JPH07195147A - 成形用特殊中子を用いた成形方法 - Google Patents

成形用特殊中子を用いた成形方法

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JPH07195147A
JPH07195147A JP34957893A JP34957893A JPH07195147A JP H07195147 A JPH07195147 A JP H07195147A JP 34957893 A JP34957893 A JP 34957893A JP 34957893 A JP34957893 A JP 34957893A JP H07195147 A JPH07195147 A JP H07195147A
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molding
core
special
molded product
heating
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JP34957893A
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Masaru Nemoto
本 賢 根
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 砂中子以外の特殊な中子を使用し、さらに特
殊中子の除去方法を特定のものとすることで、形状の制
約を受けることなく広範な形状の成形品を得る成形方
法。 【構成】 合成樹脂等を用いた非砂中子である成形用特
殊中子1を上型2と下型3との間に配設して成形型4を
形成し、成形型内に形成された空洞部に成形品6の材質
に応じてアルミニュウム溶湯等やプラクチック材料やセ
ラミックス材料等の成形材料を注入し成形する。成形後
の成形特殊中子の除去は、予熱単独又は予熱と加熱を併
用して、或いは加熱単独さらには溶剤による除去と併用
して行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形用特殊中子を用い
た成形方法に関し、特に中子として従来一般に用いられ
ている砂中子を使用することなく、特殊中子を使用し、
さらに特殊中子の除去方法を特定のものとすることによ
り、中子材料の選択範囲を拡大すると共に、形状の制約
を受けることなく広範な形状の成形品を効率良く形成す
ることができるようにした、中空形状やアンダカット形
状等を鋳造品やプラスチック成形品やセラミック成形品
等の成形品に成形する成形用特殊中子を用いた成形方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】機械工作の一環として採用される鋳造
や、プラスチック成形の一環として採用される射出成形
等の成形方法や、セラミック成形の一環として採用され
る射出成形等の成形方法によって成形した成形品あって
は、中空部やアンダカット部を形成する為、従来、非崩
壊性中子又は崩壊性中子を使用して成形し、該成形品を
得ていた。
【0003】ところで、前者(非崩壊性中子)として
は、金属中子があり、鋳造のみでなく、プラスチック成
形の一環として採用される射出成形等の成形方法や、セ
ラミック成形の一環として採用される射出成形等の成形
方法に適用されるが、直抜きや変形抜き出来るもの以外
には使用できず、使用範囲が特定形状のものに制限され
てしまうという問題点があった。
【0004】また、後者(崩壊性中子)としては、上記
各成形品のうち鋳造品を得る鋳造では、砂中子が一般に
使用されているが、造型が困難であると共に、崩壊し易
く、取扱いが難しいばかりでなく、鋳造時における耐圧
性と鋳造後における崩壊性との相反条件を具備するのが
困難であるという問題点があった。
【0005】そこで、近年、該鋳造にあっては、該砂中
子の表面に特殊なコーティングを施した中子を使用して
鋳造して鋳造品を得ることが提案されたが、種々の問題
点がある為、問題点を解決するには至らなかった。
【0006】すなわち、コーティングを複数層形成する
ことが、困難かつ工数を要し、目的も期し難く、また成
形後の完全除去が困難で、砂焼処理が必要となる等、工
数を要し、時間と経費がかかる。 また、砂中子は、造
型困難で、設備と工数を要し、また壊れ易く、取扱い困
難で、工数を要し、歩留りも悪く、崩壊阻止には煩雑な
圧力調整を要し、しかも鋳造後の完全崩壊が困難である
為、熱処理工程や砂落工程や砂落検査を要し、工数を要
し、時間と経費がかかる。 さらに、鋳造時の溶湯差込
みや、砂中子成分の鋳造品への浸透により鋳造品に鋳巣
発生等不良品が発生し、鋳造歩留りが悪く、生産性が劣
悪で、しかも鋳造後の中子砂の完全除去が困難で、付着
により製品摩耗や破損等の不具合が発生した。 また、
複雑形状や大きいものは鋳造が困難又は不可能で適用範
囲が限定され、設計上及び生産上支障を来した。 さら
に、、再使用する砂中子の砂にはコーティング層や粘結
剤が含有され、完全に除去が困難で、時間と経費がかか
る。 また、砂中子は、造型と取扱いと鋳造後の崩壊が
困難である為、多くの工程を要し、しかも歩留まりも悪
く、時間と経費がかかる等の多大な問題点があった。。
【0007】さらに、プラスチック成形の一環として採
用される射出成形等の成形方法や、セラミック成形の一
環として採用される射出成形等の成形方法によって成形
した成形品においても、上記鋳造と同様に種々の問題点
があった。
【0008】例えば、上記中子は、成形時における耐圧
性や耐熱性を具備した特定の材料から形成しなければな
らず、中子成形が困難であることや、コストが高価であ
ること等の問題点があった。
【0009】この為、本出願人は、これらの問題点を解
消する為、先に中空形状やアンダカット形状等を鋳造品
やプラスチック成形品やセラミック成形品等の成形品に
形成する為に使用される成形用中子にあって、該成形用
中子を非砂中子から形成することを特徴とする成形用特
殊中子及び該成形用特殊中子を用いた成形方法並びに該
特殊中子を用いて成形した成形品を提案した(実願平4
−064213号、特願平4−248503号、特願平
4−339733号、特願平4−339734号、特願
平4−339735号、特願平4−339736号、特
願平5−47247号、特願平5−108857号、特
願平5−108858号、特願平5−200002号、
特願平5−208842号、特願平5−208843
号、特願平5−208844号)。
【0010】その後、本出願人は、さらに研究を続け、
上記非砂中子の除去方法として、適切な方法を究明し
た。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、下記構成
とすることによって、上述した問題点を解決することを
目的とする。
【0012】すなわち、例えば、前記各成形品のうち鋳
造品を得る鋳造においては、特殊中子を使用し、さらに
特殊中子の除去方法を特定のものとすることにより、要
求される耐圧性や耐熱性等の条件を緩和し、中子材料の
選択範囲を拡大すると共に、材料や量等の選択で、耐圧
性や耐熱性の調整を可能とし、しかも中子造型と取扱の
容易化により、工数を削減し、時間と経費を低減させ
る。
【0013】また、粘結剤等の浸透成分を使用しない特
殊中子を使用し、中子成分の鋳造品への浸透を防止する
等により、鋳巣発生等の不具合発生を阻止し、鋳造品の
不良品発生を阻止して、歩留まり向上と、生産性向上に
寄与せしめ、さらに成形中の溶湯差込み等の不具合発生
を回避すると共に耐圧性(非崩壊性)を維持し、かつ成
形後の中子の熱消失性と中子成分の除去とを容易とし、
成形品への付着を防止して、成形品の摩耗や破損等の成
形品不具合の発生を阻止する。
【0014】さらに、特殊中子を使用し、中空部分やア
ンダカット部分等の形成を容易とし、しかも中子強度の
向上により、形状や大きさをと問わず、全形状や全大き
さの鋳造を可能として、適用範囲を拡大すると共に、粘
結剤等の除去困難成分の非含有により、鋳造後の中子の
崩壊除去を容易とし、公害発生を阻止すると共に、工数
を削減して、時間と経費を低減させる。
【0015】さらにまた、プラスチック成形の一環とし
て採用される射出成形等の成形方法や、セラミック成形
の一環として採用される射出成形等の成形方法によって
成形品を得る場合においても、上記成形用特殊中子を使
用することにより、目的の成形品を得るものであり、品
質に優れた成形品を効率良く得るようにする。
【0016】そして、上記成形用特殊中子の構成によっ
て、プラスチック成形やセラミック成形の場合にあって
も、生産性の向上と適用範囲の拡大を図ることや、上記
鋳造の場合と同様に、成形用特殊中子を使用すること
で、中子の造型を容易とし、造型設備を簡易化し、かつ
工程を削減し、時間と経費の低減を図ることや、取扱い
