JPH07186133A - コンクリート成形における即時脱型方法 - Google Patents
コンクリート成形における即時脱型方法Info
- Publication number
- JPH07186133A JPH07186133A JP35524793A JP35524793A JPH07186133A JP H07186133 A JPH07186133 A JP H07186133A JP 35524793 A JP35524793 A JP 35524793A JP 35524793 A JP35524793 A JP 35524793A JP H07186133 A JPH07186133 A JP H07186133A
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- JP
- Japan
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- concrete
- mold
- far infrared
- vibration
- uniformly
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 即時脱型したコンクリート成形品の変形量
を、強度を低下させることなくゼロ又はゼロに近い値と
し、且つ仕上がりの綺麗なコンクリート製品を成形す
る。 【構成】 型枠に充填した硬練りコンクリートに振動締
め硬めを施した後、 即時脱型するコンクリート成形方
法において、即時脱型する型枠Aに遠赤外線を照射して
コンクリート材の全体をほぼ均一に加熱し、脱型するこ
とを特徴としたコンクリート成形における即時脱型方
法。
を、強度を低下させることなくゼロ又はゼロに近い値と
し、且つ仕上がりの綺麗なコンクリート製品を成形す
る。 【構成】 型枠に充填した硬練りコンクリートに振動締
め硬めを施した後、 即時脱型するコンクリート成形方
法において、即時脱型する型枠Aに遠赤外線を照射して
コンクリート材の全体をほぼ均一に加熱し、脱型するこ
とを特徴としたコンクリート成形における即時脱型方
法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬練りコンクリートを
用いてコンクリート成形し、これを即時脱型する方法に
関するものである。
用いてコンクリート成形し、これを即時脱型する方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリート成形において、振動機を備
えた機台に型枠を載置し、この型枠内に水セメント比が
小さな硬練りコンクリートを投入しつゝ、これに振動を
与え、更に振動機を備えた加圧盤により振動を与えなが
ら押圧して締め硬めを施した後、この加圧盤によりコン
クリートの表面を平滑に均してから、このコンクリート
が充填された型枠を機台から養生床面とかパレット上に
移して直ちに脱型する方法、即ち即時脱型方法が公知で
ある(例えば、特許第606164号公報)。
えた機台に型枠を載置し、この型枠内に水セメント比が
小さな硬練りコンクリートを投入しつゝ、これに振動を
与え、更に振動機を備えた加圧盤により振動を与えなが
ら押圧して締め硬めを施した後、この加圧盤によりコン
クリートの表面を平滑に均してから、このコンクリート
が充填された型枠を機台から養生床面とかパレット上に
移して直ちに脱型する方法、即ち即時脱型方法が公知で
ある(例えば、特許第606164号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種のコンクリート
成形方法にあっては、形状を充分に自己保持できない状
態において脱型するため、コンクリートが僅かではある
が外方へ脹らみ、変形するという問題点があった。
成形方法にあっては、形状を充分に自己保持できない状
態において脱型するため、コンクリートが僅かではある
が外方へ脹らみ、変形するという問題点があった。
【0004】この脱型時における硬練りコンクリートの
変形を防止するために、脱型する際に予め蒸気とか熱風
により加熱することが考えられる。しかし蒸気養生を施
すときは、コンクリートが濡れてしまい、表面のセメン
トが流れ落ちて表面に凹凸が形成されてしまう。また熱
風により加熱するときは、コンクリートの表層部のみが
乾燥し、表面に亀裂を生ずる虞れがある。また両者共に
加熱時間が数時間かかり、即時脱型の効果が失われてし
まう。
変形を防止するために、脱型する際に予め蒸気とか熱風
により加熱することが考えられる。しかし蒸気養生を施
すときは、コンクリートが濡れてしまい、表面のセメン
トが流れ落ちて表面に凹凸が形成されてしまう。また熱
風により加熱するときは、コンクリートの表層部のみが
乾燥し、表面に亀裂を生ずる虞れがある。また両者共に
加熱時間が数時間かかり、即時脱型の効果が失われてし
まう。
【0005】本発明は、即時脱型したコンクリート成形
品の変形量を、強度を低下させることなく、ゼロ又はゼ
ロに近い値とし、且つ仕上がりの綺麗なコンクリート製
品を成形することを目的とする。
品の変形量を、強度を低下させることなく、ゼロ又はゼ
ロに近い値とし、且つ仕上がりの綺麗なコンクリート製
品を成形することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のコンクリート成
形における即時脱型方法は、型枠に充填した硬練りコン
クリートに振動締め硬めを施した後、型枠に遠赤外線を
照射してコンクリートの全体をほぼ均一に加熱し、直ち
に脱型することを特徴とする。
形における即時脱型方法は、型枠に充填した硬練りコン
クリートに振動締め硬めを施した後、型枠に遠赤外線を
照射してコンクリートの全体をほぼ均一に加熱し、直ち
に脱型することを特徴とする。
【0007】
【作用】水セメント比(W/C)が38%〜47%の硬
