JPH07197924A - ロックボルト - Google Patents

ロックボルト

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JPH07197924A
JPH07197924A JP34959093A JP34959093A JPH07197924A JP H07197924 A JPH07197924 A JP H07197924A JP 34959093 A JP34959093 A JP 34959093A JP 34959093 A JP34959093 A JP 34959093A JP H07197924 A JPH07197924 A JP H07197924A
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JP
Japan
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lock
ridge
slit
thread
screw thread
Prior art date
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Pending
Application number
JP34959093A
Other languages
English (en)
Inventor
Morimichi Fujiyoshi
藤好盛道
Sonomi Kobayashi
小林そのみ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JUSTY KK
Original Assignee
JUSTY KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は製造が容易で、十分な弛緩防止効果
が得られ、何回でも反復使用できるロックボルトを得る
にある。 【構成】 ボルト本体と、このボルト本体のねじ山形成
部位に形成された両側面が異形非対象となるように、底
面が弧状のスリットが形成されたロックねじ山とでロッ
クボルトを構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は弛緩防止用のスリットが
ねじ山に形成されたロックボルトに関する。
【0002】
【従来の技術】弛緩防止効果が得られるようにねじ山の
頂部から半径方向にクサビ状のスリットを形成されたロ
ックボルトの形状と、その機能については特願昭47−
117605号では、リブは不連続であり、断面は実質
的に四辺形であるため弾性変形が少なくカジリ事故やめ
り込み事故を発生せしめ、雌ねじ側面との摩擦摩耗しや
すく、弾性変形も局部的であり、セルフロック機能は低
いという欠点がある。特願昭52−131527号で
は、螺合開始時、ねじ山頂部角部が固定された螺合定位
置であり、ねじ山頂部角部の鋭角突起部位が螺合定位置
での線螺合は、あるため螺合途中からして、カジリ現象
が発生して雌ねじ側面螺合部位を連続的に傷つけ、めり
込み事故を発生せしめ、本来のねじ螺合の機能を果たせ
ないという欠点がある。また、螺合完了時も雌ねじ側面
との接触部が鋭角突起形状部位の固定位置による線螺合
のために、無理な状態でのねじ山側面の弾性変形が、金
属組織の時効硬化により、塑性変形に転じて応力拡散を
来してしまい、さらに、クサビ状のねじ山頂部から軸心
へのスリットは底部先端が2山ピッチを1山に塑性加工
転造による障害となる欠点があり、螺合開始時および螺
合途中にねじ山の弾性変形応力がスリット底部先端に集
中しヘァークラック事故や、軸心に至る破断事故を発生
せしめる恐れがある。このスリットは、螺合開始時のね
じ山頂部角部に特定された螺合定位置点の抵抗が大なる
場合は、弾性変形を起こす前に、雌ねじ側面へのめり込
み事故を起こす。従って、このねじ山の形状とねじ山頂
部のクサビ状スリット形状による機能は、摩擦抵抗が大
きすぎて見掛けトルク値は上がるが、セルフロックの機
能を果たせない欠点がある。特願昭56−124652
号では、特願昭52−131527号を改善し、フラン
ク角を2つに増やしてねじ山先端部のカジリ現象の解消
を計ったとされるが、2つのフランク角の交差点角を螺
合開始時から螺合完了時までの定位置点に特定固定され
ている点では特願昭52−131527号に比べて、何
等改善は無く、むしろ、特定され固定された定位置の線
螺合する位置が軸心よりとなるために、固定された定位
置における点(立体的には固定された定位置での線接
触)での螺合では、弾性変形は起こりにくく、螺合時の
摩擦抵抗を非常に大きくして作業性を悪くさせ、螺合部
特定固定角部と雌ねじ側面とが激しく摩擦摩耗を起こ
し、螺合完了時には、セルフロックのトルク値は減衰を
来しており、この効果は反復使用には効果は期待できな
いという欠点がある。ねじ山頂部のクサビ状スリットも
改善されておらず、軸心方向に向かっているクサビ状ス
