（Ａ〜Ｄ）を設け、裏面
に給電線路１１（Ａ〜Ｄ）及び１２（Ａ〜Ｄ）を設けた
誘電体板５を積層して構成している。
【００１３】パッチアンテナ素子２Ａの給電スロット７
Ａを介して受信信号を給電線路１２Ａで取り出し、パッ
チアンテナ素子２Ｂの給電スロット７Ｂを介して受信信
号を給電線路１２Ｂで取り出し、合成部で同位相にな
るように合成し、同様に、パッチアンテナ素子２Ｃの給
電スロット７Ｃを介して受信信号を給電線路１２Ｃで取
り出し、パッチアンテナ素子２Ｄの給電スロット７Ｄを
介して受信信号を給電線路１２Ｄで取り出し、合成部
で同位相になるように合成し、さらに、合成部からの
垂直偏波と合成部からの垂直偏波とを同位相となるよ
うに合成して垂直偏波を受信するようにしている。
Ａを介して受信信号を給電線路１２Ａで取り出し、パッ
チアンテナ素子２Ｂの給電スロット７Ｂを介して受信信
号を給電線路１２Ｂで取り出し、合成部で同位相にな
るように合成し、同様に、パッチアンテナ素子２Ｃの給
電スロット７Ｃを介して受信信号を給電線路１２Ｃで取
り出し、パッチアンテナ素子２Ｄの給電スロット７Ｄを
介して受信信号を給電線路１２Ｄで取り出し、合成部
で同位相になるように合成し、さらに、合成部からの
垂直偏波と合成部からの垂直偏波とを同位相となるよ
うに合成して垂直偏波を受信するようにしている。
【００１４】パッチアンテナ素子２Ａの給電スロット６
Ａを介して受信信号を給電線路１１Ａで取り出し、パッ
チアンテナ素子２Ｂの給電スロット６Ｂを介して受信信
号を給電線路１１Ｂで取り出し、合成部で同位相にな
るように合成し、同様に、パッチアンテナ素子２Ｃの給
電スロット６Ｃを介して受信信号を給電線路１１Ｃで取
り出し、パッチアンテナ素子２Ｄの給電スロット６Ｄを
介して受信信号を給電線路１１Ｄで取り出し、合成部
で同位相になるように合成し、さらに、合成部からの
受信信号と合成部からの受信信号とを合成部で同位
相になるように合成して出力し、垂直偏波に対して交差
偏波となる水平偏波を受信するようにしている。例え
ば、切換器を設けて前記垂直偏波及び水平偏波を切換え
てＬＮＢの入力回路等に入力するようにすれば、垂直偏
波及び水平偏波を共用して受信することが可能となる。
Ａを介して受信信号を給電線路１１Ａで取り出し、パッ
チアンテナ素子２Ｂの給電スロット６Ｂを介して受信信
号を給電線路１１Ｂで取り出し、合成部で同位相にな
るように合成し、同様に、パッチアンテナ素子２Ｃの給
電スロット６Ｃを介して受信信号を給電線路１１Ｃで取
り出し、パッチアンテナ素子２Ｄの給電スロット６Ｄを
介して受信信号を給電線路１１Ｄで取り出し、合成部
で同位相になるように合成し、さらに、合成部からの
受信信号と合成部からの受信信号とを合成部で同位
相になるように合成して出力し、垂直偏波に対して交差
偏波となる水平偏波を受信するようにしている。例え
ば、切換器を設けて前記垂直偏波及び水平偏波を切換え
てＬＮＢの入力回路等に入力するようにすれば、垂直偏
波及び水平偏波を共用して受信することが可能となる。
【００１５】本発明の実施例としては上記例に限定され
るものではなく、例えばパッチアンテナ素子２及び４の
形状としては、正方形形状等のパッチアンテナ素子を用
いるようにしても良いし、また、図４の実施例において
は、パッチアンテナ素子の数をさらに増加させて用いる
ようにしても良い。
るものではなく、例えばパッチアンテナ素子２及び４の
形状としては、正方形形状等のパッチアンテナ素子を用
いるようにしても良いし、また、図４の実施例において
は、パッチアンテナ素子の数をさらに増加させて用いる
ようにしても良い。
【００１６】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アンテナの帯域特性を広帯域化すると共に、垂直偏波及
び水平偏波を共用して受信することが可能となり、フィ
ードホーンに組み込めば、従来例と異なり駆動部が不要
となるためフィードホーンを小型化することができ、ま
た、複数個を用いて平面アンテナとして構成することも
可能な水平及び垂直偏波共用アンテナを提供することが
できる。
アンテナの帯域特性を広帯域化すると共に、垂直偏波及
び水平偏波を共用して受信することが可能となり、フィ
ードホーンに組み込めば、従来例と異なり駆動部が不要
となるためフィードホーンを小型化することができ、ま
た、複数個を用いて平面アンテナとして構成することも
可能な水平及び垂直偏波共用アンテナを提供することが
できる。
【図１】本発明の水平及び垂直偏波共用アンテナの一実
施例の構成を示す分解斜視図である。
施例の構成を示す分解斜視図である。
【図２】図１の水平及び垂直偏波共用アンテナを拡大し
た平面図である。
た平面図である。
【図３】本発明の水平及び垂直偏波共用アンテナをフィ
ードホーンに使用した場合の一実施例を示す一部切り欠
き斜視図である。
ードホーンに使用した場合の一実施例を示す一部切り欠
き斜視図である。
【図４】本発明の水平及び垂直偏波共用アンテナで平面
アンテナを構成した場合の一実施例を示す配置図であ
る。
アンテナを構成した場合の一実施例を示す配置図であ
る。
【図５】従来の水平及び垂直偏波共用フィードホーンの
一部切り欠き斜視図である。
一部切り欠き斜視図である。
１ 誘電体板 ２ パッチアンテナ素子 ３ 誘電体板 ４ パッチアンテナ素子 ５ 誘電体板 ６ スロット ７ スロット ８ 地導体面 ９ 接続点 １０ 接続点 １１ 給電線路 １２ 給電線路 １４ 円形導波管 １５ 開口部 ２０ 円形導波管 ２１ プローブ ２２ 終端面 ２３ 方形導波管 ２４ 駆動部
Claims (3)
- 【請求項１】 相互に直角に交差した２つの給電スロッ
トを設けた地導体面を表面に備え、裏面に前記給電スロ
ットと直交する向きに設けた帯状の２つの給電線路を備
えた第１の誘電体板と、同第１の誘電体板の表面側に重
ねられ、表面に第１のパッチアンテナ素子を備えた第２
の誘電体板と、同第２の誘電体板の表面側に重ねられ、
表面に第２のパッチアンテナ素子を備えた第３の誘電体
板とからなり、前記給電スロットの交差部分の中心点
と、前記第１のパッチアンテナ素子及び前記第２のパッ
チアンテナ素子の中心点が略同一中心軸上に位置するよ
うに配置したことを特徴とする水平及び垂直偏波共用ア
ンテナ。 - 【請求項２】 一端に電波を導入可能とした開口部を設
けた円形導波管に対して、同円形導波管の他端を、前記
第２のパッチアンテナ素子を設けた面を内側にして、前
記第３の誘電体板と前記第２の誘電体板と前記第１の誘
電体板とで閉塞し、前記第１及び第２のパッチアンテナ
素子の外径を前記円形導波管の内部に入る大きさにして
同円形導波管の内部に配置したことを特徴とする請求項
１記載の水平及び垂直偏波共用アンテナ。 - 【請求項３】 前記２つの給電スロットと前記２つの給
電線路とを組にして複数個設けた前記第１の誘電体板
と、前記第１のパッチアンテナ素子を複数個設けた前記
