JPH07193625A - 電子交換システム及びそれを用いた通信システム - Google Patents

電子交換システム及びそれを用いた通信システム

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JPH07193625A
JPH07193625A JP33069793A JP33069793A JPH07193625A JP H07193625 A JPH07193625 A JP H07193625A JP 33069793 A JP33069793 A JP 33069793A JP 33069793 A JP33069793 A JP 33069793A JP H07193625 A JPH07193625 A JP H07193625A
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JP
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unit
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blocks
control
spare
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JP33069793A
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Inventor
Keiichiro Nakagami
恵一郎 中上
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 障害による通信停止時間を短縮し、かつ障害
の影響が及ぶ範囲を小さくする。 【構成】 複数の第1の単位電子交換ブロック41−1
〜41−Dと複数の第2の単位電子交換ブロック40−
1〜40−Cとの2段構成とし、段間では、ある単位電
子交換ブロックが他の段の全ての単位電子交換ブロック
に接続させている。また、第1の単位電子交換ブロック
の予備として機能する1又は2以上の第1の予備単位電
子交換ブロック41−STB及び又は第2の単位電子交
換ブロックの予備として機能する1又は2以上の第2の
予備単位電子交換ブロックを設けている。そして、監視
装置90が障害発生時に第1の切替部91及び又は第2
の切替部を駆動して適宜予備のものと切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子交換システム及びそ
れを用いた通信システムに関するものであり、例えば、
空港管制用や航空路管制用の通信システムやその内部の
電子交換システムに適用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】空港及びその管制空域における航空機の
安全かつ円滑な運行のために、管制塔及び空港レーダ管
制所においては、空港用管制卓を用いて通話路を設定し
て、管制官とパイロットと、管制官と関係管制施設の人
間との間の管制通信、連絡調整通信等を行なう。このよ
うな通信システムに設けられている従来の音声交換シス
テムとしては、交換数が少ないこと等から、アンプ回路
やリレー回路によるアナログ交換システムが適用されて
いた。
【0003】しかしながら、運用要求に対する柔軟性や
保守性の向上が計られることから、最近では、デジタル
交換システム(電子交換システム)を、空港管制用交換
システムに適用することが、検討、研究されている。
【0004】電子交換システムは、一般には、図示は省
略するが、時分割通話路スイッチと、その入出力端子に
接続するように設けられた複数の回線トランクと、その
回線トランクと制御情報を授受しながら時分割通話路ス
イッチに通話経路を設定させる中央処理モジュールとか
ら構成されている。
【0005】ところで、空港管制用通信システムでは、
航空交通の安全性を高めるために、システム障害によっ
て通信ができない時間が短く、障害の影響が及ぶ範囲が
小さくなるように構成することが望まれる。上述した従
来の電子交換システムの構成に対して、このような要求
に応えようとすると、公衆網通信システムで採用されて
いるような中央処理モジュールだけを2重化したり、電
子交換システム全体を2重化したりするような冗長構成
を採用することが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、中央処
理モジュールだけを2重化する方法では、時分割通話路
スイッチの障害には対応できない。従って、この点から
は、電子交換システム全体を2重化する方法が好まし
い。しかし、この方法の場合、障害が発生した電子交換
システムから新たに運用状態になる電子交換システムに
制御情報を引き渡したり、又は、また、新たに運用状態
になる電子交換システムに対して改めて空港用管制卓等
から制御情報を与えてシステムを立ち上げる必要があ
る。このような立ち上げ時間のために、通信ができない
時間をある程度以上に小さくすることはできない。しか
も、このときは全ての通信相手と通信することはできな
い。
【0007】電子交換システム全体を2重化する方法で
は通信ができない時間は数分程度であり、航空交通の安
全上問題はないが、航空交通の安全性をより一段高める
ためには、当然により一段の時間の短縮化が求められ
る。
【0008】以上では、空港管制用通信システム(にお
ける電子交換システム)について、課題を説明したが、
通信停止時間を短縮すること、障害の影響が及ぶ範囲を
小さくすることを求めている通信システムは、種々存在
する。
【0009】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
のであり、障害による通信停止時間を短縮でき、障害の
影響が及ぶ範囲を小さくできる電子交換システム及びそ
れを用いた通信システムを提供しようとするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、第1の本発明においては、複数の第1の交換対象回
線と、複数の第2の交換対象回線との交換接続を行なう
電子交換システムを、以下のように構成した。
【0011】すなわち、2個の入出力部間において、内
蔵する交換経路情報に従って交換処理を行なう複数の第
1の単位電子交換ブロックと、2個の入出力部間におい
て、内蔵する交換経路情報に従って交換処理を行なう複
数の第2の単位電子交換ブロックとを備え、各第1の単
位電子交換ブロックは、一方の入出力部において、異な
る第1の交換対象回線を複数収容すると共に、他方の入
出力部において、全ての第2の単位電子交換ブロックと
接続し、各第2の単位電子交換ブロックは、一方の入出
力部において、全ての第1の単位電子交換ブロックと接
続すると共に、他方の入出力部において、異なる第2の
交換対象回線を複数収容しているような構成を基本構成
とする。そして、複数の第1の単位電子交換ブロックの
予備として機能する1又は2以上の第1の予備単位電子
交換ブロックを設け、いずれかの第1の単位電子交換ブ
ロックに障害が発生したときに、第1の予備単位電子交
換ブロックに切り替えられるように、第1の切替部と監
視装置を設けている。
【0012】ここで、複数の第2の単位電子交換ブロッ
クの予備として機能する1又は2以上の第2の予備単位
電子交換ブロックをも設け、いずれかの第2の単位電子
交換ブロックに障害が発生したときに、第2の予備単位
電子交換ブロックに切り替えられるように第2の切替部
を設け、監視装置が適宜切替えを起動するようにするこ
とは好ましい。
【0013】また、第1の本発明は、各第1の単位電子
交換ブロック又は各第1の予備単位電子交換ブロック
が、他方の入出力部において、他の全ての第1の単位電
子交換ブロック及び他の全ての第1の予備単位電子交換
ブロックと接続しているものや、各第2の単位電子交換
ブロック又は各第2の予備単位電子交換ブロックが、一
方の入出力部において、他の全ての第2の単位電子交換
ブロック及び又は他の全ての第2の予備単位電子交換ブ
ロックと接続しているものにも適用できる。
【0014】第2の本発明は、以上のような電子交換シ
ステムを用いた通信システムであり、各第1の交換対象
回線がそれぞれ別個の端末装置に接続され、各第2の交
換対象回線がそれぞれ別個の無線チャンネル用のチャン
ネルインタフェース部に接続されているものである。
【0015】第3の本発明は、以上のような電子交換シ
ステムを用いた通信システムであり、各第1の交換対象
回線がそれぞれ別個の端末装置に接続され、各第2の交
換対象回線がそれぞれ別個の有線回線用の回線インタフ
ェース部に接続されているものである。
【0016】第4の本発明は、以上のような電子交換シ
ステムを用いた、複数の端末装置がそれぞれ無線チャン
ネルとも有線回線とも接続可能な通信システムである。
そして、各端末装置と無線チャンネル用の各チャンネル
インタフェース部との間を交換する電子交換システムと
して、また、各端末装置と有線回線用の各回線インタフ
ェース部との間、及び、2個の端末装置間を交換する電
子交換システムとして、第1の本発明の電子交換システ
ムを適用したものである。
【0017】このような通信システムの実施態様とし
て、端末装置が管制卓であり、無線チャンネルを介した
通信先が管制対象の移動体であり、有線回線を介した通
信先が関係管制設備である通信システムは好ましい。
【0018】この場合において、無線チャンネル用の電
子交換システムにおける第2の予備単位電子交換ブロッ
クに対応した予備のチャンネルインタフェース部を設
け、障害発生時に、第2の予備単位電子交換ブロック及
び予備のチャンネルインタフェース部を組として切替
え、及び又は、有線回線用の電子交換システムにおける
第2の予備単位電子交換ブロックに対応した予備の回線
インタフェース部を設け、障害発生時に、第2の予備単
位電子交換ブロック及び予備の回線インタフェース部を
組として切替えるようにしても良い。
【0019】
【作用】本発明の電子交換システムは、内部を、複数の
第1の単位電子交換ブロックと複数の第2の単位電子交
換ブロックとの2段構成とし、段間では、ある単位電子
交換ブロックが他の段の全ての単位電子交換ブロックに
接続させ、かつ、第1の単位電子交換ブロックの予備と
して機能する1又は2以上の第1の予備単位電子交換ブ
ロック及び又は第2の単位電子交換ブロックの予備とし
て機能する1又は2以上の第2の予備単位電子交換ブロ
ックを設けて、監視装置が第1の切替部及び又は第2の
切替部を駆動して適宜予備のものと切り替えるようにし
たので、複数の第1の交換対象回線と、複数の第2の交
換対象回線との交換接続を行なうことができ、しかも、
いずれかの単位電子交換ブロックに障害が発生したとし
ても、その障害が影響する範囲をほぼなくし、また、障
害発生に伴う通信停止時間をごく短時間にしたものであ
る。
【0020】従って、このような構成の電子交換システ
ムを適用した本発明の通信システムにおいても、障害時
の影響範囲を非常に狭くでき、かつ、通信停止時間を短
くできるようになる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を空港管制用通信システムに適
用した一実施例を図面を参照しながら詳述する。まず、
実施例の空港管制用通信システムの基本構成を、システ
ム全体及びその各部について説明し、その後、実施例の
