JPH07210563A - 索引処理方法 - Google Patents

索引処理方法

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Publication number
JPH07210563A
JPH07210563A JP6001914A JP191494A JPH07210563A JP H07210563 A JPH07210563 A JP H07210563A JP 6001914 A JP6001914 A JP 6001914A JP 191494 A JP191494 A JP 191494A JP H07210563 A JPH07210563 A JP H07210563A
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JP
Japan
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node
direct access
data
access node
tree
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Pending
Application number
JP6001914A
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English (en)
Inventor
Satoko Odawara
都子 小田原
Yusuke Mishina
雄介 三科
Moritoshi Yasunaga
守利 安永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】データベース管理システムで、データの検索ま
たは更新のためにB木を用いた索引処理方法において、
検索処理の高速化を図る。 【構成】直接アクセスノード設定処理部111が、ルー
トノードから検索することなく直接アクセスすることが
できる直接アクセスノードを決定して直接アクセスノー
ド情報格納領域117に情報を格納する。検索時には直
接アクセスノード情報格納領域117の情報をもとに、
直接アクセスノードアクセス処理部112が、検索対象デ
ータに最も近い直接アクセスノードを決定し、B木探索
処理部113が、直接アクセスノードアクセス処理部1
12が、決定した検索対象データに最も近い直接アクセ
スノードから目的の検索対象データまで検索を進める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データベース管理シス
テムでデータの検索または更新のために用いられる索引
処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来データベース管理システムにおける
データ格納,索引処理の実現手法として、B木が用いら
れている(月刊「インターフェイス」1991年7月号
p207からp208)。B木は、ノードと呼ばれる情報
格納節の集合である。ノードは区分値を格納する区分値
格納領域とポインタの対で構成されている。区分値の左
側に位置するポインタは区分値の値より小さい区分値ま
たはキー値をもつ別のノードを指示する。このようにノ
ード群はその最上位ノードである根ノード(以降、ルー
トノードと呼ぶ)から、最下位階層の葉ノード(以降、
リーフノードと呼ぶ)まで階層的にリンクされている。
リーフノードは上位のノードと同様、キー格納領域とポ
インタで構成されていて、ポインタはキーの値をもつデ
ータレコードの番地を指示する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のB木による索引
処理は、データの検索または追加,削除などをする場
合、ルートノードを出発点として、検索または追加,削
除の対象データのキー値と、ノードに格納されている区
分値またはキー値との大小関係を比較しながらノード間
のリンクを辿り、所望のキー値を格納する最下位階層ノ
ードまで移動して最終的に目的のデータに辿り着く検索
方法である。
【0004】階層の段数が多くなるとキー値との大小比
較回数が多くなるため、目的のノードに達するまでの処
理時間は比例して増加する。アクセス頻度の高いデータ
に対しても検索,変更のつどルートノードから検索を開
始する必要があった。この場合でも階層の段数に比例し
た処理時間が必要となる。
【0005】本発明の第一の目的は、目的のノードに達
するまでの処理時間を削減することである。
【0006】また、与えられた条件を満たすデータを全
データより検索する場合、ルートノードを出発点として
全リーフノードに格納されているキー値とポインタが指
示するデータレコードの内容と条件とを比較する必要が
あった。全データの検索は、各リーフノードに格納され
ているキー値の先頭から順にレコードを取り出し、最後
尾のデータまで条件判定することによる。B木に登録さ
