JP4107724B2 - スパイラル型膜エレメント - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、低圧逆浸透膜分離装置、限外濾過装置、精密濾過装置等の膜分離装置に用いられるスパイラル型膜エレメントに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、浄水技術へ膜分離技術が適用されるとともに、海水淡水化等で用いられる逆浸透膜分離システムの前処理として膜分離技術が適用されつつある。このような膜分離に使用される膜の種類としては、高透過水量が得られる精密濾過膜や限外濾過膜が多く使用されているが、最近、10kgf/cm2 以下の超低圧力で高透過水量が得られる逆浸透膜も開発されてきた。
【0003】
また、前記膜分離に使用される膜エレメントの形態としては、単位体積当たりの膜面積(体積効率)の点から中空糸膜エレメントが多く使用されている。しかしながら、中空糸膜エレメントは、膜が折れやすく、膜が折れると、原水が透過水に混ざり、分離性能が低下するという欠点を有している。
【0004】
一方、膜面積を多くとれる膜エレメントの形態としてスパイラル型膜エレメントがある。このスパイラル型膜エレメントは、中空糸膜エレメントと比較すると、分離性能を維持でき、信頼性が高いという利点を有している。
【0005】
図11は従来のスパイラル型膜エレメントの一部切欠き斜視図であり、図12は従来のスパイラル型膜エレメントの外観斜視図である。
【0006】
図11に示すように、スパイラル型膜エレメント21は、透過水スペーサ25の両面に分離膜26を重ね合わせて3辺を接着することにより封筒状膜(袋状膜)23を形成し、その封筒状膜23の開口部を有孔中空管からなる集水管22に取り付け、ネット状(網状)の原水スペーサ24とともに集水管22の外周面にスパイラル状に巻回することにより構成される。
【0007】
原水スペーサ24は、封筒状膜23間に原水が通る流路を形成するために設けられる。原水スペーサ24の厚みが小さいと、分離膜26の充填効率は高くなるが、懸濁物質による詰まりが生じる。そのため、通常、原水スペーサ24の厚みは約0.7mm〜3.0mmに設定される。
【0008】
なお、河川水のように懸濁物質を多く含む原水を処理するためにジグザグ状の波板状原水スペーサ(いわゆるコルゲートスペーサ)を用いたスパイラル型膜エレメントがすでに公知となっている。
【0009】
図12に示すように、スパイラル型膜エレメント21の外周面は、FRP(繊維強化プラスチック)、収縮チューブ等からなる外装材27で被覆され、両端部にはアンチテレスコープと呼ばれるパッキンホルダ28がそれぞれ取り付けられている。
【0010】
図13は従来のスパイラル型膜エレメントの運転方法の一例を示す断面図である。図13に示すように、圧力容器(耐圧容器)30は、筒形ケース31および1対の端板32a,32bにより構成される。一方の端板32aには原水入口33が形成され、他方の端板32bには濃縮水出口35が形成されている。また、他方の端板32bの中央部には透過水出口34が設けられている。
【0011】
外周面の一端部近傍にパッキン37が取り付けられたスパイラル型膜エレメント21を筒形ケース31内に装着し、筒形ケース31の両方の開口端をそれぞれ端板32a,32bで封止する。集水管22の一方の開口端は端板32bの透過水出口34に嵌合され、他方の開口端にはエンドキャップ36が装着される。
【0012】
スパイラル型膜エレメント21の運転時には、原水51を圧力容器30の原水入口33から第1の液室38内に導入する。図6に示すように、原水51は、スパイラル型膜エレメント21の一方の端面側から供給される。この原水51は原水スペーサ24に沿って軸方向に流れ、スパイラル型膜エレメント21の他方の端面側から濃縮水53として排出される。原水51が原水スペーサ24に沿って流れる過程で分離膜26を透過した透過水52が透過水スペーサ25に沿って集水管22の内部に流れ込み、集水管22の端部から排出される。