特徴構成である障害対策用の冗長構成について説明す
る。
【0022】(A)空港管制用通信システムの全体 図2は、この実施例の空港管制用通信システムの全体構
成を示す概略ブロック図である。
【0023】図2において、この空港管制用通信システ
ムは、複数(A個)の管制卓1−1〜1−Aと、対空音
声交換システム部2と、チャンネルインタフェース部3
と、対DA(direct access) 音声交換システム部4と、
回線インタフェース部5と、信号発生部6と、クロック
発生部7と、保守コンソール9と、保守インタフェース
部10とから構成されている。
【0024】管制官が通信する相手は、管制対象の飛行
機(パイロット)や関係管制施設(他空港の管制所を含
む)である。前者とは無線チャンネルを介して通信を行
ない、対空音声交換システム部2及びチャンネルインタ
フェース部3は、かかる無線チャンネルを介した通信に
機能するものである。後者とは有線回線を介して通信を
行なう。ここで、通信頻度が高かったり、通信に緊急性
が求められることが多い一部の関係管制施設に対する回
線(以下、DA回線と呼ぶ)は、ワンタッチボタンの押
下で通信を起動できるようになされており、対DA音声
交換システム部4及び回線インタフェース部5は、この
場合の通信に機能するものである。また、対DA音声交
換システム部4は、当該管制所内の管制卓1間の通信に
機能する。なお、無線チャンネル(従って飛行機)との
通信起動等もワンタッチボタンの押下による。
【0025】信号発生部6は、回線インタフェース部5
が必要とする呼制御信号を発生するものである。
【0026】クロック発生部7は、対空音声交換システ
ム部2及び対DA音声交換システム部4が交換動作する
際に必要となるクロック信号等のタイミング信号を発生
するものである。
【0027】保守コンソール9及び保守インタフェース
部10は、当該空港管制用通信システムの保守機能を担
うものである。
【0028】(B)空港管制用通信システムの各部の詳
細 以下、実施例の空港管制用通信システムを構成する各部
の詳細構成及び機能について詳述する。なお、実施例の
特徴である障害対策用の冗長構成については、後述する
(C)項で別途説明する。
【0029】(B-1) 管制卓1−1〜1−A 管制卓1−1〜1−Aとして、有視界飛行方式(VF
R:Visual Flight Rules)用のものと、計器飛行方式
(IFR:Instrument Flight Rules)用のものとがそれ
ぞれ複数設けられている。飛行方式は異なっても管制卓
1−1〜1−Aの構成はほぼ同一である。
【0030】管制卓の機能を大きく分けると、管制卓1
−1について図2に示すように、対空通信部1aと、D
A通信部1bと、操作部1cと、パターン表示部1dと
からなる。
【0031】対空通信部1aは、伝送ラインを介して対
空音声交換システム部2に接続されており、対飛行機
(このことを対空と表現している)との通信を行なうも
のである。DA通信部1bは、伝送ラインを介して対D
A音声交換システム部4に接続されており、対DA回線
系との通信を行なうものである。操作部1cは、通信を
起動する操作子や、操作状況等を表示する表示素子等を
備えているものである。パターン表示部1dの機能につ
いては、後述する保守用の構成説明で明らかにする。
【0032】図3は、管制卓1−a(aは1〜A)の構
成をより具体的に示したものである。音声捕捉手段とし
ては、ハンドマイク20a及びヘッドセットのマイク2
0bが設けられており、音声発音手段としては、ヘッド
セットのスピーカ21a、対空ワークスピーカ21b、
対空モニタスピーカ21c、ボイスページスピーカ21
d及びホットマイクスピーカ21eが設けられている。
【0033】ハンドマイク20a及びヘッドセットのマ
イク20bが捕捉した音声信号は混合切替部22に与え
られる。混合切替部22は、必要ならば複数の音声信号
を混合し、対空系への音声信号は対空系コーデック部2
3に与え、DA系への音声信号はDA系コーデック部2
4に与える。混合切替部22には、信号ラインの図示は
省略しているが、対空系操作ユニット26及びDA系操
作ユニット27からの操作信号が与えられ、これら操作
信号に応じて、送信時の混合切替動作を行なう。
【0034】対空系コーデック23及びDA系コーデッ
ク24はそれぞれ、混合切替部22から与えられた音声
信号をデジタル信号に変換した後符号化して対空系ピン
ポンインタフェース部29及びDA系ピンポンインタフ
ェース部30に与える。対空系ピンポンインタフェース
部29は、対空系操作ユニット26からの操作信号に応
じた制御情報と、符号化音声信号とを多重して、ピンポ
ン伝送における送信タイミングにおいて、対空音声交換
システム部2に送信する。同様に、DA系ピンポンイン
タフェース部30は、対DA系操作ユニット27からの
操作信号に応じた制御情報と、符号化音声信号とを多重
して、ピンポン伝送における送信タイミングにおいて、
対DA音声交換システム部4に送信する。
【0035】対空系ピンポンインタフェース部29は、
ピンポン伝送における受信タイミングにおいて、対空音
声交換システム部2から信号を受信すると、その受信信
号における符号化音声信号を対空系コーデック23に与
えると共に、その受信信号における制御情報に応じた表
示駆動信号等を対空系操作ユニット26に与えて所定の
表示素子を点灯させたり、また、その受信信号における
制御情報に応じた切替信号を混合切替部22に与えて受
信経路を選択させたりする。なお、混合切替部22にお
ける受信経路は、対空系操作ユニット26からの操作信
号によって送信経路が設定される際に同時に設定される
ことがある。対空系コーデック23は、受信した符号化
音声信号を復号すると共にアナログ信号に変換して混合
切替部22に与える。DA系ピンポンインタフェース部
30及びDA系コーデック24は、対空系の対応機能部
とほぼ同様な受信時動作を行なう。
【0036】これにより、現在通信中の飛行機からの音
声信号はヘッドセットのスピーカ21aや対空ワークス
ピーカ21bから発音出力され、他の飛行機からのモニ
タした音声信号はヘッドセットのスピーカ21aや対空
モニタスピーカ21cから発音出力され、他施設や他の
管制卓から当該管制卓1を呼び出す割り込みの音声信号
はボイスページスピーカ21dやホットマイクスピーカ
21eから発音出力される。
【0037】また、管制卓1−aは調光制御部31を備
え、各操作ユニット26、27の表示素子の明るさを調
節することができる。
【0038】さらに、管制卓1−aはパターン表示部2
8を備えており、後述するテーブルパターンの表示デー
タを受信して、対空系操作ユニット26及び体DA系操
作ユニット27上のモニタ装置に適宜表示させる。
【0039】なお、上述した対空系操作ユニット26及
び対DA系操作ユニット27は共に、図4に示すよう
に、複数(B個)のワンタッチボタン32−1〜32−
Bと、これらボタンに対応した表示素子33−1〜33
−Bを備えており、ワンタッチ操作で発信起動や無線チ
ャンネル切替等を意味する操作信号を出力し、システム
がその操作信号に応じた動作を実行したときには表示素
子を点灯できるようになされている。空港管制用通信シ
ステムの場合、通信の緊急性を要することが頻繁にあ
り、また、通信先を切り替えることも頻繁にあり、この
ようなことを考慮してワンタッチ操作機能が設けられて
いる。
【0040】(B-2) 対空音声交換システム部2 次に、対空音声交換システム部(電子交換システムであ
る)2について説明する。ここで、図5は、対空音声交
換システム部2の詳細構成を示したものであり、図6
は、その対空卓制御ブロック及び対空チャンネル制御ブ
ロック間で授受されるフレーム構成を示す説明図であ
り、図7は、対空卓制御ブロック及び対空チャンネル制
御ブロックの詳細構成を示すブロック図である。
【0041】図5において、対空音声交換システム部2
は、対空卓制御部40と、対空チャンネル制御部41と
からなる。対空卓制御部40は、複数(C個)の対空卓
制御ブロック(特許請求の範囲における第1又は第2の
単位電子交換ブロックに相当する)40−1〜40−C
からなり、対空チャンネル制御部41は、複数(D個)
の対空チャンネル制御ブロック(特許請求の範囲におけ
る第2又は第1の単位電子交換ブロックに相当する)4
1−1〜41−Dとからなる。
【0042】各対空卓制御ブロック40−1、40−
2、…、40−Cはそれぞれが、図7に示すように、1
個の電子交換システムとして機能するものである。各対
空卓制御ブロック40−1、40−2、…、40−Cは
それぞれ、一方の入出力部において、複数の異なる管制
卓1−aを収容しており(例えば収容可能な最大所定個
数は4個)、また、他方の入出力部において、全ての対
空チャンネル制御ブロック41−1〜41−Dと接続さ
れている。なお、管制卓1−aとの接続回線は、特許請
求の範囲における第1又は第2の交換対象回線に相当す
る。
【0043】各対空チャンネル制御ブロック41−1、
41−2、…、41−Dもそれぞれが、図7に示すよう
に、1個の電子交換システムとして機能するものであ
る。各対空チャンネル制御ブロック41−1、41−
2、…、41−Dはそれぞれ、一方の入出力部におい
て、全ての対空卓制御ブロック40−1〜40−Cと接
続されており、他方の入出力部において、複数の異なる
後述するチャンネルインタフェースシート3−e(図1
参照:eは1〜E)を収容している(例えば収容可能な
最大所定個数は4個)。なお、チャンネルインタフェー
スシート3−eとの接続回線は、特許請求の範囲におけ
る第2又は第1の交換対象回線に相当する。
【0044】従って、この実施例の対空音声交換システ
ム部2においては、対空卓制御部40の交換機能及び対
空チャンネル制御部41の交換機能によって、任意の管
制卓1−aと任意のチャンネルインタフェースシート3
−eとを接続するようになされている。
【0045】図7は、ある1個の対空卓制御ブロック4
0−c(cは1〜C)及びある1個の対空チャンネル制
御ブロック41−t(tは1〜D)の詳細構成と接続の
様子を示すものである。
【0046】対空卓制御ブロック40−cは、収容して
いる各管制卓1−aとの回線に接続している複数(ここ
では4個とする)の卓回線トランク42−1〜42−4
と、全ての対空チャンネル制御ブロック41−1〜41
−Dとの各回線に接続しているD個のブロック間回線ト
ランク43−1〜43−Dと、任意の管制卓1−aと任
意の対空チャンネル制御ブロック41−dとの通話路を
設定する時分割通話路スイッチ44と、卓回線トランク
42−f(fは1〜4)からの制御情報やブロック間回
線トランク43−dからの監視制御情報に従って時分割
通話路スイッチ44に通話路を設定させたり出回線側の
回線トランク43−d又は42−fに所定状態の監視制
御情報又は制御情報を与えて符号化音声信号に多重させ
たりする中央処理モジュール45から形成されている。
【0047】この実施例の卓回線トランク42−fは、
管制卓1−aとの通信はピンポン伝送であるので、ピン
ポン伝送インタフェース機能を有しており、ピンポン伝
送の受信タイミングにおいて受信した受信信号における
制御情報を中央処理モジュール45に与え、中央処理モ
ジュール45から指示されたタイミングで符号化音声信
号を時分割通話路スイッチ44に与え、また、時分割通
