JPH07193969A - 給電遮断システム - Google Patents
給電遮断システムInfo
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- JPH07193969A JPH07193969A JP5330686A JP33068693A JPH07193969A JP H07193969 A JPH07193969 A JP H07193969A JP 5330686 A JP5330686 A JP 5330686A JP 33068693 A JP33068693 A JP 33068693A JP H07193969 A JPH07193969 A JP H07193969A
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- Japan
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- power supply
- signal
- adapter
- power
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電力会社とできるだけ小さい電流容量で契約
し、総使用電流量が契約電流容量を越えた時にあらかじ
め選択しておいた電気器具への給電を遮断することによ
って、総使用電流量を契約電流容量以下に納めて電力を
効率的に使用することができると共に、電気器具への給
電が突然停止することによる電気器具への負担をあらか
じめ防止できる給電遮断システムを提供すること。 【構成】 ブレーカと電気器具に取り付けるアダプタと
から給電遮断システムを構成し、アダプタの受信装置が
ブレーカの送信装置から送信される遮断信号を受信した
ときアダプタの遮断器が作動し、その結果給電回路の電
流値が契約電流容量以下にならないときはブレーカの遮
断器が作動するようにした。
し、総使用電流量が契約電流容量を越えた時にあらかじ
め選択しておいた電気器具への給電を遮断することによ
って、総使用電流量を契約電流容量以下に納めて電力を
効率的に使用することができると共に、電気器具への給
電が突然停止することによる電気器具への負担をあらか
じめ防止できる給電遮断システムを提供すること。 【構成】 ブレーカと電気器具に取り付けるアダプタと
から給電遮断システムを構成し、アダプタの受信装置が
ブレーカの送信装置から送信される遮断信号を受信した
ときアダプタの遮断器が作動し、その結果給電回路の電
流値が契約電流容量以下にならないときはブレーカの遮
断器が作動するようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は使用電流量が契約電流容
量を越えた時に給電を遮断する給電遮断システムに関す
る。
量を越えた時に給電を遮断する給電遮断システムに関す
る。
【0002】
【従来技術】一般家庭などでは、柱上変圧器で100V
または200Vに降圧された電圧が各家庭の軒先などに
ある引込線取付点から引込線により屋内にある分電盤に
引込まれ、電灯や冷蔵庫、エアコンなどに給電される。
または200Vに降圧された電圧が各家庭の軒先などに
ある引込線取付点から引込線により屋内にある分電盤に
引込まれ、電灯や冷蔵庫、エアコンなどに給電される。
【0003】この分電盤は、屋外からの引込線を2個以
上の分岐回路に分けるもので、配線用しゃ断器、漏電し
ゃ断器、電流制限器などがともに取り付けられている。
この内、電流制限器(Sブレーカ、アンペアブレーカ、
リミタなどと呼ばれる)は電力会社の定める料金規定に
基づいて電力会社が取り付けるもので、電気器具などが
故障してショートしたり数多くの電気器具を使用して契
約アンペア数以上の電流が流れると自動的に回路を遮断
して給電を停止する機能をもっている。なお、以下では
この電流制限器のことを単にブレーカと称することとす
る。
上の分岐回路に分けるもので、配線用しゃ断器、漏電し
ゃ断器、電流制限器などがともに取り付けられている。
この内、電流制限器(Sブレーカ、アンペアブレーカ、
リミタなどと呼ばれる)は電力会社の定める料金規定に
基づいて電力会社が取り付けるもので、電気器具などが
故障してショートしたり数多くの電気器具を使用して契
約アンペア数以上の電流が流れると自動的に回路を遮断
して給電を停止する機能をもっている。なお、以下では
この電流制限器のことを単にブレーカと称することとす
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電力需用家
