JPH07197170A - 薄肉ディスク用アルミニウム合金板とその製造方法 - Google Patents

薄肉ディスク用アルミニウム合金板とその製造方法

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JPH07197170A
JPH07197170A JP18728393A JP18728393A JPH07197170A JP H07197170 A JPH07197170 A JP H07197170A JP 18728393 A JP18728393 A JP 18728393A JP 18728393 A JP18728393 A JP 18728393A JP H07197170 A JPH07197170 A JP H07197170A
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JP
Japan
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plating
rolling
aluminum alloy
alloy
thin
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JP18728393A
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English (en)
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Yutaka Nagakura
豊 永倉
Kozo Hoshino
星野晃三
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 薄肉化に対応した、高強度でメッキ性、耐ハ
ンドリング性等の優れた、薄肉ディスク用アルミニウム
合金板。 【構成】 重量%で、Mg:5.5〜7.5、Cu:
0.03〜0.3、Mn:0.1〜0.5を含有し、残
部がAl及び不純物からなり、該不純物のうちFeとS
iをそれぞれFe≦0.1、Si≦0.1に規制し、か
つMn/Feの量比が3以上である、DC鋳造法を適用
した薄肉ディスク用アルミニウム合金板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄肉ディスク用アルミ
ニウム合金に関し、更に詳細には、ノートブック・パー
ムトップ等の小型コンピュータに搭載するハードディス
ク用基盤に適する薄肉ディスク用アルミニウム合金板と
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、コンピュータ等の記録媒体として使用される磁気デ
ィスク等の基盤材としては、軽量で、非磁性で、
剛性を有する、精密加工、研磨により良好な表面精度
が簡単に得られる、等の理由により、アルミニウム合金
が使用されてきた。特に5086等の5000系アルミ
ニウム合金は、上記の諸特性が良好なため、塗布型メデ
ィア・薄膜メディアを通じてディスク材として使用され
てきた。近年では、高密度化が必須とされるため、薄膜
メディアが広く用いられており、更に、現在では高密度
化のためにエリア/ピットの低減が指向されている。
【0003】現在、Al基盤に関しては、ハードディス
クの価格低下に伴いコストダウンが強く求められてい
る。従来の材料では、アルミニウム合金板表面における
晶出物等が研磨時に脱落等する、或いはメッキ前処理に
より晶出物が溶解する等により、メッキ欠陥を生じる若
しくはメッキ面が非常に粗くなるという欠点があった。
そこで、コスト高にはなるが、比較的厚いメッキを行
う、次いで大量に研磨してこれらのメッキ欠陥を取り除
くことが必須となっていた。
【0004】このため、メッキ膜厚及びメッキ膜研磨代
を低減させ、コストダウンを可能にするために、例えば
純度99.9〜99.99%の地金を使用して、Fe・Si
の量を低減させることが行われてきた。すなわち、50
86合金で生じる晶出物には、Mg−Si系及びAl−Fe
系が知られており、Fe・Si量が少なくなればこれらの
晶出物が減少するため、メッキ欠陥が生じにくくなる。
更に、Cu、Znの添加によってメッキ欠陥数を減少させ
ることができることを先に提案した(特公昭62−20
18号)。
【0005】一方、近年ではAl基盤に高強度化が求め
られている。これは、近年、ノートブック・パームトッ
プ等の小型コンピュータが大きな市場を形成しつつあ
り、これらのコンピュータに対応するため、ハードディ
スクも近年薄肉小径化が非常に強く要求されているため