【0013】
その透過水52は、図13の圧力容器30の透過水出口34から外部へ取り出される。また、濃縮水53は、圧力容器30内の第2の液室39から濃縮水出口35を通して外部へ取り出される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
膜エレメントを運転すると、原水中の濁質物質により膜の目詰まりが生じ、膜流束が低下する。そのため、薬品洗浄等を行って目詰まりを取り除き、膜流束を回復させるが、薬品洗浄に要する手間およびコストが問題となる。そこで、目詰まりが生じないように、例えば中空糸膜エレメントでは、透過水または空気による逆流洗浄が定期的に行われる。
【0015】
しかし、従来のスパイラル型膜エレメント21では、集水管22に巻回された封筒状膜23の外周面が外装材27で被覆されているので、逆流洗浄を行っても、膜の目詰まりの原因となっている濁質物質等の汚染物質が、膜エレメント21の端部から排出されるまでに原水スペーサ24に捕捉されやすく、十分に除去されないという問題がある。
【0016】
また、圧力容器30の筒形ケース31の内周面とスパイラル型膜エレメント21との間に存在する空隙がデッドスペースSとなり、流体の滞留(液溜まり)が生じる。スパイラル型膜エレメント21を長期間使用すると、デッドスペースに滞留している流体が変成を起こす。特に、流体が有機物を含有する液体である場合には、微生物等の雑菌が繁殖し、この雑菌が有機物を分解して悪臭を発生したり、分離膜を分解してしまうことがあり、信頼性の低下につながる。
【0017】
さらに、従来のスパイラル型膜エレメント21では、原水がスパイラル型膜エレメント21の一端部から供給され、他端部から排出されるので、集水管22に巻回された封筒状膜23が竹の子状に変形することを防止するために、パッキンホルダ28が必要となる。また、原水スペーサ24による圧力損失および目詰まりによる圧力損失によって原水流入側と濃縮水出口側との間に圧力差が生じ、スパイラル型膜エレメント21に変形が生じる。この変形を防止するために、集水管22に巻回された封筒状膜23の外周面をFRP、収縮チューブ等の外装材27で被覆している。これらにより、部品コストおよび製造コストが高くなる。
【0018】
また、原水中の汚染物質によるケークの形成を防ぐために十分な膜面線速を得ることが必要であり、そのためには十分な濃縮側流量が必要となる。濃縮側流量を大きくすると、膜エレメント当たりの回収率が低くなる上、原水を供給するポンプが大きいものとなり、システムコストも非常に大きくなる。
【0019】
本発明の目的は、低コスト化が可能でかつ洗浄が容易で信頼性の高いスパイラル型膜エレメントを提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
本発明に係るスパイラル型膜エレメントは、有孔中空管の外周面に独立または連続した複数の封筒状膜が原液流路材を介して巻回されてスパイラル状膜要素が形成され、スパイラル状膜要素の外周部がネットからなる液体透過性材料で覆われ、液体透過性材料の外周面側が全体的にまたは部分的に外周部流路材で覆われ、封筒状膜内に挿入された透過液流路材が封筒状膜の外周部側の側部から外部へ延長され、透過液流路材の延長された部分がネットとしてスパイラル状膜要素の外周面に巻回されたものである。
【0021】
本発明に係るスパイラル型膜エレメントにおいては、スパイラル状膜要素の外周面が外装材で被覆されずに液体透過性材料および外周部流路材で覆われているので、原液を膜エレメントの少なくとも外周部側から供給し、全量濾過を行うことができる。
【0022】
このように、原液が膜エレメントの少なくとも外周部側から供給され、かつスパイラル状膜要素の外周部が液体透過性材料で覆われているので、汚染物質が膜エレメントの少なくとも外周部で捕捉される。したがって、例えば透過水等による逆流洗浄で汚染物質を均一に除去することが可能となる。
