JPH07191744A - 無人搬送車の位置同定方法 - Google Patents

無人搬送車の位置同定方法

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JPH07191744A
JPH07191744A JP5347531A JP34753193A JPH07191744A JP H07191744 A JPH07191744 A JP H07191744A JP 5347531 A JP5347531 A JP 5347531A JP 34753193 A JP34753193 A JP 34753193A JP H07191744 A JPH07191744 A JP H07191744A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 自律走行車において、レーザ光に対する障害
物がある場合に位置同定誤差を少なくする。 【構成】 旋回装置25にて旋回されるレーザ距離計2
1から室内壁面17および反射板18へレーザ照射し、
反射光量を反射光量検出装置22で検出する。該反射光
量の変化により、反射板18の両エッジの位置を検知す
る。レーザ測定ユニットから両エッジまでの距離をレー
ザ距離計21で測定し、三角形の三辺からレーザ測定ユ
ニットの相対的位置を同定する。 【効果】 障害物により反射板18の途中で反射光量が
変化しても、その時点の距離を測定することで、位置同
定誤差を少なくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自由な走行ができ走行
環境を自ら判断する無人搬送車の位置同定方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来使用されていたAGVは、ほとんど
が床に反射テープ、マグネットテープ、磁気線など電気
的な軌道を貼り付けてそれをガイドレールとして走るタ
イプが主流であった。このガイドレールは確実にAGV
を誘導するが、踏みつけられて破損したり定期交換が必
要で、床に埋設した場合は初期の床面工事に手間がかか
りまた経路変更が非常に難しいなど、メンテナンス性が
悪い。また、車両の走行がガイドレール貼り付け域に限
定されるため、走行の自由度が制限される。また、何ら
かの要因、例えば他の機械類にぶつかったりして車両が
ガイドレールから逸れてしまうと、車両を自動的にガイ
ドレールに戻すことは不可能であった。このことからガ
イドレールが無くても走行可能なガイドレス搬送車がユ
ーザーより求められていた。
【0003】また変種変量生産における搬送物の変化に
対し、複数台AGVが協調して対応する様な次世代搬送
システムのコンセプトにおいては、ガイドレスで自由に
走行できるAGV技術が不可欠である。そこで、本出願
人は、近年、自律走行の研究をするために、室内のフロ
アを走行する全方位走行可能3輪駆動3輪操舵のテスト
台車を製作し、次いで、自己誘導(ガイドレス走行)技
術の検討に入っている。かかる自己誘導技術にも多くの
技術課題があるが、その中でも自分の位置、姿勢を認識
する技術(以下:位置同定技術)がもっとも重要であ
る。かかるガイドレス走行技術を用いたAGVは、SN
V(Self Navigation Vehicl
e)と呼ばれる。しかしこのガイドレス走行技術には、
走行ルートをどのようにセンシングするかという問題が
ある。ここで、センシングとは、SNVが今自分がどこ
を走っているかを知る(環境認識)という意味である。
これにより無人搬送車がステーション内で位置補正を行
ったり、工程間搬送中にルートからの走行ズレを補正し
たり、また外乱光等の影響により自己位置情報を無くし
た時でも自己復旧できると考えられる。該センシングに
ついては、現在大学の研究室などでも研究されている
が、環境、用途にかなり制限があり、決定的な技術が確
立していないのが現状である。
【0004】人間と同じように先を見通して判断するの
は難しい。人間の脳のように高度な人工知能や瞬時に先
を予測する高速コンピュータの開発は課題が山積みであ
る。仮に実現してもAGVに取り付けるにはコストが高
くなりすぎる。そこで限定した認識力で環境認識をおこ
なうことになる。現在多く使われているのが画像処理で
ある。しかしこの画像処理もかなりの情報処理とコスト
が必要になり環境認識の実現にはまだ時間がかかりそう
である。
【0005】位置同定方法は、次のコンセプトに基づく
ものが望まれている。
【0006】1.位置同定は連続認識でなく間欠認識と
する。
【0007】2.AGVの判断速度の低下、全体の処理
の遅延を防ぐため、処理をできるだけ単純化する。
【0008】3.コストを安くする。
【0009】上記コンセプトに基づき、レーザを使用し
た位置同定ユニットが開発されている。現在市販されて
いるレーザでの位置認識技術は、次の特徴を有してい
た。
【0010】1.図7の如く、工場内の四隅にコーナキ
ューブと呼ばれる特殊な反射物1を置く。
【0011】2.AGV2からレーザ3を発射する。こ
の場合、レーザの発射方向を一定の角速度で変化させ、
全方位をなぞるようにして発射(スキャン)する。
【0012】3.発射したレーザ3がコーナキューブ1
で反射したら、この反射光を受光し、このときの受光角
度および検出した距離から三角測量の要領で位置を逆算
する。
【0013】該手法は、船が灯台を使って緯度、経度を
得るのと類似しており、角度データのみで算出するため
誤差要因も少なく精度が良い。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来例のレーザ等非接
触センサは相手との間の直線距離等を測定することで位
置を判断するものであった。しかし、工場内では障害物
が多く、かかる環境下において直線状のレーザで位置を
判断しながら無人搬送を行うとすると、かなり限られた
環境でしか走行できなくなってしまう。
【0015】本発明は、上記課題に鑑み、障害物があっ
ても誤差の少ない無人搬送車の位置同定方法の提供を目
的とする。
