JPH07185826A - クランプ装置および該装置を用いたスポット溶接機 - Google Patents

クランプ装置および該装置を用いたスポット溶接機

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JPH07185826A
JPH07185826A JP5349295A JP34929593A JPH07185826A JP H07185826 A JPH07185826 A JP H07185826A JP 5349295 A JP5349295 A JP 5349295A JP 34929593 A JP34929593 A JP 34929593A JP H07185826 A JPH07185826 A JP H07185826A
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cylinder
pressure
welding
stroke
electrode
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JP5349295A
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Kenji Araki
獻次 荒木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スパッタ等の火花の散りが起こり難いよう
に、溶接中に加圧力を自在にかつ応答性高く制御するこ
とのできるスポット溶接機を提供する。 【構成】 被溶接物を挟むために電極を大きくストロー
クさせる機能と、溶接電流の通電に際して電極を加圧す
る機能とを分離し、一方の電極120を溶接位置に向け
てストロークさせるための空気圧シリンダ112と、そ
の後他方の電極138を加圧させるための空気圧シリン
ダ122とを設ける。まず電極をただ単に移動させると
きには小さな力でよいので、ストローク用シリンダ11
2はそのシリンダ面積が小さいもので足り、従って省空
気に資することができる。また、加圧用シリンダはその
ストローク,容積が著しく小さいもので足り、従って極
めて大きな応答速度が得られるので、スポット溶接時に
おける通電電流値と同時に下部シリンダ122による加
圧力の制御がオンライン・実時間で可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クランプ装置および該
装置を用いたスポット溶接機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スポット溶接を行う際に、その溶接に大
きな影響を与える主な要因は、通電電流値、通電時間お
よび加圧力の三つであるといわれているが、従来のスポ
ット溶接機では、溶接電極を加圧するのに用いられる空
気圧アクチュエータのストロークが大きく、従って応答
速度が著しく遅くて、通電中に加圧力を自在に制御する
ことは困難であるため、通電中の加圧力は一定値に維持
されており、通電電流値と通電時間の二つが自在に制御
されている。従って、通電中の加圧力は殆ど一定である
ため、スパッタ等の火花の散りが起こり易く、また、ア
クチュエータとして空気圧シリンダを用いている場合、
ストロークの大きな空気圧シリンダで電極を駆動し必要
な加圧力を発生させるため、ある程度の高い供給圧力を
必要とし、そのストロークに対応して空気消費量が大き
くなるなどの問題があるのが実情である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、スポット溶
接の通電中に加圧力を大きくして溶接物を押え込む(ク
ランプを強くする)とスパッタ等の火花の散りが起きに
くくなること、加圧力を調整すると接触抵抗の値もある
範囲で調整できて電気消費量の面からより能率が良いこ
と、また、溶接電極を大きくストロークさせるときは小
さな力で足り、一方では対になっている溶接電極が溶接
物を挟み込んで溶接を行う際には溶接電極間に大きな加
圧力を作用させるのが好ましいことに着目してなされた
ものである。
【0004】また、本発明は、スポット溶接機の加圧機
構に流体圧アクチュエータを適用する場合、その構成要
素たる案内弁やシリンダなどの応答速度(固有振動数)
がシリンダ容積の平方根に反比例することから、シリン
ダストロークを著しく小さくし、シリンダ容積を著しく
減少させると極めて大きな応答速度が得られ、スポット