【0023】
また、外周部流路材により圧力容器と膜エレメントの外周部との間に流路が確保される。したがって、膜エレメントの逆流洗浄時に、外周部流路材に沿って原液を流すことにより膜エレメントの外周部に付着した汚染物質を容易に系外に排出することができる。
【0024】
さらに、膜エレメントの外周部が外周部流路材で保護されるので、ハンドリング(取扱い)性が向上する。しかも、液体透過性材料および外周部流路材により外周部での封筒状間の拡がりが防止されるので、逆流洗浄時に膜エレメントの少なくとも外周部に付着した汚染物質を系外に排出するための流路を確保することが可能となる。
【0025】
また、本発明の構造によれば、全量濾過により膜エレメントと圧力容器との間の空隙部にデッドスペースが形成されないので、膜エレメントと圧力容器との間の空隙部において流体の滞留が生じない。したがって、有機物を含有する流体の分離に使用した場合でも、微生物等の雑菌の繁殖、有機物の分解による悪臭の発生、分離膜の分解等の問題が起こらず、高い信頼性が得られる。
【0026】
さらに、膜エレメントの少なくとも外周部側から原液が供給され、膜エレメントに全方向から圧力が加わり、軸方向に変位を起こさせるような圧力が加わらないので、有孔中空管に巻回された封筒状膜が竹の子状に変形することがない。それにより、パッキンホルダが不要となり、外装材も不要であるので、部品コストおよび製造コストが低減される。また、全量濾過が行われるので、原液を供給するポンプに大きなものを用いることなく、高い回収率が得られる。それにより、システムコストが低減される。
【0027】
また、膜エレメントに全方向から圧力が加わるので、原液の供給圧力を高くしても膜エレメントの変形が生じない。したがって、高い耐圧性が得られる。
【0028】
また、液体透過性材料がネットからなるので、スパイラル状膜要素の外周部に捕捉された汚染物質により逆流洗浄時に生じる逆圧が大きくなっても、外周部のネットによりスパイラル状膜要素の膨らみが防止され、封筒状膜間の間隔が大きくならない。したがって、封筒状膜の膨らみによる膜の破損が防止され、原液中の汚染物質が透過液中に漏れ出ることがなくなる。
【0029】
さらに、封筒状膜内に挿入された透過液流路材が封筒状膜の外周部側の側部から外部へ延長され、透過液流路材の延長された部分がネットとしてスパイラル状膜要素の外周面に巻回されているので、追加の部品コストを抑えつつ逆流洗浄時の逆圧によるスパイラル状膜要素の膨らみを防止することができる。
【0033】
ネットは合成樹脂からなってもよく、あるいは、ネットが金属からなってもよい。
【0034】
ネットは3メッシュ以上200メッシュ以下であることが好ましい。それにより、逆流洗浄時の逆圧によるスパイラル状膜要素の膨らみを確実に抑えることができるとともに、運転時に外周部側からスパイラル状膜要素内の封筒状膜間に原液を十分に供給することができる。
【0035】
スパイラル状膜要素の外周部のネットの所定箇所が円周方向に沿って樹脂で補強されてもよい。それにより、逆流洗浄時に高い逆圧が生じても、外周部のネットによりスパイラル状膜要素の膨らみが確実に防止される。
【0038】
特に、外周部流路材の厚みは0.6mm以上30mm以下であることが好ましい。これにより、圧力容器に対する膜エレメントの容積効率を大きく保ちつつ、逆流洗浄時に膜エレメントの少なくとも外周部に付着した汚染物質を系外に排出することが可能となる。
【0039】
外周部流路材は、原液が有孔中空管の軸方向とほぼ平行な方向にほぼ直線状に流れるように配設されることが好ましい。これにより、膜エレメントの逆流洗浄時に、膜エレメントの外周部に付着した汚染物質を原液により小さな圧力損失で有孔中空管の軸方向とほぼ平行な方向にほぼ直線状に押し流すことができる。したがって、膜エレメントの外周部に付着した汚染物質を容易にかつ確実に系外に排出することが可能となる。
