JPH0718971Y2 - 磁気回路 - Google Patents
磁気回路Info
- Publication number
- JPH0718971Y2 JPH0718971Y2 JP1986489U JP1986489U JPH0718971Y2 JP H0718971 Y2 JPH0718971 Y2 JP H0718971Y2 JP 1986489 U JP1986489 U JP 1986489U JP 1986489 U JP1986489 U JP 1986489U JP H0718971 Y2 JPH0718971 Y2 JP H0718971Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- path
- sensor
- movable
- magnetic path
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
- Measuring Magnetic Variables (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔概要〕 磁気センサの移動方向に強度の異なる磁束を分布させる
磁気回路において、全体を閉磁路に近い構造にいて永久
磁石を単一化し、また磁気センサを可動磁路に収容する
構造にして実用性を高める。
磁気回路において、全体を閉磁路に近い構造にいて永久
磁石を単一化し、また磁気センサを可動磁路に収容する
構造にして実用性を高める。
本考案は、磁気センサの移動方向に強度の異なる磁束を
分布させる磁気回路に関する。
分布させる磁気回路に関する。
ホール素子や磁気抵抗素子等の磁気センサは磁束の強度
だけでなく極性も検出できるので、従来は第3図のよう
な磁気回路を構成して被測定体の微小な移動量や回転角
の測定に利用している。
だけでなく極性も検出できるので、従来は第3図のよう
な磁気回路を構成して被測定体の微小な移動量や回転角
の測定に利用している。
第3図の例は一組の永久磁石1,2を逆極性に配置し、上
下に一組の磁性体3,4を固着して磁気回路を構成してい
る。この磁気回路では、右側の磁石1のN極から出た磁
束の大半は下側の磁性板4を通して左側の磁石2のS極
へ達するが、このとき一部の磁束が漏洩して上側の磁性
体3を通り、右側の磁石1のS極へ戻ろうとする。この
漏洩磁束5は左側の永久磁石2によっても同様の原理で
発生するが、磁石1,2が逆極性のためその強度は磁石1,2
の中間部で0、そこから離れるにつれて逆極性で増加す
る分布特性を示す。従って、磁性体3,4の間を移動可動
な磁気センサ6が現在どの位置にあるかは、センサ6で
検出した磁束の強度と極性から判別することができる。
下に一組の磁性体3,4を固着して磁気回路を構成してい
る。この磁気回路では、右側の磁石1のN極から出た磁
束の大半は下側の磁性板4を通して左側の磁石2のS極
へ達するが、このとき一部の磁束が漏洩して上側の磁性
体3を通り、右側の磁石1のS極へ戻ろうとする。この
漏洩磁束5は左側の永久磁石2によっても同様の原理で
発生するが、磁石1,2が逆極性のためその強度は磁石1,2
の中間部で0、そこから離れるにつれて逆極性で増加す
る分布特性を示す。従って、磁性体3,4の間を移動可動
な磁気センサ6が現在どの位置にあるかは、センサ6で
検出した磁束の強度と極性から判別することができる。
しかしながら、第3図の構造には次の欠点がある。
(1)永久磁石が2個必要となるのでコスト高になる。
(2)2個の永久磁石の強度が等しくないと、中間部分
で漏洩磁束が0になる対称な分布特性が得られない。
で漏洩磁束が0になる対称な分布特性が得られない。
(3)磁束の大半が磁性体を通るため、磁気センサで検
出する漏洩分が少なく(1%程度しかない)、検出信号
の振幅が小さい。
出する漏洩分が少なく(1%程度しかない)、検出信号
の振幅が小さい。
(4)磁気センサを移動可能に保持する構造を磁気回路
とは別に設けるため、構造が複雑になる。
とは別に設けるため、構造が複雑になる。
本考案はこのような点を改善しようとするものである。
本考案は、単一の永久磁石の一方の極に結合した第1の
磁性体と該永久磁石の他方の極に結合した第2および第
3の磁性体とを所定の間隙を隔てて対向させることによ
り固定磁路を構成し、また第4および第5の磁性体
(B1,B2)の間に磁気センサ(C)を介在させかつこれ
らを一体に固定し、これら第4および第5の磁性体は前
記第2および第3の磁性体を結ぶ方向に並んで配置しか
つ該方向で前記間隙を移動可能にして可動磁路(B)を
構成してなることを特徴とするものである。
磁性体と該永久磁石の他方の極に結合した第2および第
3の磁性体とを所定の間隙を隔てて対向させることによ
り固定磁路を構成し、また第4および第5の磁性体
(B1,B2)の間に磁気センサ(C)を介在させかつこれ
らを一体に固定し、これら第4および第5の磁性体は前
記第2および第3の磁性体を結ぶ方向に並んで配置しか
つ該方向で前記間隙を移動可能にして可動磁路(B)を
構成してなることを特徴とするものである。
固定磁路Aでは第1の磁性体A1と第2の磁性体A2の間だ
けでなく、第1の磁性体A1と第3の磁性体A3の間にも漏
