JPH072103A - 車両用外ほろ - Google Patents
車両用外ほろInfo
- Publication number
- JPH072103A JPH072103A JP14455393A JP14455393A JPH072103A JP H072103 A JPH072103 A JP H072103A JP 14455393 A JP14455393 A JP 14455393A JP 14455393 A JP14455393 A JP 14455393A JP H072103 A JPH072103 A JP H072103A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer bellows
- vehicle
- air layer
- spring plate
- packing material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】鉄道車両の高速走行や曲線部走行において、低
騒音を図ると共に信頼性の高い鉄道車両用の外ほろを提
供する。 【構成】外ほろ２同士は、隙間が少なく、外ほろ２の内
部は、充填材４とばね板５と空気層６で構成されてい
る。
騒音を図ると共に信頼性の高い鉄道車両用の外ほろを提
供する。 【構成】外ほろ２同士は、隙間が少なく、外ほろ２の内
部は、充填材４とばね板５と空気層６で構成されてい
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道車両用外ほろに係
り、特に、高速鉄道車両用に好適な車両用外ほろに関す
るものである。
り、特に、高速鉄道車両用に好適な車両用外ほろに関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の技術としては、列車固有の圧搾空
気系を介して内圧に対して種々の段階に調節でき、車両
の外周につながるようにした膨張可能な多室中空形状の
ほろや、ゴム等の可撓性材料で作った板状体を二つに折
返した形状の外ほろを車両の連結部に設けるに当り、車
両の外側面に沿って突出させて取り付け、外ほろの内面
部には頂点に向かって間隔を以って若干のひだを設けて
なる鉄道車両用外ほろがある。これらの構造に関するも
のとしては、特公平１−４３６６６号や、実公昭４１−
１６８３号等が挙げられる。
気系を介して内圧に対して種々の段階に調節でき、車両
の外周につながるようにした膨張可能な多室中空形状の
ほろや、ゴム等の可撓性材料で作った板状体を二つに折
返した形状の外ほろを車両の連結部に設けるに当り、車
両の外側面に沿って突出させて取り付け、外ほろの内面
部には頂点に向かって間隔を以って若干のひだを設けて
なる鉄道車両用外ほろがある。これらの構造に関するも
のとしては、特公平１−４３６６６号や、実公昭４１−
１６８３号等が挙げられる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術では、
高速走行及びカーブ走行での要求に応じて外ほろの強度
を自動的に調節できる車間連結装置が外ほろ以外に必要
であり、これらは重量増加の原因となっている。また、
車間連結装置は、自動制御回路が組み込まれており、入
力信号を階段状にする電子回路が組み込んであるため、
刻々と変化する状況に追随できないという問題がある。
また、システムの機構が複雑という問題がある。
高速走行及びカーブ走行での要求に応じて外ほろの強度
を自動的に調節できる車間連結装置が外ほろ以外に必要
であり、これらは重量増加の原因となっている。また、
車間連結装置は、自動制御回路が組み込まれており、入
力信号を階段状にする電子回路が組み込んであるため、
刻々と変化する状況に追随できないという問題がある。
また、システムの機構が複雑という問題がある。
【０００４】本発明の目的は、高速走行及びカーブ走行
において、走行騒音の発生を抑制し、簡素で信頼性のあ
る鉄道車両用の外ほろを提供することにある。
において、走行騒音の発生を抑制し、簡素で信頼性のあ
る鉄道車両用の外ほろを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記目的は、ゴム等の可
撓性材料で作った板状体を二つに折返した形状の外ほろ
の内部にばね板と一体にしたスポンジ等の充填材と、必
要に応じ空気層の部分を設けることにより達成される。
撓性材料で作った板状体を二つに折返した形状の外ほろ
の内部にばね板と一体にしたスポンジ等の充填材と、必
要に応じ空気層の部分を設けることにより達成される。
【０００６】
【作用】外ほろ内部をばね材を含む軟質材と空気層で構
成し、外ほろ同士の隙間を零を目標とし、または若干
（１０mm以下）の隙間とすることにより、高速走行やカ
ーブにおいて外ほろ同士が接触して少し変形し、それに
より外ほろの干渉を防ぎ、走行騒音を抑制することがで
きる。
成し、外ほろ同士の隙間を零を目標とし、または若干
