JPH07186460A - 印刷装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 通常の印刷データ、マクロ、フォームオーバ
ーレイ、フォントダウンロードコマンド、環境設定コマ
ンドを印刷装置本体に着脱可能なメモリカードに記憶・
読み出し可能とすることで、メモリカードを印刷装置本
体に装置するだけでそれらのデータを使用できる。 【構成】 メモリカードへの記憶指示コマンドの検知に
応じて入力バッファに格納されたデータをメモリカード
に記憶させる制御手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、メモリーカードを装着
することができる印刷装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来印刷装置に装着することができるメ
モリーカードは、書き替えができないか、できても書き
込み専用の治具が必要であり、印刷装置に装着したまま
で書き込みを行うことはできなかった。また、メモリー
カード内に登録できるデータが、フォント等に限られる
などの制限があった。

【０００３】

【発明が解決しようとしている課題】しかしながら上記
従来例では、メモリーカードにデータを書き込むために
専用の書き込み治具（ＲＯＭライター、アダプター等）
が不可欠であり、データの作成、治具へのデータ転送、
書き込み処理、確認作業などの複雑で繁雑な操作が必要
であるという問題があった。また、カード内部に登録で
きる内容にも制限があり、カードの利用に自由度がない
という問題もあった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為
に、本発明は、印刷データを入力する入力手段、着脱可
能な記憶媒体へのデータの記憶及び前記記憶媒体からの
データの読み出しを指示する指示コマンドを検知する検
知手段と、前記検知手段によりデータの記憶を指示する
指示コマンドが検知された場合に、前記入力手段により
入力された印刷データを着脱可能な記憶媒体に記憶する
よう制御し、前記検知手段によりデータの読み出しを指
示する指示コマンドが検知された場合に、前記記憶媒体
からデータを読み出すよう制御する制御手段を有する。

【０００５】

【目的】本発明の目的は、通常の印刷データをメモリカ
ードに登録しておくことにより、定型の印刷物は情報処
理装置から新たにデータを送信することなくメモリカー
ドを装着して印刷装置の電源をオンにするかパネルより
印刷指示操作を行うだけで印刷を可能とすることにあ
る。

【０００６】本発明に目的は、マクロやフォームオーバ
ーレイをメモリカードに登録しておくことにより、メモ
リカードを装着しておくだけで電源オンと同時にこれら
を使用可能とすることにある。

【０００７】本発明の目的は、フォントダウンロードコ
マンドをメモリカードに登録しておくことにより、電源
オンと同時にこれらを使用可能とすることにある。

【０００８】本発明の目的は、各種環境設定コマンドを
メモリカードに登録しておくことにより、電源オンと同
時にユーザー固有の印刷環境に設定可能とすることにあ
る。

【０００９】

【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の好適な実
施例を詳細に説明する。

【００１０】〔レーザビームプリンタの説明（図２）〕
本実施例の構成を説明する前に、本実施例を適用するレ
ーザビームプリンタの構成を図２を参照して説明する。

【００１１】図２は本発明を実施する印刷装置の一例で
あるレーザビームプリンタ（以下ＬＢＰと略す）の内部
構造を示す断面図で、このＬＢＰは不図示のデータ源
（例えばホストコンピュータ等の情報処理装置）からの
データや指示コマンドにより文字パターンや定型書式
（フォームデータ）などのデータの、ＬＢＰ本体に装着
された着脱可能なメモリカードへの登録が行える。図２
において、１００はＬＢＰ本体であり、接続されている
情報処理装置（図１の２０１）から供給される文字情報
（文字コード）やフォーム情報あるいはマクロ命令など
を入力して装置内のメモリに記憶するとともに、それら
の情報に従って対応する文字パターンやフォームパター
ンなどを作成し、記憶媒体である記録紙上に像を形成す
る。２０７は操作のためのスイッチ及びＬＥＤ。ＬＣＤ
表示器などが配置されている操作パネル、１０１はＬＢ
Ｐ１００全体の制御及び情報処理装置から供給される文
字情報などを解析するプリンタ制御ユニットである。こ
のプリンタ制御ユニット１０１は文字情報などを対応す
る文字パターンのビデオ信号に変換してレーザドライバ
１０２に出力する。