洩磁束が発生する。A1−A2間の磁束をφ2、A1−A3間の
磁束をφ3とすると、磁石Mから発生する磁束をφ1(一
定値)としたとき、概ね φ1=φ2+φ3 が成り立つ。
けでなく、第1の磁性体A1と第3の磁性体A3の間にも漏
洩磁束が発生する。A1−A2間の磁束をφ2、A1−A3間の
磁束をφ3とすると、磁石Mから発生する磁束をφ1(一
定値)としたとき、概ね φ1=φ2+φ3 が成り立つ。
この固定磁路Aの間隙に可動磁路Bを介在させると、可
動磁路Bが中央にあれば、A1−A2間の磁気抵抗がA1−A3
間と等しいため φ2=φ3 である。
動磁路Bが中央にあれば、A1−A2間の磁気抵抗がA1−A3
間と等しいため φ2=φ3 である。
これに対し、可動磁路Bが第2の磁性体A2側に移動する
と、A1−A2間の磁気抵抗が低下し、A1−A3間の磁気抵抗
が増加するため φ2>φ3 となり、且つφ2は可動磁路B内のセンサCをA3側からA
2側へ通過する。
と、A1−A2間の磁気抵抗が低下し、A1−A3間の磁気抵抗
が増加するため φ2>φ3 となり、且つφ2は可動磁路B内のセンサCをA3側からA
2側へ通過する。
一方、可動磁路Bが第3の磁性体A3側に移動すると、A1
−A3間の磁気抵抗が低下し、A1−A2側の磁気抵抗が増加
するため φ2<φ3 となり、且つφ3はセンサCをA2側からA3側へ通過す
る。
−A3間の磁気抵抗が低下し、A1−A2側の磁気抵抗が増加
するため φ2<φ3 となり、且つφ3はセンサCをA2側からA3側へ通過す
る。
磁束φ2,φ3の値は可動磁路Bの位置によって決まるた
め、これと同じ動きをする磁気センサCは従来と同様に
極性を有した出力を生ずる。
め、これと同じ動きをする磁気センサCは従来と同様に
極性を有した出力を生ずる。
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図である。本例の
固定磁路Aは永久磁石Mを中央に配置し、その上部にコ
字状の第1の磁性体A1を固着し、下部には基端を共通し
たコ字状の第2および第3の磁性体A2,A3を固着したも
のである。磁性体A1,A2間とA1,A3間は等しい間隙を有
し、その間を磁石Mから出た磁束φ1が分岐して通過す
る。φ2,φ3はその分岐した磁束で、第3図の漏洩磁束
5に相当する。
固定磁路Aは永久磁石Mを中央に配置し、その上部にコ
字状の第1の磁性体A1を固着し、下部には基端を共通し
たコ字状の第2および第3の磁性体A2,A3を固着したも
のである。磁性体A1,A2間とA1,A3間は等しい間隙を有
し、その間を磁石Mから出た磁束φ1が分岐して通過す
る。φ2,φ3はその分岐した磁束で、第3図の漏洩磁束
5に相当する。
一方、可動磁路Bは形状の等しい角柱状の磁性体B1,B2
の間に間隙を設け、そこに磁気センサCを介在させたも
のである。この可動磁路Bを固定磁路Aの磁性体A1と磁
性体A2,A3の間に介在させ、実線矢印方向にスライド可
能に支持する。
の間に間隙を設け、そこに磁気センサCを介在させたも
のである。この可動磁路Bを固定磁路Aの磁性体A1と磁
性体A2,A3の間に介在させ、実線矢印方向にスライド可
能に支持する。
可動磁路Bが第2図(a)に示すように中央に位置する
と、磁束φ2はA1−B1−A2の磁路を通り、また磁束φ3は
A1−B2−A3の磁路を通る。これらの磁路はほぼ同じ磁気
抵抗値を持つので、概ね φ2=φ3 となる。この結果センサCを通るφ2,φ3の成分は互い
に打消し合うため、センサ出力は0に近い。
と、磁束φ2はA1−B1−A2の磁路を通り、また磁束φ3は
A1−B2−A3の磁路を通る。これらの磁路はほぼ同じ磁気
抵抗値を持つので、概ね φ2=φ3 となる。この結果センサCを通るφ2,φ3の成分は互い
に打消し合うため、センサ出力は0に近い。
これに対し、同図(b)のように可動磁路Bが左寄りに
なると、φ2はA1−B2−B1−A2の磁路を通るのに対し、
φ3はA1−B2−A3の磁路を通る。この場合はφ2が通る磁
路の方が磁気抵抗が低いので φ2>φ3 となり、センサCはB2からB1に向かう極性のφ2の値に
応じた出力を生ずる。
なると、φ2はA1−B2−B1−A2の磁路を通るのに対し、
φ3はA1−B2−A3の磁路を通る。この場合はφ2が通る磁
路の方が磁気抵抗が低いので φ2>φ3 となり、センサCはB2からB1に向かう極性のφ2の値に
応じた出力を生ずる。
一方、同図(c)のように可動磁路Bが右寄りになる
と、φ2はA1−B1−A2の磁路を通るのに対し、φ3はA1−
B1−B2−A2の磁路を通る。この場合はφ3が通る磁路の
方が磁気抵抗が低いので φ2<φ3 となり、センサCはB1からB2に向かう極性のφ3の値に
応じた出力を生ずる。
と、φ2はA1−B1−A2の磁路を通るのに対し、φ3はA1−
B1−B2−A2の磁路を通る。この場合はφ3が通る磁路の
方が磁気抵抗が低いので φ2<φ3 となり、センサCはB1からB2に向かう極性のφ3の値に
応じた出力を生ずる。
可動磁路Bの移動に伴なう磁気抵抗の変化特性は、磁性
体A2,A3の間隔laと磁性体B1,B2の長さlbで決定され
る。例えばlb>laであると、(b)におけるB2−A3間ま
たは(c)におけるB1−A2間の磁気抵抗がB1−B2の磁気
抵抗より小になり、センサCを通過する磁束が少なくな
