JPH0720696U - 電気機器構造 - Google Patents

電気機器構造

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JPH0720696U
JPH0720696U JP5465493U JP5465493U JPH0720696U JP H0720696 U JPH0720696 U JP H0720696U JP 5465493 U JP5465493 U JP 5465493U JP 5465493 U JP5465493 U JP 5465493U JP H0720696 U JPH0720696 U JP H0720696U
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JP
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plate
housing
shield plate
bridge
shaped
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JP5465493U
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耕一 落合
純 溝口
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Azbil Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気回路室でのシール性や電磁シールド性を
簡単かつ確実に確保し、各部の加工、組立性に優れ、コ
スト低減化も図れる電気機器構造を得る。 【構成】 ハウジング9内壁面の段差面40上に、ター
ミナル部材25を、シールド板45を介して積層し、こ
れらをリテーナリングで係止して圧接固定する。シール
ド板の段差面当接部近傍にブリッジ状突起部60を一体
に設け、その側面に隣接して切欠き窓61を形成する。
この切欠き窓を介してブリッジ状突起部に、帯状ばね板
材による導通プレート62を係止して保持させる。この
導通プレートを、第1および第2の板面63,64によ
って略L字状に形成する。さらに、少なくとも第1の板
面の先端側に折曲げ傾斜面63aを有し、かつ第2の板
面の一部に、互いに逆方向に向かう切り起こし部65,
66を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、たとえば現場設置タイプの差圧または圧力指示発信器(以下、単に 差圧・圧力発信器という)等においてアンプ室内にアンプユニットとして収納配 置されるプリント基板等の発信器ケース内への組込んだ際に採用して好適な電気 機器構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の電気機器構造としては、本出願人が先に出願した実願平3−24 317号「電気機器構造」(以下、先願という)がある。この先願に係る電気機 器構造は、たとえば各種プロセス流体の圧力、差圧あるいは液面等を測定しその 測定信号をコントローラ側に発信するために現場等に設置される差圧・圧力発信 器に適用して好適なものである。
【0003】 このような差圧・圧力発信器は、検出器ボデイおよび指示計(メータ)が接続 される発信器ケース内をシールド板によってアンプ室と端子室とに画成される。 このアンプ室には、検出器ボデイからの検出信号を受信し、その演算処理を行な うアンプユニットを搭載したモジュールプリント基板が配設される。また、端子 室には、アンプユニットの外部接続用端子を有する端子台とターミナルプリント 基板が配設される。さらに、これらモジュールプリント基板とターミナルプリン ト基板とは、アンプユニット側への外部ノイズの混入を防止するノイズフィルタ を介して電気的に接続されている。そして、ターミナルプリント基板と端子とが 接続され、また端子とメータとが接続され、さらに端子にコントローラ側の外部 コードが接続されることによって構成されていた。