である。例えば小径化に関しては、2.5インチ等の小
径ディスクが大きな市場を形成しつつあり、thin-gage
と称される、従来材よりも30%程薄肉化したAl基盤
が広く使われ始めている。
【0006】そして、現在この薄肉化は更に進行中であ
るが、本発明者らの検討結果によれば、従来のAl合金
では今後の薄肉化に対応できないことが判明した。これ
は、現在のディスク材ではAl基盤にNi−Pメッキを行
い表面を硬化させることが必須とされているが、このメ
ッキ工程において形成されるメッキ膜は張力を持ってお
り、その張力が表面と裏面で異なるために基盤を薄肉化
するとディスクが変形してしまうことによる。また、メ
ディアをスパッタリングする際にAl基盤は急速加熱さ
れるが、この時にメッキ膜の表裏での張力の差異により
ディスクが変形してしまうこともあり、更に薄肉化する
と強度が急激に低下するため、ハンドリングにより簡単
に変形してしまうことが判明した。
【0007】このため、ハードディスクメーカーでは、
今後の薄肉化に対応する基盤としてガラス、カーボン等
の新基盤を検討している。これらの基盤では、硬さ及び
強度が高いため変形が生じにくく、薄肉化が可能であ
る。しかし、これらの基盤では従来のAl基盤に比較し
てコストが高く、生産性が悪いという問題がある。ま
た、新基盤を使用した場合には、熱膨張係数や弾性係数
が従来の基盤と異なるためにハードディスクの設計を変
更しなければならないという問題も生じる。
【0008】このため、Al合金にて高強度化を図るこ
とが現状では最も優れた解決方法となる。この目的のた
め、本発明者らは先に特願平2−16354号にて極小
径薄肉ディスク用アルミニウム合金板の製造法を提案し
たが、ハンドリング時の硬度が不足するという問題があ
る。一方、磁気ディスクには益々コストダウンが要求さ
れており、そのため更に下地メッキの厚さを薄くするこ
とや研磨代を低減することが重要な課題となっている。
したがって、メッキ欠陥数や欠陥サイズを減少させるこ
とが必要とされている。この点、更に地金純度を高純度
化することが行われているが、この高純度化はAl基盤
の強度を低下させることが知られており、今後進行する
と考えられる薄肉化には同材料は対応できない。
【0009】本発明は、上記従来技術の欠点を解決し、
薄肉化に対応して、高強度でメッキ性、耐ハンドリング
性等の優れる薄肉ディスク用アルミニウム合金板を提供
し、またその製造方法を提供することを目的とするもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な実情を鑑みて種々研究を重ねた結果、メッキ性を良好
にするためには高純度化(すなわち、Fe・Si量の規制)
は避けられず、したがって、Al合金の高強度化は、こ
の高純度化を容認しつつ別の要因で解決しなければなら
ないことが判明した。
【0011】そこで、組成・製造工程等を鋭意検討した
結果、Al合金を高強度化させるためにはMgの添加が最
も効果があり、またMgの添加によればメッキ欠陥数・
サイズとも悪化しないことを究明した。
【0012】しかし、従来、DC鋳造法を適用して、M
g量が5.0%を超えたAl合金板を製造する場合には、
熱間圧延工程にて表面割れ等が生じ、ディスク材として
使用することができなかった。そこで、本発明者らはこ
の割れの原因につき調査を行った結果、高いMg含有量
を持つAl合金を熱間圧延すると、高温における急激な
歪みの導入に伴い、圧延板表面に巨大な結晶粒が形成さ
れるため、割れが生じることを究明した。このため、従
来はこのような高いMg量を持つ組成では450℃とい
う低温で熱間圧延が行われていた。
【0013】一方で、ディスク用途では晶出物のサイズ
が小さいことが必須とされている。これは、この晶出物
が粗大になると、グラインド若しくはメッキ工程等にお
いて晶出物が脱落しメッキ欠陥の原因となるためであ
る。ここで、晶出物微細化のためには高温(500℃以
上)での熱間圧延が必須とされる。これは、500℃以
下の温度で熱間圧延を行うと晶出物が粗大化してしまう
ためである。
【0014】このように、ディスク用途としてのAl合
金では、割れ防止の面から低温での熱間圧延が必須とさ
れ、また後工程での問題から高温均熱・熱間圧延が必須
となる。この矛盾により、現在までは熱間圧延割れの生
じ易い5.0%以上のMg含有量とした組成のAl合金で
は、歩留り・生産性・コスト等を問題としなくともよい
研究レベルでしか行われず、実生産には適用できなかっ
た。
【0015】そこで、本発明者らは、高Mg含有Al合金
をディスク材に適用すべく更に研究を進めた結果、Al
合金鋳塊若しくは板の表面のみ温度が低ければ、熱間圧