る。このような場合にはla>lbに設定する必要がある。
尚、磁性体B1,B2は完全に分離されている必要はなく、
1つの磁性体の中央にセンサCを収容する凹部を形成し
たものでもよい。また、可動磁路Bはスライドに支障が
なければ、固定磁路Aに接触していても構わない。
体A2,A3の間隔laと磁性体B1,B2の長さlbで決定され
る。例えばlb>laであると、(b)におけるB2−A3間ま
たは(c)におけるB1−A2間の磁気抵抗がB1−B2の磁気
抵抗より小になり、センサCを通過する磁束が少なくな
る。このような場合にはla>lbに設定する必要がある。
尚、磁性体B1,B2は完全に分離されている必要はなく、
1つの磁性体の中央にセンサCを収容する凹部を形成し
たものでもよい。また、可動磁路Bはスライドに支障が
なければ、固定磁路Aに接触していても構わない。
以上述べた本考案の磁気回路には次の利点がある。
(1)永久磁石が1個で済むので、安価に実施できる。
(2)永久磁石が1個であるので、従来のような強度の
バランスを考慮する必要がない。
バランスを考慮する必要がない。
(3)磁路が閉磁路に近いので、磁気センサを通る磁束
量が多く、小さな永久磁石でも大きな出力を得ることが
できる。
量が多く、小さな永久磁石でも大きな出力を得ることが
できる。
(4)磁気センサの保持を可動磁路において行うことが
できるので、保持機構が簡単であり、また小型化し易
い。例えば、可動磁路をバネで保持すれば、1辺1cm程
度の小型な加速度計を実現できる。
できるので、保持機構が簡単であり、また小型化し易
い。例えば、可動磁路をバネで保持すれば、1辺1cm程
度の小型な加速度計を実現できる。
(5)被測定量を可動磁路に伝え易い。
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図、 第2図は本考案の動作説明図、 第3図は従来の磁気回路の一例を示す構成図である。 図中、Aは固定磁路、A1〜A3は磁性体、Mは永久磁石、
Bは可動磁路、B1,B2は磁性体、Cは磁気センサ、φ1
〜φ3は磁束である。
Bは可動磁路、B1,B2は磁性体、Cは磁気センサ、φ1
〜φ3は磁束である。
Claims (1)
- 【請求項1】単一の永久磁石(M)の一方の極に結合し
た第1の磁性体(A1)と該永久磁石(M)の他方の極に
結合した第2および第3の磁性体(A2,A3)とを所定の
間隙を隔てて対向させることにより固定磁路(A)を構
成し、 また第4および第5の磁性体(B1,B2)の間に磁気セン
サ(C)を介在させかつこれらを一体に固定し、これら
第4および第5の磁性体は前記第2および第3の磁性体
を結ぶ方向に並んで配置しかつ該方向で前記間隙を移動
可能にして可動磁路(B)を構成してなることを特徴と
する磁気回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986489U JPH0718971Y2 (ja) | 1989-02-22 | 1989-02-22 | 磁気回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986489U JPH0718971Y2 (ja) | 1989-02-22 | 1989-02-22 | 磁気回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02110815U JPH02110815U (ja) | 1990-09-05 |
JPH0718971Y2 true JPH0718971Y2 (ja) | 1995-05-01 |
Family
ID=31235753
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986489U Expired - Lifetime JPH0718971Y2 (ja) | 1989-02-22 | 1989-02-22 | 磁気回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0718971Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4590785B2 (ja) * | 2001-06-19 | 2010-12-01 | パナソニック株式会社 | 非接触型位置センサ |
MXPA05008847A (es) * | 2003-02-21 | 2005-10-18 | Fisher Controls Int | Sensor de posicion magnetico con interruptor de efecto hall integrado. |
JP4609516B2 (ja) * | 2007-10-03 | 2011-01-12 | 株式会社デンソー | 変位検出装置 |
-
1989
- 1989-02-22 JP JP1986489U patent/JPH0718971Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02110815U (ja) | 1990-09-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |