JP2525995B2 - 建材の製造方法 - Google Patents

建材の製造方法

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JP2525995B2
JP2525995B2 JP4110036A JP11003692A JP2525995B2 JP 2525995 B2 JP2525995 B2 JP 2525995B2 JP 4110036 A JP4110036 A JP 4110036A JP 11003692 A JP11003692 A JP 11003692A JP 2525995 B2 JP2525995 B2 JP 2525995B2
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克明 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建材の製造方法に関
し、例えばユニット建物用外壁パネルの製造に利用でき
る。
【0002】
【背景技術】近年、オートクレーブ養生気泡コンクリー
トパネルが建材として使用されるようになってきてい
る。このようなコンクリートパネルは、セメントとケイ
砂を主原料とし、気泡が混入されたコンクリートスラリ
ーを配筋材が配置された成形用型枠内に打設し、一次的
に硬化させた後、成形されたパネルを高温、高圧のオー
トクレーブ内で蒸気養生させることにより製造されてい
る。前記コンクリートスラリーの打設の際、前記成形用
型枠内には油性離型剤が塗布されている。また、製造さ
れたパネルの表面には、防水性等を付与するため、仕上
げ塗装が施される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したコンクリート
パネルの製造方法において、油性離型剤が使用される
が、コンクリートは油に弱く、また油によって気泡が壊
れやすいという欠点もある。また、パネルに塗装が施さ
れるが、気泡による表面の凹凸により、塗装方法が限定
される上、通常の塗装によっては滑らかな表面が得にく
いという問題点もあった。更に、コンクリートパネルの
表面を強固にしたいという要望もある。そこで、本発明
は、強固で、かつ滑らかな表面が得られる建材の製造方
法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る建材の製造
方法は、成形用型枠内にケイ酸カルシウム塩の粉末を塗
布しておき、コンクリートスラリーを打設した後、前記
ケイ酸カルシウム塩を溶融して建材の表面にケイ酸カル
シウム塩の表面層を形成することを特徴とする。
【0005】前記ケイ酸カルシウム塩の具体例は、例え
ばケイ酸カルシウムナトリウム(三メタケイ酸水素ナト
リウムカルシウム〔Na2 Ca3 HSi3 9 〕等)で
ある。前記建材とは、パネル、ブロック等である。ま
た、前記コンクリートスラリーとは、普通コンクリート
スラリー、軽量コンクリートスラリー等である。
【0006】
【作用】建材の表面に形成されたケイ酸カルシウム塩に
よって強固な表面層が得られるようになる。また、型枠
内にケイ酸カルシウム塩の粉末を塗布しておき、コンク
リートスラリーを打設した後、この粉末を溶融してケイ
酸カルシウム塩の表面層を形成するようにしたことによ
り、ケイ酸カルシウム塩とコンクリートとの良好な結合
状態が得られてケイ酸カルシウム塩の表面層が剥がれに
くくなる。
【0007】
【実施例】図面を参照して本発明をオートクレーブ養生
気泡コンクリートパネルの製造方法に適用した場合の一
実施例を説明する。先ず、図1に示すように、本実施例
において使用する成形用型枠11を用意し、この型枠11内
にケイ酸カルシウム塩12の粉末をスプレーで略均一な厚
さとなるように塗布する。なお、型枠11内面への離型剤
の塗布は行わない。
【0008】前記成形用型枠11は、底板13、四方の側板
14及び底板13内に設けられたヒータ15を備えて構成され
たものである。この底板13の内面は、凹凸のない鏡面状
になっている。前記ケイ酸カルシウム塩12は、例えばケ
イ酸カルシウムナトリウムである。
【0009】次に、図2に示すように、軽量気泡コンク
リートスラリー16を配筋材(図示せず)が配置された型
