JPH07192595A - 接点装置 - Google Patents

接点装置

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JPH07192595A
JPH07192595A JP33401793A JP33401793A JPH07192595A JP H07192595 A JPH07192595 A JP H07192595A JP 33401793 A JP33401793 A JP 33401793A JP 33401793 A JP33401793 A JP 33401793A JP H07192595 A JPH07192595 A JP H07192595A
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fixed contact
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JP33401793A
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English (en)
Inventor
Naoki Kanemoto
直樹 金本
Tsunehiro Kitamura
常弘 北村
Masahiro Kotsuna
正浩 忽那
Kiwamu Shibata
究 柴田
Tetsuyasu Kawamoto
哲靖 川本
Masato Kasaya
正人 傘谷
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接点消耗粉の飛散を防止する。 【構成】 固定接点1を設けた固定接点板2と、固定接
点1に接離する可動接点3を設けた可動接点板4と、を
備えてなる接点装置において、固定又は可動接点1,3
の少なくとも一方を、対向部5bでもって包囲する断面
略コ字状の包囲部材5が設けられた構成にしてある。従
って、可動接点3が固定接点1に接離するときに発生す
る接点消耗粉は、包囲部材5の対向部5bに付着するの
で、飛散を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スイッチや電磁リレー
等に使用される接点装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の接点装置として、図13
及び図14に示す構成のものが存在する。このものは、
固定接点1を設けた固定接点板2と、固定接点1に接離
する可動接点3を設けた可動接点板4と、で構成され、
耐溶着性能の良好な一方接点対10aと、その一方接点
対10aと並列接続関係にあり接点閉成動作時には一方
接点対10aよりも後に接触する接触抵抗性能の良好な
他方接点対10bと、電磁石装置と、を備えたリレー1
0において、その一方接点対10aとして使用されたも
のである。
【0003】そして、可動接点板4は、駆動部材5が接
点当接方向に駆動すると、それ自体のばね力によって変
位することにより、それに設けられた可動接点3が固定
接点板2に設けられた固定接点1に当接し、駆動部材5
により逆方向に押圧駆動されると、可動接点3が固定接
点1から開離する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の接点装
置にあっては、可動接点3が固定接点1に接離すること
により、両接点1,3が消耗して接点消耗粉が発生し、
その接点消耗粉が飛散して絶縁部分に侵入すると絶縁劣
化の原因になり、電磁石装置の内部に侵入すると、電磁
石装置の可動部等が摩擦を起こす原因となって、正常な
接点開閉動作を損なうこととなる。特に、一方接点対1
0aは、タングステン系の耐溶着性能の良好な材料を用
いているので、多量の接点消耗粉が発生し、この接点消
耗粉が接触抵抗性能の良好な他方接点対10bに侵入す
ると、この他方接点対10bの接触信頼性が低下してし
まう。
【0005】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、可動接点が固定接点に接
離するときに発生する接点消耗粉を飛散させない接点装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載のものは、固定接点を設けた固定
接点板と、固定接点に接離する可動接点を設けた可動接
点板と、でなる接点装置において、固定又は可動接点の
少なくとも一方を、断面略コ字状の対向部でもって包囲
する包囲部材が設けられた構成にしてある。
