JPH07211327A - 亜鉛−臭素電池の正極電極 - Google Patents

亜鉛−臭素電池の正極電極

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JPH07211327A
JPH07211327A JP6006055A JP605594A JPH07211327A JP H07211327 A JPH07211327 A JP H07211327A JP 6006055 A JP6006055 A JP 6006055A JP 605594 A JP605594 A JP 605594A JP H07211327 A JPH07211327 A JP H07211327A
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JP
Japan
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positive electrode
bromine
mesh
activated carbon
battery
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JP6006055A
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English (en)
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Akihiko Hirota
明彦 広田
Hiroshi Miyagawa
博司 宮川
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 正極活性層を構成する繊維の強度を高め、電
極との融着性が高く、且つラミネーション工程での炭素
粉の発生を防止して電池性能の向上をはかった亜鉛−臭
素電池の正極電極を提供することを目的とする。 【構成】 亜鉛−臭素電池の正極電極として、合成樹脂
製繊維をメッシュ状に編織してから賦活焼成して活性炭
素繊維とし、得られたメッシュ状活性炭素繊維を正極活
性層としてカーボンプラスチック電極板に張り付けて正
極電極とする。合成樹脂製繊維としてフェノールノボラ
ック系繊維を用いるとともに、賦活後のメッシュの一辺
が3〜5mmの大きさになるように編織し、900℃〜
1200℃の温度範囲で賦活焼成してメッシュ状活性炭
素繊維とする。又、2種類の繊維を用いて、表側のメッ
シュの大きさと裏側のメッシュの大きさを異ならしめて
編織してから賦活焼成して電極板に張り付けて正極電極
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は亜鉛−臭素電池の正極電
極に関し、特に臭素がセパレーターを通過して亜鉛極と
反応することにより生ずる自己放電を減少させたことに
より、放電特性に優れた正極電極に関するものである。
【0002】
【従来の技術】亜鉛−臭素電池は正極活物質に臭素、負
極活物質に亜鉛を用いた2次電池であり、この電池は例
えば電力の昼と夜のアンバランスを解決させるために、
電力需要が少ない夜間に電力を貯蔵して、昼間に放出さ
せるため等に使用される。
【0003】充電時に正極電極側で発生した臭素は、電
解液に添加した臭素錯化剤と反応し、オイル状の沈殿物
となって正極側貯蔵槽へ戻され、放電時はポンプで単電
池内へ送り込まれ還元される。電解液の成分はZnBr
2水溶液と、抵抗を下げるためのNH4Cl等の塩と、負
極亜鉛側のデンドライトを防止し、均一な電着を促進さ
せるためのPb,Sn,4級アンモニウム塩類と、臭素
錯化剤とである。正極電極と負極電極の間にはセパレー
タを介挿してあり、正極電極で発生した臭素が負極電極
へ拡散して亜鉛と反応することによる自己放電を防止し
ている。
【0004】この亜鉛−臭素電池は、主に電極をバイポ
ーラ型とし、複数個の単電池(単セル)を電気的に直列
に積層した電池本体と、電解液貯蔵槽と、これらの間に
電解液を循環させるポンプおよび配管系とで構成されて
いる。
【0005】亜鉛−臭素電池の電極における正極側は、
臭素と直接反応を行なわせるため種々の表面活性化処理
が必要である。特に正極活性層は電池効率に影響を与え
る重要なパーツのひとつであり、従来から多くの種類の
材料が検討されている。
【0006】近年、上記亜鉛−臭素電池の正極材として
活性炭素繊維を素材とする成形体が用いられている。こ
