JPH0719796Y2 - ワイヤドット印字ヘッド - Google Patents

ワイヤドット印字ヘッド

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JPH0719796Y2
JPH0719796Y2 JP4311290U JP4311290U JPH0719796Y2 JP H0719796 Y2 JPH0719796 Y2 JP H0719796Y2 JP 4311290 U JP4311290 U JP 4311290U JP 4311290 U JP4311290 U JP 4311290U JP H0719796 Y2 JPH0719796 Y2 JP H0719796Y2
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core
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magnetic flux
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紘一 安藤
竜彦 下村
達也 小山
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はシリアルプリンタにおけるワイヤドット印字ヘ
ッドに関するものである。
(従来の技術) 従来ワイヤドット印字ヘッドを用いたシリアルプリンタ
は、印字媒体の自由度が高く、複写紙等を使用すること
ができるなどの利点があり、高い需要を得ることができ
る。また、該ワイヤドット印字ヘッドは、永久磁石又は
電磁石の磁気吸引力によってワイヤを駆動している。
上記インパクトプリンタは、ワイヤドット印字ヘッドの
型式から、プランジャ型、バネチャージ型、クラッパ型
に分けられる。
この内、バネチャージ型のものは、印字ワイヤを固定し
たアーマチュアをバイアス用の板バネによって揺動自在
に支持し、該アーマチュアを予め上記バイアス用の板バ
ネの弾性力に抗して永久磁石によってコアに吸引させて
おき、印字する際に、上記コアに巻かれたコイルを励磁
させて上記永久磁石と逆方向に磁束を発生させ、上記ア
ーマチュアを解放させる構造となっているが、近年、印
字の高速化が求められてきているため、高速応答性が良
好なこのバネチャージ型のワイヤドット印字ヘッドが多
く採用されている。
一方、クラッパ型のものは、反対に、印字時にコイルに
通電して励磁させ、該コイルにアーマチュアを吸引し、
印字を行う構造となっている。
ところで、上記バネチャージ型のワイヤドット印字ヘッ
ドにおいては、永久磁石の磁束を打ち消すための電磁石
からの漏れ磁束が磁気干渉を生じ、隣接するアーマチュ
ア及びコアに流れ込んでその磁束に変化を及ぼすことが
ある。該磁気干渉による磁束の変化は、同じタイミング
で印字するドットワイヤの数が多くなるほど大きくな
り、アーマチュアを解放する際に、それぞれ単独で作動
させる時より大きな励磁電流を必要とし、電気消費量と
印字ヘッドの発熱量を増加させている。
また、励磁電流の変化により解放後のアーマチュアの動
作にも影響が生じるため、同じタイミングで印字するド
ットワイヤの数に応じてコイルの通電時間を変化させる
等の制御が必要である。
特にバネチャージ型のワイヤドット印字ヘッドを高速化
して印字出力を高くするとともに、電力消費量を少なく
し、さらには小型化して高密度の実装を行う場合には、
上記磁気干渉により一層電力消費量が増大し、発熱す
る。
そこで、隣接するコアを通る磁束の向きを互いに逆方向
にして、逆に磁気干渉を利用したものが提供されている
(特開昭58−96568号公報参照)。
これによれば、隣接する永久磁石の極性の向きが互いに
逆方向になるように各コアに永久磁石がそれぞれ配置さ
れ、該永久磁石にそれぞれ独立した側部ヨーク、板ばね
及び上部ヨークが積層される。
上記ワイヤドット印字ヘッドを第6図〜第8図に示す。
第6図は従来のワイヤドット印字ヘッドの断面図、第7
図は第6図のA−A断面図、第8図は従来のワイヤドッ
ト印字ヘッドの要部斜視図である。
図において、11は円形の下部フレームであり、アルミニ
ウム等の非磁性体により一体成形される。12は略L字状
のそれぞれ独立した複数のコアであり、該下部フレーム
11上に載置されるとともに印字ヘッドの中央に相当する
先端が立ち上がって複数個の凸部を形成する。そして、