【0007】また、請求項2記載のものは、請求項1記
載のものにおいて、前記包囲部材は、絶縁材料により形
成されてなる構成にしてある。
【0008】また、請求項3記載のものは、請求項1記
載のものにおいて、前記包囲部材は、それが包囲する接
点と一体的に設けられてなる構成にしてある。
【0009】また、請求項4記載のものは、請求項1記
載のものにおいて、前記包囲部材は、それが包囲する接
点を保持する接点基台でもって形成されてなる構成にし
てある。
【0010】また、請求項5記載のものは、請求項2記
載のものにおいて、前記包囲部材は、固定及び可動接点
の両方を包囲して接点の接離にともなって伸縮するよう
形成されてなる構成にしてある。
【0011】
【作用】請求項1記載のものによれば、可動接点が固定
接点に接離するときに発生する接点消耗粉は、高温で、
液状又は赤熱状態であるから、対向部でもって固定又は
可動接点の少なくとも一方を包囲する断面略コ字状の包
囲部材に衝突するとその表面に付着する。
【0012】請求項2記載のものによれば、包囲部材
は、絶縁材料により形成されているから、絶縁耐圧に影
響しないので、接点消耗粉が発生する接点接離部分に接
近して設けることができる。
【0013】請求項3記載のものによれば、包囲部材
は、高々、接点の接離表面の中心とその縁端までの距離
しか離れていないので、接点消耗粉が発生する接点接離
部分との距離が短くなる。
【0014】請求項4記載のものによれば、包囲部材
は、接点よりも比較的安価な接点基台でもって形成され
ているからコストダウンになる。
【0015】請求項5記載のものによれば、包囲部材
は、それが包囲する接点の接離にともなって伸縮して、
接点開成状態のときも固定及び可動接点を包囲する。
【0016】
【実施例】本発明の第1実施例を図1及び図2に基づい
て以下に説明する。なお、従来例と実質的に同一の機能
を有する部材には同一の符号を付してある。
【0017】この接点装置は、固定接点1、固定接点板
2、可動接点3、可動接点板4、包囲部材5、接点基台
6で構成され、耐溶着性能の良好な一方接点対10a
と、その一方接点対10aと並列接続関係にあり接点閉
成動作時には一方接点対10aよりも後に接触する接触
抵抗性能の良好な他方接点対10bと、電磁石装置と、
を備えたリレー10において、その一方接点対10aと
して使用されたものである。
【0018】固定接点1は、タングステン系の耐溶着性
の良好な金属材料により、略ボタン状に形成され、接点
基台6を介して固定接点板2の先端に固着されている。
【0019】固定接点板2は、銅合金等の導電板によ
り、全体の形状を大略コ字状に折曲して形成されてい
る。そして、固定接点1を固着した部分に包囲部材5が
形成されている。すなわち、包囲部材5は、固定接点1
を固着した固着部5aの両端を板幅方向に延設して後、
接点接離方向の固定接点1側へ直角に折曲して、対向部
5b,5bを形成し、その対向部5b,5b及び固着部
5aでもって断面略コ字状に形成されている。
【0020】可動接点3は、固定接点1と同様にタング
ステン系の耐溶着性の良好な金属材料により、略ボタン
状に形成され、接点基台6を介して可動接点板4の中央
よりやや先端よりに固着されている。
【0021】可動接点板4は、銅合金等のばね性を有し
た薄い導電板により、長尺状に形成されている。
【0022】接点基台6は、銅合金等の導電性材料によ
り、太軸部分及び細軸部分で断面略T字状に形成され、
その太軸部分の先端には固定接点1又は可動接点3がろ
う付け等で固着され,その細軸部分が固定接点板2又は
可動接点板4にかしめ等で固着されている。
【0023】次にこのものの動作について説明する。リ
レー10の電磁石装置の駆動部材10cが鉄芯に吸引さ
れて動作すると、リレー10の一方接点対10aとして
使用されたこの接点装置は、その可動接点板4が、リレ
ー10の駆動部材10cに駆動されて、その可動接点3
が固定接点板2に設けられた固定接点1に当接し、続い
て他方接点対10bが接触する。このとき、タングステ
ン系の耐溶着性の良好な金属材料により形成された一方
接点対10aは接点消耗粉が多く発生するが、その接点
消耗粉は、高温で、液状又は赤熱状態であるから、固着
部5a及び対向部5b,5bでもって固定接点1を包囲
する断面略コ字状の包囲部材5に衝突すると、その表面
に付着する。
【0024】また、リレー10の電磁石装置の駆動部材
10cが鉄芯に吸引される前の状態に復帰すると、他方
接点対10bが先に離れてから、このものの可動接点板