の成形体は活性炭素繊維の電気化学的触媒活性作用の効
果で分極特性が優れており、且つ活性炭素自体は炭化物
のため耐薬品性が高いという特徴があり、亜鉛−臭素電
池では活性炭クロスとして多く使用されている。
【0007】上記活性炭クロスは、出発原料である樹脂
繊維を紡糸、編織して織布とし、これを賦活炉に通して
炭化賦活させて作製される。得られた活性炭クロスは熱
圧着等の手段によりカーボンプラスチック基板へ張付け
られる。
【0008】このような正極材を用いることにより、正
極側の活性度が未処理のものに比して著しく向上し、特
に放電過電圧の減少が大きく、電圧効率を増加させると
いう作用が得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記活性
炭クロスは繊維としての強度が十分であるとは言えず、
特に引張りとか圧縮等の外力に対しては弱いという難点
があり、更に活性炭素粉に起因して電池性能に悪影響が
生じることがあるという課題がある。
【0010】例えば上記活性炭クロスを押出ラミネーシ
ョンのような方法でカーボンプラスチック板に熱圧着し
て電極を作製する工程において、この活性炭クロスから
活性炭素粉が発生することがあり、この活性炭素粉は作
業環境に悪影響を与えるばかりでなく、得られた亜鉛−
臭素電池の電極上に残留する炭素粉が電池の作動中に電
解液とともに電池内部を循環してマイクロチャンネルに
滞留し、局部的に電解液流路を遮断してしまうというト
ラブルが生じる惧れがある。
【0011】そこで本発明は、前記正極活性層を構成す
る材料の繊維としての強度を高めるとともにカーボンプ
ラスチック電極との融着性が高く、且つラミネーション
工程での炭素粉の発生を防止して電池性能の向上をはか
った亜鉛−臭素電池の正極電極を提供することを目的と
するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、充放電時に電池本体と別置きにした正極側
貯蔵槽及び負極側貯蔵槽から電池本体の正極室及び負極
室に電解液がポンプで循環され、充電時に正極で発生し
た臭素が電解液に添加した臭素錯化剤と反応して正極側
貯蔵へ戻されるとともに、放電時には臭素錯化合物がポ
ンプで電池本体内へ送り込まれて還元されるようにした
亜鉛−臭素電池において、上記亜鉛−臭素電池の正極電
極として、合成樹脂製繊維をメッシュ状に編織してから
賦活焼成して活性炭素繊維とし、得られたメッシュ状活
性炭素繊維を正極活性層としてカーボンプラスチック電
極板に張り付けて正極電極とした正極電極の構成にして
ある。上記合成樹脂製繊維としてフェノールノボラック
系繊維を用いるとともに、合成樹脂製繊維の賦活後のメ
ッシュの一辺が3〜5mmの大きさになるように編織
し、900℃〜1200℃の温度範囲で賦活焼成してメ
ッシュ状活性炭素繊維とする。
【0013】更に上記亜鉛−臭素電池の正極電極として
2種類のフェノールノボラック系繊維を用いて、表側の
メッシュの大きさと裏側のメッシュの大きさを異ならし
めて編織してから賦活焼成して活性炭素繊維とし、得ら
れたメッシュ状活性炭素繊維を正極活性層としてカーボ
ンプラスチック電極板に張り付けて正極電極とする。
又、上記2種類のフェノールノボラック系繊維を用い
て、賦活後のメッシュの一辺が、表側が略3mm、裏側
が略5mmの大きさになるように編織し、約1200℃
で賦活焼成してメッシュ状活性炭素繊維とする。
【0014】上記メッシュ状活性炭素繊維のメッシュの
大きさと比表面積は、焼成前のメッシュの大きさと賦活
焼成温度の変更によって適宜調整する。
【0015】
【作用】かかる亜鉛−臭素電池の正極電極によれば、フ
ェノールノボラック系繊維をメッシュ状に編織した活性
炭素繊維を賦活焼成したものを正極活性層として用いた
ことにより、繊維間の間隔が適度に開いてこの間隔部分
にカーボンプラスチックが入り込み、これにより正極活
性層と電極基板との密着性が高められ、密着強度の増加
に伴って活性炭素繊維の脱落が減少し、長期の電解液浸
漬でも活性度の低下が発生しないという作用が得られ
る。特に従来の活性炭クロスを用いたものに比較して高
濃度電解液浸漬による初期過電圧特性及び浸漬後過電圧
特性がともに向上する。
【0016】又、正極活性層を構成する活性炭素繊維の
表側と裏側のメッシュサイズを変えて編織したものを賦
活焼成したことにより、電極基板に対する該活性炭素繊
維の密着強度がより一層高められ、電池性能の向上をは
かることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明にかかる亜鉛−臭素電池の正極
電極の各種実施例を説明する。本実施例では、従来から
正極活性層として用いられている活性炭クロスに代え
て、合成樹脂製繊維をメッシュ状に編織してから賦活焼
成して得られる活性炭素繊維を正極活性層とし、この正
極活性層をカーボンプラスチック電極板に張り付け正極
電極としたことが特徴となっている。
【0018】先ず図1の概要図に基づいて亜鉛−臭素電
池の作動原理を説明する。図中の1は正極側貯蔵槽であ
って該正極側貯蔵槽1内に正極電解液2と臭素錯化合物
3とが貯蔵されている。4は負極側貯蔵槽であって該負
極側貯蔵槽4内に負極電解液5が貯蔵されている。そし
て正極電解液2は正極側ポンプ6の駆動に伴って、四方
弁7を介して図中の矢印に示した如く電池本体の正極マ
ニホールド8から正極室内を流通し、正極側貯蔵槽1に
還流する一方、負極電解液5は負極側ポンプ9の駆動に
伴って、電池本体の負極マニホールド10からセパレー
タ11に隔てられた負極室内を流通して負極側貯蔵槽4
に還流する。12は中間電極、13は集電電極である。
【0019】次に本実施例にかかる正極電極の構造を具
体的に説明すると、活性炭素繊維に賦活焼成させる出発
原料としてフェノールノボラック系繊維を採用し、該フ
ェノールノボラック系繊維の賦活後のメッシュの一辺が
3〜5mmの大きさになるように編織する。次に上記メ
ッシュ状に編織したフェノールノボラック系繊維を90
0℃〜1200℃の温度範囲で賦活焼成してメッシュ状
活性炭素繊維を得る。このメッシュ状活性炭素繊維のメ
ッシュの大きさと比表面積は、焼成前のメッシュの大き
さと賦活焼成温度の変更によって適宜調整することが可
能である。
【0020】このようにして得られたメッシュ状活性炭
素繊維を正極活性層としてカーボンプラスチック電極板
にラミネート等の手段により張り付けて正極電極として
完成させる。
【0021】表1は5種類のメッシュ状活性炭素繊維の
賦活前後のメッシュサイズ(mm角)と、賦活温度を変
化させて賦活焼成した後のサンプルを正極活性層とし、
この正極活性層をカーボンプラスチック電極板にラミネ
ートして一体電極としたものを用いて、正極活性層と電
極板との融着強度を測定した結果を示している。この融
着強度は引きはがし試験機による引きはがし強度(gr
f)として表わされる。尚、表1には比較のために従来
の活性炭クロスの同様な試験結果をも示した。
【0022】
【表1】
【0023】表1によれば、A〜Eに示す本実施例にか
かるメッシュ状活性炭素繊維を正極活性層とした各電極
サンプル中、賦活前のメッシュサイズが比較的小さいも
の(サンプルC)はメッシュサイズの大きいものに比し
て引きはがし強度(grf)が低く、且つ同様なサイズ
のものは賦活温度が高い方が引きはがし強度が低いとい
う結果が得られた(サンプルB,D,E)。しかし各電
極サンプルの引きはがし強度は従来の活性炭クロスの引
きはがし強度(5.5grf)に比較すると大きい値と
なっていて、カーボンプラスチック電極板との密着強度
が増加していることが確認された。
【0024】従って本実施例では、賦活後のメッシュの
一辺が3〜5mmの大きさになるようにフェノールノボ
ラック系繊維を編織することが好ましいものと判断し
た。
【0025】次に従来の活性炭によるクロス状電極と、
本実施例を適用して得られた電極サンプル中の電極Bを
用いて、高濃度電解液浸漬前後での過電圧特性を比較し
た結果を表2に示す。
【0026】
【表2】
【0027】表2によれば、電流密度が10〜50(m
A/cm2)における高濃度電解液浸漬前後での過電圧
特性が従来のクロス状電極に比してメッシュ状活性炭素
繊維を正極活性層として用いた電極Bが同等以上の特性
を示した。
【0028】次に本発明の他の実施例を説明する。この
実施例の場合、活性炭素繊維に賦活焼成させる出発原料
として2種類のフェノールノボラック系繊維を採用し、
これらのフェノールノボラック系繊維を用いて、表側の
メッシュの大きさと裏側のメッシュの大きさを異ならし
めて編織してから賦活焼成して活性炭素繊維とし、得ら
れたメッシュ状活性炭素繊維を正極活性層としてカーボ
ンプラスチック電極板に張り付けて正極電極とすること
を特徴としている。
【0029】これを具体的に説明すると、賦活後の表側
のメッシュの一辺が略3mm、裏側のメッシュの一辺が
