JPH07204545A - 熱加速粒子による表膜方法並びにその装置 - Google Patents

熱加速粒子による表膜方法並びにその装置

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JPH07204545A
JPH07204545A JP2305994A JP2305994A JPH07204545A JP H07204545 A JPH07204545 A JP H07204545A JP 2305994 A JP2305994 A JP 2305994A JP 2305994 A JP2305994 A JP 2305994A JP H07204545 A JPH07204545 A JP H07204545A
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JP
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solvent
chamber
aerosol
film
particle
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JP2305994A
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Takashi Yonehara
米原  隆
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RIKIYUU KK
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RIKIYUU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】合成樹脂製品等の被処理物の表面に帯電防止
剤、防曇剤等の表面改質剤、着色剤、接着剤等の溶質か
ら成る緻密で均一な皮膜を高速で得ることができる、熱
加速による表膜方法及びその装置を提供する。 【構成】チャンバー3内にヒーター9等の熱源を設けて
溶媒が吸収し易い波長を有する熱線が放射されている雰
囲気中に当該溶媒を含むエアロゾルを噴霧させ、その熱
を受けたエアロゾルの各粒子の分子運動を活発にさせて
その表面から溶媒を気化させ、各粒子は次第に外周表面
が溶媒の少ない溶質の膜となり、熱運動が加速され、こ
れらが進行していく中で、当該各粒子を被処理物11の
表面に衝突させて、溶媒が気化してこれらの各粒子の中
の溶質から成る皮膜を被処理物11の表面に形成させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は主に合成樹脂等の成型
品の外周面に、帯電防止剤、防曇剤、防カビ剤、表面硬
化剤、滑り剤、滑り防止剤等の表面改質剤、着色剤、接
着剤等の塗布液の溶質から成る緻密で均一な皮膜を高速
で得ることができる熱運動の加速による表膜方法及びそ
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】帯電防止剤等の塗布液をエアロゾルにし
て被処理物の表面に噴霧することにより被処理物の表面
に塗布液を塗布する方法が従来採られている。その場
合、被処理物をチャンバー内に置くか又はベルトコンベ
アーに載せてチャンバー内に入れるかして、そこで被処
理物表面にエアロゾルを噴霧している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの従来
の塗布方法で塗布した皮膜は、溶質と溶媒との割合が皮
膜の表面も内部も同じであるため、乾燥時に皮膜の外表
面から溶媒が気化し、外表面に乾燥した層ができる。そ
して皮膜の内部の被処理物の表面付近に溶媒が大量に閉
じ込められた形となり、皮膜の外表面から溶媒が気化し
ていくための溶媒の通った通気孔が残ってしまう。従っ
て緻密で均一な皮膜が得られず、また積み重ねができな
い。
【0004】この発明はこれらの点に鑑みて為されたも
のであり、合成樹脂製品等の被処理物の表面に帯電防止
剤、防曇剤等の表面改質剤、着色剤、接着剤等の溶質か
ら成る緻密で均一な皮膜を高速で得ることができる、熱