【0040】
外周部流路材はネット状流路材からなってもよい。この場合、ネット状流路材により膜エレメントの外周部が十分に保護されるとともに膜エレメントの外周部での封筒状膜間の拡がりが防止される。しかも、原液が膜エレメントの外周部からネット状流路材を通過して封筒状膜の間に容易に浸入することができる。したがって、膜エレメントのハンドリング性がより向上するとともに、原液を封筒状膜間に効率良く供給し、かつ汚染物質を膜エレメントの外周部で確実に捕捉することが可能となる。
【0041】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一参考例におけるスパイラル型膜エレメントの一部切欠き斜視図である。また、図2は図1のスパイラル型膜エレメントの封筒状膜の一例を示す横断面図であり、図3は図1のスパイラル型膜エレメントの封筒状膜の他の例を示す横断面図である。
【0042】
図1に示すスパイラル型膜エレメント1は、有孔中空管からなる集水管2の外周面にそれぞれ独立した複数の封筒状膜3または連続した複数の封筒状膜3を巻回することにより構成されるスパイラル状膜要素1aを含む。封筒状膜3の間には、封筒状膜3どうしが密着して膜面積が狭くなることを防止するため、および原水の流路を形成するために原水スペーサ(原液流路材)4が挿入されている。
【0043】
また、スパイラル状膜要素1aの外周面は、液体透過性材料である分離膜9で覆われている。この分離膜9としては、精密濾過膜または限外濾過膜が用いられる。
【0044】
精密濾過膜としては、ポリオレフィン、ポリスルホン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、酢酸セルロース等の高分子有機膜を用いることができる。また、限外濾過膜としては、ポリスルホン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、酢酸セルロース、ポリエチレン等の高分子有機膜を用いることができる。
【0045】
分離膜9の外周面側は、ネットからなる外周部流路材5で覆われている。ネットの材質としては、ポリオレフィン、ポリスルホン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、酢酸セルロース等の高分子材料、セラミック等の無機材料、金属、合成ゴムまたは繊維等を用いることができる。
【0046】
精密濾過膜の孔径は、0.01μm以上10μm以下であることが好ましい。限外濾過膜の孔径は、分画分子量20000以上0.01μm以下であることが好ましい。さらに、外周部流路材5として用いるネットは、4メッシュ以上100メッシュ以下であることが好ましい。
【0047】
分離膜9として用いる精密濾過膜または限外濾過膜の孔径および外周部流路材5として用いるネットの網目の数は原水の水質に応じて選択する。
【0048】
参考例では、分離膜9として、エチレンビニルアルコール等のポリオレフィンからなる孔径0.4μmの精密濾過膜を用いる。また、分離膜9として、ポリスルホンからなる限外濾過膜を用いてもよい。さらに、外周部流路材5として、PET(ポリエチレンテレフタレート)からなる50メッシュのネットを用いる。
【0049】
なお、スパイラル状膜要素1aの外周面に加えてスパイラル状膜要素1aの端面も分離膜9で覆ってもよい。
【0050】
図2および図3に示すように、封筒状膜3は、透過水スペーサ(透過液流路材)6の両面に2枚の分離膜7を重ね合わせて3辺を接着することにより形成され、その封筒状膜3の開口部が集水管2の外周面に取り付けられている。分離膜7としては、10kgf/cm2 以下で運転される低圧逆浸透膜、限外濾過膜、精密濾過膜等が用いられる。
【0051】
図2の例では、複数の封筒状膜3がそれぞれ独立した分離膜7により形成される。図3の例では、複数の封筒状膜3が連続した分離膜7を折り畳むことにより形成される。