は一般に電気器具等の個々について消費電力量つまりワ
ット数をいちいち意識して使用していることはまれであ
る。また、家庭では家族がそれぞれ各部屋で別々に電気
器具を使用することも多いので、使用電流の総量が契約
電流容量を超過するか否かの判断はブレーカ任せである
のが現状である。そのため、使用電流量が契約電流容量
を超過すると瞬時にすべての電気器具への給電が停止し
てしまうようになっている。しかし、電気器具の中には
給電を停止したくないものもあり、例えば、冷蔵庫など
はその一つで常時給電しておきたいが、従来のブレーカ
には電気負荷への給電を選択的に遮断する機能はない。
は一般に電気器具等の個々について消費電力量つまりワ
ット数をいちいち意識して使用していることはまれであ
る。また、家庭では家族がそれぞれ各部屋で別々に電気
器具を使用することも多いので、使用電流の総量が契約
電流容量を超過するか否かの判断はブレーカ任せである
のが現状である。そのため、使用電流量が契約電流容量
を超過すると瞬時にすべての電気器具への給電が停止し
てしまうようになっている。しかし、電気器具の中には
給電を停止したくないものもあり、例えば、冷蔵庫など
はその一つで常時給電しておきたいが、従来のブレーカ
には電気負荷への給電を選択的に遮断する機能はない。
【0005】そこで、できるだけ給電を遮断したくない
電気器具まで停止してしまうのを避けるためには、電力
会社との契約電流容量を大き目に設定すればよいが、現
状の料金体系では契約電流容量が大きくなるほど基本電
気料金が高くなるために、なるべく小さい電流容量で契
約する方が望ましい。一時的な使用電力量の増加のため
に契約電流容量を大きく設定するのは得策でなく、でき
れば避けたい。
電気器具まで停止してしまうのを避けるためには、電力
会社との契約電流容量を大き目に設定すればよいが、現
状の料金体系では契約電流容量が大きくなるほど基本電
気料金が高くなるために、なるべく小さい電流容量で契
約する方が望ましい。一時的な使用電力量の増加のため
に契約電流容量を大きく設定するのは得策でなく、でき
れば避けたい。
【0006】本発明は、上記の問題点にかんがみてなさ
れたものであり、その目的は一時の電力使用量の増加の
ためにブレーカの契約電流容量を大きくすることを避
け、できるだけ小さい電流容量で契約し、総使用電流量
が契約電流容量を越えた時にあらかじめ選択しておいた
電気器具への給電を遮断することによって、総使用電流
量を契約電流容量以下に納めて電力を効率的に使用する
ことができると共に、電気器具への給電が突然停止する
ことによる電気器具への負担をあらかじめ防止できるよ
うな、ブレーカと電気器具に取りつけるアダプタとから
構成される給電遮断システムを提供することである。
れたものであり、その目的は一時の電力使用量の増加の
ためにブレーカの契約電流容量を大きくすることを避
け、できるだけ小さい電流容量で契約し、総使用電流量
が契約電流容量を越えた時にあらかじめ選択しておいた
電気器具への給電を遮断することによって、総使用電流
量を契約電流容量以下に納めて電力を効率的に使用する
ことができると共に、電気器具への給電が突然停止する
ことによる電気器具への負担をあらかじめ防止できるよ
うな、ブレーカと電気器具に取りつけるアダプタとから
構成される給電遮断システムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明においては、給電回路を遮断する第1の遮断器
と、給電回路の電流値を検出する電流容量検出器と、遮
断信号を出力する送信装置と、契約電流容量と前記遮断
信号を出力するための情報を記憶している第1の記憶手
段と、前記電流容量検出器により検出された電流値と前
記第1の記憶手段に記憶された前記契約電流容量および
前記遮断信号を出力するための情報とに基づいて前記送
信装置および前記第1の遮断器の動作を制御する第1の
制御手段とを有するブレーカと、電気負荷への給電を遮
断する第2の遮断器と、前記ブレーカからの信号を受信
する受信装置と、前記遮断信号を識別するための情報を
記憶している第2の記憶手段と、前記受信装置で受信し
た信号が遮断信号であると識別したときに前記第2の遮
断器の動作を制御する第2の制御手段とを有するアダプ
タとで給電遮断システムを構成し、前記アダプタの受信
装置が前記ブレーカの前記送信装置から送信される遮断
信号を受信したとき前記第2の遮断器が作動しその結果
前記給電回路の電流値が契約電流容量以下にならないと
きは前記第1の遮断器が作動するようにした。
に本発明においては、給電回路を遮断する第1の遮断器
と、給電回路の電流値を検出する電流容量検出器と、遮