加速による表膜方法及びその装置を提供して上記課題を
解決しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1項の発明
は、チャンバー内に熱源を設けて遠赤外線等の溶媒が吸
収しやすい波長を有する熱線が放射されている雰囲気中
に、当該溶媒を含むエアロゾルを噴霧させ、その熱を受
けたエアロゾルの各粒子の分子運動を活発にさせてその
表面から溶媒を気化させ、各粒子は次第に外周表面が溶
媒の少ない溶質の膜となり、熱運動が加速され、これら
が進行していく中で、当該各粒子を被処理物表面に衝突
させて、溶媒が気化してこれらの各粒子の中の溶質から
成る皮膜を被処理物表面に形成させる、熱加速粒子によ
る表膜方法とした。
【0006】また請求項2項の発明は、チャンバー内に
熱源を設けて遠赤外線等の溶媒が吸収しやすい波長を有
する熱線が放射されている雰囲気中に、当該溶媒を含む
エアロゾルを噴霧させ、その熱を受けたエアロゾルの各
粒子の分子運動を活発にさせてその表面から溶媒を気化
させ、各粒子は次第に外周表面が溶媒の少ない溶質の膜
となり、熱運動が加速され、これらが進行していく中
で、チャンバー内をエアロゾルの過飽和の状態とし、こ
れ以上溶媒が気化されない状態で各粒子を被処理物表面
に衝突させて、溶媒が気化してこれらの各粒子の中の溶
質から成る皮膜を被処理物表面に形成させる、熱加速粒
子による表膜方法とした。
【0007】また請求項3項の発明は、略碗型のチャン
バーの開口部に対向して、被処理物を載せる多数の透孔
を有するコンベアーベルト又は板状の被処理物を長手方
向に移動自在に設け、適宜の塗布液をエアロゾルにして
上記開口部に向けて噴霧するノズルを上記チャンバーの
内周奥部に設け、このチャンバー内に噴霧されたエアロ
ゾルの各粒子が、分子運動が活発になりその表面から溶
媒が気化されつつ次第に外周表面が溶媒の少ない溶質の
膜となり、熱運動を加速する熱源をチャンバー内に設け
た、熱加速粒子による表膜装置とした。
【0008】また請求項4項の発明は、略碗型のチャン
バーの開口部に対向して、被処理物を載せる多数の透孔
を有するコンベアーベルト又は板状の被処理物を長手方
向に移動自在に設け、上記チャンバー内の略中央部に隔
壁を設け、この隔壁により当該チャンバー内でエアロゾ
ルの循環路を形成し、適宜の塗布液をエアロゾルにして
上記開口部に向けて噴霧するノズルを上記隔壁で分けら
れた一方のチャンバー奥部に設け、このチャンバー内に
噴霧されたエアロゾルの各粒子が、分子運動が活発にな
りその表面から溶媒が気化されつつ次第に外周表面溶媒
の少ない溶質の膜となり、熱運動を加速する熱源をチャ
ンバー内に設け、さらに上記循環路内を循環するエアロ
ゾルによりチャンバー内をエアロゾルの過飽和状態にす
る構成とした、熱加速粒子による表膜装置とした。
【0009】
【作用】請求項1項の発明では、チャンバー内の熱源の
熱を受けたエアロゾルの各粒子はその内部で分子運動が
活発となり、その表面から溶媒が気化されていく。そし
て次第に外周表面が溶媒の少ない、一部が溶けた溶質の
膜となり、熱運動が加速され、これらが進行していく中
で各粒子が被処理物表面に衝突して瞬時にこわれ、溶媒
が気化して溶媒の含有量が非常に小さく成った状態でよ
り分子運動が盛んになった溶質が被処理物表面に次々と
付着していき、溶媒が直ちに気化して緻密な皮膜を形成
する。
【0010】請求項2項の発明では、チャンバー内の熱
源の熱を受けたエアロゾルの各粒子はその内部で分子運
動が活発となり、その表面から溶媒が気化されていく。
そして次第に外周表面が溶媒の少ない、一部が溶けた溶
質の膜となり、熱運動が加速される。またこれらのチャ
ンバー内はエアロゾルの過飽和状態となって各粒子はこ
れ以上溶媒が気化されない状態となる。これらが進行し
ていく状態で各粒子が被処理物表面に衝突して瞬時にこ
われ、溶媒が気化して溶媒の含有量が非常に小さく成っ
た、より分子運動の盛んな溶質が被処理物表面に次々と
付着していき、溶媒が直ちに気化して緻密な皮膜を形成
する。
【0011】請求項3項の発明では、チャンバー内のノ
ズルから適宜の溶液のエアロゾルが噴霧されると、これ
