JPH0721185U - 中空糸膜浄水器 - Google Patents

中空糸膜浄水器

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JPH0721185U
JPH0721185U JP5408593U JP5408593U JPH0721185U JP H0721185 U JPH0721185 U JP H0721185U JP 5408593 U JP5408593 U JP 5408593U JP 5408593 U JP5408593 U JP 5408593U JP H0721185 U JPH0721185 U JP H0721185U
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JP
Japan
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hollow fiber
fiber membrane
module
water purifier
air
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JP5408593U
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伊東幹夫
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Roki Techno Co Ltd
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Roki Techno Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この考案は、簡単な方法によって、中空糸膜の
上方より上の部分の空気を完全に抜くことのできる浄水
器を提供することを目的とする。 【構成】この考案に於いては、中空糸膜束を収容固定し
てなる中空糸カバー内に、疎水性平膜から細長い袋状に
形成し、内部に空気回路材を密封してなるエア抜きモジ
ュ−ルを固定してなることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、一般家庭で多用されている家庭用中空糸膜浄水器に係り、詳記す れば浄水器内の空気をほぼ完全に抜き取ることにより、中空糸膜の全体に同時に 通水させ、最良の濾過条件を得ることができるようにした中空糸膜浄水器に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
浄水器に用いる中空糸膜モジュールを形成する中空糸膜には、大別して親水性 膜と疎水性膜とがある。親水性膜は、特別の処理をしなくとも通水性があり、ハ ウジングにセットし、そのまま通水させることができるが、疎水性膜は、通水さ せる前に、アルコール類若しくは界面活性剤等で親水化処理をしないと水道圧力 程度では通水しない。いずれにしても、両者は通水直前に於いては親水状態にあ る。 このような親水性中空糸膜を、中空糸膜の上端よりも低い場所に水の入口部と 出口部を設けた浄水器ハウジングにセットして通水させると、セット時に封じ込 められた空気が浄水器ハウジング上部に溜まり、中空糸膜全体が濾過に活用され なくなるので、理論値より寿命が短くなる問題があった。そのため、従来、中空 糸膜モジュールを成型する際に、親水性膜の中にごく少量の疎水性膜を入れて加 工し、水は親水性膜を通して流し、ハウジングの上部に溜まろうとする空気は疎 水性膜を通して押し出す方法がとられていた。
【0003】 また、中空糸全体が疎水性の場合は、水溶性の親水化剤を浄水器内部に入れて おき、通水と同時に親水化剤を溶かして中空糸膜を親水化させ、親水化に要する 若干の時間内にまだ完全に親水化されていない疎水性膜部分からハウジング上部 に溜まろうとする空気を押し出す等の方法が取られていた。 しかしながら、前者の方法は、親水性膜と疎水性膜の2種類を一定の割合に混 合成型して中空糸膜を形成しなければならない製造作業上の煩わしさがあり、ま た後者の方法は、親水化剤を完全に洗い流し出してから飲用にしなければならな いという操作の煩わしさと、相当量の洗い流し水が必要という経済的無駄とがあ った。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