該凸部の周りにコイル13が巻かれ電磁石14を構成すると
ともに、コア12の後端すなわち印字ヘッドの円周部分に
永久磁石15が積層される。該永久磁石15は、隣接するコ
ア12に積層される永久磁石15の極性と互いに逆方向とな
るようにそれぞれ配置してある。
16は永久磁石15に積層した側部ヨーク、17は電磁石14と
対向した位置に自由端を有する板バネ、18は該自由端に
固着されたアーマチュア、19は板バネの上面に配置され
た上部ヨーク、20は該上部ヨーク19上に設けられた上部
フレームで、アルミニウム等の非磁性体により一体成形
され、中央部に設けられたワイヤガイド21から印字ワイ
ヤ22が所定の配列で突出する。また、23は上記永久磁石
15上に積層された側部ヨーク16、板バネ17、上部ヨーク
19及び上部フレーム20を一体に固定するための固定ネジ
で、該固定ネジ23は板バネ17と同数締結されている。
次に、このように構成されたドット印字ヘッドに作用に
ついて説明する。
非印字時においては電磁石14は励磁されず、永久磁石15
が、矢印eに示すように側部ヨーク16、上部ヨーク19、
アーマチュア18及びコア12を通る磁束のループを形成す
る。これによってコア12は板バネ17の力に抗してアーマ
チュア18を吸引し、該板バネ17を偏倚させて印字ワイヤ
22を引き付ける。
また、任意の1個の印字ワイヤ22を選択的に駆動して印
字する場合、該印字ワイヤ22に対応するコイル13が通電
される。この時、矢印f及びgに示すように、アーマチ
ュア17、上部ヨーク19及び側部ヨーク16を通る磁束のル
ープが上記永久磁石15の磁束と反対方向に形成され、上
記矢印e方向の磁束を打ち消してコア12に吸引していた
アーマチュア18を解放する。その結果、板バネ17は復旧
され、ドットワイヤ22が駆動されて印字用紙に所望のド
ット文字が印字される。
この時発生する矢印gの磁束は、隣接する永久磁石15の
矢印hの磁束と逆方向にループを形成して該永久磁石15
の磁束を打ち消すため、隣接するコイル13と同時に通電
する場合には、各コイル13の磁束が隣接するコア12内に
互いに流れ込み、該コア12の永久磁石15の磁束と逆方向
の磁束を形成し、電力消費量が少なくても磁石14を励磁
することが可能となる。
しかしながら上記ワイヤドット印字ヘッドにおいては、
各ドットワイヤ22に対応する永久磁石15がそれぞれ独立
しており、かつ隣接する永久磁石15の極性の向きが逆で
あるため、ワイヤドット印字ヘッドを製造する場合、無
着磁の状態の永久磁石15を用いて印字ヘッドの構造体を
形成後、永久磁石15を強磁界中で任意の強さに磁化する
という製造工程をとれない。すなわち、予め任意の強さ
に着磁された永久磁石15を印字ヘッドに組み付ける必要
があり、複雑で管理の難しい製造工程になってしまう。
また、そのために永久磁石15だけでなく、板バネ17等を
独立した部品として製造する必要があり、製品のコスト
が上昇してしまう。
そこで、隣接する永久磁石の極性を逆にすることなくア
ーマチュア−コアを通る永久磁石の磁束の方向が、隣接
するアーマチュア−コアの磁束の向きと互いに逆方向に
なるように、一体型の永久磁石を配置したものが提供さ
れている。
また、第9図は他の従来のワイヤドット印字ヘッドの要
部平面図、第10図は第9図のB−B断面図、第11図は同
C−C断面図、第12図はワイヤドット印字ヘッドの要部
斜視図、第13図は同分解斜視図である。
第10図及び第11図に示すような2種類の断面を持つコア
35が、第9図に示すように交互に放射状に配置され、印
字ヘッドを構成している。
図において、31は印字ワイヤ33を先端に固着したアーマ
チュア、32はアーマチュア31をレーザ溶接等で自由端に
固着した板バネ、34は永久磁石、35はコアである。また
36はアーマチュア31の回動支点を形成するバックポー
ル、37はコア35及びバックポール36を円周方向に交互に
固着するベースプレート、38は板バネ32の固定端を形成
するリング、39は永久磁石34の上にコア35及びバックポ
ール36を交互に固着するマグネットプレート、40はマグ
ネットプレート39、永久磁石34及びベースプレート37を
固定するためのネジ、41はコアに巻装された励磁コイ
ル、42はコア35、バックポール36と板バネ32の間に挿入
され、コア35面及びアーマチュア31の回動支点を保護す
