JPH07202765A - 適応フィルタによるシステム同定の方法および装置 - Google Patents

適応フィルタによるシステム同定の方法および装置

Info

Publication number
JPH07202765A
JPH07202765A JP5334106A JP33410693A JPH07202765A JP H07202765 A JPH07202765 A JP H07202765A JP 5334106 A JP5334106 A JP 5334106A JP 33410693 A JP33410693 A JP 33410693A JP H07202765 A JPH07202765 A JP H07202765A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
adaptive filter
step size
circuit
error signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5334106A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3008763B2 (ja
Inventor
Akihiro Hirano
晃宏 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP5334106A priority Critical patent/JP3008763B2/ja
Priority to CA002138810A priority patent/CA2138810C/en
Priority to EP94120565A priority patent/EP0661832B1/en
Priority to DE69424394T priority patent/DE69424394T2/de
Priority to US08/365,003 priority patent/US5608804A/en
Publication of JPH07202765A publication Critical patent/JPH07202765A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3008763B2 publication Critical patent/JP3008763B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H21/00Adaptive networks
    • H03H21/0012Digital adaptive filters
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/02Details
    • H04B3/20Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other
    • H04B3/23Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other using a replica of transmitted signal in the time domain, e.g. echo cancellers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M9/00Arrangements for interconnection not involving centralised switching
    • H04M9/08Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic
    • H04M9/082Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic using echo cancellers
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H21/00Adaptive networks
    • H03H21/0012Digital adaptive filters
    • H03H2021/007Computation saving measures; Accelerating measures
    • H03H2021/0076Measures relating to the convergence time
    • H03H2021/0078Measures relating to the convergence time varying the step size

