JPH07203950A - 被覆されたファフィア・ロドチーマ酵母及びその造粒物 - Google Patents

被覆されたファフィア・ロドチーマ酵母及びその造粒物

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JPH07203950A
JPH07203950A JP6023628A JP2362894A JPH07203950A JP H07203950 A JPH07203950 A JP H07203950A JP 6023628 A JP6023628 A JP 6023628A JP 2362894 A JP2362894 A JP 2362894A JP H07203950 A JPH07203950 A JP H07203950A
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yeast
sugar
phaffia rhodozyma
dried
astaxanthin
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Yasuyoshi Ueda
恭義 上田
Shiro Imamura
史朗 今村
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 糖の存在下で乾燥してなる、含まれるアスタ
キサンチンの安定化したファフィア・ロドチーマ酵母。 【効果】 アスタキサンチンを分解から保護し、また造
粒強度が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アスタキンサンチン生
産性のファフィア・ロドチーマ酵母に関するものであ
り、サケ、マス、マダイ、金魚、クルマエビ等の肉色や
皮膚色、赤色カナリアの羽毛などの着色や栄養価の強化
に有用である。
【0002】
【従来の技術】近年、サケ、マス、マダイなどの魚類の
養殖が広く行われているが、棲息環境、餌料が天然の場
合と異なるため、天然魚類の色調と同様の色調を呈しに
くい。これら魚類の肉色や皮膚色の赤色はアスタキンサ
ンチンと関係があり、この色素を与えると色調が改善で
きることや卵質改善効果が見られることから、この色素
を含有する飼料が広く給餌されている。1970年代後
期以来、このアスタキサンチン源として、アスタキサン
チン生産性のファフィア・ロドチーマ酵母に関する研究
が盛んに行われ、色調改善効果等が確認されてきている
(例えば、エリック.A.ジョンソンら:アクアカルチ
ャー誌、20巻、123〜134頁(1980年)、ア
ナスタシア・ジェントルズら:ザ・プログレッシブ・フ
ィッシューカルチャーリスト誌、53巻、1〜6頁(1
991年)、特開昭57−206342、特開平4−2
28064など)。
【0003】しかし、ファフィア・ロドチーマ酵母を商
業的規模で扱う場合、アスタキサンチンの熱や酸素に対
する安定性が問題となる。アスタキサンチンをはじめと
するカロチノイドはその種類にかかわらず、ほとんど純
粋な状態においてすら熱や酸素に極めて敏感であり、安
定性が低い。動植物細胞中に存在する場合においては、
さらに著しく不安定である場合がある。ファフィア・ロ
ドチーマ酵母中のアスタキサンチンも極めて不安定で分
解しやすい。この不安定性のために、輸送中、保存中或
いは取扱時、また、ペレット化時の高温による分解から
保護することが難しい。
【0004】酵母中のアスタキサンチンやその他のカロ
チノイドを保護する一般的な方法としては、酵母を被覆
媒体で被覆する方法や酸化防止剤を濃度的に許容される
範囲内で添加する方法(例えば、特開昭57−2063
42、特開昭49−48874など)が考えられるが、
本発明者らが種々検討した結果、ファフィア・ロドチー
マ酵母中のアスタキサンチンを安定化させることは極め
て難しいことが判った。また、商業的規模で扱う場合、
保存安定性やハンドリングの観点から、ファフィア・ロ
ドチーマ酵母のスプレー乾燥菌体が好ましく用いられる
が、通常得られる乾燥菌体は数ミクロンから大きくても
100ミクロン程度までの比較的粒径範囲の広い微細凝
集物であり、流動性が悪く、粉立ちしやすくて、必ずし
も粉体特性の良いものではない。造粒することで粉体特
性を改善する方法も一般的に考えられるが、輸送中、保
存中或いは取扱い時に造粒物が壊れて微粉末が生じる場
合もあり、強固な造粒物が望まれる。このように、商業
的規模でファフィア・ロドチーマ酵母を扱う場合におい