延割れは生じないことを究明した。すなわち、板の極表
層部のみ温度が低ければ結晶粒の粗大化は生じないため
熱間圧延割れは防止でき、また鋳塊内部では高温となっ
ているため、晶出物が粗大化しないことが判明した。ま
た、板の表面では晶出物が粗大化するが、この部分はグ
ラインド等により除去されるため、事実上ディスクとは
ならない。その際、できるだけ鋳塊若しくは板の極表層
部のみ温度を下げることが望ましく、油を含有した水等
で表面を冷却することにより表面のみ急冷し、鋳塊内部
での温度は高く保つことが必要である。また、加工率が
低く、歪みの導入量が少ない場合には、結晶粒の粗大化
は生じないため、割れは生じない。そこで、板の表面の
み温度が低下するまで、低加工率となるように圧延して
も同様の効果が得られる。
【0016】また、Mnの添加は、メッキ欠陥のサイズ
を減少させ、更に高硬度化に有効であることを究明し
た。但し、Mnを多量に添加しすぎても晶出物が粗大化
してメッキピットの原因となるため、0.5%以下に規
制する必要がある。
【0017】以上の知見に基づき、DC鋳造法を適用し
た薄肉ディスク用アルミニウム合金板の製造技術を完成
した。
【0018】一方、その後の研究により、この製造技術
の場合、量産時には熱間圧延時の温度管理が非常に厳し
いものとなり、また品質面でも、同材料ではメッキ欠陥
の皆無化は非常に困難であるという問題があり、今後の
高密度化に十分に対応し得るとはいい難い。
【0019】すなわち、薄膜メディアでは、通常表面硬
化のため、Al合金基盤上にNi−Pメッキが施される
が、このメッキ処理を行うと、メッキ面に突起やへこ
み、所謂ノジュール(メッキ面の突起)・ピット(メッキ
面のへこみ)等と呼ばれるメッキ欠陥が生じる。このメ
ッキ欠陥は後工程のメッキ膜研磨による取り除かれる。
しかし、このような欠陥の生じた部位には極微細なメッ
キピットが生じ易いことが判明した。このようなピット
は、従来はデータエラーの原因にならなかったが、近年
の高密度化に伴い、このような微細なピットもデータエ
ラーの原因となりつつある。そこで、近年ではメッキ欠
陥を皆無化することが検討されている。
【0020】この点に関し、本発明者らが鋭意検討した
結果、このメッキ欠陥の数・サイズとAl基盤の晶出物
数・晶出物サイズとは相関関係があることを見い出し
た。更に、本発明者らは晶出物がメッキ欠陥の原因とな
る理由を追求し、その結果、まず晶出物のうちメッキ欠
陥の原因となるのは直径6μm以上の晶出物であること
を究明した。更に、このような粗大な晶出物がメッキ欠
陥となるのは以下の理由によることが判明した。
【0021】すなわち、6μm以下の小さい晶出物の場
合にはメッキ前処理時に溶解・脱落して、後のNi−P
メッキ工程においてレベリングされるため、メッキ欠陥
とはならない。しかし、晶出物が6μm以上と粗大な場
合にはメッキ前処理時に完全には晶出物が溶解せず、晶
出物がNi−Pメッキ工程まで残ってしまい、この部分
にNi−Pが析出せずに、欠陥となってしまうことを究
明した。
【0022】この晶出物は、5086系ではMg−Si系
・Al−Fe系が存在することが知られており、Fe・Si
量が少なくなればこれらの晶出物が当然少くなりメッキ
欠陥の低減が可能になることから、例えば純度99.9
9%等の高純度地金の使用により晶出物サイズを小さく
することが指向されてきたが、このような高純度化にも
拘らず粗大晶出物の皆無化は不可能である。
【0023】そこで、本発明者らは、まず、鋳造条件に
つき検討した結果、鋳塊厚が薄い程冷却速度が速くな
り、晶出物が微細化可能であることが判明した。また、
この時生じた晶出物は熱間圧延・冷間圧延等の後工程で
はなかなか減らすことができないことを究明した。そこ
で、鋳造厚をできるだけ薄くすることが必須となり、8
mm以下に鋳造すればよいことが判明した。
【0024】次いで、熱間圧延について検討した結果、
熱間圧延時には温度をいくら高くしても晶出物は増加す
ることを究明した。これは熱間圧延時に生じる歪みに起
因して、固溶しているSi・Feが析出してくるためであ
る。但し、熱間圧延温度が高いほど晶出物の析出量の低
減が可能である。しかし、最も望ましいことは熱間圧延
を行わないことであることを究明した。この熱間圧延工
程は通常、角形の鋳塊を板状にするために行うが、上記
のように鋳造時の鋳塊厚が薄ければ必ずしも必要な工程
ではない。一方、冷間圧延工程は、合金の結晶粒径を小
さくし強度を保つために必須の工程であるが、冷間圧延
温度が200℃以下と低いため溶質の析出が起こらず、
この工程では晶出物の粗大化は起こらないことが判明し
た。
【0025】以上のように、鋳造時の晶出物を微細化さ