らのエアロゾルの各粒子は熱源の熱を受け、分子運動が
活発になりその表面から溶媒が気化されつつ次第に外周
表面が溶媒の少ない、一部が溶けた溶質の膜となり、熱
運動が加速され、これらが進行していく中で各粒子がチ
ャンバーの開口部に位置する被処理物表面に衝突して瞬
時にこわれ、溶媒が気化して溶媒の含有量が非常に小さ
く成った、より分子運動の盛んな溶質が被処理物表面に
次々と付着していき、溶媒が直ちに気化して緻密な皮膜
を形成するものである。
【0012】請求項4項の発明では、チャンバー内のノ
ズルから適宜の溶液のエアロゾルが噴霧されると、これ
らのエアロゾルの各粒子は熱源の熱を受け、分子運動が
活発になりその表面から溶媒が気化されつつ次第に外周
表面が溶媒の少ない、一部が溶けた溶質の膜となり、熱
運動が加速される。また当該チャンバーは隔壁が設けら
れ、当該隔壁により区分された一方のチャンバー奥部か
ら噴霧されたエアロゾルは循環路を通って循環し、チャ
ンバー内はエアロゾルの過飽和状態となる。従って各粒
子の溶媒はこれ以上気化できない状態となる。これらが
進行していく中で各粒子がチャンバーの開口部に対向す
る位置に移動してきた被処理物表面に吸引されるごとく
衝突して瞬時にこわれ、溶媒が気化して溶媒の含有量が
非常に小さく成った、より分子運動の盛んな溶質が被処
理物表面に次々と付着していき、溶媒が直ちに気化して
緻密な皮膜を形成するものである。
【0013】
【実施例】以下この発明の実施例を図について説明す
る。まずこの発明の装置について説明すると、箱型本体
1の中央部を略水平に貫通する貫通路2を設け、箱型本
体1内の貫通路2に各開口部を対向させて略かまぼこ型
のチャンバー3を上下二個設け、これらの上下の各チャ
ンバー3の前部に、貫通路2に夫々対向した吸引部4を
上下二個設け、また貫通路2の上部には吸引部4と上記
チャンバー3との間に、ヒーター部5を設けている。ま
た上記上下の各チャンバー3の後部には、貫通路2に夫
々対向したヒーター部6及び吸引部7を上下二個ずつ設
けている。
【0014】上記吸引部4及び7は夫々チャンバー3の
巾とほぼ同じ長さの吸引溝を有しており、チャンバー3
内で噴霧されたエアロゾルが箱型本体1から放出しない
ように貫通路2の前後両端上下に設けてある。また上記
ヒーター部5は貫通路2に入ってきた被処理物を暖めた
り、また当該箇所に浮遊するエアロゾルの液化を抑える
ものである。また上記ヒーター部6はエアロゾルが付着
した被処理物の溶媒の気化を促進させるものである。
【0015】また上記各チャンバー3の内周壁はステン
レス製で光が反射する。さらにこれらの各チャンバー3
の中央部には上下部にスペースを設けた隔壁8を設け、
こけらの各隔壁8の一端、各チャンバー3の開口部中央
付近にヒーター9を設けている。またこれらの各隔壁8
で分けられた各チャンバー3内の一側に、各チャンバー
3の開口部に対向してノズル10を設けている。
【0016】上記貫通路2には被処理物11を載せて当
該貫通路2内を移動するベルトコンベアー12が設けら
れている。このベルトコンベアー12は両側のベルトの
間にすのこ状に間隔を開けて横棒が設けられているもの
である。
【0017】次ぎに上記装置を用いてこの発明の方法を
説明すると、帯電防止剤の溶液を用意し、これをエアー
とともに各ノズル10から噴出させると、エアロゾルと
なって各チャンバー3内で各開口部に向かって噴霧され
る。そしてベルトコンベアー12の間を通って他方のチ
ャンバー3の隔壁8で区画された、ノズル10の無い側
に入る。さらに当該隔壁8の奥端を迂回して、ノズル1
0の側に入る。その際、当該ノズル10付近は減圧状態
となり、エアロゾルは吸引され、ノズル10から噴霧さ
れたエアロゾルと混ざる。この様にしてエアロゾルは循
環し、各チャンバー3内は過飽和状態となる。
【0018】また箱型本体1の一側外方でベルトコンベ
アー12に被処理物11を載せると当該被処理物11は
箱型本体1の貫通路2内を移動する。そして上記上下の
ノズル10から噴霧したエアロゾルが被処理物11の表
面に付着する。そして箱型本体1の後部の上下のヒータ
ー部6の熱により、被処理物11の表面に付着したエア
ロゾルの溶媒が気化して溶質からなる皮膜が形成され
