JPH0720920A - 工具軌跡データ作成方法 - Google Patents

工具軌跡データ作成方法

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JPH0720920A
JPH0720920A JP5147698A JP14769893A JPH0720920A JP H0720920 A JPH0720920 A JP H0720920A JP 5147698 A JP5147698 A JP 5147698A JP 14769893 A JP14769893 A JP 14769893A JP H0720920 A JPH0720920 A JP H0720920A
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clz1
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広 松原
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章夫 香村
Jiro Yasukochi
二郎 安河内
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Makino Milling Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 イニシャルホールなしで彫込加工ができる工
具軌跡データ作成方法を提供する。 【構成】 加工するモデル形状MDLと所定距離だけオ
フセットしたオフセットモデル形状OMDLの各データ
を記憶し(第1段階)、オフセットモデル形状OMDL
を平行な平面で切断して得られる加工閉曲線CLZnを
求め(第2段階)、加工閉曲線CLZnの各々に対応す
る追込加工線CLDnを求め(第3段階)、追込加工線
CLDnと加工閉曲線CLZnとからオフセットモデル
形状に沿って工具を移動する工具軌跡データを求める
(第4段階)各段階から構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は工具軌跡データ作成方法
に関し、特にCAD/CAMシステムにより作成し、N
C工作機械にロードし、ワーク(素材)を三次元自由曲
面形状に切削加工する工具軌跡のNCデータを作成する
工具軌跡データ作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術による金型のような三次元自由
曲面を有したワークの加工方法は、CAD/CAMシス
テムで作成したNCデータをNC工作機械にロードし、
そのNCデータに基づいてブロック状のワークを加工し
て金型を作成する。この加工方法において、ボールエン
ドミルを用いていきなりZ軸へ単独切り込みするのは切
削抵抗が工具と主軸に集中するので好ましくなく、それ
ゆえ予めワークにZ軸突っ込み用の下穴をドリルを用い
て開ける工程が必要となる。この下穴加工において、彫
り込み形状が最も深いところまで、ときには複数個の下
穴を開ける必要があり、特に彫り込み形状が複雑なとき
にはワークを傾けてその下穴を開ける必要もある。この
ような下穴の位置と深さを決定するためには、CAD/
CAMシステムを用いて計算したり、経験的にモデルの
図面から割り出したりして求める。なお、この工程を含
みブロック状のワークを加工して作成すべき製品形状に
近づける工程を荒加工という。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、モデル
の形状によっては前記彫り込み形状が複雑で下穴の位置
と深さを、CAD/CAMシステムを用いて計算して
も、図面から割り出してもそれらを求めることは難し
く、かつそのために時間と労力を要するという問題があ
る。
【0004】この問題を解決する1つの方法として近年
考案されたスパイラル加工法がある。このスパイラル加
工法は工具のボールエンドミルをスパイラル状に移動
し、工具が加工すべき製品形状に干渉したときその製品
形状に沿って移動し、干渉がなくなると再びスパイラル
状に移動し、工具が略移動できなくなるまで加工する荒
加工の方法である。また、このスパイラル加工法の注目
すべき点は、下穴加工をせずに直接荒加工をするという
点である。しかしながら、スパイラル加工法により形彫
り加工をすると工具の干渉チェックに長時間を要し、か
つ加工する穴径が大きいと中央部に未加工部分を残して
しまうという問題がある。
【0005】したがって本発明の目的は、上述の問題点
のない、前記下穴の位置と深さを求める必要のない、す