を容易とし、運搬や保管が容易とする他、成形時の圧力
調整を不要とする等工数を削減し、時間と経費の低減を
図る等従来の問題点を解決する。
【0017】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、中子として非砂中子を使用して鋳型やプラ
スチック成形型やセラミック成形型等の成形型を形成
し、該成形型を用いて鋳造品やプラスチック成形品やセ
ラミック成形品等の成形品を成形する成形用特殊中子を
用いた成形方法において、成形後の非砂中子を加熱して
除去する、ことを特徴とする成形用特殊中子を用いた成
形方法を提供することにより達成される。
【0018】
【作用】このような本発明によれば、以下の作用があ
る。
【0019】すなわち、本発明によれば、中子として特
殊中子を使用し、さらに特殊中子の除去方法を特定のも
のとすることにより、生産性の向上と適用範囲の拡大を
図ると共に、品質に優れた成形品を効率良く得るという
考え方であり、例えば、前記鋳造品やプラスチック成形
品やセラミック成形品等の成形品を形成する為に使用さ
れる成形用特殊中子のうち鋳造品を得る鋳造用の成形用
特殊中子の場合においては、特殊中子を使用し、要求さ
れる耐圧性や耐熱性等の条件を緩和し、中子材料の選択
範囲を拡大できる他、材料やその量等を選択して、中子
の耐圧性や耐熱性を調整でき、中子造型の容易化と、造
型設備の簡易化、及び工程削減とにより、時間と経費の
低減を図ることができる。
【0020】また、特殊中子を使用し、強度向上により
取扱いや運搬や保管が容易となる等工数が削減され、時
間と経費の低減を図れる他、特殊中子が粘結剤等の浸透
成分を含有していない為、成形品への中子成分浸透が防
止される等により、鋳巣発生等の不具合発生が阻止さ
れ、成形品の不良品発生が阻止され、歩留まり向上と、
生産性向上とを図ることができる。
【0021】さらに、特殊中子を使用し、従来不可能で
あった中空部分やアンダカット部分等の形成が容易とな
り、しかも中子強度が向上するから、形状や大きさを問
わず、全形状や全大きさの成形が可能となり、適用範囲
の拡大を図ることができる。
【0022】また、成形時における耐圧性と成形後にお
ける熱消失性等の崩壊性との相反条件を兼備する中子を
使用することにより、成形中の溶湯差込み等の不具合発
生を回避すると共に耐圧性(非崩壊性)を維持し、かつ
成形後の中子の熱消失性等の崩壊性と中子成分の除去と
を容易とし、成形品への付着を防止して、成形品の摩耗
や破損等の成形品不具合発生の阻止を図ることができ
る。
【0023】さらに、特殊中子は、粘結剤等の除去困難
成分を含有せず、しかも成形後における熱消失性を具備
している為、中子の除去が容易となり、公害発生を阻止
することができると共に、工数が削減され、時間と経費
の低減を図ることができる。
【0024】さらにまた、プラスチック成形の一環とし
て採用される射出成形等の成形方法や、セラミック成形
の一環として採用される射出成形等の成形方法によって
成形品を得る場合においても、上記成形用特殊中子を使
用することにより、さらに特殊中子の除去方法を特定の
ものとすることにより、目的の成形品を得るものであ
り、品質に優れた成形品を効率良く得ることができる。
【0025】そして、上記成形用特殊中子の構成によれ
ば、プラスチック成形やセラミック成形の場合にあって
も、生産性の向上と適用範囲の拡大を図ることができ、
上記鋳造の場合と同様に、成形用特殊中子を使用するこ
とで、中子の造型が容易となり、造型設備が簡易化さ
れ、かつ工程が削減され、時間と経費の低減を図ること
ができることや、取扱いが容易となり、運搬や保管が容
易となる他、成形時の圧力調整が不要となる等工数が削
減され、時間と経費の低減を図ることができる等の種々
の作用がある。
【0026】
【実施例】以下に添付の図面を参照して、本発明を特定
の実施例について詳述する。
【0027】図1〜図4は本発明の成形用特殊中子を用
いた成形方法の第一実施例を示す。
【0028】すなわち、本発明は、中子として一般に広
く使用されている砂中子を使うことなく、通常は使用困
難または使用不可能と考えられている該砂中子以外の材
料からなる非砂中子を使用することにより、中空形状や
アンダカット形状等を鋳造品やプラスチック成形品やセ
ラミック成形品等の成形品に形成することを特徴とする
成形用特殊中子を用いた成形方法である。
【0029】そして、本発明にあっては、該成形用特殊
中子として非砂中子を使用して鋳型やプラスチック成形
型やセラミック成形型等の成形型を形成し、該成形型を
用いて成形品を製造するものである。
【0030】そして、該成形用特殊中子を使用した成形
型を用いて成形することにより、鋳造品やプラスチック
成形品やセラミック成形品等の成形品を成形するのであ
る。
【0031】この為、本発明に使用される非砂中子は、
成形品を成形する成形時に、耐熱性や耐圧性等の非崩壊
性を具備すると共に、成形後においては、余熱や加熱に
よって除去消失する熱消失性(除去性)や溶剤による溶
解性等の崩壊性を具備することが要求される。
【0032】また、該非砂中子は、上記成形時に多量の
ガスを発生する等の成形品に対する悪影響を付与しない
条件を具備するものであることが要求される。
【0033】ここでは、非砂中子として合成樹脂(プラ
スチック)からなる中子を使用する場合について説明す
る。
【0034】該成形用特殊中子である非砂中子としての
合成樹脂(プラスチック)からなる中子(合成樹脂中子
またはプラスチック中子)(以下「樹脂中子」という)
1は、合成樹脂(プラスチック)から形成されている。
【0035】そして、該樹脂中子1は、合成樹脂(プラ
スチック)を用いて、射出成形等の合成樹脂成形方法
(プラスチック成形方法)により、図4に良く示されて
いるように、中空部Sを有する中空形状に形成する。
【0036】そして、該成形用特殊中子1を使用して、
鋳造品やプラスチック成形品やセラミック成形品等の成
形品を形成することができる。
【0037】例えば、該成形用特殊中子である樹脂中子
1を使用して鋳造品やプラスチック成形品やセラミック
成形品等の成形品を成形する場合には、図1に良く示さ
れているように、該樹脂中子1を上型2と下型3との間
に配設して、空洞部5を有する成形型4を形成すること
ができる。
【0038】このようにして、図1に良く示されている
ように、該樹脂中子1を上型2と下型3との間に配設す
ることにより、成形型4の内部には、成形しようとする
成形品6の形状に応じた形状の空洞部5を形成すること
ができる。
【0039】本実施例においては、上記非砂中子を使用
して、鋳造品やプラスチック成形品やセラミック成形品
等の成形品を成形することを特徴とする特殊中子を用い
た成形方法のうち、鋳造品を成形する特殊中子を用いた
鋳造方法について説明する。
【0040】ここでは、該鋳造を行う場合にあって、そ
の一つとしてダイカスト鋳造を行う場合を、非砂中子と
して合成樹脂中子を使用する場合について説明する。
【0041】すなわち、本実施例にあっては、以下の工
程にて鋳造を行う。
【0042】第1工程 まず、図示は省略するが、前記と同要領にて、合成樹脂
(プラスチック)を用いて、図4に良く示されているよ
うに、中空部Sを内部に形成した中空状の樹脂中子1を
成形する。
【0043】第2工程 つづいて、図1に良く示されているように、該樹脂中子
1を上型2と下型3との間に配設して、空洞部5を有す
る鋳型4を形成する。
【0044】第3工程 次に、図1と図2に良く示されているように、上記鋳型
4内に形成される空洞部5に鋳造品の材質に応じてアル
ミニュウム溶湯等の溶湯に圧力を加えながら注湯する。
【0045】この際、上記樹脂中子1は、熱容量が大で
あるため、溶湯に対して耐熱性が高く、しかも耐圧性も
高い為、成形時の高圧溶湯の注湯によっても、熱変形や
圧力変形せずに、初期形状を保持することができる。
【0046】さらに、溶湯の温度は、上記鋳型4の空洞
部5に達するまでに初期の温度(例えば、アルミニュウ
ム溶湯にあっては、約660度C)に比べてかなり温度
が低下する為、上記樹脂中子1は、自身の温度と熱容量
により、該溶湯が作用しても、反射作用と温度作用とに
より、直ちに溶融することなく初期形状を保持すること
ができる。
【0047】この為、上記樹脂中子1を変形させること
なく原形状を維持した状態で、上記空洞部5の形状に応
じた形状の鋳造品6が鋳造される。
【0048】そして、該樹脂中子1は、鋳造時には、そ
の形状を保持することにより、所期の目的の鋳造品6の
形成に寄与すると共に、鋳造後には、該鋳造品6の余熱
や加熱により溶解して除去消失される為、残留分が残ら
ない。
【0049】この場合、本実施例にあっては、該樹脂中
子1の除去は、余熱単独又は余熱と加熱とを併用して、
或るいは加熱単独で行う。