る。
【0019】また各チャンバー3内は、ヒーター9の直
射熱及びチャンバー3の内周壁の反射熱により加熱さ
れ、一方エアロゾルの過飽和状態となってくる。この状
態で上記各ノズル10から噴霧されたエアロゾルの粒子
13は、図3に示すごとく、熱により分子運動が活発と
なり、外周の溶媒が気化していき、粒子13は小さくな
っていく。そして次第に外周表面が溶媒の少ない一部が
溶けた溶質の膜14となり、上記分子運動や溶媒の気
化、さらには粒子の移動速度等を含む熱力学的な運動が
加速され、これらが進行していく中で各粒子が被処理物
11の表面に衝突して瞬時にこわれ、溶媒が気化してそ
の含有量が非常に小さく成り、より分子運動が盛んにな
った溶質が被処理物10の表面に次々と付着していき、
溶媒が直ちに気化して緻密な皮膜15を形成する。
【0020】また被処理物がシート、フィルム、板等の
板状物の場合は、図4に示すごとく、上記実施例におけ
る貫通路2に当該シート16等を通し、これらの両側面
にエアロゾルを吹き付けて、皮膜を形成させる。そして
この場合図4に示すごとく上下のチャンバー3のノズル
10から噴霧されたエアロゾルは隔壁8の周囲を循環す
る形と成る。さらに図4の装置を縦に用い、シート、フ
ィルム、板状物を縦に移動させても良い。
【0021】上記装置を用いて、被処理物11として5
mm厚のアクリルガラス(120×120)に帯電防止
剤の皮膜を形成した。これにはベルトコンベアー12の
巾が400mmで、ノズル10を上下二個設け、各ノズ
ル10から6%の非イオン系の界面活性剤から成る水溶
液を毎分6〜30ミリリットルで、毎分40〜60リッ
トル、圧力2.5〜4.0Kg/cm2のエアーととも
に注出してエアロゾルにして噴霧し、また上記ヒーター
9及びヒーター部5、6の各ヒーターに450W/20
0Vの遠赤外線ヒーターを使用し、箱型本体1の外方に
出ようとする余分なエアロゾルの吸引用の各吸引部4、
7のターボブロアー120w/200Vを使用し、ベル
トコンベアー12のラインスピードを3〜10m/分と
して処理した。これにより被処理物11の表面電機的特
性は処理前が表面抵抗1016Ω以上であったものが、処
理後は5.0×109Ω〜3.0×1010Ωとなった。
また表面のよごれ具合やきずが数年間にわたり、付かな
くなった。
【0022】また上記エアロゾルの粒子の熱運動の加速
にはヒーター等の熱源により粒子の表面温度を約20゜
C〜100゜C(一般的には60゜Cで十分であり、こ
の温度の前後が遠赤外線を多量に発生させるには適して
いる)としなければならない。また噴霧されたエアロゾ
ル粒子の大きさは、40μ以下が好ましいが、ノズルと
被処理物との距離を長くすることによって、100μ〜
300μでも可能である。さらに熱源の容量を大きくす
れば、皮膜の積層を大きくして5μ〜30μ位の膜厚の
大きな皮膜の形成ができる。また粒子の表面張力を被処
理物の表面張力より小さくすることによって、表膜速度
が早まり、皮膜そのものも安定したものとなる。
【0023】なお上記実施例ではエアロゾルを循環させ
て、溶媒の過飽和状態を作っているが、これはこの発明
の必須要件ではない。また上記実施例では遠赤外線ヒー
ターでエアロゾルの粒子の熱運動を加速させたが、これ
に限らず溶媒が吸収し易い波長を有する熱線が放射する
ヒーター又はその他適宜の熱源であればよい(ただし常
温でも当該熱線が放射する場合もある)。また上記ベル
トコンベアーは上記実施例のものに限らず、適宜の透孔
を多数有するものであればよい。また上記方法に使用す
る装置は上記実施例のものに限定されるものではない。
さらに上記実施例では帯電防止剤を用いたが、これに限
らず防曇剤、防カビ剤、表面硬化剤、滑り剤、滑り防止
剤等の表面改質剤、着色剤、接着剤等適宜の塗布液から
成る皮膜を被処理物表面に形成することができる。
【0024】
【発明の効果】請求項1項の発明は、皮膜を形成する塗
布液のエアロゾルを被処理物の表面に、溶媒の含有量が
非常に小さく成った、より分子運動の盛んな状態で付着
させるため、溶媒が素速く気化し、被処理物表面に溶質
からなる緻密でかつ均一な皮膜を高速で形成することが