なわちイニシャルホールがなくてもZ軸切り込み加工が
でき、さらに干渉チェックに時間を要せず、加工する穴
径が大きくても中央部に未加工部分を残さない、荒加工
をすることなく直接製品加工ができる工具軌跡データの
作成方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の方法の基
本処理を示すフローチャートである。前記目的を達成す
る本発明の工具軌跡データ作成方法は、ワークを三次元
自由曲面形状に切削加工する工具軌跡のNCデータを作
成する工具軌跡データ作成方法において、下記の各段階
から構成される。 (第1段階):加工するモデル形状MDLを表すデータ
と、そのデータから所定距離オフセットしたオフセット
モデル形状OMDLを表すデータを記憶する。 (第2段階):オフセットモデル形状OMDLをZ軸に
垂直な少なくとも1つの互いに平行な平面で切断して得
られる交線として外周加工閉曲線CLZ1、CLZ2、
…を求める。 (第3段階):外周加工閉曲線CLZ1、CLZ2、…
の各々に対し、(i)外周加工閉曲線上を工具が移動開
始する所定の加工条件下の加工開始点PTS1を決め、
(ii)外周加工閉曲線上で工具が移動する方向と逆方向
に加工開始点PTS1から所定長Lだけオフセットした
点PTL1を求め、(iii)その点PTL1を通り外周加
工閉曲線のなす第1平面に垂直な直線上にあって、加工
開始点を通り第1平面に対し所定角度傾斜した第2平面
上にある追込開始点PTA1を求め、(iv)追込開始点
PTA1から加工開始点PTS1へオフセットモデル形
状に沿って工具を移動する外周加工閉曲線CLZ1、C
LZ2、…の各々に対応する追込加工線CLD1、CL
D2、…を求める。 (第4段階):追込加工線CLD1、CLD2、…と外
周加工閉曲線CLZ1、CLZ2、…とからオフセット
モデル形状に沿って工具を移動する工具軌跡のデータを
求める。
【0007】本発明の工具軌跡データ作成方法は、外周
加工閉曲線CLZ1、CLZ2、…の各々が存在する各
平面上で外周加工閉曲線の内側に所定幅づつオフセット
した内周加工閉曲線CLZ1a、CLZ1b、…を順次
求め、それらの内周加工閉曲線に沿って外周加工閉曲線
の工具移動方向と逆方向に工具を移動する工具軌跡デー
タを求める。
【0008】本発明の工具軌跡データ作成方法は、内周
加工閉曲線CLZ1a上の加工開始点PTS1aと外周
加工閉曲線CLZ1上の加工開始点PTS1とを結ぶ直
線と外周加工閉曲線CLZ1との間に交点が有るか否か
を判別し、(i)その判別の結果、交点が無いと判別さ
れたときは工具の干渉無しとみなし、加工開始点PTS
1から加工開始点PTS1aへの直線上で工具を移動
し、(ii)その判別の結果、交点が有ると判別されたと
きは工具の干渉有りとみなし、加工開始点PTS1上
で、第1平面から離れたワークと干渉のない高さへ工具
を移動し、その高さを保ちながら加工開始点PTS1a
の真上へ工具を移動した後、加工開始点PTS1aへ工
具を移動する工具軌跡データを求める。
【0009】
【作用】本発明の工具軌跡データ作成方法は、モデル形
状MDLからオフセットモデル形状OMDLを求め、X
軸またはY軸送りを行いながらZ軸方向に切り込んで行
くための追込加工線を求め、その追込加工線に沿って所
定の深さまで工具を送り、その深さの等高線上でオフセ
ットモデル形状OMDLに沿って工具を一周させ、次の
追込加工線に沿って工具を彫り込ませては一周させる動
作を繰り返す工具軌跡のデータを求めてワークを加工す
るので、イニシャルホールを開けることなく形彫り加工
ができる。また、内周加工閉曲線を求め、かつ加工方向
がダウンカットとなるように工具軌跡データを作成でき
るので、等高線上の加工残しを無くし、かつ工具が加工
表面を擦ることもくいこむこともなく加工できる。ま
た、内周加工閉曲線CLZ1a上の加工開始点PTS1
aと外周加工閉曲線CLZ1上の加工開始点PTS1と
を結ぶ直線と外周加工閉曲線CLZ1との間に交点が有
るか否かの判別により、干渉チェックされた工具軌跡デ
ータが作成されるので工具の干渉の心配がない。
【0010】
【実施例】図2は金型のモデル形状の一例を示す図であ
る。このモデル形状MDLを表現するモデル形状データ
は、コンピュータシステムにより作成される。このコン
ピュータシステムはCRT等の表示装置の画面を見なが
ら、キーボード、マウス等の入力装置により対話形式に
より操作され、CADで作成した図面データも取り込み
可能である。このようなコンピュータシステムにより一
連の工具軌跡のデータ、すなわちワーク1から本図で示
すモデル形状MDLの製品を生産する金型を切削加工す
