JPH07193900A - 立体音場形成用頭部位置検出装置 - Google Patents

立体音場形成用頭部位置検出装置

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JPH07193900A
JPH07193900A JP5347313A JP34731393A JPH07193900A JP H07193900 A JPH07193900 A JP H07193900A JP 5347313 A JP5347313 A JP 5347313A JP 34731393 A JP34731393 A JP 34731393A JP H07193900 A JPH07193900 A JP H07193900A
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head
driver
seat
angle
mirror
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JP5347313A
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Inventor
Seiichi Suzuki
誠一 鈴木
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Equos Research Co Ltd
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Equos Research Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車内部において立体音場を形成するため
に、運転者の頭部の位置をより正確に検出することがで
きるようにする。 【構成】 頭部位置検出装置は、シート位置検出センサ
21によって運転席のシート12の位置を検出し、背も
たれ角度検出センサ22によって運転席の背もたれ13
の角度を検出し、ヘッドレスト高さ位置検出センサ23
によって運転席のヘッドレスト14の高さを検出し、こ
れらの各検出データに基づいて運転者の頭部の位置を求
める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、立体音場形成用頭部位
置検出装置に係り、例えば、自動車内において音声によ
る誘導案内を行うための立体音場を形成するために、運
転者の頭部の位置を検出する立体音場形成用頭部位置検
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地理に不案内な運転者に対して目
的地まで経路誘導を行うナビゲーション装置の開発が盛
んに行われている。このナビゲーション装置では、目的
地や出発地を入力すると、この両地点間の自動車の走行
経路を探索し、この走行経路や車両の現在位置、進行方
向を示す矢印等を道路地図と共にディスプレイに表示し
ながら経路誘導を行うようになっている。また、運転中
は、運転者がディスプレイを見ることが難しいため、音
声によって誘導案内を行うナビゲーション装置もある。
【0003】ところで、音声による誘導案内の効果を高
めるため、案内の内容に応じて音声を発する音源の位置
を変えることが考えられる。例えば、「次の交差点を左
折して下さい。」という案内を音声にて行う場合、その
音声が疑似的に交差点の位置から発せられるようにすれ
ば、案内内容を把握することに役立つと考えられる。こ
のような案内を実現するためには、立体音場を形成する
技術を利用する必要がある。通常、立体音場を形成し、
出力する音声の音像を立体的に定位させるには、2チャ
ンネルで行う場合は左右のスピーカから音声を出力する
際に、反射音やエコー、リバーブ音、位相差をつける等
の音響的な処理を行うことで、聴位置(固定場所)に対
して、あたかも空間の所定の位置に音源があるかのよう
にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
立体音場を形成する場合、聴位置すなわち運転者の頭部
(厳密には耳)の位置が明確になっていないと、立体音
場形成の効果が薄れたり、無くなってしまうとういう問
題が発生する。なお、特開平3−35700号公報に
は、運転者に対して臨場感を与えるように車両用オーデ
ィオ装置から音を発生させるために、シートの位置とリ
クライニング角度から頭部の位置を検出する技術が示さ
れている。しかしながら、臨場感を得るためには頭部の
位置はそれほど厳密に検出しなくても良いが、立体音場
を形成する場合には、より正確に頭部の位置を検出する
必要があり、上記公報に示される技術では不十分であ
る。
【0005】そこで本発明の目的は、自動車内部におい