るために配設されたレシジュアルシート、43はリング38
と共に板バネ32の固定端を形成し、かつワイヤガイド44
を位置決めするヘッドフレームである。該ヘッドフレー
ム43及びベースプレート37は、ネジ45によって板バネ32
を挟んでリング38に取り付けられている。
次に、上記構成によるワイヤドット印字ヘッドの動作に
ついて説明する。
非印字時においては、コイル41に通電されず、第10図の
ように永久磁石34が配置された部分においては、永久磁
石34によりコア35、アーマチュア31、バックポール36及
びベースプレート37を通る磁束ループ46が形成される。
これによってアーマチュア31が板バネ32の力に抗してコ
ア35に吸引され、板バネ34が偏倚して歪エネルギーを蓄
える。
一方、第11図に示す部分では、同様に永久磁石34により
バックポール36、アーマチュア31、コア35及びベースプ
レート37を通る磁束ループ47が形成され、アーマチュア
31がコア35に吸引される。
また、ここで、隣接する磁束ループ16と17の極性は逆方
向に働くようになっている。
次に第12図において、任意のドットワイヤ33を選択的に
駆動して印字する場合、そのドットワイヤ33に対応する
励磁コイル41−bに通電し、矢印eに示すように永久磁
石34の磁束ループ47と反対方向の磁束を形成する。また
この時、コイル41−bにより発生した磁束の一部は、隣
接するアーマチュア31−a及びコア35−aに流れ込む。
この磁束の方向は隣接するアーマチュア31−a及びコア
35−aを流れる永久磁石34により発生した磁束46とは反
対方向、つまり永久磁石34の磁束を打ち消す方向とな
る。
このため、上記コイル41−bと隣接するコイル41−aに
同時に通電する場合は、コイル41−bの励磁磁束の一部
がコア35−a内に流れ込むため、コイル41−aが単独で
励磁されるより小さな励磁磁束fにより所定の印字動作
を行うことが可能となる。つまり電力消費量の低減が可
能となる。
上記構成のワイヤドット印字ヘッドにおいては、第13図
に示すように、一体型の永久磁石34が使用され、印字ヘ
ッドを組み立てた後に磁化を行う製造工程を採用するこ
とが可能となるので製造コストは低減される。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記構成のワイヤドット印字ヘッドにお
いては、2種類の構造を持つコア35が採用されるため、
両者の間でアーマチュア31を吸引する磁力に差異が生じ
る。すなわち、第10図に示す構造の磁路に比べ第11図に
示す構造の磁路の方がアーマチュア31の吸引が小さくな
ってしまい、アーマチュア31の動作特性にばらつきが生
じてしまう。
アーマチュア31を吸引する力は、コア35からアーマチュ
ア31に流れ込む(又は、アーマチュア31からコア35に流
れ込む)磁束量と、バックポール36からアーマチュア31
に流れ込む(又はアーマチュア31からバックポール36に
流れ込む)磁束量によって決まるが大部分は前者によ
る。そして磁束量は永久磁石34の力、磁路の材質と磁気
抵抗及び漏れ磁束によって決まる。そこで、第10図と第
11図の磁路を比較してみると、前者は、コア35の直下に
永久磁石34があるため、コア35の吸引面すなわちアーマ
チュア31と対向面までの距離が短く、その間に磁気抵抗
の大きい部分がなく、したがって空間への磁束の漏れは
少ない。
一方、後者の磁路は永久磁石34がコア35の吸引面から離
れているためその間の磁束の漏れが大きいが、永久磁石
34とバックポール36の吸引面すなわちアーマチュア31と
の対向面までの距離が短いため、その部分における磁束
密度は高くなり、磁路が飽和し易くなっている。
よって、コア面での磁束量は第10図の磁路が第11図の磁
路より多く、第11図の磁路の場合アーマチュア31の吸引
力は小さくなる。
そこで、それぞれの磁路に適する異なった形状のアーマ
チュアを交互に設けたものが提供されている。
第14図は更に他の従来の実施例のワイヤドット印字ヘッ
ドにおけるアーマチュアを示す図、第14図(A)は第10
図に示す磁路に配設されるアーマチュアの平面図、第14
図(B)は同側面図、第14図(C)は第11図の磁路に配
設するアーマチュアの平面図、第14図(D)は同側面
図、第15図は第14図のアーマチュアの配置図である。
第14図(C),(D)に示すアーマチュア31bは、第14