る加工プログラムを作成する。そしてその加工プログラ
ムはNC工作機械にダウンロードされ金型の形彫り加工
が行われる。
【0011】図3は本発明のオフセットモデルとその切
断平面のなす交線として得られる外周加工閉曲線を示す
図である。本図は、図2に示す製品モデルを3次元直交
座標系のZ軸に直交する複数のXY平面Z0、Z1、Z
2、…、Znで切断した状態を示す。本図を参照して本
発明により図2に示す形状にワーク1を加工する方法に
ついて以下に簡単に説明する。便宜上、加工前のワーク
1の加工表面をZ軸と直交させ、その加工表面をZ0平
面とする。そのZ0平面からボールエンドミル2を用い
ワーク1をX軸またはY軸方向の送りと同時にZ軸方向
へ所定量または任意量Z軸上のZ1まで彫り込んで行き
彫り込みを停止し、Z1平面においてX軸またはY軸方
向にボールエンドミル2を送ってZ1平面上の形状を加
工し、同様にZ1平面からワーク1をX軸またはY軸方
向への送りと同時にZ軸方向へ所定量または任意量Z軸
上のZ2まで彫り込んで行き彫り込みを停止し、Z2平
面においてX軸またはY軸方向にボールエンドミル2を
送ってZ2平面上の形状を加工するというような加工を
繰り返しワーク1を形彫り加工する。
【0012】製品モデルのモデル形状MDLのデータに
基づきワーク1を形彫り加工するには、ワーク1を基本
的には平面Z0、Z1、Z2、…、Zn上で工具を製品
モデル形状から工具半径だけオフセットした経路に沿っ
て移動し、順次平面Znまで移動していけば加工できる
ことが判る。この製品モデルから所定量、例えば工具2
の半径分だけオフセットした工具2の軌跡がオフセット
モデル形状OMDLである。このオフセットモデル形状
を表現するNCデータをオフセットモデル形状データと
呼ぶ。そしてこのオフセットモデル形状OMDLを切断
する平面Z1、Z2、…、Znとそのオフセットモデル
形状OMDLとのなす交線を外周加工閉曲線CLZ1、
CLZ2、…、CLZn(図示せず)と呼ぶ。
【0013】図4はZ軸に直交するXY平面上における
複数の加工閉曲線を示す図である。図3を参照して説明
したように、各XY平面上で工具を製品モデル形状MD
Lから工具半径だけオフセットしたオフセットモデル形
状OMDLへ工具2を移動しただけでは、各XY平面上
に未加工領域が残ってしまう。それゆえ、前述のオフセ
ットモデル形状をXY平面で切断して得られる各外周加
工閉曲線CLZ1、CLZ2、…、CLZnに沿って工
具2を移動して加工した後、未加工領域が残るときはそ
の各外周加工閉曲線の内側にさらに工具2の半径分だけ
オフセットした工具の軌跡となる内周加工閉曲線を、未
加工領域がなくなるまで順次求めていく。
【0014】本図に示すように、外周加工閉曲線CLZ
1に対応する内周加工閉曲線をCLZ1a、CLZ1
b、…、CLZmと呼ぶ。また各加工閉曲線にはその閉
曲線上の加工開始点があり、これらは例えば3軸直交座
標系におけるY軸の最小値となる点等の所定条件で決定
される。本図では加工閉曲線CLZ1、CLZ1a、C
LZ1bに対し、各加工開始点はPTS1、PTS1
a、PTS1bで示されている。なお、各XY平面上で
の工具2の移動はワーク1をダウンカットで加工する方
向に加工開始点から加工開始点まで一周する。ダウンカ
ットで加工することにより、切削後に工具2がワーク1
を擦ることがなく、ワーク1の形状に食い込まないよう
に加工できる。したがって、加工面粗度がよく工具寿命
を長くすることができる。しかるに通常工具2が取り付
けられる主軸の回転は正回転であるので、ダウンカット
で外周加工閉曲線CLZ1上を移動するときは、工具は
反時計方向へ移動し、内周加工閉曲線CLZ1b、…、
CLZ1n(図示せず)を移動するときは、工具2は時
計方向へ移動する。
【0015】なお、本図において、外周加工閉曲線CL
Z1上に示される点PTA1は追込開始点と呼ばれ、加
工開始点PTS1から距離L離れた外周加工閉曲線CL
Z1に沿ったZ1平面上の点からZ軸方向に離れた点に
ある。以下に追込開始点PTA1について図を用いて説
明する。
【0016】図5は外周加工閉曲線CLZ1上の加工開
始点PTS1から追込開始点PTA1を求める方法の説
明図であり、(A)は斜視図であり、(B)は断面図で
ある。図5の(A)に示すように、Z1平面上の加工開
始点PTS1を通り、Z1平面に対し例えば約5度の傾
斜を有する平面と、外周加工閉曲線CLZ1に沿って加
工開始点PTS1から加工方向と逆方向に距離Lだけ離
れた点から外周加工閉曲線CLZ1をなすZ1平面に垂
直なZ軸方向へ引いた直線との交点を求め、この点を追