せるための薄肉鋳造法により、熱間圧延工程を省略すれ
ば、後工程での晶出物粗大化をもなくすことができ、高
Mg材であっても品質の安定・メッキ欠陥の皆無化が可
能であることが判明した。この薄肉鋳造法によれば、M
gが揮発する前に鋳塊中心部でも凝固が終了し、更に高
いMg含有量まで対応できることも判明した。
【0026】以上の知見に基づいて、薄板連鋳法を適用
した薄肉ディスク用アルミニウム合金板の製造技術を完
成したものである。
【0027】すなわち、本発明は、必須元素として、M
g:5.5〜7.5%を含有し、更にCu:0.03〜0.3
%、Mn:0.1〜0.5%を含有し、必要に応じて更にZ
n:0.3%以下を含有し、残部がAl及び不純物からな
り、該不純物のうちFeとSiをそれぞれFe≦0.1%、
Si≦0.1%に規制し、かつMn量とFe量の比(Mn/F
e)が3以上であることを特徴とするDC鋳造法を適用し
た薄肉ディスク用アルミニウム合金板を要旨としてい
る。
【0028】また、その製造方法は、上記化学成分を有
するアルミニウム合金について、DC鋳造法による鋳塊
を510℃以上の高温で均熱後、表面のみ冷却し、表面
温度が450℃となるまで圧延率を5%以下とする熱間
圧延を行うか、若しくは表面温度が450℃以下となっ
た後に熱間圧延を行うことを特徴としている。
【0029】更に、他の本発明は、必須元素として、M
g:5.5〜8.0%を含有し、更にCu:0.03〜0.3
%、Mn:0.1〜0.5%を含有し、必要に応じて更にZ
n:0.5%以下を含有し、残部がAl及び不純物からな
り、該不純物のうちFeとSiをそれぞれFe≦0.1%、
Si≦0.1%に規制したことを特徴とする薄板連鋳法を
適用した薄肉ディスク用アルミニウム合金板を要旨とし
ている。
【0030】また、その製造方法は、上記化学成分を有
するアルミニウム合金について、薄板連鋳法により厚さ
8mm以下に鋳造し、その後熱間圧延工程を省略して、冷
間圧延することを特徴としている。
【0031】
【作用】以下に本発明を更に詳細に説明する。まず、本
発明におけるAl合金の化学成分の限定理由を説明す
る。
【0032】Mg:MgはAl合金基盤の強度向上に最も
有効な元素であり、通常ディスク材としては4%程度添
加されている。しかし、この添加量では地金純度が高純
化した場合に十分な強度が得られないため、高純材で薄
肉化するには5.5%以上が必要である。しかし、DC
鋳造法の場合はMg量が7.5%を超えると偏析等の問題
が非常に大きくなって産業上利用することが非常に難し
くなり、一方、たとえ薄板連鋳法を適用してもMg量が
8.0%を超えると偏析等の問題が生じ、産業上利用で
きない。したがって、Mgの含有量は、DC鋳造法の場
合は5.5〜7.5%、好ましくは6.2〜7.5%であ
り、薄板連鋳法の場合は5.5〜8.0%とする。
【0033】Mn:Mnは加工硬度を促進し、且つ焼鈍再
結晶温度を上げるために必要な元素である。また、メッ
キ欠陥の寸法を減少させる効果がある。これは、粗大な
Al−Fe系晶出物の一部を置換してAl<Mn・Fe>をつ
くり、結果として粗大なAl−Fe系晶出物が減少するこ
とに起因している。しかし、Mn量が0.1%未満ではこ
の効果が十分に期待できず、また0.5%を超えて添加
するとピット(メッキに生じる穴)が急速に増加するため
好ましくない。したがって、Mnの添加量は0.1〜0.
5%とする。
【0034】Mn/Fe:Mn添加には上記の効果があ
る。しかし、DC鋳造法による場合、Fe量に対するMn
量の比(Mn/Fe)がMn/Fe<3の場合には、上記組成
範囲内でもピットが非常に多く生じる。これは、Mn/
Fe<3であると、MnがFe量に比較して少なすぎず、
Al<Fe・Mn>系晶出物と共に、粗大なAl−Fe系晶出
物が生じてしまうためである。ここで、Al−Fe系晶出
物がピットの原因となるのは、Al地とAl−Fe系晶出
物の電位差が大きいことに起因している。Al<Fe・Mn
>系晶出物の場合には、Al地と電位差が小さいために
ピットが生じ難い。したがって、DC鋳造法による場合
には、Mn/Fe≧3の関係を満足する必要がある。な
お、ピツトが生じるか否かはメッキ条件との兼ね合いに
もよるので、望ましくはMn/Fe≧5である。
【0036】Cu:CuはAl合金中に均一に固溶し、ジ
ンケート処理時のZnの基板表面への析出を均一微細に
する効果を持っている。これによってメッキ面のノジュ
ールの発生を抑制することができる。しかし、Cu量が
0.03%未満では上記の効果が得られず、また0.3%
を超えて添加するとノジュールの発生が多大となった