この考案は、このような点に着目してなされたものであり、極めて簡単な方法 によって上記問題点を解消し、中空糸膜の上方より上の部分の空気を完全に抜く ことのできる浄水器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的に沿う本考案の構成は、中空糸カバー内に中空糸膜束を収容固定して なる中空糸膜モジュールの中空糸の上端よりも水の入口部及び出口部が低い位置 に取り付けられている中空糸膜浄水器に於いて、前記中空糸カバー内に、疎水性 平膜から細長い袋状に形成し、内部に空気回路材を密封してなるエア抜きモジュ −ルを固定してなることを特徴とする。
【0006】 要するにこの考案は、中空糸カバ−内にエア抜きモジュールを固定し、水は中 空糸膜を通して濾過し、空気はエア抜きモジュールをを通して抜くようにして空 気溜まりをなくしたことを要旨とするものである。
【0007】
【実施例】
次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1は、本考案の実施例を示す断面図であり、浄水器の基部1上端外周にハウ ジング2を嵌合固定し、基部1には、水の入口部3と出口部4とを形成し、前記 ハウジング2内の前記基部1内周には、中空糸膜モジュール10が0−リング6 を介して密嵌固定されている。 中空糸膜モジュール10は、円筒状の中空糸カバー5と、該中空糸カバー5に 内装固定された多数の中空糸膜7と、中空糸カバー5の内壁面に接着固定された エア抜きモジュ−ル9とから構成されている。中空糸膜7、中空糸カバー5及び エア抜きモジュ−ル9とは、中空糸カバ−5下端部にポッテング剤としての樹脂 を注入成型(ポッテイング)して注入樹脂成型部8を形成することによって一体 的に固定されている。尚、エア抜きモジュ−ル9は、ポッテイング剤の樹脂と完 全に接着させるため、ポッテイング剤の樹脂と同質若しくは類似の接着剤で、前 記中空糸カバ−5の内壁面に接着固定されている。
【0008】 図2及び図3は、中空糸膜モジュ−ル10を形成する前、即ち注入樹脂成型前 のエア抜きモジュ−ル9を示すもので、疎水性平膜11を空気回路材12を包み 込むように長方形に折り曲げて袋状体を形成し、該袋状体の上端、下端及び表裏 面の中央部に溶着シ−ル部13を形成して、確実にシ−ルすることにより構成さ れている。袋状体の上端及び下端部をシ−ルするのは、樹脂注入成型(ポッテイ ング)する際に、樹脂が空気回路材12を通じて内部に流入するのを防ぐためで ある。 上記実施例に於いては、疎水性平膜11として、PTFE製0.1μポア径の 膜を、幅25mm、長さ60mmに裁断して使用した。疎水性平膜11は、水は 通過させないでエア−を通過させるものなら特に限定されず、またポア径につい ても、エア−は流入するが、樹脂注入時にポアを通じて樹脂が内部に入らない大 きさであれば特に限定されない。
【0009】 上記実施例に於いては、空気回路材12として、ポリプロピレン製の極めて空 間率の高い厚さ0.5mmの不織布を幅8.5mm、長さ60mmに裁断したも のを使用した。この空気回路材としては、袋状体が下端の注入成型部8で押圧さ れてもエアが通過する回路を形成することができるものなら特に限定されない。 このようなものとしては、不織布、ネット状物、織物及び樹脂成型品等でエア− が通過する回路を形成するものが挙げられる。 前記したように、図2に示すエア抜きモジュ−ル9を、中空糸膜カバ−5の内 壁に部分的に接着剤で貼着させた後、中空糸膜束7を中空糸膜カバ−5内に入れ て注入樹脂成型し、下端部をスライスすることにより、中空糸膜7の内孔部とエ ア抜きモジュ−ル9の内孔部とが表面に現れる。 図8は、スライスした後のエア抜きモジュ−ル9を示すものであり、下端が開 口し、空気回路材12が下端の端面に現れた本考案の浄水器が得られる。
【0010】 エア抜きモジュ−ル9は、図4に示すように、中空糸膜7と一緒に中空糸膜カ バ−5内に入れて注入樹脂成型する方法、図6及び図7に示すように、中空糸膜 カバ−5の一部に貫通孔15を形成し、該貫通孔15にエア抜きモジュ−ル9を 挿入し、中空糸膜7束と一緒に注入樹脂成型する方法、及び図9に示すように、 中空糸膜7束内に空気抜きパイプ14を挿入し、該パイプ14内にエア抜きモジ ュ−ル9を入れて、中空糸膜7束と一緒に注入樹脂成型する方法等によっても差 し支えない。
【0011】 図10〜図12は、本考案の他の実施例を示すものであり、疎水性平膜11の 下端に、親水性平膜17を溶着連設した例を示す。図中、16は、溶着シ−ル部 である。 図10に示すように、0.1μ孔径の疎水性平膜11に、0.1μ孔径の親水 性平膜17を、一部重ね合わせて溶着シ−ル16した平膜を使用し、前記実施例 と同様にして、図11〜図12に示すエア抜きモジュ−ル9を形成した。 注入樹脂成型に用いる樹脂(ポッテング剤)と、一般的な疎水性平膜11との なじみが悪いため、疎水性平膜11とポッテング剤の境界面とは完全にシルされ ない場合がある。上記実施例のように構成すれば、ポッテング剤とはなじみが良 い親水性平膜15が接触するので、完全にシ−ルされ、洩れが発生する恐れはな くなる。