【0016】また、従来例では、コーナキューブについ
て、レーザをAGVより反射しスキャンする方式を取っ
ていたため、強力なレーザ光が工場中を走りまわるとい
う欠点がある。
【0017】本発明は、レーザ光が工場中を走りまわる
のを防止し得る無人搬送車の位置同定方法の提供をも目
的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
課題解決手段は、工場や倉庫等の室内で荷物を積載し自
動的に搬送する無人搬送車の位置同定方法であって、工
場や倉庫等の室内壁面にその光反射率より大きな光反射
率を有する反射板を取り付け、無人搬送車に取り付けら
れたレーザ距離計および反射光量検出装置を旋回装置に
て所定の角速度で縦軸周りに旋回させ、この状態で前記
レーザ距離計からレーザを照射し、前記レーザ距離計か
ら出射されて前記室内壁面または前記反射板で反射され
た光の光量を前記反射光量検出装置で検出し、前記反射
光量検出装置で受ける光の光量が急激に上昇したとき
に、光量上昇検知部にて前記レーザ距離計からのレーザ
の照射点が前記室内壁面から前記反射板の表面の一端部
に進入したと判断し、第1の距離検出部にて、前記光量
上昇検知部がレーザ照射点の前記反射板表面への進入を
判断した第1の時点の直後に前記レーザ距離計が測定し
た前記反射板までの第1の距離を検出し、次に反射光量
検出装置で受ける光の光量が急激に下降したときに、光
量下降検知部にて前記レーザ距離計からのレーザの照射
点が前記反射板の表面の他端部から前記室内壁面へ抜け
出たと判断し、第2の距離検出部にて、前記光量下降検
知部がレーザの照射点の前記反射板表面からの抜け出し
を判断した第2の時点の直前に前記レーザ距離計が測定
した前記反射板までの第2の距離を検出し、前記第1の
時点から前記第2の時点までに旋回装置にて旋回した旋
回角度を旋回角度検出部で検出し、前記旋回角度、前記
第1の距離および前記第2の距離に基づいて前記無人搬
送車の平面位置を演算する。
【0019】本発明の請求項2に係る課題解決手段は、
工場や倉庫等の室内で荷物を積載し自動的に搬送する無
人搬送車の位置同定方法であって、工場や倉庫等の室内
壁面に第1の光反射率を有する第1の反射部および第2
の光反射率を有する第2の反射部を設け、前記両反射部
の各光反射率は互いに異なりかつ室内壁面の光反射率よ
り大に設定し、無人搬送車に取り付けられたレーザ照射
装置および反射光量検出装置を旋回装置にて所定の角速
度で縦軸周りに旋回させ、この状態で前記レーザ照射装
置からレーザを照射し、前記レーザ照射装置から出射さ
れて前記室内壁面または前記各反射部で反射された光の
光量を前記反射光量検出装置で検出し、前記反射光量検
出装置で受ける光の光量が急激に上昇して一方の反射部
の光反射率に対応する光量となった第1の時点を第1の
光量変化検知部にて検知し、次に反射光量検出装置で受
ける光の光量が前記一方の反射部の光反射率に対応する
光量から他方の反射部の光反射率に対応する光量となっ
た第2の時点を第2の光量変化検知部にて検知し、前記
第1の時点から前記第2の時点までに旋回装置にて旋回
した第1の旋回角度を第1の旋回角度検出部で検出し、
さらに反射光量検出装置で受ける光の光量が急激に下降
した第3の時点を第3の光量変化検知部にて検知し、前
記第2の時点から前記第3の時点までに旋回装置にて旋
回した第2の旋回角度を第2の旋回角度検出部で検出
し、前記第1の旋回角度、前記第2の旋回角度および予
め記憶された各反射部の幅に基づいて前記無人搬送車の
平面位置を演算する。
【0020】本発明の請求項3に係る課題解決手段は、
工場や倉庫等の室内で荷物を積載し自動的に搬送する無
人搬送車の位置同定方法であって、工場や倉庫等の室内
壁面に第1の光反射率を有する第1の反射部および第2
の光反射率を有する第2の反射部を設け、前記両反射部
の各光反射率は互いに異なりかつ室内壁面の光反射率よ
り大に設定し、無人搬送車に取り付けられたレーザ距離
計および反射光量検出装置を旋回装置にて所定の角速度
で縦軸周りに旋回させ、前記レーザ距離計からレーザを
出射し、以後、無人搬送車が前記反射部に対して近距離
である場合に適した第1の位置同定手順と、無人搬送車
が前記反射部に対して遠距離である場合に適した第2の
位置同定手順とを切り換え可能に実行して前記無人搬送
車の平面位置を演算し、前記第1の位置同定手順は、前
記レーザ距離計から出射されて前記室内壁面または前記
各反射部で反射された光の光量を前記反射光量検出装置
で検出し、前記反射光量検出装置で受ける光の光量が急
激に上昇して一方の反射部の光反射率に対応する光量と
なった第1の時点を第1の光量変化検知部にて検知し、
次に反射光量検出装置で受ける光の光量が前記一方の反
射部の光反射率に対応する光量から他方の反射部の光反
射率に対応する光量となった第2の時点を第2の光量変
化検知部にて検知し、前記第1の時点から前記第2の時
点までに旋回装置にて旋回した第1の旋回角度を第1の
旋回角度検出部で検出し、さらに反射光量検出装置で受
ける光の光量が急激に下降した第3の時点を第3の光量
変化検知部にて検知し、前記第2の時点から前記第3の
時点までに旋回装置にて旋回した第2の旋回角度を第2
の旋回角度検出部で検出し、前記第1の旋回角度、前記
第2の旋回角度および予め記憶された各反射部の幅に基
づいて前記無人搬送車の平面位置を演算するものとし、
前記第2の位置同定手順は、前記レーザ距離計から出射
されて前記室内壁面または前記両反射部で反射された光
の光量を前記反射光量検出装置で検出し、前記反射光量
検出装置で受ける光の光量が急激に上昇したときに、光
量上昇検知部にて前記レーザ距離計からのレーザの照射
点が前記室内壁面から一方の反射部の表面の一端部に進
入したと判断し、第1の距離検出部にて、前記光量上昇
検知部がレーザ照射点の前記一方の反射部表面への進入
を判断した第1の時点の直後に前記レーザ距離計が測定
した前記一方の反射部までの第1の距離を検出し、次に
反射光量検出装置で受ける光の光量が急激に下降したと
きに、光量下降検知部にて前記レーザ距離計からのレー