り、結晶粒界のエッチング性が過剰となり、メッキ面の
平滑性を損ねるので好ましくない。したがって、Cu量
は0.03〜0.3%とする。
【0037】Zn:ZnもAl合金中に均一に固溶し、ジ
ンケート時のZnの基板表面への析出を均一・微細と
し、ノジュールの発生を抑制する効果がある。但し、Z
nの適正添加量はメッキ条件により大きく変わることが
判明した。すなわち、Zn無添加とした場合には、メッ
キピットの生じ難い条件でメッキした場合にはノジュー
ルの低減が可能であるが、逆にメッキピットの生じ易い
条件でメッキを行った場合、多数のメッキピットが生じ
てしまう。また、添加量が多すぎると、結晶粒界のエッ
チング性が過剰となりメッキ欠陥の原因となる。したが
って、Zn添加量は、無添加が好ましく、添加するとき
は、DC鋳造による場合には0.3%以下とし、好まし
くは0.08%以下であり、一方、薄板連鋳による場合
には0.5%以下とする。
【0038】Fe:Feは地金不純物として混入し、鋳造
工程等においてAl−Fe系金属間化合物を生じ易い。こ
の金属間化合物はディスク用基盤としての加工、所謂サ
ブストレート加工時の切削や研磨・研削等の加工工程に
おいて脱落し、窪みとなったり、また、メッキ前処理工
程において脱落しメッキ面のピット原因となる。このた
め、Fe量は0.1%以下とする。なお、Fe量の下限値
は特に定めるものではないが、0.005%以下では純
度99.99%等の極めて高価な地金を必要とするた
め、経済的に無駄であるばかりでなく、メッキを施す場
合には晶出物微細化の効果も飽和しており、メッキの密
着性にも問題が生じるので、0.005%以上が好まし
い。
【0039】Si:Siも地金不純物として混入するもの
であり、鋳造工程等においてMg−Si系晶出物を生じ
る。このMg−Si系晶出物はメッキ前処理工程において
脱落し、メッキピットの原因となるため、Si量は0.1
%以下とする。より好ましくは0.06%以下である。
なお、Si量の下限値は特に定めるものではないが、0.
005%以下では純度99.99%等の極めて高価な地
金を必要とするため、経済的に無駄であるばかりでな
く、メッキを施す場合には晶出物微細化の効果も飽和し
ており、メッキの密着性にも問題が生じるので、0.0
05%以上が好ましい。
【0040】なお、本発明に係るディスク用アルミニウ
ム合金においては、これらの不純物以外のCr、Ti、B
等については、JIS5086合金に許容されている範
囲において含まれていてもよい。
【0041】次に本発明の製造工程について説明する。
【0042】まず、適当な地金純度を持つアルミニウム
合金を融点以上で溶解し、更にMg・Mn・Cu等を適当
濃度となるように添加する。そして、その後鋳造を行
う。鋳造法としてはDC鋳造法と薄板連鋳法があるが、
本発明においては、以下に示す理由により、DC鋳造法
の場合には続いて熱間圧延を特定の条件下で行い、薄板
連鋳法の場合には熱間圧延を省略する。
【0043】DC鋳造:DC鋳造で得られる鋳塊は51
0℃以上の温度で均熱する。このような高温均熱は、晶
出物を微細化するために必要である。晶出物とは鋳造時
に生じる金属間化合物の総称であるが、この晶出物が粗
大になると、グラインド若しくはメッキ工程においてこ
の晶出物が脱落し、メッキ欠陥の原因となることが知ら
れている。そこで、晶出物を微細化し、メッキ欠陥が生
じないようにする必要がある。この晶出物微細化のため
には鋳造時に冷却速度を速くして、粗大な晶出物が生じ
ないようにすること、及び均熱により鋳造時に生じた晶
出物を固溶させることが必要となる。そこで、本発明者
らは、均熱による晶出物の固溶条件につき調査した結
果、510℃未満の均熱では晶出物はむしろ粗大化して
しまうことが判明した。これは、510℃未満の温度で
は晶出物がAl地金中に固溶せず、むしろ晶出物の周囲
に金属間化合物が集まってくるためである。なお、51
0℃以上であると晶出物は微細化するが、生産性を考慮
した時間内で均熱を完了させるためには、530℃以上
が望ましい。
【0043】薄板連鋳:一方、薄板連鋳の場合には、鋳
塊厚さは8mm以下が好ましい。これは、鋳造時の冷却速
度を増加させ、晶出物を微細化させるためである。鋳塊
厚さが8mmを超えると冷却速度が遅くなるばかりでな
く、中心部に溶質が集中してしまい、同部分が非常に脆
弱となってしまうので好ましくない。冷却速度は鋳造板
厚が薄いほど速くなるが、HDD用Al合金基盤の厚さ
は1.5mm程度であり、強度的に見ると冷間圧延率は5
0%以上が望ましいため、3mm以下の厚さは望ましくな
い。なお、この鋳塊に均熱を行うのが望ましい。この熱
処理は、鋳造歪みを取り除き圧延が可能となる状態にす