溶接時における通電電流値と同時に加圧力の制御をオン
ライン・実時間で行い得ること、またシリンダ室の同じ
圧力変化(シリンダの力変化)を生じるのに必要な流体
の量はシリンダ容積に比例するので、シリンダ容積を著
しく減少させると作動流体の量(空気を用いる場合には
空気消費量)も著しく減少することになり加圧力制御に
要する作動流体量を著しく減少させることが可能となる
という考察に基づいてなされたものである。
【0005】本発明は、以上を技術課題として捉えてな
されたもので、近接対向可能な一対の要素を具備し、そ
れらを近接対向してクランプする位置に相対移動させる
のに空気圧アクチュエータを用いるクランプ装置にあっ
て、クランプ装置の空気消費量を低減することを目的と
する。
【0006】また、本発明は、スパッタ等の火花の散り
が起こり難いように溶接中に加圧力を自在に、かつ応答
性および精度高く制御することのできるスポット溶接機
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明クラ
ンプ装置は、近接対向可能で、当該近接対向状態におい
て物体をクランプする一対の要素の少なくとも一方を、
前記近接対向する所定の位置に向けて移動させる空気圧
アクチュエータ形態の第1駆動手段と、前記一対の要素
が近接対向したときに、それらの前記移動方向とは逆方
向への変位を阻止する阻止手段と、当該所定の位置にお
いて前記一対の要素の少なくとも一方を、前記第1駆動
手段によって移動を行わせる力より大なる力をもって、
他方に向けて加圧する方向に付勢する第2駆動手段と、
を具えたことを特徴とする。
【0008】また、本発明は、かかるクランプ装置にあ
って、前記一対の要素の一方を前記第1駆動手段によっ
て駆動される要素とし、当該要素の前記所定の位置から
の前記変位を阻止するとともに、前記一対の要素の他方
を前記第2駆動手段によって駆動するようにした。
【0009】または、本発明は、前記一対の要素の一方
を前記第1駆動手段によって駆動される要素とし、他方
を固定された要素として前記所定の位置からの前記変位
を阻止するとともに、前記位置所定のにおいて前記一方
の要素を前記第2駆動手段に結合させるようにした。
【0010】さらに、本発明は、以上の装置にあって、
前記第2駆動手段を、空気圧シリンダを有する空気圧ア
クチュエータで構成した。
【0011】また、本発明スポット溶接機は、以上のい
ずれかの形態のクランプ装置を具え、前記物体を被溶接
物とし、前記一対の要素を、溶接電流を通電するための
電極としたことを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明によれば、近接対向可能な一対の要素を
具備し、それらを近接対向してクランプする位置にクラ
ンプ装置を用いてストロークさせるとともに、近接対向
時に相互に加圧させる動作を要するクランプ装置におい
て、要素を大きくストロークさせる機能と、加圧する機
能とを分離したことにより、要素をただ単に移動させる
ときには小さな力でよいので、ストロークを行う空気圧
シリンダのシリンダ面積を大幅に減らすことが可能とな
り、従って省空気に資することができる。
【0013】また、そのクランプ装置を適用したスポッ
ト溶接機にあっては、スポット溶接の通電中に加圧力を
大きくして溶接物を押え込むことが可能となり、スパッ
タ等の火花の散りが起きにくくなるとともに、加圧力を
調整して接触抵抗の値もある範囲で調整することが可能
となり、電力消費量の低減化を図ることができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。
【0015】(実施例1)まず本発明の第1実施例とし
て、前記一対の要素を溶接電極の対とし、その一方を前
記第1駆動手段によって駆動される電極として、当該電
極の前記所定の位置からの前記変位を阻止するととも
に、前記一対の要素の他方、すなわち他方の電極を前記
第2駆動手段によって駆動するようにした実施例につい
て、具体的に説明する。
【0016】図1は当該実施例のスポット溶接機の概略
構成を示す側面図、図2はその主要部であるクランプ装
置の断面構成等を示す模式図、図3はさらにその第2駆
動手段側の要部を拡大して示す模式的断面図である。
【0017】まず図1を用いて本実施例装置の概略構成
を説明するに、定置型スポット溶接機とした本体102
の上部梁108には、被溶接物を介在させる際の障害と