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 雑音が混入しても正確なフィルタ係数更新が
可能なシステム同定方法および装置を提供することにあ
る。 【構成】 参照入力信号1を処理して出力信号5を得る
適応フィルタ101と、観測信号3から出力信号5を差
し引く減算器102と、参照入力信号1のパワーを推定
するパワー推定回路103と、参照入力信号パワーに基
づいてステップサイズを決定するステップサイズ決定回
路104から構成され、ステップサイズ決定回路104
は、参照入力信号パワーがしきい値以下では単調増加し
しきい値以上では単調減少するようなステップサイズを
生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エコーキャンセラやノ
イズキャンセラなどにおいて、適応フィルタを用いて未
知システムの特性を推定する方法および装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】適応フィルタを用いて未知システムの特
性を推定する方法および装置としては、IEEE tr
ansactions on automatic c
ontrol,Vol.AC−12,No.3,pp.
282−287,1967,USA(以下文献1)に記
載されている学習同定法に基づくトランスバーサル形適
応フィルタが広く用いられている。ここでは、学習同定
法に基づくトランスバーサル形適応フィルタを音響エコ
ーキャンセラに応用した場合を例にとって、その動作原
理を説明する。
【0003】図20に、学習同定法に基づく音響エコー
キャンセラのブロック図を示す。システム同定装置は、
エコーキャンセラ100として用いられている。参照入
力信号1はスピーカ10で音響信号に変換され、未知シ
ステムである音響経路11を伝搬してマイク12に到達
して音響エコーとなる。マイク12は、前記エコーに雑
音2が加えられたものを電気信号に変換し、観測信号3
とする。適応フィルタ101は、参照入力信号1とフィ
ルタ係数の畳み込み演算を行い、結果を出力信号5とし
て、減算器102に供給する。減算器102は、前記観
測信号3から前記適応フィルタの出力信号5を差し引
き、減算結果である誤差信号4をエコーキャンセラ10
0の出力信号とするとともに、適応フィルタ101に供
給する。パワー推定回路103は、参照入力信号1のパ
ワーを推定し、推定結果を除算器115に供給する。除
算器115は、レジスタ114に格納された正の定数μ
0 を前記パワーの推定値で除したものをステップサイズ
105とする。適応フィルタ101は、除算器115か
ら供給されるステップサイズ105と参照入力信号1お
よび誤差信号4を用いて、誤差信号4を最小とするよう
にフィルタ係数を更新する。
【0004】以上の処理を数式で示すと、以下のように
なる。未知システム11のインパルス応答をhi (i=
0,...,N−1)、時刻tにおける参照入力信号1
をx(t)、雑音2をn(t)、観測信号3をd(t)
とする。参照入力信号x(t)、雑音n(t)、観測信
号d(t)の関係は、
【0005】
【数1】
【0006】で与えられる。適応フィルタ101のタッ
プ数をN、フィルタ係数をwi (t)(i=
0,...,N−1)とすると、適応フィルタの出力信
号y(t)は、
【0007】
【数2】
【0008】である。(1)および(2)式より、誤差
信号e(t)は、
【0009】
【数3】
【0010】となる。フィルタ係数wi (t)の更新
は、ステップサイズμ(t)を用いると、 wi (t+1)=wi (t)+μ(t)e(t)x(t−i) (4) となる。ステップサイズμ(t)は、
【0011】
【数4】
【0012】で与えられる。ここで、Px (t)は
【0013】
【数5】
【0014】で求められる参照入力信号x(t)のパワ
ーであり、μ0 は 0<μ0 <2 (7) なる定数である。
【0015】学習同定法は、誤差信号e(t)を用いて
フィルタ係数を修正している。
【0016】(3)式より、誤差信号e(t)は、シス
テム同定誤差hi −wi (t)の他に、雑音n(t)を
含んでいることがわかる。雑音n(t)が未知システム
の出力に比べて十分小さいときには、学習同定法を用い
て、フィルタ係数を正しく修正し、未知システムの特性
を同定できる。しかしながら、雑音n(t)が大きくな
ると、フィルタ係数を正しく修正できないという問題が
ある。
【0017】さらに、参照入力信号x(t)が音声のよ
うな非定常信号である場合には、雑音n(t)が比較的
小さくても、フィルタ係数を正しく修正できない場合が
ある。これは、以下のような原因であると考えられる。
ステップサイズμ(t)は参照入力信号のパワーP
x (t)に反比例するため、参照入力信号x(t)が非
常に小さい場合にはμ(t)は非常に大きくなる。さら
に、未知システム11の出力信号は非常に小さく、誤差
信号e(t)は雑音n(t)を多く含むようになる。し
たがって、未知システムの同定誤差hi −wi (t)で
はなく雑音n(t)を用いてフィルタ係数wi (t)を
大きく更新することになり、フィルタ係数を正しく更新
できないと考えられる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】以上、図20を用いて
説明したように、学習同定法に基づく適応フィルタに
は、雑音が大きい時にはフィルタ係数を正しく修正でき
ないという問題があった。本発明の目的は、雑音が大き
い環境下においてもフィルタ係数を正しく更新できる、
適応フィルタを用いたシステム同定の方法および装置を
提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、参照入力
信号を適応フィルタで処理して得られた出力信号を未知
システムの出力信号と雑音が混在する観測信号から差し
引いて誤差信号を求め、前記適応フィルタの係数を、少
くとも前記誤差信号と前記参照入力信号およびステップ
サイズを用いて前記誤差信号を最小とするように修正す
ることによって未知システムの特性を推定する際に、前
記参照入力信号のパワーを推定し、前記参照入力信号パ
ワーが第1のしきい値と一致するときに最大値をとり、
前記第1のしきい値以下では単調増加し、前記第1のし
きい値以上では単調減少するような関数に基づいて前記
参照入力信号パワーを処理して得られた値を前記ステッ
プサイズとして用いることを特徴としている。
【0020】第2の発明は、第1の発明において前記第
1のしきい値を定める際に、前記適応フィルタの出力信
号と前記参照入力信号のうち少くとも一方と前記誤差信
号を用いて前記観測信号に混入する雑音レベルを推定
し、前記雑音レベルに応じて前記第1のしきい値を制御
することを特徴としている。
【0021】第3の発明は、第1の発明において前記第
1のしきい値を定める際に、前記適応フィルタの出力信
号と前記参照入力信号のうち少くとも一方と前記誤差信
号を用いて前記観測信号に混入する雑音レベルを推定
し、前記適応フィルタ係数を用いて前記未知システムの
利得を推定し、前記雑音レベルおよび前記未知システム
の利得に応じて前記第1のしきい値を制御することを特
徴としている。
【0022】第4の発明は、第1の発明において前記第
1のしきい値および前記ステップサイズの最大値を定め
る際に、前記適応フィルタの出力信号と前記参照入力信
号のうち少くとも一方と前記誤差信号を用いて前記観測
信号に混入する雑音レベルを推定し、前記雑音レベルに
応じて前記第1のしきい値および前記ステップサイズの
最大値を制御することを特徴としている。
【0023】第5の発明は、第1の発明において前記第
1のしきい値および前記ステップサイズの最大値を定め
る際に、前記適応フィルタの出力信号と前記参照入力信
号のうち少くとも一方と前記誤差信号を用いて前記観測
信号に混入する雑音レベルを推定し、前記適応フィルタ
係数を用いて前記未知システムの利得を推定し、前記雑
音レベルおよび前記未知システムの利得に応じて前記第
1のしきい値および前記ステップサイズの最大値を制御
することを特徴としている。
【0024】第6の発明は、第2、3、4、5の発明に
おいて前記雑音レベルを推定する際に、前記適応フィル
タの出力信号のレベルが第2のしきい値より小さい場合
にのみ前記雑音レベルの推定値を更新し、そうでない場
合は直前の値を保持することを特徴としている。
【0025】第7の発明は、第6の発明において前記雑
音レベルを推定する際に、前記第2のしきい値を前記誤
差信号のレベルに応じて制御することを特徴としてい
る。
【0026】第8の発明は、第2、3、4、5の発明に
おいて前記雑音レベルを推定する際に、前記参照入力信
号のレベルが第3のしきい値より小さい場合にのみ前記
雑音レベルの推定値を更新し、そうでない場合は直前の
値を保持することを特徴としている。
【0027】第9の発明は、第8の発明において前記雑
音レベルを推定する際に、前記第3のしきい値を前記誤
差信号のレベルに応じて制御することを特徴としてい
る。
【0028】第10の発明は、第2、3、4、5の発明
において前記雑音レベルを推定する際に、前記雑音レベ
ルの推定値に第1の係数を乗じたものと前記誤差信号の
レベルに第2の係数を乗じたものを加えることによって
前記雑音レベルの新しい推定値を計算し、前記第1およ
び第2の係数を前記適応フィルタの出力信号のレベルと
前記参照信号のレベルのうち少くとも一方と前記誤差信
号のレベルに応じて制御することを特徴としている。
【0029】第11の発明は、参照入力信号を適応フィ
ルタで処理した結果を未知システムの出力信号と雑音が
混在した観測信号から差し引いて誤差信号を求め、前記
誤差信号に基づいて適応フィルタの係数を修正すること
によって未知システムの特性を推定するシステム同定装
置であって、少くとも前記参照入力信号とフィルタ係数
を用いて出力信号を得る適応フィルタと、前記適応フィ
ルタの出力信号を未知システムの出力信号と雑音が混在
する観測信号から差し引いて誤差信号を求め、前記誤差
信号を適応フィルタに供給する減算器と、前記参照入力
信号のパワーを推定し、推定結果をステップサイズ決定
回路に供給するパワー推定回路と、前記参照入力信号の
パワーに基づいて前記ステップサイズを計算して前記適
応フィルタに供給するステップサイズ決定回路とを少く
とも具備し、前記ステップサイズ決定回路は前記参照信
号パワーが第1のしきい値以下では単調増加し前記第1
のしきい値以上では単調減少するようなステップサイズ
を生成し、前記適応フィルタは前記適応フィルタの係数
