JPH07187744A - オレフィン系樹脂防音材 - Google Patents
オレフィン系樹脂防音材Info
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- JPH07187744A JPH07187744A JP33140393A JP33140393A JPH07187744A JP H07187744 A JPH07187744 A JP H07187744A JP 33140393 A JP33140393 A JP 33140393A JP 33140393 A JP33140393 A JP 33140393A JP H07187744 A JPH07187744 A JP H07187744A
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- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B26/00—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing only organic binders, e.g. polymer or resin concrete
- C04B26/02—Macromolecular compounds
- C04B26/04—Macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
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- C04B2103/60—Agents for protection against chemical, physical or biological attack
- C04B2103/63—Flame-proofing agents
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
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- C04B2111/00241—Physical properties of the materials not provided for elsewhere in C04B2111/00
- C04B2111/0031—Heavy materials, e.g. concrete used as ballast material
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-
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- C04B2111/52—Sound-insulating materials
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、非ハロゲン系防音材であって、燃
焼時に有毒ガス、腐食性ガスの発生がなく、難燃性と低
発煙性に優れたオレフィン系樹脂防音材を提供せんとす
るものである。 【構成】 本発明のオレフィン系樹脂防音材は、オレフ
ィン系樹脂に、難燃剤および増重量剤が含有されてなる
防音材において、該難燃剤がハロゲンを含まない無機化
合物であり、該増重量剤が比重4以上の無機塩化合物で
あることを特徴とするものである。
焼時に有毒ガス、腐食性ガスの発生がなく、難燃性と低
発煙性に優れたオレフィン系樹脂防音材を提供せんとす
るものである。 【構成】 本発明のオレフィン系樹脂防音材は、オレフ
ィン系樹脂に、難燃剤および増重量剤が含有されてなる
防音材において、該難燃剤がハロゲンを含まない無機化
合物であり、該増重量剤が比重4以上の無機塩化合物で
あることを特徴とするものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非ハロゲン系防音材に
関し、燃焼時に有毒ガス、腐食性ガスの発生がなく、難
燃性と低発煙性に優れたオレフィン系樹脂防音材に関す
る。
関し、燃焼時に有毒ガス、腐食性ガスの発生がなく、難
燃性と低発煙性に優れたオレフィン系樹脂防音材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、騒音対策が社会的問題として取り
上げられている。騒音には、自動車、列車、航空機など
の交通騒音、工場などの機械設備からの騒音、また、ピ
アノ、ステレオなど住宅内部からの騒音など多岐に渡っ
ている。
上げられている。騒音には、自動車、列車、航空機など
の交通騒音、工場などの機械設備からの騒音、また、ピ
アノ、ステレオなど住宅内部からの騒音など多岐に渡っ
ている。
【0003】従来から、樹脂成分に高比重のフィラー等
を高充填して、比重を少なくとも1.5以上、好ましく
は2以上の面密度の高い防音材を製造することは良く知
られている。かかる防音材の樹脂としては、一般に塩化
ビニル系樹脂が使用されているが、かかる樹脂は燃焼時