ならない位置に一対の電極を相対的に離隔させるととも
に、当該設定後には一対の電極を近接対向させるために
比較的大きなストロークを要する第1駆動手段としての
シリンダ112が固定されている。そのロッド先端に
は、変圧器104から二次導体105aを介して溶接電
流が通電され、また一方では適宜の冷却媒体(冷却水な
ど)で冷却される上部冷却ブロックが設けられている。
116はブロック114に取り付けられた上部アームで
あり、上部電極ホルダ118を適切に位置設定可能に保
持している。120はそのホルダ118に取り付けられ
た一方の要素としての上部電極チップである。また、1
06は制御装置であり、図4の主要部を設けることがで
きる。
【0018】一方、本体100の下部梁110には、シ
リンダ122が上部電極チップ120の移動を行わせる
力より大なる力をもって他方の要素を上方(電極チップ
120に向かう方向)に加圧するように付勢する第2駆
動手段としてのシリンダ部122が固定されている。そ
してこのシリンダ部122の可動部には、下部冷却ブロ
ック134が取り付けられている。
【0019】下部冷却ブロック134は上部電極ホルダ
118に対向する下部電極ホルダ136を保持してい
る。そして、138はそのホルダ136に取り付けられ
た他方の要素としての下部電極チップである。なお、下
部冷却ブロック134には図示しない適宜の冷却媒体通
路(例えば冷却水を流すための液路)が設けられてい
て、変圧器104から二次導体105bを介して供給さ
れる溶接電流の通電に伴う発熱を冷却できるようになっ
ている。
【0020】次に、以上の各部の詳細な構成を図2およ
び図3を用いて説明する。まず図2において、シリンダ
112内はピストン158によってシリンダ室152お
よび154に区画されており、ピストン158にはシリ
ンダ166の軸方向(ストローク方向)に延在するロッ
ド166が設けられている。シリンダ室154を外れた
ロッド166の部分の周囲には、変位阻止手段としての
ブレーキシュー162が設けられており、さらにその周
囲に設けられたシール160の外側にあるブレーキ室1
56に導入される圧縮空気の作用に応じて径方向に変位
し、ロッド166の変位を阻止する。
【0021】152は電磁弁形態の方向制御弁であり、
電気信号であるパイロット信号の入力に応じてブロック
aまたはcに切り替わり、圧縮空気供給口146をシリ
ンダ室152に連通させる一方、シリンダ室154を大
気連通口150に開放し、または圧縮空気供給口146
をシリンダ室154に連通させる一方、シリンダ室15
4を大気連通口150に開放する。また、それらパイロ
ット信号の非入力時には、ばねの作用により各部経路を
遮断するb位置に保持される。144は電磁弁形態の方
向制御弁であり、電気信号であるパイロット信号の入力
に応じてブロックeに切り替わり、圧縮空気供給口14
8をブレーキ室156に連通させ、また、そのパイロッ
ト信号の非入力時にはブレーキ室156を大気連通口1
50aに開放する。なお、これら方向制御弁は、パイロ
ットエアの供給に応じて作動するエアオペレートタイプ
のものとしてもよい。このことは後述する各実施例にお
いても同様である。
【0022】一方、シリンダ122は、下部梁110に
固定されたシリンダヘッド124と、電極チップ120
に面する側に設けられたヘッド126と、これらヘッド
に挟持固定されたダイアフラム128と、そのダイアフ
ラム128に取り付けられたピストンディスク130と
を有している。さらに、そのディスク130と一体に固
着された下部ロッド130aに下部冷却ブロック134
が取り付けられている。そして、下部冷却ブロック13
4は、治具140a〜140cによって支持されている
エデンばね140に保持されて、図中の上下方向にのみ
変位が規制されており、摩擦なしに上下に運動できるよ
うになっている。
【0023】さらに、空気圧制御弁168から通路17
2、172a、172bおよび172cを介して、極め
て小さな容積のシリンダ室174に少量の作動空気が導
入/排出されることにより、シリンダ室174内の空気
圧を素早く変化させることができ、ピストンディスク1
30に作用する力を素早く変化させ、もって被溶接物を
挟持する力を迅速かつ自在に変化させることができる。
また、ダイアフラム128はその受圧面積が大きく、従
って上部シリンダ112より大なる力をもって電極チッ
プ138を図中上方に付勢することができる。