を、少くとも前記誤差信号と前記参照入力信号および前
記ステップサイズを用いて、前記誤差信号を最小とする
ように修正することによって未知システムの特性を推定
することを特徴としている。
【0030】第12の発明は、参照入力信号を適応フィ
ルタで処理した結果を未知システムの出力信号と雑音が
混在した観測信号から差し引いて誤差信号を求め、前記
誤差信号に基づいて適応フィルタの係数を修正すること
によって未知システムの特性を推定するシステム同定装
置であって、少くとも前記参照入力信号とフィルタ係数
を用いて出力信号を得る適応フィルタと、前記適応フィ
ルタの出力信号を未知システムの出力信号と雑音が混在
する観測信号から差し引いて誤差信号を求め、前記誤差
信号を適応フィルタに供給する減算器と、前記参照入力
信号のパワーを推定し、推定結果をステップサイズ決定
回路に供給するパワー推定回路と、前記適応フィルタの
出力信号と前記参照入力信号のうち少くとも一方と前記
誤差信号を用いて前記観測信号に混入する雑音レベルを
推定し、前記雑音レベルの推定値をしきい値設定回路に
供給する雑音レベル推定回路と、前記雑音レベル推定回
路の推定結果に基づいて第1のしきい値を計算し、前記
第1のしきい値をステップサイズ決定回路に供給するし
きい値設定回路と、前記参照入力信号のパワーと前記第
1のしきい値に基づいて前記ステップサイズを計算して
前記適応フィルタに供給するステップサイズ決定回路と
を少くとも具備し、前記ステップサイズ決定回路は前記
参照信号パワーが前記第1のしきい値以下では単調増加
し前記第1のしきい値以上では単調減少するようなステ
ップサイズを生成し、前記適応フィルタは前記適応フィ
ルタの係数を、少くとも前記誤差信号と前記参照入力信
号および前記ステップサイズを用いて、前記誤差信号を
最小とするように修正することによって未知システムの
特性を推定することを特徴としている。
【0031】第13の発明は、参照入力信号を適応フィ
ルタで処理した結果を未知システムの出力信号と雑音が
混在した観測信号から差し引いて誤差信号を求め、前記
誤差信号に基づいて適応フィルタの係数を修正すること
によって未知システムの特性を推定するシステム同定装
置であって、少くとも前記参照入力信号とフィルタ係数
を用いて出力信号を得る適応フィルタと、前記適応フィ
ルタの出力信号を未知システムの出力信号と雑音が混在
する観測信号から差し引いて誤差信号を求め、前記誤差
信号を適応フィルタに供給する減算器と、前記参照入力
信号のパワーを推定し、推定結果をステップサイズ決定
回路に供給するパワー推定回路と、前記適応フィルタの
出力信号と前記参照入力信号のうち少くとも一方と前記
誤差信号を用いて前記観測信号に混入する雑音レベルを
推定し、前記雑音レベルの推定値をしきい値設定回路に
供給する雑音レベル推定回路と、前記適応フィルタのフ
ィルタ係数を用いて前記未知システムの利得を推定し、
前記利得の推定値をステップサイズ決定回路に供給する
利得計算回路と、前記雑音レベル推定回路の推定結果と
前記利得計算回路の計算結果に基づいて第1のしきい値
を計算し、前記第1のしきい値をステップサイズ決定回
路に供給するしきい値設定回路と、前記参照入力信号の
パワーと前記第1のしきい値に基づいて前記ステップサ
イズを計算して前記適応フィルタに供給するステップサ
イズ決定回路とを少くとも具備し、前記ステップサイズ
決定回路は前記参照信号パワーが前記第1のしきい値以
下では単調増加し前記第1のしきい値以上では単調減少
するようなステップサイズを生成し、前記適応フィルタ
は前記適応フィルタの係数を、少くとも前記誤差信号と
前記参照入力信号および前記ステップサイズを用いて、
前記誤差信号を最小とするように修正することによって
未知システムの特性を推定することを特徴としている。
【0032】第14の発明は、参照入力信号を適応フィ
ルタで処理した結果を未知システムの出力信号と雑音が
混在した観測信号から差し引いて誤差信号を求め、前記
誤差信号に基づいて適応フィルタの係数を修正すること
によって未知システムの特性を推定するシステム同定装
置であって、少くとも前記参照入力信号とフィルタ係数
を用いて出力信号を得る適応フィルタと、前記適応フィ
ルタの出力信号を未知システムの出力信号と雑音が混在
する観測信号から差し引いて誤差信号を求め、前記誤差
信号を適応フィルタに供給する減算器と、前記参照入力
信号のパワーを推定し、推定結果をステップサイズ決定
回路に供給するパワー推定回路と、前記適応フィルタの
出力信号と前記参照入力信号のうち少くとも一方と前記
誤差信号を用いて前記観測信号に混入する雑音レベルを
推定し、前記雑音レベルの推定値をステップサイズ決定
回路に供給する雑音レベル推定回路と、前記参照入力信
号のパワーと前記雑音レベルに基づいて前記ステップサ
イズを計算して前記適応フィルタに供給するステップサ
イズ決定回路とを少くとも具備し、前記ステップサイズ
決定回路は前記雑音レベルの推定結果に基づいて第1の
しきい値およびステップサイズの最大値を設定するとと
もに、前記参照信号パワーが前記第1のしきい値以下で
は単調増加し前記第1のしきい値以上では単調減少する
ようなステップサイズを生成し、前記適応フィルタは前
記適応フィルタの係数を、少くとも前記誤差信号と前記
参照入力信号および前記ステップサイズを用いて、前記
誤差信号を最小とするように修正することによって未知
システムの特性を推定することを特徴としている。
【0033】第15の発明は、参照入力信号を適応フィ
ルタで処理した結果を未知システムの出力信号と雑音が
混在した観測信号から差し引いて誤差信号を求め、前記
誤差信号に基づいて適応フィルタの係数を修正すること
によって未知システムの特性を推定するシステム同定装
置であって、少くとも前記参照入力信号とフィルタ係数
を用いて出力信号を得る適応フィルタと、前記適応フィ
ルタの出力信号を未知システムの出力信号と雑音が混在
する観測信号から差し引いて誤差信号を求め、前記誤差
信号を適応フィルタに供給する減算器と、前記参照入力
信号のパワーを推定し、推定結果をステップサイズ決定
回路に供給するパワー推定回路と、前記適応フィルタの
出力信号と前記参照入力信号のうち少くとも一方と前記
誤差信号を用いて前記観測信号に混入する雑音レベルを
推定し、前記雑音レベルの推定値をステップサイズ決定
回路に供給する雑音レベル推定回路と、前記適応フィル
タのフィルタ係数を用いて前記未知システムの利得を推
定し、前記利得の推定値をステップサイズ決定回路に供
給する利得計算回路と、前記参照入力信号のパワーと前
記雑音レベルおよび未知システムの利得の推定値に基づ
いて前記ステップサイズを計算して前記適応フィルタに
供給するステップサイズ決定回路とを少くとも具備し、
前記ステップサイズ決定回路は前記雑音レベルおよび前
記未知システムの利得の推定結果に基づいて第1のしき
い値およびステップサイズの最大値を設定するととも
に、前記参照信号パワーが前記第1のしきい値以下では
単調増加し前記第1のしきい値以上では単調減少するよ
うなステップサイズを生成し、前記適応フィルタは前記
適応フィルタの係数を、少くとも前記誤差信号と前記参
照入力信号および前記ステップサイズを用いて前記誤差
信号を最小とするように修正することによって未知シス
テムの特性を推定することを特徴としている。
【0034】第16の発明は、第12、13、14、1
5の発明における前記雑音レベルの推定回路が、前記適
応フィルタの出力信号のレベルを推定するフィルタ出力
レベル推定回路と、第2のしきい値を格納するレジスタ
と、フィルタ出力レベルを第2のしきい値と比較する比
較器と、前記比較器が前記フィルタ出力レベルが前記第
3のしきい値未満であると判断した場合にのみ前記誤差
信号を用いて雑音レベルの推定値を更新する雑音レベル
計算回路を少くとも具備することを特徴としている。
【0035】第17の発明は、第16の発明で使用する
前記雑音レベルの推定回路におけるレジスタをしきい値
発生回路に置き換え、前記しきい値発生回路は前記誤差
信号を入力とし、前記誤差信号に応じたしきい値を発生
することを特徴としている。
【0036】第18の発明は、第16の発明で使用する
前記雑音レベルの推定回路におけるフィルタ出力レベル
推定回路を前記参照入力信号レベルを推定する参照入力
信号レベル推定回路で置き換え、前記レジスタは第3の
しきい値を格納することを特徴としている。
【0037】第19の発明は、第18の発明で使用する
前記雑音レベルの推定回路におけるレジスタをしきい値
発生回路で置き換え、前記しきい値発生回路は前記誤差
信号を入力とし、前記誤差信号に応じたしきい値を発生
することを特徴としている。
【0038】第20の発明は、第12、13、14、1
5の発明における前記雑音レベルの推定回路が、雑音レ
ベルの推定値を格納するレジスタと、前記レジスタの値
に第1の係数を乗ずる第1の乗算器と、前記誤差信号に
非線形変換を行なう非線形変換回路と、前記非線形変換
結果に第2の係数を乗ずる第2の乗算器と、前記第1お
よび第2の乗算器の乗算結果を加算し、加算結果を前記
レジスタに格納するとともに雑音レベル推定回路の推定
結果とする加算器と、前記畳み込み演算結果と前記参照
信号のうち少くとも一方と前記誤差信号に基づいて前記
第1および第2の係数を設定する係数発生回路を少くと
も具備することを特徴としている。
【0039】
【作用】本発明のシステム同定の方法および装置は、参
照入力信号のパワーが小さい時にはステップサイズを小
さくすることによって、雑音が大きい環境下においても
フィルタ係数を正しく更新できる。また、雑音レベルや
未知システムの利得に応じてパラメータを変更するの
で、雑音レベルや未知システムの変動にも追従できる。
【0040】
【実施例】受信信号がスピーカから空間音響経路を伝搬
してマイクで収録される音響エコーを除去するエコーキ
ャンセラを例にとり、図1から図19を用いて、本発明
の実施例を詳細に説明する。この例では、システム同定
装置はエコーキャンセラとして用いられている。
【0041】図1に、本発明における第1の実施例であ
るエコーキャンセラのブロック図を示す。参照入力信号
1はスピーカ10で音響信号に変換され、未知システム
である音響経路11を伝搬してマイク12に到達して音
響エコーとなる。マイク12は、前記エコーに雑音2が
加えられたものを電気信号に変換し、観測信号3とす
る。適応フィルタ101は、参照入力信号1とフィルタ
係数の畳み込み演算を行い、結果を出力信号5として、
減算器102に供給する。減算器102は、前記観測信
号3から前記適応フィルタの出力信号5を差し引き、減