【0004】 ところで、上述したようなプリント基板、電気部品等はいずれも湿気の混入を 嫌うため、このような電気機器ケースとなるケース内部を気密にシールすること が行われている。さらに、このような電気機器ケースでは、電気的ノイズの混入 も防止しなければならず、周囲を電磁シールドすることも必要となっている。
【0005】 すなわち、差圧・圧力発信器において電気回路等が設けられるアンプ室では、 電源ラインを伝わってくる電気的ノイズをカットするため、電源ライン上にノイ ズフィルタを設け、かつこのフィルタの周囲をシールド板に接触させ、このシー ルド板をさらにハウジングに導通させてノイズを接地する構造を採用することが 必要となっている。
【0006】 このようなシール性と電磁シールド性とを得るために従来は、発信器ケースを 前後に開放する筒状のハウジングと、ハウジングの前面側開口部を気密に閉鎖す る蓋体とで構成し、ハウジングの底面側開口部に検出器ボデイを気密に接続し、 ハウジングの周面に設けた接続部にメータを気密に接続している。
【0007】 さらに、ハウジング内でプリント基板や電気部品を配設するアンプ室となる部 分には、導電材によるハウジングと共に電磁シールドを行なうための導電材から なるシールド板を、Oリング等のシール部材を介してハウジング内部に嵌合し、 このシールド板に設けたねじ取付孔にねじをOリングを介して挿通し、このねじ をハウジングに設けたねじ孔にねじ込むことで、シールド板をハウジング内部で 固定するようになっている。 そして、このような構造によって、上述したアンプ室での気密性や電磁シール ド性が確保されていた。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の差圧・圧力発信器でのアンプ室構造では、ハウ ジング内に嵌合してねじ止め固定されるシールド板として、肉厚の厚いものを用 い、これに各種基板の保持機能をも持たせることが一般に行われており、材料費 や重量が嵩み、製造時の自由度も小さい等の不具合があった。
【0009】 また、上述したようにシールド板にねじ取付孔を設け、このねじ取付孔にOリ ングを介して挿入されるねじによってシールド板をハウジング内部に固定するよ うにすると、ねじ取付孔とOリングのための環状溝を形成する分だけシールド板 の外径が大きくなるため、ケースの大型化を招き、さらにねじを確実に締付けな いとアンプ室の気密が保てないという問題もあった。
【0010】 特に、電気部品が搭載されるターミナルプリント基板では耐湿処理が必要で、 その工数がかかり、しかもプリント基板上に端子ビスが落下したり、プリント基 板上の電気部品に外部コードやメータ側コードが接触したりするのを防止するた めに保護カバーによってプリント基板を覆う必要があり、部品点数が増加する等 の問題もあった。
【0011】 このため、上述したハウジングの内壁部の一部に形成した段差部に、薄い導電 性板材からなるシールド板を載置し、その上部に合成樹脂材等で形成したターミ ナル部材をシール材を介在させた状態でハウジング内に嵌合させた状態で載置し 、さらにこのターミナル部材を、ハウジングの内壁部の一部に形成したねじ部に 螺合される合成樹脂材等で形成したリテーナリングで係止することにより、全体 を一体的に組立て、アンプ室での気密性をターミナル部材で確保するとともに、 上述した薄い板材からなるシールド板とハウジングとによって、電磁シールド機 能を確保することが考えられている。
【0012】 しかし、上述した構造を採用するにあたって問題となることに、ハウジングと このハウジングに対するシールド板との接触による導通が取り難いという問題が あった。 すなわち、上述したようにシールド板を、ハウジング内の段差部に係止させ、 これをターミナル部材を介してリテーナリングで圧接して固定する構造を採用す ると、これらのターミナル部材やリテーナリングが合成樹脂材で形成されていた 場合、これらが温度変化によって膨張、収縮を起こし、上述したシールド板のハ ウジング側への圧接力が変化し、最悪の場合には、シールド板がハウジングから 浮き上がり、ノイズ対策としての電磁シールド機能が得られなくなるという問題 を生じる虞れがあった。