断信号を出力する送信装置と、契約電流容量と前記遮断
信号を出力するための情報を記憶している第1の記憶手
段と、前記電流容量検出器により検出された電流値と前
記第1の記憶手段に記憶された前記契約電流容量および
前記遮断信号を出力するための情報とに基づいて前記送
信装置および前記第1の遮断器の動作を制御する第1の
制御手段とを有するブレーカと、電気負荷への給電を遮
断する第2の遮断器と、前記ブレーカからの信号を受信
する受信装置と、前記遮断信号を識別するための情報を
記憶している第2の記憶手段と、前記受信装置で受信し
た信号が遮断信号であると識別したときに前記第2の遮
断器の動作を制御する第2の制御手段とを有するアダプ
タとで給電遮断システムを構成し、前記アダプタの受信
装置が前記ブレーカの前記送信装置から送信される遮断
信号を受信したとき前記第2の遮断器が作動しその結果
前記給電回路の電流値が契約電流容量以下にならないと
きは前記第1の遮断器が作動するようにした。
【0008】また、前記遮断信号を、給電電圧レベルを
一定の間隔で変化させることにより屋内配線を介して送
信するようにした。
一定の間隔で変化させることにより屋内配線を介して送
信するようにした。
【0009】
【作用】電流容量検出器で検出された電流値が契約電流
容量を超過するとまずアダプタが取り付けられた電気器
具への給電が遮断されるので、それによって電流値が契
約電流容量以下になれば他の電気負荷への給電が停止さ
れることはない。アダプタでの給電の遮断が行われても
電流値が契約電流容量以下にならない場合にはブレーカ
で全配電系統の給電が遮断される。
容量を超過するとまずアダプタが取り付けられた電気器
具への給電が遮断されるので、それによって電流値が契
約電流容量以下になれば他の電気負荷への給電が停止さ
れることはない。アダプタでの給電の遮断が行われても
電流値が契約電流容量以下にならない場合にはブレーカ
で全配電系統の給電が遮断される。
【0010】
【実施例】以下、本発明による実施例について図面を参
照して説明する。
照して説明する。
【0011】図1は本発明による給電遮断システム全体
を図式的に示す図である。引込線5によって屋外から供
給される電力はまず最初にブレーカ1に導かれ、次いで
複数の分岐回路に分けられ、屋内配線4によって各部屋
のコンセント3を介して電気電気器具6a、6b、6
c、6d、6eに供給される。図1では需用家が常に通
電されることを欲している冷蔵庫6aおよび浄水器6b
についてはコンセント3から直接給電されているが、エ
アコン6c、ヘアドライアー6dおよび電子レンジ6e
についてはコンセント3にアダプタ2を取り付け、両者
を介して給電されている。
を図式的に示す図である。引込線5によって屋外から供
給される電力はまず最初にブレーカ1に導かれ、次いで
複数の分岐回路に分けられ、屋内配線4によって各部屋
のコンセント3を介して電気電気器具6a、6b、6
c、6d、6eに供給される。図1では需用家が常に通
電されることを欲している冷蔵庫6aおよび浄水器6b
についてはコンセント3から直接給電されているが、エ
アコン6c、ヘアドライアー6dおよび電子レンジ6e
についてはコンセント3にアダプタ2を取り付け、両者
を介して給電されている。
【0012】ここで本発明による給電遮断システムの概
要を説明すると、需用家は急に給電が遮断されても余り
支障のないエアコン6c、ヘアドライアー6dおよび電
子レンジ6eにアダプタ2を取り付けることにより、家
庭全体の総使用電流量が契約電流容量を越えた場合にア
ダプタ2に内蔵された遮断機構によりアダプタ2を介し
て給電されている電気器具への給電をまず遮断し、それ
でも総使用電流量が契約電流容量以下にならない場合に
のみブレーカ1によりすべての配電系統の給電を遮断す
るようになっている。
要を説明すると、需用家は急に給電が遮断されても余り
支障のないエアコン6c、ヘアドライアー6dおよび電
子レンジ6eにアダプタ2を取り付けることにより、家
庭全体の総使用電流量が契約電流容量を越えた場合にア
ダプタ2に内蔵された遮断機構によりアダプタ2を介し
て給電されている電気器具への給電をまず遮断し、それ
でも総使用電流量が契約電流容量以下にならない場合に
のみブレーカ1によりすべての配電系統の給電を遮断す
るようになっている。
【0013】次に本発明による給電遮断システムを構成
するブレーカ1とアダプタ2の構成を図2および図3を
用いて説明する。
するブレーカ1とアダプタ2の構成を図2および図3を
用いて説明する。
【0014】図2はブレーカ1の構成を示しており、屋
外の引込線から供給された電力はブレーカ1の受電端子