て、簡便かつ安価に、酵母中のアスタキサンチン等のカ
ロチノイドを安定化させること、強固な酵母造粒物を得
ることは極めて重要な技術課題であり、現在のところ好
ましい方法は知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、簡便
かつ安価に、アスタキサンチン等のカロチノイドを安定
化した強固なファフィア・ロドチーマ酵母造粒物を開発
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ファフィ
ア・ロドチーマ酵母中のアスタキサンチン等のカロチノ
イドを如何にして分解から保護するか、また如何にして
造粒強度を高めるかについて鋭意研究を重ねた結果、糖
の存在下で乾燥することにより目的とするファフィア・
ロドチーマ酵母が得られることを見出した。即ち、本発
明は、糖の存在下乾燥して安定化されたファフィア・ロ
ドチーマ酵母に関するものであり、さらにはかかるファ
フィア・ロドチーマ酵母よりなる造粒物に関するもので
ある。
【0007】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明に使用し得るファフィア・ロドチーマ酵母菌は菌株
の種類を問わない。対数増殖期、生育減衰期、定常期等
のいずれの酵母も利用できる。熱的影響を受けていない
酵母、熟成させた(培養に用いる炭素源が存在しないか
極めて低濃度の状態で、酵母の代謝活動をしばらく継続
させた)酵母やさらに自己消化により細胞壁の消化が進
んだ酵母、加熱して死滅させた酵母、或いは、これらを
組み合わせた酵母を利用することができる。生菌体でも
死滅菌体でもよい。
【0008】さらに、上記の酵母の細胞壁を化学的処理
したもの、生物学的処理したものや機械的処理したもの
も利用できる。酵母の細胞壁を化学的に処理する方法と
しては、塩酸や硫酸等の無機酸で処理する方法、水酸化
ナトリウムや水酸化カリウム等の水酸化物で処理する方
法が古くから用いられている最も一般的な方法であろ
う。例えば、エリック.A.ジョンソンら:ジャーナル
・オブ・アブライド・バイオケミストリー誌、1巻、2
73〜282頁(1979年)には、一例として硫酸で
処理する方法が記載されている。また、その他の薬剤で
処理する方法も知られている。生物学的に処理する方法
としては、例えば特公昭63−61907に記載される
ように、リゾチーム、バチラス・サーキュランス等の酵
素を用いて処理する方法が知られている。また、機械的
処理法としては、ビーズミル、ホモゲナイザー等を用い
る方法が古くから知られている。もちろん、これらの処
理を組み合わせたものも利用できる。また、ある特性を
持った物質をマイクロカプセル化(内包)した酵母も利
用できる。
【0009】使用しうる形態としては、培養液や上記の
処理液をそのまま、培養液や上記処理液中の培地成分や
処理に用いた試剤を洗浄除去した培養液や処理液、濃縮
したもの、あるいは遠心分離機や濾過機等を用いる一般
的な方法で取得した湿菌体やすでに乾燥してある菌体を
懸濁液としたものを挙げることができる。
【0010】本発明に使用しうる糖はグルコース、フル
クトース、ラクトース、マルトース、デンプン糖、マン
ニトール、ソルビトール、ガラクトース、スクロースな
どであり、ファフィア・ロドチーマが資化できるか否か
は問わない。これらを糖、糖水溶液、糖水和物の融解さ
せたものとして使用する。最も好ましいのは安価な還元
糖であるグルコースである。上記糖の2種以上の混合物
ももちろん使用できる。使用する糖の乾燥酵母に対する
割合は、約1重量%以上であり、好ましくは約5〜40
重量%でありコストとの関連から最適量を選ぶことがで
きる。尚、糖類、特にグルコース等の還元糖を被覆媒体
として用いる方法としては、特開昭63−258807
に記載されるように、糖のカルボニル基とゼラチン分子
の遊離アミノ部分を交差結合させて糖ゼラチンマトリッ
クスを形成させ、不溶解性のビーズにする方法が知られ
ているが、これはカロチノイドのゼラチン顆粒に関する
もので酵母菌体を対象とする本発明とは異なる。その結
果、本発明においては、糖類とゼラチンを必ずしも共に
使用する必要はない。糖は、上記のファフィア・ロドチ
ーマ酵母を含む懸濁液、或いは湿菌体や乾燥菌体の懸濁
液に添加することができる。また、湿菌体と糖或いは糖
水溶液を混合してもよいし、乾燥菌体と糖水溶液を混合
してもよい。またファフィア・ロドチーマ酵母の培養停
止前後の適当な時期に、炭素源として利用できる糖を培