【0013】 本考案はこのような事情に鑑みてなされたものであり、電気部品を配設する室 を構成するにあたってのシール性や電磁シールド性を、簡単かつ確実に確保でき 、しかも各部の加工、組立性に優れ、コスト低減化も図れる電気機器構造を得る ことを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
このような要請に応えるために本考案に係る電気機器構造は、カップ状ハウジ ング内壁面に形成した段差面上に、シールド板を介してターミナル部材を積層し 、これらをリテーナリングで係止して圧接固定するにあたって、シールド板の段 差面当接部近傍にブリッジ状突起部を一体に設け、その側面に隣接してシールド 板に切欠き窓を形成するとともに、この切欠き窓を介してブリッジ状突起部に、 帯状ばね板材による略L字状の導通プレートを係止して保持させるように構成し 、かつこの導通プレートの少なくとも第1の板面の先端側に折曲げ傾斜面を形成 し、第2の板面の一部に互いに逆方向に向かう切り起こし部を形成しており、ハ ウジング段差面へのターミナル部材によるシールド板の圧接固定時に、導通プレ ートを、第2の板面における一方の切り起こし部先端がブリッジ状突起部側面に 当接するとともに、第1の板面の先端が切欠き窓を介してハウジング段差面上に 圧接して導通状態を維持するように構成したものである。
【0015】
【作用】
本考案によれば、略L字状の導通プレートを、シールド板の一部に設けたブリ ッジ状突起部および切欠き窓からなる部分に組付けし、このシールド板をハウジ ング内壁面の段差面上に載置し、ターミナル部材を積層し、さらにリテーナリン グでこれらを係止した際に、シールド板が段差面から浮き上がった状態となった としても、導通プレートは、それ自身の弾性力によって変形し、一部がシールド 板に、別の一部がハウジング段差面上に圧接した状態とされ、これによりシール ド板とハウジング内壁面との導通状態を維持することが可能となる。
【0016】
【実施例】
図1ないし図3は本考案に係る電気機器構造の一実施例を示している。これら の図を用いて本考案を説明するに先立って、まず、図4に示した本考案を適用し て好適な差圧・圧力発信器の概略構成を簡単に説明する。
【0017】 図4において全体を符号1で示す差圧・圧力発信器(差圧発信器を例示する) は、周知のように、受圧部として一対のバリアダイヤフラムを有しこれらバリア ダイヤフラムで感知された二つの流体圧間での差圧を検出する半導体圧力センサ 等(共に図示せず)を内蔵してなる検出部ボディ2と、発信器ケース3およびメ ータ4とを備えている。
【0018】 前記検出部ボディ2は、周知の通り分割形成されたボディ本体2Aを複数個の ボルト5およびナット6で締結して一体的に組立てられるもので、その内部に低 圧側、高圧側の被測定用流体圧が導入口7a、7bから導入される圧力室と、こ れらにバリアダイヤフラムを介して対面し圧力センサまでの間に圧力伝達媒体が 封入されてなる一対の測圧室等が形成され、これら測圧室はセンタダイヤフラム 等で画成される。 なお、この検出部ボディ2の構成等は従来から周知の通りであり、詳細な説明 は省略する。
【0019】 また、ボデイ本体2Aに連設された円筒状連結部8は、二重筒体構造によって 形成され、この実施例ではその外周に形成した雄ねじ部により、前記発信器ケー ス3を形成するハウジング9の底部側筒状部10にOリング11を介して、さら に耐圧防爆指針に適合する隙間と奥行きとをもって螺合され、かつ止めねじ12 により回り止め状態で連結されている。
【0020】 なお、この連結部8内には、前述した圧力センサ、圧力センサからの検出信号 を発信器ケース3に導くフレキシブルプリント基板13等が配設されており、こ のフレキシブルプリント基板13の一端は連結部8から前記ハウジング9内に突 出して、後述するモジュールプリント基板43にコネクタ16A,16Bを介し て接続されている。
【0021】 前記発信器ケース3は、その前面および底面が開放し、また底面には前記筒状 部10が一体に連設された円筒状の前記ハウジング9と、ハウジング9の前面側 開口部をOリング17を介して気密に閉鎖する蓋体18とを有し、ハウジング9 の周壁部の相対向する二個所にはハウジング9の内外を連通させる筒状のメータ 兼外部コード用接続部19a,19bがそれぞれ一体に突設されている。