【００１２】レーザドライバ１０２は半導体レーザ１０
３を駆動するための回路であり、入力されたビデオ信号
に応じて半導体レーザ１０３から発射されるレーザ光１
０４をオン・オフ切り替えする。レーザ光１０４は回転
多面鏡１０５で左右方向にふられて静電ドラム１０６上
を走査する。これにより、静電ドラム１０６上には文字
パターンの静電潜像が形成される。この潜像は静電ドラ
ム１０６周囲の現像ユニット１０７により現像された
後、記録紙に転写される。この記録紙にはカットシート
を用い、カットシート記録紙はＬＢＰ１００に装着した
用紙カセット１０８に収納され、給紙ローラ１０９及び
搬送ローラ１１０と１１１とにより装置内に取り込まれ
て、静電ドラム１０６に供給される。また、ＬＢＰ本体
に装着可能なメモリカードの装着口（図示せず）も備え
る。

【００１３】〔プリンタ制御系の説明（図１）〕図１は
図２に示したレーザビームプリンタの制御系の概略構成
を示すブロック図である。

【００１４】このレーザビームプリンタの制御系は、印
刷情報の発生源である情報処理装置２０１より送られて
きた文字コードや、外字フォント或はフォーム情報また
はマクロ登録情報などからなるデータ１２１を入力し、
ページ単位で文書情報等を印刷する様にＲＯＭ２０９内
のプログラムに従ってＣＰＵ２０８により制御してい
る。２０２は情報処理装置２０１よりの各種情報を入力
する入力インターフェース部、２０３は入力インターフ
ェース部２０２を介して入力された各種情報を一時記憶
する入力バッファである。２０４はキャラクタジェネレ
ータで、情報処理装置２０１より文字コードで送られて
来た通常のテキストデータなどに含まれる文字コードに
対する文字パターン情報を記憶しているＲＯＭと、その
読みだし制御回路などを含み、文字コードを入力すると
そのコードに対応する文字パターンのアドレスを算出す
るコードコンバート機能も有している。

【００１５】２０５はＣＰＵ２０８のワークエリアであ
るＲＡＭで、情報処理装置２０１より送られてきた外字
フォントやフォーム情報なども記憶しておく。２０６は
印刷装置１００の装着口に装着したまま書き替え可能な
メモリカードで、情報処理装置２０１より送られてきた
文字コード、フォーム情報、外字フォント、印刷環境設
定命令等を書き込み及び読み出しすることができる。２
０７は印刷装置１００を手動で操作するための操作パネ
ルで、メモリカード２０６への書き込み、読み出し操作
の指示も行うことができる。

【００１６】２０８はプリンタの制御系全体を制御する
ためのＣＰＵで、ＲＯＭ２０９に記憶されたＣＰＵ２０
８の制御プログラムにより装置全体の制御を行ってい
る。２１０は文字パターン等に展開されたパターン情報
を、印刷イメージに対応して少なくとも１ページ分記憶
しているフレームバッファである。２１１は出力インタ
ーフェース部で、フレームバッファ２１０よりのパター
ン情報に対応したビデオ信号を発生し、ページプリンタ
印字部２１２との間でインターフェース制御を実行して
いる。２１２は出力インターフェース部２１１よりのビ
デオ信号を入力し、このビデオ信号に基づいた画像情報
を印刷するページプリンタの印字機構部分である。

【００１７】〔メモリカードへの書き込み〕メモリカー
ド２０６への書き込み処理を、図３のフローチャートに
従って説明する。ＣＰＵ２０８が入力バッファメモリ２
０３に格納された印刷装置２０１から出力すべきデータ
１２１を１つずつ取り込み（Ｓ３２）、そのデータがメ
モリカード書き込み開始命令であると判断された時点
（Ｓ３３）から、この命令以降のデータ（Ｓ３４）はそ
のまま変換することなくメモリカード２０６に書き込ま
れる（Ｓ３５）。また、ここで同時にそのデータの処理
を行うようにしても良い（Ｓ３５）。この処理はＣＰＵ
２０８が入力バッファ２０３から出力データ１２１を取
り込むステップ（Ｓ３７）とメモリカードへの書き込み
（Ｓ３５）をメモリカード書き込み終了命令を認識する
まで（Ｓ３８）続けられる。

【００１８】もうひとつの書き込み方法は操作パネル２
０７を用いて行うもので、操作パネル２０７からメモリ
カード書き込み開始操作の指示が入力されると、以降情
報処理装置２０１からの出力データ１２１をそのまま変
換することなくメモリカード２０６に書き込む。この処
理は操作パネル２０７からメモリカード書き込み終了操
作が指示されるか、又は出力データ１２１中にメモリカ
ード書き込み終了命令を認識するまで続けられる。

【００１９】〔メモリカードからの読み出し〕メモリカ
ード２０６からの読み出し処理は、印刷装置１０１の電
源がオンになった時又は操作パネル２０７からメモリカ
ード読み込み開始操作が指示入力された時に、印刷装置
１０１に装着されているメモリカード２０６にアクセス
し、メモリカード２０６中に前述した方法で適切なデー
タが書き込まれていると判断される場合に行われる。メ
モリカード２０６から読み出されたデータは情報処理装
置２０１から出力されたデータと同様に扱われＣＰＵ２
０８によって処理される。

【００２０】また、この読み出し処理の指示は、ホスト
コンピュータからコマンドを送ることにより行ってもよ
い。

【００２１】また、メモリカードへ書き込む際に識別情
報を付加することにより、複数のデータを登録しても良
い。そうすることにより、メモリカードからの読み出し
処理の指示の際に識別情報を共に入力すれば、複数のデ
ータの中から所望のデータを読み出すことが可能とな
る。

【００２２】本実施例において印刷装置はＬＢＰに限ら
ず、ドットマトリクス、インクジェット、バブルジェッ
ト、ＬＥＤプリンタなどでも構わない。また、白黒でも
カラーでも構わない。

【００２３】メモリカードとして、ＥＥＰＲＯＭカー
ド、フラッシュＥＥＰＲＯＭカード、電池によるバック
アップ付きのＳＲＡＭカードなども適用できる。又、同
時に複数のメモリカードを装着できる場合でも構わな
い。

【００２４】上記実施例ではメモリカードに登録するデ
ータは変換をかけないデータであるが、ＣＰＵ２０８に
よってデータに何等かの変換処理をかけて登録する場合
も考えられる。

【００２５】

【発明の効果】本発明によれば、専用の書き込み治具
（ＲＯＭライタ、アダプタ等）が必要なく、同じカード
を複数回数書き替えて使用することができるので経済的
である。

【００２６】本発明によれば、メモリカードへの書き込
み時に治具を使った複雑で繁雑な操作が必要なくなるの
で、利用者の利便性があがる。又、命令により書き込み
ができるので、情報処理装置側でのアプリケーションの
対応によっては、更に便利なツールの作成も可能とな
る。

【００２７】本発明によれば、メモリカードに書き込め
る内容に制限が無いので、定型印刷物用、ダウンロード
用、マクロ・オーバーレイ用、環境設定用など、柔軟な
用途に対応できる個人用メモリカードとして使用でき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】ＬＢＰの制御系の概略構成を示すブロック図。

【図２】ＬＢＰの内部構造を示す断面図。

【図３】メモリカードへのデータ書き込み処理のフロー
チャート。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 印刷データを入力する入力手段、 着脱可能な記憶媒体へのデータの記憶及び前記記憶媒体
   からのデータの読み出しを指示する指示コマンドを検知
   する検知手段、 前記検知手段によりデータの記憶を指示する指示コマン
   ドが検知された場合に、前記入力手段により入力された
   印刷データを着脱可能な記憶媒体に記憶するよう制御
   し、前記検知手段によりデータの読み出しを指示する指
   示コマンドが検知された場合に、前記記憶媒体からデー
   タを読み出すよう制御する制御手段を有することを特徴
   とする印刷装置。
2. 【請求項２】 前記指示コマンドは、前記入力手段によ
   り入力する印刷データに含まれることを特徴とする請求
   項１に記載の印刷装置。
3. 【請求項３】 前記印刷装置は、前記指示コマンドを入
   力可能な操作パネルを備え、前記検知手段は該操作パネ
   ルにより入力された指示コマンドを検知することを特徴
   とする請求項１に記載の印刷装置。