（１０mm以下）の隙間とすることにより、高速走行やカ
ーブにおいて外ほろ同士が接触して少し変形し、それに
より外ほろの干渉を防ぎ、走行騒音を抑制することがで
きる。
【０００７】また、外ほろの中にばね板を入れることに
より、風圧でほろが内外に曲げられるのを防ぐと共に、
ばね板により復元が早くなる。
より、風圧でほろが内外に曲げられるのを防ぐと共に、
ばね板により復元が早くなる。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図１〜図３により
説明する。車両１同士の連結部には、人が通る貫通路１
０が空いており、この外側を内ほろ１１が囲んでいる。
外ほろ２は、車両１の外面とほぼ同一平面化されてい
る。外ほろ２は、車両１に取り付けられているブラケッ
ト３にボルト等により締結されている。また、外ほろ２
は、充填材４，ばね板５が接着等によりその内面に接合
されており、外ほろ２の先端の所定幅ａの部分には充填
材４がなく空気層６が設けられている。この空気層６を
設けたのは以下の理由による。すなわち、車両１がカー
ブに入ると外ほろ２と対向した外ほろ２ａが接近して来
る。この時空気層６がなく充填材４が充満していると、
接触により外ほろ２または外ほろ２ａが途中で折れ、カ
ーブが終わり直線に入ると元に戻らなくなる危険が発生
する。このような現象が、空気層６を設けることによ
り、空気層６が圧縮されるだけであり、外ほろ２の根本
すなわち固定部側は動くことがないので、車両１が直線
上に戻ると、外ほろ２は正規の状態となる。更に、外ほ
ろ２と充填材４間にはばね板５が入れてある。このばね
板５があることにより、隣接する外ほろ２ａから押され
て外ほろ２がたわんでも、元の姿に戻る。また、ばね板
５があることにより、車両１が高速でトンネル内に突入
する際に、発生する車外圧力によって、外ほろ２が内側
に曲げられることを防ぐ効果がある。ばね板５は、外ほ
ろ２の外側に入れるが、両側に入れると２倍のばね力と
なり、更に復元が良好となる。
説明する。車両１同士の連結部には、人が通る貫通路１
０が空いており、この外側を内ほろ１１が囲んでいる。
外ほろ２は、車両１の外面とほぼ同一平面化されてい
る。外ほろ２は、車両１に取り付けられているブラケッ
ト３にボルト等により締結されている。また、外ほろ２
は、充填材４，ばね板５が接着等によりその内面に接合
されており、外ほろ２の先端の所定幅ａの部分には充填
材４がなく空気層６が設けられている。この空気層６を
設けたのは以下の理由による。すなわち、車両１がカー
ブに入ると外ほろ２と対向した外ほろ２ａが接近して来
る。この時空気層６がなく充填材４が充満していると、
接触により外ほろ２または外ほろ２ａが途中で折れ、カ
ーブが終わり直線に入ると元に戻らなくなる危険が発生
する。このような現象が、空気層６を設けることによ
り、空気層６が圧縮されるだけであり、外ほろ２の根本
すなわち固定部側は動くことがないので、車両１が直線
上に戻ると、外ほろ２は正規の状態となる。更に、外ほ
ろ２と充填材４間にはばね板５が入れてある。このばね
板５があることにより、隣接する外ほろ２ａから押され
て外ほろ２がたわんでも、元の姿に戻る。また、ばね板
５があることにより、車両１が高速でトンネル内に突入
する際に、発生する車外圧力によって、外ほろ２が内側
に曲げられることを防ぐ効果がある。ばね板５は、外ほ
ろ２の外側に入れるが、両側に入れると２倍のばね力と
なり、更に復元が良好となる。
【０００９】車両１と外ほろ２，２ａを同一平面、すな
わち外表面を面一にすることにより、空気の流れが平滑
化される。このため、車両１間の隙間で発生する空気の
乱れがなくなり、騒音の発生を抑制できる。また、外ほ
ろ２を車両１の妻面にスカート８迄伸びる逆Ｕ字形にす
ることにより、車両１の下部にある台車７及び床下機器
から発生する音を外に漏らすことはない。逆Ｕ字形にし
た理由は、下側は軌道上であり、かつ、軌道側面には防
音壁（図示してないが）があるため、音源からの距離を
長くするためである。更に、車両１に必要以上の機器を
取り付けて重量を増加させないためである。重量増とな
ると軌道音が高くなり、電力も多く消費する等の不具合
が生じる。
わち外表面を面一にすることにより、空気の流れが平滑
化される。このため、車両１間の隙間で発生する空気の
乱れがなくなり、騒音の発生を抑制できる。また、外ほ
ろ２を車両１の妻面にスカート８迄伸びる逆Ｕ字形にす
ることにより、車両１の下部にある台車７及び床下機器
から発生する音を外に漏らすことはない。逆Ｕ字形にし
た理由は、下側は軌道上であり、かつ、軌道側面には防
音壁（図示してないが）があるため、音源からの距離を
長くするためである。更に、車両１に必要以上の機器を
取り付けて重量を増加させないためである。重量増とな
ると軌道音が高くなり、電力も多く消費する等の不具合
が生じる。
【００１０】次に、本発明の他の実施例を図４，５によ