て立体音場を形成するために、運転者の頭部の位置をよ
り正確に検出することができるようにした立体音場形成
用頭部位置検出装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、自動車の運転席のシートの位置を検出するシート位
置検出手段と、運転席の背もたれの角度を検出する背も
たれ角度検出手段と、運転席のヘッドレストの高さを検
出するヘッドレスト高さ検出手段と、シート位置検出手
段、背もたれ角度検出手段およびヘッドレスト高さ検出
手段の各検出データに基づいて、運転者の頭部の位置を
求める頭部位置検出手段とを、立体音場形成用頭部位置
検出装置に具備させて、前記目的を達成する。請求項2
記載の発明では、自動車の運転席のシートの位置を検出
するシート位置検出手段と、運転者によって角度が調整
される自動車内のミラーの角度を検出するミラー角度検
出手段と、シート位置検出手段およびミラー角度検出手
段の各検出データに基づいて、運転者の頭部の位置を求
める頭部位置検出手段とを、立体音場形成用頭部位置検
出装置に具備させて、前記目的を達成する。請求項3記
載の発明では、請求項2記載の立体音場形成用頭部位置
検出装置において、更に、自動車のリアウインドウに配
置された第1の基準点マークと、運転者がミラーの角度
を調整する際に前記第1の基準点マーク位置と一致させ
るための、前記ミラーに配置された第2の基準点マーク
とを具備さて、前記目的を達成する。
【0007】
【作用】請求項1記載の立体音場形成用頭部位置検出装
置では、シート位置検出手段によって自動車の運転席の
シートの位置が検出され、背もたれ角度検出手段によっ
て運転席の背もたれの角度が検出され、ヘッドレスト高
さ検出手段によって運転席のヘッドレストの高さが検出
され、これらの各検出データに基づいて、頭部位置検出
手段によって運転者の頭部の位置が求められる。請求項
2記載の立体音場形成用頭部位置検出装置では、シート
位置検出手段によって自動車の運転席のシートの位置が
検出され、ミラー角度検出手段によってミラーの角度が
検出され、これらの各検出データに基づいて、頭部位置
検出手段によって運転者の頭部の位置が求められる。請
求項3記載の立体音場形成用頭部位置検出装置では、運
転者が、ミラーに設けられた第2の基準点マークをリア
ウインドウに設けられた第1の基準点マークに合わせる
ことで、ミラーが所定の角度に合わせられる。これによ
り、ミラーの角度は、運転者の目の位置を正確に反映し
たものとなる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の立体音場形
成用頭部位置検出装置の実施例を詳細に説明する。図1
に示すように、自動車内での聴者すなわち運転者10
は、通常、運転席に座り、その頭部11の左右方向の位
置は、シート12の左右方向の中心線上に位置している
と仮定することができる。従って、頭部11の高さ方向
の位置と前後方向の位置が分かれば、頭部11の3次元
の位置が決定する。個人によって座高が異なるため、頭
部11の高さ方向の位置のデータは得にくいが、自動車
の運転席には、角度調整可能な背もたれ13と高さを調
整可能なヘッドレスト14が存在するので、シート12
の前後方向の位置および高さ方向の位置と、背もたれ1
3の角度とヘッドレスト14の高さから、頭部11の高
さ方向の位置と前後方向の位置を求めることができる。
【0009】そこで、本実施例の頭部位置検出装置で
は、運転席のシート12の前後方向の位置および高さ方
向の位置を検出するシート位置検出センサ21と、運転
席の背もたれ13の角度を検出する背もたれ角度検出セ
ンサ22と、運転席のヘッドレスト14の高さを検出す
るヘッドレスト高さ位置検出センサ23とを設け、これ
らのセンサの各検出データに基づいて運転者の頭部の位
置を求めるようにしている。
【0010】図3は本実施例の頭部位置検出装置の構成
をブロックで表したものである。この図3に示すよう
に、頭部位置検出装置は、前述のシート位置検出センサ
21と、背もたれ角度検出センサ22と、ヘッドレスト
高さ位置検出センサ23と、これらのセンサの各検出デ
ータに基づいて運転者の頭部の位置を求める頭部位置検
出手段としての頭部位置検出処理部24とを備えてい
る。頭部位置検出処理部24は、例えばCPU(中央処
理装置)、各種のプログラムやデータが格納されたRO
M(リード・オンリ・メモリ)、ワーキングエリアとし
て使用されるRAM(ランダム・アクセス・メモリ)等
を備えたマイクロコンピュータによって実現される。
【0011】次に本実施例の頭部位置検出装置の動作に
ついて説明する。図2に示すように、シート12の最前
かつ最低位置を原点として、前後方向にx座標(後側を
正とする。)をとり、上下方向にy座標(上側を正とす