るため、及び鋳造組織を均一化するために行う。この熱
処理温度は、300℃以下である場合には均質化の効果
が十分でなく、また550℃以上ではAl合金が溶解し
てしまうため、300〜550℃の温度が望ましい。
【0044】熱間圧延:DC鋳造による場合に限り、そ
の後、熱間圧延を行う。従来、ディスク用のAl合金と
して主にAl−4.0%Mg合金が使用されているが、こ
のようなAl合金では、熱間圧延を500℃以上で行う
ことが必要とされてきた。これは、上記均熱温度の項で
説明したように、熱間圧延開始温度が500℃以下とな
った場合に、晶出物が非常に粗大化するためである。
【0045】一方で、5.8%以上のMgを含むAl合金
では、500℃以上の高温で熱間圧延を行った場合に
は、表面割れが生じてしまうという問題が生じる。そこ
で、この割れを防止するため、鋳塊若しくは熱延板の温
度が450℃以下となるまで歪みの導入量を少なくし
て、巨大な結晶粒が生じないようにする必要がある。し
かし、従来高Mg含有Al合金で行われてきたように、鋳
塊若しくは圧延板全体を450℃以下としてしまうと、
前述の如く晶出物が粗大化してしまう。そこで、このよ
うな高Mg合金をディスクに適用する場合、事実上ディ
スクとして使用される鋳塊若しくは熱延板の内部は、5
00℃以上の温度に保つ必要がある。
【0046】そこで、本発明者らはその対策について研
究を重ねた結果、油等を含む水により鋳塊若しくは板の
表面のみ温度を低くし、鋳塊の中心部では温度を500
℃以上に保つことにより、表面での割れを防止し、且つ
事実上問題とされる部分での晶出物は微細とすることが
可能であることを見出した。更に、その際、板表面での
温度が450℃となるまで、圧下率を5%以下とするこ
とにより、高温での歪みの導入量を少なくすることがで
き、熱間圧延による割れを防止することができることを
見出した。
【0047】すなわち、上記のAl合金鋳塊(或いは薄板
連続鋳造コイル)に均熱処理及び圧延を施すが、この
時、均熱処理は510℃以上の温度で好ましくは48時
間以内の保持を行い、次いで熱間圧延では、前記の如く
板に割れが生じないように、表面のみ450℃まで低下
するまで熱間加工率を5%以下に抑えて熱延を行うか、
或いは表面温度が450℃となるまで圧延を行わないで
450℃以下まで低下させてから熱延を行うことが必要
である。なお、表面の冷却には適宜の冷媒を使用できる
が、油等を含む水が好ましい。
【0048】一方、薄板連鋳による場合には、熱間圧延
を省略する。その理由は以下のとおりである。
【0049】すなわち、熱間圧延は、通常使用されるダ
イレクトキャスティング法では必須に行われる工程であ
り、厚さ200mm以上の鋳塊を20mm以下の板に成形す
る工程である。同工程につき本発明者らが鋭意検討した
結果、如何に高温で熱間圧延を行っても、みの工程では
晶出物の粗大化が生じることが判明した。この原因につ
き検討したところ、同工程のように300℃以上という
高温で圧延を行うと、歪み応力によりAl中に固溶して
いるSi・Fe等がAl−Fe・Mg−Si系金属間化合物と
して析出し、結果として晶出物の粗大化が起きてしまう
ことを究明した。なお、晶出物とは通常鋳造中に生じ
る、例えばAl−Fe系、Mg−Si系の金属間化合物を指
し、析出物とは熱間圧延等で生じる微細な金属間化合物
を示す。熱間圧延中に晶出物が粗大化するのは、この金
属間化合物の析出が晶出物上に起こるために生じること
を究明した。そこで、本発明の合金のように、メッキ欠
陥の皆無化のため、粗大晶出物の皆無化が必須にも拘ら
ず、組成上晶出物を生じ易い合金では熱間圧延を省くこ
とが必要となる。
【0050】熱間圧延を行った場合も、また省略した場
合も、次いで、冷間圧延を行う。冷間圧延工程ではディ
スクとして使用できる厚みまで板厚を薄くする。この工
程は200℃以下の低温で行われるために晶出物の粗大
化は生じないことが判明した。また、この工程により結
晶粒サイズの微細化が生じるため、本発明の如く強度を
目的とする場合には必須の工程となる。
【0051】冷間圧延工程後の工程及び条件は特に制限
されるものではない。この圧延板を打ち抜き、切削等に
よりディスク形状として、歪み除去のため必要に応じて
焼鈍を行う。以上の工程が所謂ディスクブランク製造工
程である。
【0052】通常の圧延板は粗度が例えばRa=0.1〜
0.5μmと、ディスク基盤としては大きく、また歪みも
更に低下させる必要があるので、切削或いは研磨により
ディスク表面を削除するが、この場合、5μm未満の表
面削除では歪み除去が十分でなく、また50μmを超え
ると生産性、コスト的に問題があるので、アルミニウム