話路スイッチ44から与えられた符号化音声信号と、中
央処理モジュール45から与えられた監視制御情報とを
多重してピンポン伝送の送信タイミングにおいて収容し
ている管制卓1−aに送信するものである。
【0048】対空卓制御ブロック40−c及び対空チャ
ンネル制御ブロック41−d間は、送信用及び受信用の
別個の信号ラインで接続されており、全2重通信が行な
われる。
【0049】ブロック間回線トランク43−dは、時分
割通話路スイッチ44から与えられた符号化音声信号と
中央処理モジュール45から与えられた制御情報とを多
重して対空チャンネル制御ブロック41−dに送信し、
対空チャンネル制御ブロック41−dから受信した受信
信号における監視制御情報を中央処理モジュール45に
与え、中央処理モジュール45から指示されたタイミン
グで符号化音声信号を時分割通話路スイッチ44に与え
るものである。
【0050】中央処理モジュール45は、その通信状態
において実行するプログラムや各種データを記憶してい
るメモリを内蔵しており、卓回線トランク42−fから
の制御情報やブロック間回線トランク43−dからの監
視制御情報に従って時分割通話路スイッチ44に通話路
を設定させたり出回線側の回線トランク43−d又は4
2−fに所定状態の監視制御情報又は制御情報を与える
ものである。
【0051】なお、中央処理モジュール45が内蔵する
メモリに格納されているデータとしては、図8に示すよ
うなワンタッチボタン/タイムスロット対応テーブル
(経路交換情報)の情報がある。すなわち、操作された
ワンタッチボタンを規定する制御情報と、その制御情報
を与えた卓回線トランク42−fとの識別情報とから、
どのブロック間トランク43−dを用い、どの位置のタ
イムスロット(図6参照)を使用し、どのような制御情
報をタイムスロットに挿入するかを規定したテーブルの
情報がメモリに格納されている。
【0052】一方、各対チャンネル制御ブロック41−
dもほぼ同様な構成を有する。すなわち、収容している
後述する各チャンネルインタフェースシート3−eとの
回線に接続している複数(ここでは4個とする)のチャ
ンネル回線トランク46−1〜46−4と、全ての対空
卓制御ブロック40−1〜40−Cとの各回線に接続し
ているC個のブロック間回線トランク47−1〜47−
Cと、任意のチャンネルインタフェースシート3−eと
任意の対空卓制御ブロック40−cとの通話路を設定す
る時分割通話路スイッチ48と、チャンネル回線トラン
ク46−g(gは1〜4)からの監視制御情報やブロッ
ク間回線トランク47−cからの制御情報に従って時分
割通話路スイッチ48に通話路を設定させたり出回線側
の回線トランク46−g又は47−cに所定状態の制御
情報又は監視制御情報を与えて符号化音声信号に多重さ
せたりする中央処理モジュール49から形成されてい
る。
【0053】この実施例のチャンネル回線トランク46
−aは、チャンネルインタフェースシート3−eとの通
信にはピンポン伝送方式が採用されていので、ピンポン
伝送インタフェース機能を有しており、ピンポン伝送の
受信タイミングにおいて受信した受信信号における監視
制御情報を中央処理モジュール49に与え、中央処理モ
ジュール49から指示されたタイミングで符号化音声信
号を時分割通話路スイッチ48に与え、また、時分割通
話路スイッチ48から与えられた符号化音声信号と中央
処理モジュール49から与えられた制御情報とを多重し
てピンポン伝送の送信タイミングにおいて収容している
チャンネルインタフェースシート3−eに送信するもの
である。
【0054】ブロック間回線トランク47−cは、時分
割通話路スイッチ48から与えられた符号化音声信号と
中央処理モジュール49から与えられた監視制御情報と
を多重して対空卓制御ブロック40−cに送信し、対空
卓制御ブロック40−cから受信した受信信号における
制御情報を中央処理モジュール49に与え、中央処理モ
ジュール49から指示されたタイミングで符号化音声信
号を時分割通話路スイッチ48に与えるものである。
【0055】中央処理モジュール49は、その通信状態
において実行するプログラムや各種データを記憶してい
るメモリを内蔵しており、チャンネル回線トランク46
−gからの監視制御情報やブロック間回線トランク47
−cからの制御情報に従って時分割通話路スイッチ48
に通話路を設定させたり出回線側の回線トランク47−
c又は46−gに所定状態の制御情報又は監視制御情報
を与える。
【0056】図6は、対空卓制御ブロック40−c及び
対空チャンネル制御ブロック41−d間で授受されるフ
レーム構成を示すものであり、対空卓制御ブロック40
−cが収容(収容可能な最大数)している管制卓1−a
が4個の場合である。
【0057】対空卓制御ブロック40−cから対空チャ
ンネル制御ブロック41−dへの送信フレームは、図6
(a)に示すように、所定周期(例えば125μc)を
有するものであり、この所定周期を収容管制卓数(4
個)で等分した時間(タイムスロット)毎に、収容して
いる各管制卓1−aについての信号を挿入している。各
管制卓1−aについての信号は、管制卓1−aから与え
られた符号化音声信号と、管制卓1−aから与えられた
り又はそれに応じて中央処理モジュール45が形成した
制御情報(CONT)とでなる。制御情報(CONT)
は、例えば、送信要求であるプレストーク信号であった
り、各チャンネル用の現用及び予備の2個の無線機の切
替信号であったり、使用する送信チャンネル(周波数)
の選択信号であったり、使用する受信チャンネル(周波
数)の選択信号であったりする。
【0058】なお、図6(a)は、各フレームのタイム
スロット構成を示したものであり、各管制卓1−aから
の宛先や使用状況によっては、空タイムスロットが存在
する。例えば、第1の対空卓制御ブロック40−1は、
第1の対空チャンネル制御ブロック41−1に対し、第
1及び第2のタイムスロットに有効な信号を挿入して送
信し、第3及び第4のタイムスロットを空きタイムスロ
ットとして送信することもある。
【0059】対空チャンネル制御ブロック41−dから
対空卓制御ブロック40−cへの送信フレームも、図6
(b)に示すように、所定周期(例えば125μc)を
有するものであり、この所定周期を収容管制卓数(4
個)で等分した時間(タイムスロット)毎に、各管制卓
1−aへ向かうチャンネルについての信号を挿入してい
る。各管制卓1−aへ向かうチャンネルについての信号
は、チャンネルインタフェースシート3−eから与えら
れた符号化音声信号と、チャンネルインタフェースシー
ト3−eから与えられたり又はそれに応じて中央処理モ
ジュール49が形成した監視制御情報(SV)とでな
る。監視制御情報(SV)は、例えば、プレストーク信
号に対する肯定応答信号であったり、プレストーク信号
に対するビジー信号であったり、無線機が有効に信号を
受信できることを示すスケルチ信号であったり、使用無
線機に生じた障害信号であったりする。
【0060】なお、タイムスロットの音声領域には、通
信装置(管制卓や無線機)が出力した音声信号だけでな
く、呼制御に伴う可聴音信号が挿入されることがある。
図7において図示は省略しているが、回線トランク以外
にも時分割通話路スイッチに接続する特殊トランクが設
けられており、中央処理モジュールの制御下で、外部か
ら与えられた可聴音信号を時分割通話路スイッチに入力
して、所定のタイムスロットの音声領域に挿入する。こ
のような挿入は、対空卓制御ブロック40−cや対空チ
ャンネル制御ブロック41−dにおいて適宜なされる。
【0061】次に、対空音声交換システム部2の動作の
一例を、上述した図7を参照しながら詳述する。
【0062】ある管制卓1−aの対空系操作ユニット2
6におけるある相手先Xを規定するワンタッチボタン
(発信指示ボタン)が押下されたとする(I)。このと
き、その管制卓1−aを収容している対空卓制御ブロッ
ク40−cにおいては、卓回線トランク42−fがその
制御情報を取り出して中央処理モジュール45に与え、
中央処理モジュール45は、管制卓1−aが相手先Xに
対するワンタッチボタンを押下したことを認識し(I
I)、内蔵するメモリにおけるワンタッチボタン/タイ
ムスロット対応テーブルを参照して、どのタイムスロッ
トに割り当てるか決定する(III)。そして、決定したタ
イムスロットに係るブロック間回線トランク43−dに
指示を与えてそのタイムスロットの制御情報に送信要求
を挿入して出力させると共に、時分割通話路スイッチ4
4に通話路を設定させる(IV,V)。
【0063】対空チャンネル制御ブロック41−dにお
いては、ブロック間回線トランク47−cが送信要求が
挿入されているタイムスロットからその送信要求を取り
出して中央処理モジュール49に与え、中央処理モジュ
ール49はその送信要求を認識する(VI)。中央処理モ
ジュール49は、そのブロック間回線トランク47−c
からのどのタイムスロットに挿入されていた送信要求か
に基づいて、内蔵するメモリのタイムスロット/チャン
ネル対応テーブル(図示は省略している:図8参照)を
参照して無線チャンネルを認識すると共に、内蔵するメ
モリに記述されているチャンネルの使用状況に基づい
て、そのチャンネルを接続可能かを判断し、接続可能な
場合には、そのチャンネル対応のチャンネル回線トラン
ク46−gを制御して回線を接続させると共に、時分割
通話路スイッチ48に通話路を設定させる(VII,VIII)
。その後、中央処理モジュール49は、送信要求を与
えたブロック間回線トランク47−cに、要求に対して
接続したことを表す肯定応答信号(監視制御情報)を出
力させることを指示し、ブロック間回線トランク47−
cはその監視制御信号を出力する(IX)。
【0064】対空卓制御ブロック40−cにおいては、
ブロック間回線トランク43−dから肯定応答信号が中
央処理モジュール45に与えられ、中央処理モジュール
45はそのことを認識して卓回線トランク42−fに操
作されたワンタッチボタン対応の表示素子を駆動させる
制御情報を与えて、卓回線トランク42−fから管制卓
1−aに出力させる(X)。
【0065】これにより、管制卓1−aの対空系操作ユ
ニット26の対応する表示素子が点灯する。これ以降、
各制御ブロック40−c、41−dに設定された通話路
を介して音声信号が授受される。
【0066】以上は、ある無線チャンネルに対するワン
タッチ発信時の動作であるが、他の機能のワンタッチボ
タンが押下されたときもほぼ同様に動作するので、その
説明は省略する。
【0067】以上のように、この実施例の対空音声交換
システム部2においては、対空卓制御ブロック40−c
及び対空チャンネル制御ブロック41−dの関連した交
換動作によって、全体の交換動作が実行される。
【0068】(B-3) チャンネルインタフェース部3 次に、チャンネルインタフェース部3について、図面を
参照しながら詳述する。チャンネルインタフェース部3
は、図2に示すように、総無線チャンネル数に等しい数
だけの、すなわちチャンネル毎のチャンネルインタフェ
ースシート3−1〜3−Eから構成されている。各チャ
ンネルインタフェースシート3−eは同一構成を有し、
その構成は図9に示す通りである。なお、1個の対空チ
ャンネル制御ブロック41−dには、上述したように、
最大所定個数(例えば4個)以内のチャンネルインタフ
ェースシート3−eが接続されている。
【0069】図9において、チャンネルインタフェース