る。)をとると、座面31の前後方向および上下方向の
位置に関しては、シート位置検出センサ21の検出デー
タがそのままx座標およびy座標に反映される。問題と
なるのは、背面32(背もたれ13)の角度変化による
頭部11の位置の変化である。通常、背もたれ13の上
部に接続されているヘッドレスト14(頭面33)は、
背面32に対してその延長方向に移動するだけであると
考えられるため、本実施例では、背面+頭面の長さの物
体が背もたれ角度θで角度変化すると考える。また、運
転者の頭部11は、例えば頭面33(ヘッドレスト1
4)の中央の前方約20cmに位置していると仮定す
る。
【0012】図4に示すように、背面32の最下点を
O、頭面33の中央の点をPとし、点Oから水平に引い
た線と点Pから垂直に引いた線の交点をMとすると、以
下の数式1が成立する。
【0013】
【数1】OM=OPcosθ MP=OPsinθ
【0014】ここで、OPは、既知の背面32の長さと
ヘッドレスト高さ位置検出センサ23の検出データから
求まり、背もたれ角度θは、背もたれ角度検出センサ2
2の検出データから求まる。また、点Oの位置は、シー
ト位置検出センサ21の検出データから求まる。点Oの
x座標をx0 、y座標をy0 とすると、頭部11のx座
標、y座標は、以下の数式2によって求まる。
【0015】
【数2】x=x0 +OM−20(cm)=x0 +OPc
osθ−20(cm) y=y0 +MP=y0 +OPsinθ
【0016】頭部位置検出処理部24は、この数式2の
演算を行うことで頭部11の位置(x座標およびy座
標)を求める。なお、頭部11の左右方向の位置は、シ
ート12の左右方向の中心線上に位置していると仮定し
て、一定値とする。また、運転者10の耳の位置は、求
められた頭部11の位置から左右方向に所定距離だけ離
れた位置として求まる。
【0017】以上説明したように本実施例によれば、運
転者の頭部の位置を正確に検出することができ、自動車
内部における立体音場の形成の効果を高めることができ
る。なお、上記実施例では、演算によって頭部11の位
置を求めているが、シートの位置、背もたれ角度、ヘッ
ドレストの高さの範囲は決まっているため、各センサ2
1〜23の検出データと頭部11の位置との関係をテー
ブルとして持ち、このテーブルを用いて頭部11の位置
を求めるようにしても良い。
【0018】次に、第2の実施例について、図5ないし
図9を参照して説明する。この第2の実施例では、運転
席のシートの位置と、運転者によって角度が調整される
ルームミラーの角度とに基づいて、運転者の頭部の位置
を求めるようにしている。図5は運転者を横から見た様
子を示し、図6は運転者を上から見た様子を示したもの
である。これらの図5、6に示すように、自動車内のル
ームミラー40は、運転者10によって所定の角度に調
整されるので、ルームミラー40の角度は、運転者の目
の位置の情報を含むことになる。通常、運転者10はル
ームミラー40の視野の略中央にリアウインドウが来る
ようにルームミラー40の角度を調整すると考えられ
る。
【0019】ここで、ルームミラー40とリアウインド
ウの上端部とが略同じ高さにあるとし、ルームミラー4
0の位置をO、図5に示すように横から見たときの運転
者10の頭部中央の位置をP1 、図6に示すように上か
ら見たときの運転者10の頭部中央の位置をP2 とす
る。また、ルームミラー40とリアウインドウの左右方
向の中央の上端部とを結ぶ線Lと、この線上に点P1
2 から垂直に降ろした線との交点をM1 とする。ま
た、OP1 とOM1 との成す角度をθ1 、OP2 とOM
1 との成す角度をθ2とする。すると、図5および図6
から理解されるように、次の数式3が成立する。
【0020】
【数3】M1 1 =OM1 tanθ11 2 =OM1 tanθ2
【0021】ルームミラー40の位置Oは既知であるか
ら、上式より、OM1 とθ1 、θ2が分かれば、ルーム
ミラー40の位置Oを基準にして頭部11の位置が求ま
る。OM1 は、第1実施例と同様のシート位置検出セン
サの検出データより求めることができる。また、θ1
θ2 は、ルームミラー40の角度を検出するセンサによ
って求めることができる。
【0022】なお、通常、運転者10はルームミラー4
0の視野の略中央にリアウインドウが来るようにルーム
ミラー40の角度を調整すると考えられるが、多少の個
人差も考えられる。そこで、頭部の位置検出の精度を上
げるため、本実施例では、図7に示すように、リアウイ
ンドウ39に第1の基準点マーク41が配設されてい
る。また、ルームミラー40に、運転者10がルームミ
ラー40を所定の角度に合わせる際に第1の基準点マー
ク41に合わせるための第2の基準点マーク42が配設
されている。なお、これら第1の基準点マーク41と第