図(A),(B)のアーマチュア31aに比べ、バックポ
ール36と対向する部分に面積増加部31cが形成されてい
る。このアーマチュア31bを第11図のコア35と組み合わ
せることにより、永久磁石34に近く磁束密度が高い部分
における飽和現象を防止することができる。その結果、
磁気抵抗が減少し、コア−アーマチュア間を流れる磁束
量を増加させることが可能となる。
したがって、第10図のコア35と第14図(A),(B)の
アーマチュア31aを組み合わせたものと、コア35と第14
図(C),(D)のアーマチュア31bを組み合わせたも
のを第15図に示すように交互に配設した場合、両者間で
発生する吸引力の差を小さくすることができる。
ところが、上記アーマチュア31a,31bは可動部であるた
め、その形状を変えることにより重量が変化し、実際に
印字を行う際においては印字ヘッドの印字特性を変えて
しまう。したがって、上記アーマチュア31bの面積増加
部31cを形成する箇所は、アーマチュア動作時において
支点となる部分付近に限定されてしまい、第10図と第11
図のコア部に流入する磁束量を完全に同一にすることは
困難になる。
また、円周方向に複数個配列されたバックポールの形状
を、永久磁石の配設位置によって交互に変えて2系統の
磁路を形成したものが提供されている。
第16図は2系統の磁路を形成した更に他の従来のワイヤ
ドット印字ヘッドにおけるバックポール斜視図、第16図
(A)は第1のバックポール斜視図、第16図(B)は第
2のバックポール斜視図。第17図はヨーク平面図、第18
図はワイヤドット印字ヘッドのヘッドフレームを取り除
いた状態の要部斜視図である。
図に示すように、バックポール56aは四角柱形状を有し
ておりヨーク51のa部分に、バックポール56bは「コ」
字形状を有しておりヨーク51のb部分に配設される。
上記バックポール56a,56b及びヨーク51を組み込むこと
により、第11図のバックポールの場合、永久磁石34→バ
ックポール36→アーマチュア31→コア35という磁路しか
なかったのに対し、新たに永久磁石34→バックポール56
b→ヨーク51→アーマチュア31→コア35という磁路が付
加されるため、コア35に流れる磁束量を増加させること
が可能となる。
ところがこの場合も、第10図に示す磁路と第11図に示す
磁路の磁束量を完全に調整することは困難であり、上記
バックポールを加工するための作業コストが高い。
本考案は、上記従来のワイヤドット印字ヘッドの問題点
を解決して、製造方法が容易で磁気干渉が少なくエネル
ギ効率が高く、しかも磁路構造の違いにより印字特性に
差が生じることのないワイヤドット印字ヘッドを提供す
ることを目的とする。
(課題を解決するための手段) そのために本考案のワイヤドット印字ヘッドにおいて
は、円周方向に複数個整列され、アーマチュアの回動支
点を形成するバックポールと、それらの内側に配設され
る複数個のコアが設けられ、両者によって対が形成され
る。上記バックポールとコアの各対は、バックポール側
に永久磁石を配設した対と、コア側に永久磁石を配設し
た対とが交互に配設される。
そして、バックポール側に永久磁石を配設した対のバッ
クポールは、コア側に永久磁石を配設した対のバックポ
ールと比べて、アーマチュアに対向する面及び永久磁石
に対向する面の面積を大きくしてある。
また、バックポール側に永久磁石を配設した対の永久磁
石は、コア側に永久磁石を配設した対の永久磁石と比べ
て、起磁力を大きくしてもよい。
(作用) 本考案によれば、上記のように隣接する磁束の向きが互
いに逆方向になるように、永久磁石の極性を変えること
なくコア又はバックポールの下部に永久磁石を交互に配
置したワイヤドット印字ヘッドにおいて、バックポール
側に永久磁石を配設した対のバックポールは、コア側に
永久磁石を配設した対のバックポールと比べて、アーマ
チュアに対向する面及び永久磁石に対向する面の面積を
大きくしてある。
したがって、永久磁石に近く磁束密度が高くなる部分の
磁気飽和を防止し、磁気抵抗を減少させることができ
る。
また、永久磁石の表面積又は体積を大きくして、その起
磁力を大きくすることによって、コアに流れる磁束量を
増加させることも可能となる。
(実施例) 以下、本考案の実施例について図面を参照しながら詳細
に説明する。
第1図は本考案のワイヤドット印字ヘッドの要部斜視
図、第2図は本考案のワイヤドット印字ヘッドに使用さ