養液中に残存させたものや糖を添加して所定量以上存在
させたものを乾燥或いは/及び造粒する場合も本発明に
含まれる。糖を添加するときの温度、攪拌、混合などの
条件は特に限定されないが、糖の粉粒体などの固形物を
使用する場合は、溶解を早めるために、加温したり、攪
拌強度や混合強度を高めたりしてもよい。糖の添加時期
は特に限定されない。糖、糖水溶液、糖水和物の加熱触
解物を断続的、連続的に添加することができる。
【0011】これらの酵母と糖の混合物の乾燥方法とし
ては、スプレードライヤー、ドラムドライヤー、フリー
ズドライヤー、流動乾燥機、流動層内蔵型スプレードラ
イヤー、真空乾燥機などを用いる一般的に知られる方法
で乾燥することができる。一般的には、水分含量15重
量%以下、好ましくは10重量%以下、さらに好ましく
は6重量%以下まで常圧もしくは減圧下に乾燥される。
マイクロ波を用いて乾燥することもできる。室温以下で
乾燥することもできるが、通常はおよそ40℃以上が用
いることができ、100℃前後或いはそれ以上の高温で
短時間に乾燥する方法も好ましく用いられる。また、比
較的高温で加熱処理することで、粉体強度や水に対する
溶解性などの特性を変化させてもよい。
【0012】このようにして得られる本発明の酵母は、
乾燥前もしくは乾燥後、或いは乾燥時に、必要に応じて
大粒子や微粒子から分離することもできる。分離は、篩
を通過させる方法とか気流を用いて分級するなどの公知
の方法を使用することができる。別途粉砕操作を組み入
れることもできる。当然のことながら、噴霧条件、乾燥
条件、造粒条件や粉砕条件を調節して、好ましい粒径範
囲のものが得られるようにするのが有利である。造粒に
は、流動造粒機等の一般的に知られる方法で造粒するこ
とができる。乾燥後に造粒する方法、造粒後に乾燥する
方法、乾燥と造粒を同時に行う方法いづれでもよい。従
って、乾燥菌体に糖水溶液を噴霧、添加して乾燥・造粒
する方法も採用できる。このように乾燥した菌体は、糖
によって一部又は全部が被覆されていると思われる。
【0013】本発明の実施においては、澱粉、ゼラチ
ン、アラビアゴム、デキストリン、ペクチン、プルラ
ン、カゼイン、カゼイン化合物、乾燥卵白、ミルク等を
併せて使用することもできる。また、必要に応じて、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセ
ルロース、カルボキシルメチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、グリセリン脂肪酸エステル、高級
アルコール、高級脂肪酸、高級脂肪酸の糖エステル、硬
化油、シェラック、アルギン酸塩等、レシチン等のリン
脂質、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
ソルビタン脂肪酸エステル、ポリソルベート、アルファ
トコフェリルポリエチレングリコールスクシネート等の
乳化剤、ビタミンA類やビタミンE類等のビタミン、落
花生油、大豆油等の食用油、エトキシキン、ブチルヒド
ロキシアニソール、ビタミンC類等の安定化剤、プロピ
オン酸塩等の防かび剤やこれらを溶解するためのアセト
ン、エタノール、塩化メチレン等の溶剤を併せて使用す
ることもできる。これらは2種以上の混合物であっても
よい。使用方法としては、糖と乾燥或いは/及び造粒し
た酵母に、さらに上記物質で被覆或いは/及び造粒する
方法、また上記物質で被覆或いは/及び造粒した酵母を
さらに糖と乾燥或いは/及び造粒する方法、或いは、糖
と上記物質を同時に添加しつつ乾燥或いは/及び造粒す
る方法(例えば、酵母懸濁液中に糖と上記物質を含む場
合、糖水溶液中に上記物質を含む場合、或いは、各々の
液を同時期に添加する場合など)といったような如何な
る方法も用いることができ、特に制限されない。
【0014】このように本発明のファフィア・ロドチー
マ酵母は非常に簡便に得ることができ、他の被覆媒体或
いはバインダーを用いた場合に比較して、アスタキサン
チンを分解から保護する効果や造粒物の強度に優れてい
る。本発明で使用し得る糖は、飼料及び食品分野での使
用における安全性に問題がなく、水に対する溶解性がよ
いことや危険で有害な有機溶剤を使用する必要がないこ
とから非常に扱い易い。更に、非常に安価で入手が容易
であるので、商業的規模での生産に使用する上で全く問
題がない。
【0015】
【実施例】以下、参考例、実施例、対照例及び比較例に
より本発明を更に詳細に説明するが、もとより本発明は