算結果である誤差信号4をエコーキャンセラ100の出
力信号とするとともに、適応フィルタ101に供給す
る。パワー推定回路103は、参照入力信号1のパワー
を推定し、推定結果をステップサイズ決定回路104に
供給する。ステップサイズ決定回路104は、参照入力
信号のパワーに基づいてステップサイズ105を決定
し、適応フィルタ101に供給する。適応フィルタ10
1は、参照入力信号1と誤差信号4およびステップサイ
ズ105を用いて、誤差信号4が最小となるようにフィ
ルタ係数を修正する。
【0042】ステップサイズ決定回路104は、参照入
力信号パワーPx (t)が第1のしきい値Pth以下では
単調増加し第1のしきい値Pth以上では単調減少するよ
うなステップサイズμ(t)を生成する。このようなス
テップサイズμ(t)としては、
【0043】
【数6】
【0044】が考えられるステップサイズμ(t)とし
ては、高次の関数
【0045】
【数7】
【0046】を用いても良い。また、単調増加関数F1
(Px (t))と単調減少関数F2 (Px (t))を用
いて、
【0047】
【数8】
【0048】としても良い。F1 (Px (t))とF2
(Px (t))の例としては、
【0049】
【数9】
【0050】があげられる。F1 (Px (t))とF2
(Px (t))として、さらに高次の関数を使用しても
良い。Px (t)のべき級数以外に、指数関数などの特
殊関数も使用できる。
【0051】図2に、従来の発明である学習同定法と本
発明のシステム同定装置のステップサイズを示す。学習
同定法のステップサイズは参照入力信号パワーP
x (t)に反比例するので、Px (t)が小さい時は大
きな値を持つ。本発明のステップサイズは、参照入力信
号パワーPx (t)が小さい時は小さな値を持つ。した
がって、参照入力パワーが小さい場合の振る舞いが大き
く異なることがわかる。
【0052】次に、適応フィルタ101の実施例である
トランスバーサル型適応フィルタを説明する。適応フィ
ルタの出力信号y(t)は(2)式で、フィルタ係数w
i (t)の更新は(4)式で与えられる。以上の処理
は、1タップ分の演算を行う演算回路を縦続接続するこ
とで実現できる。第j番目の演算回路(j=1,・・
・,N)は、遅延器入力xj-1 (t)、加算器入力y
j-1 (t)、フィルタ係数更新量W(t)、を入力と
し、遅延処理 xj (t)=xj −1(t−1) (13) 畳み込み演算 yj (t)=yj-1 (t)+wj-1 (t)xj-1 (t) (14) 係数更新 wj-1 (t+1)=wj-1 (t)+W(t)xj-1 (t)(15) を行い、遅延器出力xj (t)、加算器出力yj (t)
を出力とする。ここで、x0 (t)およびy0 (t)は x0 (t)=x(t) (16) y0 (t)=0 (17) で与えられ、フィルタ係数更新量W(t)は、 W(t)=μ(t)e(t) (18) で定義される。
【0053】図3に、適応フィルタ101の実施例を示
す。この適応フィルタ200は、参照入力信号201を
入力とし、出力信号202を求める。また、誤差信号2
03が小さくなるようにフィルタ係数を更新する。適応
フィルタへの参照入力信号201は、遅延器入力として
第1の演算回路2051 に供給される。第1の演算回路
2051 は、適応フィルタへの参照入力信号201を遅
延器入力とし、第1の定数レジスタ206に格納されて
いる定数0を加算器入力として、遅延処理、畳み込み演
算、係数更新を行なう。また、遅延器出力を第2の演算
回路2052 の遅延器入力に供給し、加算器出力を第2
の演算回路2052 の加算器入力に供給する。第2の演
算回路2052 は、第1の演算回路の遅延器出力を遅延
器入力とし、第1の演算回路の加算器出力を加算器入力
として遅延処理、畳み込み演算、係数更新を行なう。遅
延器出力を第3の演算回路2053 の遅延器入力に供給
し、加算器出力を第3の演算回路2053 の加算器入力
に供給する。第j番目の演算回路205j (j=
3,...,N−1)は第2の演算回路2052 と同様
に、第j−1番目の演算回路205j-1 の遅延器出力を
遅延器入力とし、第j−1番目の演算回路205j-1
加算器出力を加算器入力として遅延処理、畳み込み演
算、係数更新を行なう。遅延器出力を第j+1番目の演
算回路205j+1 の遅延器入力に供給し、加算器出力を
第j+1番目の演算回路205j+1 の加算器入力に供給
する。同様に、第N番目の演算回路205N は、第N−
1番目の演算回路205N-1 の遅延器出力を遅延器入力
とし、第N−1番目の演算回路205N-1 の加算器出力
を加算器入力として遅延処理、畳み込み演算、係数更新
を行なう。加算器出力が適応フィルタ200の出力信号
202となる。第N番目の演算回路205N の遅延器出
力は使用しない。乗算器207は、誤差信号203にス
テップサイズ204を乗じ、乗算結果をN個の演算回路
2051 ,...,205N に供給する。
【0054】図4に、演算回路2051 ,...,20
N の実施例を示す。この演算回路220は、遅延器入
力221、加算器入力222、フィルタ係数更新量22
3を入力として遅延処理、畳み込み演算、係数更新を行
い、遅延器出力224、加算器出力225を出力とす
る。
【0055】遅延器入力221は遅延器226および第
1の乗算器227に供給される。遅延器226は、遅延
器入力221を1サンプル遅延させたものを遅延器出力
224として出力する。第1の乗算器227は遅延器入
力221と係数レジスタ231の内容を乗算し、乗算結
果を第1の加算器228に供給する。第1の加算器22
8は第1の乗算器227の乗算結果と加算器入力222
を加算し、加算結果を加算器出力225として出力す
る。
【0056】第2の乗算器229は遅延器入力221と
フィルタ係数更新量223を乗算し、乗算結果を第2の
加算器230に供給する。第2の加算器230は第2の
乗算器229の乗算結果と係数レジスタ231の内容を
加算し、加算結果を係数レジスタ231に格納する。
【0057】以上、図3および図4を用いてトランスバ
ーサル型適応フィルタの例を説明したが、本発明はステ
ップサイズを用いてフィルタ係数を更新する、任意の適
応フィルタに適用できる。例えば、再帰型適応フィルタ
や非線形適応フィルタへの適用も可能である。
【0058】図5に、本発明の第2の実施例を示す。参
照入力信号1はスピーカ10で音響信号に変換され、未
知システムである音響経路11を伝搬してマイク12に
到達して音響エコーとなる。マイク12は、前記エコー
に雑音2が加えられたものを電気信号に変換し、観測信
号3とする。適応フィルタ101は、参照入力信号1と
フィルタ係数の畳み込み演算を行い、結果を出力信号5
として、減算器102に供給する。減算器102は、前
記観測信号3から前記適応フィルタの出力信号5を差し
引き、減算結果である誤差信号4をエコーキャンセラ1
00の出力信号とするとともに、適応フィルタ101に
供給する。パワー推定回路103は、参照入力信号1の
パワーPx (t)を推定し、推定結果をステップサイズ
決定回路108に供給する。雑音レベル推定回路106
は、参照入力信号1、誤差信号4、適応フィルタの出力
信号5に基づいて観測信号3に混入した雑音2のレベル
を推定し、推定結果をしきい値設定回路107に供給す
る。しきい値設定回路107は、雑音レベルに基づいて
第1のしきい値Pthを設定し、ステップサイズ決定回路
108に供給する。ステップサイズ決定回路108は、
参照入力信号1のパワーと第1のしきい値Pthに基づい
てステップサイズ105を決定し、適応フィルタ101
に供給する。適応フィルタ101は、参照入力信号1と
誤差信号4およびステップサイズ105を用いて、誤差
信号4が最小となるようにフィルタ係数を修正する。
【0059】第1のしきい値Pthとしては、雑音レベル
n (t)の任意の関数を用いることができるが、Pn
(t)が増加すると単調増加するものを用いることが望
ましい。一例として、雑音レベルPn (t)に比例する
関数 Pth=αPn (t) (19) を用いるのが最も簡単である。ここで、αは正の定数で
ある。さらに高次の関数を用いても良い。
【0060】図6に、本発明の第2の実施例と従来の発
明におけるステップサイズの比較を示す。ステップサイ
ズμ(t)が最大となる参照入力信号パワーPthが、雑
音レベルに応じて変化する。このようなステップサイズ
μ(t)の例としては、
【0061】
【数10】
【0062】があげられる。この例では、μ(t)の分
子はPx (t)の1次関数であり、分母は2次関数であ
るが、任意の次数の関数を使用できる。
【0063】図7に、本発明における雑音レベル推定回
路106の第1の実施例を示す。この雑音レベル推定回
路300は、誤差信号4、適応フィルタの出力信号5を
入力として誤差信号4に混入した雑音2のレベルを推定
し、推定結果である雑音レベル305を出力する。フィ
ルタ出力レベル推定回路301は、適応フィルタの出力
信号5のレベルを推定して、推定結果を比較器302に
供給する。比較器302は、推定された適応フィルタの
出力信号レベルとレジスタ303に格納された第2のし
きい値を比較し、比較結果を雑音レベル計算回路304
に供給する。
【0064】雑音レベル計算回路304は、比較器30
2が適応フィルタの出力信号レベルは第2のしきい値よ
り小さいと判定したときに誤差信号4を用いて雑音レベ
ルの推定値を更新し、そうでない場合は直前の推定値を
保持する。雑音レベル計算回路304の計算結果が雑音
レベル推定回路300の出力信号305となる。
【0065】図8に、雑音レベル計算回路304の実施
例を示す。この雑音レベル計算回路400は、誤差信号
4と比較器302から供給される制御信号401に基づ
いて誤差信号4に混入した雑音のレベルを計算し、計算
結果を雑音レベル402として出力する。非線形変換回
路403は、誤差信号4に予め定められた非線形変換を
施し、変換結果を第1の係数乗算器404に供給する。
第1の係数乗算器404は、非線形変換回路403の変
換結果に予め定められた定数αを乗じ、乗算結果を加算
器405に供給する。加算器405は、第1および第2
の係数乗算器404,406の乗算結果を加算し、結果
をセレクタ407に供給する。セレクタ407は、制御
信号401、加算器405の加算結果およびレジスタ4
08の値を入力とし、制御信号401が雑音レベルの推
定値を更新するように指示する場合は加算器405の加
算結果をレジスタ408に供給し、そうでない場合はレ