れるバックポールの斜視図、第2図(A)は第1のバッ
クポールの斜視図、第2図(B)は第2のバックポール
の斜視図である。
図に示すように、複数個のコア35の外側に、各コア35と
対を形成するように2種類の形状を有する複数個のバッ
クポール61a,61bが配列される。
そして、上記コア35とバックポール61a,61bからなる各
対は、コア35側のみに永久磁石34が積層される対と、コ
ア35側とバックポール61b側の両方に永久磁石34が積層
される対とが交互に配設される。
すなわち、第10図に示す構造を持つコアに対しては第1
のバックポール61aが、第11図に示す構造を持つコアに
対しては第2のバックポール61bが対応させられる。
第2図に示すように、上記第1のバックポール61aは四
角柱形状を有し、第2のバックポール61bは四角柱の上
方を面取りしてあり、テーパ部62が形成される。
第2のバックポール61bは、第1のバックポール61aに比
べ、アーマチュア31及び永久磁石34に対向する部分の面
積を大きくしてある。第1図の第2のバックポール61b
に示す破線は、第1のバックポール61aの外側面に対応
する部分を示している。
これにより、永久磁石34に近く磁束密度が高くなる部分
の磁路の飽和を防止し、磁気抵抗を減少させ、コア35に
流れる磁束量を増加させることが可能となる。
第3図は本考案の他の実施例を示すワイヤドット印字ヘ
ッドの永久磁石を示す図、第4図は付加磁石を示す図、
第5図は付加磁石を取り付けたときの第3図の永久磁石
の断面図、第5図(A)はA−A断面図、第5図(B)
はB−B断面図である。
第3図に示すように、永久磁石34は径の短いa部分と、
径の長いb部分を交互に備える形状を有しており、第10
図に示す構造を持つコアに対してはa部分が、第11図に
示す構造を持つコアに対してはb部分が位置するよう
に、永久磁石34が配設される。
そして、従来のものに比べて、斜線部Cで示すように第
11図に示す構造を持つコアに対応する部分だけ、永久磁
石34の面積が増加している。
また、第4図に示すような扇形状の付加磁石34aを第5
図(A),(B)に示すようにb部分に重ね合わせるこ
ともできる。この場合、第11図に示す構造を持つコアに
対してだけ永久磁石34の体積が増すことになる。
以上説明したように、永久磁石34の表面積又は体積を増
すことにより、第11図に示す磁路における起磁力を増大
させ、コア35に流れる磁束量を増加させることが可能と
なる。
磁気回路の一部が飽和している場合、いくら起磁力を上
げても漏れ磁束が増大するのみで、あまり大きな効果は
上がらないため、本実施例を上述した実施例と組み合わ
せて実施することが有効である。
なお、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、
本考案の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これ
らを本考案の範囲から排除するものではない。
(考案の効果) 以上詳細に説明したように、本考案によれば、隣接する
磁束の向きが互いに逆方向になるように、永久磁石の極
性を変えることなく、コアとバックポールの対のコア又
はバックポールの下部に永久磁石を交互に配置している
ため、磁気干渉を生ずることがなく、エネルギ効率が高
くなる。
また、バックポール側に永久磁石を配設した対のバック
ポールは、コア側に永久磁石を配設した対のバックポー
ルと比べて、アーマチュアに対向する面及び永久磁石に
対向する面の面積を大きくしてあるため、永久磁石に近
く磁束密度が高くなる部分の磁気飽和を防止し、磁気抵
抗を減少させることができる。
また、永久磁石の表面積又は体積を大きくして、その起
磁力を大きくすることによって、コアに流れる磁束量を
増加させることが可能となる。
したがって、コア又はバックポールの下部に永久磁石を
交互に配置した各対において、製造コストを高くするこ
となくコアに流入する磁束量を同一にすることができ、
磁路構造の違いによる印字特性の差が生ずることはな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のワイヤドット印字ヘッドの要部斜視
図、第2図は本考案のワイヤドット印字ヘッドに使用さ
れるバックポールの斜視図、第2図(A)は第1のバッ
クポールの斜視図、第2図(B)は第2のバックポール