リット先端はシャープエッジであり、ねじ山の弾性変形
が起きにくくしている欠点と、螺合時の無理なねじ山の
弾性変形加重応力が、この底部スリット先端に集中して
ヘァークラック事故が発生しやすく軸心に向かっての破
断事故に至る欠点がある。こうした問題をはらんだ形状
による機能は、セルフロック機能を果たす形状としては
欠点が多く改善策になりにくい。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】従来のロックボルト
は、ねじ山の頂部から半径方向に形成するスリットはス
リットの幅の狭さと深さに対して切削加工することは到
底不可能に近く、また転造工法によって製造することも
考えられるが、スリットが狭く深いため、転造ダイスに
形成するスリット形成用凸部の耐久性が悪く、経済的に
転造することが不可能に近いという欠点があった。さら
に、スリットが形成されたねじ山の両側面は1個あるい
は2個のフランク角となっているため、ナットのねじ部
との側面が突起部位による特定固定された線接触状態と
なり、スリットが形成されたねじ山の弾性変形を起こし
にくく機能が偏りを起こしたり、塑性変形に転じたりし
て、拡散してロック効果や弛緩防止臨界値が低く、ある
いは特定固定突起部位での線接触とするための応力集中
に弊害が発生し、過大な抵抗値が作業性を悪くし、螺合
部位の極端な摩擦摩耗がロック効果を低くして損なった
り、またヘァークラックの発生や破断事故を惹起すると
いった、信頼性に欠けるという欠点があった。
【0004】本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、
製造が容易で、十分な弛緩防止効果が得られ、何回でも
反復使用ができるロックボルトを提供することを目的と
している。
【0005】本発明の前記ならびにそのほかの目的と新
規な特徴は次の説明を添付図面と照し合せて読むと、よ
り完全に明らかになるであろう。ただし、図面はもっぱ
ら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定する
ものではない。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明はボルト本体と、このボルト本体のねじ山形
成部位に形成された両側面が異形非対称となるように、
底面が弧状のスリットが形成されたロックねじ山とでロ
ックボルトを構成している。
【0007】
【作用】上記のように構成されたロックボルトは、通常
ねじ山よりも低く形成されており、このロックねじ山に
形成された底部が弧状のスリットによって、十分な弾性
をねじ山に付与することができるとともに、ねじ山の両
側面が異形非対称に形成されているため、ロックねじ山
の先端部を損傷しずらい形状で、ナットへのくい込みを
効率よく阻止することができる。
【0008】
【本発明の実施例】以下、図面に示す実施例により、本
発明を詳細に説明する。
【0009】図1ないし図7の本発明の第1の実施例に
おいて、1は本発明のロックボルトで、このロックボル
ト1はロックねじ山2が形成されたねじ部3と、このね
じ部3の一端部に一体成型された六角形状の頭部4とか
ら構成されている。
【0010】前記ロックねじ山2は図3に示すように、
両側面2a、2bが円弧形状で、異形非対称となるよう
に底面5が中央部で弧状に形成された傾斜状のスリット
6が形成されている。
【0011】上記のように構成されたロックボルト1は
図4に示すように、ナット7のねじ山8にロックねじ山
2が上部のスリット6の隙間が小さくなるように螺合さ
れるため、ロックねじ山2に弾性力が付与された状態と
なり、弛緩防止を図ることができる。
【0012】前記ロックボルト1は図5に示すロックボ
ルト製造用転造ダイス9を用いて製造される。このロッ
クボルト製造用転造ダイス9は平型転造機械10の固定
台11と可動台12とにそれぞれ固定されるほぼ同一形
状の一対の転造用ダイス9、9で構成され、この一対の
転造用ダイス9、9は図6および図7に示すように、平
板状の転造用ダイス本体13と、この転造用ダイス本体
13の上流部寄りの部位に形成されたボルト本体14の
ねじ山形成部位15にロックねじ山2の原形を形成する
ための一方のねじ山形成部16、スリット形成部17、
他方のねじ山形成部18およびねじ溝形成部19と、下
流部位にロックボルトねじ山2の仕上げ形状に形成する
ための一方のねじ山形成部16A、スリット形成部17
A、他方のねじ山形成部18Aおよびねじ溝形成部19
Aとから構成されている。
【0013】
【本発明の異なる実施例】次に、図8ないし図16に示
す本発明の異なる実施例につき説明する。なお、これら
の本発明の異なる実施例の説明に当って、前記本発明の
第1の実施例と同一構成部分には同一符号を付して重複
する説明を省略する。
【0014】図8ないし図10の本発明の第2の実施例