れている全データに対して行われるため、データ件数に
比例して処理時間は増加する。
【0007】本発明の第二の目的は、関連するデータの
検索に要する処理時間を削減することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るため、本発明の索引処理方法では直接アクセスノード
設定部と、直接アクセスノードアクセス処理部と、B木
検索処理部を備える。
【0009】直接アクセスノード設定部は、B木作成時
または作成後、アクセス頻度の高いデータあるいはデー
タベース操作者が指定したデータを格納するノードを、
直接アクセスノード群に登録する。または、直接アクセ
スノード決定部は、データの総件数,ノード階層の段
数,各ノードに格納されるデータの数から、適当な直接
アクセスノードを決定し、直接アクセスノード群に登録
する。直接アクセスノードとして指定されるノードはリ
ーフノード,リーフノード以外のノードのいずれでもよ
い。
【0010】直接アクセスノードアクセス処理部は、検
索時、検索対象のデータが直接アクセスノードリストに
登録されていればアクセスノード情報よりデータ位置を
検出して直接そのデータにアクセスする。検索データが
直接アクセスノードリストに登録されていなければ、直
接アクセスノード情報よりB木中で最も「近い」直接ア
クセスノードを検出する。
【0011】B木検索処理部は、検索時、検索対象のデ
ータが直接アクセスノードリストに登録されていなかっ
た場合、直接アクセスノードアクセス処理部により検出
されたB木中で最も「近い」直接アクセスノードを出発
点として、目的のデータを格納するノードまでB木内を
検索する。
【0012】上記第二の目的を達成するため、本発明の
索引処理方法では、キー値サブリンク設定処理部とキー
値サブリンク検索処理部を備える。
【0013】キー値サブリンク設定処理部は、B木作成
中または作成後、データべース操作者が指定したサブリ
ンク設定条件を満たすデータを検出し、ノードの各デー
タ対応に備えられたキー値サブリンク領域に次データへ
のポインタを設定する。次データとは、キー値を昇順に
並べた場合、自データの次にサブリンク設定条件を満た
すデータを指す。
【0014】キー値サブリンク検索処理部は、検索時に
検索条件がサブリンク設定条件として指定されているも
のであれば、サブリンクの先頭データを検出し、以降各
データのサブリンク領域に設定されているポインタに沿
って検索を進める。
【0015】
【作用】直接アクセスノード決定部は、B木作成時また
は作成後、アクセス頻度の高いデータやデータベース操
作者が指定したデータを格納するノードを直接アクセス
ノード群に登録し、関連する情報を直接アクセスノード
情報として格納領域に格納する。あるいは、データの総
件数,ノード階層の段数,各ノードに格納されるキー値
の数、即ち、位数から、適当な直接アクセスノードを決
定して直接アクセスノード群に登録し、関連する情報を
直接アクセスノード情報として格納領域に格納する。直
接アクセスノード決定部は、ルートノードからB木中の
全階層分の大小関係の比較をすることなく直接アクセス
することができる、直接アクセスノードを提供する。
【0016】直接アクセスノードアクセス処理部は、検
索時に検索対象のデータが直接アクセスノードリストに
登録されていれば、直接アクセスノード決定部が格納し
た直接アクセスノード情報よりデータ位置を検出して直
接そのノードまたはデータにアクセスする。検索データ
が直接アクセスノードリストに登録されていなければ、
直接アクセスノード情報より「B木中で最も近い」直接
アクセスノードまたはデータを検出する。ここで、「B
木中で検索対象データに最も近い直接アクセスノード」
とは、直接アクセスノード群のうち、直接アクセスノー
ドを出発点として検索対象のデータのキー値を格納する
ノードに達するまでに、上位階層への戻り回数を含めて
階層渡り回数が最小限であるようなノード中にある直接
アクセスノードのことをいう。直接アクセスノードアク
セス処理部は、ルートノードからB木中の全階層分の大
小関係の比較をすることなく直接アクセスノードにアク
セスする手段を提供する。
【0017】B木検索処理部は、検索時、検索対象のデ
ータが直接アクセスノードリストに登録されていなかっ
た場合、直接アクセスノードアクセス処理部が検出した
「B木中で最も近い」直接アクセスノードまたはデータ
を出発点として、目的のデータを格納するノードまでB
木中を検索する。B木検索処理部は、ルートノードから
B木中の全階層分の大小関係の比較をすることなく目的
のノードまで検索処理する手段を提供する。
【0018】キー値サブリンク設定処理部は、B木作成
中または作成後、データべース操作者が指定したサブリ
ンク設定条件にあうデータを検出し、ノードの各データ
格納領域のキー値サブリンク領域に、キー値を昇順に並
べた場合に自データの次にサブリンク設定条件を満たす