に塩素または塩化物を含む有毒ガスを発生する欠点があ
った。かかるハロゲン元素含有樹脂は、地球的規模にお
ける環境保全問題が叫ばれている現在、燃焼廃棄物とし
て撤廃することが重要な課題になっている。
を高充填して、比重を少なくとも1.5以上、好ましく
は2以上の面密度の高い防音材を製造することは良く知
られている。かかる防音材の樹脂としては、一般に塩化
ビニル系樹脂が使用されているが、かかる樹脂は燃焼時
に塩素または塩化物を含む有毒ガスを発生する欠点があ
った。かかるハロゲン元素含有樹脂は、地球的規模にお
ける環境保全問題が叫ばれている現在、燃焼廃棄物とし
て撤廃することが重要な課題になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる現状
に鑑み、非ハロゲン系防音材であって、燃焼時に有毒ガ
ス、腐食性ガスの発生がなく、難燃性と低発煙性に優れ
たオレフィン系樹脂防音材を提供せんとするものであ
る。
に鑑み、非ハロゲン系防音材であって、燃焼時に有毒ガ
ス、腐食性ガスの発生がなく、難燃性と低発煙性に優れ
たオレフィン系樹脂防音材を提供せんとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
解決するため次のような構成を有する。
解決するため次のような構成を有する。
【0006】すなわち、本発明のオレフィン系樹脂防音
材は、オレフィン系樹脂に、難燃剤および増重量剤が含
有されてなる防音材において、該難燃剤がハロゲンを含
まない無機化合物であり、該増重量剤が比重4以上の無
機塩化合物であることを特徴とするものである。
材は、オレフィン系樹脂に、難燃剤および増重量剤が含
有されてなる防音材において、該難燃剤がハロゲンを含
まない無機化合物であり、該増重量剤が比重4以上の無
機塩化合物であることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明は、上記目的について地球的規模におけ
る環境保全の観点に立って検討した結果、難燃剤として
ハロゲンを含まない無機化合物、特に水和金属化合物と
いう特定な難燃剤を使用し、増重量剤として比重4以上
の無機塩化合物を採用することにより、見事に、燃焼時
に有毒ガス、腐食性ガスを発生せず、しかも優れた難燃
性と低発煙性の防音材を提供することに成功したもので
ある。
る環境保全の観点に立って検討した結果、難燃剤として
ハロゲンを含まない無機化合物、特に水和金属化合物と
いう特定な難燃剤を使用し、増重量剤として比重4以上
の無機塩化合物を採用することにより、見事に、燃焼時
に有毒ガス、腐食性ガスを発生せず、しかも優れた難燃
性と低発煙性の防音材を提供することに成功したもので
ある。
【0008】本発明の防音材は、消防法の規格と鉄道車
両協会における鉄道車両材料の燃焼性規格の両方に合格
するものを提供することができたものである。
両協会における鉄道車両材料の燃焼性規格の両方に合格
するものを提供することができたものである。
【0009】本発明のオレフィン系樹脂とは、高密度ポ
リエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン
等のポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・αオレ
フィン共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合
体、エチレン・メチルアクリレート共重合体、エチレン
・ビニルアセテート共重合体等であり、これらを単独あ
るいは2種以上の混合物として使用することができる。
かかるオレフィン系樹脂の中でもシートの柔軟性を考慮
するとエチレン・αオレフィン共重合体が好ましく、さ
らに、難燃剤の使用量をも低減する観点からは、エチレ
ンとエチルアクリレート又はメチルアクリレート又はビ
ニルアセテート共重合体が好ましい。
リエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン
等のポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・αオレ
フィン共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合
体、エチレン・メチルアクリレート共重合体、エチレン
・ビニルアセテート共重合体等であり、これらを単独あ
るいは2種以上の混合物として使用することができる。
かかるオレフィン系樹脂の中でもシートの柔軟性を考慮
するとエチレン・αオレフィン共重合体が好ましく、さ
らに、難燃剤の使用量をも低減する観点からは、エチレ
ンとエチルアクリレート又はメチルアクリレート又はビ
ニルアセテート共重合体が好ましい。
【0010】本発明の防音性能を付与するために使用さ
れる増重量剤としては、無機塩化合物、たとえば、酸化
鉄、酸化亜鉛、硫酸バリウムなどを使用することができ
るが、高比重に充填すること、オレフィン系樹脂への混