これらにより限定されるものではない。尚、以下の記載
において、「%」は特に断らない限り、「重量%」を意
味する。
【0016】参考例1:乾燥菌体の調製 5mlの培地を含む大型試験管4本にファフィア・ロド
チーマ酵母を接種し、20℃で48時間培養した。内容
物を50mlの培地を含む500mlの坂口フラスコ4
本に移し、20℃で48時間培養した。内容物を250
0mlの培地を含む5000mlのミニジャーに移し、
20℃で本培養を実施した。本培養では、pHは4.8
から5.5の間にコントロールし、溶存酸素濃度は飽和
の30%から80%の間に保持した。炭素源のグルコー
スを始発時に50g添加し、グルコースが消費された
後、グルコースを補給した。初期の補給はゆっくりと行
い、その後グルコースが残存しない程度に徐々に速くし
た。 (培地)KH2 PO4 :0.7%,(NH4)2 HPO
4 :1.3%,MgSO4 ・7H2 O:1530pp
m,ZnSO4 ・7H2 O:170ppm,MnSO4
・4H2 O:17ppm,NaCl:170ppm,C
aCl2 ・2H2 O:300ppm,FeSO4 ・7H
2 O:30ppm,CuSO4 ・5H2 O:1.5pp
m,イーストエキス:0.3%,消泡剤:100pp
m,pH調整用:アンモニア水 培養約160時間後にグルコースの添加を停止した。1
0時間後、水酸化ナトリウム水溶液pHを7に調整した
後、50℃で酵母を死滅させた。その後、遠心分離して
菌体を集め、充分量の水で洗浄した。この菌体を水に添
加して約10%の菌体懸濁液を調製した。この懸濁液を
スプレードライヤーを用いて噴霧乾燥(入口温度170
℃)し、乾燥菌体を得た。得られた乾燥菌体の水分は6
%であった。
【0017】参考例2:菌体懸濁液の調製 参考例1と同様に培養して菌体を集めた。この菌体を
2.5Nの硫酸中で70℃、1時間、酸加水分解した
後、水酸化ナトリウム水溶液で中和した。その後、遠心
分離して菌体を集め、充分量の水で洗浄した。この菌体
を水に添加して約8%の菌体懸濁液を調製した。
【0018】実施例1〜8 参考例1で得た乾燥菌体40gを気流流動造粒装置に入
れ、表1に示す各種被覆媒体の溶液を噴霧し、被覆・造
粒した。更に、室温で真空乾燥して酵母造粒物を得た。
粒径はいずれも約50〜600ミクロンであった。更
に、篩にかけて、粒径範囲255〜500ミクロンのも
のを得た。この造粒物の水分はいずれも6〜8%であっ
た。
【0019】
【表1】
【0020】(気流流動造粒装置) 装置:フロイント産業製 フローコーター「MINI」 スプレーダイヤル:ON/OFF=0.5/0.5 パルスジェットダイヤル:ON/OFF=0.5/0.
5 気流入口温度:90℃ 気流出口温度:なりゆき(約40〜50℃) 噴霧圧力:0.7〜1.0Kg/cm2 気流流量コントロールダイヤル:60〜80 スプレーON時の噴霧速度:約1ml/min
【0021】上記の如く得られた造粒物を空気存在下、
100℃で2時間或いは40℃で7日間保存し、安定性
(アスタキサンチンの残存率)を調べた。その結果を表
2に示した。表2にの結果から明らかなように、本発明
品は高い安定性を有している。
【0022】
【表2】
【0023】実施例9〜12、比較例1 参考例1と同様にして得た約10%の菌体懸濁液に表3
に示す量のグルコース、スクロースを溶解させた。その
後、参考例1と同様に噴霧乾燥し、乾燥菌体を得た。得
られた乾燥菌体の水分はいずれも6〜7%であった。
【0024】
【表3】
【0025】上記の如く得られた乾燥菌体を空気存在
下、100℃で2時間或いは40℃で7日間保存し、安
定性(アスタキサンチンの残存率)を調べた。その結果
を表4に示した。表4の結果から明らかなように本発明
品は高い安定性を有している。
【0026】
【表4】
【0027】実施例13、比較例2 参考例1と同様にして得た乾燥菌体1.3Kgを流動層内
蔵型噴霧乾燥機に仕込んだ。熱風を供給しつつ、層内温
度約40℃の状態で、表5に示す液を噴霧速度5〜10
g/minで噴霧し、造粒・乾燥した。得られた造粒物
はいずれも粒径約200〜300ミクロン、水分4〜6
%であった。
【0028】
【表5】
【0029】上記の如く得られた造粒物を空気存在下、
100℃で2時間或いは40℃で7日間保存し、安定性
(アスタキサンチンの残存率)を調べた。その結果を表
6に示した。表6の結果から明らかなように本発明品は
高い安定性を有している。また、造粒物の強度を3人の