ザの照射点が前記いずれかの反射部の表面の他端部から
前記室内壁面へ抜け出たと判断し、第2の距離検出部に
て、前記光量下降検知部がレーザの照射点の前記いずれ
かの反射部表面からの抜け出しを判断した第2の時点の
直前に前記レーザ距離計が測定した前記いずれかの反射
部までの第2の距離を検出し、前記第1の時点から前記
第2の時点までに旋回装置にて旋回した旋回角度を旋回
角度検出部で検出し、前記旋回角度、前記第1の距離お
よび前記第2の距離に基づいて前記無人搬送車の平面位
置を演算するものとする。
【0021】本発明の請求項4に係る課題解決手段は、
レーザ距離計で室内壁面までの距離を測定し、該距離測
定結果が近距離である場合は前記第1の位置同定手順で
前記無人搬送車の平面位置を演算し、前記距離測定結果
が遠距離である場合は前記第2の位置同定手順で前記無
人搬送車の平面位置を演算する。
【0022】本発明の請求項5に係る課題解決手段は、
前記第1の位置同定手順と前記第2の位置同定手順とを
切り換える切換スイッチを設け、使用する室内の広さに
よって切換スイッチを切り換える。
【0023】
【作用】本発明の請求項1に係る無人搬送車の位置同定
方法では、従来例のように室内四隅のコーナキューブを
使用する必要がなくなり、室内四隅を他の用途に有効に
使用できる他、複数のコーナキューブによるレーザの飛
び散りを防止できる。また、特に、レーザ距離計を用い
て測定した距離情報をもとに位置同定を行っているの
で、反射板までの距離が比較的長い場合にも距離情報に
一定の精度を持たせることができる。
【0024】そして、車両と反射板との間の一部に障害
物が存在し、反射板の表面を移動していたレーザの照射
点がその他端部に達していないにもかかわらず反射光量
検出装置で受ける光の光量が急激に下降しても、この急
激に下降した時点を第2の時点として第1の時点から第
2の時点までに旋回装置にて旋回した旋回角度を旋回角
度検出部で検出し、かかる実測値に基づいて位置同定を
行うことができ、反射板の幅を固有値として演算する場
合に比べて障害物による誤演算を防止できる。
【0025】本発明の請求項2に係る無人搬送車の位置
同定方法では、反射部までの距離が短い場合に、レーザ
距離計を使用しなくても無人搬送車の位置同定を行い
得、レーザ距離計に特有の測定誤差の心配がなくなり、
精度の良い位置同定を実施できる。また、従来例のよう
に室内四隅のコーナキューブを使用する必要がなくな
り、室内四隅を他の用途に有効に使用できる他、複数の
コーナキューブによるレーザの飛び散りを防止できる。
また、特に、レーザ距離計を用いて測定した距離情報を
もとに位置同定を行っているので、反射板までの距離が
比較的長い場合にも距離情報に一定の精度を持たせるこ
とができる。
【0026】本発明の請求項3乃至請求項5に係る無人
搬送車の位置同定方法では、反射部までの距離が近距離
である場合に第1の位置同定手順で無人搬送車の平面位
置を演算し、遠距離である場合に第2の位置同定手順で
無人搬送車の平面位置を演算することができ、遠近両方
について位置同定精度を高く維持できる。
【0027】
【実施例】
[第1の実施例] <構成>図1は本発明の第1の実施例を示す図である。
本実施例の無人搬送車は、工場や倉庫等の室内で荷物を
積載し自動的に搬送するものであって、図1の如く、荷
物10を積載する車両本体11と、該車両本体11の走
行用の車輪12と、前記車両本体11の上面に搭載され
たレーザ測定ユニット13とを備えている。
【0028】前記レーザ測定ユニット13は、図2の如
く、工場や倉庫等の室内壁面17に設置された反射板1
8(マーク)との配置関係から車両の位置を求めるもの
で、レーザ距離計21、反射光量検出装置22および位
置認識手段26を備えたヘッド部23と、該ヘッド部2
3を縦軸24周りに旋回させる旋回装置25とを備えて
いる。
【0029】前記反射板18は例えばアルミニウム等の
金属板が用いられており、その光反射率は、室内壁面1
7の光反射率と大きく異なる所定の値に設定されてい
る。また、該反射板18は、その幅H1が所望の設計値
通り正確に設定されており、前記工場や倉庫等の室内壁
面17に精度良く設置される。
【0030】前記レーザ距離計21は、バッテリー駆動
のルビーレーザ等、特に保護具を必要としない小出力の
安全なものが用いられ、図3の如く、レーザを指向照射
する光学望遠鏡31と、該光学望遠鏡31から照射され
前記反射板18で反射した反射ビームを拾う光電子増倍
管32とを備える一般的なものである。前記反射光量検
出装置22は、受けた光の光量に応じて出力電流または
出力電圧が異なる光電変換素子が用いられている。前記
旋回装置25は、電気駆動の旋回アクチュエータ等が用
いられ、所定の角速度で旋回動作を行う。
【0031】前記位置認識手段26は、前記車両本体1
1の位置を認識するもので、前記反射光量検出装置22
から信号処理回路33を経て得られた出力値、すなわち
出力電流値または出力電圧値に基づいて受けた光の光量
が急激に上昇したことを検知する光量上昇検知部35
と、該光量上昇検知部35からの検知信号に基づき受け
た光の光量が急激に上昇した第1の時点の直後に前記レ
ーザ距離計21にて前記反射板18までの第1の距離を
検出する第1の距離検出部36と、前記反射光量検出装
置22からの出力値に基づいて受けた光の光量が急激に
下降したことを検知する光量下降検知部37と、該光量
下降検知部37からの検知信号に基づき受けた光の光量
が急激に下降した第2の時点でその直前に前記レーザ距
離計21にて測定した前記反射板18までの第2の距離
を検出する第2の距離検出部38と、受けた光の光量が
急激に上昇した第1の時点から急激に下降した第2の時
点まで、すなわちレーザの照射点(スポット)がマーク
としての反射板18の表面上を移動する間に旋回装置2
5で旋回した旋回角度θ12を検出する旋回角度検出部
39と、前記各距離検出部36,38および前記旋回角
度検出部39で検出した各検出情報に基づいて前記車両
本体11の位置を演算する演算部41としてのマイクロ