【0024】加えて、ピストンディスク130の受圧面
側の中央部には短ロッド130cを突設し、さらにその
先端部には略球状のセンタリングボール130bを設け
てある。また、空気通路172a〜172cおよびシリ
ンダ室174を形成している部材180の上面中央部に
は穴部180bを設け、ここにセンタリングボール13
0bが着座するようになっている。これにより、下部シ
リンダ部122を組み立てる際のピストンディスク13
0のセンタリングが容易となる。また短ロッド130c
先端を球状としたことによって、穴部130bへの挿入
も容易となり、さらにはピストンディスク130の変位
時に傾斜が生じても、これを許容して円滑な運動を担保
することができる。
【0025】図4は以上の構成のスポット溶接機の制御
系の構成例を示す。ここで、1は制御手段としてのCP
Uであり、図5について後述する処理手順等に従って各
部を制御する。3はその処理手順に対応したプログラム
その他の固定データを格納したROMである。5はCP
U1が制御の過程で作業用に用いるワークエリアのほ
か、各種データの一時格納等に用いるエリア等が設けら
れるRAMである。7はCPU1に対して諸動作条件、
例えば各部空気圧や溶接時の電流値その他所要の条件を
設定するためのコンソールである。
【0026】11は上部シリンダが動作して上下電極チ
ップ120,138が被溶接物を挟持したことを検知す
るための挟持センサであり、シリンダ室152の室内圧
力を検出することで挟持状態の検知を行うものとするこ
とができる。また、適宜の部位に配置された光センサ,
機械式の接触センサその他適宜の形態も可とする。さら
に、変圧器104に微少な電圧を発生させ、電極チップ
120、138が被溶接物と接触したときに流れる微少
電流を検知して当該挟持を検出するものであってもよ
い。13はブレーキシュー162によるロッド166の
変位阻止状態すなわちロック状態を検出するためのロッ
クセンサであり、ブレーキ室156の室内圧力を検出す
ることでロック状態の検知を行うものとすることができ
る。また、圧電素子その他適宜の形態も可とする。さら
に、ブレーキ室156に圧縮空気を導入してからロック
が確保されるまでの所定時間後に信号を発生するタイマ
としてもよい。
【0027】21は本例では定置型であるスポット溶接
機に対し、電極チップ間の位置に被溶接物を設定しまた
は除去させるための移送装置、23はそのドライバであ
る。もっとも、操作者が手動でその操作を行うのであれ
ばそれらの配設は不要である。25および27は、それ
ぞれ、方向制御弁142および144にパイロット信号
を送出して弁位置の切り替えを行わせるためのドライバ
である。31、33および168は、それぞれ上部シリ
ンダ112のシリンダ室152,154、ブレーキ室1
56および下部シリンダ122のシリンダ室174に供
給される圧縮空気の圧力を、電気信号に応じて調整する
ための圧力調整部であり、空電制御弁の形態を可とす
る。また、35は変圧器104を制御して溶接電流値や
周波数を調節するためのドライバである。
【0028】図5は以上の構成による溶接処理手順の一
例を示し、本手順は次のステップにて実施される。 S1:まず、移送装置21を用いて、または手操作に
て、十分に離隔している電極チップ120,138間に
被溶接物を位置づけ、溶接箇所を下部電極チップ138
上に設置する。 S2:次に、方向制御弁142を弁位置cから弁位置a
に切り替えると、弁ポートを通じて供給圧口146とス
トロークシリンダ上室152とが連通し、一方ストロー
クシリンダ下室154と大気圧口150とが連通する。
これによりストロークシリンダ112のピストン158
は下向きの力を受け、下方に動いていき、両ロッド16
6および130aの先端についている上下の電極チップ
120と138とが被溶接物を挟み込む。 S3:被溶接物を上下電極チップ120および138が
挟み込んだことを挟持センサが検出し、信号を出す。 S4:この信号によって電磁弁144の位置がdからe
に切り替わり、ブレーキ室156が供給圧口148に連
接し、ブレーキ室の空気圧が上昇して、ブレーキシュー
162がストロークシリンダのロッド166をロックす
る(これで上部電極は動かなくなる)。 S5:ロック状態の完了をロックセンサが検出し、ロッ
ク信号を出す。 S6:ロック信号によって電空圧力制御弁168(電空
比例弁や、電気空気圧サーボ弁等)が作動開始し、通路
172、172a、172bおよび172cを通じて作