2の基準点マーク42は、2次元的な位置を特定できれ
ば良いので、図7に示すような星印に限らず、×印や+
印等の各種マークを使用することができる。運転者が、
ルームミラー40に設けられた第2の基準点マーク42
をリアウインドウ39に設けられた第1の基準点マーク
41に合わせることで、ルームミラー40が所定の角度
に合わせられ、図5および図6に示す直線Lが正確に決
定される。
【0023】また、右ハンドル車の場合、運転者は通常
左手でルームミラー40を合わせると考えられるので、
本実施例では、図7に示すように、ルームミラー40の
左側の上下部(左ハンドル車の場合は右手で合わせるの
で右側の上下部)に感圧スイッチ43が配設されてい
る。この感圧スイッチ43が押されて離されると、ルー
ムミラー40の位置合わせが完了したと考えられるの
で、感圧スイッチ43が離れた後に頭部位置検出の演算
処理を行うようにしている。
【0024】なお、個人差により、通常時におけるルー
ムミラー40の角度の調整が、第2の基準点マーク42
を第1の基準点マーク41に合わせるような調整と異な
る場合もあるため、感圧スイッチ43の代わりに、頭部
位置検出を行う際に押すスイッチを別個に設けても良
い。また、第1の基準点マーク41や第2の基準点マー
ク42は、通常時には目障りになることが考えられるの
で、感圧スイッチ43が押されているときにのみ、LE
D(発光ダイオード)等により発光表示させるようにし
ても良い。
【0025】図8は第2の実施例における頭部位置検出
装置の構成をブロックで表したものである。この図8に
示すように、頭部位置検出装置は、シート位置検出セン
サ51と、ルームミラー40の角度を検出するミラー角
度検出センサ52と、感圧スイッチ43と、第1の基準
点マーク41および第2の基準点マーク42を発光表示
する基準点マーク表示部53と、これらに接続された頭
部位置検出処理部54とを備えている。頭部位置検出処
理部54は、第1実施例と同様に、例えばマイクロコン
ピュータによって実現され、感圧スイッチ43が押され
ているときにのみ基準点マーク41、42が表示される
ように基準点マーク表示部53を制御する。また、共
に、感圧スイッチ43が押されて離された後に、シート
位置検出センサ51およびミラー角度検出センサ52の
各検出データに基づいて、頭部11の位置検出の演算処
理を行うようになっている。
【0026】本実施例におけるシート位置検出センサ5
1は、図5および図6におけるOM1 を求めるものであ
り、前後方向の位置を検出する。また、ミラー角度検出
センサ52は図5におけるθ1 および図6におけるθ2
を検出する。頭部位置検出処理部54は、OM1 、θ1
およびθ2 からM1 1 およびM12 を演算する。ル
ームミラー40の位置を基準としたとき、M1 1 は頭
部11の高さ方向の位置を表し、M1 2 は左右方向の
位置を表す。また、頭部11の前後方向の位置はOM1
として表される。
【0027】次に第2の実施例による動作について説明
する。図9は、頭部位置検出処理部54の動作を表した
ものである。頭部位置検出処理を行わせる場合、運転者
は、ルームミラー40に設けられた第2の基準点マーク
42をリアウインドウ39に設けられた第1の基準点マ
ーク41に合わせるように、ルームミラー40の角度を
調整する。この動作の際に感圧スイッチ43が押され、
ルームミラー40の角度調整後、感圧スイッチ43が離
されると、図9に示す頭部位置検出処理が起動される。
この処理では、まず、ミラー角度検出センサ52より角
度データθ1 およびθ2 を取得し(ステップ101)、
シート位置検出センサ51より位置データOM1 を取得
する(ステップ102)。
【0028】次に、頭部位置検出処理部54は、角度デ
ータθ1 、θ2 と位置データOM1から頭部位置を演算
し(ステップ103)、求めた頭部位置が所定の範囲内
にあるか否かを判断する(ステップ104)。所定の範
囲内にある場合(ステップ104;Y)には頭部位置デ
ータをRAMの所定箇所に格納し(ステップ105)、
処理を終了する。頭部位置が所定の範囲内にない場合
(ステップ104;N)は、エラー処理および警告処理
を行って(ステップ106)、処理を終了する。
【0029】以上説明したように本実施例によれば、第
1実施例と同様に、運転者の頭部の位置を正確に検出す
ることができ、自動車内部における立体音場の形成の効
果を高めることができる。
【0030】なお、上記実施例では、演算によって頭部
11の位置を求めているが、各センサ51、52の検出
データと頭部11の位置との関係をテーブルとして持
ち、このテーブルを用いて頭部11の位置を求めるよう
にしても良い。また、ルームミラー40の代わりに、サ
ンバイザに設けられたバニティミラーを用いてもよい。
【0031】ここで、以上の各実施例によって求めた頭