込開始点PTA1とする。これにより、この追込開始点
PTA1からZ0平面を経由してZ1平面上の外周加工
閉曲線CLZ1の加工開始点PTS1へ到達するまでX
軸またはY軸方向への送りと同時にZ軸方向へ彫り込ん
で行く工具軌跡、すなわち追込加工線CLD1が求ま
る。
【0017】図5の(B)に示すように、Z1平面上の
外周加工閉曲線CLZ1に沿って加工開始点PTS1か
ら加工方向と逆方向に距離Lだけ離れた点をPTL1と
する。Z1平面上の加工開始点PTS1を通り、Z1平
面に対し傾きθの平面を想定し、点PTL1からZ1平
面に垂直線を引き、Z1平面に対し傾きθの平面との交
点をPTA1として求める。但しPTA1はZ0平面よ
りさらに上方へ離れた点とするように距離Lは選択す
る。PTA1とPTL1とのZ軸方向の距離の差Zはク
リアランスZcとすると、Z=Z0−Z1+Zcで表さ
れ、したがって距離Lは、tanθ=Z/L=(Z0−
Z1+Zc)/Lから、L=(Z0−Z1+Zc)/t
anθで表される。
【0018】図6はZ軸に直交するXY平面上における
外周から内周の加工閉曲線へ移動するときの干渉チェッ
クの説明図であり、(A)は干渉有りの場合、(B)は
干渉無しの場合をそれぞれ示す図である。図4で説明し
たように、外周加工閉曲線CLZ1、CLZ1aからY
軸上の値が最小となる点をそれらの加工閉曲線の加工開
始点として求め、それぞれPTS1、PTS1aとす
る。次に加工開始点PTS1とPTS1aとを直線で結
び、この直線と外周加工閉曲線CLZ1との間に交点が
あるか否かを求め、交点があるときを干渉有り、ないと
きは干渉無しとする。
【0019】図6の(A)に示す例ではこの干渉点が1
点求まり、図6の(B)に示す例ではこの干渉点が求ま
らない。なお、図6の(B)に示す例は、2つの内周加
工閉曲線CLZ1a1、CLZ1a2が求まり、それぞ
れの加工開始点PTS1a1とPTS1a2を求め、加
工順を所定条件、例えば加工開始点のY軸上の値が最小
となる点を有する内周加工閉曲線から順に加工するよう
決定する。したがって外周加工閉曲線CLZ1を一周し
た後のZ1平面上の工具の軌跡は、加工開始点PTS1
を出発し、PTS1a2へ移動し、内周加工閉曲線CL
Z1a2を一周し、次に加工開始点PTS1a2からP
TS1a1へ移動し、最後に内周加工閉曲線CLZ1a
1を一周し、さらに2つの内周加工閉曲線CLZ1a
1、CLZ1a2の内部に内周加工閉曲線が求まれば、
それらの内周加工閉曲線の加工開始点を求め、以下上記
同様に工具軌跡を求める。
【0020】図7はZ軸に直交するXY平面上における
外周から内周の加工閉曲線へ移動するときの工具軌跡の
説明図であり、(A)は干渉無しの場合、(B)は干渉
有りの場合をそれぞれ示す図である。図7の(A)に示
すように、Y軸上の最小値から加工開始点PTS1aを
求め、加工開始点PTS1とPTS1aとを結ぶ直線と
外周加工閉曲線CLZ1とに交点が無いときは干渉が無
いとみなされるので、Z1平面上で加工開始点PTS1
からPTS1aへそのまま工具を移動することができ、
図7の(B)に示すように、加工開始点PTS1とPT
S1aとを結ぶ直線と外周加工閉曲線CLZ1とに交点
が有るときは干渉が有ると見なされるので、加工開始点
PTS1からPTS1aへZ1平面上でそのまま工具を
移動することができず、工具を加工開始点PTS1から
干渉が回避できる高さまでZ軸上を移動させてから加工
開始点PTS1aの真上まで移動させ、次に加工開始点
PTS1aまで移動することによって、干渉を回避して
移動することができる。以上Z1平面における工具軌跡
作成データ作成方法について説明したが、この操作をZ
2、…、Zn平面についても順次行い、つまり外周加工
閉曲線CLZ2、…、CLZnと追込加工線CLD2、
…、CLDnをさらに求め、最終的にモデル全体を加工
する工具軌跡データを求めるのである。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の工具軌跡
データ作成方法によれば、イニシャルホールがなくても
Z切り込み加工ができ、さらに干渉チェックに時間を要
せず、加工する穴径が大きくても中央部に未加工部分を
残さない、荒加工をすることなく直接製品加工ができる
工具軌跡データの作成方法を提供することことができ
る。また本発明によれば、常時ダウンカットになるよう
に工具軌跡データを作成することができるので、加工面
粗度がよく、工具寿命も長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の基本処理を示すフローチャート
である。