練性、難燃性の阻害性が小さいなどの観点から硫酸バリ
ウムが好ましい。かかる硫酸バリウムは、アルミナ・シ
リカ系などで表面処理されていても差支えない。
れる増重量剤としては、無機塩化合物、たとえば、酸化
鉄、酸化亜鉛、硫酸バリウムなどを使用することができ
るが、高比重に充填すること、オレフィン系樹脂への混
練性、難燃性の阻害性が小さいなどの観点から硫酸バリ
ウムが好ましい。かかる硫酸バリウムは、アルミナ・シ
リカ系などで表面処理されていても差支えない。
【0011】かかる増重量剤の配合量は、目的とする防
音性能に応じて、目標比重を達成するよう決定されるも
のであるが、オレフィン系樹脂1重量部に対して、好ま
しくは1.5〜2.5重量部、さらに好ましくは1.8
〜2.2重量部である。
音性能に応じて、目標比重を達成するよう決定されるも
のであるが、オレフィン系樹脂1重量部に対して、好ま
しくは1.5〜2.5重量部、さらに好ましくは1.8
〜2.2重量部である。
【0012】本発明に使用される難燃剤は、無機化合
物、たとえば、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ムなどの水酸化物、赤燐、ポリ燐酸アンモニウムなどの
燐系化合物、硼酸亜鉛、ヒドロキシ硼酸亜鉛などの硼酸
金属塩、酸化錫、酸化モリブデン、酸化ケイ素、酸化ア
ルミニウムなどの金属酸化物などを使用することができ
る。かかる難燃剤の中でも、目的とする難燃性能や、オ
レフィン樹脂との混練性などから結晶水を有する水和金
属化合物、金属水酸化、硼酸金属塩などの水和物が好ま
しく、特に水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムが
好ましい。かかる難燃剤は、脂肪酸などで表面処理され
ているものが、樹脂との混練性に優れていて好ましい。
物、たとえば、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ムなどの水酸化物、赤燐、ポリ燐酸アンモニウムなどの
燐系化合物、硼酸亜鉛、ヒドロキシ硼酸亜鉛などの硼酸
金属塩、酸化錫、酸化モリブデン、酸化ケイ素、酸化ア
ルミニウムなどの金属酸化物などを使用することができ
る。かかる難燃剤の中でも、目的とする難燃性能や、オ
レフィン樹脂との混練性などから結晶水を有する水和金
属化合物、金属水酸化、硼酸金属塩などの水和物が好ま
しく、特に水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムが
好ましい。かかる難燃剤は、脂肪酸などで表面処理され
ているものが、樹脂との混練性に優れていて好ましい。
【0013】かかる難燃剤の配合量は、目的とする難燃
性能に応じて、決定されるものであるが、オレフィン樹
脂1重量部に対し、好ましくは0.8〜2.0重量部、
さらに好ましくは1.0〜1.5重量部である。
性能に応じて、決定されるものであるが、オレフィン樹
脂1重量部に対し、好ましくは0.8〜2.0重量部、
さらに好ましくは1.0〜1.5重量部である。
【0014】本発明の防音材は、1mm厚さの場合、目付
が好ましくは1.8Kg/cm3 以上であり、さらに好まし
くは2.0Kg/cm3 以上であり、この目付を達成するこ
とにより優れた防音性を発揮するものである。かかる防
音材の目付は、樹脂の密度、難燃剤および増重量剤の添
加量の組合わせにより所望の値に調整することができ
る。
が好ましくは1.8Kg/cm3 以上であり、さらに好まし
くは2.0Kg/cm3 以上であり、この目付を達成するこ
とにより優れた防音性を発揮するものである。かかる防
音材の目付は、樹脂の密度、難燃剤および増重量剤の添
加量の組合わせにより所望の値に調整することができ
る。
【0015】本発明の防音材には、本発明の効果を阻害
しない範囲で、他の樹脂や色素、安定剤、加工助剤など
を配合することができる。
しない範囲で、他の樹脂や色素、安定剤、加工助剤など
を配合することができる。
【0016】本発明の防音材を製造するには、例えば各
成分をニーダーやバンバリーミキサーなどで溶融混練し
た後、カレンダー法で所望の厚さにシート化するか、あ
るいは配合したものをエクストルーダーで溶融押出しす
るなど公知の方法を採用して製造することができる。
成分をニーダーやバンバリーミキサーなどで溶融混練し
た後、カレンダー法で所望の厚さにシート化するか、あ
るいは配合したものをエクストルーダーで溶融押出しす
るなど公知の方法を採用して製造することができる。
【0017】本発明の防音材において、上記のようにシ
ート化した後あるいはシート化する際に、木綿、ポリエ
ステル繊維、ポリプロピレン繊維、ガラス繊維などから
なる布帛を、該シート表面あるいはシート間、あるいは
複数枚のシート間に積層した積層体とすることにより、
好ましく補強強化される。かかる補強用布帛としては、
補強効果や難燃性能の安定性の観点からポリエステル繊
維布帛が好ましい。
ート化した後あるいはシート化する際に、木綿、ポリエ