シート3−eは、ピンポンインタフェース部50、コー
デック部51、制御回路部52及び切替部53から構成
されている。
【0070】ピンポンインタフェース部50は、伝送ラ
インを介して対空チャンネル制御ブロック41−dに接
続されているものである。ピンポンインタフェース部5
0は、対空チャンネル制御ブロック41−dからの信号
を、ピンポン伝送の受信タイミングで取込み、その受信
信号を多重分離し、分離した符号化音声信号をコーデッ
ク部51に与え、分離した制御情報を制御回路部52に
与える。また、ピンポンインタフェース部50は、コー
デック部51から与えられた符号化音声信号と、制御回
路部52からの監視制御情報とを多重し、ピンポン伝送
の送信タイミングにおいて、対空チャンネル制御ブロッ
ク41−dに出力するものである。
【0071】コーデック部51は、ピンポンインタフェ
ース部50からの符号化音声信号を復号すると共にアナ
ログ信号に変換、増幅して、切替部53を介してそのと
き選択されている当該無線チャンネルに係る図示しない
無線機に出力するものであり、また、切替部53を介し
て無線機から与えられた音声信号をデジタル信号に変換
し、符号化してピンポンインタフェース部50に与える
ものである。
【0072】なお、この実施例においては、無線機の障
害時対策として1個の無線チャンネルに現用及び予備の
2個の無線機が設けられており、切替部53を介してい
ずれかに接続される。
【0073】制御回路部52は、ピンポンインタフェー
ス部50からの送信要求や無線機切替信号等の制御情報
を、切替部53や、切替部53を介して無線機に与える
ものであり、また、切替部53を介して無線機側から与
えられたスケルチ信号や無線機障害信号等の監視制御情
報をピンポンインタフェース部50に与えるものであ
る。
【0074】(B-4) 対DA音声交換システム部4 次に、対DA音声交換システム部(電子交換システムで
ある)4について説明する。ここで、図10は、対DA
音声交換システム部4の詳細構成を示したものであり、
図11は、その対DA卓制御ブロック及び対DAライン
制御ブロック間、又は、対DA卓制御ブロック及び対卓
制御ブロック間で授受されるフレーム構成を示す説明図
であり、図12は、対DA卓制御ブロック及び対DAラ
イン制御ブロックの詳細構成を示すブロック図である。
【0075】図10において、対DA音声交換システム
部4は、対DA卓制御部60と、対DAライン制御部6
1とからなる。対DA卓制御部60は、複数(H個)の
対DA卓制御ブロック(特許請求の範囲における第1又
は第2の単位電子交換ブロックに相当する)60−1〜
60−Hからなり、対DAライン制御部61は、複数
(I個)の対DAライン制御ブロック(特許請求の範囲
における第2又は第1の単位電子交換ブロックに相当す
る)61−1〜61−Iからなる。
【0076】各対DA卓制御ブロック60−1、60−
2、…、60−Hはそれぞれが、図12に示すように、
1個の電子交換システムとして機能するものである。各
対DA卓制御ブロック60−1、60−2、…、60−
Hはそれぞれ、一方の入出力部において、複数の異なる
管制卓1−aを収容しており(例えば収容可能な最大所
定個数は4個)、また、他方の入出力部において、全て
の対DAライン制御ブロック61−1〜61−I及び他
の全ての対DA卓制御ブロック60−1、60−2、
…、60−Hと接続されている。例えば、第1の対DA
卓制御ブロック60−1は、他方の入出力部において
は、全ての対DAライン制御ブロック61−1〜61−
I及び他の全ての対DA卓制御ブロック60−2、…、
60−Hと接続されている。なお、管制卓1−aとの接
続回線は、特許請求の範囲における第1又は第2の交換
対象回線に相当する。
【0077】各対DAライン制御ブロック61−1、6
1−2、…、61−Iもそれぞれが、図12に示すよう
に、1個の電子交換システムとして機能するものであ
る。各対DAライン制御ブロック61−1、61−2、
…、61−Iはそれぞれ、一方の入出力部において、全
ての対DA卓制御ブロック60−1〜60−Hと接続さ
れており、他方の入出力部において、複数の異なる後述
する回線インタフェースシート5−j(図2参照:jは
1〜J)を収容している(例えば収容可能な最大個数は
4個)。なお、回線インタフェースシート5−jとの接
続回線は、特許請求の範囲における第2又は第1の交換
対象回線に相当する。
【0078】従って、この実施例の対DA音声交換シス
テム部4においては、対DA卓制御部60の交換機能及
び対DAライン制御部61の交換機能によって、任意の
管制卓1−aと任意の回線インタフェースシート5−j
との間、又は、任意の2個の管制卓1−a同士を接続す
るようになされている。
【0079】図12は、対DA卓制御ブロック60−h
(hは1〜H)及び対DAライン制御ブロック61−i
(iは1〜I)の詳細構成と、両制御ブロック間の接続
の様子を示すものである。
【0080】対DA卓制御ブロック60−hは、収容し
ている各管制卓1−aとの回線に接続している複数(こ
こでは4個とする)の卓回線トランク62−1〜62−
4と、全ての対DAライン制御ブロック61−1〜61
−I及び他の全ての対DA卓制御ブロック60−1〜6
0−H(60−hは除く)の各回線に接続しているH+
I−1個のブロック間回線トランク63−1〜63−
(H+I−1)と、収容管制卓1−aと任意の対DAラ
イン制御ブロック61−iとの通話路、及び収容管制卓
1−aと他の任意の管制卓1−a1との通話路を設定す
る時分割通話路スイッチ64と、卓回線トランク62−
k(kは1〜4)からの制御情報やブロック間回線トラ
ンク63−m(mは1〜H+I−1)からの監視制御情
報や制御情報に従って時分割通話路スイッチ64に通話
路を設定させたり出回線側の回線トランク63−m又は
62−kに所定状態の監視制御情報又は制御情報を与え
て符号化音声信号に多重させたりする中央処理モジュー
ル65から形成されている。
【0081】この実施例の卓回線トランク62−kは、
管制卓1−aとの通信はピンポン伝送であるので、ピン
ポン伝送インタフェース機能を有している。卓回線トラ
ンク62−kは、ピンポン伝送の受信タイミングにおい
て受信信号における制御情報を中央処理モジュール65
に与え、中央処理モジュール65から指示されたタイミ
ングで符号化音声信号を時分割通話路スイッチ64に与
え、また、時分割通話路スイッチ64から与えられた符
号化音声信号と中央処理モジュール65から与えられた
監視制御情報又は制御情報とを多重してピンポン伝送の
送信タイミングにおいて収容している管制卓1−aに送
信するものである。
【0082】対DA卓制御ブロック60−h及び対DA
ライン制御ブロック61−i間、及び、2個の対DA卓
制御ブロック60−h及び60−h1間は、送信用及び
受信用の別個の信号ラインで接続されており、全2重通
信が行なわれる。
【0083】ブロック間回線トランク63−mは、時分
割通話路スイッチ64から与えられた符号化音声信号と
中央処理モジュール65から与えられた制御情報とを多
重して対DAライン制御ブロック61−i又は他の対D
A卓制御ブロック60−h1(h1は1〜H:但しhは
除く)に送信し、対DAライン制御ブロック61−i又
は他の対DA卓制御ブロック60−h1から受信した受
信信号における監視制御情報又は制御情報を中央処理モ
ジュール65に与え、中央処理モジュール65から指示
されたタイミングで符号化音声信号を時分割通話路スイ
ッチ64に与えるものである。
【0084】中央処理モジュール65は、その通信状態
において実行するプログラムや各種データを記憶してい
るメモリを内蔵しており、卓回線トランク62−kから
の制御情報やブロック間回線トランク63−mからの監
視制御情報に従って時分割通話路スイッチ64に通話路
を設定させたり出回線側の回線トランク63−m又は6
2−kに所定状態の監視制御情報又は制御情報を与え
る。この制御ブロック60−hにおける中央処理モジュ
ール65も、図8に示すと同様なワンタッチボタン/タ
イムスロット対応テーブルを有する。
【0085】一方、各DAライン制御ブロック61−i
もほぼ同様な構成を有する。すなわち、収容している後
述する各回線インタフェースシート5−jとの回線に接
続している複数(ここでは4個とする)のDA回線トラ
ンク66−1〜66−4と、全ての対DA卓制御ブロッ
ク60−1〜60−Hとの各回線に接続しているH個の
ブロック間回線トランク67−1〜67−Hと、任意の
回線インタフェースシート5−jと任意の対DA卓制御
ブロック60−hとの通話路を設定する時分割通話路ス
イッチ68と、DA回線トランク66−n(nは1〜
4)からの監視制御情報やブロック間回線トランク67
−hからの制御情報に従って時分割通話路スイッチ68
に通話路を設定させたり出回線側の回線トランク66−
n又は67−hに所定状態の制御情報又は監視制御情報
を与えて符号化音声信号に多重させたりする中央処理モ
ジュール69から形成されている。
【0086】この実施例のDA回線トランク66−n
は、回線インタフェースシート5−jとの通信はピンポ
ン伝送であるので、ピンポン伝送インタフェース機能を
有しており、ピンポン伝送の受信タイミングにおいて受
信した受信信号における監視制御情報を中央処理モジュ
ール69に与え、中央処理モジュール69から指示され
たタイミングで符号化音声信号を時分割通話路スイッチ
68に与え、また、時分割通話路スイッチ68から与え
られた符号化音声信号と中央処理モジュール65から与
えられた制御情報とを多重してピンポン伝送の送信タイ
ミングにおいて収容している回線インタフェースシート
5−jに送信するものである。
【0087】ブロック間回線トランク67−hは、時分
割通話路スイッチ68から与えられた符号化音声信号と
中央処理モジュール69から与えられた監視制御情報と
を多重して対DA卓制御ブロック60−hに送信し、対
DA卓制御ブロック60−hからの受信信号における制
御情報を中央処理モジュール69に与え、中央処理モジ
ュール69から指示されたタイミングで符号化音声信号
を時分割通話路スイッチ68に与えるものである。
【0088】中央処理モジュール69は、その通信状態
において実行するプログラムや各種データを記憶してい
るメモリを内蔵しており、DA回線トランク66−nか
らの監視制御情報やブロック間回線トランク67−hか
らの制御情報に従って時分割通話路スイッチ68に通話
路を設定させたり出回線側の回線トランク67−h又は
66−nに所定状態の制御情報又は監視制御情報を与え
る。
【0089】図11は、対DA卓制御ブロック60−h
及び対DAライン制御ブロック61−i間、並びに、2
個の対DA卓制御ブロック60−h及び60−h1間で
授受されるフレーム構成を示すものであり、各対DA卓
制御ブロック60−hが収容(収容可能な最大数)して
いる管制卓1−aが4個の場合である。
【0090】対DA卓制御ブロック60−hから対DA
ライン制御ブロック61−iへの送信フレームは、図1
1(a)に示すように、所定周期(例えば125μc)
を有するものであり、この所定周期を収容管制卓数(4
個)で等分した時間(タイムスロット)毎に、各管制卓
1−aについての信号を挿入している。各管制卓1−a
についての信号は、管制卓1−aから与えられた符号化
音声信号と、管制卓1−aから与えられたり又はそれに