動空気が下部シリンダ室174に流入し、その室内圧が
制御され、ダイアフラム128並びにピストンディスク
130およびセンタリングボール130bの表面に作用
する圧力により下部電極チップ138への加圧力制御が
始まる。
【0029】以上で通電可能となり、 S7:溶接電流を流し、その通電中に電流値と加圧力と
を自在に制御する。 S8:通電を停止する。 S9:通電停止後、下部シリンダ室174から圧力を抜
くと同時に電磁弁144の弁位置をeからdに切り替え
て、ブレーキ室156の内圧を抜き、ブレーキシューが
ストロークシリンダのロッド166を押えつける力をな
くしてロッド166をアンロックする。 S10:電磁弁142の弁位置をaからcに切り替え
て、ストロークシリンダのピストン158を元の位置に
戻す。
【0030】これで、スポット溶接の一サイクルは完了
となる。
【0031】以上の実施例によれば、スポット溶接機に
要求される機能、すなわち被溶接物を電極間に介在させ
るために電極を大きくストロークさせる機能と、溶接電
流の通電に際して電極を加圧する機能とを分離したこと
により、まず溶接電極をただ単に移動させるときには小
さな力でよいので、同じ供給圧に対して、従来の空気圧
シリンダに比べて上部シリンダ112のシリンダ面積を
大幅に減らすことが可能となり、従って省空気に資する
ことができる。また、シリンダストロークを著しく小さ
くしシリンダ容積を著しく減少させると極めて大きな応
答速度が得られるので、スポット溶接時における通電電
流値と同時に下部シリンダ122による加圧力の制御が
オンライン・実時間で可能となり、さらにシリンダ室の
同じ圧力変化(シリンダの力変化)を生じるのに必要な
空気量は該シリンダ容積に比例するので、下部シリンダ
容積を著しく減少させると空気消費量も著しく減少する
ことになり、加圧力制御に要する空気量を著しく減少さ
せることが可能となる。
【0032】また、スポット溶接の通電中に加圧力を大
きくして溶接物を押え込むことが可能となり、スパッタ
等の火花の散りが起きにくくなるとともに、加圧力を調
整して接触抵抗の値もある範囲で調整することが可能と
なり、電気消費量の低減化を図ることができる。さら
に、ストロークさせる機構と加圧する機構とを分離しか
つ分散配置したことにより、両者の構造ひいてはスポッ
ト溶接機の構造が簡単となり、低廉化に資することがで
きる。また、ロック機構付きシリンダは既製品の中から
選択し、加工容易な加圧シリンダのみを製作することで
実現できる。
【0033】なお、以上の実施例においては、加圧機構
をダイアフラムを有する空気圧シリンダで構成したが、
油圧シリンダや電気的なアクチュエータ等を用いて構成
してもよい。このことは、以下に述べる実施例において
も同様である。
【0034】また、電極ホルダを図中左右方向に移動す
ることができるようになし、もって種々寸法を有する被
溶接物に対応できるようにしてもよい。この場合におい
て、上部電極ホルダ116側に関しては、上部アームを
上部冷却ブロックに対して摺動可能に保持させればよ
い。あるいは、通常工作機械や座標測定装置で実施され
ているように、上部梁108を本体102に対して水平
方向に移動できるようにし、あるいはまた上部梁が支持
する部材(本例に即して言えばシリンダ112)を水平
方向に移動可能に上部梁108に支持させればよい。こ
れに対し、下部電極ホルダ136側に関しては、例えば
図6に示すような構成を採用することができる。
【0035】図6の構成おいては、下部梁110に十字
ばね支え133を固定し、この十字ばね支え133に十
字ばね133a,133b各一端をばね押さえ133d
によって固定してある。十字ばねの各他端は十字ばね支
え133と対をなす十字ばね支え133cのばね押さえ
130dに固定されている。そして、下部冷却ブロック
134は十字ばね支え133cに固定されており、十字
ばねの交差部分を中心に回動できるようになっている。
一方、下部冷却ブロック134には下部アーム137が
挿通されて固定されており、その左右位置は調節できる
ようになっている。また、下部アーム137には電極ホ
ルダ136が設けられており、この電極ホルダ136に
電極チップ138が取り付けられている。
【0036】下部アーム137の図中右端の平孔131
aにはロッドピン131が上下方向にがたがなく嵌合し
ており、両者はなめらかに左右方向に相対運動ができる
ようになっている。ロッドピン131は下部ピストンロ