ジスタ408の値をレジスタ408に帰還する。レジス
タ408は、計算された雑音レベル402を格納し、雑
音レベル402を雑音レベル計算回路の計算結果として
出力するとともに、第2の係数乗算器406とセレクタ
407に供給する。第2の係数乗算器406は、雑音レ
ベル402に予め定められた定数Bを乗じ、結果を加算
器405に供給する。
【0066】非線形変換回路403としては、誤差信号
4を負でない値に変換する任意の非線形変換回路が使用
できる。例としては、自乗回路や絶対値計算回路があげ
られる。定数αは任意の正の定数であり、定数Bは、1
以下の任意の正数である。定数αとして1−Bを使用す
ると、雑音レベル402は非線形変換結果の重み付き移
動平均となる。
【0067】図9に、フィルタ出力レベル推定回路30
1の実施例である信号レベル推定回路410を示す。こ
の信号レベル推定回路410は、入力信号411のレベ
ルを推定し、推定結果である信号レベル412を出力す
る。非線形変換回路413は、入力信号411に予め定
められた非線形変換を施し、変換結果を平均値計算回路
414に供給する。平均値計算回路414は、非線形変
換回路413の変換結果の平均値を計算し、結果を信号
レベル411として出力する。
【0068】非線形変換回路413としては、雑音レベ
ル計算回路400における非線形変換回路403と同様
に、入力信号411を負でない値に変換する任意の非線
形変換回路が使用できる。平均値計算回路414として
は、単純平均計算回路や、重み付き移動平均計算回路な
ど、任意の平均値計算回路を使用できる。また、平均値
計算回路を使用せずに、非線形変換結果の瞬時値を用い
るようにしても良い。
【0069】図10に、本発明における雑音レベル推定
回路106の第2の実施例を示す。
【0070】この雑音レベル推定回路310は、図7に
示した雑音レベル推定回路300における第2のしきい
値を誤差信号に応じて変更するようにしたものであり、
誤差信号4、適応フィルタの出力信号5を入力として誤
差信号4に混入した雑音2のレベルを推定し、推定結果
である雑音レベル305を出力する。フィルタ出力レベ
ル推定回路301は、適応フィルタの出力信号5のレベ
ルを推定して、推定結果を比較器302に供給する。し
きい値発生回路311は、誤差信号レベル推定回路31
2としきい値設定回路313から構成される。誤差信号
レベル推定回路312は誤差信号4のレベルを推定し、
しきい値設定回路313に供給する。しきい値設定回路
313は推定された誤差信号4のレベルに応じたしきい
値を発生し、第2のしきい値として比較器302に供給
する。比較器302は、推定された適応フィルタの出力
信号レベルとしきい値発生回路311が発生した第2の
しきい値を比較し、比較結果を雑音レベル計算回路30
4に供給する。雑音レベル計算回路304は、比較器3
02が適応フィルタの出力信号のレベルは第2のしきい
値より小さいと判定したときに誤差信号4を用いて雑音
レベルの推定値を更新し、そうでない場合は直前の推定
値を保持する。雑音レベル計算回路304の計算結果が
雑音レベル推定回路310の出力信号305となる。
【0071】誤差信号レベル推定回路312としては、
図9に示した信号レベル推定回路400を使用できる。
第2のしきい値としては、誤差信号レベルの任意の関数
を使用できる。例としては、誤差信号レベルに定数を乗
じたもの、誤差信号レベルに定数を加えたもの、などが
あげられる。
【0072】図11に、本発明における雑音レベル推定
回路106の第3の実施例を示す。
【0073】この雑音レベル推定回路320は、図7に
示した雑音レベル推定回路300におけるフィルタ出力
信号5を参照入力信号1で置き換え、第2のしきい値を
第3のしきい値で置き換えたものである。雑音レベル推
定回路320は、参照入力信号1、誤差信号4を入力と
して誤差信号4に混入した雑音2のレベルを推定し、推
定結果である雑音レベル305を出力する。参照入力信
号レベル推定回路321は、参照入力信号1のレベルを
推定して、推定結果を比較器302に供給する。比較器
302は、推定された参照入力信号1のレベルとレジス
タ303に格納された第3のしきい値を比較し、比較結
果を雑音レベル計算回路304に供給する。雑音レベル
計算回路304は、比較器302が参照入力信号1のレ
ベルは第3のしきい値より小さいと判定したときに誤差
信号4を用いて雑音レベルの推定値を更新し、そうでな
い場合は直前の推定値を保持する。雑音レベル計算回路
304の計算結果が雑音レベル推定回路320の出力信
号305となる。
【0074】図12に、本発明における雑音レベル推定
回路106の第4の実施例を示す。
【0075】この雑音レベル推定回路330は、図10
に示した雑音レベル推定回路310におけるフィルタ出
力信号5を参照入力信号1で置き換えたものであり、参
照入力信号1、誤差信号4を入力として誤差信号4に混
入した雑音2のレベルを推定し、推定結果である雑音レ
ベル305を出力する。参照入力信号レベル推定回路3
21は、参照入力信号1のレベルを推定して、推定結果
を比較器302に供給する。しきい値発生回路311
は、誤差信号レベル推定回路312としきい値設定回路
313から構成される。誤差信号レベル推定回路312
は誤差信号4のレベルを推定し、しきい値設定回路31
3に供給する。しきい値設定回路313は推定された誤
差信号4のレベルに応じたしきい値を発生し、第3のし
きい値として比較器302に供給する。比較器302
は、推定された参照入力信号1のレベルとしきい値発生
回路311が発生した第3のしきい値を比較し、比較結
果を雑音レベル計算回路304に供給する。雑音レベル
計算回路304は、比較器302が参照入力信号1のレ
ベルは第3のしきい値より小さいと判定したときに誤差
信号4を用いて雑音レベルの推定値を更新し、そうでな
い場合は直前の推定値を保持する。雑音レベル計算回路
304の計算結果が雑音レベル推定回路330の出力信
号305となる。
【0076】図13に、本発明における雑音レベル推定
回路106の第5の実施例を示す。
【0077】この雑音レベル推定回路340は、誤差信
号4、適応フィルタの出力信号5を入力として誤差信号
4に混入した雑音2のレベルを推定し、推定結果である
雑音レベル305を出力する。非線形変換回路341
は、誤差信号4に予め定められた非線形変換を施し、変
換結果を第1の乗算器342に供給する。第1の乗算器
342は、非線形変換回路341の変換結果に係数発生
回路346が発生した第1の係数を乗じ、結果を加算器
343に供給する。加算器343は、第1および第2の
乗算器341,344の乗算結果を加算し、結果を雑音
レベル305として出力するとともに、レジスタ345
に供給する。第2の乗算器344は、レジスタ345の
値に係数発生回路346が発生した第2の係数を乗じ、
結果を加算器343に供給する。係数発生回路346
は、フィルタ出力レベル推定回路301、誤差信号レベ
ル推定回路312、係数設定回路347から構成され、
誤差信号4と適応フィルタの出力信号5に基づいて第1
および第2の係数を発生する。フィルタ出力レベル推定
回路301は、適応フィルタの出力信号5のレベルを推
定し、推定結果を係数設定回路347に供給する。誤差
信号レベル推定回路312は、誤差信号4のレベルを推
定し、推定結果を係数設定回路347に供給する。係数
設定回路347はフィルタ出力レベルと誤差信号レベル
に基づいて第1および第2の係数を発生し、第1および
第2の乗算器342、344に供給する。
【0078】第1の係数C1 は負でない実数であり、第
2の係数C2 は1以下の負でない実数である。第2の係
数C2 は、誤差信号レベルがフィルタ出力レベルより大
きい場合は小さく、誤差信号レベルが小さい場合は大き
くなるように設定する。このようなC2 の例としては、
【0079】
【数11】
【0080】があげられる。ここで、Pe (t)は誤差
信号レベル、Py (t)はフィルタ出力レベル、P0
1未満かつ負でない実数、Kは任意の自然数である。第
1の係数C1 は、誤差信号レベルがフィルタ出力レベル
より大きい場合は大きく、誤差信号レベルが小さい場合
は小さくなるように設定する。このようなC1 として
は、 C1 =1−C2 (22) があげられる。また、任意の負でない実定数としても良
い。
【0081】ここでは、誤差信号4、適応フィルタの出
力信号5を入力として誤差信号4に混入した雑音2のレ
ベルを推定する例を説明したが、適応フィルタの出力信
号5を参照入力信号1で置き換えても良い。
【0082】図14に、本発明の第3の実施例を示す。
参照入力信号1はスピーカ10で音響信号に変換され、
未知システムである音響経路11を伝搬してマイク12
に到達して音響エコーとなる。マイク12は、前記エコ
ーに雑音2が加えられたものを電気信号に変換し、観測
信号3とする。適応フィルタ101は、参照入力信号1
とフィルタ係数の畳み込み演算を行い、結果を出力信号
5として、減算器102に供給する。減算器102は、
前記観測信号3から前記適応フィルタの出力信号5を差
し引き、減算結果である誤差信号4をエコーキャンセラ
100の出力信号とするとともに、適応フィルタ101
に供給する。パワー推定回路103は、参照入力信号1
のパワーPx (t)を推定し、推定結果をステップサイ
ズ決定回路111に供給する。雑音レベル推定回路10
6は、参照入力信号1、誤差信号4、適応フィルタの出
力信号5に基づいて観測信号3に混入した雑音2のレベ
ルを推定し、推定結果をしきい値設定回路110に供給
する。利得推定回路109は、適応フィルタ101のフ
ィルタ係数を用いて未知システム11の利得を推定し、
推定結果をしきい値設定回路110に供給する。しきい
値設定回路110は、雑音レベルと未知システム11の
利得に基づいて第1のしきい値Pthを設定し、ステップ
サイズ決定回路111に供給する。ステップサイズ決定
回路111は、参照入力信号1のパワーと第1のしきい
値Pthに基づいてステップサイズ105を決定し、適応
フィルタ101に供給する。適応フィルタ101は、参
照入力信号1と誤差信号4およびステップサイズ105
を用いて、誤差信号4が最小となるようにフィルタ係数
を修正する。
【0083】未知システム11の利得Gh (t)の推定
値としては、フィルタ係数の自乗和
【0084】
【数12】
【0085】や絶対値和
【0086】
【数13】
【0087】を用いることができる。また、フィルタ係
数の絶対値|wi (t)|の最大値を用いても良い。
【0088】第1のしきい値Pthとしては、雑音レベル
