JPH0720602U - ディジタル計装制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 １台の制御装置で多数の制御画面を表示する
ことができるようにする。 【構成】 この考案のディジタル計装制御装置は、必要
な監視画面や操作画面を１つの操作デスク上で、監視画
面表示部と画像表示部とに合計２枚同時に表示すること
ができ、複雑なプラントの監視画面にも１台の操作デス
クで対応することができる。また監視画面に対して何ら
かの割込み表示を行なう必要が生じた場合には、監視画
面の表示はそのままにして操作デスク上の画像表示部に
割込み画面を表示させることができ、割込み表示操作が
あっても、元の監視表示部の画面を通して引き続き監
視、操作を継続することができる。またエンジニアリン
グ操作を行なう場合には、操作デスク上の画像表示部に
キーボードを表示させ、タッチスクリーンを通して文字
や数字を入力させるようにすることにより、エンジニア
リング操作のために専用のキーボードを別途接続する必
要をなくすことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はディジタル計装制御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、プラントのディジタル制御のために設置されるマンマシンインタフェー スとしてのディジタル計装制御装置は、操作デスクの前面の監視ボード上にＣＲ Ｔのようなタッチスクリーン付きの監視画面表示装置を設置し、また監視画面表 示装置に表示されている監視画面に対する操作を行なうための操作ボタンを多数 並べたキーボードを操作デスク上に設置し、監視画面表示装置に表示される監視 画面を監視しながら、必要な操作をタッチスクリーンのタッチ操作あるいは操作 デスク上のキーボード操作によって行なうようにしていた。

【０００３】 また、複数の監視画面を表示してプラントの監視を行なう必要がある場合には 、複数台のディジタル計装制御装置を設置し、各監視画面表示装置に必要な監視 画面それぞれを表示させ、それぞれのタッチスクリーンあるいはキーボードを用 いて操作するようにしていた。

【０００４】 さらに、監視画面の変更や新たな作成、さらに制御クライテリアの設定や数値 変更操作を行なう必要がある場合には、エンジニアリングモードに切り替えて操 作する必要があり、その場合には専用のキーボードを接続して操作するようにし ていた。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、このような従来のディジタル計装制御装置では、タッチ操作あるい はキー操作によって監視画面に割り込み表示を行なわせると、元の監視画面に対 する直接のアクセスができなくなり、急な操作が必要になった場合に元の監視画 面に復帰するまでに手続きが必要になり、操作が遅れてしまう恐れがある問題点 があった。

【０００６】 また、操作デスク上にキーボードを設置する場合、プラントの制御操作が複雑 になればなるほどデスクのキーボードに多数のキーを配列する必要があり、また ディジタル計装制御装置自体を複数台に増やす必要が生じたりして、１台のディ ジタル計装制御装置において内部ハードウェアやソフトウェアの変換だけで対応 する場合に比べてコストの大幅な増加が避けられない問題点があった。

【０００７】 またエンジニアリング操作を行なう場合にも、専用のキーボードを接続して操 作する必要があるため、操作性が悪くなる問題点もあった。

【０００８】 この考案はこのような従来の問題点に鑑みてなされたもので、ディジタル計装 制御装置の設置台数を増加させることなく、大規模、複雑なプラントに対して対 応することができ、コストの低減が図れ、またエンジニアリング操作も専用のキ ーボードを接続することなく行なうことができ、操作性の向上が図れるディジタ ル計装制御装置を提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

この考案のディジタル計装制御装置は、監視ボード上に設置され、監視画面を 表示するタッチスクリーン付きの監視画面表示部と、操作デスク上に設置され、 画像を表示するタッチスクリーン付きの画像表示部と、各表示部に対する表示制 御部と、各表示部のタッチスクリーンに対するタッチ入力を解析するタッチ入力 処理部と、各タッチ入力処理部の解析したタッチ入力に対応して、表示制御部に 対して各表示部に表示させる情報を生成する情報演算処理部とを備えたものであ る。

【００１０】

【作用】

この考案のディジタル計装制御装置では、必要な監視画面や操作画面を１つの 操作デスク上で、監視画面表示部と画像表示部との両方に合計２枚同時に表示す ることができ、複雑なプラントの監視画面にも１台の操作デスクで対応すること ができる。