り説明する。この場合、ほろ同士接触する部分は隙間を
多少設けてもよく、また、軽く接触していてもよく、空
気層を２段にした方式である。車両１の端部に外ほろ２
があり、この外ほろ２の接触する部分には主の空気層６
以外に、この空気層２０を設ける。この空気層２０は外
ほろ２より内側の線上に設ける。これは外表面に一致し
た線上にあると、車両１が偏倚した時でも、必ず外ほろ
２の外にはみ出さないようにするためである。車両１が
直線上を走行する時は偏倚量は少なく、この空気層２０
のみが変形する。これは、車両１本体側にある外ほろ２
より小さいので、自由に動くことができる。
り説明する。この場合、ほろ同士接触する部分は隙間を
多少設けてもよく、また、軽く接触していてもよく、空
気層を２段にした方式である。車両１の端部に外ほろ２
があり、この外ほろ２の接触する部分には主の空気層６
以外に、この空気層２０を設ける。この空気層２０は外
ほろ２より内側の線上に設ける。これは外表面に一致し
た線上にあると、車両１が偏倚した時でも、必ず外ほろ
２の外にはみ出さないようにするためである。車両１が
直線上を走行する時は偏倚量は少なく、この空気層２０
のみが変形する。これは、車両１本体側にある外ほろ２
より小さいので、自由に動くことができる。
【００１１】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、外ほ
ろ同士の隙間を最少限とし、外ほろ内部を充填材とばね
板及び空気層で構成し、更に、車体と平滑でスカートま
で含めた逆Ｕ字形にすることにより、外ほろの強度を得
ると共に騒音の発生を抑制し、車両の偏倚による外ほろ
同士の干渉を解消することのできる鉄道車両用の外ほろ
を提供することができる。
ろ同士の隙間を最少限とし、外ほろ内部を充填材とばね
板及び空気層で構成し、更に、車体と平滑でスカートま
で含めた逆Ｕ字形にすることにより、外ほろの強度を得
ると共に騒音の発生を抑制し、車両の偏倚による外ほろ
同士の干渉を解消することのできる鉄道車両用の外ほろ
を提供することができる。
【図１】本発明による車両用外ほろの一実施例の断面図
（図２のＡ−Ａ断面）を示す。
（図２のＡ−Ａ断面）を示す。
【図２】図１の本発明による外ほろの外観図を示す。
【図３】図２のＢ−Ｂ視図を示す。
【図４】本発明の他の実施例の側面図を示す。
【図４】図４のＣ−Ｃ断面図を示す。
１…車両、２…外ほろ、３…ブラケット、４…充填材、
５…ばね板、６…空気層、７…台車、８…スカート。
５…ばね板、６…空気層、７…台車、８…スカート。
【手続補正書】
【提出日】平成６年３月３１日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による車両用外ほろの一実施例の断面図
（図２のＡ−Ａ断面）を示す。
（図２のＡ−Ａ断面）を示す。
【図２】図１の本発明による外ほろの外観図を示す。
【図３】図２のＢ−Ｂ視図を示す。
【図４】本発明の他の実施例の側面図を示す。
【図５】図４のＣ−Ｃ断面図を示す。
【符号の説明】 １…車両、２…外ほろ、３…ブラケット、４…充填材、
５…ばね板、６…空気層、７…台車、８…スカート。
５…ばね板、６…空気層、７…台車、８…スカート。
Claims (1)
- 【請求項１】可撓性材料で作った板状体を二つに折返し
た形状の外ほろの内部に充填材とばね板を一体に設置し
たことを特徴とする車両用外ほろ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14455393A JPH072103A (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 車両用外ほろ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14455393A JPH072103A (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 車両用外ほろ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH072103A true JPH072103A (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=15364960
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14455393A Pending JPH072103A (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 車両用外ほろ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH072103A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11198804A (ja) * | 1998-01-14 | 1999-07-27 | Sansei Corporation:Kk | 鉄道車両連結部間からの転落防止装置 |