データへのポインタを設定する。キー値サブリンク設定
処理部は、全データを検索することなく指定された条件
を満たすデータのみを拾いだすことができる。
【0019】キー値サブリンク検索処理部は検索時、検
索条件がサブリンク設定条件として指定されているなら
ば、サブリンクの先頭データを検出し、以降各データの
サブリンク領域に設定されているポインタに従って検索
を進める。キー値サブリンク検索処理部は、全データを
検索することなくデータのチェインに沿って指定された
条件を満たすデータのみを拾いだす手段を提供する。
【0020】
【実施例】本発明の実施例の説明に先立ち、まず本発明
による索引処理方法の全体構成の概要を図1の構成ブロ
ック図を用いて説明する。
【0021】図1において、100はプロセッサを、1
10は記憶装置を、120は入出力装置を表す。記憶装
置内のB木格納領域116にはB木本体が格納されてい
る。入出力装置を経由して直接アクセスノード指定が入
力されると122,アクセスノード設定処理部111が
直接アクセスノードまたはデータを生成してその情報を
直接アクセスノード情報格納領域117に格納する。ま
た、サブリンク条件指定が入力されると123,サブリ
ンク設定処理部114がB木中のデータにサブリンクを
作成して、情報をサブリンク情報格納領域118に格納
する。検索を開始すると、直接アクセスノードアクセス
処理部112が直接アクセスノード情報格納領域117
をもとに検索対象データに最も近い直接アクセスノード
またはデータを選定して、検索対象のデータまでB木検
索処理部113が検索処理する。また、検索条件がサブ
リンク情報格納領域118にサブリンク条件として格納
されているならば、サブリンク検索処理部115が検索
処理する。
【0022】本発明の第一の特徴は、直接アクセスノー
ド設定部111と直接アクセスノードアクセス処理部1
12とB木検索処理部113とを備えることである。
【0023】直接アクセスノード設定部111は、ルー
トノードからB木中の全階層分のノードの区分値と目的
のキー値との大小関係の比較をすることなく直接アクセ
スすることができる直接アクセスノードまたはデータを
提供する。直接アクセスノードアクセス処理部112
は、ルートノードからB木中の全階層分のノードの区分
値と目的のキー値との大小関係の比較をすることなく直
接アクセスノードまたはデータにアクセスする手段を提
供する。B木検索処理部113は、ルートノードからB
木中の全階層分のノードの区分値と目的のキー値との大
小関係の比較をすることなく、最も近い直接アクセスノ
ードまたはデータから目的のデータまでの検索処理を進
める手段を提供する。
【0024】以上より、B木中のデータまたはノードに
対して、ルートノードからB木中の全階層分のノードの
区分値と目的のキー値との大小関係の比較をすることな
く直接アクセスすることが可能になる。
【0025】本発明の第二の特徴は、キー値サブリンク
設定処理部114とキー値サブリンク検索処理部115
とを備えることである。キー値サブリンク設定処理部1
14は、全データを検索することなく指定された条件を
満たすデータのみを拾いだすことができるデータのチェ
インを提供する。キー値サブリンク検索処理部115
は、全データを検索することなくデータのチェインに従
って指定された条件にあうデータのみを拾いだす手段を
提供する。以上より、B木中の全データを検索すること
なく指定された条件にあうデータのみを拾いだすことが
可能になる。
【0026】次に、図2を用いてB木のノード構成を説
明する。図2の(a)に従来のB木のリーフノード以外
のノードの構成を示す。ノード番地格納領域201,2
03,205,207は下位階層のノード番地を格納す
る領域である。区分値格納領域202,204,206
は下位階層の各ノードが格納するキー値の上限を左から
昇順に格納している。ノード番値格納領域(例えば20
1)は区分値(例えば202)以下のキー値を格納する
ノードへのポインタである。
【0027】図2の(b)に本発明におけるB木のリー
フノード以外のノードの構成を示す。ノード番地格納領
域と区分値格納領域の対、および上位階層ノード番地格
納領域208から構成されている。上位階層ノード番地
格納領域は、自ノードの上位階層のノードの番地を格納
していて、直接アクセスノードを起点にして検索を開始
する場合に使用される。図2の(a)および(b)で、
ノード番地格納領域には上位階層または下位階層のノー
ドの番地を格納しているが、これはノード番号であって
もよい。
【0028】図2の(c)に従来のB木のリーフノード
の構成を示す。リーフノードはB木に登録されているデ
ータのキー値を格納するキー値格納領域211.21
3,215と、その付随情報を格納する付随情報格納領
域212,214,216の組から構成されている。
【0029】これに対して本発明におけるB木のリーフ
ノードを図2の(d)に示す。本発明のリーフノードは
