JPH07196987A - コーティング用組成物 - Google Patents

コーティング用組成物

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JPH07196987A
JPH07196987A JP33791793A JP33791793A JPH07196987A JP H07196987 A JPH07196987 A JP H07196987A JP 33791793 A JP33791793 A JP 33791793A JP 33791793 A JP33791793 A JP 33791793A JP H07196987 A JPH07196987 A JP H07196987A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性、硬度、密着性と共に可撓性、摺動
性、撥水性にも優れたコーティングを提供すること。 【構成】 主として一般式(I): 【化1】 (但し、R1 ,R2 ,R3 はそれぞれ独立に水素原子、
アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリー
ル基、またはこれらの基以外でケイ素に直結する基が炭
素である基、アルキルシリル基、アルキルアミノ基、ア
ルコキシ基を表わす。ただし、R1 ,R2 ,R3 のうち
少なくとも1つは水素原子である。)で表わされる単位
からなる主骨格を有する数平均分子量が100〜5万の
ポリシラザンを主成分とするコーティング液にフッ素樹
脂粉末が添加されているコーティング用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐熱性、硬度、密着性と
共に耐食性、可撓性、摺動性、撥水性にも優れた被覆膜
を形成できるコーティング用組成物に係る。
【0002】
【従来の技術】高度の耐熱、耐摩耗、耐食性を得るため
には、有機系塗料では不十分であり、セラミックス系コ
ーティングが用いられる。従来、セラミックス系コーテ
ィングの形成方法としては、PVD(スパッタ法等)、
CVD、ゾル−ゲル法、ポリチタノカルボシラン系塗
料、ポリ(ジシル)シラザン系塗料、ポリシラザン系塗
料、ポリメタロシラザン系塗料などが知られている。
【0003】一方、耐食性、可撓性、摺動性、撥水性を
得るために、フッ素樹脂を用い必要に応じて各種フィラ
ーを添加した各種有機系塗料が知られている。さらに、
ポリカルボシラン樹脂、ポリシラザン樹脂、ポリボロシ
ロキサン樹脂などのケイ素化合物からなるセラミックス
前駆体樹脂と、フッ素樹脂と、無機フィラー等を配合し
た耐熱性塗料も提案されている(特開平4−16817
5号及び同5−156176号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】セラミックス系コーテ
ィングでは耐熱性、硬度、密着性などには優れるもの
の、柔軟性、摺動性、撥水性などが不十分である。一
方、フッ素樹脂系塗料は、柔軟性、摺動性、撥水性など
には優れており、無機フィラーの添加により硬度は向上
するが、耐熱性、密着性などは不十分である。
【0005】また、セラミックス前駆体樹脂とフッ素樹
脂を配合した前記耐熱性塗料は、いずれも有機基を含む
ケイ素化合物を用いているので、耐熱性、硬度、密着性
に対する効果がまだ十分でない。特に、焼付け時の有機
基の脱離によってピンホールや収縮に伴なうクラックが
発生するため、十分に緻密な膜が得られず、基材との密
着性も不足する。さらに、前記耐熱性塗料では無機フィ
ラーあるいはガラス繊維などを添加することが必須であ
り、これらにより硬度を向上させることができるもの
の、密着性に対しては全く寄与しないため、添加すれば
するほど密着性と可撓性が低下する。
【0006】本発明は、これらの問題点を解決し、耐熱
性、硬度、密着性と共に可撓性、摺動性、撥水性に優
れ、かつ耐食性、電気絶縁性、耐汚染性などにも優れた
無機/有機ハイブリッド構造を有した被覆膜を与えるコ
ーティング組成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、主として一般式(I):
【0008】
【化2】