略5mmとなるように編織し、次に上記メッシュ状に編
み上げたフェノールノボラック系繊維を約1200℃の
温度で賦活焼成してメッシュ状活性炭素繊維を得た。
【0030】このようにして得られた表側と裏側でメッ
シュサイズの異なる正極活性層のサンプルをカーボンプ
ラスチック電極板にラミネートして一体電極としたもの
を用いて、前記例と同様に正極活性層と電極板との融着
強度を測定した結果を表3に示す。融着強度は引きはが
し試験機による引きはがし強度(grf)として表わさ
れる。表3には比較のために従来のクロス状品の同様な
試験結果をも示した。
【0031】
【表3】
【0032】表3中の符号Pは本実施例で得られた表側
と裏側でメッシュサイズの異なる正極活性層を用いた電
極サンプルであり、符号Sは表裏ともに3mm角の小さ
なメッシュサイズの正極活性層を用いた電極サンプル、
符号Lは表裏ともに5mm角の大きなメッシュサイズの
正極活性層を用いた電極サンプル、符号Cは従来の活性
炭クロスを用いた電極サンプルである。賦活温度は何れ
も1200℃とした。
【0033】表3によれば、本実施例にかかるサンプル
Pは、サンプルS及び活性炭クロスのサンプルCと比較
して引きはがし強度が大きく、サンプルLとは同等な値
を示した。従ってサンプルLのようにメッシュ角が大き
いと電極基板との融着性が高められて密着強度は大きく
なることが分かった。更に各サンプルP,S,Lとも従
来の活性炭クロスを用いた電極サンプルCに比較してカ
ーボンプラスチック電極板との密着強度が増加している
ことが確認された。
【0034】次にこれら電極サンプルと従来の電極サン
プルとの初期過電圧と、臭素濃度の高い電解液に長時間
浸漬した高濃度電解液浸漬後の過電圧特性を比較した結
果を表4に示す。
【0035】
【表4】
【0036】表4によれば、本実施例を適用した電極サ
ンプルPは、電極サンプルL及び従来の活性炭クロスを
用いた電極サンプルCに比較して初期過電圧特性及び浸
漬後過電圧特性ともに同等以上であった。
【0037】又、電極サンプルPと電極サンプルSは初
期過電圧特性は同等であるが、電解液への浸漬後の過電
圧特性では電極サンプルPの方が良好な値を示した。こ
れは正極活性層のメッシュサイズの小さい電極サンプル
Sは、電解液への長時間浸漬により正極活性層と電極基
板との接触抵抗が増加して過電圧が高くなったものと推
察される。これに対して本実施例にかかる電極サンプル
Pは電解液に対する長時間浸漬にも耐えており、耐久性
の面でも充分な特性を有していることが確認された。
【0038】本実施例にかかる正極活性層を用いた電極
の上記作用は以下のように考察される。即ち、正極活性
層としてフェノールノボラック系繊維をメッシュ状に編
織した活性炭素繊維を用いてこれを賦活焼成したことに
より、繊維間の間隔が適度に開き、電極板に張り付けた
際にこの間隔部分にカーボンプラスチックが入り込んで
正極活性層と電極基板との密着性が高められる。そして
この密着強度の増加に伴って活性炭素繊維の脱落が減少
し、長期の電解液浸漬でも活性度の低下が発生しないも
のと考えられる。
【0039】更に正極活性層を構成する活性炭素繊維の
表側と裏側のメッシュサイズを変えて編織したものを賦
活焼成したことにより、電極基板に対する該活性炭素繊
維の密着強度がより一層高められることが判明した。
【0040】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる亜鉛−臭素電池の正極電極はフェノールノボラック
系繊維をメッシュ状に編織した活性炭素繊維を賦活焼成
したものを正極活性層として用いたことにより、正極活
性層と電極基板との密着性を高めて活性炭素繊維の脱落
を防止し、且つ長期の電解液浸漬でも初期過電圧特性及
び浸漬後過電圧特性がともに向上して活性度を高く維持
することができる。
【0041】又、従来の活性炭クロスに比較して繊維と
しての強度が大きくなり、特に引張りとか圧縮等の外力
に対する耐久性が高いという特長があり、押出ラミネー
ションのような方法でカーボンプラスチック板に熱圧着
して電極を作製した際にあっても活性炭素粉の脱落が発
生せず、このような活性炭素粉に起因する電池性能への
悪影響が生じないという効果が得られる。
【0042】更に正極活性層を構成する活性炭素繊維の
表側と裏側のメッシュサイズを変えて編織したものを賦
活焼成したことにより、電極基板に対する該活性炭素繊