| JP2007055384A (ja) * | 2005-08-23 | 2007-03-08 | Bridgestone Corp | 車両連結部用外幌構造 |
| JP2010018136A (ja) * | 2008-07-10 | 2010-01-28 | Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd | 鉄道車両 |
| EP2236323A2 (de) * | 2009-04-01 | 2010-10-06 | Hübner GmbH | Windleitelement im Bereich des Übergangs zwischen zwei gelenkig miteinander verbundenen Fahrzeugen |
| CN102167050A (zh) * | 2011-04-01 | 2011-08-31 | 青岛宏达青田交通设备有限公司 | 高速动车组车辆连接部降噪及保护装置 |
| EP2371652A1 (en) * | 2009-09-24 | 2011-10-05 | Tangshan Railway Vehicle Co., Ltd | Drag reduction device between carriages of high-speed motor train set |
| CN102602406A (zh) * | 2012-03-26 | 2012-07-25 | 冯世英 | 罩式货车车厢的门扇 |
| KR101374004B1 (ko) * | 2012-04-25 | 2014-03-19 | 홍익대학교 산학협력단 | 고속철도차량의 공력소음 저감장치 |
| CN103863344A (zh) * | 2014-03-29 | 2014-06-18 | 张建华 | 一种动车组充气式外风挡 |
| CN109774736A (zh) * | 2019-03-13 | 2019-05-21 | 常州今创风挡***有限公司 | 一种动车外风挡 |
| FR3114069A1 (fr) * | 2020-09-17 | 2022-03-18 | Alstom Transport Technologies | Véhicule de transport en commun comportant des bavettes |
-
1993
- 1993-06-16 JP JP14455393A patent/JPH072103A/ja active Pending
Cited By (16)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11198804A (ja) * | 1998-01-14 | 1999-07-27 | Sansei Corporation:Kk | 鉄道車両連結部間からの転落防止装置 |
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| CN101857032A (zh) * | 2009-04-01 | 2010-10-13 | 许布奈有限公司 | 与外壳基本齐平地安装在铰接车辆间的过渡部中的导风件 |
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| EP2371652A4 (en) * | 2009-09-24 | 2012-06-13 | Tangshan Railway Vehicle Co | RESISTANCE REDUCING DEVICE BETWEEN SUPPLEMENTS OF A HIGH-SPEED ENGINE TRANSMISSION |
| CN102167050A (zh) * | 2011-04-01 | 2011-08-31 | 青岛宏达青田交通设备有限公司 | 高速动车组车辆连接部降噪及保护装置 |
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| CN109774736A (zh) * | 2019-03-13 | 2019-05-21 | 常州今创风挡***有限公司 | 一种动车外风挡 |
| CN109774736B (zh) * | 2019-03-13 | 2023-09-29 | 常州今创风挡***有限公司 | 一种动车外风挡 |
| FR3114069A1 (fr) * | 2020-09-17 | 2022-03-18 | Alstom Transport Technologies | Véhicule de transport en commun comportant des bavettes |
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