【0052】
原水スペーサ4の厚みが0.5mmよりも大きいと、原水中の汚染物質を膜エレメント1の少なくとも外周部で捕捉しにくくなる。一方、原水スペーサ4の厚みが0.1mmよりも小さいと、封筒状膜3どうしが接触しやすくなり、膜面積が小さくなる。したがって、原水スペーサ4の厚みは0.1mm以上0.5mm以下であることが好ましい。
【0053】
図1に示すように、外周部流路材5は、複数の線材61,62が互いに直角に交差するように格子状に形成されている。線材61の厚さは線材62の厚さよりも大きく設定されている。それにより、原水51が線材61間において線材61と平行な方向にほぼ直線状に流れやすくなる。
【0054】
また、図1に示すように、外周部流路材5は線材61が集水管2の軸方向と平行になるように配置されている。したがって、原水がスパイラル状膜要素1aの外周部で軸方向に流れやすくなる。
【0055】
外周部流路材5の厚みtが30mmよりも大きいと、膜エレメント1を収納する圧力容器に対する膜エレメント1の容積効率が小さくなる。一方、外周部流路材5の厚みtが0.6mmよりも小さいと、透過水の逆流洗浄時に膜エレメント1の少なくとも外周部に付着した汚染物質を系外に排出するための原水の流速が小さくなる。したがって、外周部流路材5の厚みは0.6mm以上30mm以下であることが好ましい。
【0056】
また、外周部流路材5の厚み方向における空隙率は例えば20%以上60%以下と設定する。これにより、逆流洗浄時に汚染物質を軸方向に動かす原水の抵抗を低減しつつ外周部流路材5の十分な強度を確保することができる。また、外周部流路材5の網目の縦および横のピッチは例えば3mm以上30mm以下とする。これにより、スパイラル状膜要素1aの外周面が圧力容器に接触して原水の流路が狭くなることを防止しつつ封筒状膜3間に原水を十分に供給することができる。
【0057】
なお、外周部の分離膜9の全体を外周部流路材5で覆ってもよく、あるいは一部の領域を外周部流路材5で覆ってもよい。
【0058】
図4は本参考例のスパイラル型膜エレメントの運転方法の一例を示す断面図である。図4に示すように、圧力容器(耐圧容器)10は、筒形ケース11および1対の端板12a,12bにより構成される。一方の端板12aには原水入口13が形成され、他方の端板12bには原水出口15が形成されている。また、他方の端板12bの中央部には透過水出口14が設けられている。
【0059】
スパイラル型膜エレメント1が筒型ケース11内に収納され、筒状ケース11の両方の開口端がそれぞれ端板12a,12bで封止される。集水管2の一方の端部は端板12bの透過水出口14に嵌合され、他方の端部にはエンドキャップ16が装着される。端板12bの原水出口15には、配管17およびバルブ18が接続される。
【0060】
スパイラル型膜エレメント1の運転時には、原水51を圧力容器10の原水入口13から圧力容器10の内部に導入する。原水51は、外周部流路材5に沿って流れ、スパイラル型膜エレメント1の少なくとも外周部側から分離膜9を透過し、原水スペーサ4に沿って封筒状膜3間に浸入する。図4の例では、原水51がスパイラル型膜エレメント1の外周部側および両端部側から封筒状膜3間に浸入する。分離膜7を透過した透過水が透過水スペーサ6に沿って集水管2の内部に流れ込む。それにより、圧力容器10の透過水出口14から透過水52が取り出される。このようにして、全量濾過が行われる。
【0061】
この場合、スパイラル状膜要素1aの外周部面が分離膜9で覆われているので、分離膜9の孔径よりも大きな濁質物質等の汚染物質は膜エレメント1の少なくとも外周部で捕捉される。すなわち、分離膜9の孔径よりも小さな汚染物質のみが封筒状膜3間に侵入する。したがって、封筒状膜3を構成する分離膜7の負荷が減少し、長期間安定した運転が可能となる。
【0062】