【0050】すなわち、成形後の非砂中子を加熱して除
去するのは、加熱単独、又は加熱と余熱除去と併用、或
るいは加熱と溶剤除去と併用して実施する。、この際加
熱除去方法としては、バーナーによる加熱や、加熱槽に
て行う加熱、その他の加熱方法があり、何れにしても、
成形後の非砂中子を加熱によって完全除去することがで
きる。
【0051】この加熱によって除去される中子には、ポ
リカーボネート合成樹脂(ポリカーボネートプラスチッ
ク)からなる非砂中子等の熱可塑性合成樹脂(熱可塑性
プラスチック)が最適であるが、これに限らず合成樹脂
(プラスチック)からなる非砂中子であれば、殆ど全て
加熱除去することができる。
【0052】また、これらの非砂中子に限らず、熱消失
性のあるものならば、他の材料からなる非砂中子にも適
用できるのは勿論である。
【0053】尚、樹脂中子1が合成樹脂(プラスチッ
ク)からなる場合には、余熱や加熱の他、溶剤特に有機
溶剤によって、余熱や加熱と併用して、又は単独に非砂
中子特に合成樹脂(プラスチック)からなる中子を溶解
除去することができる。
【0054】該溶剤としては、熱可塑性合成樹脂(熱可
塑性プラスチック)である場合において、該熱可塑性合
成樹脂がポリカーボネート合成樹脂(ポリカーボネート
プラスチック)であるときは、ノルマルアルキルベンゼ
ン(商品名「ノニオン」等)が機能やコストの面から充
分満足できるものであり、実際の使用においても問題が
なかった。
【0055】この他、ポリカーボネート合成樹脂の溶剤
としては下記のものが挙げられる。
【0056】例えば、テトラクロロエタン、メチレンク
ロライド、クロロホルム、1,1,2トリクロロエタ
ン、等であり、同等の効果を得ることができた。
【0057】本発明の溶剤は、非砂中子を溶解し得るも
のならば、上記実施例の溶剤に限られることなく、種々
の溶剤を使用することができるのは勿論であり、余熱又
は加熱と共に、或るいは単独で行い、上記実施例と同様
の効果を発揮することができる。
【0058】つづいて、図2と図3に良く示されている
ように、上記により形成された鋳造品6を鋳型4から取
り出すことにより、鋳造を終了する。
【0059】第4工程 さらに、図示は省略するが、該鋳造品6のバリ等の不要
部分を除去して、完成品を得ることができる。
【0060】従って、従来の鋳造方法が、以下の10工
程を要したのに比べて、4工程で済み、6工程が省略さ
れることになる。
【0061】すなわち、従来の砂中子を用いる方法は、
次のようである。 (1)中子成形→(2)中子の塗型→(3)中子の乾燥
→(4)鋳型の形成→(5)溶湯の注湯による鋳造→
(6)鋳造品の砂落し→(7)鋳造品の砂熱処理(砂焼
き)→(8)鋳造品の砂落検査→(9)鋳造品のバリ取
り→(10)完成品。
【0062】この際、樹脂中子1は、鋳造品6の余熱や
加熱によって、除去消失するので、鋳造品6から樹脂中
子1を容易に除去することができる。
【0063】このように、本発明の成形用特殊中子を用
いた成形方法の第一実施例であるダイカスト鋳造を行う
場合において、樹脂中子1は、鋳造時には、その形状を
保持することにより、所期の目的の鋳造品6の形成に寄
与すると共に、鋳造後には、該鋳造品6の余熱や加熱に
より溶解して除去消失され、残留分を残さずに除去する
ことが出来るのである。
【0064】そして、上記樹脂中子1を変形させること
なく原形状を維持した状態で鋳造することによって、上
記空洞部5の形状に応じた形状の鋳造品6を得ることが
できるのである。
【0065】さらに、該樹脂中子1は、上記空洞部5に
溶湯を注湯した後、所定の時間を経過し、溶湯が冷えて
固まってから、該鋳造品6の余熱や加熱によって溶融除
去され、除去消失するので、成形品6から樹脂中子1を
除去することができる。
【0066】この際、樹脂中子1の除去は、基本的には
成形品の余熱により溶解して除去消失され残留分が残ら
ないが、形状によっては成形品の余熱により全体を溶解
することなく、全体または一部を抜出して樹脂中子1の
材料として再加工することで再使用することができ、材
料費の低減を図ることができる。
【0067】また、樹脂中子1の抜出しや余熱による全
体除去が不十分または困難乃至不可能な場合にあって
は、加熱することによって全体除去することができる。
【0068】この場合、本実施例にあっては、該樹脂中
子1の除去は、余熱単独又は余熱と加熱とを併用して、
或るいは加熱単独で行う。
【0069】すなわち、成形後の非砂中子を加熱して除
去するのは、加熱単独、又は加熱と余熱除去と併用、或
るいは加熱と溶剤除去と併用して実施する。、この際加
熱除去方法としては、バーナーによる加熱や、加熱槽に
て行う加熱、その他の加熱方法があり、何れにしても、
成形後の非砂中子を加熱によって完全除去することがで
きる。
【0070】この加熱によって除去される中子には、ポ
リカーボネート合成樹脂(ポリカーボネートプラスチッ
ク)からなる非砂中子等の熱可塑性合成樹脂(熱可塑性
プラスチック)が最適であるが、これに限らず合成樹脂
(プラスチック)からなる非砂中子であれば、殆ど全て
加熱除去することができる。
【0071】また、これらの非砂中子に限らず、熱消失
性のあるものならば、他の材料からなる非砂中子にも適
用できるのは勿論である。
【0072】尚、樹脂中子1が合成樹脂(プラスチッ
ク)からなる場合には、余熱や加熱の他、溶剤特に有機
溶剤によって、余熱や加熱と併用して、又は単独に非砂
中子特に合成樹脂(プラスチック)からなる中子を溶解
除去することができる。
【0073】該溶剤としては、熱可塑性合成樹脂(熱可
塑性プラスチック)である場合において、該熱可塑性合
成樹脂がポリカーボネート合成樹脂(ポリカーボネート
プラスチック)であるときは、ノルマルアルキルベンゼ
ン(商品名「ノニオン」等)が機能やコストの面から充
分満足できるものであり、実際の使用においても問題が
なかった。
【0074】この他、ポリカーボネート合成樹脂の溶剤
としては下記のものが挙げられる。
【0075】例えば、テトラクロロエタン、メチレンク
ロライド、クロロホルム、1,1,2トリクロロエタ
ン、等であり、同等の効果を得ることができた。
【0076】本発明の溶剤は、非砂中子を溶解し得るも
のならば、上記実施例の溶剤に限られることなく、種々
の溶剤を使用することができるのは勿論であり、余熱又
は加熱と共に、或るいは単独で行い、上記実施例と同様
の効果を発揮することができる。
【0077】このように本発明の成形用特殊中子を用い
た成形方法によれば、鋳造品6の摩耗や破損等の不具合
を阻止することができ、品質向上を図ることが出来ると
共に、鋳巣発生等の不具合発生が阻止され、外観品質お
よび機能品質に優れたものとなるので、歩留まりも向上
し、さらに工数を大幅に低減して、品質に優れた鋳造品
6を効率良く得ることができるようになる為、時間と経
費を節約することができ、生産性を向上させることが出
来るようになる。
【0078】尚、本発明の成形用特殊中子を用いた成形
方法は、上記実施例に示した鋳造方法の一つとしてのダ
イカスト鋳造に限られることなく、該ダイカスト鋳造方
法に特定の工程を加えてさらに鋳造品の品質向上を図る
等することが出来、上記実施例に限定されず、多くの変
形例が考えられる。
【0079】また、上記実施例は、鋳造方法の一つとし
てのダイカスト鋳造を行う場合について説明したが、本
発明の成形用特殊中子を用いた成形方法は、該ダイカス
ト鋳造に限られることなく、砂型重力鋳造法、金型重力
鋳造法、低加圧鋳造法や精密鋳造法、その他の鋳造法に
よって鋳造される鋳造品に適用できるのは勿論であり、
上記実施例と同様な優れた効果を得ることができる。
【0080】この場合、上記重力鋳造法において本発明
の効果が特に大である。
【0081】すなわち、該重力鋳造法においては、鋳造
時における溶湯の滞留時間が他の鋳造方法に比べて長
く、中子に溶湯が接触する時間が長い他、溶湯の温度も
比較的高い為、特に中子は耐圧性と耐熱性とを具備する
ことが要求されるが、上記成形用特殊中子1を使用する
場合、熱容量が大であり、溶湯を注湯する際の該成形用
特殊中子1の温度上昇が比較的小さく、溶湯に対する耐
熱性が高いと共に、耐圧性も高い為、上記鋳造時の滞留
時間の長い溶湯の注湯によっても、熱変形や圧力変形せ
ずに、初期形状を保持することができ、所期の目的の鋳
造品6の形成に寄与するとができる。
【0082】この場合にあっても、該樹脂中子1は、鋳
造品を鋳造する鋳造時に、耐圧性(非崩壊性)を具備す
ると共に、鋳造後においては、鋳造品の余熱や加熱によ
って除去消失する熱消失性(除去性)等の崩壊性を具備
しており、しかも鋳造時に多量のガスを発生する等の鋳
造品に対する悪影響を付与しない条件を具備するもので
あるから、品質に優れた鋳造品を効率良く得ることに寄
与することができる。