【0009】(但し、R1 ,R2 ,R3 はそれぞれ独立
に水素原子、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキ
ル基、アリール基、またはこれらの基以外でケイ素に直
結する基が炭素である基、アルキルシリル基、アルキル
アミノ基、アルコキシ基を表わす。ただし、R1
2 ,R3 のうち少なくとも1つは水素原子である。)
で表わされる単位からなる主骨格を有する数平均分子量
が100〜5万のポリシラザンを主成分とするコーティ
ング液に、フッ素樹脂粉末を添加して成ることを特徴と
するコーティング用組成物を提供する。
【0010】用いるポリシラザンは、分子内に少なくと
もSi−H結合あるいはN−H結合を有するポリシラザ
ンである必要があり、特に一般式(I)でR1 ,R2
3の全てあるいは殆んどが水素原子である無機ポリシ
ラザン(ペルヒドロポリシラザン)〔例えば、特公昭6
3−16325号、特開平1−138108号、同1−
138107号、同4−63833号、特願平3−32
0167号参照〕あるいはそれに近いポリシラザン(例
えば、特開平3−31326号のランダム共重合シラザ
ン、特開昭62−195024号のポリシロキサザン、
特開平2−77427号のポリメタロシラザンなど)が
好適であるが、ポリシラザン単独のほか、ポリシラザン
と他のポリマーとの共重合体やポリシラザンと他の化合
物との混合物でも、ポリシラザン、特に無機ポリシラザ
ンの特長を失なわない限り利用できる。
【0011】用いるポリシラザンには、鎖状、環状、あ
るいは架橋構造を有するもの、あるいは分子内にこれら
複数の構造を同時に有するものがあり、これら単独でも
あるいは混合物でも利用できる。用いるポリシラザンの
代表例としては下記のようなものがあるが、これらに限
定されるものではない。
【0012】一般式(I)でR1 ,R2 、及びR3 に水
素原子を有するものは、ペルヒドロポリシラザンであ
り、その製造法は例えば特公昭63−16325号公
報、D.SeyferthらCommunicatio
n of Am.Cer.Soc.,C−13,Jan
uary 1983.に報告されている。これらの方法
で得られるものは、種々の構造を有するポリマーの混合
物であるが、基本的には分子内に鎖状部分と環状部分を
含み、
【0013】
【化3】
【0014】の化学式で表わすことができる。ペルヒド
ロポリシラザンの構造の一例を示すと下記の如くであ
る。
【0015】
【化4】
【0016】一般式(I)でR1 及びR2 に水素原子、
3 にメチル基を有するポリシラザンの製造方法は、
D.SeyferthらPolym.Prepr.,A
m.Chem.Soc.,Div.Polym.Che
m.,25,10(1984)に報告されている。この
方法により得られるポリシラザンは、繰り返し単位が−
(SiH2 NCH3 )−の鎖状ポリマーと環状ポリマー
であり、いずれも架橋構造をもたない。
【0017】一般式(I)でR1 及びR3 に水素原子、
2 に有機基を有するポリオルガノ(ヒドロ)シラザン
の製造方法は、D.SeyferthらPolym.P
repr.,Am.Chem.Soc.,Div.Po
lym.Chem.,25,10(1984)、特開昭
61−89230号公報に報告されている。これらの方
法により得られるポリシラザンには、−(R2 SiHN
H)−を繰り返し単位として、主として重合度が3〜5
の環状構造を有するものや(R3 SiHNH) X 〔(R
2 SiH)1.5 N〕1-X (0.4<x<1)の化学式で
示せる分子内に鎖状構造と環状構造を同時に有するもの
がある。
【0018】一般式(I)でR1 に水素原子、R2 及び
3 に有機基を有するポリシラザン、またR1 及びR2
に有機基、R3 に水素原子を有するものは−(R1 2
SiNR3 )−を繰り返し単位として、主に重合度が3
〜5の環状構造を有している。用いるポリシラザンは、
上記の如く一般式(I)で表わされる単位からなる主骨
格を有するが、一般式(I)で表わされる単位は、上記
にも明らかな如く環状化することがあり、その場合には
その環状部分が末端基となり、このような環状化がされ
ない場合には、主骨格の末端はR1 ,R2 ,R3 と同様
の基又は水素であることができる。
【0019】ポリオルガノ(ヒドロ)シラザンの中に
は、D.SeyferthらCommunicatio
n of Am.Cer.Soc.,C−132,Ju
ly1984.が報告されている様な分子内に架橋構造
を有するものもある。一例を示すと下記の如くである。
【0020】
【化5】
【0021】また、特開昭49−69717号公報に報
告されている様なR1 SiX3 (X:ハロゲン)のアン
モニア分解によって得られる架橋構造を有するポリシラ
ザン(R1 Si(NH)X )、あるいはR1 SiX3
びR2 2SiX2 の共アンモニア分解によって得られる下
記の構造を有するポリシラザンも出発材料として用いる
ことができる。
【0022】
【化6】
【0023】さらに、下記の構造(式中、側鎖の金属原
子であるMは架橋をなしていてもよい)の如く金属原子
を含むポリメタロシラザンも出発材料として用いること
ができる。
【0024】
【化7】
【0025】また、特開昭62−195024号に報告
されている様なポリシロキサザン、特開平2−8443
7号に報告されている様なボロシラザン、特開昭63−
81122号、特開昭63−191832号、特開平2
−77427号に報告されている様なポリメタロシラザ
ン、特開平1−138108号、特開平1−13810
7号、特開平1−203429号、特開平1−2034
30号、特開平4−63833号、特願平3−3201
67号に報告されている様な改質ポリシラザン、特開平
2−175726号、特開平1−138107号、特開
平5−86200号、特開平5−331293号、特開
平3−31326号に報告されている様な共重合ポリシ
ラザンも好適に使用できる。
【0026】ポリシラザンをフッ素樹脂粒子と混合する
とき、ポリシラザンは通常溶剤に溶解しておく。溶剤と
しては、脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化
水素の炭化水素溶媒、ハロゲン化メタン、ハロゲン化エ
タン、ハロゲン化ベンゼン等のハロゲン化炭化水素、脂
肪族エーテル、脂環式エーテル等のエーテル類が使用で
きる。好ましい溶媒は、塩化メチレン、クロロホルム、
四塩化炭素、ブロモホルム、塩化エチレン、塩化エチリ
デン、トリクロロエタン、テトラクロロエタン等のハロ
ゲン化炭化水素、エチルエーテル、イソプロピルエーテ
ル、エチルブチルエーテル、ブチルエーテル、1,2−
ジオキシエタン、ジオキサン、ジメチルジオキサン、テ
トラヒドロフラン、テトラヒドロピラン等のエーテル
類、ペンタンヘキサン、イソヘキサン、メチルペンタ
ン、ヘプタン、イソヘプタン、オクタン、イソオクタ
ン、シクロペンタン、メチルシクロペンタン、シクロヘ
キサン、メチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、
キシレン、エチルベンゼン等の炭化水素等である。
【0027】これらの溶剤を使用する場合、前記フッ素
樹脂添加ポリシラザンの溶解度や溶剤の蒸発速度を調節
するために、2種類以上の溶剤を混合してもよい。溶剤
の使用量(割合)は採用するコーティング方法により作
業性がよくなるように、また必要とする膜厚により選択
され、またポリシラザンの平均分子量、分子量分布、そ
の構造によって異なるので、コーティング用組成物中溶
剤は95重量%程度まで混合することができ、好ましく
は固形分濃度が5−60重量%の範囲で混合することが
できる。
【0028】用いるフッ素樹脂としては、各種のフッ素
樹脂を使用できるが、耐熱性の点からポリテトラフルオ
ロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パ
ーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PF
A)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピ
レン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−ヘ
キサフルオロプロピレン−パーフルオロアルキルビニル
エーテル共重合体(EPE)、テトラフルオロエチレン