応じて中央処理モジュール65が形成した制御情報(C
ONT)とでなる。制御情報(CONT)は、例えば、
送信要求である発信信号であったり、DA回線からの発
信に対する着信応答信号であったりする。
【0091】2個の対DA卓制御ブロック60−h及び
60−h1間で授受されるフレームの構成は、伝送方向
に関係なく、図11(a)に示す通りである。この場合
には、制御情報(CONT)として、発信信号、着信応
答信号、ビジー信号等が挿入される。
【0092】対DAライン制御ブロック61−iから対
DA卓制御ブロック60−hへの送信フレームも、図1
1(b)に示すように、所定周期(例えば125μc)
を有するものであり、この所定周期を収容管制卓数(4
個)で等分した時間(タイムスロット)毎に、各管制卓
1−aへ向かうDA回線についての信号を挿入してい
る。各管制卓1−aへ向かうDA回線についての信号
は、回線インタフェースシート5−jから与えられた符
号化音声信号と、回線インタフェースシート5−jから
与えられたり又はそれに応じて中央処理モジュール69
が形成した監視制御情報(SV)とでなる。監視制御情
報(SV)は、例えば、発信信号に対するビジー信号で
あったり、着信要求の着信信号であったりする。
【0093】対DA音声交換システム部4の動作は、対
空音声交換システム部2の構成を示す図7と、当該対D
A音声交換システム部4の構成を示す図12との比較か
ら明らかなように、2段の制御ブロックによって交換処
理を実行するという点で同一であり、その詳細は図7を
用いて対空音声交換システム部2について記述したのと
同様であるので、その動作の詳細説明は省略する。
【0094】(B-5) 回線インタフェース部5及び信号発
生部6 次に、回線インタフェース部5及び信号発生部6につい
て、図面を参照しながら詳述する。
【0095】回線インタフェース部5は、図2に示すよ
うに、総DA回線数に等しい数だけの回線インタフェー
スシート5−1〜5−Jで構成されている。各回線イン
タフェースシート5−jの構成は図13に示す通りであ
る。なお、1個の対DAライン制御ブロック61−iに
は、上述したように、最大所定個数(例えば4個)の回
線インタフェースシート5−jが接続されている。
【0096】図13において、回線インタフェースシー
ト5−jは、ピンポンインタフェース部80、コーデッ
ク部81、制御回路部82及びネットワーク回路部83
から構成されている。
【0097】ピンポンインタフェース部80は、伝送ラ
インを介して対DAライン制御ブロック61−iに接続
されているものである。ピンポンインタフェース部80
は、対DA回線制御ブロック61−iからの信号を、ピ
ンポン伝送の受信タイミングで取込み、その受信信号を
多重分離し、分離した符号化音声信号をコーデック部8
1に与え、分離した制御情報を制御回路部82に与え
る。また、ピンポンインタフェース部80は、コーデッ
ク部81から与えられた符号化音声信号と、制御回路部
82からの監視制御情報とを多重し、ピンポン伝送の送
信タイミングにおいて、対DA回線制御ブロック61−
iに出力するものである。
【0098】コーデック部81は、ピンポンインタフェ
ース部80からの符号化音声信号を復号すると共にアナ
ログ信号に変換、増幅して、ネットワーク回路部83を
介してそのとき選択されているDA回線に出力するもの
であり、また、ネットワーク回路部83を介してDA回
線側から与えられた音声信号をデジタル信号に変換し、
符号化してピンポンインタフェース部80に与えるもの
である。
【0099】制御回路部82は、ピンポンインタフェー
ス部80からの発信要求や着信応答等の制御情報をネッ
トワーク回路部83に与え、また、ネットワーク回路部
83からの着信要求や発信応答等の監視制御情報をピン
ポンインタフェース部80に与えるものである。
【0100】ネットワーク回路83は、DA回線との呼
制御信号及び音声信号の授受を行なうものである。な
お、ネットワーク回路83は、呼制御の所定段階で必要
となるリンガ信号やSF(単周波)信号は、信号発生部
6内のリンガ発生部84、又は、SF信号発生部85が
発生した信号を用いる。なお、信号発生部6は、図2に
示すように、危険分散のために2重化されている。
【0101】(B-6)クロック発生部7 クロック発生部7は、詳細構成の図示は省略するが、時
刻発生部及び可聴音発生部等を備えた2重化構成でな
る。
【0102】クロック発生部7は、対空音声交換システ
ム部2において、対空卓制御ブロック40−cが管制卓
1−aとピンポン伝送するために必要となるタイミング
信号や、対空卓制御ブロック40−c及び対空チャンネ
ル制御ブロック41−d間の信号授受の同期をとるため
のクロック信号や、対空チャンネル制御ブロック41−
dがチャンネルインタフェースシート3−eとピンポン
伝送するために必要となるタイミング信号や、対DA音
声交換システム部4において、対DA卓制御ブロック6
0−hが管制卓1−aとピンポン伝送するために必要と
なるタイミング信号や、対DA卓制御ブロック60−h
及び対DA回線制御ブロック61−i間、並びに、2個
の対DA卓制御ブロック60−h及び60−h1間の信
号授受の同期をとるためのクロック信号や、対DA回線
制御ブロック61−iが回線インタフェースシート5−
jとピンポン伝送するために必要となるタイミング信号
を発生する。また、呼制御段階や状況によって、対空卓
制御ブロック40−cや対DA卓制御ブロック60−h
等が適宜必要とする可聴音を発生するものである。
【0103】(B-7)保守コンソール9及び保守インタフ
ェース部10 保守インタフェース部10は2重化構成をとっている。
各保守インタフェース部10は、保守コンソール9から
与えられた運用データや試験データ等を、対空卓制御ブ
ロック40−cや対空チャンネル制御ブロック41−d
や対DA卓制御ブロック60−hや対DAライン制御ブ
ロック61−i等に与えるものである。また、保守イン
タフェース部10は、対空卓制御ブロック40−cや対
空チャンネル制御ブロック41−dや対DA卓制御ブロ
ック60−hや対DAライン制御ブロック61−i等か
ら、保守用情報を取出して保守コンソール9に与えて表
示等させるものである。
【0104】この実施例の場合、各対空卓制御ブロック
40−cにおける中央処理モジュール45が内蔵するワ
ンタッチボタン/タイムスロット対応テーブルの内容
(テーブルパターン)や、各対DA卓制御ブロック60
−hにおける中央処理モジュール65が内蔵するワンタ
ッチボタン/タイムスロット対応テーブルの内容(テー
ブルパターン)を、保守機能を用いて更新できる。
【0105】この場合、具体的なテーブルパターンは、
保守コンソール9から入力されて、保守インタフェース
部10を介して所定の制御ブロックに与えられ、そのテ
ーブルパターンに基づいて管制卓1−aが動作する。
【0106】各制御ブロックにおいては、保守用情報の
入出力ポート(図7及び図12では図示を省略してい
る)から、かかるテーブルパターンが入力されて中央処
理モジュールに与えられ、中央処理モジュールは、ワン
タッチボタン/タイムスロット対応テーブルの内容をそ
の入力テーブルパターンに変更する。また、管制卓1−
aにおいては、パターン表示部28(1d)が係るテー
ブルパターンの表示データを受信して、対空系操作ユニ
ット26及び対DA系操作ユニット27上のモニタ装置
に適宜表示させる。
【0107】なお、ハードウェアを構築するに当って
は、クロック発生部7と各制御ブロックとの間のクロッ
ク供給線に保守用情報を多重する構成も可能である。
【0108】(C)障害対策用の冗長構成 以下、この実施例の特徴である障害対策用の冗長構成に
ついて説明する。なお、以上のシステムの基本的構成の
説明で用いた図面では、説明の簡単化のために、障害対
策用の冗長構成の図示を省略しているが、以下に説明す
るような冗長構成が設けられているものである。
【0109】(C-1) 対空チャンネル制御ブロック、チャ
ンネルインタフェースシートの障害対策用冗長構成 まず、対空チャンネル制御ブロックの障害対策用冗長構
成の一例について、図面を参照しながら詳述する。ここ
で、図1がこの対空チャンネル制御ブロックの障害対策
用冗長構成を示すものである。
【0110】図1において、現用の上述したD個の対空
チャンネル制御ブロック41−1〜41−Dに加えて、
この例では、1個の予備の対空チャンネル制御ブロック
(特許請求の範囲における第1又は第2の予備単位電子
交換ブロックに相当する)41−STBが設けられてい
る。この予備の対空チャンネル制御ブロック41−ST
Bを含め、D+1個の対空チャンネル制御ブロック41
−1〜41−D及び41−STBはそれぞれ、図5に示
したように、全ての対空卓制御ブロック40−1〜40
−Cに接続されており、逆に、各対空卓制御ブロック4
0−1〜40−Cはそれぞれ、予備のものを含めた全て
の対空チャンネル制御ブロック41−1〜41−D及び
41−STBに接続されている。
【0111】なお、図1においては、図示の簡略化のた
めに、このような正しくは図5に示すような接続を点線
で囲んでいるように簡単に記載している。
【0112】予備の対空チャンネル制御ブロック41−
STBは、各対空チャンネル制御ブロック41−1、
…、41−Dが有するタイムスロット/チャンネル対応
テーブルを全て内蔵しており、いずれの対空チャンネル
制御ブロック41−1、…、41−Dの代りにも動作で
きるようになされている。
【0113】現用の各対空チャンネル制御ブロック41
−1、…、41−Dは、収容する所定個数(例えば4
個)でなる各チャンネルインタフェースシート群3−4
11、…、3−41Dに対して、例えばリレー回路構成
の切替部91を介して接続されている。切替部91は、
D個の切替スイッチ部91−1〜91−Dからなる。各
切替スイッチ部91−1、…、91−Dにおいて、第1
の切替端子は対応する現用の対空チャンネル制御ブロッ
ク41−1、…、41−Dに接続され、第2の切替端子
は予備の対空チャンネル制御ブロック41−STBに接
続され、共通端子は対応するチャンネルインタフェース
シート群3−411、…、3−41Dに接続されてい
る。なお、各切替スイッチ部91−1、…、91−D
は、接続しているチャンネルインタフェースシート群3
−411、…、3−41Dにおけるシート数(最大シー
ト数)だけのスイッチ要素からなる。
【0114】なお、図1では、対空チャンネル制御ブロ
ック41−d又は41−STBと切替スイッチ部91−
dとの間、及び、切替スイッチ部91−dとチャンネル
インタフェースシート群3−41dとの間の接続を1本
の線で示しているが、実際上は、対空チャンネル制御ブ
ロック41−dがチャンネルインタフェースシート3−
eを収容可能な最大数に応じた数の信号線で接続されて
いる。
【0115】障害時の切替は、監視装置90による制御
で行なわれる。監視装置90は、図2における保守コン
ソール9や保守インタフェース部10や、図示しない統
括卓等でなるものである。
【0116】次に、監視装置90の制御下で実行され
る、ある対空チャンネル制御ブロック41−dに障害が
発生した場合の予備系への切替動作を説明する。
【0117】監視装置90は、監視動作によって、対空
チャンネル制御ブロック41−dに障害が発生したこと
を認識すると、そのことを、全ての対空卓制御ブロック
40−1〜40−Cに通知すると共に、予備の対空チャ