【0022】 ここで、一方の接続部19aには前記メータ4のメータハウジング4A外周面 に突設された円筒状連結部20がOリング21を介して螺合され、かつロックナ ット22によって固定されている。もう一方の接続部19bには図示を省略した 外部コード接続用プラグが同じく気密に螺合接続されるようになっている。 なお、これら検出器ボデイ2、メータ4および外部コード接続プラグが接続さ れる発信器ケース3は、耐圧防爆指針に適合する構造を確保している。
【0023】 さて、前記ハウジング9の内部はターミナル部材25によって前後二つの室、 すなわちアンプ室26と端子室27とに画成されている。このターミナル部材2 5は、合成樹脂材等の非磁性体によって、後端面(底面)が開放するカップ状に 形成され、ハウジング9内にOリング34を介して嵌合して設けられる。このタ ーミナル部材25の前面中央には複数の端子28を有する端子台29が配設され る端子台取付け部30が一体に突設されている。また、外周面前端側には円弧状 をなすテーパ状の凹部31a,31bが前記接続部19a,19bに対応して凹 設されており、これによってメータ4からのコード32と外部コード(図示せず )の端子室27内への挿入を容易にしている。
【0024】 なお、前記接続部19a,19bと凹部31a,31bとを対応一致させるた め、ターミナル部材25の外周面には位置決め用突起(図示せず)が一体に突設 されており、これに対応してハウジング9の内壁面に凹部(図示せず)が形成さ れている。また、ターミナル部材25の外周面で凹部31a,31bより後方側 には環状溝が形成され、この環状溝に前記Oリング34が嵌着されている。
【0025】 一方、前記ハウジング9の内壁面には、前記ターミナル部材25の後端面が後 述するシールド板45を介して当接することによりターミナル部材25を位置決 めする段差面40(図1等参照)が形成されている。
【0026】 前記アンプ室26には、コネクタ16Bや抵抗42等の各種電気部品が搭載さ れ、前記検出部ボディ2側からの検出信号を受信しこれを演算処理する信号処理 回路を有する前記モジュールプリント基板43と、複数の電気部品等(図示せず )が実装されているターミナルプリント基板(端子板)44および前記シールド 板45が配設されている。
【0027】 ここで、モジュールプリント基板43は、前記ターミナル部材25の後端面に 突設された複数個のプリント基板固定部47にねじ48によって固定されると共 に、プリント基板保持部49によって保持されている。そして、モジュールプリ ント基板43は、前述したコネクタ16A,16Bを介して前記フレキシブルプ リント基板13に接続されている。
【0028】 前記ターミナルプリント基板44は、ターミナル部材25内に前記シールド板 45と略平行して配設保持されることにより、前記モジュールプリント基板43 より端子室27側に位置している。そして、ターミナルプリント基板44は、タ ーミナル部材25を貫通して設けられた端子台29の端子28から延びた導体5 4によって接続されている。
【0029】 また、前記ターミナルプリント基板44とアンプ室26側のモジュールプリン ト基板43との間には、図示しないが電源リードが付設される。このリードは前 記シールド板45の一部に貫通して設けられアンプユニット側への外部ノイズの 混入を防止するノイズフィルタによって貫通して保持固定されている。 そして、この電源リードが、前記モジュールプリント基板43側に接続される ことにより、前記両プリント基板44,43が、気密にシールされた状態で接続 されることになる。
【0030】 前記シールド板45は、導電性を有する薄板金属材から略平板状に形成され、 前記ハウジング9の内壁面に形成されている段差面40上に載せられ、上方にタ ーミナル部材25が積層され、かつこのターミナル部材25の上縁部分が、ハウ ジング9の内壁面に形成した内周ねじ部に外周ねじ部が螺合して設けられるリテ ーナリング56によって係止されることにより、全体が圧接状態で一体的に組立 てられている。なお、57はリテーナリング56を螺合して固定するためのねじ 部分を示す。