の斜視図、第3図は本考案の他の実施例を示すワイヤド
ット印字ヘッドの永久磁石を示す図、第4図は付加磁石
を示す図、第5図は付加磁石を取り付けたときの第3図
の永久磁石の断面図、第5図(A)はA−A断面図、第
5図(B)はB−B断面図、第6図は従来のワイヤドッ
ト印字ヘッドの断面図、第7図は第6図のA−A断面
図、第8図は従来のワイヤドット印字ヘッドの要部斜視
図、第9図は他の従来のワイヤドット印字ヘッドの要部
平面図、第10図は第9図のB−B断面図、第11図は同C
−C断面図、第12図はワイヤドット印字ヘッドの要部斜
視図、第13図はワイヤドット印字ヘッドの分解斜視図、
第14図は更に他の従来の実施例のワイヤドット印字ヘッ
ドにおけるアーマチュアを示す図、第14図(A)は第10
図に示す磁路に配設されるアーマチュアの平面図、第14
図(B)は同側面図、第14図(C)は第11図の磁路に配
設するアーマチュアの平面図、第14図(D)は同側面
図、第15図は第14図のアーマチュアの配置図、第16図は
2系統の磁路を形成した更に他の従来のワイヤドット印
字ヘッドにおけるバックポール斜視図、第16図(A)は
第1のバックポール斜視図、第16図(B)は第2のバッ
クポール斜視図、第17図はヨーク平面図、第18図はワイ
ヤドット印字ヘッドのヘッドフレームを取り除いた状態
の要部斜視図である。 31…アーマチュア、34…永久磁石、35…コア、61a,61b
…バックポール。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端に印字ワイヤを固着したアーマチュア
    と、該アーマチュアに対向して設けられるコアと、上記
    アーマチュアが接合されるとともに片持ち梁式に支持さ
    れる板バネと、磁束を発生して該板バネの弾性力に抗し
    て上記アーマチュアをコアに吸引させる永久磁石と、上
    記コアに巻装され、通電によってコアから磁束を発生さ
    せ、上記永久磁石の磁束を打ち消してアーマチュアを解
    放するコイルとからなるワイヤドット印字ヘッドにおい
    て、 (a)円周方向に複数個整列され、アーマチュアの回動
    支点を形成するバックポールと、 (b)各バックポールと対を形成するようにそれらの内
    側に配設される複数個のコアと、 (c)バックポールとコアの各対を、バックポール側に
    永久磁石を配設した対と、コア側に永久磁石を配設した
    対とが交互になるように配設するとともに、 (d)バックポール側に永久磁石を配設した対のバック
    ポールは、コア側に永久磁石を配設した対のバックポー
    ルと比べて、アーマチュアに対向する面及び永久磁石に
    対向する面の面積を大きくしたことを特徴とするワイヤ
    ドット印字ヘッド。
  2. 【請求項2】先端に印字ワイヤを固着したアーマチュア
    と、該アーマチュアに対向して設けられるコアと、上記
    アーマチュアが接合されるとともに片持ち梁式に支持さ
    れる板バネと、磁束を発生した該板バネの弾性力に抗し
    て上記アーマチュアをコアに吸引させる永久磁石と、上
    記コアに巻装され、通電によってコアから磁束を発生さ
    せ、上記永久磁石の磁束を打ち消してアーマチュアを解
    放するコイルとからなるワイヤドット印字ヘッドにおい
    て、 (a)円周方向に複数個整列され、アーマチュアの回動
    支点を形成するバックポールと、 (b)各バックポールと対を形成するようにそれらの内
    側に配設される複数個のコアと、 (c)バックポールとコアの各対を、バックポール側に
    永久磁石を配設した対と、コア側に永久磁石を配設した
    対とを交互に配設するとともに、 (d)バックポール側に永久磁石を配設した対の永久磁
    石は、コア側に永久磁石を配設した対の永久磁石と比べ
    て、起磁力を大きくしたことを特徴とするワイヤドット
    印字ヘッド。
  3. 【請求項3】バックポール側に永久磁石を配設した対の
    バックポールは、コア側に永久磁石を配設した対のバッ
    クポールと比べて、アーマチュアに対向する面及び永久
    磁石に対向する面の面積を大きくした上記請求項2記載
    のワイヤドット印字ヘッド。
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