ンネル制御ブロック41−STBにも通知する。また、
監視装置90は、障害が発生した対空チャンネル制御ブ
ロック41−dに対応する切替スイッチ部91−dを予
備の対空チャンネル制御ブロック41−STBに接続さ
せるように切替えさせる。
【0118】このとき、各対空卓制御ブロック40−1
〜40−Cにおいては、障害が発生した対空チャンネル
制御ブロック41−dとの信号授受経路の代りに、予備
の対空チャンネル制御ブロック41−STBとの信号授
受経路を確立する。また、予備の対空チャンネル制御ブ
ロック41−STBにおいては、対空チャンネル制御ブ
ロック41−dについてのタイムスロット/チャンネル
対応テーブルを用いて交換動作を行なう。
【0119】このようにして、ある対空卓制御ブロック
40−cと、障害が発生した対空チャンネル制御ブロッ
ク41−dに収容されているチャンネルインタフェース
シート群3−41dとの間は、予備の対空チャンネル制
御ブロック41−STB及び切替スイッチ部91−dを
介して接続される。
【0120】図14は、対空チャンネル制御ブロック
(及びチャンネルインタフェースシート)の障害対策用
冗長構成の他の一例を示すものである。
【0121】図14において、この例は、対空チャンネ
ル制御ブロック及びチャンネルインタフェースシート群
の組として、予備のもの(41−STB及び3−41S
TB)を持たせ、チャンネルインタフェースシート群3
−411〜3−41Dと図示しない無線機(無線チャン
ネル)との間に、予備の対空チャンネル制御ブロック4
1−STB及びチャンネルインタフェースシート群3−
41STBの組に障害時に切り替えるための切替部92
を設けたものである。なお、各チャンネルインタフェー
スシート3−eには、現用無線機及び予備無線機が接続
されているため、切替部92内において、現用無線機に
対応した切替スイッチ部92−11〜92−D1と、予
備無線機に対応した切替スイッチ部92−12〜92−
D2とが設けられている。動作は、図1に示した冗長構
成とほぼ同様であるのでその説明は省略する。
【0122】図1に示した例は、冗長構成を簡単なもの
とできる。一方、図14に示した例は、チャンネルイン
タフェースシート3−eの障害にも対応できる。
【0123】(C-2) 対DAライン制御ブロック、回線イ
ンタフェースシートの障害対策用冗長構成 次に、対DAライン制御ブロックの障害対策用冗長構成
の一例について、図面を参照しながら詳述する。ここ
で、図15がこの対DAライン制御ブロックの障害対策
用冗長構成を示すものである。
【0124】図15において、現用の上述したI個の対
DAライン制御ブロック61−1〜61−Iに加えて、
この例では、2個の予備の対DAライン制御ブロック
(特許請求の範囲における第1又は第2の予備単位電子
交換ブロックに相当する)61−STB1及び61−S
TB2が設けられている。これら2個の予備の対DAラ
イン制御ブロック61−STB1及び61−STB2を
含め、I+2個の対DAライン制御ブロック61−1〜
61−I及び61−STB1、61−STB2はそれぞ
れ、図10に示したように、全ての対DA卓制御ブロッ
ク60−1〜60−Hに接続されており、逆に、各対D
A卓制御ブロック60−1、…、60−Hはそれぞれ、
予備のものを含めた全ての対DAライン制御ブロック6
1−1〜61−I及び61−STB1、61−STB2
に接続されている。
【0125】なお、図15においては、図示の簡略化の
ために、このような正しくは図10に示すような接続を
点線で囲んでいるように簡単に記載している。
【0126】第1の予備の対DAライン制御ブロック6
1−STB1は、一部の対DAライン制御ブロック61
−1〜61−P(P<I)の障害時の予備のものであ
り、これら対DAライン制御ブロック61−1〜61−
Pが有するタイムスロット/DA回線対応テーブルを全
て内蔵しており、いずれの対DAライン制御ブロック6
1−1、…、61−Pの代りに動作できるようになされ
ている。
【0127】一方、第2の予備の対DAライン制御ブロ
ック61−STB2は、残りの対DAライン制御ブロッ
ク61−(P+1)〜61−Iの障害時の予備のもので
あり、これら対DAライン制御ブロック61−(P+
1)〜61−Iが有するタイムスロット/DA回線対応
テーブルを全て内蔵しており、いずれの対DAライン制
御ブロック61−(P+1)、…、61−Iの代りに動
作できるようになされている。
【0128】なお、2個の予備の対DAライン制御ブロ
ック61−STB1及び61−STB2がどの制御ブロ
ックの予備にするかの割振りを、例えば、DA回線(広
義)の種類によって行なうようにしても良い。すなわ
ち、例えば、狭義のDA回線に係る対DAライン制御ブ
ロック61−1〜61−Pの予備として第1の予備の対
DAライン制御ブロック61−STB1を機能させ、磁
石式電話機やDA/IA共用回線に係る対DAライン制
御ブロック61−(P+1)〜61−Iの予備として第
2の予備の対DAライン制御ブロック61−STB2を
機能させるように割り振っても良い。
【0129】現用のP個の各対DAライン制御ブロック
61−1、…、61−Pは、収容する所定個数(例えば
4個)でなる各回線インタフェースシート群5−61
1、…、5−61Pに対して、例えばリレー回路構成の
切替部93を介して接続されており、現用の他の各対D
Aライン制御ブロック61−(P+1)、…、61−I
は、収容する所定個数(例えば4個)でなる各回線イン
タフェースシート群5−61(P+1)、…、5−61
Iに対して、例えばリレー回路構成の切替部94を介し
て接続されている。
【0130】切替部93は、P個の切替スイッチ部93
−1〜93−Pからなる。各切替スイッチ部93−1、
…、93−Pにおいて、第1の切替端子は対応する対D
Aライン制御ブロック61−1、…、61−Pに接続さ
れ、第2の切替端子は第1の予備の対DAライン制御ブ
ロック61−STB1に接続され、共通端子は対応する
回線インタフェースシート群5−611、…、5−61
Pに接続されている。なお、各切替スイッチ部93−
1、…、93−Pは、接続している回線インタフェース
シート群5−611、…、5−61Pにおけるシート数
(最大シート数)だけのスイッチ要素からなる。切替部
94は、切替部93と同様な構成を有するのでその説明
は省略する。
【0131】なお、図15では、対DAライン制御ブロ
ック61−i又は61−STB1、61−STB2と、
切替スイッチ部93−p(pは1〜P)又は切替スイッ
チ部94−q(qはP+1〜I)との間の接続等を1本
の線で示しているが、実際上は、対DAライン制御ブロ
ック61−iが回線インタフェースシート5−jを収容
可能な最大数に応じた数の信号線で接続されている。
【0132】この場合も、障害時の切替は、監視装置9
0による制御で行なわれる。ここで、監視装置90は、
第1及び第2の予備の対DAライン制御ブロック61−
STB1及び61−STB2が、どの対DAライン制御
ブロックに対する予備であるかの情報を格納している。
【0133】以下、監視装置90の制御下で実行され
る、ある対DAライン制御ブロック61−pに障害が発
生した場合の予備系への切替動作を説明する。
【0134】監視装置90は、監視動作によって、対D
Aライン制御ブロック61−pに障害が発生したことを
認識すると、そのことを、全ての対DA卓制御ブロック
60−1〜60−Hに通知すると共に、対DAライン制
御ブロック61−pに対する予備である第1の予備の対
DAライン制御ブロック61−STB1にも通知する。
また、監視装置90は、障害が発生した対DAライン制
御ブロック61−pに対応する切替部93の切替スイッ
チ部93−pを第1の予備の対DAライン制御ブロック
61−STB1に接続させるように切替えさせる。
【0135】このとき、各対DA卓制御ブロック60−
1〜60−Iにおいては、障害が発生した対DAライン
制御ブロック61−pとの信号授受経路の代りに、第1
の予備の対DAライン制御ブロック61−STB1との
信号授受経路を確立する。また、第1の予備の対DAラ
イン制御ブロック61−STB1においては、障害が発
生した対DAライン制御ブロック61−pについてのタ
イムスロット/DA回線対応テーブルを用いて交換動作
を行なう。
【0136】このようにして、ある対DA卓制御ブロッ
ク60−hと、障害が発生した対DAライン制御ブロッ
ク61−pに本来収容されている回線インタフェースシ
ート群5−61pとの間は、第1の予備の対DAライン
制御ブロック61−STB1及び切替スイッチ部93−
pを介して接続される。
【0137】図16は、対DAライン制御ブロック(及
び回線インタフェースシート)の障害対策用冗長構成の
他の一例を示すものである。
【0138】図16において、この例は、対DAライン
制御ブロック及び回線インタフェースシート群の組とし
て、予備のもの(61−STB1及び5−61STB1
の組と、61−STB2及び5−61STB2の組)を
持たせ、回線インタフェースシート群5−611〜5−
61P、5−61(P+1)〜5−61Iと図示しない
DA回線との間に、障害時に予備系に切り替えるための
切替部93及び94を設けたものである。動作は、図1
5に示した冗長構成とほぼ同様であるのでその説明は省
略する。
【0139】図15に示した例は、冗長構成を簡単なも
のとできる。一方、図16に示した例は、回線インタフ
ェースシート5−jの障害にも対応できる。
【0140】(C-3) 対空卓制御ブロック、対DA卓制御
ブロックの障害対策用冗長構成 次に、対空卓制御ブロックの障害対策用冗長構成例につ
いて、図面を参照しながら詳述する。ここで、図17が
この対空卓制御ブロックの障害対策用冗長構成を示すも
のである。
【0141】図17において、現用の上述したC個の対
空卓制御ブロック40−1〜40−Cに加えて、この例
では、1個の予備の対空卓制御ブロック(特許請求の範
囲における第2又は第1の予備単位電子交換ブロックに
相当する)40−STBが設けられている。この予備の
対空卓制御ブロック40−STBを含め、C+1個の対
空卓制御ブロック40−1〜40−C及び40−STB
はそれぞれ、図5に示したように、全ての対空チャンネ
ル制御ブロック41−1〜41−Dに接続されており、
逆に、各対空チャンネル制御ブロック41−1〜41−
Dはそれぞれ、予備のものを含めた全ての対空卓制御ブ
ロック40−1〜40−C及び40−STBに接続され
ている。
【0142】なお、図17においても、図示の簡略化の
ために、このような正しくは図5に示すような接続を点
線で囲んでいるように簡単に記載している。
【0143】予備の対空卓制御ブロック40−STB
は、現用の各対空卓制御ブロック40−1、…、40−
Cが有するワンタッチボタン/タイムスロット対応テー
ブルを全て内蔵しており、いずれの対空卓制御ブロック
40−1、…、40−Cの代りとして動作できるように
なされている。
【0144】現用の各対空卓制御ブロック40−1、
…、40−Cは、収容する所定個数(例えば4個)でな
る各管制卓群1−401、…、1−40Cに対して、例
えばリレー回路構成の切替部95を介して接続されてい
る。切替部95は、C個の切替スイッチ部95−1〜9
5−Cからなる。各切替スイッチ部95−1、…、95
−Cにおいて、第1の切替端子は対応する現用の対空卓