【0083】そして、該成形用特殊中子である樹脂中子
1を使用して、鋳造品を形成することができる。
【0084】この場合、樹脂中子1を上型2と下型3と
の間に配設して、空洞部5を有する鋳型4を形成した
後、前記実施例と同要領にて、鋳型4の内部に形成され
る空洞部5に成形材料を注入することで、目的の成形品
6を成形することができる。
【0085】この場合、溶湯の温度は、上記鋳型4の空
洞部5に達するまでに初期の温度に比べてかなり温度が
低下する為、上記樹脂中子1は、耐圧性が向上すること
と相俟って、自身の温度と熱容量とにより、溶湯を注湯
する際の樹脂中子1の温度上昇が比較的小さく、溶湯に
対する耐熱性が高く、耐圧性も向上する為、鋳造時の高
圧溶湯の注湯によっても、反射作用と温度作用とによ
り、直ちに溶融する等の熱変形や圧力変形せずに、初期
形状を保持することができる。
【0086】また、樹脂中子1は、通常空洞部5に溶湯
を注湯した後、所定時間を経過し、溶湯が冷えて固まっ
てから、鋳造品6の余熱又は加熱によって溶融除去され
る。
【0087】このように、樹脂中子1の除去は、基本的
には鋳造品6の余熱により溶解して除去消失され残留分
が残らないが、形状によっては鋳造品6の余熱により全
体を溶解することなく、全体または一部を抜出して樹脂
中子1の材料として再加工することで再使用することが
でき、材料費の低減を図ることができる。
【0088】また、樹脂中子1の抜出しや余熱による全
体除去が不十分または困難乃至不可能な場合にあって
は、加熱することによって全体除去することができる。
【0089】この場合、本実施例にあっては、該樹脂中
子1の除去は、余熱単独又は余熱と加熱とを併用して、
或るいは加熱単独で行う。
【0090】すなわち、成形後の非砂中子を加熱して除
去するのは、加熱単独、又は加熱と余熱除去と併用、或
るいは加熱と溶剤除去と併用して実施する。、この際加
熱除去方法としては、バーナーによる加熱や、加熱槽に
て行う加熱、その他の加熱方法があり、何れにしても、
成形後の非砂中子を加熱によって完全除去することがで
きる。
【0091】この加熱によって除去される中子には、ポ
リカーボネート合成樹脂(ポリカーボネートプラスチッ
ク)からなる非砂中子等の熱可塑性合成樹脂(熱可塑性
プラスチック)が最適であるが、これに限らず合成樹脂
(プラスチック)からなる非砂中子であれば、殆ど全て
加熱除去することができる。
【0092】また、これらの非砂中子に限らず、熱消失
性のあるものならば、他の材料からなる非砂中子にも適
用できるのは勿論である。
【0093】尚、樹脂中子1が合成樹脂(プラスチッ
ク)からなる場合には、余熱や加熱の他、溶剤特に有機
溶剤によって、余熱や加熱と併用して、又は単独に非砂
中子特に合成樹脂(プラスチック)からなる中子を溶解
除去することができる。
【0094】該溶剤としては、熱可塑性合成樹脂(熱可
塑性プラスチック)である場合において、該熱可塑性合
成樹脂がポリカーボネート合成樹脂(ポリカーボネート
プラスチック)であるときは、ノルマルアルキルベンゼ
ン(商品名「ノニオン」等)が機能やコストの面から充
分満足できるものであり、実際の使用においても問題が
なかった。
【0095】この他、ポリカーボネート合成樹脂の溶剤
としては下記のものが挙げられる。
【0096】例えば、テトラクロロエタン、メチレンク
ロライド、クロロホルム、1,1,2トリクロロエタ
ン、等であり、同等の効果を得ることができた。
【0097】本発明の溶剤は、非砂中子を溶解し得るも
のならば、実施例の溶剤に限られることなく、種々の溶
剤を使用することができるのは勿論であり、余熱又は加
熱と共に、或るいは単独で行い、上記実施例と同様の効
果を発揮することができる。
【0098】尚、本発明の成形用特殊中子を用いた成形
方法は、上記実施例の鋳造方法に限られることなく、多
くの変形例が考えられる他、さらに該鋳造方法以外の成
形方法であるプラスチック成形の一環として採用される
射出成形等の成形方法や、セラミック成形の一環として
採用される射出成形等の成形方法に使用する成形用中子
に適用でき、上記鋳造の場合と同様に種々の問題点を解
消することができる。
【0099】そして、該成形用特殊中子は、成形時に
は、その形状を保持することにより、所期の目的の成形
品の形成に寄与すると共に、成形後には、該成形品の余
熱や加熱により溶解して除去消失され、残留分が残らず
除去排出が容易となり、製品の摩耗や破損等の不具合を
阻止することができ、成形品の品質向上を図ることが出
来ると共に、歩留まりも向上し、さらに時間と経費を節
約することができ、生産性を向上させることが出来るこ
とになる。
【0100】さらに、本発明の成形用特殊中子を用いた
成形方法は、上記各成形方法によって得られた場合に限
られることなく、特定の工程を加えてさらに成形品の品
質向上を図る等することが出来、上記成形方法によって
得られた場合に限定されず、多くの変形例が考えられ
る。
【0101】次に、前記図1〜図4により、本発明の成
形用特殊中子を用いた成形方法の第二実施例である鋳造
方法以外の成形方法であるプラスチック成形の一環とし
て採用される射出成形等の成形方法や、セラミック成形
の一環として採用される射出成形等の成形方法に適用す
る成形用特殊中子を用いた成形方法について説明する。
すなわち、本実施例においては、成形用特殊中子を用
いた成形方法の一つとして、樹脂中子1を使用して鋳造
方法以外の成形方法であるプラスチック成形やセラミッ
ク成形に適用する場合について説明する。
【0102】第1工程 まず、図示は省略するが前記実施例と同要領にて、合成
樹脂(プラスチック)を用いて図4に良く示されている
ように、中空部Sを有する樹脂中子1を成形する。
【0103】第2工程 つづいて、図1に良く示されているように、該樹脂中子
1を上型2と下型3との間に配設して、空洞部5を有す
る成形型4を形成する。
【0104】第3工程 次に、図1と図2に良く示されているように、該樹脂中
子1を使用した成形型4内に形成される空洞部5に、成
形品の材質に応じて、合成樹脂(プラスチック)やセラ
ミック等の成形材料に圧力を加えながら射出すること
で、該空洞部5の形状に応じた形状の成形品6が射出成
形される。
【0105】この際、上記樹脂中子1は、熱容量が大で
ある為、合成樹脂(プラスチック)やセラミック等の成
形材料を射出する際の温度上昇が比較的小さくなり、耐
熱性が高く、しかも耐圧性も高い為、上記成形時の高温
によっても、熱変形や圧力変形せずに、初期形状を保持
することができ、所期の目的の成形品6の形成に寄与す
るとができる。
【0106】また、成形材料を射出する際の温度は、上
記成形型4の空洞部5に達するまでに初期の温度に比べ
てかなり温度が低下する為、上記樹脂中子1は、自身の
温度と熱容量により、該高温が作用しても、反射作用と
温度作用とにより、直ちに溶融することなく初期形状を
保持することができる。
【0107】この為、上記樹脂中子1を変形させること
なく原形状を維持した状態で、上記空洞部5の形状に応
じた形状の成形品6を得ることができる。
【0108】次に、該成形が終了した後、上記により形
成された成形品6を成形型4から取り出す。
【0109】この際、上記樹脂中子1は、上記成形品6
の余熱や加熱によって、熱消失するので、成形品6から
容易に除去することができるのである。
【0110】この際、樹脂中子1の除去は、基本的には
成形品の余熱により溶解して除去消失され残留分が残ら
ないが、形状によっては成形品の余熱により全体を溶解
することなく、全体または一部を抜出して樹脂中子1の
材料として再加工することで再使用することができ、材
料費の低減を図ることができる。
【0111】また、樹脂中子1の抜出しや余熱による全
体除去が不十分または困難乃至不可能な場合にあって
は、加熱することによって全体除去することができる。
【0112】この場合、本実施例にあっては、該樹脂中
子1の除去は、余熱単独又は余熱と加熱とを併用して、
或るいは加熱単独で行う。
【0113】すなわち、該樹脂中子1が前記のように合
成樹脂(プラスチック)からなるから、余熱や加熱の
他、溶剤特に有機溶剤によって、余熱や加熱と併用し
て、又は単独に非砂中子特に合成樹脂(プラスチック)
からなる中子を溶解除去することができる。
【0114】該溶剤としては、熱可塑性合成樹脂(熱可
塑性プラスチック)である場合において、該熱可塑性合
成樹脂がポリカーボネート合成樹脂(ポリカーボネート
プラスチック)であるときは、ノルマルアルキルベンゼ
ン(商品名「ノニオン」等)が機能やコストの面から充
分満足できるものであり、実際の使用においても問題が
なかった。
【0115】この他、ポリカーボネート合成樹脂の溶剤
としては下記のものが挙げられる。
【0116】例えば、テトラクロロエタン、メチレンク
ロライド、クロロホルム、1,1,2トリクロロエタ