4が駆動方向と逆方向へ変位して、可動接点3が固定接
点1から開離する。
【0025】かかる接点装置にあっては、上述したよう
に、可動接点3が固定接点1に当接するときに発生する
接点消耗粉は、高温で、液状又は赤熱状態であるから、
固着部5a及び対向部5b,5bでもって固定接点1を
包囲する断面略コ字状の包囲部材5に衝突すると、その
表面に付着するので、可動接点3が固定接点1に接離す
るときに発生する接点消耗粉が飛散しなくなり、従っ
て、接触抵抗性能の良好な他方接点対10bに接点消耗
粉が侵入しなくなって、この他方接点対10bの接触信
頼性が低下することがない。また、接点消耗粉が他の絶
縁部分にも侵入しないから絶縁劣化も起こさず、電磁石
装置の内部にも侵入しないので、電磁石装置は、その可
動部等が摩擦を起こすこともなく正常に接点開閉動作す
る。
【0026】次に、第2実施例を図3に基づいて説明す
る。なお、第1実施例と実質的に同一の機能を有する部
材には同一の部材を付し、第1実施例と異なるところの
み記す。
【0027】第1実施例では、包囲部材5は、固定接点
板2を延設して屈曲することにより形成されているのに
対し、本実施例では、プラスチック等の絶縁部材により
断面略コ字状に形成された別部材を、固定接点1を保持
する接点基台6と供にかしめ固定された構成となってい
る。
【0028】かかる接点装置にあっては、包囲部材5
は、絶縁材料でもって形成されているから、絶縁耐圧に
影響しないので、接点消耗粉が発生する接点接離部分に
接近して設けることができ、よって、接点消耗粉が包囲
部材5に付着し易くなり、第1実施例の効果をさらに高
めることができる。また、包囲部材5及び固定接点1の
距離が短くなるので、第1実施例よりも小型化すること
ができる。
【0029】次に、第3実施例を図4及び図5に基づい
て説明する。なお、第1実施例と実質的に同一の機能を
有する部材には同一の部材を付し、第1実施例と異なる
ところのみ記す。但し、図4及び図5では、固定接点板
2又は可動接点板4に接点基台6をかしめ等で固着する
前の状態の固定接点1及び可動接点3を示している。
【0030】第1実施例では、包囲部材5は、固定接点
板2を延設して屈曲することにより形成されているのに
対し、本実施例では、固定接点1と一体的に設けられた
構成となっている。
【0031】詳しくは、固定接点1は、可動接点3が接
離する接離表面の縁端を接点接離方向に突出して対向部
5bを形成し、その対向部5bと接点基台6との固着部
分とでもって、その中央部1aを包囲する断面略コ字状
の包囲部材5となっている。
【0032】可動接点3は、その直径が固定接点1の中
央部1aの直径よりも若干小さい略円柱状に形成されて
いる。
【0033】かかる接点装置にあっては、包囲部材5
は、固定接点1と一体的に設けられているから、包囲部
材5は、高々、固定接点1の中央部1aの半径分しか離
れていないので、接点消耗粉が発生する接点接離部分と
の距離が短くなって、接点消耗粉が包囲部材5に付着し
易くなり、第1実施例のように包囲部材5を設けるため
に他の部材を用いずに、第1実施例の効果をさらに高め
ることができる。また、固定接点1の中央部1aが消耗
するにつれて、包囲部材5の中央部1aからの高さが高
くなるので、中央部1aが消耗するほど接点消耗粉を包
囲部材5に付着させる効果を高めることができる。
【0034】次に、第4実施例を図6及び図7に基づい
て説明する。なお、第3実施例と実質的に同一の機能を
有する部材には同一の部材を付し、第3実施例と異なる
ところのみ記す。
【0035】第3実施例では、包囲部材5は、固定接点
1と一体的に設けられているのに対し、本実施例では、
固定接点1及び可動接点3の接点基台6に一体的に設け
られた構成となっている。
【0036】詳しくは、固定接点1及び可動接点3は、
略ボタン状に形成されて、断面略T字状に形成された接
点基台6の太軸部分6aの先端中央に、ろう付け等でそ
れぞれ固着されている。
【0037】接点基台6は、その細軸部分6bを固定接
点板2又は可動接点板4にかしめ固定するときに、屈曲
部材7により、その太軸部分6aの縁端を屈曲されて対
向部5bを形成し、その対向部5b及び屈曲されていな
い部分でもって、固定接点1又は可動接点3を包囲する
断面略コ字状の包囲部材5を形成されている。
【0038】屈曲部材7は、その硬度が接点基台6より
も大きい材料により、その外径がその太軸部分6bより
も小さく、その内径がその細軸部分6aよりも大きい環
状に形成されている。