なお、バルブ18を開いて原水出口15から一部原水を取り出してもよい。この場合、膜エレメント1の外周部で原水の流れを形成することができる。それにより、原水中の汚染物質の沈降を抑制しつつ汚染物質の一部を圧力容器10の外部に排出することができる。
【0063】
一定時間濾過を行った後、透過側から透過水による逆流洗浄を行う。逆流洗浄時の透過水は、集水管2から原水スペーサ4に沿って少なくとも外周部に向かって流れる。それにより、膜エレメント1の少なくとも外周部に捕捉された汚染物質が容易に剥離する。このとき、原水入口13から原水を供給しつつバルブ18を開放すると、原水が外周部流路材5に沿って軸方向に直線状に流れ、剥離した汚染物質が系外に排出される。その結果、膜流束が逆流洗浄前と比較して格段に回復する。
【0064】
このように、本参考例のスパイラル型膜エレメント1においては、逆流洗浄時に外周部に付着した汚染物質を外周部流路材5に沿って系外に容易に排出することができる。また、膜エレメント1の外周部が外周部流路材5で被覆されているので、ハンドリング(取扱い)性が向上する。
【0065】
さらに、前述のような濾過形態により膜エレメント1と圧力容器10との間の空隙部に図13に示したデッドスペースSのようなデッドスペースが形成されないので、微生物等の雑菌の繁殖、有機物の分解による悪臭の発生、分離膜の分解等の問題が発生せず、高い信頼性が得られる。
【0066】
また、膜エレメント1に全方向から圧力が加わるので、膜エレメント1の変形の問題が生じず、パッキンホルダおよび外装材が不要となる。それにより、部品コストおよび製造コストが低減される。
【0067】
また、全量濾過が行われるので、原水を供給するポンプに大きなものを用いる必要がない。それにより、システムコストが低減される。
【0068】
図5は本発明の他の参考例におけるスパイラル型膜エレメントの正面図である。図5では、外周部流路材の図示が省略されている。
【0069】
図5(a)のスパイラル型膜エレメント1においては、スパイラル状膜要素1aの両端部が樹脂層19で封止されている。図11(b)のスパイラル型膜エレメント1においては、スパイラル状膜要素1aの一端部が樹脂層19で封止されている。
【0070】
図5(a),(b)のスパイラル型膜エレメント1では、製造時の作業工程が増加するが、膜エレメント1の両端部または一端部に原水を供給するスペースが不要となる。したがって、圧力容器を小型化することができ、圧力容器内に膜エレメント1を収納してなるスパイラル型膜モジュールを小型化することができる。
【0071】
また、膜エレメント1の樹脂層19で封止された端部を圧力容器の原水入口側に配置することにより、原水導入時に原水の動圧により膜エレメント1の端面に汚れが付着することを防止することができる。
【0072】
図6は本発明のさらに他の参考例におけるスパイラル型膜エレメントの一部切欠き斜視図である。また、図7は図6のスパイラル型膜エレメントの封筒状膜の一例を示す横断面図であり、図8は図6のスパイラル型膜エレメントの封筒状膜の他の例を示す横断面図である。さらに、図9は図6のスパイラル型膜エレメントの一部切欠き正面図である。
【0073】
図6に示すスパイラル型膜エレメント1は、有孔中空管からなる集水管2の外周面にそれぞれ独立した複数の封筒状膜3または連続した複数の封筒状膜3を巻回することにより構成されるスパイラル状膜要素1aを含む。封筒状膜3の間には、封筒状膜3どうしが密着して膜面積が狭くなることを防止するため、および原水の流路を形成するために原水スペーサ(原液流路材)4が挿入されている。
【0074】
図7および図8に示すように、封筒状膜3は、透過水スペーサ(透過液流路材)6の両面に2枚の分離膜7を重ね合わせて3辺を接着することにより形成され、その封筒状膜3の開口部が集水管2の外周面に取り付けられている。分離膜7としては、10kgf/cm2 以下で運転される低圧逆浸透膜、限外濾過膜、精密濾過膜等が用いられる。
【0075】
図7の例では、複数の封筒状膜3がそれぞれ独立した分離膜7により形成される。図8の例では、複数の封筒状膜3が連続した分離膜7を折り畳むことにより形成される。