ン、等であり、同等の効果を得ることができた。
【0117】本発明の溶剤は、非砂中子を溶解し得るも
のならば、上記実施例の溶剤に限られることなく、種々
の溶剤を使用することができるのは勿論であり、余熱又
は加熱と共に、或るいは単独で行い、上記実施例と同様
の効果を発揮することができる。
【0118】このように、樹脂中子1は、成形時には、
その形状を保持することにより、所期の目的の成形品6
の形成に寄与すると共に、成形後には、該成形品6の余
熱や加熱により溶解して除去消失される為残留分を残さ
ずに除去することが出来る。
【0119】この為、製品の摩耗や破損等の不具合を阻
止することができ、成形品の品質向上を図ることが出来
ると共に、歩留まりも向上し、さらに時間と経費を節約
することができ、生産性を向上させることが出来るよう
になる。
【0120】第4工程 さらに、図3に良く示されているように、上記により形
成された成形品6を成形型4から取り出して、上記のよ
うに成形品6の余熱や加熱によって樹脂中子1が熱消失
することにより、成形が終了するので、該成形品6のバ
リ等の不要部分を除去して、所期の目的の完成品たる成
形品6が形成される。
【0121】このようにして形成された成形品6は、不
具合発生が阻止され、外観品質および機能品質に優れた
成形品となる。
【0122】そして、本発明の成形用特殊中子を用いた
成形方法は、プラスチック成形の一環として採用される
射出成形等の成形方法や、セラミック成形の一環として
採用される射出成形等の種々の成形方法に適用した場合
にあっても、前記鋳造に使用する鋳造用特殊中子と同様
に、優れた作用があり、従来の問題点を解消することが
できる。
【0123】従って、従来中子として一般に広く使用さ
れている金属中子を使って鋳造することで、成形品を得
る場合に比べて、成形品の大きさや形状に制約を受ける
ことなく、全ての形状や大きさのものを成形でき、工数
を大幅に低減して、品質に優れた成形品を効率良く得る
ことができるようになる。
【0124】このように、本発明の成形用特殊中子を用
いた成形方法によれば、成形用特殊中子は、成形時に
は、その形状を保持することにより、所期の目的の成形
品の形成に寄与すると共に、成形後には、該成形品の余
熱や加熱により溶解して除去消失され、残留分が残らず
成形品6からの成形用特殊中子1の除去が容易となり、
また材料選択の範囲を著しく拡大することができ、中子
成形が容易となることや、コストを低減できる他、製品
の摩耗や破損等の不具合を阻止することができ、成形品
の品質向上を図ると共に、歩留まりも向上し、さらに時
間と経費を節約することができ、生産性を向上させるこ
とができることになる。
【0125】また、本発明の実施例の一つとして成形用
特殊中子を用いた成形方法を鋳造方法以外の成形方法で
あるプラスチック成形や、セラミック成形に適用する場
合おいても、上記実施例の射出成形に限られることな
く、その他の成形法に適用できるのは勿論であり、多く
の変形例が考えられ、上記実施例と同様な効果を得るこ
とができる。
【0126】尚、本実施例に使用する樹脂中子1は、成
形品6を成形する成形時に、耐圧性(非崩壊性)を具備
すると共に、成形後においては、成形品の余熱や加熱に
よって除去消失する熱消失性(除去性)等の崩壊性を具
備することが要求されるが、この条件を具備する中子材
料としては合成樹脂(プラスチック)その他の材料があ
げられるが、このうち合成樹脂(プラスチック)として
は、次のものがある。
【0127】すなわち、上記各条件を兼備する中子材料
としての合成樹脂(プラスチック)としては、熱可塑性
合成樹脂(熱可塑性プラスチック)が最適であり、上記
何れの条件をも兼備しており、所期の目的を充分満足す
る鋳造品その他の成形品を得ることができる。
【0128】また、この熱可塑性合成樹脂(熱可塑性プ
ラスチック)のうち最も適するものとしては、ポリカー
ボネート合成樹脂(ポリカーボネートプラスチック)が
該当し、上記何れの条件をも兼備しており、所期の目的
を充分に満足する鋳造品その他の成形品を得ることがで
きる。
【0129】さらに、これに次ぐものとしては、四弗化
エチレン樹脂等の弗素樹脂(ポリフルオルエチレン樹
脂)やポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂やポリス
ルホン樹脂があり、上記何れの条件をも兼備しており、
所期の目的を満足する鋳造品その他の成形品を得ること
ができる。
【0130】また、これに次ぐものとしては、ポリアミ
ド樹脂(ナイロン樹脂)やポリプロピレン樹脂があり、
上記何れの条件をも兼備しており、初期の目的を満足す
る鋳造品を得ることができる。
【0131】さらに、この他のものとしては、ポリエチ
レン樹脂、ポリエステル樹脂(テトロン樹脂)があげら
れ、上記何れの条件をも兼備しており、初期の目的を満
足する鋳造品を得ることができる。
【0132】さらに、本実施例の特殊中子に使用する合
成樹脂(プラスチック)からなる中子は、上記合成樹脂
に限られず、成形品6を成形する成形時に、耐圧性(非
崩壊性)を具備すると共に、成形後においては、成形品
の余熱や加熱によって除去消失する熱消失性(除去性)
等の崩壊性を兼備し、さらに鋳造時に多量のガスを発生
する等の鋳造品に対する悪影響を付与しないものである
ならば、上記実施例以外の合成樹脂も使用できるのは勿
論であり、上記実施例と同様な効果を得ることができ
る。
【0133】次に、本実施例に係る成形用特殊中子を用
いた成形方法の作用について説明する。
【0134】すなわち、本発明によれば、中子として成
形用特殊中子を使用して、さらに特殊中子の除去方法を
特定のものとすることにより、成形品を成形することに
より、生産性の向上と適用範囲の拡大を図ると共に、品
質に優れた成形品を効率良く得るという考え方であり、
例えば、鋳造品やプラスチック成形品やセラミック成形
品等の成形品を形成する為に使用される成形用特殊中子
を用いた成形方法のうち鋳造品を得る鋳造用特殊中子を
用いた成形方法の場合においては、下記の作用がある。 (1)特殊中子を使用することで、中子に要求される耐
圧性や耐熱性等の条件を緩和し、中子材料の選択範囲を
拡大することが出来る。 (2)特殊中子を使用することで、その材料やその量を
選択することで、中子の耐圧性や耐熱性を調整すること
が出来る。 (3)中子として成形用特殊中子を使用することで、中
子の造型が容易となり、造型設備が簡易化され、かつ工
程が削減され、時間と経費の低減を図ることができる。 (4)中子として成形用特殊中子を使用する為、落とし
ても投げても壊れないので取扱いが容易となり、運搬や
保管が容易となる等工数が削減され、時間と経費の低減
を図ることができる。 (5)使用する成形用特殊中子が粘結剤等の浸透成分を
含有していない為、成形品への中子成分浸透が防止され
る等により、鋳巣発生等の不具合発生が阻止され、成形
品の不良品発生が阻止され、歩留まり向上と、生産性向
上とを図ることができる。 (6)中子として成形用特殊中子を使用することによ
り、中空部分やアンダカット部分の形成が容易となり、
しかも中子強度が向上するから、形状や大きさに囚われ
ることなく、全形状や全大きさの成形が可能となり、適
用範囲の拡大を図ることができる。 (7)成形時における耐圧性と成形後における熱消失性
との相反条件を兼備する中子を使用することにより、成
形中の溶湯差込み等の不具合発生を回避すると共に耐圧
性(非崩壊性)を維持し、かつ成形後の中子の熱消失性
と中子成分の完全除去とを容易とし、成形品への付着を
防止して、成形品の摩耗や破損等の成形品不具合発生の
阻止を図ることができる。 (8)成形用特殊中子は、粘結剤等の除去困難成分を含
有せず、しかも成形後における熱消失性を具備している
為、中子の完全除去が容易となり、公害発生を阻止する
ことができると共に、工数が削減され、時間と経費の低
減を図ることができる。 (9)成形用特殊中子は、形状によっては一部または大
部分を成形後に成形品から引抜き可能であるから、該引
抜いた中子を廃棄することなく再使用することが可能で
あり、公害発生を阻止できるばかりでなく、再使用によ
る材料費のコストダウンを図ることができる。
【0135】さらに、本発明にあっては、非砂中子の除
去は、余熱単独又は余熱と加熱とを併用して、或るいは
加熱単独で行うことができ、鋳造品の種類や形状を問わ
ず容易に非砂中子を除去することができる。
【0136】また、樹脂中子が合成樹脂(プラスチッ
ク)からなるから、余熱や加熱の他、溶剤特に有機溶剤
によって、余熱や加熱と併用して、又は単独に非砂中子
特に合成樹脂(プラスチック)からなる中子を溶解除去
することができる。
【0137】例えば、非砂中子が合成樹脂(プラスチッ
ク)からなる樹脂中子である場合には、該溶剤として例
えば有機溶剤、特にノルマルアルキルベンゼン(商品名