11から遮断器12、電流容量検出器13、送信装置1
5を経て送電端子14から屋内配線4を通じて各部屋に
供給される。CPU16は電流容量検出器13で検出し
た電流値とROM18に記憶された契約電流容量の情報
に基づき、コントローラ17を介して遮断器12、送信
装置15の動作を制御する。送信装置15はアダプタ2
に設けられた遮断器22(図3参照)を作動させるため
の信号(以下「遮断信号」という)を屋内配線4を通じ
てアダプタ2に送信する。また、クロック19はCPU
16の作動タイミングの同期をとるために利用され、必
要に応じてCPU16に時計の機能を与える。
外の引込線から供給された電力はブレーカ1の受電端子
11から遮断器12、電流容量検出器13、送信装置1
5を経て送電端子14から屋内配線4を通じて各部屋に
供給される。CPU16は電流容量検出器13で検出し
た電流値とROM18に記憶された契約電流容量の情報
に基づき、コントローラ17を介して遮断器12、送信
装置15の動作を制御する。送信装置15はアダプタ2
に設けられた遮断器22(図3参照)を作動させるため
の信号(以下「遮断信号」という)を屋内配線4を通じ
てアダプタ2に送信する。また、クロック19はCPU
16の作動タイミングの同期をとるために利用され、必
要に応じてCPU16に時計の機能を与える。
【0015】図3はアダプタ2の構成を示しており、屋
内配線4から供給される電力はコンセント(図示せず)
からアダプタ2の受電端子21に入り、受信装置23、
遮断器22を経て給電端子24から電気器具6に供給さ
れる。CPU26は受信装置23で受信した信号とRO
M28に記憶された遮断信号を識別する情報に基づき、
コントローラ27を介して遮断器22の作動を制御す
る。復帰スイッチ29は遮断機22が作動した場合に、
手動でアダプタ2をもとの給電可能な状態に復帰させる
ために設けられている。
内配線4から供給される電力はコンセント(図示せず)
からアダプタ2の受電端子21に入り、受信装置23、
遮断器22を経て給電端子24から電気器具6に供給さ
れる。CPU26は受信装置23で受信した信号とRO
M28に記憶された遮断信号を識別する情報に基づき、
コントローラ27を介して遮断器22の作動を制御す
る。復帰スイッチ29は遮断機22が作動した場合に、
手動でアダプタ2をもとの給電可能な状態に復帰させる
ために設けられている。
【0016】次に、図4から図6を用いてブレーカ1と
アダプタ2の通信手段について説明する。
アダプタ2の通信手段について説明する。
【0017】ブレーカ1からアダプタ2に遮断信号を送
信する方法として、別途送信のための配線を設ける方法
も考えられるが、費用や新たに工事が必要になる。そこ
で、本実施例では、屋内配線を利用し、電圧レベルを変
化させて遮断信号の送受信を行う方法を採用した。すな
わち、電圧レベルを電気器具の使用上問題のない範囲で
変化させ、その変化パターンを信号として送受信する方
法である。
信する方法として、別途送信のための配線を設ける方法
も考えられるが、費用や新たに工事が必要になる。そこ
で、本実施例では、屋内配線を利用し、電圧レベルを変
化させて遮断信号の送受信を行う方法を採用した。すな
わち、電圧レベルを電気器具の使用上問題のない範囲で
変化させ、その変化パターンを信号として送受信する方
法である。
【0018】図4は電圧レベルの変化によって作り出す
信号パターンの一例を示したものであり、電圧レベル変
化幅の一例として100V〜90Vを採用した。現行の
電気器具では90V程度までの短時間の電圧降下はまっ
たく問題がないことが知られているからである。
信号パターンの一例を示したものであり、電圧レベル変
化幅の一例として100V〜90Vを採用した。現行の
電気器具では90V程度までの短時間の電圧降下はまっ
たく問題がないことが知られているからである。
【0019】図4において、アダプタ2の受信装置23
が受信した電圧レベルの変化に基づきCPU26(図3
参照)が100Vを1と認識し、90Vを0と認識する
と、図4に示した信号のパターンは(10110100
1)と認識される。そこで、CPU26においてその
(101101001)という信号の流れのうち、先頭
の6ビット(101101)をスタートビットとして、
この信号を認識した場合はそれに続く(001)の最後
のビットが0であれば遮断信号として認識するように設
定しておき、最後のビットが1であればデータは無視さ
れるようにすればよい。
が受信した電圧レベルの変化に基づきCPU26(図3
参照)が100Vを1と認識し、90Vを0と認識する