【0031】 ここで、ターミナル部材25は、端子台29、モジュールプリント基板43、 ターミナルプリント基板44およびシールド板45とを組付けることでターミナ ルユニットを形成しており、コネクタ16Aと16Bを互いに接続した後ハウジ ング9内に嵌合配置されることで内部構成部品の組付作業を容易にするとともに ハウジング9の内部をアンプ室26と端子室27とに画成するものである。
【0032】 このような構成による差圧・圧力発信器1においては、ターミナル部材25に よってハウジング9の内部をアンプ室26と端子室27とに画成し、このターミ ナル部材25とシールド板45とをリテーナリング56によってハウジング内壁 面に設けた段差面40に圧接固定しているので、シールド板45をねじでハウジ ング9の内部に固定する必要がなく、従来のような取付けねじ部品等を省略する ことができる。
【0033】 また、ターミナルプリント基板44をターミナル部材25のアンプ室26側に 保持し、この基板の保護カバーとしての役割を兼用しており、特別な保護カバー の必要性をなくし、格別防湿処理する必要もなくなる。さらに、モジュールプリ ント基板43は、シールド板45とノイズフィルタ等によって外部ノイズの混入 を防止されているので、誤動作したりする虞れもない。
【0034】 さて、本考案によれば、上述した構成による電気機器構造としての差圧・圧力 発信器1において、図1ないし図3から明らかなように、シールド板45の段差 面40への当接部近傍にブリッジ状突起部60を一体に設け、このブリッジ状突 起部60の側面に隣接して前記シールド板45に切欠き窓61を形成するととも に、この切欠き窓61を介してブリッジ状突起部60に、ベリリウム銅等からな る帯状ばね板材によって略L字状を呈する導通プレート62を係止して保持させ るように構成したところに特徴を有している。
【0035】 ここで、この導通プレート62は、図1〜図3から明らかなように、第1およ び第2の板面63,64によって略L字状に形成されるとともに、第1、第2の 板面63,64の先端側に折曲げ傾斜面63a,64aを有し、かつ第2の板面 64の一部に、この導通プレート62の長手方向両端側で互いに逆方向に向かう 切り起こし部65,66が形成されている。
【0036】 そして、このような導通プレート62は、図2および図3の(a),(b), (c)から明らかなように、シールド板45に組付けられる。すなわち、図3の (a)に示したように、シールド板45に設けたブリッジ状突起部60および切 欠き窓61に対し斜め上方から臨ませ、同図(b)のようにブリッジ状突起部6 0内に第2の板面64の先端傾斜面64aを差込み、同図(c)のように、この 第2の板面64に形成した切り起こし部65,66を、ブリッジ状突起部60の 端面、ブリッジ状突起部60を形成する開口60aの側縁にそれぞれ係合または 係合可能に臨ませることにより、引っ掛った状態で組付け保持される。
【0037】 この時、前記先端傾斜面64aは、導通プレート62を差し込んで組み付ける 際にブリッジ状突起部60をくぐり易くする部分である。また、このとき、第2 の板面64の下面に突出する切り起こし部66は、一時的に弾性変形されるが、 開口60aに対応する位置に至ると、元の切り起こし状態に復帰し、その側縁に 係止されることになる。 そして、このような切り起こし部65,66および先端傾斜面64aの存在に よって、導通プレート62は、シールド板45において、ブリッジ状突起部60 に対しがた付きを生ぜず、揺動しない安定した状態で組み付けられる。
【0038】 また、この組付け状態においては、第1の板面63は、切欠き窓61を介して 先端傾斜面63aが、下方に延びた状態となっている。なお、この状態では、導 通プレート62は、切欠き窓61によって両側縁が位置決めされた状態で保持さ れている。
【0039】 以上の構成による導通プレート62を備えたシールド板45を、ハウジング9 内に嵌め込み、段差面40上に載置させると、図1の(a),(b)から明らか なように、始めに先端傾斜面63aが段差面40上に当たり、これにより第1の 板面63全体が上方に弾性変形される。この時、第2の板面64における切り起 こし部65の先端が、ブリッジ状突起部60の端面に当接係合することにより、 第2の板面64において少なくとも切り起こし部65の切り起こし位置までの部 分には変形は生ぜず、それよりも第1の板面63側の部分が、図1の(b)に示 すように変形され、これによりこの部分でばね定数の大きなばねが得られる。