ステル繊維、ポリプロピレン繊維、ガラス繊維などから
なる布帛を、該シート表面あるいはシート間、あるいは
複数枚のシート間に積層した積層体とすることにより、
好ましく補強強化される。かかる補強用布帛としては、
補強効果や難燃性能の安定性の観点からポリエステル繊
維布帛が好ましい。
【0018】本発明の防音材は、表皮層と内部層を別組
成としたものとすることができる。たとえば、一方の表
面に表皮層を形成する場合、かかる表皮層として、オレ
フィン系樹脂と難燃剤の配合された組成物として、難燃
効果の優れた表面を形成し、他方、内部層をオレフィン
系樹脂と難燃剤と増重量剤が配合された組成として、こ
れに大きな防音効果を付与することにより、積層構造体
全体として、シート強度、耐スクラッチ性、難燃性など
のバランスのとれた優れたシートを提供することができ
る。
成としたものとすることができる。たとえば、一方の表
面に表皮層を形成する場合、かかる表皮層として、オレ
フィン系樹脂と難燃剤の配合された組成物として、難燃
効果の優れた表面を形成し、他方、内部層をオレフィン
系樹脂と難燃剤と増重量剤が配合された組成として、こ
れに大きな防音効果を付与することにより、積層構造体
全体として、シート強度、耐スクラッチ性、難燃性など
のバランスのとれた優れたシートを提供することができ
る。
【0019】かかる積層シートを製造するには、表皮シ
ートと内部シートを別々に成型した後、両者を重ね合せ
て熱圧着し接着するか、多層押出しのできるエクストル
ーダーで同時にシート化、接着することができる。
ートと内部シートを別々に成型した後、両者を重ね合せ
て熱圧着し接着するか、多層押出しのできるエクストル
ーダーで同時にシート化、接着することができる。
【0020】本発明の防音材は、1.5mm以下の薄いシ
ートでも高度の難燃性能を発揮するものである。一般
に、厚さと難燃性能は、当然の事ながら一定の熱量に対
し燃焼物の多くて厚いものほど熱の放散などの効果によ
り高い性能を有するものであり、面密度を大きくした比
重2.0以上の防音材の場合は、厚さが約1.5mmを境
界に性能が大きく変化しやすい現象があが、本発明の防
音材は、かかる現象に抗して優れた難燃性を発揮するも
のである。
ートでも高度の難燃性能を発揮するものである。一般
に、厚さと難燃性能は、当然の事ながら一定の熱量に対
し燃焼物の多くて厚いものほど熱の放散などの効果によ
り高い性能を有するものであり、面密度を大きくした比
重2.0以上の防音材の場合は、厚さが約1.5mmを境
界に性能が大きく変化しやすい現象があが、本発明の防
音材は、かかる現象に抗して優れた難燃性を発揮するも
のである。
【0021】すなわち、本発明のオレフィン系樹脂防音
材は、後述の実施例で説明しているように、JIS A 1322
に規定される燃焼試験による性能が2級以上であるとい
う優れた難燃性を示し、また、鉄道車両協会の鉄道車両
材料の燃焼性規格の級別が少なくとも「難燃性」である
という機能を発揮するものである。本発明において、か
かる試験ならびに規格の両方を完全にクリアする性能を
再現性よく安定して達成されるという特徴を有するもの
である。
材は、後述の実施例で説明しているように、JIS A 1322
に規定される燃焼試験による性能が2級以上であるとい
う優れた難燃性を示し、また、鉄道車両協会の鉄道車両
材料の燃焼性規格の級別が少なくとも「難燃性」である
という機能を発揮するものである。本発明において、か
かる試験ならびに規格の両方を完全にクリアする性能を
再現性よく安定して達成されるという特徴を有するもの
である。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0023】なお、実施例中の性能は次の方法で測定し
た。
た。
【0024】難燃性A:JIS A 1322に規定さ
れる方法で測定した。ただし接炎時間は2分とした。
れる方法で測定した。ただし接炎時間は2分とした。
【0025】残炎:接炎終了時からの燃焼時間(秒) 残じん:接炎終了時から1分後の無煙燃焼の有り
(○)、無し(×) 炭化長:接炎部分の炭化部分の支持枠体の長手方向の最
大長さ(cm) (性能評価基準)
(○)、無し(×) 炭化長:接炎部分の炭化部分の支持枠体の長手方向の最
大長さ(cm) (性能評価基準)
【表1】 難燃性B:鉄道車両協会において規定された鉄道車両材
料燃焼試験法に基づき評価した。
料燃焼試験法に基づき評価した。
【0026】(測定方法)B5版の供試材を金属枠体
(枠内面積=182mm×257mm)にとりつけ、この枠
体を45度傾斜して保持し、鉄製燃料容器(直径17.
8mm×高さ7.1mm、厚さ0.8mm;純エタノール0.
5cc入り)の底の中心が供試材の下面中心の垂直下方2
5.4mm(1インチ)のところにくるように台にのせて
調整した後、該燃料に着火し、燃料が燃えつきるまで放
置する。
(枠内面積=182mm×257mm)にとりつけ、この枠
体を45度傾斜して保持し、鉄製燃料容器(直径17.
8mm×高さ7.1mm、厚さ0.8mm;純エタノール0.