と、図4に示した信号のパターンは(10110100
1)と認識される。そこで、CPU26においてその
(101101001)という信号の流れのうち、先頭
の6ビット(101101)をスタートビットとして、
この信号を認識した場合はそれに続く(001)の最後
のビットが0であれば遮断信号として認識するように設
定しておき、最後のビットが1であればデータは無視さ
れるようにすればよい。
【0020】図5はブレーカ1に設けられた送信装置1
5の構成を示しており、図5を用いて上記した遮断信号
の発生について説明する。
5の構成を示しており、図5を用いて上記した遮断信号
の発生について説明する。
【0021】電源側から接続された配線は送信装置15
内で2回路A、Bに分岐され、回路AはCMOS15a
に接続され、回路BはCMOS15bに接続される。C
MOS15aとCMOS15bには、バッファIC15
dを介してCPU16からの制御信号に基づき5V程度
の電圧が加えられることにより、電流の回路Aまたは回
路Bへの流入の切り替えを行う。すなわち、電源から1
00Vの電圧が供給されているとすると、いまCMOS
15aに5Vの電圧が加えられて導通し回路Aに電流が
流れると、端子−には、100Vの電圧が取り出さ
れる。これに対して、CMOS15bに5Vの電圧が加
えられて導通し回路Bに電流が流れると、変圧器15c
により降圧されて端子−に90Vの電圧が取り出さ
れる。端子−に取り出された電圧は送電端子14
(図2参照)を経てアダプタ2に供給される。
内で2回路A、Bに分岐され、回路AはCMOS15a
に接続され、回路BはCMOS15bに接続される。C
MOS15aとCMOS15bには、バッファIC15
dを介してCPU16からの制御信号に基づき5V程度
の電圧が加えられることにより、電流の回路Aまたは回
路Bへの流入の切り替えを行う。すなわち、電源から1
00Vの電圧が供給されているとすると、いまCMOS
15aに5Vの電圧が加えられて導通し回路Aに電流が
流れると、端子−には、100Vの電圧が取り出さ
れる。これに対して、CMOS15bに5Vの電圧が加
えられて導通し回路Bに電流が流れると、変圧器15c
により降圧されて端子−に90Vの電圧が取り出さ
れる。端子−に取り出された電圧は送電端子14
(図2参照)を経てアダプタ2に供給される。
【0022】このようにCPU16により一定のタイミ
ングで回路Aと回路Bとを切り替えることにより周波数
を変えずに電圧レベルのみを変化させて遮断信号のパタ
ーンを作り出すことができる。この場合の信号の切り替
えのタイミングは100msecから200msec程度であ
り、クロック19はCPU16の作動タイミングの同期
をとるための機能を担っている。
ングで回路Aと回路Bとを切り替えることにより周波数
を変えずに電圧レベルのみを変化させて遮断信号のパタ
ーンを作り出すことができる。この場合の信号の切り替
えのタイミングは100msecから200msec程度であ
り、クロック19はCPU16の作動タイミングの同期
をとるための機能を担っている。
【0023】なお、屋内配線を利用し、電圧レベルを電
気器具の使用上問題のない範囲で変化させ、その変化パ
ターンを信号として送信する方法は、上記した方法また
は装置には限られない。
気器具の使用上問題のない範囲で変化させ、その変化パ
ターンを信号として送信する方法は、上記した方法また
は装置には限られない。
【0024】また、遮断信号の他の送信方法としては、
屋内配線に高調波信号を乗せて、波形解析演算機能を受
信側と送信側に備える方法や無線による方法が実施可能
である。
屋内配線に高調波信号を乗せて、波形解析演算機能を受
信側と送信側に備える方法や無線による方法が実施可能
である。
【0025】図6はアダプタ2における遮断信号の受信
方法について説明する図である。
方法について説明する図である。
【0026】アダプタ2に設けられた受信装置23では
AC用テスタに用いられる電圧判定用IC23aにより
一定のタイミング、例えば25msecの間隔で電圧値を測
定し、CPU26にそのデータが伝達される。CPU2
6では、そのデータに基づいて例えば電圧値が100V
であればフラグに1を立て、電圧値が90Vであればフ
ラグに0を立て、その結果を例えば32ビットに順に割
り当て、そのデータに基づいて100msecごとの電圧の
変化を演算する。さらにその演算結果をROM28に記
憶されている遮断信号を識別するための情報と比較し、
一致した場合は遮断信号と判断し、遮断器22(図3参
照)を作動させる。クロック30はCPU26の作動タ
イミングの同期をとるための機能を担っている。