−エチレン共重合体(ETFE)、ポリクロロトリフル
オロエチレン(PCTFE)、クロロトリフルオロエチ
レン−エチレン共重合体(ECTFE)、ポリビニリデ
ンフルオライド(PVDF)、ポリビニルフルオライド
(PVF)などが好適である。特に、PTFEが好まし
い、但し、PTFEは融点以上でもほとんど溶融しない
ため、これだけでは膜の強度が得られない(樹脂として
の特性が得られない)ので、多くのケースでPFAやF
EPなどの溶融するフッ素樹脂をPTFEと合わせて使
用する方がよい。
【0029】フッ素樹脂粒子の大きさは10μm以下、
できれば1μm以下(0.3μm程度)が望ましい。均
一微細にハイブリッド化するために有利だからである。
フッ素樹脂粒子は好ましくは分散液にしてポリシラザン
溶液と混合するが分散媒としてはポリシラザン溶液に用
いられる溶媒と同じものが好ましい。通常はキシレン、
トルエンなどである。また、このとき市販の分散液を使
用することができる。例えば、(株)喜多村製、KD2
00AS(粒径0.3μmのPTFEキシレン分散液、
固形分30wt%)などである。パウダーを用いる場合に
は、あらかじめ上記のような分散液とした方がよい。こ
のとき、市販の分散剤を使用すべきである。機械的な混
合撹拌は、顔料の分散法に準ずることができる。
【0030】ポリシラザンとフッ素樹脂粒子を含むコー
ティング用溶液を作成する場合、一般的にはポリシラザ
ンの溶液とフッ素樹脂粒子の分散液とを混合すればよ
い。ポリシラザンとフッ素樹脂粒子の配合量は、コーテ
ィングの用途に応じて広く選択でき、例えば、可撓性を
重視する場合には、全固形分〔ポリシラザンとフッ素樹
脂の合計量〕を100重量%として、ポリシラザンを5
〜30重量%の範囲内とし、また硬度や耐熱性を重視す
る場合には30〜90重量%の範囲内がよい。〔フッ素
樹脂の量は上記固形分量のうちポリシラザンの量を除い
た量である。〕また、本発明においては、必須ではない
が、必要に応じて適当な充填剤を加えてもよい。充填剤
の例としてはシリカ、アルミナ、ジルコニア、マイカを
始めとする酸化物系無機物あるいは炭化珪素、窒化珪素
等の非酸化物系無機物の微粉等が挙げられる。また用途
によってはアルミニウム、亜鉛、銅等の金属粉末の添加
も可能である。さらに充填剤の例を詳しく述べれば、ケ
イ砂、石英、ノバキュライト、ケイ藻土などのシリカ
系:合成無定形シリカ:カオリナイト、雲母、滑石、ウ
オラストナイト、アスベスト、ケイ酸カルシウム、ケイ
酸アルミニウム等のケイ酸塩:ガラス粉末、ガラス球、
中空ガラス球、ガラスフレーク、泡ガラス球等のガラス
体:窒化ホウ素、炭化ホウ素、窒化アルミニウム、炭化
アルミニウム、窒化ケイ素、炭化ケイ素、ホウ化チタ
ン、窒化チタン、炭化チタン等の非酸化物系無機物:炭
酸カルシウム:酸化亜鉛、アルミナ、マグネシア、酸化
チタン、酸化ベリリウム等の金属酸化物:硫酸バリウ
ム、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、弗化炭素
その他無機物:アルミニウム、ブロンズ、鉛、ステンレ
ススチール、亜鉛等の金属粉末:カーボンブラック、コ
ークス、黒鉛、熱分解炭素、中空カーボン球等のカーボ
ン体等があげられる。
【0031】これら充填剤は、針状(ウィスカーを含
む。)、粒状、鱗片状等種々の形状のものを単独又は2
種以上混合して用いることができる。又、これら充填剤
の粒子の大きさは1回に塗布可能な膜厚よりも小さいこ
とが望ましい。また充填剤の添加量はフッ素樹脂とポリ
シラザンの合計1重量部に対し、0.05重量部〜10
重量部の範囲であり、特に好ましい添加量は0.2重量
部〜3重量部の範囲である。又、充填剤の表面をカップ
リング剤処理、蒸着、メッキ等で表面処理して使用して
もよい。
【0032】コーティング用組成物には、必要に応じて
各種顔料、レベリング剤、消泡剤、帯電防止剤、紫外線
吸収剤、pH調整剤、分散剤、表面改質剤、可塑剤、乾燥
促進剤、流れ止め剤を加えてもよい。こうして作成され
た本発明のコーティング用組成物は、基盤上に1回又は
2回以上繰り返して塗布した後、焼き付けて被覆膜を形
成する。
【0033】コーティング組成物を塗布する基盤は、特
に限定されず、金属、セラミックス、プラスチックス等