ッド130aに固定されており、シリンダ室174の圧
力に対応した力が加圧シリンダディスク(ピストン)に
作用すると、下部シリンダロッド130a,ロッドピン
131を介して下部アーム137に回動力が付与され、
その左端にある下部電極ホルダ136,下部電極チップ
138が上方に付勢されて加圧が行われる。
【0037】加圧シリンダについては、図3に示したも
のと同様の構成であるのでその説明は省略するが、図示
の構造はあくまでも説明のためのものであって、他の部
分と図示のごとき寸法関係が定められているのではな
い。
【0038】なお、以上の例においては、各構造を下部
梁110の上面側に配置したが、下面側に配置してもよ
い。これによれば、下部梁110の上面を簡素化でき
る。また、この場合において、発熱防止に効果があるの
であれば、二次導体140は上面側に配置すればよい。 (実施例2)次に本発明の第2実施例として、前記一対
の要素を溶接電極の対とし、その一方を前記第1駆動手
段によって駆動される電極、他方を固定された電極とし
て当該電極の前記所定の位置からの前記変位を阻止する
とともに、前記一方の電極を前記第2駆動手段に結合さ
せるようにした実施例について、具体的に説明する。
【0039】図7は当該実施例のスポット溶接機の概略
構成を示す側面図、図8はその主要部であるクランプ装
置の断面構成等を示す模式図、図9はさらにそのロック
機構の詳細を示す横断面図である。
【0040】ここで、定置型スポット溶接機とした本体
302の上部梁308には、ストローク・加圧力一体型
シリンダ312が固定されている。そのロッド先端に
は、変圧器304から二次導体305aを介して溶接電
流が通電され、また一方では適宜の冷却媒体(冷却水な
ど)で冷却される上部冷却ブロックが設けられている。
316はブロック314に取り付けられた上部アームで
あり、上部電極ホルダ318を適切に位置設定可能に保
持している。320はそのホルダ318に取り付けられ
た一方の要素としての上部電極チップである。また、3
06は制御装置である。
【0041】一方、本体302の下部梁310には、下
部冷却ブロック134が固定されている。下部冷却ブロ
ック334は上部電極ホルダ318に対向する下部電極
ホルダ336を保持している。そして、338はそのホ
ルダ336に取り付けられた他方の要素としての下部電
極チップである。なお、下部冷却ブロック334には図
示しない適宜の冷却媒体通路(例えば冷却水を流すため
の液路)が設けられていて、変圧器304から二次導体
305bを介して供給される溶接電流の通電に伴う発熱
を冷却できるようになっている。
【0042】本例では、上記第1実施例と異なり、上部
電極チップ320に関して第1および第2の駆動手段を
設け、すなわちシリンダ312に関連してストローク機
構および加圧機構を一体化しているが、その制御系は図
4に示したものとほぼ同様のものを採用でき、また溶接
処理も図5に示したものとほぼ同様の手順にて実行でき
る。以下では、実施例1と異なるもしくは同等に構成で
きる各部の詳細な構成に触れつつ、図7〜図9を用いて
本実施例でのスポット溶接の処理について説明する。
【0043】本処理は、次のステップにて実施できる。 1:まず、移送装置を用いて、または手操作にて、十分
に離隔している電極チップ320,338間に被溶接物
を位置づけ、溶接箇所を下部電極チップ328上に設置
する。 2:次に、電磁弁342を弁位置cから弁位置aに切り
替える。その結果、弁ポートを通じて供給圧口346と
ストロークシリンダ上室352とが連通し、一方、スト
ロークシリンダ下室354と大気圧口350とが連通し
て、ストロークシリンダ312のピストン358は下向
きの力を受け、下方に動いていき、ピストンロッド36
6の先端についている上部電極チップ320と下部電極
チップ338が溶接物を挟み込む。 3:被溶接物を上下電極チップ320および338が挟
み込んだことを挟持センサが検出し、信号を出す。 4:ばね362aはスペーサ362cとシュー押しディ
スク362b(シューの半径方向の動きを規制する部
品)の間にあって、シュー押しディスク、ブレーキシュ
ー、および加圧ピストンを上に押し上げていて、電空圧
力制御弁368がfの位置を取り続けているときはシリ
ンダ室374は大気圧350aとなっているので、加圧
力シリンダのピストン361は上に行ききっている。 5:この状態で、挟持検出信号によって電磁弁344の