【0040】 しかも、上述した切り起こし部65の突起部60への係合によって、導通プレ ート62はシールド板45に押し付けられ、確実な接触状態が得られる。 また、この図1の(b)から明らかなように、導通プレート62の弾性変形量 を配慮し、これに対応するターミナル部材25の接合面には、逃げ用凹部70が 形成されている。
【0041】 そして、上述した構成によれば、前記ハウジング9の内壁面における段差面4 0へのターミナル部材25によるシールド板45の圧接固定時において、導通プ レート62は、第2の板面64における一方の切り起こし部65先端が前記ブリ ッジ状突起部60の側面に当接し、前記シールド板45の切欠き窓61内に収納 された状態で、かつ第1の板面63先端の傾斜面63aが、シールド板45の切 欠き窓61内に臨んで前記ハウジング9側の段差面40上に圧接され、シールド 板45とハウジング9との導通状態(アース側)を常に維持するように構成され ている。
【0042】 すなわち、本考案によれば、アンプ室27を電磁シールドするにあたっての導 電性材からなるシールド板45を、ハウジング9内で段差面40上に合成樹脂材 等で形成されるターミナル部材25およびこれを係止するリテーナリング56を 介して圧接固定するにあたって、シールド板45が段差面40から浮き上がり、 非接触状態を生じたとしても、ターミナル部材25やリテーナリング56が、導 電性金属材によるハウジング9やシールド板45と温度影響による熱膨張、熱収 縮による変化量が異なることにより、シールド板45の段差面40への所要の状 態での圧接固定状態を得られない場合がある。
【0043】 特に、このような問題は、ターミナル部材25やリテーナリング56を、ハウ ジング9やシールド板45と異なる材料で形成しており、またシールド板45を 直接ハウジング9に連結固定しない構造を採用する場合に生じるもので、上述し た導通プレート62を採用することにより、このような問題を一掃しているもの である。
【0044】 換言すれば、略L字状の導通プレート62を、図1の(a)および図2、図3 の(a),(b),(c)から明らかなように、シールド板45の一部に設けた ブリッジ状突起部60および切欠き窓61からなる部分に組付けし、このシール ド板45をハウジング9内壁面の段差面40上に載置し、ターミナル部材25を 積層し、さらにリテーナリング56でこれらを係止した際に、導通プレート62 を、図1の(b)に示されるように、それ自身の弾性力によって変形させ、導通 プレート62の一部をシールド板45に、別の一部をハウジング段差面40上に 圧接した状態とし、これによりシールド板45が、ハウジング9の段差面40か ら浮き上がった非接触状態を生じたとしても、確実に導通状態を維持することが 可能となる。
【0045】 なお、本考案は上述した実施例構造には限定されず、各部の形状、構造等を適 宜変形、変更し得ることは言うまでもない。たとえばシールド板45やこれに組 み付ける導通プレート62の形状などを始めとして、種々の変形例が考えられよ う。
【0046】 また、上述した実施例では、本考案を差圧・圧力発信器1に適用した場合を説 明したが、これに限定されず、各種の電気機器、装置において筒状ケース内にプ リント基板を組込んで電気機器を構成するものであれば、適用して効果を発揮し 得ることは容易に理解されよう。
【0047】
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係る電気機器構造によれば、ハウジング内壁面に の段差面上に、シールド板、ターミナル部材を積層し、これらをリテーナリング で係止して圧接固定するにあたって、シールド板の段差面当接部近傍にブリッジ 状突起部を一体に設け、その側面に隣接してシールド板に切欠き窓を形成すると ともに、この切欠き窓を介してブリッジ状突起部に、帯状ばね板材による略L字 状の導通プレートを係止して保持させるように構成し、かつこの導通プレートの 少なくとも第1の板面の先端側に折曲げ傾斜面を形成し、第2の板面の一部に互 いに逆方向に向かう切り起こし部を形成しており、ハウジング段差面へのターミ ナル部材によるシールド板の圧接固定時に、導通プレートを、第2の板面におけ る一方の切り起こし部先端がブリッジ状突起部側面に当接するとともに、第1の 板面の先端が切欠き窓を介してハウジング段差面上に圧接して導通状態を維持す るように構成したので、略L字状を呈するばね板材からなる導通プレートをシー ルド板に組付けるという簡単な構成であるにもかかわらず、以下のような実用上 種々優れた効果を奏する。