B木に登録されているデータのキー値を格納するキー値
格納領域と、その付随情報を格納する付随情報格納領域
と、データのサブリンク情報格納領域221,222,
223の組から構成される。サブリンク情報格納領域に
は、サブリンクが張られている場合には各データからの
サブリンク先のデータレコード番地を格納する。
【0030】図3を用いてB木の構成と動作の概要を説
明する。図3の(a)は従来のB木の構成である。ノー
ド301はルートノードである。ノード304から30
9はリーフノードである。キー値が24であるようなデ
ータに対して検索処理する場合、まずルートノード中の
値311の「30」は目的のキー値「24」より大きい
ので、キー値30の左側のリンク312を辿って下の階
層のノード302に移動する。さらにここでキー値「1
0」313,「20」314との比較をして、その両方
より大きいので、キー値「20」314の右側のリンク
315を得る。辿りついたノード306は利−不ノード
である。その中のキー値「24」に対応する付随情報格
納領域よりデータレコード番地を得てそのデータへアク
セスする。
【0031】図3の(b)は本発明におけるB木の構成
である。ノード301はルートノードである。ノード3
04から309はリーフノードである。従来と同様、ル
ートノードからこの手順に従い対象のデータを検索する
こともできる。また、本発明におけるB木構成中では、
他に直接アクセスノードへのポインタ323,324と
キー値サブリンク325から331がリンクされてい
る。検索時、検索対象のキー値が直接アクセスノード情
報格納領域117中の直接アクセスノード群320に登録
されていれば(321)、その対応するポインタ322
からリンク323,324を辿って目的のノードまたは
データに到着する。例えば検索目的のキー値が「21」
ならば、直接アクセスノード郡に登録されているので
(321)、ポインタ322,324を辿ってリーフノ
ード306中のキー値が「21」であるようなデータに
アクセスすることができる。また登録されていない場
合、直接アクセスノードアクセス処理部112が決定し
た「検索対象に最も近い直接アクセスノードまたはデー
タ」に対応するポインタ322から、リンク323,32
4を辿って目的のデータまで検索する。例えば検索目的
のキー値が「24」のとき、直接アクセスノード郡に登
録されていないので、「最も近い直接アクセスノードま
たはデータ」ここではキー値「21」より(321)、
ポインタ324を辿ってリーフノード306に到着、ノ
ード内を検索して、最終的にキー値が「24」であるよう
なデータにアクセスすることができる。
【0032】図3中のサブリンク325から331は、
キー値が偶数である様なデータ間に設定したサブリンク
の例である。「全データのうちキー値が偶数データに対
する検索」が指定されたときには、その先頭要素ここで
はキー値「2」321からポインタ323を辿り、サブ
リンク群325から331に従ってキー値が偶数である
ような全データを検索する。
【0033】次に各部の処理の概要を示す。
【0034】図4は、直接アクセスノード設定処理を表
わすフローチャートである。
【0035】まず直接アクセスノード作成が指定された
場合(401)、直接アクセスノード決定処理(40
2)に進む。直接アクセスノードキー値が指定された場
合は、指定されたキー値をもって直接アクセスノードと
する(403)。指定されなかった場合は、データの総
件数,B木の位数,段数より直接アクセスノードとして
設定するノード数を算出して(404)そのノード数分
の直接アクセスノードを決定する(405)。決定され
た直接アクセスノードの区分値またはキー値とその番地
の対を直接アクセスノードリストに登録して(40
6)、直接アクセスノード決定処理を終了する。
【0036】ここでデータの総件数とはB木中の全リー
フノードに格納されているデータの総数を、位数とは各
ノードに格納されている区分値(またはキー値)の二分
の一の値を、段数とはルートノードからリーフノードま
でのノードの階層数をいう。前述の通り、直接アクセス
ノードキー値が指定されなかった場合、データの総件
数,B木の位数,段数より直接アクセスノードとして設
定するノード数を算出し(404)、そのノード数分の
直接アクセスノードを作成する。理想的には、各リーフ
ノードにつき一つ、ノードの先頭要素のデータを直接ア
クセスノードして生成し、直接アクセスノードアクセス
時には「検索対象データのキー値を超えないキー値を有
する直接アクセスノードで最大のキー値を有するノー
ド」の条件で直接アクセスノードを決定すれば、必ずア
クセスしたノード中に検索対象のデータが存在するの
で、階層を渡ることなく検索対象データにアクセスする
ことができる。また、上位階層への戻り回数がB木の段
数の二分の一以下であれば、ルートノードから検索した
場合の階層渡りの回数を超えない。情報量を削減するた
めに直接アクセスノード数を削減する場合には、段数が