AC用テスタに用いられる電圧判定用IC23aにより
一定のタイミング、例えば25msecの間隔で電圧値を測
定し、CPU26にそのデータが伝達される。CPU2
6では、そのデータに基づいて例えば電圧値が100V
であればフラグに1を立て、電圧値が90Vであればフ
ラグに0を立て、その結果を例えば32ビットに順に割
り当て、そのデータに基づいて100msecごとの電圧の
変化を演算する。さらにその演算結果をROM28に記
憶されている遮断信号を識別するための情報と比較し、
一致した場合は遮断信号と判断し、遮断器22(図3参
照)を作動させる。クロック30はCPU26の作動タ
イミングの同期をとるための機能を担っている。
【0027】なお、電圧レベルの変化パターンを信号と
して受信する方法は上記した方法または装置に限られな
い。
して受信する方法は上記した方法または装置に限られな
い。
【0028】つぎに図7を用いて本発明による給電遮断
システムの作動を説明する。
システムの作動を説明する。
【0029】ブレーカ1の電流容量検出器13は屋内配
線に流れる電流値を常に検出しており、検出データはC
PU16に伝達される(F−1)。CPU16はROM
18に記憶された契約電流容量と電流容量検出器13で
検出した現在の電流値とを比較し(F−2)、現在の電
流値が契約電流容量に相当する電流値を超過した場合
は、送信装置15よりアダプタ2に遮断信号を送信する
(F−3)。遮断信号が送信されるとアダプタ2の受信
装置23はこの遮断信号を受信し、CPU26にこの情
報が伝達される。CPU26はこの信号をROM28に
記憶されている遮断信号を識別するための情報と比較対
照し、遮断信号であると判断した場合はコントローラ2
7を介して遮断器22を作動させる。アダプタ2を取り
付けた電気器具が使用中であれば、アダプタ2の遮断器
22の作動により総使用電流値は減少する。そこでCP
U16は再び電流容量検出器13で検出される電流値が
契約電流容量に相当する電流値を超過していないかどう
か判断する(F−5)。超過していなければ現状のまま
給電を続行し、電流容量検出器13は電流値の監視を続
行する。
線に流れる電流値を常に検出しており、検出データはC
PU16に伝達される(F−1)。CPU16はROM
18に記憶された契約電流容量と電流容量検出器13で
検出した現在の電流値とを比較し(F−2)、現在の電
流値が契約電流容量に相当する電流値を超過した場合
は、送信装置15よりアダプタ2に遮断信号を送信する
(F−3)。遮断信号が送信されるとアダプタ2の受信
装置23はこの遮断信号を受信し、CPU26にこの情
報が伝達される。CPU26はこの信号をROM28に
記憶されている遮断信号を識別するための情報と比較対
照し、遮断信号であると判断した場合はコントローラ2
7を介して遮断器22を作動させる。アダプタ2を取り
付けた電気器具が使用中であれば、アダプタ2の遮断器
22の作動により総使用電流値は減少する。そこでCP
U16は再び電流容量検出器13で検出される電流値が
契約電流容量に相当する電流値を超過していないかどう
か判断する(F−5)。超過していなければ現状のまま
給電を続行し、電流容量検出器13は電流値の監視を続
行する。
【0030】一方、アダプタ2の遮断器22が作動して
もなお電流値が契約電流容量に相当する電流値を超過し
ている場合はCPU16はコントローラ17を介して遮
断器12を作動させてすべての系統の給電を遮断する
(F−6)。
もなお電流値が契約電流容量に相当する電流値を超過し
ている場合はCPU16はコントローラ17を介して遮
断器12を作動させてすべての系統の給電を遮断する
(F−6)。
【0031】なお、一回遮断信号をアダプタ2に送信し
た後、再び電流値が超過した場合に(F−2)、遮断信
号を送信しても(F−3)すでにアダプタ2では遮断器
22が作動していると、無駄な動作を行うとも考えられ
るが、ブレーカ1側ではアダプタ2で復帰を行っている
か否かの判断ができないので、復帰が行われている可能
性を考慮して本発明では電流値が超過した場合は必ず遮
断信号を送信することとしている。
た後、再び電流値が超過した場合に(F−2)、遮断信
号を送信しても(F−3)すでにアダプタ2では遮断器
22が作動していると、無駄な動作を行うとも考えられ
るが、ブレーカ1側ではアダプタ2で復帰を行っている
か否かの判断ができないので、復帰が行われている可能
性を考慮して本発明では電流値が超過した場合は必ず遮
断信号を送信することとしている。
【0032】アダプタ2で給電が遮断されると需用家は
アダプタ2の復帰を行わなければならない。そのため