5cc入り)の底の中心が供試材の下面中心の垂直下方2
5.4mm(1インチ)のところにくるように台にのせて
調整した後、該燃料に着火し、燃料が燃えつきるまで放
置する。
【0027】(燃焼性判定基準)アルコール燃焼後での
ものを測定して判定した。
ものを測定して判定した。
【0028】
【表2】 発煙性:JIS A 1322に規定される方法で1mm
厚シートの燃焼試験時に発生する煙の量を視覚判定し
た。
厚シートの燃焼試験時に発生する煙の量を視覚判定し
た。
【0029】(判定基準)比較例3の発煙濃度を「×:
多い」として比較評価した。
多い」として比較評価した。
【0030】○:極めて少ない、 △:少ない、 ×:
多い 防音性:この性能は材料比重に大きく依存するので比重
で評価した。高比重ほど防音性能が優れていることを示
す。
多い 防音性:この性能は材料比重に大きく依存するので比重
で評価した。高比重ほど防音性能が優れていることを示
す。
【0031】実施例1〜15、比較例1〜5 オレフィン系樹脂として住友化学工業株式会社製、エク
セレンVL−100を使用し、表1、2に示す組成に合
せて、各種成分をヘンシェルミキサーで混合した後、こ
の配合組成物を、昇温した混練ロールにより混練し、シ
ート状にした後、平板熱プレス機にて、厚さ0.6〜
2.0mmのシート状のオレフィン系樹脂防音材を作製し
た。上記、混練温度、平板熱プレス温度は140℃及び
150℃とした。 得られた防音材の性能を調べた結果
を表1、2に示した。
セレンVL−100を使用し、表1、2に示す組成に合
せて、各種成分をヘンシェルミキサーで混合した後、こ
の配合組成物を、昇温した混練ロールにより混練し、シ
ート状にした後、平板熱プレス機にて、厚さ0.6〜
2.0mmのシート状のオレフィン系樹脂防音材を作製し
た。上記、混練温度、平板熱プレス温度は140℃及び
150℃とした。 得られた防音材の性能を調べた結果
を表1、2に示した。
【0032】
【表3】
【表4】 表1、2から明らかなように、実施例1〜15のもの
は、比較例のもりのに比して優れた難燃性能を有する防
音材であることがわかる。
は、比較例のもりのに比して優れた難燃性能を有する防
音材であることがわかる。
【0033】実施例16、比較例6 オレフィン系樹脂として三井デュポンポリケミカル株式
会社製、エバフレックスEEAを使用し、表皮シートと
内部シートを、それぞれ成型した。該内部シートの両面
に表皮シートを接合するにあたり、一方の面の表皮層と
内部層の間にポリエステル織物(東レ株式会社製、縦
糸、緯糸とも500デニール使い、織密度は縦/緯18/
20本/インチ)を挟み、熱圧着して、厚さ1mmのオレフ
ィン系樹脂防音材を形成した。
会社製、エバフレックスEEAを使用し、表皮シートと
内部シートを、それぞれ成型した。該内部シートの両面
に表皮シートを接合するにあたり、一方の面の表皮層と
内部層の間にポリエステル織物(東レ株式会社製、縦
糸、緯糸とも500デニール使い、織密度は縦/緯18/
20本/インチ)を挟み、熱圧着して、厚さ1mmのオレフ
ィン系樹脂防音材を形成した。
【0034】表皮シート:エチレン/エチルアクリレー
ト共重合体1重量部に水酸化マグネシウム1重量部を混
合し、厚さ0.2mmとした。
ト共重合体1重量部に水酸化マグネシウム1重量部を混
合し、厚さ0.2mmとした。
【0035】内部シート:エチレン/エチルアクリレー
ト共重合体1重量部に水酸化マグネシウム1重量部、硫
酸バリウム2.2重量部を混合し、厚さ0.8mmとし
た。
ト共重合体1重量部に水酸化マグネシウム1重量部、硫
酸バリウム2.2重量部を混合し、厚さ0.8mmとし
た。
【0036】比較例として、表皮シートに水酸化マグネ
シウムを配合しないものを用い、実施例16と同様に積
層した。
シウムを配合しないものを用い、実施例16と同様に積
層した。
【0037】かかるシートの難燃性能を評価した結果を
表3に示した。
表3に示した。
【0038】
【表5】 表3のように、比較例6に比して実施例16のものは、
極めて優れた難燃性能を示した。
極めて優れた難燃性能を示した。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、優れた難燃性、低発煙
性の特性を備え、かつ、燃焼時に有毒ガスや腐食性ガス
を発生しない防音材を安定に提供することができる。
性の特性を備え、かつ、燃焼時に有毒ガスや腐食性ガス
を発生しない防音材を安定に提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/32 Z 8115−4F C9,C10 C08J 5/00 CES 7310−4F C08L 23/02 KDY E04B 1/82 B 1/94 T //(C04B 26/04 Z 14:36) 111:10 111:28 111:52
Claims (13)
- 【請求項1】 オレフィン系樹脂に、難燃剤および増重
量剤が含有されてなる防音材において、該難燃剤がハロ
ゲンを含まない無機化合物であり、該増重量剤が比重4
以上の無機塩化合物であることを特徴とするオレフィン
系樹脂防音材。 - 【請求項2】 オレフィン樹脂が、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン・αオレフィン共重合体、エチレ
ン・エチルアクリレート共重合体、エチレン・メチルア
クリレート共重合体およびエチレン・ビニルアセテート
共重合体から選ばれた少なくとも一種である請求項1記
載のオレフィン系樹脂防音材。 - 【請求項3】 ハロゲンを含まない無機化合物が、水和