N段,位数がMならば、(2Mの(二分のN)乗)個の
直接アクセスノードを作成すればよい。データ件数を均
等に等分し、各リーフノードの先頭要素のデータとして
生成し、先の例と同様のアクセスノード決定方法によれ
ば、上位階層への戻りがあってもルートノードから検索
するのに比較して少ない階層渡り回数で目的のデータを
有するリーフノードに到達することができる。
【0037】最後に、B木探索処理のために各ノードの
上位階層ノード番号格納領域に上位階層のノード番号を
設定する(406)。B木探索処理については図6にお
いて説明する。
【0038】直接アクセスノードとして指定されるのは
アクセス頻度の高いデータ、またはアクセス頻度の高い
データが「B木中で近く」に密集している場合は、それ
らを代表するデータである。
【0039】図5は、直接アクセスノードアクセス処理
を表わすフローチャトである。
【0040】検索開始後(501)、指定されたデータ
のキー値(502)よりアクセスする直接アクセスノー
ドを決定する(503)。決定した直接アクセスノード
が指定されたデータであれば、その直接アクセスノード
の番地を得てデータにアクセスする(505)。決定し
た直接アクセスノードが指定されたデータそのものでな
ければ、それはB木中で検索対象データに「最も近い」
直接アクセスノードである。その直接アクセスノードを
出発点としてB木内の探索を進めて最終的に目的のデー
タに到着する。
【0041】「B木中で検索対象データに最も近い直接
アクセスノード」とは、その直接アクセスノード群のう
ち、その直接アクセスノードを出発点として検索対象の
データまでB木検索を進めたときに、上位階層への探索
戻り回数を含めて階層渡り全回数が最小限であるような
位置にある直接アクセスノードをさす。アクセスする直
接アクセスノード決定(503)方法には、前述の通り
「検索対象データのキー値を超えない区分値を有する直
接アクセスノードで最大の区分値を有するノード」をハ
ッシュ関数を用いて求める、同じくハッシュ関数を用い
て「検索対象データのキー値との差が最も小さい区分値
を有する直接アクセスノード」を求める、等の決定方法
がある。
【0042】図6は、B木探索処理を表わすフローチャ
ートである。B木探索処理部が動作するのは、直接アク
セスノードアクセス処理が決定した直接アクセスノード
またはその子,孫ノード内に検索対象のデータが存在し
ないとき(601)である。まず、直接アクセスノード
アクセス処理部が決定した直接アクセスノードの上位階
層ノード番地格納領域より上位階層のノード番地を得て
(602)、上位階層のノードへ移動する(603)。
移動先のノードまたはその子,孫ノード内に検索対象の
データが存在すれば(604)、従来の検索処理と同
様、ノードの区分値格納領域の区分値と検索対象データ
のキー値を比較しながらポインタに従って目的のノード
までノード間を移動(605)、目的のデータにアクセス
する(606)。移動先のノードまたはその子,孫ノード内
に検索対象のデータが存在しない場合、さらに上位階層
のノードへ移動して(603)、ノード内の区分値と検
索対象のキー値とを比較する。
【0043】B木検索処理部は、ルートノードからB木
中の全階層分の大小関係の比較をして目的のノードまで
検索を進めるのでなく、直接アクセスノードアクセス処
理部が決定した「B木中で最も近い」直接アクセスノー
ドを出発点として目的のノードおよびデータまで検索を
進める。上位階層への探索戻り回数が多くなると直接ア
クセスノードの効果が低減し、逆に探索処理時間の増加
を招く。そのため直接アクセスノード設定部は、上位階
層への探索戻り回数が従来のB木探索における階層渡り
の回数を超えないよう、直接アクセスノード数を決定
し、直接アクセスノードアクセス処理は、上位階層への
探索戻り回数を含めて全階層渡り回数を最小限に抑える
ように「B木中で最も近い」直接アクセスノードを決定
している。
【0044】図7は、サブリンク設定処理を表わすフロ
ーチャートである。サブリンク設定条件が指定された場
合(701)、まずサブリンク設定条件をサブリンク情
報格納領域711のサブリンク設定条件リストに登録す
る(702)。次に、B木の先頭要素から条件を満たすか
いなかを判定し、第一番目に条件を満たしたデータのキ
ー値またはデータレコード番地を、サブリンク情報格納
領域711のサブリンク先頭アドレスに設定し(70
3)、同時に前要素確保領域Pに当データのキー値また
はデータレコード番地を登録する(704)。継続して
B木中をサブリンク設定条件を満たすデータを探索して
いき(705)、サブリンク設定条件を満たすデータが
見つかったら(706)、前要素確保領域Pに登録され
ていた前データのキー値に備えられているサブリンク情
報格納領域(図2(c)の221から223)に自データ
データレコード番地を設定する(707)。同時に、前
要素確保領域Pに自データのキー値またはデータレコー