に、遮断器22には復帰スイッチ29が設けられてい
る。需用家はアダプタ2での遮断が行われると、アダプ
タの復帰スイッチを入れて、アダプタが給電可能な状態
に復帰させる。この場合、遮断されたアダプタが需要家
に判別できるようにLEDなどで知らせる手段を設けて
もよい。
アダプタ2の復帰を行わなければならない。そのため
に、遮断器22には復帰スイッチ29が設けられてい
る。需用家はアダプタ2での遮断が行われると、アダプ
タの復帰スイッチを入れて、アダプタが給電可能な状態
に復帰させる。この場合、遮断されたアダプタが需要家
に判別できるようにLEDなどで知らせる手段を設けて
もよい。
【0033】なお、アダプタを取り付けた電気器具の数
が多いと、各アダプタの設置場所を巡回して復帰するの
は面倒である。そこで、ブレーカ1に復帰スイッチを設
け、ブレーカ1の復帰スイッチを入れることによって、
ブレーカ1の送信装置15からアダプタ復帰信号が送信
され、アダプタ復帰信号を受信したアダプタ2はCPU
26を介して遮断器22を復帰させるようにしてもよ
い。
が多いと、各アダプタの設置場所を巡回して復帰するの
は面倒である。そこで、ブレーカ1に復帰スイッチを設
け、ブレーカ1の復帰スイッチを入れることによって、
ブレーカ1の送信装置15からアダプタ復帰信号が送信
され、アダプタ復帰信号を受信したアダプタ2はCPU
26を介して遮断器22を復帰させるようにしてもよ
い。
【0034】以上、本実施例では、アダプタ2は電気器
具のコンセントに取り付ける独立した装置として説明し
たが、電気器具自身にこのアダプタの機能を内蔵させて
もよい。
具のコンセントに取り付ける独立した装置として説明し
たが、電気器具自身にこのアダプタの機能を内蔵させて
もよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
総使用電力量が契約電流容量を越えた時にあらかじめ選
択しておいた電気器具への給電を遮断することができる
ので、一時的な使用電力量の増加に備えて契約電流容量
を大きくせずに、電力を効率的に使用することができ、
電気料金も安くてすむ。
総使用電力量が契約電流容量を越えた時にあらかじめ選
択しておいた電気器具への給電を遮断することができる
ので、一時的な使用電力量の増加に備えて契約電流容量
を大きくせずに、電力を効率的に使用することができ、
電気料金も安くてすむ。
【0036】また、常時通電したい電気器具への給電が
突然遮断されることによる電気器具への負担をあらかじ
め防止できる。
突然遮断されることによる電気器具への負担をあらかじ
め防止できる。
【0037】さらに、給電を遮断するための信号の送受
信を屋内配線を利用することによって行うので、本シス
テムを導入するために別途配線を設ける必要がなく、簡
単に装置を取りつけることが可能で、高額な費用もかか
らない。
信を屋内配線を利用することによって行うので、本シス
テムを導入するために別途配線を設ける必要がなく、簡
単に装置を取りつけることが可能で、高額な費用もかか
らない。
【図1】本発明による給電遮断システム全体を図式的に
示す図である。
示す図である。
【図2】本発明による給電遮断システムを構成するブレ
ーカの構成の一例を示す図である。
ーカの構成の一例を示す図である。
【図3】本発明による給電遮断システムを構成するアタ
プタの構成の一例を示す図である。
プタの構成の一例を示す図である。
【図4】電圧の変化によって作り出す信号パターンの一
例を示す図である。
例を示す図である。
【図5】本発明による給電遮断システムを構成する送信
装置の構成の一例を示す図である。
装置の構成の一例を示す図である。
【図6】本発明による給電遮断システムを構成する受信
装置の構成の一例を示す図である。
装置の構成の一例を示す図である。
【図7】本発明による給電遮断システムの作動を説明す
るフローチャートである。
るフローチャートである。
1 ブレーカ 2 アダプタ 3 コンセント 4 屋内配線 5 引込線 6 電気器具 12、22 遮断機 13 電流容量検出器 15 送信装置 16、26 CPU 17、27 コントローラ 18、28 ROM 19、30 クロック 23 受信装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増子 徳茂 埼玉県所沢市向陽町2174 C−608 (72)発明者 小牧 充典 東京都江東区猿江2−4−17−705 (72)発明者 中山 香奈子 千葉県松戸市小金原7−39−10
Claims (3)
- 【請求項1】 給電回路を遮断する第1の遮断器と、給