制御ブロック40−1、…、40−Cに接続され、第2
の切替端子は予備の対空卓制御ブロック40−STBに
接続され、共通端子は対応する管制卓群1−401、
…、1−40Cに接続されている。なお、各切替スイッ
チ部95−1、…、95−Cは、接続している管制卓群
1−401、…、1−40Cにおける卓数(最大接続卓
数)だけのスイッチ要素からなる。
【0145】なお、図17でも、対空卓制御ブロック4
0−c又は40−STBと切替スイッチ部95−cとの
間、及び、切替スイッチ部95−cと管制卓群1−40
cとの間の接続を1本の線で示しているが、実際上は、
対空卓制御ブロック40−cが管制卓1−aを収容可能
な最大数に応じた数の信号線で接続されている。
【0146】この場合も、障害時の切替は、監視装置9
0による制御で行なわれる。以下、監視装置90の制御
下で実行される、ある対空卓制御ブロック40−cに障
害が発生した場合の予備系への切替動作を説明する。
【0147】監視装置90は、監視動作によって、対空
卓制御ブロック40−cに障害が発生したことを認識す
ると、障害が発生した対空卓制御ブロック40−cに対
応する切替スイッチ部95−cを予備の対空卓制御ブロ
ック40−STBに接続させるように切替えさせる。ま
た、監視装置90は、そのことを、全ての対空チャンネ
ル制御ブロック41−1〜41−Dに通知すると共に、
予備の対空卓制御ブロック40−STBにも通知する。
【0148】これにより、障害が生じた対空卓制御ブロ
ック40−cに収容されていた管制卓群1−40cは、
切替スイッチ部95−cを介して、予備の対空卓制御ブ
ロック40−STBに収容される。予備の対空卓制御ブ
ロック40−STBにおいては、障害が生じた対空卓制
御ブロック40−cについてのワンタッチボタン/タイ
ムスロット対応テーブルが参照されて交換動作が実行さ
れる。また、各対空チャンネル制御ブロック41−1、
…、41−Dにおいては、対空卓制御ブロック40−c
との信号授受経路の代りに、予備の対空卓制御ブロック
40−STBとの信号授受経路を確立する。すなわち、
各対空チャンネル制御ブロック41−1、…、41−D
は、予備の対空卓制御ブロック40−STBから与えら
れた信号を障害が生じた対空卓制御ブロック40−cか
ら与えられたものとして処理し、逆に、対空卓制御ブロ
ック40−cに与えようとする信号を予備の対空卓制御
ブロック40−STBに与える。
【0149】このようにして、障害が発生した対空卓制
御ブロック40−cに収容されている管制卓群1−40
cと、ある対空チャンネル制御ブロック41−dとの間
は、切替スイッチ部95−c及び予備の対空卓制御ブロ
ック40−STBを介して接続される。
【0150】図18は、対DA卓制御ブロックの障害対
策用冗長構成例を示すものである。図17及び図18の
比較から明らかなように、対空系及び対DA系という違
いはあるが、対DA卓制御ブロックの障害対策用冗長構
成は、対空卓制御ブロックの障害対策用冗長構成と同様
に動作するので、その説明は省略する。但し、予備の対
DA卓制御ブロック60−STBが、管制卓間の通信に
も介在できる点は異なっている。
【0151】以上、制御ブロックの種類毎に障害対策用
冗長構成について図面を参照して説明したが、これらの
制御ブロックの種類毎の冗長構成は、実施例の空港管制
用通信システムが全て有するものである。図面の紙面の
大きさの制約上から、制御ブロックの種類毎に説明した
に過ぎない。なお、上記のような障害対策用の冗長構成
を一部の制御ブロックの種類についてのみ採用すること
もできる。
【0152】(D)実施例の効果 上記実施例によれば、電子交換システムの1種に該当す
る対空音声交換システム部2を、複数の対空卓制御ブロ
ック40−1〜40−Cと複数の対空チャンネル制御ブ
ロック41−1〜41−Dとを図5に示すように接続
し、かつ、図16に示すように予備の対空卓制御ブロッ
ク40−STBを設け、及び又は、図1に示すように予
備の対空チャンネル制御ブロック41−STBを設けて
構成したので、対空音声交換システム部2に障害が発生
しても、障害による通信停止時間を短縮でき、また、障
害の影響が及ぶ範囲をごく狭くできる。
【0153】すなわち、複数の対空卓制御ブロックと複
数の対空チャンネル制御ブロックとの2段構成とし、段
間では、ある制御ブロックが他の段の全ての制御ブロッ
クに接続させているので、例えば、第1の対空卓制御ブ
ロック40−1に障害が発生した瞬間では、この第1の
対空卓制御ブロック40−1が収容している管制卓群1
−401が対空系の通信を実行できなくなるが、予備の
対空卓制御ブロック40−STBに直ちに切り替わっ
て、それら管制卓群1−401を用いた通信を直ちに再
開できる。
【0154】従って、予備系の切替え以前においても障
害が影響する範囲を狭くでき、予備系への切替え後には
障害の影響が及んでいる範囲はなく、しかも、通信を同
一の管制卓を用いて直ちに再開できる。
【0155】因みに、任意の管制卓1−aと任意のチャ
ンネルインタフェースシート3−eとを接続するように
交換するのには、従来構成を有する1個の電子交換シス
テムを介在させることで行なうこともできる。すなわ
ち、管制用通信システムの場合、管制卓1−aの数も無
線チャンネルの数もさほど多くないので、従来構成を有
する1個の電子交換システムで十分に交換することがで
きる。しかし、従来構成を有する1個の電子交換システ
ムの場合には、障害が発生すると全ての管制卓1−1〜
1−Aが通信を実行できなくなり、この不都合を避ける
ように2重化すると、今まで予備系であった電子交換シ
ステムを立ち上げるのにかなりの時間を要して通信停止
時間が長くならざるを得ない。従って、上記実施例の構
成とすることが好ましい。
【0156】また、上記実施例においては、対空音声交
換システム部2を、それぞれが1個の電子交換システム
である、複数の対空卓制御ブロック40−1〜40−C
と複数の対空チャンネル制御ブロック41−1〜41−
Dとで構成しているので、管制卓の数や無線チャンネル
の数から見ると、多くの電子交換システムを用いている
ことになる。しかし、空港管制用通信システムにおいて
は、危険分散等の観点から通信停止時間や通信不可能チ
ャンネル数の軽減が特に求められており、構成の大型化
よりは、かかる要求を満足させている点で上記実施例の
効果の意義は大きい。
【0157】以上のような障害による通信停止時間を短
縮でき、また、障害の影響が及ぶ範囲をごく狭くできる
という効果は、電子交換システムの1種に該当する対D
A音声交換システム部4についても同様に言うことがで
きる。
【0158】従って、対空音声交換システム部2及び対
DA音声交換システム部4を用いている管制用通信シス
テムについても、障害による通信停止時間を短縮でき、
また、障害の影響が及ぶ範囲をごく狭くできるという効
果が得られる。
【0159】(E)他の実施例 上記実施例においては、各制御ブロックの予備の制御ブ
ロックが1又は2個のものを示したが、3個以上あって
も良い。2個以上ある場合において、図15のように、
各予備の制御ブロックが異なる現用の制御ブロックを担
当しても良く、また、各予備の制御ブロックがどの現用
の制御ブロックの予備として動作するようにしても良
い。後者の場合、各予備の制御ブロックに対して、その
時点の障害個数によって駆動順番を定めても良い。
【0160】また、上記実施例においては、予備の制御
ブロックが各現用の制御ブロックに関する交換経路情報
を内蔵しているものを示したが、監視装置にその情報を
格納しておき、障害発生時に監視装置が予備の制御ブロ
ックにその情報を与えるものであっても良い。
【0161】上記実施例においては、管制卓及び対空卓
制御部間、対空チャンネル制御部及びチャンネルインタ
フェース部間、管制卓及び対DA卓制御部間、対DA回
線制御部及び回線インタフェース部間の伝送方式として
ピンポン伝送方式に従うものを示したが、本発明はこれ
に限定されず、全2重や半2重の伝送方式に従うもので
あっても良い。
【0162】また、対空音声交換システム部及び対DA
音声交換システム部内の制御ブロック間での伝送におい
て、音声信号と、制御情報及び監視制御情報とを、別個
の信号ラインで伝送するものであっても良い。
【0163】さらに、通信に供する信号は、音声信号だ
けでなく、画像信号やデータ信号であっても良い。
【0164】上記実施例における対空音声交換システム
部や対DA音声交換システム部等の電子交換システム
は、空港管制用通信システムに適用されるだけでなく、
航空路管制用通信システムや船舶管制用通信システムに
も適用でき、また、管制目的の通信システムだけでな
く、障害による通信停止時間の短縮化や障害影響の縮小
化が求められる他の通信システムにも適用することがで
きる。
【0165】適用通信システムによっては、電子交換シ
ステムを以下のようにしても良い。無線チャンネル収容
の電子交換システムを、対DA音声交換システム部のよ
うに構成しても良い。また、有線回線収容の電子交換シ
ステムを、対空音声交換システム部のようにしても良
い。また、段が異なる全ての制御ブロック(単位電子交
換ブロック)だけでなく、同一段の他の全ての制御ブロ
ックに、いずれの段の制御ブロック共に接続するように
しても良い。
【0166】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、内部
を、複数の第1の単位電子交換ブロックと複数の第2の
単位電子交換ブロックとの2段構成とし、段間では、あ
る単位電子交換ブロックが他の段の全ての単位電子交換
ブロックに接続させ、かつ、第1の単位電子交換ブロッ
クの予備として機能する1又は2以上の第1の予備単位
電子交換ブロック及び又は第2の単位電子交換ブロック
の予備として機能する1又は2以上の第2の予備単位電
子交換ブロックを設けて、監視装置が第1の切替部及び
又は第2の切替部を駆動して適宜予備のものと切り替え
るように電子交換システムを構成したので、また、その
ような構成の電子交換システムを用いて通信システムを
構成したので、複数の第1の交換対象回線と、複数の第
2の交換対象回線との交換接続を行なうことができ、し
かも、いずれかの単位電子交換ブロックに障害が発生し
たとしても、その障害が影響する範囲を非常に狭くで
き、また、予備の単位交換ブロックに切り替えることで
直ちに通信を再開できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の対空チャンネル制御ブロックの冗長構
成例(その1)を示すブロック図である。
【図2】実施例の空港管制用通信システムを示すブロッ
ク図である。
【図3】実施例の管制卓の詳細構成を示すブロック図で
ある。
【図4】実施例の操作ユニット上の操作子及び表示素子
の配置を示す図である。
【図5】実施例の対空音声交換システム部(電子交換シ
ステム)を示すブロック図である。
【図6】実施例の対空卓制御ブロック及び対空チャンネ
ル制御ブロック間の授受フレームの構成図である。
【図7】実施例の対空卓制御ブロック及び対空チャンネ
ル制御ブロックの詳細構成を示すブロック図である。
【図8】実施例のワンタッチボタン/タイムスロット対
応テーブルの説明図である。
【図9】実施例のチャンネルインタフェースシートの詳
細構成を示すブロック図である。
【図10】実施例の対DA音声交換システム部(電子交
換システム)を示すブロック図である。