n (t)と未知システム11の利得Gh (t)の任意
の関数を用いることができるが、Pn (t)が増加する
と単調増加し、利得Gh (t)が増加すると単調減少す
るものを用いることが望ましい。このような関数として
は、
【0089】
【数14】
【0090】があげられる。ここで、αは正の定数であ
る。また、正の定数G0 を用いて
【0091】
【数15】
【0092】としても良い。
【0093】ステップサイズμ(t)は、第2の実施例
と同様に決定できる。図15に、ステップサイズμ
(t)の例を示す。ステップサイズμ(t)を最大とす
る参照入力信号パワーPx (t)は、雑音レベルP
n (t)が大きいと大きくなり、未知システム11の利
得Ph (t)が大きいと小さくなる。
【0094】図16に、本発明の第4の実施例を示す。
参照入力信号1はスピーカ10で音響信号に変換され、
未知システムである音響経路11を伝搬してマイク12
に到達して音響エコーとなる。マイク12は、前記エコ
ーに雑音2が加えられたものを電気信号に変換し、観測
信号3とする。適応フィルタ101は、参照入力信号1
とフィルタ係数の畳み込み演算を行い、結果を出力信号
5として、減算器102に供給する。減算器102は、
前記観測信号3から前記適応フィルタの出力信号5を差
し引き、減算結果である誤差信号4をエコーキャンセラ
100の出力信号とするとともに、適応フィルタ101
に供給する。パワー推定回路103は、参照入力信号1
のパワーPx (t)を推定し、推定結果をステップサイ
ズ決定回路112に供給する。雑音レベル推定回路10
6は、参照入力信号1、誤差信号4、適応フィルタの出
力信号5に基づいて観測信号3に混入した雑音2のレベ
ルを推定し、推定結果をステップサイズ決定回路112
に供給する。
【0095】ステップサイズ決定回路112は、参照入
力信号1のパワーと雑音レベルに基づいてステップサイ
ズ105を決定し、適応フィルタ101に供給する。適
応フィルタ101は、参照入力信号1と誤差信号4およ
びステップサイズ105を用いて、誤差信号4が最小と
なるようにフィルタ係数を修正する。
【0096】ステップサイズ決定回路112は、ステッ
プサイズμ(t)を決定する際に、第1のしきい値Pth
およびステップサイズμ(t)の最大値μmax を雑音レ
ベルPn (t)に応じて変化させる。第1のしきい値P
thは雑音レベルPn (t)が増加すると単調増加する関
数、ステップサイズの最大値μmax は雑音レベルP
n (t)が増加すると単調減少する関数とすることが望
ましい。このようなステップサイズの決定方法として
は、(8)式に示したステップサイズμ(t)と(1
9)式に示したしきい値Pthの組合せがあげられる。こ
の場合は、ステップサイズμ(t)の最大値μmax
【0097】
【数16】
【0098】となる。また、(10)〜(12)式に示
したμ(t)と(19)式に示したしきい値Pthの組合
せも使用でき、ステップサイズμ(t)の最大値μmax
【0099】
【数17】
【0100】となる。図17に、このようなステップサ
イズの一例を示す。雑音レベルPn (t)が増加する
と、ステップサイズμ(t)を最大とする参照入力信号
パワーPx (t)は大きくなり、ステップサイズμ
(t)の最大値μmax は小さくなる。
【0101】図18に、本発明の第5の実施例を示す。
参照入力信号1はスピーカ10で音響信号に変換され、
未知システムである音響経路11を伝搬してマイク12
に到達して音響エコーとなる。マイク12は、前記エコ
ーに雑音2が加えられたものを電気信号に変換し、観測
信号3とする。適応フィルタ101は、参照入力号1と
フィルタ係数の畳み込み演算を行い、結果を出力信号5
として、減算器102に供給する。減算器102は、前
記観測信号3から前記適応フィルタの出力信号5を差し
引き、減算結果である誤差信号4をエコーキャンセラ1
00の出力信号とするとともに、適応フィルタ101に
供給する。パワー推定回路103は、参照入力信号1の
パワーPx (t)を推定し、推定結果をステップサイズ
決定回路113に供給する。雑音レベル推定回路106
は、参照入力信号1、誤差信号4、適応フィルタの出力
信号5に基づいて観測信号3に混入した雑音2のレベル
を推定し、推定結果をステップサイズ決定回路113に
供給する。
【0102】利得計算回路109は、適応フィルタ10
1のフィルタ係数を用いて未知システム11の利得を推
定し、推定結果をしきい値設定回路113に供給する。
ステップサイズ決定回路113は、参照入力信号1のパ
ワーと雑音レベルと未知システム11の利得に基づいて
ステップサイズ105を決定し、適応フィルタ101に
供給する。適応フィルタ101は、参照入力信号1と誤
差信号4およびステップサイズ105を用いて、誤差信
号4が最小となるようにフィルタ係数を修正する。
【0103】ステップサイズ決定回路113は、ステッ
プサイズμ(t)を決定する際に、第1のしきい値Pth
およびステップサイズμ(t)の最大値μmax を雑音レ
ベルPn (t)と未知システム11の利得Gh (t)に
応じて変化させる。第1のしきい値Pthは雑音レベルP
n (t)が増加すると単調増加し、未知システムの利得
h (t)が増加すると単調減少する関数とし、ステッ
プサイズの最大値μmax は雑音レベルPn (t)が増加
すると単調減少し、未知システムの利得Gh (t)が増
加すると単調増加する関数とすることが望ましい。この
ようなステップサイズの決定方法としては、(8)式に
示したステップサイズμ(t)と(26)式に示したし
きい値Pthの組合せがあげられる。この場合は、ステッ
プサイズμ(t)の最大値μmax
【0104】
【数18】
【0105】となる。また、(10)〜(12)式に示
したμ(t)と(26)式に示したしきい値Pthの組合
せも使用でき、ステップサイズμ(t)の最大値μmax
【0106】
【数19】
【0107】となる。図19に、このようなステップサ
イズの一例を示す。ステップサイズμ(t)を最大とす
る参照入力信号パワーPx (t)は、雑音レベルP
n (t)が増加すると大きくなり、未知システムの利得
h (t)が増加すると小さくなる。ステップサイズμ
(t)の最大値μmax は、雑音レベルPn (t)が増加
すると小さくなり、未知システムの利得Gh (t)が増
加すると大きくなる。
【0108】
【発明の効果】本発明のシステム同定の方法および装置
は、参照入力信号のパワーや雑音レベル等に応じてステ
ップサイズを変更するので、雑音が混入した環境下で
も、フィルタ係数を正しく更新できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるシステム同定装置の第1の実施
例であるエコーキャンセラを示すブロック図である。
【図2】本発明におけるシステム同定装置の第1の実施
例で使用するステップサイズを示すグラフである。
【図3】図1における適応フィルタのブロック図であ
る。
【図4】図3における演算回路のブロック図である。
【図5】本発明におけるシステム同定装置の第2の実施
例であるエコーキャンセラを示すブロック図である。
【図6】本発明におけるシステム同定装置の第2の実施
例で使用するステップサイズを示すグラフである。
【図7】図5における雑音レベル推定回路の第1の実施
例を示すブロック図である。
【図8】図7における雑音レベル計算回路のブロック図
である。
【図9】図7における信号レベル推定回路のブロック図
である。
【図10】図5における雑音レベル推定回路の第2の実
施例を示すブロック図である。
【図11】図5における雑音レベル推定回路の第3の実
施例を示すブロック図である。
【図12】図5における雑音レベル推定回路の第4の実
施例を示すブロック図である。
【図13】図5における雑音レベル推定回路の第5の実
施例を示すブロック図である。
【図14】本発明におけるシステム同定装置の第3の実
施例であるエコーキャンセラを示すブロック図である。
【図15】本発明におけるシステム同定装置の第3の実
施例で使用するステップサイズを示すグラフである。
【図16】本発明におけるシステム同定装置の第4の実
施例であるエコーキャンセラを示すブロック図である。
【図17】本発明におけるシステム同定装置の第4の実
施例で使用するステップサイズを示すグラフである。
【図18】本発明のシステム同定装置の第5の実施例で
あるエコーキャンセラを示すブロック図である。
【図19】本発明におけるシステム同定装置の第5の実
施例で使用するステップサイズを示すグラフである。
【図20】学習同定法に基づくシステム同定装置を用い
たエコーキャンセラのブロック図である。
【符号の説明】
1 参照入力信号 2 雑音 3 観測信号 4 誤差信号 5 適応フィルタの出力信号 10 スピーカ 11 未知システム 12 マイク 100 エコーキャンセラ 101 適応フィルタ 102 減算器 103 パワー推定回路 104 ステップサイズ決定回路 105 ステップサイズ 106 雑音レベル推定回路 107 しきい値設定回路 108 ステップサイズ決定回路 109 利得計算回路 110 しきい値設定回路 111 ステップサイズ決定回路 112 ステップサイズ決定回路 113 ステップサイズ決定回路 114 レジスタ 115 除算器 200 適応フィルタ 201 参照入力信号 202 出力信号 203 誤差信号 204 ステップサイズ 205 演算回路 206 定数レジスタ 207 乗算器 220 演算回路 221 遅延器入力 222 加算器入力 223 フィルタ係数更新量 224 遅延器出力 225 加算器出力 226 遅延器 227,229 乗算器 228,230 加算器 231 係数レジスタ 300 雑音レベル推定回路 301 フィルタ出力レベル推定回路 302 比較器 303 レジスタ 304 雑音レベル計算回路 305 雑音レベル 310 雑音レベル推定回路 311 しきい値発生回路 312 誤差信号レベル推定回路 313 しきい値設定回路 320 雑音レベル推定回路 321 参照入力信号レベル推定回路 330 雑音レベル推定回路 340 雑音レベル推定回路 341 非線形変換回路 342,344 乗算器 343 加算器 345 レジスタ 346 係数発生回路 347 係数設定回路 400 雑音レベル計算回路 401 制御信号 402 雑音レベル 403 非線形変換回路 405 加算器 404,406 係数乗算器 407 セレクタ 408 レジスタ 410 信号レベル推定回路 411 入力信号 412 信号レベル 413 非線形変換回路 414 平均値計算回路