パネラーが指で触って評価したところ、全てのパネラー
が本発明品の方が強固であると判定した。
【0030】
【表6】
【0031】実施例14、比較例3 参考例2で得た菌体懸濁液に表7に示す量のグルコース
を溶解させて、参考例1と同様に噴霧乾燥し乾燥菌体を
得た。得られた乾燥菌体の水分はいずれも6%であっ
た。
【0032】
【表7】
【0033】上記の如く得られた乾燥菌体を空気存在
下、100℃で2時間或いは40℃で7日間保存し、安
定性(アスタキサンチンの残存率)を調べた。その結果
を表8に示した。表8の結果から明らかなように本発明
品は高い安定性を有している。
【0034】
【表8】
【0035】また、上記乾燥菌体をアルミラミネート袋
に入れて、そのまま空気存在下にヒートシールしたもの
と完全に窒素置換してからヒートシールしたものを作製
した。これを25℃で1カ月保存し、安定性(アスタキ
サンチンの残存率)を調べた。その結果を表9に示し
た。表9の結果から明らかなように本発明品は高い安定
性を有している。
【0036】
【表9】
【0037】実施例14〜16、比較例4 参考例1と同様にして得た乾燥菌体20gを水100m
lに懸濁した。この懸濁液に表10に示す量のグルコー
スを溶解させた。この懸濁液を室温下、3日間真空乾燥
した。粉砕した後、篩にかけて355〜600ミクロン
のものを得た。さらに20〜40℃の範囲で、1日間真
空乾燥した。水分はいずれも7〜13%であった。
【0038】
【表10】
【0039】上記の如く得られた造粒物を空気存在下、
100℃で2時間或いは40℃で7日間保存し、安定性
(アスタキサンチンの残存率)を調べた。その結果を表
11に示した。表11の結果から明らかなように本発明
品は高い安定性を有している。
【0040】
【表11】
【0041】実施例17〜20、比較例5 実施例1で得た乾燥菌体10gを水100ml容量の容
器に仕込んだ。この容器を激しく浸とうしつつ、表12
に示す液を滴下した。得られた造粒物を篩にかけて、粒
径範囲250〜600ミクロンのものを取得した。これ
を、室温下、約20時間かけて真空乾燥した。得られた
造粒物の水分含量はいずれも5〜7%であった。
【0042】
【表12】
【0043】また、上記実施例17〜20及び比較例5
で得た造粒物の強度を4人(A、B、C、D)のパネラ
ーが指で触って評価した。その結果を表13に示した。
表13の結果から実施例17〜20、特に17、18の
本発明品は強固であることが判る。
【0044】
【表13】
【0045】実施例21〜22、対照例1、比較例6 実施例1と同様にして、下記の表14に示す組成の造粒
物を得た。
【0046】
【表14】
【0047】上記の如く得られた造粒物を空気存在下、
100℃で2時間或いは40℃で7日間保存し、安定性
(アスタキサンチンの残存率)を調べた。その結果を表
15に示した。表15の結果から明らかなように、実施
例21、22及び対照例1、特に実施例21、22の本
発明品は高い安定性を有している。
【0048】
【表15】
【0049】実施例23〜27、 実施例1と同様にして、下記の表16に示す組成の造粒
物を得た。
【0050】
【表16】
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、簡便かつ安価に、アス
タキサンチンを分解から保護する効果が高く、造粒強度
の高い粉粒物を得ることが可能である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糖の存在下で乾燥してなる、含まれるア
    スタキサンチンの安定化したファフィア・ロドチーマ酵
    母。
  2. 【請求項2】 糖がスクロース及びグルコースよりなる
    群から選ばれる少なくとも1種を含んでなる請求項1記
    載のファフィア・ロドチーマ酵母。
  3. 【請求項3】 含まれる酵母(乾体基準)に対して1重
    量%以上の糖が存在する請求項1または2記載のファフ
    ィア・ロドチーマ酵母。
  4. 【請求項4】 含まれる酵母(乾体基準)に対して5重
    量%以上の糖が存在する請求項3記載のファフィア・ロ
    ドチーマ酵母。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4記載のファフィア・ロドチ
    ーマ酵母の造粒物。
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