【0039】次に、接点基台6の縁端を屈曲する手順に
ついて説明する。図6に矢示するように、接点基台6
は、その細軸部分6bに屈曲部材7に挿通してから、そ
の細軸部分6bを固定接点板2のかしめ孔2a又は可動
接点板4のかしめ孔4aに挿入してかしめることによ
り、その太軸部分6aの屈曲部材7に当接する部分が斜
めに屈曲される。
【0040】かかる接点装置にあっては、包囲部材5
は、固定又は可動接点1,3よりも比較的安価な接点基
台5でもって形成されているからコストダウンになり、
第3実施例と同様の効果を安価に得ることができる。
【0041】また、包囲部材5は、その対向部5bが斜
めに屈曲されて、接点接離方向の先端が開いているの
で、可動接点3が固定接点1に接離するのを遮ることが
なく、よって、固定及び可動接点1,3の両方に設ける
ことができる。
【0042】なお、本実施例では、接点基台6は、固定
又は可動接点板1,3にかしめ固定して屈曲することに
より断面略コ字状の対向部5bとなるが、屈曲されて断
面略コ字状の対向部5bとなっている接点基台6を予め
準備することができるときは、予め屈曲された接点基台
6を用いてもよく、そのときは、屈曲部材7が不要とな
る。
【0043】次に、第5実施例を図8及び図9に基づい
て説明する。なお、第4実施例と実質的に同一の機能を
有する部材には同一の部材を付し、第4実施例と異なる
ところのみ記す。但し、図8及び図9では、固定接点板
2又は可動接点板4に接点基台6をかしめ等で固着する
前の状態の固定接点1及び可動接点3を記している。
【0044】第4実施例では、包囲部材5は、その対向
部5bの先端が開いているのに対し、本実施例では、そ
の対向部5bの先端が開いていない構成となっている。
【0045】詳しくは、固定接点1の接点基台6は、そ
の太軸部分6aの縁端を接点接離方向に突出して対向部
5bを形成し、その対向部5bとその中央部とでもっ
て、固定接点1をを包囲する断面略コ字状の包囲部材5
となっている。
【0046】可動接点1の接点基台6は、その太軸部分
6aの直径が可動接点3の直径と同一で、その太軸部分
6aの軸方向先端に可動接点3をろう付け等で固着して
いる。
【0047】かかる接点装置にあっては、包囲部材5
は、その先端が開いていないので、接点消耗粉が発生す
る接点接離部分との距離が短くなり、第4実施例よりも
さらに接点消耗粉が包囲部材5に付着し易くなる。
【0048】なお、本実施例の変形例として、図10に
示すように、中央部の直径が固定接点1の直径と同一に
してもよく、このときは、包囲部材5に固定接点1が内
接して密着することとなるので、固定接点1が接点接離
に伴うアーク熱により割れることがあっても、固定接点
1が接点基台6から脱落しにくくなる。
【0049】次に、第6実施例を図11及び図12に基
づいて説明する。なお、第2実施例と実質的に同一の機
能を有する部材には同一の部材を付し、第2実施例と異
なるところのみ記す。
【0050】第2実施例では、包囲部材5は、断面略コ
字状に形成された絶縁材料であるのに対し、本実施例で
は、図12に矢示するように、固定及び可動接点1,3
の両方を包囲して接点の接離にともなって伸縮するよう
形成された絶縁シートで構成されている。
【0051】詳しくは、包囲部材5は、ゴム又は樹脂製
の伸縮自在な絶縁シートにより蛇腹状に形成され、その
接点接離方向の長さが、固定接点1及び可動接点3が開
離したときの接点間の距離よりも長く、その可動接点3
方向の基端が固定接点1の接点基台6と供に固定接点板
2にかしめ固着され、その先端が可動接点3近傍の可動
接点板4に接着等により固着されている。
【0052】かかる接点装置にあっては、包囲部材5
は、可動接点3が固定接点1に接離するのにともなって
伸縮して、接点開成状態のときも固定及び可動接点1,
3を包囲するので、接点の接離状態に関わらずに常時、
接点消耗粉を包囲部材5に付着させることができ、接点
消耗粉の飛散を防止する効果をさらに高めることができ
る。
【0053】なお、第1乃至第3実施例及び第5実施例
では、包囲部材5は、接点接離のときに可動しない固定
接点1を包囲するものであるが、それが比較的軽くなる
よう設計されていて、可動接点板4が変位するのを妨げ
ないときは、可動接点板4と供に変位する可動接点3を
包囲するものでもよく、そのときは設計の自由度が大き
くなる。
【0054】また、第6実施例では、包囲部材5は、固
定接点1の接点基台6と供に比較的厚くて撓みにくい固
定接点板2にかしめ固着されているが、可動接点板4が