ド番地を新たに書き換える(708)。以下同様、B木
内を順に最後尾要素まで条件判定していき(709)、条
件を満たすデータの間にサブリンクを設定していく。
【0045】この処理により、指定されたサブリンク条
件を満たすデータについてキー値に従い昇順に並べたチ
ェインが作成される。キー値サブリンク設定条件が複数
設定された場合でも、全条件について同時にB木内の全
データをサブリンク条件判定すればよい。
【0046】図8は、サブリンク検索処理を表わすフロ
ーチャートである。条件を満足するデータを全件に対し
て検索する場合、まずその検索条件がサブリンク情報格
納領域811のサブリンク設定条件に登録されていれば
(802)、サブリンク情報格納領域811よりデータ先
頭アドレスを得て(803)、先頭データへアクセスす
る(804)。データのリンク情報格納領域より(図2
(c)の221から223)次データのアドレスを得て
(805)、サブリンクを辿って次データへアクセスす
る(806)。この処理をサブリンクの最後尾データま
で続ける。
【0047】
【発明の効果】B木のルートノードから全階層の区分値
比較処理,および階層移動処理をすることなく、直接ア
クセスすることができる直接アクセスノードを提供する
ことにより、最大(階層数)倍の処理高速化をすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体システムのブロック図。
【図2】B木のノード構成の説明図。
【図3】B木の構成の説明図。
【図4】直接アクセスノード設定処理を表わすフローチ
ャート。
【図5】直接アクセスノードアクセス処理を表わすフロ
ーチャート。
【図6】B木探索処理を表わすフローチャート。
【図7】キー値サブリンク設定処理を表わすフローチャ
ート。
【図8】キー値サブリンク検索処理を表わすフローチャ
ート。
【符号の説明】
111…直接アクセスノード設定処理部、112…直接
アクセスノードアクセス処理部、113…B木探索処理
部、117…直接アクセスノード情報格納領域。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】計算機システムの記憶装置に格納されたB
    木による索引検索処理方法において、前記B木のルート
    ノードから前記B木中を探索をすることなく直接アクセ
    スすることができる直接アクセスノードを備えることを
    特徴とする索引処理方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記B木のルートノードから前記B木中を探索をするこ
    となく直接アクセスすることができる前記直接アクセス
    ノードを決定し、前記直接アクセスノードに関する情報
    を保存する直接アクセスノード設定部と、検索処理時に
    前記B木のルートノードから前記B木中の探索をするこ
    となく前記直接アクセスノードに直接アクセスする直接
    アクセスノードアクセス処理部と、検索対象が前記直接
    アクセスノードとして設定されていない場合にはアクセ
    スした前記直接アクセスノードから目的の検索対象デー
    タまで検索処理するB木検索処理部とを備える索引処理
    方法。
  3. 【請求項3】計算機システムの記憶装置に格納されたB
    木による索引検索処理方法において、ノードの各データ
    格納領域にキー値サブリンクを備えることを特徴とする
    索引処理方法。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記ノードの各データ
    格納領域にキー値サブリンクを設定するキー値サブリン
    ク設定部と、検索条件がサブリンク設定条件として設定
    されている場合サブリンクに従って検索するキー値サブ
    リンク検索処理部を備える索引処理方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100328129B1 (ko) * 1999-12-27 2002-03-12 오길록 메모리 계층 구조를 고려한 압축, 탐색 및 새로운 항목삽입 방법
US7970769B2 (en) 2006-11-23 2011-06-28 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus and method for optimized index search

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KR100328129B1 (ko) * 1999-12-27 2002-03-12 오길록 메모리 계층 구조를 고려한 압축, 탐색 및 새로운 항목삽입 방법
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