【0076】
また、スパイラル状膜要素1aの外周面は液体透過性材料であるネット8で覆われている。このネット8の材質としては、ポリオレフィン、ポリスルホン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリアミド等の合成樹脂、またはステンレス、鉄等の金属を用いることができる。
【0077】
ネット8は、3メッシュ以上200メッシュ以下であることが好ましい。それにより、逆流洗浄時の逆圧によるスパイラル状膜要素1aの膨らみを確実に抑えることができるとともに、運転時に外周部側からスパイラル状膜要素1a内に原水を十分に供給することができる。
【0078】
参考例では、ネット8の材質として、トリコット布にエポキシ樹脂を含浸させたものを使用する。このネット8は、50メッシュであり、縦糸および横糸のピッチは0.5mm、縦糸および横糸の径は0.15mmである。
【0079】
なお、スパイラル状膜要素1aの外周面に加えてスパイラル状膜要素1aの端面もネット8で覆ってもよい。
【0080】
図9に示すように、スパイラル状膜要素1aの外周面を覆うネット8の複数箇所に等間隔で円周方向に沿って樹脂81が塗布され、それによりネット8がスパイラル状膜要素1aの外周面に複数箇所で固定されている。樹脂81の塗布箇所の数は、逆流洗浄時に生じる逆圧に応じて決定するが、樹脂81の塗布箇所の数が多くなると、逆流洗浄時にスパイラル状膜要素1aの外周部の汚染物質が除去されにくくなる。したがって、例えば長さ944cmのスパイラル状膜要素1aでは、3ヵ所程度を樹脂5aで固定することが好ましい。
【0081】
ネット8の外周面側は、外周部流路材5で覆われている。外周部流路材5の材質および寸法は、図1に示した外周部流路材5の材質および寸法と同様である。
【0082】
なお、外周部のネット8の全体を外周部流路材5で覆ってもよく、あるいは一部の領域を外周部流路材5で覆ってもよい。
【0083】
参考例のスパイラル型膜エレメント1においては、スパイラル状膜要素1aの外周面がネット8で覆われているので、スパイラル状膜要素1aの外周部に捕捉された汚染物質により逆流洗浄時に生じる逆圧が大きくなっても、外周部のネット8によりスパイラル状膜要素1aの膨らみが防止され、封筒状膜3間の間隔が大きくならない。したがって、封筒状膜3の膨らみによる膜の破損が防止され、原水中の汚染物質が透過水中に漏れ出ることがなくなる。
【0084】
特に、ネット8が複数箇所でスパイラル状膜要素1aの外周部に固定されているので、逆流洗浄時の逆圧が高い場合でも、スパイラル状膜要素1aの膨らみが確実に防止される。
【0085】
また、図1のスパイラル型膜エレメント1と同様に、逆流洗浄時に外周部に付着した汚染物質を外周部流路材5に沿って系外に容易に排出することができる。しかも、膜エレメント1の外周部が外周部流路材5で被覆されているので、ハンドリング(取り扱い)性が向上する。
【0086】
さらに、膜エレメント1と圧力容器との間の空隙部にデッドスペースが形成されないので、微生物等の雑菌の繁殖、有機物の分解による悪臭の発生、分離膜の分解等の問題が発生せず、高い信頼性が得られる。
【0087】
また、膜エレメント1に全方向から圧力が加わるので、膜エレメント1の変形の問題が生じず、パッキンホルダおよび外装材が不要となる。それにより、部品コストおよび製造コストが低減される。
【0088】
また、全量濾過が行われるので、原水を供給するポンプに大きなものを用いる必要がない。それにより、システムコストが低減される。
【0089】
図10は透過水スペーサ6の一部をネットとして用いた本発明の一実施例を示す横断面図である。図10の例では、1つの封筒状膜3内に挿入された透過水スペーサ6が封筒状膜3の外周部側の側部から外部へ突出するように延長され、透過水スペーサ6の延長された部分がネットとしてスパイラル状膜要素1aの外周面に巻回されている。封筒状膜3の外周部側の側部から外部へ突出する透過水スペーサ6と封筒状膜3との間は樹脂6aでシールされている。