【図11】実施例の対DA卓制御ブロック及び対DA回
線制御ブロック間の授受フレームの構成図である。
【図12】実施例の対DA卓制御ブロック及び対DA回
線制御ブロックの詳細構成を示すブロック図である。
【図13】実施例の回線インタフェース部の詳細構成を
示すブロック図である。
【図14】実施例の対空チャンネル制御ブロックの冗長
構成例(その2)を示すブロック図である。
【図15】実施例の対DAライン制御ブロックの冗長構
成例(その1)を示すブロック図である。
【図16】実施例の対DAライン制御ブロックの冗長構
成例(その2)を示すブロック図である。
【図17】実施例の対空卓制御ブロックの冗長構成例を
示すブロック図である。
【図18】実施例の対DA卓制御ブロックの冗長構成例
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1−1〜1−A…管制卓(端末装置)、 2…対空音声交換システム部(電子交換システム)、 3−1〜3−E…チャンネルインタフェースシート、 4…対DA音声交換システム部(電子交換システム)、 5−1〜5−J…回線インタフェースシート、 40−1〜40−C…対空卓制御ブロック(第1又は第
2の単位電子交換ブロック)、 40−STB…予備の対空卓制御ブロック(第2又は第
1の予備単位電子交換ブロック)、 41−1〜41−D…対空チャンネル制御ブロック(第
2又は第1の単位電子交換ブロック)、 41−STB…予備の対空チャンネル制御ブロック(第
1又は第2の予備単位電子交換ブロック)、 60−1〜60−H…対DA卓制御ブロック(第1又は
第2の単位電子交換ブロック)、 60−STB…予備の対空卓制御ブロック(第1又は第
2の予備単位電子交換ブロック)、 61−1〜61−I…対DA回線制御ブロック(第2又
は第1の単位電子交換ブロック)、 61−STB1、61−STB2…予備の対DA回線制
御ブロック(第1又は第2の予備単位電子交換ブロッ
ク)、 90…監視装置、 91〜95…切替部(第1又は第2の切替部)。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の第1の交換対象回線と、複数の第
    2の交換対象回線との交換接続を行なう電子交換システ
    ムにおいて、 2個の入出力部間において内蔵する交換経路情報に従っ
    て交換処理を行なう、一方の入出力部において異なる上
    記第1の交換対象回線を複数収容している複数の第1の
    単位電子交換ブロックと、 上記各第1の単位電子交換ブロックに代って交換処理を
    実行できる1又は2以上の第1の予備単位電子交換ブロ
    ックと、 ある上記第1の単位電子交換ブロックが収容している複
    数の上記第1の交換対象回線を上記第1の予備単位電子
    交換ブロックに接続させることができる第1の切替部
    と、 いずれかの上記第1の単位電子交換ブロックに障害が発
    生したとき、上記第1の切替部を駆動して、障害が発生
    した上記第1の単位電子交換ブロックが収容している複
    数の上記第1の交換対象回線を上記第1の予備単位電子
    交換ブロックに接続させる監視装置と、 2個の入出力部間において、内蔵する交換経路情報に従
    って交換処理を行なう、複数の第2の単位電子交換ブロ
    ックとを備え、 上記各第1の単位電子交換ブロックは、上記第1の切替
    部を介して、一方の入出力部において異なる上記第1の
    交換対象回線を複数収容すると共に、他方の入出力部に
    おいて、全ての上記第2の単位電子交換ブロックと接続
    し、 上記各第1の予備単位電子交換ブロックは、上記第1の
    切替部を介して、一方の入出力部において異なる上記第
    1の交換対象回線を複数収容可能であると共に、他方の
    入出力部において、全ての上記第2の単位電子交換ブロ
    ックと接続し、 上記各第2の単位電子交換ブロックは、一方の入出力部
    において、全ての上記第1の単位電子交換ブロックと全
    ての上記第1の予備単位電子交換ブロックと接続すると
    共に、他方の入出力部において、異なる上記第2の交換
    対象回線を複数収容していることを特徴とする電子交換
    システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子交換システムにお
    いて、 上記各第2の単位電子交換ブロックに代って交換処理を
    実行できる1又は2以上の第2の予備単位電子交換ブロ
    ックと、 ある上記第2の単位電子交換ブロックが収容している複
    数の上記第2の交換対象回線を上記第2の予備単位電子
    交換ブロックに接続させることができる第2の切替部と
    を設け、 上記監視装置が、いずれかの上記第2の単位電子交換ブ
    ロックに障害が発生したとき、上記第2の切替部を駆動
    して、障害が発生した上記第2の単位電子交換ブロック
    が収容している複数の上記第2の交換対象回線を上記第
    2の予備単位電子交換ブロックに接続させ、 上記各第1の単位電子交換ブロックは、上記第1の切替
    部を介して、一方の入出力部において異なる上記第1の
    交換対象回線を複数収容すると共に、他方の入出力部に
    おいて、全ての上記第2の単位電子交換ブロック及び全
    ての上記第2の予備単位電子交換ブロックと接続し、 上記各第1の予備単位電子交換ブロックは、上記第1の
    切替部を介して、一方の入出力部において異なる上記第
    1の交換対象回線を複数収容可能であると共に、他方の
    入出力部において、全ての上記第2の単位電子交換ブロ
    ック及び全ての上記第2の予備単位電子交換ブロックと
    接続し、 上記各第2の単位電子交換ブロックは、一方の入出力部
    において、全ての上記第1の単位電子交換ブロックと全
    ての上記第1の予備単位電子交換ブロックと接続すると
    共に、他方の入出力部において、異なる上記第2の交換
    対象回線を複数収容し、 上記各第2の予備単位電子交換ブロックは、上記第2の
    切替部を介して、一方の入出力部において異なる上記第
    2の交換対象回線を複数収容可能であると共に、他方の
    入出力部において、全ての上記第1の単位電子交換ブロ
    ック及び全ての上記第1の予備単位電子交換ブロックと
    接続していることを特徴とする電子交換システム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の電子交換システ
    ムにおいて、 上記各第1の単位電子交換ブロック又は上記各第1の予
    備単位電子交換ブロックが、他方の入出力部において、
    他の全ての上記第1の単位電子交換ブロック及び他の全
    ての上記第1の予備単位電子交換ブロックとも接続して
    いることを特徴とする電子交換システム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の電子交換システムにお
    いて、 上記各第2の単位電子交換ブロック又は上記各第2の予
    備単位電子交換ブロックが、一方の入出力部において、
    他の全ての上記第2の単位電子交換ブロックと及び又は
    他の全ての上記第2の予備単位電子交換ブロックとも接
    続していることを特徴とする電子交換システム。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の電子交
    換システムを用いた通信システムであって、 上記各第1の交換対象回線がそれぞれ別個の端末装置に
    接続され、上記各第2の交換対象回線がそれぞれ別個の
    無線チャンネル用のチャンネルインタフェース部に接続
    されていることを特徴とする通信システム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載の電子交
    換システムを用いた通信システムであって、 上記各第1の交換対象回線がそれぞれ別個の端末装置に
    接続され、上記各第2の交換対象回線がそれぞれ別個の
    有線回線用の回線インタフェース部に接続されているこ
    とを特徴とする通信システム。
  7. 【請求項7】 複数の端末装置がそれぞれ無線チャンネ
    ルとも有線回線とも接続可能な通信システムであって、 上記各端末装置と無線チャンネル用の各チャンネルイン
    タフェース部との間を請求項2に記載の電子交換システ
    ムが交換し、 上記各端末装置と有線回線用の各回線インタフェース部
    との間、及び、2個の上記端末装置間を請求項3に記載
    の電子交換システムが交換することを特徴とする通信シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 複数の管制卓がそれぞれ、無線チャンネ
    ルを介して管制対象の移動体と通信可能であると共に、
    有線回線を介して関係管制設備と通信可能である管制用
    の通信システムであって、 上記各管制卓と無線チャンネル用の各チャンネルインタ
    フェース部との間を請求項2に記載の電子交換システム
    が交換し、 上記各管制卓と有線回線用の各回線インタフェース部と
    の間、及び、2個の上記管制卓間を請求項3に記載の電
    子交換システムが交換することを特徴とする通信システ
    ム。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の通信システムにおい
    て、 無線チャンネル用の電子交換システムにおける上記第2
    の予備単位電子交換ブロックに対応した予備のチャンネ
    ルインタフェース部を設け、障害発生時に、第2の予備
    単位電子交換ブロック及び予備のチャンネルインタフェ
    ース部を組として切り替えることを特徴とした通信シス
    テム。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9に記載の通信システム
    において、 有線回線用の電子交換システムにおける上記第2の予備
    単位電子交換ブロックに対応した予備の回線インタフェ
    ース部を設け、障害発生時に、第2の予備単位電子交換
    ブロック及び予備の回線インタフェース部を組として切
    り替えることを特徴とした通信システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014164703A (ja) * 2013-02-27 2014-09-08 Toshiba Denpa Products Kk 航空管制システム及び管制卓用操作パネル
JP2017139696A (ja) * 2016-02-05 2017-08-10 沖電気工業株式会社 航空管制システム、通信制御装置および通信制御方法
JP2020036065A (ja) * 2018-08-27 2020-03-05 沖電気工業株式会社 無線システム
JP2021136644A (ja) * 2020-02-28 2021-09-13 沖電気工業株式会社 音声交換制御装置及び音声交換システム

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