【００１１】 また監視画面に対して何らかの割込み表示を行なうようが生じた場合には、監 視画面の表示はそのままにして、操作デスク上の画像表示部に割込み画面を表示 させることができ、割込み表示操作があっても、元の監視表示部の画面を通して 引き続き急な変化に対して対応操作することができる。

【００１２】 さらに、エンジニアリング操作を行なう場合には、操作デスク上の画像表示部 にキーボードを表示させ、タッチスクリーンを通して文字や数字を入力させるよ うにすることにより、エンジニアリング操作のために専用のキーボードを別途接 続する必要をなくすことができる。

【００１３】

【実施例】

以下、この考案の実施例を図に基づいて詳説する。図１はこの考案のディジタ ル計装制御装置の一実施例の機能ブロック図であり、図２はハードウェアの外観 図である。まず図２に示すように、この実施例のディジタル計装制御装置１は、 監視ボード２上にＣＲＴその他の表示装置による監視画面表示部３が設置され、 また操作デスク４上に同じくＣＲＴその他の表示装置による画像デスクパネル５ が設置されている。監視画面表示部３、画像デスクパネル５それぞれは、タッチ スクリーンを備えている。

【００１４】 そしてディジタル計装制御装置１の内部の回路構成として、図１に示すように 、監視画面表示部３の表示制御を行なう監視画面表示制御部６と、画像デスクパ ネル５の表示制御を行なう画像デスクパネル表示制御部７を備え、また監視画面 表示部３、画像デスクパネル５それぞれのタッチスクリーンに対するタッチ操作 入力を解析するタッチ入力処理部８，９と、プラントの監視制御を行ない、また タッチ入力処理部８，９が解析したタッチ操作入力に対して必要な演算処理を行 ない、監視画面表示制御部６や画像デスクパネル表示制御部７に対して表示すべ き情報を生成する情報演算処理部１０と、プラント監視制御のための各種の監視 制御プログラムや可変データを格納する記憶部１１を備えている。

【００１５】 次に、上記構成のディジタル計装制御装置の動作について説明する。情報演算 処理部１０は、記憶部１１に記憶されている監視制御プログラムにしたがって監 視制御対象プラントの監視制御を行ない、また監視画面表示制御部６や画像デス クパネル表示制御部７に必要な表示画像情報を与える。

【００１６】 そこで監視画面表示制御部６は情報演算処理部１０からの情報を受けて、監視 画面表示部３に対して監視画面を表示させ、また画像デスクパネル表示制御部７ は情報演算処理部１０からの情報を受けて、画像デスクパネル５に対してキーボ ード、監視画面、割込み画面、エンジニアリング用キーボードなどの表示を行な う。

【００１７】 そこで、これらの監視画面表示部３と画像デスクパネル５との表示動作につい て、図３に基づいて説明する。いま、通常のプラント監視モードでは、監視画面 表示部３には監視画面ａ、画像デスクパネル５にはキーボード画面Ａが表示され るとする。

【００１８】 そこで、画像デスクパネル５のキーボード画面Ａにおいていずれかの番号のキ ー表示部分をタッチすることにより、タッチ入力処理部９がタッチ位置座標を解 析して情報演算処理部１０に与え、情報演算処理部１０はそのタッチ位置座標か ら該当する操作を割り出し、それがプラントフロー表示キー操作に該当するので あれば、記憶部１１からプラントフロー画面情報を読み出してきて監視画面表示 制御部６に出力し、監視画面表示制御部６は監視画面表示部３にプラントフロー 画面ｂを表示させる。

【００１９】 一方、画像デスクパネル５のキーボード画面Ａにおいて、次画面展開キーに割 当てられている番号Ｎのキー表示部分をタッチすることにより、キーボード次画 面Ｂが画像デスクパネル５に表示される。このようにすれば、各キーボード画面 に次画面展開キーを設けることにより、操作デスクの台数を増加させなくても、 １つの画像デスクパネル５上に多数のキーボードを画面展開によって自在に表示 することができるようになる。

【００２０】 画像デスクパネル５においても、プラントフロー表示キーとしてあらかじめ割 り当てられている番号のキー表示部をタッチすることにより、監視画面表示部３ の監視画面ｂと同じ監視画面Ｃを表示させることができる。