電回路の電流値を検出する電流容量検出器と、遮断信号
を出力する送信装置と、契約電流容量と前記遮断信号を
出力するための情報を記憶している第1の記憶手段と、
前記電流容量検出器により検出された電流値と前記第1
の記憶手段に記憶された前記契約電流容量および前記遮
断信号を出力するための情報とに基づいて前記送信装置
および前記第1の遮断器の動作を制御する第1の制御手
段とを有するブレーカと、 電気負荷への給電を遮断する第2の遮断器と、前記ブレ
ーカからの信号を受信する受信装置と、前記遮断信号を
識別するための情報を記憶している第2の記憶手段と、
前記受信装置で受信した信号が遮断信号であると識別し
たときに前記第2の遮断器の動作を制御する第2の制御
手段とを有するアダプタとから構成され、 前記アダプタの受信装置が前記ブレーカの前記送信装置
から送信される遮断信号を受信したとき前記第2の遮断
器が作動しその結果前記給電回路の電流値が契約電流容
量以下にならないときは前記第1の遮断器が作動するよ
うにしたことを特徴とする給電遮断システム。 - 【請求項2】 前記遮断信号が、給電電圧レベルを一定
の間隔で変化させた信号から成り、屋内配線を介して送
信されることを特徴とする請求項1に記載の給電遮断シ
ステム。 - 【請求項3】 契約電流容量から定まる電流値を越えた
とき給電回路を遮断するブレーカと、該ブレーカからの
遮断信号により電気負荷への給電を遮断するアダプタと
が屋内配線を介して接続される給電遮断システムにおい
て、給電電圧レベルを一定の間隔で変化させることによ
り前記遮断信号を屋内配線を介して送信する前記ブレー
カから前記アダプタへの信号の送信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5330686A JPH07193969A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 給電遮断システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5330686A JPH07193969A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 給電遮断システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07193969A true JPH07193969A (ja) | 1995-07-28 |
Family
ID=18235447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5330686A Pending JPH07193969A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 給電遮断システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07193969A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011109792A (ja) * | 2009-11-17 | 2011-06-02 | Panasonic Corp | 電力制御システム |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56159935A (en) * | 1980-05-13 | 1981-12-09 | Tokyo Shibaura Electric Co | Domestic power control device |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP5330686A patent/JPH07193969A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56159935A (en) * | 1980-05-13 | 1981-12-09 | Tokyo Shibaura Electric Co | Domestic power control device |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011109792A (ja) * | 2009-11-17 | 2011-06-02 | Panasonic Corp | 電力制御システム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19981215 |