部位置に基づいて、立体音場を形成する方法について図
10を参照して説明する。図10において、符号61は
聴者の右耳、62は左耳を示し、また、SR は右側のス
ピーカ、SL は左側のスピーカ、Sは疑似的な音源を示
す。また、GR は音源Sから右耳に至る伝達関数、GL
は音源Sから左耳に至る伝達関数、GRLは右側のスピー
カから左耳に至る伝達関数、GRRは右側のスピーカから
右耳に至る伝達関数、GLRは左側のスピーカから右耳に
至る伝達関数、GLLは左側のスピーカから左耳に至る伝
達関数である。ここで、スピーカSR 、SL よりだされ
る音は次の数式4で表される。
【0032】
【数4】SR =(OGR LL−OGL LR)/(GLL
RR−GLRRL) SL =(OGL RR−OGR RL)/(GLLRR−GLR
RL
【0033】ここで、各伝達関数は、スピーカ、聴者の
頭部および音源Sの位置関係に依存しており、この位置
関係が異なると、異なった伝達関数を用いる必要があ
る。そこで、本実施例の頭部位置検出装置によって頭部
の位置を正確に検出し、頭部の位置に応じて伝達関数を
決定することで、立体音場の効果を高めることができ
る。
【0034】なお、本発明は、音声によって誘導案内を
行う目的で立体音場を形成する場合に限らず、音楽を聴
く目的で立体音場を形成する場合における頭部位置の検
出にも利用することができる。また、駐車中に車内でゲ
ームを行う場合の効果音として立体音場を形成るする場
合にも利用することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、運
転者の頭部の位置をより正確に検出することができ、自
動車内部における立体音場の形成の効果を高めることが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の頭部位置検出装置の概要
を説明するための説明図である。
【図2】同上、頭部位置検出装置の概要を説明するため
の説明図である。
【図3】同上、頭部位置検出装置の構成を示すブロック
図である。
【図4】同上、頭部位置検出装置における頭部位置の検
出方法を説明するための説明図である。
【図5】本発明の第2実施例の頭部位置検出装置の概要
を説明するための説明図である。
【図6】同上、頭部位置検出装置の概要を説明するため
の説明図である。
【図7】同上、頭部位置検出装置の概要を説明するため
の説明図である。
【図8】同上、頭部位置検出装置の構成を示すブロック
図である。
【図9】同上、頭部位置検出装置における頭部位置処理
を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第1および第2の実施例に基づいて
立体音場を形成する方法の一例を説明するための説明図
である。
【符号の説明】
10 運転者 11 頭部 12 シート 13 背もたれ 14 ヘッドレスト 21 シート位置検出センサ 22 背もたれ角度検出センサ 23 ヘッドレスト高さ位置検出センサ 24 頭部位置検出処理部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の運転席のシートの位置を検出す
    るシート位置検出手段と、 運転席の背もたれの角度を検出する背もたれ角度検出手
    段と、 運転席のヘッドレストの高さを検出するヘッドレスト高
    さ検出手段と、 前記シート位置検出手段、背もたれ角度検出手段および
    ヘッドレスト高さ検出手段の各検出データに基づいて、
    運転者の頭部の位置を求める頭部位置検出手段とを具備
    することを特徴とする立体音場形成用頭部位置検出装
    置。
  2. 【請求項2】 自動車の運転席のシートの位置を検出す
    るシート位置検出手段と、 運転者によって角度が調整される自動車内のミラーの角
    度を検出するミラー角度検出手段と、 前記シート位置検出手段およびミラー角度検出手段の各
    検出データに基づいて、運転者の頭部の位置を求める頭
    部位置検出手段とを具備することを特徴とする立体音場
    形成用頭部位置検出装置。
  3. 【請求項3】 自動車のリアウインドウに配置された第
    1の基準点マークと、 運転者がミラーの角度を調整する際に前記第1の基準点
    マーク位置と一致させるための、前記ミラーに配置され
    た第2の基準点マークとを具備することを特徴とする請
    求項2記載の立体音場形成用頭部位置検出装置。
JP5347313A 1993-12-24 1993-12-24 立体音場形成用頭部位置検出装置 Pending JPH07193900A (ja)

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