できる。また必要に応じてこれらの皮膜を積層すること
も容易であり、その場合も溶媒の気化による通気孔が生
ぜず、緻密で均一な皮膜ができる。
【0025】請求項2項の発明は、上記効果に加え、溶
媒の気化がさらに促進され、より緻密なかつ均一な皮膜
がより高速で得られる。また請求項3項及び請求項4項
の発明は、これらの装置を用いて上記方法を実施すれ
ば、上記請求項1項および2項と同様の皮膜を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の装置の概略構成側面図であ
る。
【図2】この発明の実施例の装置の概略構成正面図であ
る。
【図3】この発明のエアロゾルの粒子の噴霧時から被処
理物への付着までの変化を示す説明図である。
【図4】この発明の他の実施例の装置の概略構成側面図
である。
【符号の説明】
1 箱型本体 2 貫通路 3 チャンバー 4 吸引部 6 ヒーター部 7 吸引部 9 ヒーター 10 ノズル 11 被処理物 12 ベルトコ
ンベアー 13 粒子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャンバー内に熱源を設けて溶媒が吸収
    し易い波長を有する熱線が放射されている雰囲気中に当
    該溶媒を含むエアロゾルを噴霧させ、その熱を受けたエ
    アロゾルの各粒子の分子運動を活発にさせてその表面か
    ら溶媒を気化させ、各粒子は次第に外周表面が溶媒の少
    ない溶質の膜となり、熱運動が加速され、これらが進行
    していく中で、当該各粒子を被処理物表面に衝突させ
    て、溶媒が気化してこれらの各粒子の中の溶質から成る
    皮膜を被処理物表面に形成させることを特徴とする、熱
    加速粒子による表膜方法。
  2. 【請求項2】 チャンバー内に熱源を設けて溶媒が吸収
    し易い波長を有する熱線が放射されている雰囲気中に当
    該溶媒を含むエアロゾルを噴霧させ、その熱を受けたエ
    アロゾルの各粒子の分子運動を活発にさせてその表面か
    ら溶媒を気化させ、各粒子は次第に外周表面が溶媒の少
    ない溶質の膜となり、熱運動が加速され、これらが進行
    していく中で、チャンバー内を当該エアロゾルの過飽和
    の状態とし、各粒子を被処理物表面に衝突させて、溶媒
    が気化してこれらの各粒子の中の溶質から成る皮膜を被
    処理物表面に形成させることを特徴とする、熱加速粒子
    による表膜方法。
  3. 【請求項3】 略碗型のチャンバーの開口部に対向し
    て、被処理物を載せる多数の透孔を有するコンベアーベ
    ルト又は板状の被処理物を長手方向に移動自在に設け、
    適宜の塗布液をエアロゾルにして上記開口部に向けて噴
    霧するノズルを上記チャンバーの内周奥部に設け、この
    チャンバー内に噴霧されたエアロゾルの各粒子が、分子
    運動が活発になりその表面から溶媒が気化されつつ次第
    に外周表面が溶媒の少ない溶質の膜となり、熱運動を加
    速する熱源をチャンバー内に設けたことを特徴とする、
    熱加速粒子による表膜装置。
  4. 【請求項4】 略碗型のチャンバーの開口部に対向し
    て、被処理物を載せる多数の透孔を有するコンベアーベ
    ルト又は板状の被処理物を長手方向に移動自在に設け、
    上記チャンバー内の略中央部に隔壁を設け、この隔壁に
    より当該チャンバー内でエアロゾルの循環路を形成し、
    適宜の塗布液をエアロゾルにして上記開口部に向けて噴
    霧するノズルを上記隔壁で分けられた一方のチャンバー
    奥部に設け、このチャンバー内に噴霧されたエアロゾル
    の各粒子が、分子運動が活発になりその表面から溶媒が
    気化されつつ次第に外周表面が溶媒の少ない溶質の膜と
    なり、熱運動を加速する熱源をチャンバー内に設け、さ
    らに上記循環路内を循環するエアロゾルによりチャンバ
    ー内をエアロゾルの過飽和状態にする構成としたことを
    特徴とする、熱加速粒子による表膜装置。
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