維の融着性が更に大きくなって密着強度がより一層高め
られ、電池性能の向上をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例による正極電極を用いた亜鉛−臭素電
池の動作原理を示す概要図。
【符号の説明】
1…正極側貯蔵槽 2…正極電解液 3…臭素錯化合物 4…負極側貯蔵槽 5…負極電解液 6…正極側ポンプ 7…四方弁 8…正極マニホールド 9…負極マニホールド 11…セパレータ 12…中間電極 13…集電電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充放電時に電池本体と別置きにした正極
    側貯蔵槽及び負極側貯蔵槽から電池本体の正極室及び負
    極室に電解液がポンプで循環され、充電時に正極で発生
    した臭素が電解液に添加した臭素錯化剤と反応して正極
    側貯蔵へ戻されるとともに、放電時には臭素錯化合物が
    ポンプで電池本体内へ送り込まれて還元されるようにし
    た亜鉛−臭素電池において、 上記亜鉛−臭素電池の正極電極として、合成樹脂製繊維
    をメッシュ状に編織してから賦活焼成して活性炭素繊維
    とし、得られたメッシュ状活性炭素繊維を正極活性層と
    してカーボンプラスチック電極板に張り付けて正極電極
    とすることを特徴とする亜鉛−臭素電池の正極電極。
  2. 【請求項2】 上記合成樹脂製繊維としてフェノールノ
    ボラック系繊維を用いた請求項1記載の亜鉛−臭素電池
    の正極電極。
  3. 【請求項3】 上記合成樹脂製繊維の賦活後のメッシュ
    の一辺が3〜5mmの大きさになるように編織し、90
    0℃〜1200℃の温度範囲で賦活焼成してメッシュ状
    活性炭素繊維とした請求項1,2記載の亜鉛−臭素電池
    の正極電極。
  4. 【請求項4】 充放電時に電池本体と別置きにした正極
    側貯蔵槽及び負極側貯蔵槽から電池本体の正極室及び負
    極室に電解液がポンプで循環され、充電時に正極で発生
    した臭素が電解液に添加した臭素錯化剤と反応して正極
    側貯蔵へ戻されるとともに、放電時には臭素錯化合物が
    ポンプで電池本体内へ送り込まれて還元されるようにし
    た亜鉛−臭素電池において、 上記亜鉛−臭素電池の正極電極として2種類のフェノー
    ルノボラック系繊維を用いて、表側のメッシュの大きさ
    と裏側のメッシュの大きさを異ならしめて編織してから
    賦活焼成して活性炭素繊維とし、得られたメッシュ状活
    性炭素繊維を正極活性層としてカーボンプラスチック電
    極板に張り付けて正極電極とすることを特徴とする亜鉛
    −臭素電池の正極電極。
  5. 【請求項5】 上記2種類のフェノールノボラック系繊
    維を用いて、賦活後のメッシュの一辺が、表側が略3m
    m、裏側が略5mmの大きさになるように編織し、約1
    200℃で賦活焼成してメッシュ状活性炭素繊維とした
    請求項4記載の亜鉛−臭素電池の正極電極。
  6. 【請求項6】 前記メッシュ状活性炭素繊維のメッシュ
    の大きさと比表面積は、焼成前のメッシュの大きさと賦
    活焼成温度の変更によって適宜調整するようにした請求
    項1,2,3,4,5記載の亜鉛−臭素電池の正極電
    極。
JP6006055A 1994-01-25 1994-01-25 亜鉛−臭素電池の正極電極 Pending JPH07211327A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015530709A (ja) * 2012-09-03 2015-10-15 ティッセンクルップ インダストリアル ソリューションズ アクツィエンゲゼルシャフトThyssenKrupp Industrial Solutions AG フロー型電気化学セル

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015530709A (ja) * 2012-09-03 2015-10-15 ティッセンクルップ インダストリアル ソリューションズ アクツィエンゲゼルシャフトThyssenKrupp Industrial Solutions AG フロー型電気化学セル

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