【００２１】 続いて、監視画面表示部３のプラントフロー画面ｂあるいは画像デスクパネル ５のプラントフロー画面Ｃに対して割込み表示操作を行なうことにより、タッチ 入力処理部８あるいは９がタッチ操作入力を解析して情報演算処理部１０に与え 、情報演算処理部１０はそのタッチ操作入力が割込み表示操作指令であると判別 する。そして、情報演算処理部１０は記憶部１１から割込み画面情報を読み出し て画像デスクパネル表示制御部７に割込み表示画面情報を与え、画像デスクパネ ル５のプラントフロー画面Ｃに割込み表示画面Ｄを表示させる。この場合、監視 画面表示部３側では割込み画面を表示せず、プラントフロー画面ｃをそのまま表 示し続けさせることによりこの監視画面表示部３に対してタッチ操作入力が引き 続き行なえるようにし、プラントの急激な変化に対しても支障なく対応できるよ うにする。

【００２２】 画像デスクパネル５が画面ＡまたはＢのようなキーボード画面を表示している 状態で、エンジニアリング操作のためにあらかじめ割り当てられている番号が表 示されている位置をタッチすることにより、画面表示部３側の画面には、例えば トレンド表示画面のような数字や文字が必要な箇所に表示されたエンジニアリン グ画面ｃを表示させ、同時に画像デスクパネル５にはエンジニアリング入力画面 Ｅを表示させ、この画面Ｅから文字入力あるいは数字入力を行なうことによって 、エンジニアリング画面ｃの該当する位置に文字や数字を表示させ、またその変 更を行なう。

【００２３】 このようにしてこの実施例のディジタル計装制御装置では、監視ボード２側に 監視画面表示部３を設けると共に、操作デスク３側に画像表示ができる画像デス クパネル５を設け、それらの監視画面表示部３と画像デスクパネル５との両方に 同じ監視画面や異なった監視画面、またキーボード、エンジニアリング画面など を表示させるようにして、１台のディジタル計装制御装置によって２枚の監視画 面を同時に表示し、また割込み表示をさせる必要が生じた場合には、引き続き監 視画面の表示を行なわせながらも他の画面で割り込み表示を行なわせ、さらには エンジニアリング画面を表示して文字や数字の入力や変更操作を行なうこともで きるようになり、複雑で大規模なフローを表示し、また頻繁に割込み表示やエン ジニアリング操作が必要になるようなプラントの監視制御を行なうディジタル計 装制御装置であっても、その設置台数を増加させずに対応することができ、コス トの低減を図ることができる。

【００２４】

【考案の効果】

以上のようにこの考案によれば、必要な監視画面や操作画面を１つの操作デス ク上で、監視画面表示部と画像表示部との両方に合計２枚同時に表示することが でき、複雑なプラントの監視画面にも１台の操作デスクで対応することができ、 また監視画面に対して何らかの割込み表示を行なう必要が生じた場合には、監視 画面の表示はそのままにして操作デスク上の画像表示部に割込み画面を表示させ ることができ、割込み表示操作があっても、元の監視表示部の画面を通して引き 続き監視、操作を継続することができ、またエンジニアリング操作を行なう場合 には、操作デスク上の画像表示部にキーボードを表示させ、タッチスクリーンを 通して文字や数字を入力させるようにすることにより、エンジニアリング操作の ために専用のキーボードを別途接続する必要をなくすことができ、複雑で大規模 なフローを表示し、また頻繁に割込み表示やエンジニアリング操作が必要になる ようなプラントの監視制御を行なうディジタル計装制御装置であっても、その設 置台数を増加させずに対応することができ、コストの低減を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例の機能ブロック図。

【図２】上記実施例の外観を示す斜視図。

【図３】上記実施例の動作を示すフロー図。

【符号の説明】

１ ディジタル計装制御装置 ２ 監視ボード ３ 画面表示部 ４ 操作デスク ５ 画像デスクパネル ６ 監視画面表示制御部 ７ 画像デスクパネル表示制御部 ８ タッチ入力処理部 ９ タッチ入力処理部 １０ 情報演算処理部 １１ 記憶部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 監視ボード上に設置され、監視画面を表
   示するタッチスクリーン付きの監視画面表示部と、 操作デスク上に設置され、画像を表示するタッチスクリ
   ーン付きの画像表示部と、 前記各表示部に対する表示制御部と、 前記各表示部のタッチスクリーンに対するタッチ入力を
   解析するタッチ入力処理部と、 前記各タッチ入力処理部の解析したタッチ入力に対応し
   て、表示制御部に対して前記各表示部に表示させる情報
   を生成する情報演算処理部とを備えて成るディジタル計
   装制御装置。