第２の誘電体板と、前記第２のパッチアンテナ素子を複
数個設けた前記第３の誘電体板とからなり、前記２つの
給電スロットと前記２つの給電線路とを組にした各々の
上に、前記第１のパッチアンテナ素子と、前記第２のパ
ッチアンテナ素子とを重ねて配置し、前記給電線路の一
方から同一の偏波信号を各々取り出して同位相となるよ
うに合成して一方の偏波信号を受信し、前記給電線路の
他方から同一の偏波信号を各々取り出して同位相となる
ように合成して前記偏波信号に対する交差偏波を受信す
ることを特徴とする請求項１記載の水平及び垂直偏波共
用アンテナ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP455994A JPH07212125A (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | 水平及び垂直偏波共用アンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP455994A JPH07212125A (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | 水平及び垂直偏波共用アンテナ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07212125A true JPH07212125A (ja) | 1995-08-11 |
Family
ID=11587407
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP455994A Pending JPH07212125A (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | 水平及び垂直偏波共用アンテナ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07212125A (ja) |
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005505963A (ja) * | 2001-10-01 | 2005-02-24 | レイセオン・カンパニー | スロット結合偏波放射器 |
| JP2007134816A (ja) * | 2005-11-08 | 2007-05-31 | Maspro Denkoh Corp | ホーンアンテナ，及び，妨害排除能力試験装置 |
| US7859835B2 (en) | 2009-03-24 | 2010-12-28 | Allegro Microsystems, Inc. | Method and apparatus for thermal management of a radio frequency system |
| US8279131B2 (en) | 2006-09-21 | 2012-10-02 | Raytheon Company | Panel array |
| US8355255B2 (en) | 2010-12-22 | 2013-01-15 | Raytheon Company | Cooling of coplanar active circuits |
| US8363413B2 (en) | 2010-09-13 | 2013-01-29 | Raytheon Company | Assembly to provide thermal cooling |
| US8427371B2 (en) | 2010-04-09 | 2013-04-23 | Raytheon Company | RF feed network for modular active aperture electronically steered arrays |
| JP2013527657A (ja) * | 2010-09-07 | 2013-06-27 | 昆 杰 庄 | 二偏波マイクロストリップアンテナ |
| US8537552B2 (en) | 2009-09-25 | 2013-09-17 | Raytheon Company | Heat sink interface having three-dimensional tolerance compensation |
| US8552920B2 (en) | 2010-08-31 | 2013-10-08 | Hyundai Motor Company | Patch antenna synchronously generating linearly polarized wave and circularly polarized wave and generating method thereof |
| US8810448B1 (en) | 2010-11-18 | 2014-08-19 | Raytheon Company | Modular architecture for scalable phased array radars |
| US8981869B2 (en) | 2006-09-21 | 2015-03-17 | Raytheon Company | Radio frequency interconnect circuits and techniques |
| JP2015508593A (ja) * | 2011-12-23 | 2015-03-19 | タイコ・エレクトロニクス・コーポレイションＴｙｃｏ Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃｓ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ | 非接触コネクタ |
| US9124361B2 (en) | 2011-10-06 | 2015-09-01 | Raytheon Company | Scalable, analog monopulse network |
-
1994
- 1994-01-20 JP JP455994A patent/JPH07212125A/ja active Pending
Cited By (16)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2015508593A (ja) * | 2011-12-23 | 2015-03-19 | タイコ・エレクトロニクス・コーポレイションＴｙｃｏ Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃｓ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎ | 非接触コネクタ |
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