撓みにくいならば可動接点板4にかしめ固着してもよ
く、そのときは設計の自由度が大きくなる。
【0055】また、第1乃至第6実施例では、包囲部材
5は、リレー10の一方接点対10aにのみ設けられて
いるが、組み立て工程の増加が許されるならば他方接点
対10bにも設けてよく、そのときは他方接点対10b
で発生する接点消耗粉が電磁石装置の内部に侵入しなく
なって、リレー10の接点開閉動作がより良くなる。
【0056】また、第1乃至第6実施例では、包囲部材
5は、2つの接点対10a,10bを設けたリレー10
に組み込まれているが、これに限らず1つの接点対のみ
設けたリレーに組み込まれてもよく、そのときは、1つ
の接点対から発生する接点消耗粉が電磁石装置の内部に
侵入しなくなって、そのリレーの接点開閉動作が良くな
る。
【0057】また、第1乃至第6実施例では、包囲部材
5は、1つの接点対10a又は10bを有するいわゆる
1極のリレーに組み込まれているが、これに限らず2極
以上のリレーに組み込まれてもよく、そのときは、包囲
部材5を設ける箇所が多くなって、接点消耗粉が飛散し
なくなる効果が顕著になる。
【0058】また、第1乃至第6実施例では、包囲部材
5は、リレー10に組み込まれているが、これに限らず
スイッチの接点対に組み込まれてもよく、そのときは、
接点対から発生する接点消耗粉がスイッチの絶縁部等に
侵入することがなくなって、そのスイッチの絶縁劣化を
防止することができる。
【0059】また、第1乃至第3及び第6実施例では、
固定接点1及び可動接点3は、接点基台6を介して固定
接点板2又は可動接点板4にそれぞれ固着されている
が、接点自体を固着するための加工が容易なときは接点
基台6を介する必要はなく、そのときは部品数を減らす
ことができる。
【0060】
【発明の効果】請求項1記載のものは、可動接点が固定
接点に接離するときに発生する接点消耗粉は、高温で、
液状又は赤熱状態であるから、対向部でもって固定又は
可動接点の少なくとも一方を包囲する断面略コ字状の包
囲部材に衝突するとその表面に付着するので、可動接点
が固定接点に接離するときに発生する接点消耗粉が飛散
しなくなる。
【0061】請求項2記載のものは、包囲部材は、絶縁
材料により形成されているから、絶縁耐圧に影響しない
ので、接点消耗粉が発生する接点接離部分に接近して設
けることができ、よって、接点消耗粉が包囲部材に付着
し易くなって、請求項1記載の効果をさらに高めること
ができる。
【0062】請求項3記載のものは、包囲部材は、高
々、接点の接離表面の中心とその縁端までの距離しか離
れていないので、接点消耗粉が発生する接点接離部分と
の距離が短くなるから、接点消耗粉が包囲部材に付着し
易くなり、請求項1記載の効果をさらに高めることがで
きる。
【0063】請求項4記載のものによれば、包囲部材
は、接点よりも比較的安価な接点基台でもって形成され
ているからコストダウンになり、請求項3記載と同様の
効果を安価に得ることができる。
【0064】請求項5記載のものは、包囲部材は、それ
が包囲する接点の接離にともなって伸縮して、接点開成
状態のときも固定及び可動接点を包囲するので、請求項
1記載の効果を常時得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す斜視図である。
【図2】同上を組み込んだリレーの断面図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す斜視図である。
【図4】本発明の第3実施例を示す斜視図である。
【図5】図4の断面図である。
【図6】本発明の第4実施例を示す斜視図である。
【図7】図6の断面図である。
【図8】本発明の第5実施例を示す斜視図である。
【図9】図6の断面図である。
【図10】同上の変形例を示す断面図である。
【図11】本発明の第6実施例を示す斜視図である。
【図12】図10の断面図である。
【図13】従来例を示す斜視図である。
【図14】同上を組み込んだリレーの断面図である。
【符号の説明】
1 固定接点 2 固定接点板 3 可動接点 4 可動接点板 5 包囲部材 5b 対向部 6 接点基台
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】固定接点1は、タングステン系の耐溶着性
の良好な金属材料よりなるリベット接点であり、接点基
台6を介して固定接点板2の先端に固着されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】可動接点3は、固定接点1と同様にタング