枠11内に打設する。この後、所定時間養生させて軽量気
泡コンクリートスラリー16を一次的に硬化させ、パネル
17に成形する。次に、前記ヒータ15をケイ酸カルシウム
塩12が溶融する温度(例えば 100℃位)に加熱して前記
底板13とパネル17との間にあるケイ酸カルシウム塩12の
粉末を溶融し、その後冷却することによりパネル17にケ
イ酸カルシウム塩12の表面層18を形成する。
【0010】次に、図3に示すように、ケイ酸カルシウ
ム塩表面層18が形成されたパネル17を脱型した後、この
パネル17をオートクレーブ19内に搬送し、例えば180
℃、10気圧、6時間の条件でオートクレーブ養生を施
す。このパネル17の脱型の際、パネル17にケイ酸カルシ
ウム塩表面層18が形成されていることにより、脱型が容
易に行われる。このオートクレーブ養生の終了後、パネ
ル17をオートクレーブ19から取り出し、仕上げ塗装を施
す。
【0011】上記実施例に係るオートクレーブ養生気泡
コンクリートパネル17の製造方法によれば、パネル17の
表面側に塗布されたケイ酸カルシウム塩12が溶融し、冷
却後、底板13の内面形状通りの平滑なケイ酸カルシウム
塩表面層18が形成される。従って、使用する塗装方法が
限定されることがなくなる上、塗装後に凹凸のない、き
れいな塗装面が得られる。また、ケイ酸カルシウム塩表
面層18は強固であるため、パネル17の耐久性が向上す
る。
【0012】また、型枠11内にケイ酸カルシウム塩12の
粉末を塗布しておき、コンクリートスラリー16を打設し
た後、このケイ酸カルシウム塩12の粉末を溶融してケイ
酸カルシウム塩12の表面層18を形成するようにしたた
め、ケイ酸カルシウム塩12とコンクリートとが良好に結
合し、ケイ酸カルシウム塩12の表面層18が剥がれにくく
なる。更に、パネル17にケイ酸カルシウム塩表面層18が
形成されているため、型枠11内に離型剤を塗布しないで
も、脱型を容易に行うことができる。従って、従来の油
性離型剤の使用に伴う問題点を解決することができる。
【0013】なお、上記実施例では、パネル17の表面に
ケイ酸カルシウム塩12を塗布するために、予めスラリー
16打設前の型枠11内にケイ酸カルシウム塩12の粉末を塗
布しておいたが、成形されたパネル17の表面側となる上
面にケイ酸カルシウム塩12の粉末を塗布し、その後ケイ
酸カルシウム塩12を溶融するようにしてもよい。また、
粉末状のケイ酸カルシウム塩12の代わりにシート状で固
体のケイ酸カルシウム塩を使用し、このシート状ケイ酸
カルシウム塩を型枠内に敷いてスラリーを打設し、その
後このシート状ケイ酸カルシウム塩を溶融させてパネル
の表面にケイ酸カルシウム塩表面層を形成するようにし
てもよい。
【0014】
【発明の効果】本発明に係る建材の製造方法によれば、
強固で、かつ滑らかな表面が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るオートクレーブ養生気
泡コンクリートパネルの製造方法の1工程を示す断面図
である。
【図2】同じ実施例に係るパネルの製造方法の1工程を
示す断面図である。
【図3】同じ実施例に係るパネルの製造方法の1工程を
示す断面図である。
【符号の説明】
11 成形用型枠 12 ケイ酸カルシウム塩 15 ヒータ 16 軽量気泡コンクリートスラリー 17 オートクレーブ養生気泡コンクリートパネル 18 ケイ酸カルシウム塩表面層 19 オートクレーブ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形用型枠内にケイ酸カルシウム塩の粉
    末を塗布しておき、コンクリートスラリーを打設した
    後、前記ケイ酸カルシウム塩を溶融して建材の表面にケ
    イ酸カルシウム塩の表面層を形成することを特徴とする
    建材の製造方法。
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JPH0412070A (ja) * 1990-04-27 1992-01-16 Asahi Chem Ind Co Ltd ゾノトライト系軽量気泡ケイ酸カルシウム複合板

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