【図2】金型のモデル形状の一例を示す図である。
【図3】本発明のオフセットモデル形状とその切断平面
のなす交線として得られる外周加工閉曲線を示す図であ
る。
【図4】Z軸に直交するXY平面上における複数の加工
閉曲線を示す図である。
【図5】外周加工閉曲線CLZ1上の加工開始点PTS
1から追込開始点PTA1を求める方法の説明図であ
り、(A)は斜視図であり、(B)は断面図である。
【図6】Z軸に直交するXY平面上における外周から内
周の加工閉曲線へ移動するときの干渉チェックの説明図
であり、(A)は干渉有りの場合、(B)は干渉無しの
場合をそれぞれ示す図である。
【図7】Z軸に直交するXY平面上における外周から内
周の加工閉曲線へ移動するときの工具軌跡の説明図であ
り、(A)は干渉無しの場合、(B)は干渉有りの場合
をそれぞれ示す図である。
【符号の説明】
1…ワーク 2…工具(ボールエンドミル) MDL…モデル形状 OMDL…オフセットモデル形状 CLZ1、CLZ2…外周加工閉曲線 CLZ1a、CLZ1b…内周加工閉曲線 CLD1、CLD2…追込加工線 PTS1、PTS1a…加工開始点 PTA1…追込開始点
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 17/50 7623−5L G06F 15/60 400 K

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを三次元自由曲面形状に切削加工
    する工具軌跡のNCデータを作成する工具軌跡データ作
    成方法において、 加工するモデル形状MDLを表すデータと、そのデータ
    から所定距離だけオフセットしたオフセットモデル形状
    OMDLを表すデータを記憶する第1段階と、 前記オフセットモデル形状OMDLをZ軸に垂直な少な
    くとも1つの互いに平行な平面で切断して得られる交線
    として外周加工閉曲線CLZ1、CLZ2、…を求める
    第2段階と、 前記外周加工閉曲線CLZ1、CLZ2、…の各々に対
    し、前記外周加工閉曲線上を工具が移動開始する所定の
    加工条件下の加工開始点PTS1を決め、 前記外周加工閉曲線上で前記工具が移動する方向と逆方
    向に前記加工開始点PTS1から所定長Lだけオフセッ
    トした点PTL1を求め、その点PTL1を通り前記外
    周加工閉曲線のなす第1平面に垂直な直線上にあって、
    前記加工開始点を通り前記第1平面に対し所定角度傾斜
    した第2平面上にある追込開始点PTA1を求め、 前記追込開始点PTA1から前記加工開始点PTS1へ
    前記オフセットモデル形状に沿って前記工具を移動する
    前記外周加工閉曲線CLZ1、CLZ2、…の各々に対
    応する追込加工線CLD1、CLD2、…を求める第3
    段階と、 前記追込加工線CLD1、CLD2、…と前記外周加工
    閉曲線CLZ1、CLZ2、…とから前記オフセットモ
    デル形状に沿って前記工具を移動する工具軌跡のデータ
    を求める第4段階と、からなることを特徴とする工具軌
    跡データ作成方法。
  2. 【請求項2】 前記外周加工閉曲線CLZ1、CLZ
    2、…の各々が存在する各平面上で前記外周加工閉曲線
    の内側に所定幅づつオフセットした内周加工閉曲線CL
    Z1a、CLZ1b、…を順次求め、それらの内周加工
    閉曲線に沿って前記外周加工閉曲線の工具移動方向と逆
    方向に前記工具を移動する工具軌跡データを求める請求
    項1に記載の工具軌跡データ作成方法。
  3. 【請求項3】 前記内周加工閉曲線CLZ1a上の前記
    加工開始点PTS1aと前記外周加工閉曲線CLZ1上
    の前記加工開始点PTS1とを結ぶ直線と前記外周加工
    閉曲線CLZ1との間に交点が有るか否かを判別し、 その判別の結果、前記交点が無いと判別されたときは、
    前記加工開始点PTS1から前記加工開始点PTS1a
    への直線上で前記工具を移動し、 前記判別の結果、前記交点が有ると判別されたときは、
    前記加工開始点PTS1上で、前記第1平面から離れた
    前記ワークと干渉のない高さへ工具を移動し、その高さ
    を保ちながら前記加工開始点PTS1aの真上へ前記工
    具を移動した後、前記加工開始点PTS1aへ前記工具
    を移動する工具軌跡データを求める請求項2に記載の工
    具軌跡データ作成方法。
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