ステン系の耐溶着性の良好な金属材料よりなるリベット
接点であり、接点基台6を介して可動接点板4の中央よ
りやや先端よりに固着されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】第1実施例では、包囲部材5は、固定接点
板2を延設して屈曲することにより形成されているのに
対し、本実施例では、プラスチック等の絶縁部材により
断面略コ字状に形成された別部材を、固定接点1を保持
する接点基台6とにかしめ固定された構成となってい
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】詳しくは、包囲部材5は、ゴム又は樹脂製
の伸縮自在な絶縁シートにより蛇腹状に形成され、その
接点接離方向の長さが、固定接点1及び可動接点3が開
離したときの接点間の距離よりも長く、その可動接点3
方向の基端が固定接点1の接点基台6とに固定接点板
2にかしめ固着され、その先端が可動接点3近傍の可動
接点板4に接着等により固着されている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】なお、第1乃至第3実施例及び第5実施例
では、包囲部材5は、接点接離のときに可動しない固定
接点1を包囲するものであるが、それが比較的軽くなる
よう設計されていて、可動接点板4が変位するのを妨げ
ないときは、可動接点板4とに変位する可動接点3を
包囲するものでもよく、そのときは設計の自由度が大き
くなる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】また、第6実施例では、包囲部材5は、固
定接点1の接点基台6とに比較的厚くて撓みにくい固
定接点板2にかしめ固着されているが、可動接点板4が
撓みにくいならば可動接点板4にかしめ固着してもよ
く、そのときは設計の自由度が大きくなる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 究 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 川本 哲靖 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 傘谷 正人 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定接点を設けた固定接点板と、固定接
    点に接離する可動接点を設けた可動接点板と、を備えて
    なる接点装置において、 固定又は可動接点の少なくとも一方を、対向部でもって
    包囲する断面略コ字状の包囲部材が設けられたことを特
    徴とする接点装置。
  2. 【請求項2】 前記包囲部材は、絶縁材料により形成さ
    れてなることを特徴とする請求項1記載の接点装置。
  3. 【請求項3】 前記包囲部材は、それが包囲する接点と
    一体的に設けられてなることを特徴とする請求項1記載
    の接点装置。
  4. 【請求項4】 前記包囲部材は、それが包囲する接点を
    保持する接点基台でもって形成されてなることを特徴と
    する請求項1記載の接点装置。
  5. 【請求項5】 前記包囲部材は、固定及び可動接点の両
    方を包囲して接点の接離にともなって伸縮するよう形成
    されてなることを特徴とする請求項2記載の接点装置。
JP33401793A 1993-12-28 1993-12-28 接点装置 Pending JPH07192595A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016125343A1 (ja) * 2015-02-04 2016-08-11 ウチヤ・サーモスタット株式会社 サーマルプロテクタ

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CN107210159A (zh) * 2015-02-04 2017-09-26 打矢恒温器株式会社 热保护器
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CN107210159B (zh) * 2015-02-04 2020-01-14 打矢恒温器株式会社 热保护器

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