合金板のディスク基盤としては、5〜50μmの研削量
が適当である。その後加工歪みを除去するために必要に
応じて焼鈍を行う。以上の工程が、所謂Alサブストレ
ート加工である。
【0053】このサブストレートに下地メッキを行う。
メッキ工程は通常、脱脂、エッチング、Zn置換等の前
処理工程及び実際のメッキ膜形成工程からなる。メッキ
膜には通常Ni−P等の非磁性のものを使用するが、こ
のNi−P等のメッキを行う前に同等のストライクメッ
キを行う方法もある。メッキ工程は、表面に硬さを付与
する目的等のために行われるので、最低5μm以上のメ
ッキ膜とするのが望ましく、また余り厚くするとメッキ
液が多量に必要であり、経済的に不利であるので、20
μm以上とするのは好ましくない。このメッキ工程によ
り、所謂下地メッキ基盤を作製できる。
【0054】次にこの下地メッキ基盤は研磨工程に供せ
られ、メッキ欠陥の除去及び表面の平滑性が得られる。
更に、所謂テクスチャ処理を必要に応じて行い、スパッ
タ等により磁性体皮膜を形成した後、磁気ディスクとし
て使用する。
【0055】次に本発明の実施例を示す。
【0056】
【実施例1】
【0057】表1に示す化学成分のアルミニウム合金を
造塊後、面削して50mm×220mm×250mmの鋳塊と
した。次いで520℃で均熱処理を行い、その後、同表
に示す条件(熱延開始温度、加工率)で熱間圧延を行っ
た。その際、板表面の冷却には油を含む水を用いた。こ
の熱間圧延において、板表面温度を測定し、割れの有無
を調査した。その結果を表1に併記する。熱間圧延での
仕上板厚を6mmとして、その後、0.9mmまで冷間圧延
を行った。
【0058】次に、この板材を打ち抜き加工して、外径
130mm、内径40mmの中空円盤とし、340℃にて2
時間の歪み取り焼鈍を行った。更に円盤の表面を切削加
工してサブストレートとした後、メッキ試験を行った。
メッキ工程を表2に示す。
【0059】これらのメッキ試験の結果及び機械的性質
を表3に示す。但し、熱間圧延にて割れの生じたものに
関しては調査しなかった。メッキ試験の評価は、光学顕
微鏡により640倍率で66面観察して、直径10μm
以上のノジュール、及び直径1μm以上のピットの数を
カウントすることにより行った。ノジュール数は5個/
mm2以下のものを◎、10個/mm2以下のものを○、20
個/mm2以下のものを△、30個/mm2以上のものを×と
して表示し、ピット数は0個/mm2のものを○、5個/m
m2以下のものを△、それ以上のものを×として表示し
た。総合評価は、ハンドリング時の変形抵抗を示す耐力
が150N/mm2以上あり、かつメッキピットが生じな
いものを○、耐力は高いがメッキピットが生じたものを
△、また耐力が低いものはメッキ欠陥が生じていなくて
も×とした。
【0060】表3から明らかなように、本発明例はいず
れも、強度において優れ、且つメッキ性も良好である。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】
【表3】
【0064】
【実施例2】表4に示す化学成分を有するアルミニウム
合金を造解後、面削くして、50mm×220mm×250
mmの鋳塊とした。次いで530℃で均熱処理を行い、そ
の後熱間圧延を行った。熱間圧延は、油を含む水により
表面温度が450℃になるまで加工率3%とした。熱間
圧延での仕上板厚を6mmとして、その後、0.9mmまで
冷間圧延を行った。この圧延板を340℃でO材とした
後、0.9mm×10mm×200mmに加工して曲げ試験及
び落下試験を行った。
【0065】曲げ試験は、板の長さ方向の一端を固定し
て他端に85Nの荷重を加え、この時の変形量を測定す
る方法を用いた(図1参照)。ここで、数値の小さい材料
ほど耐ハンドリング性が良好である。落下テストはデュ
ポン製のテスト機を使用して行った(図2参照)。同テス
トでは163gのポンチ高さ50mmから試験片を落下さ
せ、その時の試験片の変形量を測定する方法を使用し
た。このテストでも数値の小さい材料ほど耐ハンドリン
グ性が良好である。
【0066】試験結果を表5に示す。この表からわかる
ように、本発明例は、従来合金に比較して耐ハンドリン
グ性が格段に優れている。
【0067】
【表4】
【0068】
【表5】
【0069】
【実施例3】
【0070】表6に示す化学成分のアルミニウム合金を
薄板連鋳法により厚さ7mmに造塊後、510℃で均熱処
理を行った。その後、0.9mmまで冷間圧延を行った。
更に350℃でねつ処理を行い、機械的性質及び硬さを
測定した。強度の評価は、耐力が160N/mm2以上且
つ硬さが80MHv以上のものを◎、耐力が130N/m
