JPH07187991A

JPH07187991A - シソエキスおよびカミツレエキス含有浴用剤

Info

Publication number: JPH07187991A
Application number: JP5329209A
Authority: JP
Inventors: Kiyoshi Ito; 清伊藤
Original assignee: Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Current assignee: Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Priority date: 1993-12-27
Filing date: 1993-12-27
Publication date: 1995-07-25

Abstract

(57)【要約】【目的】肌をしっとりかつすべすべさせる湯上がり感
に優れた浴用剤を提供することにあり、さらにアトピー
性皮膚炎などの皮膚疾患の症状改善に効力があり、かつ
人体に対して極めて安全に使用できる浴用剤を提供する
ことにある。【構成】シソエキスおよびカミツレエキスを含有する
ことを特徴とする浴用剤。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、シソエキスおよびカミ
ツレエキスを含有し、湯上がり感に優れた浴用剤に関す
るものであり、さらに表皮水分保持能を高める作用を有
し、アトピー性皮膚炎のような皮膚疾患に有用な浴用剤
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術および発明が解決しようとする課題】一般
にアトピー性皮膚炎は、ダニやハウスダストあるいは卵
や牛乳などの食物などによる、皮膚における一種のアレ
ルギー症状と考えられているが、未だその発症メカニズ
ムは解明されていない。アトピー性皮膚炎は幼小児期に
おいて多くみられるが、最近では成人期においても症例
数が増加しており、大きな社会問題にもなっている。ア
トピー性皮膚炎の治療方法としては、従来からステロイ
ド剤および抗炎症剤などの内服および外用が中心である
が、特にステロイド剤の使用は、皮膚の萎縮や毛細血管
の拡張などの副作用が多く、その継続的な使用について
は疾患部以外の身体部分への副作用が懸念されることも
あって、根本的な治療方法は確立されていないのが現状
である。

【０００３】本発明の目的は、アトピー性皮膚炎などの
皮膚疾患を有する患者の皮膚の表皮水分保持能を向上さ
せ、皮膚のバリアー能を向上させることにより、皮膚疾
患症状を改善させ、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患を
有する患者の負担を少なからず取り除くことにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、シソエキスお
よびカミツレエキスを含有させた浴用剤が、皮膚の表皮
水分保持能を高める作用を有し、かつ肌をしっとりかつ
すべすべさせる湯上がり感に優れていることを見出し、
本発明を完成するに至った。

【０００５】すなわち、本発明はシソエキスおよびカミ
ツレエキスを含有することを特徴とする浴用剤である。
本発明において、シソエキスとは、乾燥させた青ちりめ
んジソを温水抽出した抽出液のことであり、その配合量
は０．５〜１０．０重量％の範囲で選択することがで
き、好ましくは１．０〜５．０重量％で用いる。またカ
ミツレエキスとは、カミツレの花から水及び必要に応じ
てさらにアルコール類（例えばエタノール、プロピレン
グリコールなど）を用いて抽出した抽出液のことであ
り、その配合量は０．３〜１０．０重量％の範囲で選択
することができ、好ましくは０．１〜５．０重量％で用
いる。

【０００６】本発明の浴用剤は、常法により散剤、顆粒
剤、錠剤、軟カプセル剤、液剤等に調製することができ
る。この際に、無機塩類、有機酸類、生薬類、油性成分
類、アルコール類、多価アルコール類、界面活性剤類、
香料、色素等の通常浴用剤に用いられる配合成分を、本
発明の効果を損なわない範囲で適宜添加することができ
る。ここで、上記無機塩類としては、塩化ナトリウム、
塩化カリウム、硫化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水
素ナトリウム、炭酸カルシウム、リン酸ナトリウム、無
水硫酸ナトリウム、炭酸マグネシウム、無水硫酸マグネ
シウム等を用いることができ、これらのうち二種以上を
混合して用いても構わない。また、上記有機酸類として
は、安息香酸、クエン酸、フマル酸、酒石酸、コハク
酸、リンゴ酸等を用いることができる。上記生薬類とし
ては、チンピ、センキュウ、ソウジュツ、カノコソウ、
ケイガイ、コウボク、サンシン、ドクカツ、ニンジン、
ケイヒ、ビャクジュツ、ブクリョウ、ウイキョウ、ガイ
ヨウ、ショウブ、ローズマリー、マロニエ、アルニカ、
メリッサ等を用いることができる。上記油性成分類とし
ては、スクワラン、流動パラフィン、白色ワセリン、ホ
ホバ油、オリーブ油、大豆油、サフラワー油、ゴマ油、
カカオ油、イソプロピルパルミテート、イソプロピルミ
リステート等を用いることができる。上記アルコール類
としては、ステアリルアルコール、セチルアルコール、
イソプロピルアルコール等を用いることができる。上記
多価アルコール類としては、グリセリン、ソルビトー
ル、プロピレングリコール等を用いることができる。上
記界面活性剤類としては、アルキル硫酸ナトリウム、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ラウリン酸
ジエタノールアミド、ポリエチレングリコールモノステ
アレート、ステアリン酸モノグリセリン等を用いること
ができる。

【０００７】

【発明の効果】本発明の浴用剤を湯中に投入し入浴時に
用いることにより、副作用を伴わずにアトピー性皮膚炎
などの皮膚疾患を有する患者の皮膚のバリアー能を増強
することができるので、皮膚疾患症状の改善に有用であ
る。また、本発明の浴用剤を使用して入浴すると肌がし
っとりかつすべすべになり、湯上がり感もよい。

【０００８】

【実施例】以下に実施例を示して本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれにより何等制限されるもので
はない。実施例表１に示す処方に従って各成分を均一に混合し、液体浴
用剤（浴用剤Ａ）を調製した。また、比較として同様に
浴用剤Ｂを調製した。

【０００９】

【表１】

【００１０】試験例実施例で調製した浴用剤Ａおよび浴用剤Ｂのそれぞれ２
０ｍｌを２００ｌの浴湯に添加し、これに専門パネラー
３６名に入浴させ、入浴中・入浴後の皮膚の感触および
総合評価を官能評価させた。その結果を表２に示す。

【００１１】

【表２】

【００１２】

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】シソエキスおよびカミツレエキスを含有
することを特徴とする浴用剤。