「ノニオン」等)その他の合成樹脂(プラスチック)を
溶解し得る溶剤によって、余熱又は加熱と共に、或るい
は単独で行い、溶かして除去することができ、非砂中子
の排出除去が容易になる。
【0138】また、プラスチック成形の一環として採用
される射出成形等の成形方法や、セラミック成形の一環
として採用される射出成形等の成形方法によって成形品
を得る場合においても、本発明の特殊中子の除去方法を
適用することで、特殊中子を容易に排出除去がすること
ができ、上記鋳造の場合と同様の効果を発揮することが
できる為、品質に優れた所期目的の成形品を効率良く得
ることができるのに寄与することが出来る。
【0139】さらに、プラスチック成形の一環として採
用される射出成形等の成形方法や、セラミック成形の一
環として採用される射出成形等の成形方法によって成形
品を得る場合においても、本発明の成形用特殊中子を使
用することにより、品質に優れた所期の目的の成形品を
効率良く得ることができる。
【0140】そして、生産性の向上と適用範囲の拡大を
図ることができ、成形用特殊中子を使用することで、中
子の造型が容易となり、造型設備が簡易化され、かつ工
程が削減され、時間と経費の低減を図ることができるこ
とや、取扱いが容易となり、運搬や保管が容易となる
他、成形時の圧力調整が不要となる等工数が削減され、
時間と経費の低減を図ることができる等の種々の優れた
点がある。
【0141】次に、図5は、本発明の成形用特殊中子を
用いた成形方法の第三実施例を示し、成形用特殊中子を
用いた成形方法に使用する成形用特殊中子である非砂中
子としての樹脂中子1は、その表面(外面)に、保護層
7が形成されている。
【0142】該保護層7は、成形時における耐熱性と成
形後における熱焼失性との相反条件を具備するものであ
る。
【0143】該保護層7としては、例えば耐熱性樹脂等
からなる耐熱性保護層がある。
【0144】また、該耐熱性保護層7を形成する材料と
しては、珪素ゴム、弗素ゴム等の耐熱性ゴムや珪素樹
脂、弗素樹脂等の耐熱性合成樹脂(プラスチック)樹脂
や低融点金属、ニューセラミック(ファインセラミッ
ク)その他の耐熱性材料がある。
【0145】このような成形用特殊中子1によれば、成
形後における熱消失性(除去性)等の崩壊性を損なうこ
となく、成形時における耐圧性(非崩壊性)をさらに向
上させることができ、しかも成形時に多量のガスを発生
する等の成形品に対する悪影響を付与しない条件を具備
するものであるから、品質に優れた成形品を効率良く得
ることに寄与できるようになる。
【0146】そして、該表面(外面)に、該保護層7が
形成されている樹脂中子1を使用して、前記実施例と同
要領にて、鋳造品やプラスチック成形品やセラミック成
形品等の成形品を形成することができる。
【0147】この場合、表面(外面)に保護層7が形成
されている樹脂中子1を上型2と下型3との間に配設し
て、空洞部5を有する成形型4を形成した後、前記実施
例と同要領にて、該成形型4の内部に形成される空洞部
5に成形材料を注入することで、目的とする成形品6を
成形することができるのである。
【0148】次に、図6は、本発明の成形用特殊中子を
用いた成形方法の第四実施例を示し、成形用特殊中子を
用いた成形方法に使用するゴムからなる成形用特殊中子
(以下「ゴム中子」という)について説明する。
【0149】すなわち、本実施例に使用する成形用特殊
中子1であるゴム中子1は、耐熱性のある合成ゴムや珪
素ゴム、弗素ゴム等のゴムを用いて、図6に良く示され
ているように、中空部Sを有する中空形状に形成する。
【0150】この場合にあっても、該ゴム中子1は、成
形品を成形する成形時に、耐圧性(非崩壊性)を具備す
ると共に、成形後においては、成形品の余熱や加熱によ
って除去消失する熱消失性(除去性)等の崩壊性を具備
しており、しかも成形時に多量のガスを発生する等の成
形品に対する悪影響を付与しない条件を具備するもので
あるから、品質に優れた成形品を効率良く得ることに寄
与することができる。
【0151】そして、該成形用特殊中子であるゴム中子
1を使用して、鋳造品やプラスチック成形品やセラミッ
ク成形品等の成形品を形成することができるのである。
【0152】例えば、該ゴム中子1を上型2と下型3と
の間に配設して、空洞部5を有する成形型4を形成した
後、前記実施例と同要領にて、該成形型4の内部に形成
される空洞部5に成形材料を注入することで、目的とす
る成形品6を成形することができるのである。
【0153】この場合、成形材料の温度は、上記成形型
4の空洞部5に達するまでに初期の温度に比べてかなり
温度が低下する為、上記ゴム中子1は、耐圧性が向上す
ることと相俟って、自身の温度と熱容量とにより、成形
材料を注入する際のゴム中子1の温度上昇が比較的小さ
く、成形材料に対する耐熱性が高く、耐圧性も向上する
為、成形時の高圧成形材料の注入によっても、反射作用
と温度作用とにより、直ちに溶融する等の熱変形や圧力
変形せずに、初期形状を保持することができるのであ
る。
【0154】尚、本発明の成形用特殊中子を用いた成形
方法は、上記実施例の材料や形状のものに限られること
なく、種々の材料を用いた種々の形状のものに適用で
き、成形品の品質向上を図る等することが出来上記実施
例に限定されず、多くの変形例が考えられる。
【0155】例えば、上記実施例の特殊中子にあって
は、重量軽減、コスト軽減、及び成形後の崩壊・除去の
容易性の面から中空形状のものとしたが、これに限定さ
れず、成形時の非崩壊性の面から充実形状のものとする
ことができるのは勿論である。
【0156】また、本発明の成形用特殊中子を用いた成
形方法は、上記鋳造以外の成形方法であるプラスチック
成形やセラミック成形等の種々の成形方法に使用する場
合にあっても、上記実施例の材料や形状のものに限られ
ることなく、複合材料その他の上記各実施例以外の材料
を用いた種々の形状のものに適用でき、成形品の品質向
上を図る等することが出来る。
【0157】さらに、本発明の成形用特殊中子を用いた
成形方法に使用する成形用特殊中子の材料としては、上
記実施例に示した樹脂中子やゴム中子に限定されず、成
形品を成形する成形時に耐圧性(非崩壊性)を具備する
と共に、成形後においては成形品の余熱や加熱によって
除去消失する熱消失性(除去性)等の崩壊性を具備する
中子であればよく、錫、鉛、アンチモン等の低溶融金属
やセラミック、その他の単一材料とすることができる
他、FRR(繊維強化ゴム)やFRP(繊維強化プラス
チック)やGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)そ
の他の複合材料とすることができ、種々の材料を用いた
成形用特殊中子が考えられ、上記実施例と同様な効果を
得ることができる。
【0158】次に、図7は、本発明の成形用特殊中子を
用いた成形方法の第五実施例を示し、成形用特殊中子を
用いた成形方法に使用する成形用特殊中子である非砂中
子としての樹脂中子1は、その表面(外面)に、被覆層
8が形成されている。
【0159】そして、本実施例に使用する成形用特殊中
子1は、合成樹脂(プラスチック)から形成された中子
本体Hと、鋳造時の溶湯や鋳造後の余熱にも溶融するこ
となく原形を保持して中子本体を保護するように中子本
体の表面に一体形成された所定厚さの耐熱性合成樹脂か
らなる被覆層8と、からなる。
【0160】また、該中子本体Hは、鋳造時における耐
圧性(非崩壊性)と鋳造後における崩壊性との相反条件
を兼備すると共に、成形時に多量のガスを発生する等の
成形品に対する悪影響を付与しない条件を具備するもの
であることが要求される。
【0161】さらに、上記被覆層8は、成形時の高熱と
成形後の余熱に溶融することなく原形を保持して中子本
体を保護するものであり、たとえば耐熱性樹脂等からな
る耐熱性被覆層がある。
【0162】また、該耐熱性被覆層8を形成する材料と
しては、シリコン樹脂やシリコンゴム等の耐熱性に優れ
たシリコンがあり、成形時の高熱と成形後の余熱に溶融
することなく原形を保持して中子本体Hを保護すること
ができる。
【0163】このような成形用特殊中子1によれば、成
形後における中子本体Hの熱消失性(除去性)等の崩壊
性を損なうことなく、成形時における耐圧性(非崩壊
性)をさらに向上させることができ、しかも成形時に多
量のガスを発生する等の成形品に対する悪影響を付与し
ない条件をさらに高めて完璧なものとすることができる
ものであるから、品質に優れた成形品を効率良く得るこ
とに寄与できる。
【0164】そして、該表面(外面)に、該被覆層8が
形成されている樹脂中子1を使用して、前記実施例と同
要領にて、鋳造品やプラスチック成形品やセラミック成
形品等の成形品を形成することができる。
【0165】この場合、表面(外面)に被覆層8が形成
されている成形用特殊中子としての樹脂中子1を上型2