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】参照入力信号を適応フィルタで処理して得
    られた出力信号を未知システムの出力信号と雑音が混在
    する観測信号から差し引いて誤差信号を求め、前記適応
    フィルタの係数を、少くとも前記誤差信号と前記参照入
    力信号およびステップサイズを用いて前記誤差信号を最
    小とするように修正することによって未知システムの特
    性を推定する際に、前記参照入力信号のパワーを推定
    し、前記参照入力信号パワーが第1のしきい値と一致す
    るときに最大値をとり、前記第1のしきい値以下では単
    調増加し、前記第1のしきい値以上では単調減少するよ
    うな関数に基づいて前記参照入力信号パワーを処理して
    得られた値を前記ステップサイズとして用いることを特
    徴とする適応フィルタによるシステム同定方法。
  2. 【請求項2】前記第1のしきい値を定める際に、前記適
    応フィルタの出力信号と前記参照入力信号のうち少くと
    も一方と前記誤差信号を用いて前記観測信号に混入する
    雑音レベルを推定し、前記雑音レベルに応じて前記第1
    のしきい値を制御することを特徴とする請求項1記載の
    適応フィルタによるシステム同定方法。
  3. 【請求項3】前記第1のしきい値を定める際に、前記適
    応フィルタの出力信号と前記参照入力信号のうち少くと
    も一方と前記誤差信号を用いて前記観測信号に混入する
    雑音レベルを推定し、前記適応フィルタ係数を用いて前
    記未知システムの利得を推定し、前記雑音レベルおよび
    前記未知システムの利得に応じて前記第1のしきい値を
    制御することを特徴とする請求項1記載の適応フィルタ
    によるシステム同定方法。
  4. 【請求項4】前記第1のしきい値および前記ステップサ
    イズの最大値を定める際に、前記適応フィルタの出力信
    号と前記参照入力信号のうち少くとも一方と前記誤差信
    号を用いて前記観測信号に混入する雑音レベルを推定
    し、前記雑音レベルに応じて前記第1のしきい値および
    前記ステップサイズの最大値を制御することを特徴とす
    る請求項1記載の適応フィルタによるシステム同定方
    法。
  5. 【請求項5】前記第1のしきい値および前記ステップサ
    イズの最大値を定める際に、前記適応フィルタの出力信
    号と前記参照入力信号のうち少くとも一方と前記誤差信
    号を用いて前記観測信号に混入する雑音レベルを推定
    し、前記適応フィルタ係数を用いて前記未知システムの
    利得を推定し、前記雑音レベルおよび前記未知システム
    の利得に応じて前記第1のしきい値および前記ステップ
    サイズの最大値を制御することを特徴とする請求項1記
    載の適応フィルタによるシステム同定方法。
  6. 【請求項6】前記雑音レベルを推定する際に、前記適応
    フィルタの出力信号のレベルが第2のしきい値より小さ
    い場合にのみ前記雑音レベルの推定値を更新し、そうで
    ない場合は直前の値を保持することを特徴とする請求項
    2、3、4又は5記載の適応フィルタによるシステム同
    定方法。
  7. 【請求項7】前記雑音レベルの推定の際に、前記第2の
    しきい値を前記誤差信号のレベルに応じて制御すること
    を特徴とする請求項6記載の適応フィルタによるシステ
    ム同定方法。
  8. 【請求項8】前記雑音レベルを推定する際に、前記参照
    入力信号のレベルが第3のしきい値より小さい場合にの
    み前記雑音レベルの推定値を更新し、そうでない場合は
    直前の値を保持することを特徴とする請求項2、3、4
    又は5記載の適応フィルタによるシステム同定方法。
  9. 【請求項9】前記雑音レベルの推定の際に、前記第3の
    しきい値を前記誤差信号のレベルに応じて制御すること
    を特徴とする請求項8記載の適応フィルタによるシステ
    ム同定方法。
  10. 【請求項10】前記雑音レベルを推定する際に、前記雑
    音レベルの推定値に第1の係数を乗じたものと前記誤差
    信号のレベルに第2の係数を乗じたものを加えることに
    よって前記雑音レベルの新しい推定値を計算し、前記第
    1および第2の係数を前記適応フィルタの出力信号のレ
    ベルと前記参照信号のレベルのうち少くとも一方と前記
    誤差信号のレベルに応じて制御することを特徴とする請
    求項2、3、4又は5記載の適応フィルタによるシステ
    ム同定方法。
  11. 【請求項11】参照入力信号を適応フィルタで処理した
    結果を未知システムの出力信号と雑音が混在した観測信
    号から差し引いて誤差信号を求め、前記誤差信号に基づ
    いて適応フィルタの係数を修正することによって未知シ
    ステムの特性を推定するシステム同定装置であって、少
    くとも前記参照入力信号とフィルタ係数を用いて出力信
    号を得る適応フィルタと、前記適応フィルタの出力信号
    を未知システムの出力信号と雑音が混在する観測信号か
    ら差し引いて誤差信号を求め、前記誤差信号を適応フィ
    ルタに供給する減算器と、前記参照入力信号のパワーを
    推定し、推定結果をステップサイズ決定回路に供給する
    パワー推定回路と、前記参照入力信号のパワーに基づい
    て前記ステップサイズを計算して前記適応フィルタに供
    給するステップサイズ決定回路とを少くとも具備し、前
    記ステップサイズ決定回路は前記参照信号パワーが第1
    のしきい値以下では単調増加し前記第1のしきい値以上
    では単調減少するようなステップサイズを生成し、前記
    適応フィルタは前記適応フィルタの係数を、少くとも前
    記誤差信号と前記参照入力信号および前記ステップサイ
    ズを用いて、前記誤差信号を最小とするように修正する
    ことによって未知システムの特性を推定することを特徴
    とする適応フィルタによるシステム同定装置。
  12. 【請求項12】参照入力信号を適応フィルタで処理した
    結果を未知システムの出力信号と雑音が混在した観測信
    号から差し引いて誤差信号を求め、前記誤差信号に基づ
    いて適応フィルタの係数を修正することによって未知シ
    ステムの特性を推定するシステム同定装置であって、少
    くとも前記参照入力信号とフィルタ係数を用いて出力信
    号を得る適応フィルタと、前記適応フィルタの出力信号
    を未知システムの出力信号と雑音が混在する観測信号か
    ら差し引いて誤差信号を求め、前記誤差信号を適応フィ
    ルタに供給する減算器と、前記参照入力信号のパワーを
    推定し、推定結果をステップサイズ決定回路に供給する
    パワー推定回路と、前記適応フィルタの出力信号と前記
    参照入力信号のうち少くとも一方と前記誤差信号を用い
    て前記観測信号に混入する雑音レベルを推定し、前記雑
    音レベルの推定値をしきい値設定回路に供給する雑音レ
    ベル推定回路と、前記雑音レベル推定回路の推定結果に
    基づいて第1のしきい値を計算し、前記第1のしきい値
    をステップサイズ決定回路に供給するしきい値設定回路
    と、前記参照入力信号のパワーと前記第1のしきい値に
    基づいて前記ステップサイズを計算して前記適応フィル
    タに供給するステップサイズ決定回路とを少くとも具備
    し、前記ステップサイズ決定回路は前記参照信号パワー
    が前記第1のしきい値以下では単調増加し前記第1のし
    きい値以上では単調減少するようなステップサイズを生
    成し、前記適応フィルタは前記適応フィルタの係数を、
    少くとも前記誤差信号と前記参照入力信号および前記ス
    テップサイズを用いて、前記誤差信号を最小とするよう
    に修正することによって未知システムの特性を推定する
    ことを特徴とする適応フィルタによるシステム同定装
    置。
  13. 【請求項13】参照入力信号を適応フィルタで処理した
    結果を未知システムの出力信号と雑音が混在した観測信
    号から差し引いて誤差信号を求め、前記誤差信号に基づ
    いて適応フィルタの係数を修正することによって未知シ
    ステムの特性を推定するシステム同定装置であって、少
    くとも前記参照入力信号とフィルタ係数を用いて出力信
    号を得る適応フィルタと、前記適応フィルタの出力信号
    を未知システムの出力信号と雑音が混在する観測信号か
    ら差し引いて誤差信号を求め、前記誤差信号を適応フィ
    ルタに供給する減算器と、前記参照入力信号のパワーを
    推定し、推定結果をステップサイズ決定回路に供給する
    パワー推定回路と、前記適応フィルタの出力信号と前記
    参照入力信号のうち少くとも一方と前記誤差信号を用い
    て前記観測信号に混入する雑音レベルを推定し、前記雑
    音レベルの推定値をしきい値設定回路に供給する雑音レ
    ベル推定回路と、前記適応フィルタのフィルタ係数を用
    いて前記未知システムの利得を推定し、前記利得の推定
    値をステップサイズ決定回路に供給する利得計算回路
    と、前記雑音レベル推定回路の推定結果と前記利得計算
    回路の計算結果に基づいて第1のしきい値を計算し、前
    記第1のしきい値をステップサイズ決定回路に供給する
    しきい値設定回路と、前記参照入力信号のパワーと前記
    第1のしきい値に基づいて前記ステップサイズを計算し
    て前記適応フィルタに供給するステップサイズ決定回路
    とを少くとも具備し、前記ステップサイズ決定回路は前
    記参照信号パワーが前記第1のしきい値以下では単調増
    加し前記第1のしきい値以上では単調減少するようなス
    テップサイズを生成し、前記適応フィルタは前記適応フ
    ィルタの係数を、少くとも前記誤差信号と前記参照入力
    信号および前記ステップサイズを用いて、前記誤差信号
    を最小とするように修正することによって未知システム
    の特性を推定することを特徴とする適応フィルタによる
    システム同定装置。
  14. 【請求項14】参照入力信号を適応フィルタで処理した
    結果を未知システムの出力信号と雑音が混在した観測信
    号から差し引いて誤差信号を求め、前記誤差信号に基づ
    いて適応フィルタの係数を修正することによって未知シ
    ステムの特性を推定するシステム同定装置であって、少
    くとも前記参照入力信号とフィルタ係数を用いて出力信
    号を得る適応フィルタと、前記適応フィルタの出力信号
    を未知システムの出力信号と雑音が混在する観測信号か
    ら差し引いて誤差信号を求め、前記誤差信号を適応フィ
    ルタに供給する減算器と、前記参照入力信号のパワーを
    推定し、推定結果をステップサイズ決定回路に供給する
    パワー推定回路と、前記適応フィルタの出力信号と前記
    参照入力信号のうち少くとも一方と前記誤差信号を用い
    て前記観測信号に混入する雑音レベルを推定し、前記雑
    音レベルの推定値をステップサイズ決定回路に供給する
    雑音レベル推定回路と、前記参照入力信号のパワーと前
    記雑音レベルに基づいて前記ステップサイズを計算して
    前記適応フィルタに供給するステップサイズ決定回路と
    を少くとも具備し、前記ステップサイズ決定回路は前記
    雑音レベルの推定結果に基づいて第1のしきい値および
    ステップサイズの最大値を設定するとともに、前記参照
    信号パワーが前記第1のしきい値以下では単調増加し前
    記第1のしきい値以上では単調減少するようなステップ
    サイズを生成し、前記適応フィルタは前記適応フィルタ
    の係数を、少くとも前記誤差信号と前記参照入力信号お
    よび前記ステップサイズを用いて、前記誤差信号を最小
    とするように修正することによって未知システムの特性
    を推定することを特徴とする適応フィルタによるシステ
    ム同定装置。
  15. 【請求項15】参照入力信号を適応フィルタで処理した
    結果を未知システムの出力信号と雑音が混在した観測信
    号から差し引いて誤差信号を求め、前記誤差信号に基づ
    いて適応フィルタの係数を修正することによって未知シ
    ステムの特性を推定するシステム同定装置であって、少
    くとも前記参照入力信号とフィルタ係数を用いて出力信
    号を得る適応フィルタと、前記適応フィルタの出力信号
    を未知システムの出力信号と雑音が混在する観測信号か
    ら差し引いて誤差信号を求め、前記誤差信号を適応フィ
    ルタに供給する減算器と、前記参照入力信号のパワーを
    推定し、推定結果をステップサイズ決定回路に供給する
    パワー推定回路と、前記適応フィルタの出力信号と前記
    参照入力信号のうち少くとも一方と前記誤差信号を用い
    て前記観測信号に混入する雑音レベルを推定し、前記雑
    音レベルの推定値をステップサイズ決定回路に供給する
    雑音レベル推定回路と、前記適応フィルタのフィルタ係
    数を用いて前記未知システムの利得を推定し、前記利得
    の推定値をステップサイズ決定回路に供給する利得計算
    回路と、前記参照入力信号のパワーと前記雑音レベルお
    よび未知システムの利得の推定値に基づいて前記ステッ
    プサイズを計算して前記適応フィルタに供給するステッ
    プサイズ決定回路とを少くとも具備し、前記ステップサ
    イズ決定回路は前記雑音レベルおよび前記未知システム
    の利得の推定結果に基づいて第1のしきい値およびステ
    ップサイズの最大値を設定するとともに、前記参照信号
    パワーが前記第1のしきい値以下では単調増加し前記第
    1のしきい値以上では単調減少するようなステップサイ
    ズを生成し、前記適応フィルタは前記適応フィルタの係
    数を、少くとも前記誤差信号と前記参照入力信号および
    前記ステップサイズを用いて前記誤差信号を最小とする
    ように修正することによって未知システムの特性を推定
    することを特徴とする適応フィルタによるシステム同定
    装置。
  16. 【請求項16】前記雑音レベルの推定回路が、前記適応
    フィルタの出力信号のレベルを推定するフィルタ出力レ
    ベル推定回路と、第2のしきい値を格納するレジスタ
    と、フィルタ出力レベルを第2のしきい値と比較する比
    較器と、前記比較器が前記フィルタ出力レベルが前記第
    3のしきい値未満であると判断した場合にのみ前記誤差
    信号を用いて雑音レベルの推定値を更新する雑音レベル
    計算回路を少くとも具備することを特徴とする請求項1
    2、13、14又は15記載の適応フィルタによるシス
    テム同定装置。
  17. 【請求項17】前記雑音レベルの推定回路におけるレジ
    スタをしきい値発生回路で置き換え、前記しきい値発生
    回路は前記誤差信号を入力とし、前記誤差信号に応じた
    しきい値を発生することを特徴とする請求項16記載の
    適応フィルタによるシステム同定装置。
  18. 【請求項18】前記雑音レベルの推定回路におけるフィ
    ルタ出力レベル推定回路を前記参照入力信号レベルを推
    定する参照入力信号レベル推定回路で置き換え、前記レ
    ジスタは第3のしきい値を格納することを特徴とする請
    求項16記載の適応フィルタによるシステム同定装置。
  19. 【請求項19】前記雑音レベルの推定回路におけるレジ
    スタをしきい値発生回路で置き換え、前記しきい値発生
    回路は前記誤差信号を入力とし、前記誤差信号に応じた
    しきい値を発生することを特徴とする請求項18記載の
    適応フィルタによるシステム同定装置。
  20. 【請求項20】前記雑音レベルの推定回路が、雑音レベ
    ルの推定値を格納するレジスタと、前記レジスタの値に
    第1の係数を乗ずる第1の乗算器と、前記誤差信号に非
    線形変換を行なう非線形変換回路と、前記非線形変換結
    果に第2の係数を乗ずる第2の乗算器と、前記第1およ
    び第2の乗算器の乗算結果を加算し、加算結果を前記レ
    ジスタに格納するとともに雑音レベル推定回路の推定結
    果とする加算器と、前記畳み込み演算結果と前記参照信
    号のうち少くとも一方と前記誤差信号に基づいて前記第
    1および第2の係数を設定する係数発生回路を少くとも
    具備することを特徴とする請求項12、13、14又は
    15記載の適応フィルタによるシステム同定装置。
JP5334106A 1993-12-28 1993-12-28 適応フィルタによるシステム同定の方法および装置 Expired - Lifetime JP3008763B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5334106A JP3008763B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 適応フィルタによるシステム同定の方法および装置
CA002138810A CA2138810C (en) 1993-12-28 1994-12-22 Method of and apparatus for identifying a system with adaptive filter
EP94120565A EP0661832B1 (en) 1993-12-28 1994-12-23 Method of and apparatus for identifying a system using an adaptive filter
DE69424394T DE69424394T2 (de) 1993-12-28 1994-12-23 Verfahren und Vorrichtung zum Identifizieren eines Systems mittels eines adaptiven Filters
US08/365,003 US5608804A (en) 1993-12-28 1994-12-28 Method of and apparatus for identifying a system with adaptive filter