コンピュータチップとを備える。なお、前記旋回角度検
出部39は、例えば計時手段を有しており、受けた光の
光量が急激に上昇した第1の時点から急激に下降した第
2の時点までに要した時間を前記計時手段にて測定し、
該時間と、前記旋回装置25の所定の旋回角速度とを積
算してやれば、旋回角度θ12を容易に演算できる。あ
るいは、前記旋回角度検出部39に一般的なエンコーダ
を用いても良い。
【0032】<位置同定方法>次に上記無人搬送車の位
置同定方法を説明する。まず、旋回装置25にてヘッド
部23を所定の角速度で縦軸24周りに旋回させなが
ら、レーザ距離計21の光学望遠鏡31にてレーザを指
向照射する。そうすると、図4中の如く、レーザの照射
点(スポット)は工場や倉庫等の室内壁面17を矢印α
1の方向に移動し、次いで反射板18の一端部からその
表面に移動する。このとき、反射板18の光反射率は室
内壁面17の光反射率に比べて極めて大とされているた
め、反射光量検出装置22で受ける光の光量が急激に上
昇し、反射光量検出装置22から信号処理回路33を経
て得られる出力値が大幅に変化する。この出力値の変化
に基づいて、位置認識手段26の光量上昇検知部35
は、受けた光の光量が急激に上昇したことを検知する。
そして、光量上昇検知部35からの検知信号に基づいて
受けた光の光量が急激に上昇した第1の時点の直後に、
第1の距離検出部36はレーザ距離計21にて反射板1
8までの第1の距離を検出する。なお、第1の距離検出
部36で第1の距離を検出した後も、レーザ距離計21
による距離測定は継続して行う。
【0033】一定時間経過後、ヘッド部23は旋回装置
25にて旋回するため、レーザの照射点(スポット)は
反射板18の表面を矢印α2の方向に移動し、次いで反
射板18の他端部から再び工場や倉庫等の室内壁面17
に抜け出る。このとき、室内壁面17の光反射率は反射
板18の光反射率に比べて極めて小とされているため、
反射光量検出装置22で受ける光の光量が急激に下降
し、反射光量検出装置22から信号処理回路33を経て
得られる出力値が大幅に変化する。この出力値の変化に
基づいて、位置認識手段26の光量下降検知部37は、
受けた光の光量が急激に下降したことを検知する。そし
て、光量下降検知部37からの検知信号に基づいて受け
た光の光量が急激に下降した第2の時点で、その直前に
レーザ距離計21で測定した反射板18までの第2の距
離を第2の距離検出部38にて検出する。
【0034】そして、両距離検出部36,38で検出し
た距離情報に基づいて、演算部41が車両本体11の平
面位置を演算する。ここで、図4の如く、反射板18の
固有の幅をH1とし、また、反射板18の一端部の平面
位置を原点Pi(0,0)として、反射板18の表面上
のレーザ照射点の移動方向をX軸、反射板18の放線方
向をY軸にとり、反射板18の他端部の平面位置をPo
(H1,0)、車両本体11の平面位置をPa(x,
y,θsnv)、線分Po〜Paと反射板18とのなす
角をθa、線分Pi〜Paと反射板18とのなす角をθ
b、旋回角度検出部39で求めた旋回角度θ12、Pa
とPoの間の第2のの距離をL1、PaとPiの間の第
1の距離をL2とすると、車両本体11の平面位置Pa
(x,y,θsnv)は次のように演算できる。
【0035】
【数1】
【0036】但し、θαは車両本体11とのオフセット
角度であり、また、
【0037】
【数2】
【0038】である。このように、座標基準となる所定
幅のマークを用いてレーザポジショニングを行うので、
単純な計算式で位置同定を行うことができる。
【0039】ところで、車両と反射板18との間の一部
に障害物が存在する場合があり、レーザが障害物に照射
されると、その反射光の光量が小となることがある。そ
うすると、反射板18の表面を移動していたレーザの照
射点はまだその他端部に達していないにもかかわらず、
反射光量検出装置22で受ける光の光量が急激に下降し
てしまい、反射光量検出装置22から信号処理回路33
を経て得られる出力値が大幅に変化してしまい、この時
点で前記L2を検出してしまう。したがって、固有値と
してのH1をそのまま演算要素として使用すると、大幅
に誤演算してしまうことになる。そこで、本実施例で
は、H1の値を固有値として処理するのではなく、実際
にL1およびL2を測定した時点と正確に対応させて逐
一演算している。具体的には、まず、旋回角度検出部3
9において、受けた光の光量が急激に上昇した第1の時
点から急激に下降した第2の時点までに要した時間を測
定し、該時間と、前記旋回装置25の所定の旋回角速度
とを積算し、レーザの照射点(スポット)がマークとし
ての反射板18の表面上を移動する間の旋回角度θ12
を演算する。そして、θ12、L1およびL2から次式
によりH1を容易に求めることができる。
【0040】
【数3】
【0041】このようにして演算すれば、車両と反射板
18との間の一部に障害物が存在し、反射板18の表面
を移動していたレーザの照射点がその他端部に達してい
ないにもかかわらず反射光量検出装置22で受ける光の
光量が急激に下降しても、かかる状況に応じて検出した
マークの長さを現実に即して演算し、これに基づいて位
置同定を行うことができ、障害物による誤演算を防止で
きる。以後、レーザの照射点は工場や倉庫等の室内壁面
17を移動し、ヘッド部23が一旋回するごとに上記動
作を繰り返せばよい。
【0042】このように、本実施例では、障害物が多い
工場でも誤差の少ない位置同定を可能にし、狭い場所で
スキャンが可能となる。また、従来例のように室内四隅
のコーナキューブを使用する必要がなくなり、室内四隅
を他の用途に有効に使用できる他、複数のコーナキュー
ブによるレーザの飛び散りを防止できる。なお、本実施
例では、レーザ距離計21を用いて測定したマークに対
する距離情報をパラメータとしているので、マークに対
する距離が比較的長い場合にも距離情報に一定の精度を
持たせることができ、特に大面積の室内での使用に適し
ている。
【0043】[第2の実施例] <構成>本発明の第2の実施例の無人搬送車は、図1に