【0012】
【作用】
次に、本考案の作用を説明する。 図1に示すように、下端の入口部3から矢印で示すように流入して来た原水は 、上端開口から中空糸カバー5内に流入し、中空糸膜7の下の部分から通水し始 め、次第に中空糸膜7上部に水位が上がって来る。 この時ハウジング2内のエアーは、次第に下から上に押し上げられ、図1に示 すエア抜きモジュ−ル9からエア−が矢印で示すように押し出され、出口部4か ら排出される。その結果、中空糸膜7の上方にはエアーの溜まり部が形成されな いので、中空糸膜全体がエアーの障害を受けることなく、平均的に通水できる。 尚、この場合、エア抜きモジュ−ル9を形成する疎水性平膜11からは全く水は 流れないので、原水がエア抜きモジュ−ル9を通ってハウジング出口部4へショ −トパスする恐れは全くない。
【0013】
【効果】
以上述べたごとく、本考案によれば、極めて簡単な構成によって、中空糸膜浄 水器内のエアーを効果的に排出することができ、中空糸膜上方のエアーの溜まり 部をなくすことができるので、中空糸膜全体を通水に使用することができるから 、中空糸膜の濾過寿命を向上させることができると共に、中空糸膜浄水器の製造 コストを低減させることができる。
【0014】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す断面図である。
【図2】本考案のエア抜きモジュールの側面図である。
【図3】図2のA−A矢視図である。
【図4】本考案の他の実施例を示す断面図である。
【図5】図4のB−B矢視図である。
【図6】本考案の他の実施例を示す断面図である。
【図7】図2のC−C矢視図である。
【図8】本考案のエア抜きモジュールを樹脂成型後にス
ライスした状態を示す正面図である。
【図9】本考案の他の実施例を示す断面図である。
【図10】本考案に使用する疎水性平膜と親水性平膜と
を連設した状態を示す表面図である。
【図11】本考案のエア抜きモジュールの他の実施例を
示す側面図である。
【図12】図11のD−D矢視図である。
【符号の説明】
2 ハウジング 3 水の入口部 4 出口部 5 中空糸カバー 7 中空糸膜 8 樹脂成型部 9 エア抜きモジュ−ル 11 疎水性平膜 12 空気回路材 17 親水性平膜

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空糸カバー内に中空糸膜束を収容固定し
    てなる中空糸膜モジュールの中空糸膜の上端よりも水の
    入口部及び出口部が低い位置に取り付けられている中空
    糸膜浄水器に於いて、前記中空糸カバー内に、疎水性平
    膜から細長い袋状に形成し、内部に空気回路材を密封し
    てなるエア抜きモジュ−ルを固定してなることを特徴と
    する中空糸膜浄水器。
  2. 【請求項2】前記エア抜きモジュ−ルのポッテング剤と
    の接触面を、親水性平膜で形成してなる請求項1に記載
    の中空糸膜浄水器。
  3. 【請求項3】前記中空糸カバ−の内壁面に、前記エア抜
    きモジュ−ルをポッテイング剤として用いる接着剤と同
    質若しくは類似の接着剤で接着した後、前記中空糸膜モ
    ジュールを注入成型してなる請求項1に記載の中空糸膜
    浄水器。
  4. 【請求項4】前記エア抜きモジュ−ルを、前記中空糸膜
    束中へ挿入した後、前記中空糸膜モジュールに注入成型
    してなる請求項1に記載の中空糸膜浄水器。
  5. 【請求項5】前記中空糸カバ−に貫通孔を形成し、該貫
    通孔に前記エア抜きモジュ−ルを挿入した後、前記中空
    糸膜モジュールに注入成型してなる請求項1に記載の中
    空糸膜浄水器。
  6. 【請求項6】前記中空糸膜束内に空気抜きパイプを挿入
    し、該空気抜きパイプ内に前記エア抜きモジュ−ルを挿
    入した後、前記中空糸膜モジュールに注入成型してなる
    請求項1に記載の中空糸膜浄水器。
JP5408593U 1993-08-10 1993-09-13 中空糸膜浄水器 Pending JPH0721185U (ja)

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JP5-47496 1993-08-10
JP4749693 1993-08-10
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