のいずれでもよい。コーティングとしての塗布手段とし
ては、通常の塗布方法、つまり浸漬、スピンコート、ロ
ール塗り、バー塗り、刷毛塗り、スプレー塗り、フロー
塗り等が用いられる。又、塗布前に基盤をヤスリがけ、
脱脂、各種ブラスト等で表面処理しておくとコーティン
グ組成物の付着性能は向上する。
【0034】このような方法でコーティングし、充分乾
燥させた後、加熱・焼成する。この焼成によってポリシ
ラザンは架橋、縮合、あるいは、焼成雰囲気によっては
酸化、加水分解して硬化し、セラミックス被覆を形成す
るが、同時にフッ素樹脂粒子が溶融して、Si−O結合
あるいはSi−N結合を主体とするセラミックス部分と
フッ素樹脂からなる有機質部分とが微細な構造レベルで
(無機フィラーなどを添加する複合材と比べて)複合化
した緻密な膜を得ることができる。
【0035】焼成温度はフッ素樹脂の融点以上、かつ、
ポリシラザンが十分セラミック化する温度であることが
好ましい。これは通常300℃以上、好ましくは400
℃程度であるが、融点の低いフッ素樹脂や低温セラミッ
ク化タイプシラザン(例えば、特願平5−93275
号)を使用する場合は適宜温度を下げることができる。
上記焼成条件はポリシラザンの分子量や構造によって異
なる。昇温速度は特に限定しないが、0.5〜10℃/
分の緩やかな昇温速度が好ましい。焼成雰囲気は酸素
中、空気中あるいは不活性ガス等のいずれであってもよ
いが、空気中がより好ましい。空気中での焼成によりポ
リシラザンの酸化、あるいは空気中に共存する水蒸気に
よる加水分解が進行する。
【0036】以上の如く、本発明に従ってポリシラザン
とフッ素樹脂を組合せると、微細な構造レベルでハイブ
リッド化した無機/有機コーティングが得られる。特
に、無機ポリシラザン(ペルヒドロポリシラザン)は耐
熱性、硬度、密着性が特に優れており、伸びを特長とす
るフッ素樹脂との組合せは互いの短所を補うバランスの
とれた複合系であり、既存の複合系コーティングを上廻
る特性を与える。
【0037】これはペルヒドロポリシラザンとフッ素樹
脂の組合せを用いる場合には、ガラスフィラーなどを添
加するいわゆる複合樹脂と異なり、キシレンに溶解した
ペルヒドロポリシラザンが、微細なフッ素樹脂フィラー
のまわりをまんべんなく取り囲んだ状態を出発点として
いるため、極めて均質かつ微細な構造のレベルで非晶質
のSiO2 /Si3 4 とフッ素樹脂が複合化している
と予想されることと、ペルヒドロポリシラザンのセラミ
ック化にともなう収縮時に、フッ素樹脂が軟化し追従す
るため、ピンホールのない緻密な膜が得られやすいこと
によると考えられる。
【0038】また、本発明によれば、無機質(セラミッ
クス)と有機質(フッ素樹脂)のバランスを制御するこ
とが容易である。上記の如く、ポリシラザンにもとづく
セラミックスとフッ素樹脂とが均一かつ微細な構造レベ
ルで複合化するので、無機質と有機質との割合が広い割
合範囲で選択でき、耐熱性、硬度に重点おいたものから
可撓性に重点をおいたものまで広範囲で優れた特性を実
現することができる。
【0039】さらに、ポリシラザンは焼成後熱膨張率の
低い非晶質セラミックとなるため、金属基板などとのマ
ッチングの問題から単体では膜厚限界が低いが、フッ素
樹脂は熱膨張率が高いため各種基板とのマッチングが可
能であり、従って本発明のコーティング用組成物では1
0〜100μmの厚膜が、容易に施工できる。なお、ポ
リシラザンの焼成後の非晶質セラミックスとフッ素樹脂
の特性を対比してまとめると下記の如くである。
【0040】 ポリシラザン (焼成後非晶質セラミック) フッ素樹脂 ───────────────────────────── 硬度 高い 低い 伸び 極めて低い 極めて高い 耐熱性 極めて高い 比較的高い 熱膨張率 極めて低い 高い 密着性 極めて高い 悪い 摺動性 − 極めて良好 撥水性 − 極めて良好 セラミック収率 極めて高い − 収縮率 比較的低い − 熱特性 熱硬化 熱軟化、溶融
【0041】
【実施例】実施例1(可撓性を重視したケース) 下記の原材料を用いた。 東燃製ペルヒドロポリシラザン(PHPS−1,M
n≒800、化3の構造)の30wt% キシレン溶液。 (株)喜多村製PTFE分散液KD200AS(粒