示した第1の実施例と同様に、レーザを用いて車両の位
置を求めるレーザ測定ユニット13を備えたものであ
る。しかしながら、第1の実施例では、レーザ距離計2
1にて反射板18の両端点までの距離を測定していた
が、通常のレーザの距離測定には一定の誤差が生じるた
め、正確な位置同定が困難になるおそれがある。そこで
本実施例では、かかる問題点を解消するために改良を加
えたものである。
【0044】本実施例における反射板18(マーク)
は、図5の如く、第1の光反射率を有する第1の反射部
18Aと、前記第1の光反射率と大幅に異なる第2の光
反射率を有する第2の反射部18Bとが隣接されてな
る。該両反射部18A,18Bの各光反射率は、使用さ
れる工場や倉庫等の室内壁面17の光反射率とも大幅に
異なって設定される。該反射板18の両反射部18A,
18Bの幅H11,H12は所望の設計値通り正確に設
定されている。
【0045】そして、本実施例のレーザ測定ユニット1
3は、図1に示した第1の実施例と同様に、ヘッド部2
3と、該ヘッド部23を縦軸24周りに旋回させる旋回
装置25とを備えている。
【0046】前記ヘッド部23内には、図6の如く、光
学望遠鏡を有するレーザ照射装置45と、該レーザ照射
装置45から出射され前記反射板18の各反射部18
A,18Bにて反射された反射光の光量を検出する反射
光量検出装置46と、該反射光量検出装置46で受けた
受光情報に基づいて前記車両本体11の位置を認識する
位置認識手段47とを備えている。
【0047】前記反射光量検出装置46は、第1の実施
例と同様、受けた光の光量に応じて出力電流または出力
電圧が異なる光電変換素子が用いられている。
【0048】前記位置認識手段47は、例えば前記ヘッ
ド部23内に配置され、前記反射光量検出装置46から
信号処理回路48を経て得られた出力値、すなわち出力
電流値または出力電圧値に基づいて受けた光の光量が急
激に上昇し第1の反射部18Aからの反射光の光量に等
しくなるよう変化したことを検知する第1の光量変化検
知部51と、前記反射光量検出装置46からの出力値に
基づいて受けた光の光量が第1の反射部18Aからの反
射光の光量から第2の反射部18Bからの反射光の光量
に等しくなるよう急激に変化したことを検知する第2の
光量変化検知部52と、前記第1の光量変化検知部51
が急激な反射光の光量変化を検知してから前記第2の光
量変化検知部52が急激な反射光の光量変化を検知する
まで、すなわちレーザの照射点(スポット)が反射板1
8の第1の反射部18Aの表面上を移動している間に旋
回装置25で旋回した旋回角度θ12を検出する第1の
旋回角度検出部53と、前記反射光量検出装置46から
信号処理回路48を経て得られた出力値に基づいて受け
た光の光量が第2の反射部18Bからの反射光の光量か
ら急激に下降したことを検知する第3の光量変化検知部
54と、前記第2の光量変化検知部52が急激な反射光
の光量変化を検知してから前記第3の光量変化検知部5
4が急激な反射光の光量変化を検知するまで、すなわち
レーザの照射点(スポット)が反射板18の第2の反射
部18Bの表面上を移動している間に旋回装置25で旋
回した旋回角度θ23を検出する第2の旋回角度検出部
55と、該各旋回角度検出部53,55で検出した検出
情報に基づいて前記車両本体11の位置を演算する演算
部56としてのマイクロコンピュータチップとを備え
る。なお、前記各旋回角度検出部53,55は、例えば
計時手段を有しており、前記第1の旋回角度検出部53
の場合は、反射光量が急激に第1の反射部18Aからの
ものになってから、次に急激に第2の反射部18Bから
のものになるまでに要した時間を、また、第2の旋回角
度検出部55の場合は、反射光量が急激に第2の反射部
18Bからのものになってから、次に急激に下降するま
でに要した時間を、夫々前記計時手段にて測定し、該時
間と、前記旋回装置25の所定の旋回角速度とを積算し
てやれば、旋回角度θ12,θ23を容易に演算でき
る。あるいは、前記各旋回角度検出部53,55に一般
的なエンコーダを用いても良い。
【0049】<位置同定方法>次に上記無人搬送車の位
置同定方法を説明する。まず、旋回装置25にてヘッド
部23を所定の角速度で縦軸24周りに旋回させなが
ら、レーザ照射装置45にてレーザを指向照射する。そ
うすると、図5中の如く、レーザの照射点(スポット)
は工場や倉庫等の室内壁面17を矢印α1の方向に移動
し、次いで反射板18の第1の反射部18Aの一端部か
らその表面に移動する。このとき、第1の反射部18A
の光反射率は室内壁面17の光反射率に比べて極めて大
とされているため、反射光量検出装置46で受ける光の
光量が急激に上昇し、反射光量検出装置46から信号処
理回路48を経て得られる出力値が大幅に変化する。こ
の出力値の変化に基づいて、位置認識手段47の第1の
光量変化検知部51は、受けた光の光量が急激に上昇し
たことを検知する。
【0050】一定時間経過後、ヘッド部23は旋回装置
25にて旋回するため、レーザの照射点(スポット)は
第1の反射部18Aの表面を矢印α2aの方向に移動
し、次いで第1の反射部18Aの他端部から、第2の反
射部18Bの一端部に進入する。このとき、両反射部1
8A,18Bの光反射率は互いに異なって設定されてい
るため、反射光量検出装置46で受ける光の光量が急激
に上昇し、反射光量検出装置46から信号処理回路48
を経て得られる出力値が大幅に変化する。この出力値の
変化に基づいて、位置認識手段47の第2の光量変化検
知部52は、受けた光の光量が急激に変化したことを検
知する。そして、第1の旋回角度検出部53にて、レー
ザの照射点(スポット)が反射板18の第1の反射部1
8Aの表面上を移動している間に旋回装置25で旋回し
た旋回角度θ12を検出する。
【0051】さらに一定時間経過後、ヘッド部23は旋
回装置25にて旋回するため、レーザの照射点(スポッ
ト)は第2の反射部18Bの表面を矢印α2bの方向に
移動し、次いで第2の反射部18Bの他端部から、再び
工場や倉庫等の室内壁面17に抜け出る。このとき、室