m2以上且つ硬さが70MHv以上のものを○とし、それ
以外のものを×とした。これらの結果を表7に示す。
【0071】また、この冷間圧延板をディスクに打ち抜
き、サブ加工を行った後、市販のメッキ液を使用してN
i−Pメッキを施し、メッキ欠陥の評価を行った。評価
基準としては、10μm以上のノジュールが無く、ピッ
トの無いものを◎、10μm以上のノジュールが10個
/mm2以下でピットの無いものを○、10μm以上のノジ
ュールが10個/mm2以上、若しくはピットの存在する
ものを×とした。その結果を表7に示す。
【0072】表7より明らかなように、本発明例は、い
ずれも優れた強度とメッキ性を兼ね合わせていることが
わかる。
【0073】
【表6】
【0074】
【表7】
【0075】
【実施例4】
【0076】表8に示す化学成分のアルミニウム合金
を、薄板連鋳法により鋳塊厚みが5〜100mmとなるよ
うに造塊し、その後350℃×3時間の熱処理を行った
後、晶出物分布調査を行った。その結果、表9に示すよ
うに、鋳造板厚が8mm以下で、6μm以下の晶出物の皆
無化が可能であることがわかる。
【0077】
【表8】
【0078】
【表9】
【0079】
【実施例5】
【0080】熱間圧延の影響を調査するため、表10に
示す化学成分のアルミニウム合金を薄板連鋳法により8
mm厚に鋳造し、次いで520℃で均熱処理を行い、その
後熱間圧延を行い、4mm厚の板とした。この板を研磨
し、晶出物分布の調査を行った。その結果、表11に示
すように、いずれの温度で熱間圧延を行っても、晶出物
は粗大化してしまうことがわかる。
【0081】
【表10】
【0082】
【表11】
【0083】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
高強度でメッキ性、耐ハンドリング性等の優れる薄肉デ
ィスク用アルミニウム合金板を提供できる。特にメッキ
欠陥の皆無化を可能にし、薄肉化に充分対応できる効果
は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】曲げ試験の要領を示す模式図である。
【図2】落下試験の要領を示す模式図である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で(以下、同じ)、必須元素とし
    て、Mg:5.5〜7.5%を含有し、更にCu:0.03〜
    0.3%、Mn:0.1〜0.5%を含有し、残部がAl及び
    不純物からなり、該不純物のうちFeとSiをそれぞれF
    e≦0.1%、Si≦0.1%に規制し、かつMn量とFe量
    の比(Mn/Fe)が3以上であることを特徴とするDC鋳
    造法を適用した薄肉ディスク用アルミニウム合金板。
  2. 【請求項2】 更に、Zn:0.3%以下を含有している
    請求項1に記載のアルミニウム合金板。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の化学成分を有す
    るアルミニウム合金について、DC鋳造法による鋳塊を
    510℃以上の高温で均熱後、表面のみ冷却し、表面温
    度が450℃となるまで圧延率を5%以下とする熱間圧
    延を行うか、若しくは表面温度が450℃以下となった
    後に熱間圧延を行うことを特徴とする薄肉ディスク用ア
    ルミニウム合金板の製造方法。
  4. 【請求項4】 表面のみの冷却に油等を含む水を用いる
    請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 必須元素として、Mg:5.5〜8.0%を
    含有し、更にCu:0.03〜0.3%、Mn:0.1〜0.5
    %を含有し、残部がAl及び不純物からなり、該不純物
    のうちFeとSiをそれぞれFe≦0.1%、Si≦0.1%
    に規制したことを特徴とする薄板連鋳法を適用した薄肉
    ディスク用アルミニウム合金板。
  6. 【請求項6】 更に、Zn:0.5%以下を含有している
    請求項5に記載のアルミニウム合金板。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6に記載の化学成分を有す
    るアルミニウム合金について、薄板連鋳法により厚さ8
    mm以下に鋳造し、その後熱間圧延工程を省略して、冷間
    圧延することを特徴とする薄肉ディスク用アルミニウム
    合金板の製造方法。
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