【0090】
この場合、ネットを別個に設けることによる追加の部品コストを抑えつつ逆流洗浄時の逆圧によるスパイラル状膜要素1aの膨らみを延長された透過水スペーサ6により防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一参考例におけるスパイラル型膜エレメントの一部切欠き斜視図である。
【図2】 図1のスパイラル型膜エレメントの封筒状膜の一例を示す横断面図である。
【図3】 図1のスパイラル型膜エレメントの封筒状膜の他の例を示す横断面図である。
【図4】 図1のスパイラル型膜エレメントの運転方法の一例を示す断面図である。
【図5】 本発明の他の参考例におけるスパイラル型膜エレメントの正面図である。
【図6】 本発明のさらに他の参考例におけるスパイラル型膜エレメントの一部切欠き斜視図である。
【図7】 図6のスパイラル型膜エレメントの封筒状膜の一例を示す横断面図である。
【図8】 図6のスパイラル型膜エレメントの封筒状膜の他の例を示す横断面図である。
【図9】 図6のスパイラル型膜エレメントの一部切欠き正面図である。
【図10】 透過水スペーサをネットとして用いた本発明の一実施例を示す横断面図である。
【図11】 従来のスパイラル型膜エレメントの一部切欠き斜視図である。
【図12】 従来のスパイラル型膜エレメントの外観斜視図である。
【図13】 従来のスパイラル型膜エレメントの運転方法の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 スパイラル型膜エレメント
1a スパイラル状膜要素
2 集水管
3 封筒状膜
4 原水スペーサ
5 外周部流路材
6 透過水スペーサ
7 分離膜
8 ネット
9 分離膜
10 圧力容器
13 原水入口
14 透過水出口
51 原水
52 透過水
61,62 線材
63 棒状部材
81 樹脂

Claims (7)

  1. 有孔中空管の外周面に独立または連続した複数の封筒状膜が原液流路材を介して巻回されてスパイラル状膜要素が形成され、前記スパイラル状膜要素の外周部がネットからなる液体透過性材料で覆われ、前記液体透過性材料の外周面側が全体的にまたは部分的に外周部流路材で覆われ、前記封筒状膜内に挿入された透過液流路材が前記封筒状膜の外周部側の側部から外部へ延長され、前記透過液流路材の延長された部分が前記ネットとして前記スパイラル状膜要素の外周面に巻回されたことを特徴とするスパイラル型膜エレメント。
  2. 前記ネットは合成樹脂からなることを特徴とする請求項記載のスパイラル型膜エレメント。
  3. 前記ネットは金属からなることを特徴とする請求項記載のスパイラル型エレメント。
  4. 前記ネットは3メッシュ以上200メッシュ以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のスパイラル型膜エレメント。
  5. 前記スパイラル状膜要素の外周部の前記ネットの所定箇所が円周方向に沿って樹脂で補強されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のスパイラル型膜エレメント。
  6. 前記外周部流路材の厚みが0.6mm以上30mm以下であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のスパイラル型膜エレメント。
  7. 前記外周部流路材は、原液が有孔中空管の軸方向とほぼ平行な方向にほぼ直線状に流れるように配設されたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のスパイラル型膜エレメント。
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