練りコンクリートを型枠に充填し、これに振動を与えな
がら押圧すると、コンクリートは均質に締め硬められ
る。この型枠に遠赤外線を照射すると、コンクリートは
中心部までほぼ均一に加熱され、コンクリートの水和反
応が促進される。
練りコンクリートを型枠に充填し、これに振動を与えな
がら押圧すると、コンクリートは均質に締め硬められ
る。この型枠に遠赤外線を照射すると、コンクリートは
中心部までほぼ均一に加熱され、コンクリートの水和反
応が促進される。
【0008】このようにして水和反応が促進されたコン
クリートは、脱型しても型枠の形状を自己保持できる程
度に固められているから、変形量の極めて小さなコンク
リート製品が得られる。
クリートは、脱型しても型枠の形状を自己保持できる程
度に固められているから、変形量の極めて小さなコンク
リート製品が得られる。
【0009】遠赤外線の照射により、コンクリート内部
の水分が微粒状のセメントと共に表面に流出するため、
コンクリートの表面が滑らかになる。また表面の水気に
より脱型が容易となり、脱型時における表面の傷付きが
防止される。
の水分が微粒状のセメントと共に表面に流出するため、
コンクリートの表面が滑らかになる。また表面の水気に
より脱型が容易となり、脱型時における表面の傷付きが
防止される。
【0010】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図1、図2に従っ
て詳細に説明する。製品2個どりの枠体1内に底板2を
緊締してなる金属製型枠A(1個分の内径は500mm
×412mm×95mm)内に、水セメント比が40%
の硬練りコンクリート3を投入し、型枠Aを振動機によ
り振動せさてコンクリート3に振動を伝えると、コンク
リート3は流動化して締め固めが進行する。この時点で
コンクリート3の上面を加圧盤の重力で加圧し、平滑に
する。
て詳細に説明する。製品2個どりの枠体1内に底板2を
緊締してなる金属製型枠A(1個分の内径は500mm
×412mm×95mm)内に、水セメント比が40%
の硬練りコンクリート3を投入し、型枠Aを振動機によ
り振動せさてコンクリート3に振動を伝えると、コンク
リート3は流動化して締め固めが進行する。この時点で
コンクリート3の上面を加圧盤の重力で加圧し、平滑に
する。
【0011】そして振動を停止し加圧盤を退去させた
後、上記型枠Aを加熱炉4内に入れ、炉4内の上下に装
着された波長が0,8μm〜2μmの遠赤外線ランプ5
(横方向の間隔L0は130mm、上側ランプ5と型枠
Aの上端との間隔L2は150mm、下側ランプ5と型
枠Aの下端との間隔L2は100mm)により、9分間
照射すると、型枠Aは75℃に加熱され、コンクリート
は下層部が29,8℃に、型枠Aから露出した表層部は
28,5℃に、中心部は32,6℃に加熱された。
後、上記型枠Aを加熱炉4内に入れ、炉4内の上下に装
着された波長が0,8μm〜2μmの遠赤外線ランプ5
(横方向の間隔L0は130mm、上側ランプ5と型枠
Aの上端との間隔L2は150mm、下側ランプ5と型
枠Aの下端との間隔L2は100mm)により、9分間
照射すると、型枠Aは75℃に加熱され、コンクリート
は下層部が29,8℃に、型枠Aから露出した表層部は
28,5℃に、中心部は32,6℃に加熱された。
【0012】上記のように遠赤外線ランプ5による加熱
処理を施した後、この型枠Aを上下反転し、枠体1と底
板2との緊締を解除すると、コンクリートと型枠Aの内
面との間に空気が進入し、簡単に脱型される。脱型した
コンクリート成形品は、500mm×412mm×95
mmであり、表1に示すように変形量は0mmであっ
た。また強度は変化がなかった。
処理を施した後、この型枠Aを上下反転し、枠体1と底
板2との緊締を解除すると、コンクリートと型枠Aの内
面との間に空気が進入し、簡単に脱型される。脱型した
コンクリート成形品は、500mm×412mm×95
mmであり、表1に示すように変形量は0mmであっ
た。また強度は変化がなかった。
【0013】
【表1】
【0014】表中、「従来の方法」は前記特許第606
164号のように、型枠に打ち込んだコンクリートをそ
のまま即時脱型する場合である。また「変形量」は脱型
後、一昼夜放置した成形品の側面の脹らみ寸法であり、
「曲げ強度」は脱型後、2週間放置した成形品によるも
のである。
164号のように、型枠に打ち込んだコンクリートをそ
のまま即時脱型する場合である。また「変形量」は脱型
後、一昼夜放置した成形品の側面の脹らみ寸法であり、
「曲げ強度」は脱型後、2週間放置した成形品によるも
のである。
【0015】尚、本発明における硬練りコンクリート
は、その水セメント比が38%以下の場合は、硬過ぎて
振動締め硬めが困難であり、たとえ締め固めができたと
しても、これを即時脱型した場合に変形する心配はな
く、また水セメント比が47%以上の場合は、遠赤外線
の照射時間が長くなり、短時間で成形しようとする即時
脱型方式の目的が達成されない。従って、本発明におけ
る硬練りコンクリートとしては、水セメント比が38%
〜47%のものが適当である。
は、その水セメント比が38%以下の場合は、硬過ぎて
振動締め硬めが困難であり、たとえ締め固めができたと
しても、これを即時脱型した場合に変形する心配はな
く、また水セメント比が47%以上の場合は、遠赤外線
の照射時間が長くなり、短時間で成形しようとする即時
脱型方式の目的が達成されない。従って、本発明におけ
る硬練りコンクリートとしては、水セメント比が38%
〜47%のものが適当である。
【0016】遠赤外線ランプによる加熱温度は、型枠の
大きさや形状により異なるが、型枠を65℃以下に加熱
するときは、所期の目的を達成することができず、80
℃以上に加熱するときは、コンクリートに亀裂を生じた
り、型枠の内面に予め塗布した離型剤が焦げてコンクリ
ート面が変色したり、型枠に付着してコンクリートを欠
損するおそれがある。