径0.3μm,30wt%キシレン溶液)。 旭硝子(株)製PFAパウダーTW−3507(粒
径7μm)。 旭硝子(株)製樹脂表面改質剤S−381(70wt
%酢酸エチル溶液)。
【0042】まず、固形分30wt%のPFAキシレン分
散液を作成する。このとき、分散液100wt%に対し、
S−381溶液の添加量が3wt%となるように、あらか
じめキシレンに添加し、撹拌しておく。このキシレン溶
液に、PFAパウダーを添加し、振動ミルを用いて均一
に分散したPFAキシレン分散液を作成する。次に、
,,を、PHPS/PTFE/PFAの割合が1
5:35:50(wt%)となるように混合し、ポリシラ
ザン/フッ素樹脂系のコーティング液(固形分30wt%
のキシレン溶液)とした。
【0043】このコーティング液を、脱脂した150×
50×0.4t mmのステンレス(SUS304)、アル
ミニウム(A5052)及び銅(C1100)の各基板
に、流し塗りで施工し、室温で10分乾燥させた。15
0℃で10分間プリベークし、溶剤を十分に揮発させた
後、400℃で1時間ベークし(10℃/分で昇温)、
無機/有機ハイブリッドコーティング膜とした。膜厚は
約10μmであった。得られた膜は半透明で、各基板と
も強固に接着し、ワレなどの欠陥についても、顕微鏡で
認められなかった。特に、銅基板においては、400℃
における銅の酸化が防止されており、緻密性、密着性に
優れた耐熱コーティングであることがわかった(銅は酸
化されやすく、また、酸化膜が剥離しやすい)。
【0044】次に、JIS−K−6894に準じ、塗膜
硬度、可とう性(屈曲性)、密着性を評価した。結果を
表1にまとめた。表1には、ポリシラザンを含まないフ
ッ素樹脂のみからなる(PTFE:PFA=35:5
0)同様の塗膜について比較例1として示した。
【0045】
【表1】
【0046】これによると、比較例1のように、フッ素
樹脂のみの塗膜では、柔らかく、密着性に劣るという、
フッ素樹脂特有の短所が表われているのに対し、実施例
1では、実用的な硬度を有しながら、屈曲性と密着性に
優れた塗膜が形成されていることが明らかとなった。
【0047】実施例2(耐熱性に重点をおいた場合) 実施例1と同様の原料を用い、同様の手法により、PH
PS/PTFE/PFAの割合が50:40:10(wt
%)となるように、ポリシラザン/フッ素樹脂系のコー
ティング液(固形分30wt%のキシレン溶液)を作製
し、同一施工条件で各基板に施工し、10μmの無機/
有機ハイブリッド膜を得た。得られた膜は、半透明で、
各基板とも強固に接着し、ワレなどの欠陥についても、
顕微鏡で認められなかった。特に、銅基板においては、
銅の光沢が保たれていた。
【0048】次に、JIS−K−6894に準じ、塗膜
硬度、密着性、耐熱性を評価した。結果を表2にまとめ
た。なお表2には、市販のチッ素社製有機シラザンNC
P−200(Mn≒1200)を用いて、実施例2と全
く同様の手法で得た塗膜の評価結果を比較例2として示
した。
【0049】
【表2】
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、耐熱性、硬度、密着
性、可撓性、耐食性、摺動性、撥水性、耐汚染性、電気
絶縁性に優れた、無機/有機ハイブリッド膜を容易に得
ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主として一般式(I): 【化1】 (但し、R1 ,R2 ,R3 はそれぞれ独立に水素原子、
    アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリー
    ル基、またはこれらの基以外でケイ素に直結する基が炭
    素である基、アルキルシリル基、アルキルアミノ基、ア
    ルコキシ基を表わす。ただし、R1 ,R2 ,R3 のうち
    少なくとも1つは水素原子である。)で表わされる単位
    からなる主骨格を有する数平均分子量が100〜5万の
    ポリシラザンを主成分とするコーティング液にフッ素樹
    脂粉末が添加されていることを特徴とするコーティング
    用組成物。
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