金属化合物である請求項1記載の - 【請求項4】 水和金属化合物が、水酸化マグネシウム
または水酸化アルミニュウムである請求項1記載のオレ
フィン系樹脂防音材。 - 【請求項5】 難燃剤が、オレフィン系樹脂1重量部に
対し、0.8〜2.0重量部配合されたものである請求
項1記載のオレフィン系樹脂防音材。 - 【請求項6】 無機塩化合物が、硫酸バリウムである請
求項1記載のオレフィン系樹脂防音材。 - 【請求項7】 増重量剤が、オレフィン系樹脂1重量部
に対し、1.5〜2.5重量部配合されたものである請
求項1記載のオレフィン系樹脂防音材。 - 【請求項8】 オレフィン系樹脂防音材が、該シートの
1mm厚さにおける目付が1.8Kg/ m2 以上である請求
項1記載のオレフィン系樹脂防音材。 - 【請求項9】 オレフィン系樹脂防音材が、その少なく
とも一方の表面の表皮層がオレフィン系樹脂と難燃剤の
混合物であり、内層部がオレフィン系樹脂、難燃剤、増
重量剤の混合物である請求項1記載のオレフィン系樹脂
防音材。 - 【請求項10】 表皮層が、防音材全体の厚みの10〜
40%の範囲である請求項9記載のオレフィン系樹脂防
音材。 - 【請求項11】 防音材が、ポリエステル系繊維布帛で
補強されているものである請求項1記載のオレフィン系
樹脂防音材。 - 【請求項12】 防音材が、JIS A 1322に規定される燃
焼試験による性能が2級以上である請求項1記載のオレ
フィン系樹脂防音材。 - 【請求項13】 防音材が、鉄道車両協会により規定さ
れる鉄道車両材料燃焼試験による級別が難燃性以上であ
る請求項1記載のオレフィン系樹脂防音材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33140393A JPH07187744A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | オレフィン系樹脂防音材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33140393A JPH07187744A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | オレフィン系樹脂防音材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07187744A true JPH07187744A (ja) | 1995-07-25 |
Family
ID=18243304
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33140393A Pending JPH07187744A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | オレフィン系樹脂防音材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07187744A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1158313A (ja) * | 1997-08-12 | 1999-03-02 | Satake:Kk | 合板及び合板の製造方法 |
JP2005264162A (ja) * | 2004-03-15 | 2005-09-29 | Polyon Barkai Industries (1993) Ltd | インシュレーション構造体 |
JP2008238479A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Railway Technical Res Inst | 難燃材とその製造方法及び鉄道車両の床材 |
WO2011063967A1 (de) * | 2009-11-25 | 2011-06-03 | Akusta Unternehmensberatung | Brandhemmender formkörper und verfahren zur herstellung sowie verwendung eines solchen |
CN105034509A (zh) * | 2015-06-16 | 2015-11-11 | 株洲时代新材料科技股份有限公司 | 一种无卤阻燃隔音复合材料 |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP33140393A patent/JPH07187744A/ja active Pending
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US9120976B2 (en) | 2009-11-25 | 2015-09-01 | Akusta Unternehmensberatung | Fire retardant moldings and method for producing and using such a molding |
US9758632B2 (en) | 2009-11-25 | 2017-09-12 | Akusta Unternehmensberatung | Fire retardant moldings and method for producing and using such a molding |
CN105034509A (zh) * | 2015-06-16 | 2015-11-11 | 株洲时代新材料科技股份有限公司 | 一种无卤阻燃隔音复合材料 |
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