大きさや形状により異なるが、型枠を65℃以下に加熱
するときは、所期の目的を達成することができず、80
℃以上に加熱するときは、コンクリートに亀裂を生じた
り、型枠の内面に予め塗布した離型剤が焦げてコンクリ
ート面が変色したり、型枠に付着してコンクリートを欠
損するおそれがある。
【0017】前記実施例は、板状のコンクリート成形の
場合を示したが、中型と外型との間に硬練りコンクリー
トを投入し、これを締め固めた後、即時脱型するコンク
リートパイプの成形の場合等にも使用し得ることは勿論
である。
場合を示したが、中型と外型との間に硬練りコンクリー
トを投入し、これを締め固めた後、即時脱型するコンク
リートパイプの成形の場合等にも使用し得ることは勿論
である。
【0018】
【発明の効果】本発明に係る脱型方法によるときは、型
枠内に締め硬められた水セメント比が38%〜47%の
硬練りコンクリートは、遠赤外線の照射により全体がほ
ぼ均一に加熱され、コンクリートの水和反応が促進され
るため、これを直ちに脱型しても型枠の形状を充分に自
己保持できる程度に硬められ、変形量がゼロ乃至極めて
小さなコンクリート成形品が得られる。また遠赤外線の
照射により、成形品の強度の低下を来すことはない。
枠内に締め硬められた水セメント比が38%〜47%の
硬練りコンクリートは、遠赤外線の照射により全体がほ
ぼ均一に加熱され、コンクリートの水和反応が促進され
るため、これを直ちに脱型しても型枠の形状を充分に自
己保持できる程度に硬められ、変形量がゼロ乃至極めて
小さなコンクリート成形品が得られる。また遠赤外線の
照射により、成形品の強度の低下を来すことはない。
【0019】しかも、遠赤外線の照射により、コンクリ
ート内部の水分が微粒状のセメントと共に表面に流出し
て表面を滑らかにすると共に、表面の水気により脱型時
における傷付きが防止されるため、外側面の綺麗な成形
品を得ることができる。
ート内部の水分が微粒状のセメントと共に表面に流出し
て表面を滑らかにすると共に、表面の水気により脱型時
における傷付きが防止されるため、外側面の綺麗な成形
品を得ることができる。
【図1】本発明の一実施例に使用する加熱炉の縦断正面
図である。
図である。
【図2】同上乾燥炉の縦断側面図である。
A 型 枠 1 枠 体 2 底 板 3 コンクリート 4 加熱炉 5 遠赤外線ランプ
Claims (1)
- 【請求項1】 型枠に充填した硬練りコンクリートに振
動締め硬めを施した後、即時脱型するコンクリート成形
方法において、即時脱型する型枠に遠赤外線を照射して
コンクリートの全体をほぼ均一に加熱し、脱型すること
を特徴としたコンクリート成形における即時脱型方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35524793A JPH07186133A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | コンクリート成形における即時脱型方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35524793A JPH07186133A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | コンクリート成形における即時脱型方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07186133A true JPH07186133A (ja) | 1995-07-25 |
Family
ID=18442829
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35524793A Pending JPH07186133A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | コンクリート成形における即時脱型方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07186133A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004035281A1 (ja) * | 2002-10-16 | 2004-04-29 | Ngk Insulators, Ltd. | セラミック成形体の製造方法 |
US7517490B2 (en) | 2002-10-16 | 2009-04-14 | Ngk Insulators, Ltd. | Method of manufacturing ceramic green body |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP35524793A patent/JPH07186133A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004035281A1 (ja) * | 2002-10-16 | 2004-04-29 | Ngk Insulators, Ltd. | セラミック成形体の製造方法 |
JPWO2004035281A1 (ja) * | 2002-10-16 | 2006-02-09 | 日本碍子株式会社 | セラミック成形体の製造方法 |
US7517490B2 (en) | 2002-10-16 | 2009-04-14 | Ngk Insulators, Ltd. | Method of manufacturing ceramic green body |
JP4614767B2 (ja) * | 2002-10-16 | 2011-01-19 | 日本碍子株式会社 | セラミック成形体の製造方法 |
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