内壁面17の光反射率は第2の反射部18Bの光反射率
に比べて極めて小とされているため、反射光量検出装置
46で受ける光の光量が急激に下降し、反射光量検出装
置46から信号処理回路48を経て得られる出力値が大
幅に変化する。この出力値の変化に基づいて、位置認識
手段47の第3の光量変化検知部54は、受けた光の光
量が急激に下降したことを検知する。そして、第2の旋
回角度検出部55にて、レーザの照射点(スポット)が
反射板18の第2の反射部18Bの表面上を移動してい
る間に旋回装置25で旋回した旋回角度θ23を検出す
る。
【0052】しかる後、両旋回角度検出部53,55で
検出した旋回角度情報に基づいて、演算部56が車両本
体11の平面位置を演算する。ここで、図5の如く、第
1の反射部18Aの固有の幅をH11、第2の反射部1
8Bの固有の幅をH12とし、また、第1の反射部18
Aの一端部の平面位置を原点Pi(0,0)として、反
射板18の表面上のレーザ照射点の移動方向をX軸、反
射板18の放線方向をY軸にとり、第1の反射部18A
の他端部の平面位置をP1(H11,0)、第2の反射
部18Bの他端部の平面位置をP2(H11+H12,
0)、車両本体11の平面位置をPa(x,y,θsn
v)、線分P2〜Paと反射板18とのなす角をθa、
線分P1〜Paと第2の反射部18Bとのなす角をθ
b、線分P1〜Paと第1の反射部18Aとのなす角を
θc、線分Pi〜Paと反射板18とのなす角をθd、
第1の旋回角度検出部53で求めた旋回角度をθ12、
第2の旋回角度検出部55で求めた旋回角度をθ23、
PaとPiの間の第1の距離をL11、PaとP1の間
の第2の距離をL12、PaとP2の間の第3の距離を
L13とし、反射板18の両反射部18A,18Bの固
有の幅を夫々H11,H12すると、車両本体11の平
面位置Pa(x,y,θsnv)は次のように演算でき
る。
【0053】
【数4】
【0054】但し、
【0055】
【数5】
【0056】である。このように、座標基準となる所定
幅のマークを用いてレーザポジショニングを行うので、
第1の実施例で用いていたレーザ距離計を使用しなくて
も、車両本体11の位置同定を行い得る。したがって、
レーザ距離計に特有の測定誤差の心配がなくなり、精度
の良い位置同定を実施できる。また、従来例のように室
内の四隅全部にコーナキューブを使用する必要がなくな
り、室内四隅を他の用途に有効に使用できる他、複数の
コーナキューブによるレーザの飛び散りを防止できる。
なお、本実施例のように、距離測定を行わずに二個のマ
ークとしての反射部18A,18Bに対する角度測定だ
けで位置同定を行う場合、マークからの距離があまり離
れ過ぎると、角度測定の精度が劣化する。したがって、
本実施例の位置同定方法は、マークからの距離が少なく
とも1000mm以内、望ましくは500mm以内の比
較的近距離の場合について有効である。
【0057】[変形例] (1)第1の実施例(第1の位置同定手順)では、レー
ザ距離計21を用いて測定したマークに対する距離情報
をパラメータとすることで、マークに対する距離が比較
的長い場合にも距離情報に一定の精度を持たせることが
できた。また、第2の実施例(第2の位置同定手順)で
は、距離測定を行わずに二個のマークとしての反射部1
8A,18Bに関する角度測定だけで位置同定を行うこ
とで、レーザ距離計に特有の測定誤差の心配をなくし、
比較的短距離のマークに対して精度の良い位置同定を行
うことができた。これらの両実施例の特質に鑑み、両位
置同定方法を組み合わせてもよい。具体的には、例え
ば、常時レーザ距離計21で室内壁面までの距離を測定
しておき、該距離測定結果が例えば500mm未満等の
近距離である場合は、第2の実施例のように二個の反射
部18A,18Bに対する角度測定だけで位置同定を行
い、距離測定結果が例えば500mm以上等の遠距離で
ある場合は、第1の実施例のようにレーザ距離計21を
用いて測定したマークに対する距離情報をパラメータと
して用いて位置同定を行えば、車両本体11が室内壁面
に対してどのような位置にあっても、遠近両方の場合に
ついて位置同定精度を向上させ得る。なお、この場合
は、第1の実施例のレーザ距離計21、反射光量検出装
置22、光量上昇検知部35および光量下降検知部37
を、第2の実施例のレーザ照射装置45、反射光量検出
装置45、第1の光量変化検知部51および第3の光量
変化検知部54として夫々そのまま用いればよい。ま
た、第1の実施例の旋回角度検出部39で検出する旋回
角度は、第2の実施例の第1の旋回角度検出部53およ
び第2の旋回角度検出部55での両検出値を加算してや
ればよい。
【0058】(2)あるいは、第1の実施例の位置同定
方法(第1の位置同定手順)と、第2の実施例の位置同
定方法(第2の位置同定手順)とを切り換える切換スイ
ッチを設け、使用する室内の広さによって作業者が切り
換えるように構成すれば、簡単な構成で、狭い室内での
使用と、広い室内での使用とを使い分けることができ
る。
【0059】
【発明の効果】本発明の請求項1によると、レーザ距離
計および反射光量検出装置を旋回させ、この状態でレー
ザ距離計からレーザを照射し、室内壁面または反射板で
の反射光量を検出し、反射光量が急激に上昇した直後に
レーザ距離計で反射板までの第1の距離を検出し、反射
光量が急激に下降したときに、その時点の直前にレーザ
距離計で反射板までの第2の距離を検出し、その間に旋
回した旋回角度を検出し、旋回角度、第1の距離および
第2の距離に基づいて無人搬送車の平面位置を演算して
いるので、従来例のように室内四隅のコーナキューブを
使用する必要がなくなり、室内壁面を他の用途に有効に
使用できる他、複数のコーナキューブによるレーザの飛
び散りを防止できる。また、特に、レーザ距離計を用い
て測定した距離情報をもとに位置同定を行っているの
で、反射板までの距離が比較的長い場合にも距離情報に
一定の精度を持たせることができる。
【0060】そして、車両と反射板との間の一部に障害
物が存在し、反射板の表面を移動していたレーザの照射