において、前記本発明の第1の実施例と主に異なる点は
ロックねじ山2Aで、このロックねじ山2Aは中心部よ
り一方にずらして、ねじ部3の軸心方向に対して直角方
向のスリット6Aを形成している。このように形成され
たロックねじ山2Aをねじ部3に形成したロックボルト
1Aにしても前記本発明の第1の実施例と同様な作用効
果が得られる。
【0015】図11ないし図13の本発明の第3の実施
例において、前記本発明の第1の実施例と主に異なる点
はロックねじ山2Bで、このロックねじ山2Bは両側面
が異なる複数個、本実施例では3個のフランク角形状に
形成している。このようにロックねじ山2Bに形成した
ロックボルト1Bにしても前記本発明の第1の実施例と
同様な作用効果が得られる。
【0016】図14ないし図16の本発明の第4の実施
例において、前記本発明の第2の実施例と主に異なる点
はロックねじ山2Cで、このロックねじ山2Cは両側面
が異なる複数個、本実施例では3個のフランク角形状に
形成している。このようにロックねじ山2Cに形成した
ロックボルト1Cにしても前記本発明の第2の実施例と
同様な作用効果が得られる。
【0017】
【本発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発
明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0018】(1)ボルト本体と、このボルト本体のね
じ山形成部位に形成された両側面が異形非対称となるよ
うに、底面が弧状のスリットが形成されたロックねじ山
とで構成されているので、底面が弧状のスリットによっ
て、ねじ山に十分な弾性力を付与することができる。し
たがって十分な弛緩防止効果が得られる。
【0019】(2)前記(1)によって、ナットのねじ
山の一部と接触して螺合されるので、従来と比べ接触面
積が小さく、螺合作業を普通のボルトなみに行なうこと
ができる。
【0020】(3)前記(1)によって、ねじ山の弾性
領域を底面が弧状のスリットにより、従来と比べ大きく
できる。したがって、常時弾性領域での使用が可能で、
ロック効果がほとんど減衰することなく、何度でも反復
使用することができる。
【0021】(4)前記(1)によって、両側面が異形
非対象となるように底面が弧状のスリットを形成してね
じ山を形成しているので、ねじ山の先端部が従来のよう
に鋭角になるのを防止することができる。したがって、
ねじ山先端部が損傷したり、該ねじ山の先端部で怪我を
したりするのを確実に防止することができる。
【0022】(5)請求項2、3も前記(1)〜(4)
と同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す正面図。
【図2】本発明の第1の実施例を示す底面図。
【図3】ねじ山の説明図。
【図4】ナットと螺合した状態の説明図。
【図5】ロックボルト製造用転造ダイスの説明図。
【図6】転造用ダイスの平面図。
【図7】転造用ダイスの側面図。
【図8ないし図10】本発明の第2の実施例を示す説明
図。
【図11ないし図13】本発明の第3の実施例を示す説
明図。
【図14ないし図16】本発明の第4の実施例を示す説
明図。
【符号の説明】 1、1A、1B、1C:ロックボルト、 2、2A、2B、2C:ロックねじ山、 3:ねじ部、 4:頭部、5:底
面、 6、6A:スリット、
7:ナット、 8:ねじ山、9:
ロックボルト製造用転造ダイス、10:平型転造機械、
11:固定台、 12:可動台、1
3:転造用ダイス本体、 14:ボルト本体、
15:ねじ山形成部位、 16、16A:一
方のねじ山形成部、17、17A:スリット形成部、
18、18A:他方のねじ山形成部、19、19A:
ねじ溝形成部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボルト本体と、このボルト本体のねじ山
    形成部位に形成された両側面が異形非対称となるよう
    に、底面が弧状のスリットが形成されたロックねじ山と
    からなることを特徴とするロックボルト。
  2. 【請求項2】 ボルト本体と、このボルト本体のねじ山
    形成部位に形成された両側面が円弧形状で異形非対称と
    なるように、底面が弧状のスリットが形成されたロック
    ねじ山とからなることを特徴とするロックボルト。
  3. 【請求項3】 ボルト本体と、このボルト本体のねじ山
    形成部位に形成された両側面が異なる複数個のフランク
    角形状で異形非対称となるように、底面が弧状のスリッ
    トが形成されたロックねじ山とからなることを特徴とす
    るロックボルト。
JP34959093A 1993-12-28 1993-12-28 ロックボルト Pending JPH07197924A (ja)

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