【0048】 すなわち、ハウジング内壁面の段差面にシールド板を介して載置されかつリテ ーナリングによって係止されるターミナル部材によって圧接固定する際に、樹脂 材等で形成されるターミナル部材やリテーナリングが温度変化によって膨張、収 縮を起こし、ハウジング側の段差面に対してシールド板を押付ける力が変動した り、ゼロとなったりして、このシールド板がハウジング側の段差面から浮き上が り、非接触状態となったとしても、ばね性を有する導通プレートを介してシール ド板とハウジングとの導通状態を簡単かつ確実に確保し、ノイズ対策の役目を果 たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る電気機器構造の一実施例を示す要
部拡大断面図であって、(a),(b)は要部となる導
通プレートが組付けられたシールド板のハウジング内壁
面の段差面に載置する際の組立て前と組立て後の状態を
示す図である。
【図2】本考案において特徴としているシールド板と導
通プレートとの関係を説明するための概略分解斜視図で
ある。
【図3】シールド板に対する導通プレートの組付け作業
工程を(a),(b),(c)により説明するための概
略説明図である。
【図4】本考案に係る電気機器構造を適用して好適な差
圧・圧力発信器の全体構造を説明するための概略断面図
である。
【符号の説明】
1 差圧・圧力発信器 2 検出部ボディ 3 発信器ケース 4 メータ 9 ハウジング 18 蓋体 25 ターミナル部材 26 アンプ室 27 端子室 28 端子 40 段差面 43 モジュールプリント基板 44 ターミナルプリント基板 45 シールド板 56 リテーナリング 57 ねじ部 60 ブリッジ状突起部 60a 開口 61 切欠き窓 62 導通プレート 63 第1の板面 63a 先端傾斜面 64 第2の板面 64a 先端傾斜面 65 切り起こし部 66 切り起こし部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カップ状ハウジングおよびその前面側開
    口部を閉塞する蓋体とからなる筒状ケースを備え、前記
    ハウジング内壁面に形成した段差面上に、電気部品を実
    装したプリント基板が反開口部側に組付けられているタ
    ーミナル部材を、シールド板を介して積層して配設する
    とともに、これらをリテーナリングによって係止するこ
    とにより圧接固定している電気機器構造において、 前記シールド板の段差面当接部近傍にブリッジ状突起部
    を一体に設け、このブリッジ状突起部の側面に隣接して
    前記シールド板に切欠き窓を形成するとともに、この切
    欠き窓を介して前記ブリッジ状突起部に、帯状ばね板材
    によって略L字状を呈する導通プレートを係止して保持
    させるように構成され、 この導通プレートは、第1および第2の板面によって略
    L字状に形成されるとともに、少なくとも第1の板面の
    先端側に折曲げ傾斜面を有し、かつ第2の板面の一部
    に、この導通プレートの長手方向両端側で互いに逆方向
    に向かう切り起こし部が形成されており、 前記ハウジング内壁面の段差面へのターミナル部材によ
    るシールド板の圧接固定時に、前記導通プレートは、第
    2の板面における一方の切り起こし部先端が前記ブリッ
    ジ状突起部の側面に当接するとともに、第1の板面の先
    端が前記切欠き窓を介して前記ハウジング側の段差面上
    に圧接されて導通状態を維持するように構成されている
    ことを特徴とする電気機器構造。
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