と下型3との間に配設して、空洞部5を有する成形型4
を形成した後、前記実施例と同要領にて、成形型4の内
部に形成される空洞部5に成形材料を注入することで目
的とする成形品6を成形することができるのである。
【0166】そして、中子本体Hは、上記空洞部5に成
形材料を注入して成形した後、所定の時間を経過してか
ら、該成形品6の余熱や加熱によって溶融除去される。
【0167】しかし、上記耐熱性被覆層8は、耐熱性に
非常に優れており、成形時は勿論のこと、成形後にあっ
ても成形品余熱や加熱によっても溶融することなく原形
を保持する為、中子本体Hを内部に密封状態に包み込ん
で保護すると共に、中子本体Hが成形品6の余熱や加熱
によって溶融除去され、中子本体Hがたとえ有機性の合
成樹脂を含有する等により中子本体Hがガスを発生して
も、成形用特殊中子1からガスが発生するのを完璧に阻
止でき、中子本体Hの成分が成形品6へ浸透するのを防
止することが出来、成形品に対する悪影響を阻止し、成
形品6に不具合が発生するのを防止して、成形品6の不
良品発生を阻止でき、所期目的の成形品6の形成に寄与
することが出来る。
【0168】そして、上記耐熱性被覆層8は、内部の中
子本体Hが成形品6の余熱や加熱によって溶融除去され
る為、中身が空の袋状(風船状態)で、成形品6の内部
から簡単に取出すことができるのである。
【0169】本実施例にあっては、以下のような作用が
ある。
【0170】すなわち、 (1)中子本体を内部に包み込むように保護する耐熱性
被覆層により、中子本体の成分が成形品へ浸透するのを
防止することで、成形品への悪影響を阻止し、成形品へ
の不具合発生を防止し、成形品の不良品発生を阻止し
て、歩留り向上と、生産性向上を図ることができる。 (2)特に耐熱性に優れたシリコン等の合成樹脂からな
る所定厚さの耐熱性被覆層を中子本体の表面に一体形成
する為、中子本体を内部に包み込むように保護すること
ができ、成形材料の注入時の成形用特殊中子の形状保持
機能が向上し、成形材料に溶融することなく初期形状を
より確実に保持することで、寸法精度に優れ、成形品の
品質をより優れたものとすることが出来る。 (3)特にシリコン等の合成樹脂は柔軟性と弾性とに優
れている為、薄いものから厚いものまで肉厚を均等に形
成できる他、小さいものから大きいものまで大きさの大
小を問わず中子本体の表面に耐熱性被覆層を所定厚さで
形成でき、さらに複雑形状のものも一体形成容易で、成
形作業が簡易となり、容易に完成品を得ることが出来、
さらに成形品品質をより優れたものと出来る。 (4)特にシリコンは耐熱性に非常に優れていると共に
離型性も優れている為、成形品に付着せず、しかも成形
時は勿論のこと鋳造後の余熱や加熱にも溶融せず原形を
保持して中子本体を保護するので、成形簡易であると共
に成形後の中子抜出しも容易となり、品質に優れた完成
品が容易に得られる。 (5)特にシリコンは主元素が無機性の珪素(Si)で
ある為、成形時にガス発生がないのは勿論、中子本体が
有機性合成樹脂を含有していても、成形時は勿論のこと
成形後の余熱や加熱でも溶融せず原形を保持し、成形品
余熱や加熱により溶融除去する中子本体を内部に密封状
態に包み込んで保護するので、成形用特殊中子からのガ
ス発生を完璧に阻止でき、成形品への悪影響を防止し、
完成品の品質向上に寄与出来る。 (6)特にシリコンは、柔軟性と弾性と離型性とに優
れ、しかも強度も高い為、非崩壊性中子として使用して
直抜きのみでなく変形抜きにも使用でき、成形品から成
形用特殊中子を引抜くのが簡易となり、成形品の成形を
容易に出来る。
【0171】尚、本発明の成形用特殊中子は、上記各実
施例に限られることなく、多くの変形例が考えられる。
【0172】尚、本発明の成形用特殊中子を用いた成形
方法は、上記実施例の材料や形状のものに限られること
なく、種々の材料を用いた種々の形状のものに適用で
き、成形品の品質向上を図る等することが出来上記実施
例に限定されず、多くの変形例が考えられる。
【0173】例えば、上記実施例の特殊中子にあって
は、重量軽減、コスト軽減、及び成形後の崩壊・除去の
容易性の面から中空形状のものとしたが、これに限定さ
れず、成形時の非崩壊性の面から充実形状のものとする
ことができるのは勿論である。
【0174】また、本発明の成形用特殊中子を用いた成
形方法は、上記鋳造以外の成形方法であるプラスチック
成形やセラミック成形等の種々の成形方法に使用する場
合にあっても、上記実施例の材料や形状のものに限られ
ることなく、複合材料その他の上記各実施例以外の材料
を用いた種々の形状のものに適用でき、成形品の品質向
上を図る等することが出来る。
【0175】さらに、本発明の成形用特殊中子を用いた
成形方法に使用する成形用特殊中子の材料としては、上
記実施例に示した樹脂中子やゴム中子に限定されず、成
形品を成形する成形時に耐圧性(非崩壊性)を具備する
と共に、成形後においては成形品の余熱や加熱によって
除去消失する熱消失性(除去性)等の崩壊性を具備する
中子であればよく、錫、鉛、アンチモン等の低溶融金属
やセラミック、その他の単一材料とすることができる
他、FRR(繊維強化ゴム)やFRP(繊維強化プラス
チック)やGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)そ
の他の複合材料とすることができ、種々の材料を用いた
成形用特殊中子が考えられ、上記実施例と同様な効果を
得ることができる。
【0176】尚、本発明の成形用特殊中子は、上記各実
施例に限られることなく、多くの変形例が考えられる。
【0177】
【発明の効果】このように本発明は、中子として成形用
特殊中子としての非砂中子を使用する成形用特殊中子を
用いた成形方法とすることにより、さらに特殊中子の除
去方法を特定のものとすることにより、生産性の向上と
適用範囲の拡大を図ると共に、品質に優れた成形品を得
られるようにするという考え方であり、例えば、鋳造品
やプラスチック成形品やセラミック成形品等の成形品を
形成する為に使用される成形用特殊中子を用いた成形方
法のうち鋳造品を得る鋳造用の成形用特殊中子を用いた
成形方法の場合においては、下記のような優れた効果が
ある。 (1)特殊中子を使用することで、中子に要求される耐
圧性や耐熱性等の条件を緩和し、中子材料の選択範囲を
拡大することが出来る利点がある。 (2)特殊中子を使用することで、その材料やその量を
選択することで、中子の耐圧性や耐熱性を調整すること
が出来る利点がある。 (3)中子として成形用特殊中子を使用することで、中
子の造型が容易となり、造型設備が簡易化され、かつ工
程が削減され、時間と経費の低減を図ることができる利
点がある。 (4)中子として成形用特殊中子を使用する為、落とし
ても投げても壊れないので取扱いが容易となり、運搬や
保管が容易となる等工数が削減され、時間と経費の低減
を図ることができる利点がある。 (5)使用する成形用特殊中子が粘結剤等の浸透成分を
含有していない為、成形品への中子成分浸透が防止され
る等により、鋳巣発生等の不具合発生が阻止され、成形
品の不良品発生が阻止され、歩留まり向上と、生産性向
上とを図ることができる利点がある。 (6)中子として成形用特殊中子を使用することによ
り、中空部分やアンダカット部分の形成が容易となり、
しかも中子強度が向上するから、形状や大きさに囚われ
ることなく、全形状や全大きさの成形が可能となり、適
用範囲の拡大を図ることができる利点がある。 (7)成形時における耐圧性と成形後における熱消失性
との相反条件を兼備する中子を使用することにより、成
形中の溶湯差込み等の不具合発生を回避すると共に耐圧
性(非崩壊性)を維持し、かつ成形後の中子の熱消失性
と中子成分の完全除去とを容易とし、成形品への付着を
防止して、成形品の摩耗や破損等の成形品不具合発生の
阻止を図ることができる利点がある。 (8)成形用特殊中子は、粘結剤等の除去困難成分を含
有せず、しかも成形後における熱消失性を具備している
為、中子の完全除去が容易となり、公害発生を阻止する
ことができると共に、工数が削減され、時間と経費の低
減を図ることができる利点がある。 (9)成形用特殊中子は、形状によっては一部または大
部分を成形後に成形品から引抜き可能であるから、該引
抜いた中子を廃棄することなく再使用することが可能で
あり、公害発生を阻止できるばかりでなく、再使用によ
る材料費のコストダウンを図ることができる利点があ
る。
【0178】さらに、本発明の成形用特殊中子を用いた
成形方法に使用する成形用特殊中子は、表面(外面)
に、成形時の高熱と成形後の余熱や加熱に溶融すること
なく原形を保持して中子本体を保護する被覆層を形成し
た場合においては、下記のような優れた効果がある。
【0179】すなわち、 (10)中子本体を内部に包み込むように保護する被覆