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5334106A JP3008763B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 適応フィルタによるシステム同定の方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07202765A true JPH07202765A (ja) 1995-08-04
JP3008763B2 JP3008763B2 (ja) 2000-02-14

Family

ID=18273597

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5334106A Expired - Lifetime JP3008763B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 適応フィルタによるシステム同定の方法および装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5608804A (ja)
EP (1) EP0661832B1 (ja)
JP (1) JP3008763B2 (ja)
CA (1) CA2138810C (ja)
DE (1) DE69424394T2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6266422B1 (en) 1997-01-29 2001-07-24 Nec Corporation Noise canceling method and apparatus for the same
US8953776B2 (en) 2007-08-27 2015-02-10 Nec Corporation Particular signal cancel method, particular signal cancel device, adaptive filter coefficient update method, adaptive filter coefficient update device, and computer program

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5666429A (en) * 1994-07-18 1997-09-09 Motorola, Inc. Energy estimator and method therefor
JP2947093B2 (ja) * 1994-11-02 1999-09-13 日本電気株式会社 適応フィルタによるシステム同定の方法および装置
JPH08250982A (ja) * 1995-03-10 1996-09-27 Fujitsu Ltd フィルタ係数の推定装置
US5734715A (en) * 1995-09-13 1998-03-31 France Telecom Process and device for adaptive identification and adaptive echo canceller relating thereto
FR2738695B1 (fr) * 1995-09-13 1997-11-14 France Telecom Procede et dispositif d'identification adaptative et annuleur d'echo adaptatif incluant un tel dispositif
EP0951798B1 (en) 1996-04-03 2002-07-03 BRITISH TELECOMMUNICATIONS public limited company Acoustic feedback correction
JP2882364B2 (ja) * 1996-06-14 1999-04-12 日本電気株式会社 雑音消去方法及び雑音消去装置
US5999567A (en) * 1996-10-31 1999-12-07 Motorola, Inc. Method for recovering a source signal from a composite signal and apparatus therefor
JP2930101B2 (ja) * 1997-01-29 1999-08-03 日本電気株式会社 雑音消去装置
EP0884844A3 (en) * 1997-06-11 2001-09-26 Nec Corporation Adaptive filter, step size control method thereof, and record medium therefor
DE19831320A1 (de) * 1998-07-13 2000-01-27 Ericsson Telefon Ab L M Digitales adaptives Filter und akustischer Echokompensator
JP3296330B2 (ja) * 1999-05-20 2002-06-24 日本電気株式会社 適応フィルタ、適応フィルタの制御方法及びプログラムを記憶した記憶媒体
GB2356328B (en) * 1999-11-11 2002-10-30 Motorola Israel Ltd Echo suppression and echo cancellation
JP3964092B2 (ja) * 2000-02-17 2007-08-22 アルパイン株式会社 オーディオ用適応イコライザ及びフィルタ係数の決定方法
US7068736B2 (en) * 2001-07-11 2006-06-27 Agere Systems Inc. Methods and devices for shortening the convergence time of blind, adaptive equalizers
US7447284B2 (en) * 2003-03-28 2008-11-04 Freescale Semiconductor, Inc. Method and apparatus for signal noise control
KR100539248B1 (ko) * 2004-02-05 2005-12-27 삼성전자주식회사 결정 피드백 이퀄라이저 및 피드백 필터 계수 업데이트 방법
GB2416971A (en) * 2004-08-04 2006-02-08 Mitel Networks Corp Calculating an expected echo return loss enhancement (erle) in an echo canceller
JP4283212B2 (ja) * 2004-12-10 2009-06-24 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 雑音除去装置、雑音除去プログラム、及び雑音除去方法
US8135148B2 (en) * 2006-04-26 2012-03-13 Microsemi Semiconductor Corp. Automatic gain control for mobile microphone
US8983081B2 (en) * 2007-04-02 2015-03-17 Plantronics, Inc. Systems and methods for logging acoustic incidents
US20140135639A1 (en) * 2012-11-13 2014-05-15 Yungkai Kyle Lai Adaptive Acoustic Signal Filtering for Respiration Monitoring System
JP6413083B2 (ja) * 2013-01-28 2018-10-31 パナソニックIpマネジメント株式会社 能動騒音低減装置と、これを用いた機器、ならびに能動型騒音低減方法
US10135968B2 (en) * 2013-04-15 2018-11-20 Nuance Communications, Inc. System and method for acoustic echo cancellation
CN112995855B (zh) * 2021-05-20 2021-08-13 成都爱旗科技有限公司 一种滤波器步长系数确定方法、装置和降噪装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6251529A (ja) * 1985-08-28 1987-03-06 Hitachi Ltd 紙葉類取扱い装置
JPH0470220A (ja) * 1990-07-11 1992-03-05 Nec Corp エコーキャンセラ
JPH04271622A (ja) * 1991-02-27 1992-09-28 Nec Corp エコーキャンセラ
JPH0575391A (ja) * 1990-11-01 1993-03-26 Nec Corp 適応フイルタにおける係数制御方法及び装置並びにノイズ除去の方法及び装置
JPH05226976A (ja) * 1992-02-14 1993-09-03 Nec Corp 適応フィルタによる未知システム同定の方法及び装置
JPH05304444A (ja) * 1991-07-30 1993-11-16 Nec Corp 適応フィルタによる未知システム同定の方法及び装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4939685A (en) * 1986-06-05 1990-07-03 Hughes Aircraft Company Normalized frequency domain LMS adaptive filter
DE3840433A1 (de) * 1988-12-01 1990-06-07 Philips Patentverwaltung Echokompensator
JPH02288428A (ja) * 1989-04-27 1990-11-28 Fujitsu Ltd エコーキャンセラ制御方式
DE69131443T2 (de) * 1990-11-01 1999-11-18 Nec Corp Interferenzunterdrücker mit Steuerung der Gewichtungsfaktorenanpassung mit zum Signalleistungspegel umgekehrt proportionaler Stufenhöhe
CA2074782C (en) * 1991-07-30 1997-10-07 Akihiko Sugiyama Method of and apparatus for identifying unknown system using adaptive filter

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6251529A (ja) * 1985-08-28 1987-03-06 Hitachi Ltd 紙葉類取扱い装置
JPH0470220A (ja) * 1990-07-11 1992-03-05 Nec Corp エコーキャンセラ
JPH0575391A (ja) * 1990-11-01 1993-03-26 Nec Corp 適応フイルタにおける係数制御方法及び装置並びにノイズ除去の方法及び装置
JPH04271622A (ja) * 1991-02-27 1992-09-28 Nec Corp エコーキャンセラ
JPH05304444A (ja) * 1991-07-30 1993-11-16 Nec Corp 適応フィルタによる未知システム同定の方法及び装置
JPH05226976A (ja) * 1992-02-14 1993-09-03 Nec Corp 適応フィルタによる未知システム同定の方法及び装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6266422B1 (en) 1997-01-29 2001-07-24 Nec Corporation Noise canceling method and apparatus for the same
US8953776B2 (en) 2007-08-27 2015-02-10 Nec Corporation Particular signal cancel method, particular signal cancel device, adaptive filter coefficient update method, adaptive filter coefficient update device, and computer program
US9728178B2 (en) 2007-08-27 2017-08-08 Nec Corporation Particular signal cancel method, particular signal cancel device, adaptive filter coefficient update method, adaptive filter coefficient update device, and computer program

Also Published As

Publication number Publication date
CA2138810A1 (en) 1995-06-29
EP0661832A2 (en) 1995-07-05
US5608804A (en) 1997-03-04
CA2138810C (en) 1998-07-07
EP0661832B1 (en) 2000-05-10
DE69424394D1 (de) 2000-06-15
DE69424394T2 (de) 2000-09-14
EP0661832A3 (en) 1998-02-04
JP3008763B2 (ja) 2000-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3008763B2 (ja) 適応フィルタによるシステム同定の方法および装置
JP2874679B2 (ja) 雑音消去方法及びその装置
JP2947093B2 (ja) 適応フィルタによるシステム同定の方法および装置
EP1667114B1 (en) Signal processing method and apparatus
JP2508574B2 (ja) 多チャンネルエコ―除去装置
JP2885269B2 (ja) 適応制御ろ波器
JPH103298A (ja) 雑音消去方法及び雑音消去装置
JPH11345000A (ja) 雑音消去方法及び雑音消去装置
JPH08265223A (ja) 適応フィルタ及びエコーキャンセラ
JP3068996B2 (ja) 適応フィルタ装置及びそのステップゲインの発生方法
CA2128666C (en) Adaptive transfer function estimating method and estimating device using the same
EP1054536B1 (en) Non-recursive adaptive filter, with variable orders of non-linear processing
JP3707443B2 (ja) 適応忘却係数制御適応フィルタ、および忘却係数適応制御方法
JP2002076999A (ja) システム同定方法および装置
JP3236226B2 (ja) エコーキャンセラ
JPH09312581A (ja) 適応フィルタの係数推定装置
JP2002533970A (ja) 安定適応フィルタおよびその方法
JP3804496B2 (ja) 適応ステップサイズ制御適応フィルタ、および適応スケール係数制御方法
JPH09232913A (ja) 適応フィルタの係数更新装置
JP3092647B2 (ja) 適応フィルタ装置
JP3303898B2 (ja) 適応的伝達関数推定方法及びそれを使った推定装置
JPH0697771A (ja) 高速信号処理装置及び高速信号処理方法
JPH08250981A (ja) フィルタ係数の推定装置
JPH1168518A (ja) 係数更新回路
JP2001077730A (ja) 適応フィルタの係数推定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19991102

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071203

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081203

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091203

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091203

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101203

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101203

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111203

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111203

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121203

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121203

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131203

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term