点がその他端部に達していないにもかかわらず反射光量
検出装置で受ける光の光量が急激に下降しても、この急
激に下降した時点を第2の時点として第1の時点から第
2の時点までに旋回装置にて旋回した旋回角度を旋回角
度検出部で検出し、かかる実測値に基づいて位置同定を
行うことができ、反射板の幅を固有値として演算する場
合に比べて障害物による誤演算を防止できるという効果
がある。
【0061】本発明の請求項2によると、工場や倉庫等
の室内壁面に光反射率の異なる二個の反射部を設け、レ
ーザ照射装置および反射光量検出装置を旋回させ、この
状態でレーザ照射装置からレーザを照射し、室内壁面ま
たは各反射部での反射光量を検出し、反射光量が一方の
反射部の光反射率に対応する光量となった第1の時点
と、反射光量が一方の反射部の光反射率に対応する光量
から他方の反射部の光反射率に対応する光量となった第
2の時点とを夫々検知し、第1の時点から第2の時点ま
でに旋回した第1の旋回角度を検出し、さらに反射光量
が急激に下降した第3の時点を検知し、第2の時点から
第3の時点までに旋回した第2の旋回角度を検出し、第
1の旋回角度、第2の旋回角度および予め記憶された各
反射部の幅に基づいて無人搬送車の平面位置を演算して
いるので、レーザ距離計を使用しなくても無人搬送車の
位置同定を行い得、特に反射部までの距離が短い場合に
レーザ距離計に特有の測定誤差の心配がなくなり、精度
の良い位置同定を実施できる。また、従来例のように複
数のコーナキューブを使用する必要がなくなり、室内壁
面を他の用途に有効に使用できる他、複数のコーナキュ
ーブによるレーザの飛び散りを防止できる。また、特
に、レーザ距離計を用いて測定した距離情報をもとに位
置同定を行っているので、反射板までの距離が比較的長
い場合にも距離情報に一定の精度を持たせることができ
るという効果がある。
【0062】本発明の請求項3乃至請求項5によると、
無人搬送車が反射部に対して近距離である場合に適した
第1の位置同定手順と、無人搬送車が反射部に対して遠
距離である場合に適した第2の位置同定手順とを切り換
え可能に実行できるので、反射部までの距離が近距離で
ある場合に第1の位置同定手順で無人搬送車の平面位置
を演算し、遠距離である場合に第2の位置同定手順で無
人搬送車の平面位置を演算することができ、遠近両方に
ついて位置同定精度を高く維持できる。特に、請求項4
によると、レーザ距離計での室内壁面までの測定距離に
基づいて第1の位置同定手順と第2の位置同定手順とを
自動的に切り換えることができ、精度維持を確実に行う
ことができる。一方、請求項5によると、切換スイッチ
といった簡単な構成で第1の位置同定手順と第2の位置
同定手順とを切り換えることができ、無人搬送車のコス
ト低減を図り得るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の無人搬送車を示す斜視
図である。
【図2】本発明の第1の実施例の無人搬送車の位置同定
動作を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施例の無人搬送車のヘッド部
内部の機能ブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施例の無人搬送車の位置同定
原理を示す説明図である。
【図5】本発明の第2の実施例の無人搬送車のヘッド部
内部の機能ブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施例の無人搬送車の位置同定
原理を示す説明図である。
【図7】従来例の無人搬送車の位置同定動作を示す斜視
図である。
【符号の説明】
17 室内壁面 18 反射板 18A 第1の反射部 18B 第2の反射部 21 レーザ距離計 22 反射光量検出装置 24 縦軸 25 旋回装置 35 光量上昇検知部 36 第1の距離検出部 37 光量下降検知部 38 第2の距離検出部 39 旋回角度検出部 45 レーザ照射装置 46 反射光量検出装置 51 第1の光量変化検知部 52 第2の光量変化検知部 53 第1の旋回角度検出部 54 第3の光量変化検知部 55 第2の旋回角度検出部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工場や倉庫等の室内で荷物を積載し自動
    的に搬送する無人搬送車の位置同定方法であって、 工場や倉庫等の室内壁面にその光反射率より大きな光反
    射率を有する反射板を取り付け、 無人搬送車に取り付けられたレーザ距離計および反射光
    量検出装置を旋回装置にて所定の角速度で縦軸周りに旋
    回させ、 この状態で前記レーザ距離計からレーザを照射し、 前記レーザ距離計から出射されて前記室内壁面または前
    記反射板で反射された光の光量を前記反射光量検出装置
    で検出し、 前記反射光量検出装置で受ける光の光量が急激に上昇し
    たときに、光量上昇検知部にて前記レーザ距離計からの
    レーザの照射点が前記室内壁面から前記反射板の表面の
    一端部に進入したと判断し、 第1の距離検出部にて、前記光量上昇検知部がレーザ照
    射点の前記反射板表面への進入を判断した第1の時点の
    直後に前記レーザ距離計が測定した前記反射板までの第
    1の距離を検出し、 次に反射光量検出装置で受ける光の光量が急激に下降し
    たときに、光量下降検知部にて前記レーザ距離計からの
    レーザの照射点が前記反射板の表面の他端部から前記室
    内壁面へ抜け出たと判断し、 第2の距離検出部にて、前記光量下降検知部がレーザの
    照射点の前記反射板表面からの抜け出しを判断した第2
    の時点の直前に前記レーザ距離計が測定した前記反射板
    までの第2の距離を検出し、 前記第1の時点から前記第2の時点までに旋回装置にて
    旋回した旋回角度を旋回角度検出部で検出し、 前記旋回角度、前記第1の距離および前記第2の距離に
    基づいて前記無人搬送車の平面位置を演算する無人搬送
    車の位置同定方法。