層により、中子本体の成分が成形品へ浸透するのを防止
することで、成形品への悪影響を阻止し、成形品への不
具合発生を防止し、成形品の不良品発生を阻止して、歩
留り向上と、生産性向上を図ることができる利点があ
る。 (11)特に耐熱性に優れたシリコン等の合成樹脂から
なる所定厚さの被覆層を中子本体の表面に一体形成する
為、中子本体を内部に包み込むように保護することがで
き、成形時の成形用特殊中子の形状保持機能が向上し、
成形時に溶融することなく初期形状をより確実に保持す
ることで、寸法精度に優れ、成形品の品質をより優れた
ものとすることが出来る利点がある。 (12)特にシリコン等の合成樹脂は柔軟性と弾性とに
優れている為、薄いものから厚いものまで肉厚を均等に
形成できる他、小さいものから大きいものまで大きさの
大小を問わず中子本体の表面に被覆層を所定厚さで形成
でき、さらに複雑形状のものも一体形成容易で、成形作
業が簡易となり、容易に完成品を得ることが出来、さら
に成形品の品質をより優れたものと出来る利点がある。 (13)特にシリコンは耐熱性に非常に優れていると共
に離型性も優れている為、成形品に付着せず、しかも成
形時の溶湯は勿論のこと成形後の余熱や加熱にも溶融せ
ず原形を保持して中子本体を保護するので、成形簡易で
あると共に成形後の中子抜出しも容易となり、品質に優
れた完成品が容易に得られる利点がある。 (14)特にシリコンは主元素が無機性の珪素(Si)
である為、成形時にガス発生がないのは勿論、中子本体
が有機性合成樹脂を含有していても、成形時は勿論のこ
と成形後の余熱や加熱でも溶融せず原形を保持し、成形
品の余熱や加熱により溶融除去する中子本体を内部に密
封状態に包み込んで保護するので、中子からのガス発生
を完璧に阻止でき、成形品への悪影響を防止し、完成品
の品質向上に寄与出来る利点がある。 (15)特にシリコンは、柔軟性と弾性と離型性とに優
れ、しかも強度も高い為、非崩壊性中子として使用して
直抜きのみでなく変形抜きにも使用でき、成形品から成
形用特殊中子を引抜くのが簡易となり、成形品の成形を
容易にすることが出来る利点がある。
【0180】さらに、本発明にあっては、非砂中子の除
去は、加熱して、余熱又は加熱と共に、或るいは単独で
行う為、鋳造品の種類や形状を問わず容易に非砂中子を
除去することができるという優れた効果がある。
【0181】例えば、非砂中子が合成樹脂(プラスチッ
ク)からなる樹脂中子である場合には、該溶剤として例
えば有機溶剤、特にノルマルアルキルベンゼン(商品名
「ノニオン」等)その他の合成樹脂(プラスチック)を
溶解し得る溶剤によって、余熱又は加熱と共に、或るい
は単独で行い、溶かして除去することができ、非砂中子
の排出除去が容易になる効果がある。。
【0182】また、プラスチック成形の一環として採用
される射出成形等の成形方法や、セラミック成形の一環
として採用される射出成形等の成形方法によって成形品
を得る場合においても、本発明の特殊中子の除去方法を
適用すること特殊中子を容易に排出除去がすることがで
き、上記鋳造と同様の効果を発揮することができる為、
品質に優れた所期目的の成形品を効率良く得ることがで
きるのに寄与することが出来るという優れた効果があ
る。
【0183】さらに、プラスチック成形の一環として採
用される射出成形等の成形方法や、セラミック成形の一
環として採用される射出成形等の成形方法によって成形
品を得る場合においても、本発明の成形用特殊中子を用
いた成形方法を使用することで、品質に優れた所期の目
的の成形品を効率良く得ることができる利点がある。
【0184】そして、生産性の向上と適用範囲の拡大を
図ることができ、成形用特殊中子を使用することで、中
子の造型が容易となり、造型設備が簡易化され、かつ工
程が削減され、時間と経費の低減を図ることができるこ
とや、取扱いが容易となり、運搬や保管が容易となる
他、成形時の圧力調整が不要となる等工数が削減され、
時間と経費の低減を図ることができる等の種々の優れた
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく一実施例の成形用特殊中子を用
いた成形方法のうち樹脂中子を用いて成形型を形成する
方法を示す断面図である。
【図2】本発明に基づく一実施例の成形用特殊中子を用
いた成形方法のうち成形材料の注入により成形品を成形
する方法を示す断面図である。
【図3】本発明に基づく一実施例の成形用特殊中子を用
いた成形方法のうち成形型から取出された成形品を示す
断面図である。
【図4】本発明の成形用特殊中子を用いた成形方法に使
用する成形用特殊中子の第一実施例を示す断面図であ
る。
【図5】同成形用特殊中子を用いた成形方法に使用する
成形用特殊中子の第三実施例を示す断面図である。
【図6】同成形用特殊中子を用いた成形方法に使用する
成形用特殊中子の第四実施例を示す断面図である。
【図7】同成形用特殊中子を用いた成形方法に使用する
成形用特殊中子の第五実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 成形用特殊中子(非砂中子)(樹脂中子)(ゴ
ム中子) 2 上型 3 下型 4 成形型(鋳型)(プラスチック成形型)(セラ
ミック成形型) 5 空洞部 6 成形品(鋳造品)(プラスチック成形品)(セ
ラミック成形品) 7 保護層(耐熱性保護層) 8 被覆層(耐熱性被覆層) H 中子本体 S 中空部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29C 33/38 8823−4F 33/52 8823−4F

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中子として非砂中子を使用して鋳型やプラ
    スチック成形型やセラミック成形型等の成形型を形成
    し、該成形型を用いて鋳造品やプラスチック成形品やセ
    ラミック成形品等の成形品を成形する成形用特殊中子を
    用いた成形方法において、成形後の非砂中子を加熱して
    除去する、ことを特徴とする成形用特殊中子を用いた成
    形方法。
  2. 【請求項2】成形後の非砂中子を加熱して除去するの
    は、余熱除去と併用する、ことを特徴とする請求項1記
    載の成形用特殊中子を用いた成形方法。
  3. 【請求項3】成形後の非砂中子を加熱して除去するの
    は、溶剤除去と併用する、ことを特徴とする請求項1記
    載の成形用特殊中子を用いた成形方法。
  4. 【請求項4】成形後の非砂中子を加熱して除去するの
    は、単独で行う、ことを特徴とする請求項1記載の成形
    用特殊中子を用いた成形方法。
  5. 【請求項5】成形後に加熱して除去されるのは、合成樹
    脂(プラスチック)からなる非砂中子である、ことを特
    徴とする請求項1〜請求項4の何れかに記載の成形用特
    殊中子を用いた成形方法。
  6. 【請求項6】成形後に加熱して除去されるのは、熱可塑
    性合成樹脂(熱可塑性プラスチック)からなるからなる
    非砂中子である、ことを特徴とする請求項1〜請求項4
    の何れかに記載の成形用特殊中子を用いた成形方法。
  7. 【請求項7】成形後に加熱して除去されるのは、ポリカ
    ーボネート合成樹脂(ポリカーボネートプラスチック)
    からなる非砂中子である、ことを特徴とする請求項1〜
    請求項4の何れかに記載の成形用特殊中子を用いた成形
    方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5957191A (en) * 1995-09-05 1999-09-28 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Casting method and apparatus using a resin core
JP2013230680A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 General Electric Co <Ge> セラミックマトリックス複合材料内の内部キャビティを作成する方法
US10450235B2 (en) 2012-04-27 2019-10-22 General Electric Company Method of producing an internal cavity in a ceramic matrix composite and mandrel therefor
CN113105178A (zh) * 2021-03-17 2021-07-13 惠州市越达建筑科技有限公司 一种免抽芯无砂陶粒混凝土、轻质隔墙板及其制备方法

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