  2. 【請求項2】 工場や倉庫等の室内で荷物を積載し自動
    的に搬送する無人搬送車の位置同定方法であって、 工場や倉庫等の室内壁面に第1の光反射率を有する第1
    の反射部および第2の光反射率を有する第2の反射部を
    設け、 前記両反射部の各光反射率は互いに異なりかつ室内壁面
    の光反射率より大に設定し、 無人搬送車に取り付けられたレーザ照射装置および反射
    光量検出装置を旋回装置にて所定の角速度で縦軸周りに
    旋回させ、 この状態で前記レーザ照射装置からレーザを照射し、 前記レーザ照射装置から出射されて前記室内壁面または
    前記各反射部で反射された光の光量を前記反射光量検出
    装置で検出し、 前記反射光量検出装置で受ける光の光量が急激に上昇し
    て一方の反射部の光反射率に対応する光量となった第1
    の時点を第1の光量変化検知部にて検知し、 次に反射光量検出装置で受ける光の光量が前記一方の反
    射部の光反射率に対応する光量から他方の反射部の光反
    射率に対応する光量となった第2の時点を第2の光量変
    化検知部にて検知し、 前記第1の時点から前記第2の時点までに旋回装置にて
    旋回した第1の旋回角度を第1の旋回角度検出部で検出
    し、 さらに反射光量検出装置で受ける光の光量が急激に下降
    した第3の時点を第3の光量変化検知部にて検知し、 前記第2の時点から前記第3の時点までに旋回装置にて
    旋回した第2の旋回角度を第2の旋回角度検出部で検出
    し、 前記第1の旋回角度、前記第2の旋回角度および予め記
    憶された各反射部の幅に基づいて前記無人搬送車の平面
    位置を演算する無人搬送車の位置同定方法。
  3. 【請求項3】 工場や倉庫等の室内で荷物を積載し自動
    的に搬送する無人搬送車の位置同定方法であって、 工場や倉庫等の室内壁面に第1の光反射率を有する第1
    の反射部および第2の光反射率を有する第2の反射部を
    設け、 前記両反射部の各光反射率は互いに異なりかつ室内壁面
    の光反射率より大に設定し、 無人搬送車に取り付けられたレーザ距離計および反射光
    量検出装置を旋回装置にて所定の角速度で縦軸周りに旋
    回させ、 前記レーザ距離計からレーザを出射し、 以後、無人搬送車が前記反射部に対して近距離である場
    合に適した第1の位置同定手順と、 無人搬送車が前記反射部に対して遠距離である場合に適
    した第2の位置同定手順とを切り換え可能に実行して前
    記無人搬送車の平面位置を演算し、 前記第1の位置同定手順は、 前記レーザ距離計から出射されて前記室内壁面または前
    記各反射部で反射された光の光量を前記反射光量検出装
    置で検出し、 前記反射光量検出装置で受ける光の光量が急激に上昇し
    て一方の反射部の光反射率に対応する光量となった第1
    の時点を第1の光量変化検知部にて検知し、 次に反射光量検出装置で受ける光の光量が前記一方の反
    射部の光反射率に対応する光量から他方の反射部の光反
    射率に対応する光量となった第2の時点を第2の光量変
    化検知部にて検知し、 前記第1の時点から前記第2の時点までに旋回装置にて
    旋回した第1の旋回角度を第1の旋回角度検出部で検出
    し、 さらに反射光量検出装置で受ける光の光量が急激に下降
    した第3の時点を第3の光量変化検知部にて検知し、 前記第2の時点から前記第3の時点までに旋回装置にて
    旋回した第2の旋回角度を第2の旋回角度検出部で検出
    し、 前記第1の旋回角度、前記第2の旋回角度および予め記
    憶された各反射部の幅に基づいて前記無人搬送車の平面
    位置を演算するものとし、 前記第2の位置同定手順は、 前記レーザ距離計から出射されて前記室内壁面または前
    記両反射部で反射された光の光量を前記反射光量検出装
    置で検出し、 前記反射光量検出装置で受ける光の光量が急激に上昇し
    たときに、光量上昇検知部にて前記レーザ距離計からの
    レーザの照射点が前記室内壁面から一方の反射部の表面
    の一端部に進入したと判断し、 第1の距離検出部にて、前記光量上昇検知部がレーザ照
    射点の前記一方の反射部表面への進入を判断した第1の
    時点の直後に前記レーザ距離計が測定した前記一方の反
    射部までの第1の距離を検出し、 次に反射光量検出装置で受ける光の光量が急激に下降し
    たときに、光量下降検知部にて前記レーザ距離計からの
    レーザの照射点が前記いずれかの反射部の表面の他端部
    から前記室内壁面へ抜け出たと判断し、 第2の距離検出部にて、前記光量下降検知部がレーザの
    照射点の前記いずれかの反射部表面からの抜け出しを判
    断した第2の時点の直前に前記レーザ距離計が測定した
    前記いずれかの反射部までの第2の距離を検出し、 前記第1の時点から前記第2の時点までに旋回装置にて
    旋回した旋回角度を旋回角度検出部で検出し、 前記旋回角度、前記第1の距離および前記第2の距離に
    基づいて前記無人搬送車の平面位置を演算するものとす
    る無人搬送車の位置同定方法。
  4. 【請求項4】 レーザ距離計で室内壁面までの距離を測
    定し、 該距離測定結果が近距離である場合は前記第1の位置同
    定手順で前記無人搬送車の平面位置を演算し、 前記距離測定結果が遠距離である場合は前記第2の位置
    同定手順で前記無人搬送車の平面位置を演算する、請求
    項3記載の無人搬送車の位置同定方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の位置同定手順と前記第2の位
    置同定手順とを切り換える切換スイッチを設け、使用す
    る室内の広さによって切換スイッチを切り換える、請求
    項3記載の無人搬送車の位置同定方法。
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