位置がdからeに切り替わり、ブレーキ室356が供給
圧口348に連通し、ブレーキ室の空気圧が上昇して、
シール360を介してブレーキシュー362をピストン
ロッド366に押し付けてブレーキシューとピストンロ
ッドは一体(ロック状態)となる。このロック状態をロ
ックセンサが検出し、ロック信号を出す。 6:ロック信号によって電空圧力制御弁368(電空圧
力比例弁や電空圧力サーボ弁等)が作動開始し、通路3
74aを通じて作動空気がシリンダ室374に流入し、
その室内圧が制御され、ピストン361に作用する圧力
によりブレーキシュー362、ピストンロッド366を
介して下部電極チップ338への加圧力制御が始まる。
この時点で、加圧シリンダピストン361は上に行きき
っているので、下向き可能移動量が最大となっている。
ストローク時には、通常弱い加圧力に設定して行うが、
溶接に際しては高い加圧力を発生しなければならないか
ら、本実施例の場合加圧シリンダピストン361を下向
きに変位させる必要があり、この加圧シリンダはそれが
可能となっている。なお、故障等で加圧シリンダが作動
しないときは、ストロークシリンダに高い供給圧力34
6を導入すればよい。
【0044】以上で通電可能となり、 7:溶接電流を流し、その通電中に電流値と加圧力とを
自在に制御する。 8:通電を停止する。 9:通電停止後、加圧シリンダ室374から圧力を抜き
くと同時に電磁弁344の弁位置をeからdに切り替え
て、ブレーキ室356の内圧を抜き、ブレーキシューが
ピストンロッド366を押えつける力をなくしてロッド
366をアンロックする。
【0045】セグメント(図9では4個)になっている
ブレーキシュー362は、各々の隣合うブレーキシュー
362の間にセットしたシュー反発ばね362aによっ
てピストンロッド366から離れる方向の力をうけ、両
者の間に隙間ができ、ピストン358が加圧することな
くただ移動するときは、徒らな摩耗を避け、かつ摺動摩
擦を減らすようになっている。この隙間は、シュー押し
ディスク362bによって規制され微小量に留まる。な
お、図8の場合は、Oリング362bの弾力を利用して
各ブレーキシュー362をピストンロッド366から離
すようにしてある。また、本例のロック機構は、前述第
1実施例および後述第3実施例にも採用できるものであ
る。 10:電磁弁342の弁位置をaからcに切り替えて、
ピストン358を元の位置に戻す。
【0046】これで、スポット溶接の一サイクルは完了
となる。そして、本実施例によっても、前述第1実施例
とほぼ同様の効果を達成することができる。また、本例
ではストロークさせる機構と加圧する機構とを一体化し
たことにより、装置の小型化を達成できるとともに、機
構のガタを低減できる。 (実施例3)次に本発明の第3実施例として、前記一対
の要素を溶接電極の対としたポータブルタイプまたはロ
ボットアームに取り付けられるタイプの可搬型スポット
溶接機について説明する。
【0047】図10は当該実施例のスポット溶接機の概
略構成を示す側面図、図11はその主要部であるクラン
プ装置の断面構成等を示す模式図である。
【0048】上部腕508と下部腕510の間に、上部
ピン507と下部ピン507aとによってストローク・
加圧シリンダ512が各ピンの回りに回動可能に軸支さ
れており、上部腕508および下部腕510の図中両右
端には、それぞれ電線,セパレータ,水冷腔等を内蔵す
るキックレスケーブルの取付金具505aおよび505
bが設けられて、不図示の変圧器等から電流等が供給さ
れるようになっている。また、上部腕508および下部
腕510の図中両左端には、それぞれ、溶接電流が流れ
かつ冷却水等で冷却される上部冷却ブロック514およ
び534が取り付けられており、さらにそれぞれのブロ
ックは、上部電極ホルダ(電極桿)518および下部電
極ホルダ536を介して、それぞれ、上部電極チップ5
20および下部電極チップ538を保持している。
【0049】ここで、上部腕508と下部腕510と
は、ピン509によって結合しており、そのピン509
の回りに相対的に有限角度回動できるようになってい
る。
【0050】加圧シリンダ部522は、実施例1で用い
たシリンダ122とほぼ同様の構成であり、ダイアフラ
ム528と、そのダイアフラム528に取り付けられた
ピストンディスク530とを有している。そして、方向
制御弁568から通路572、572aおよび572c
を介して、極めて小さな容積のシリンダ室574に少量
の作動空気が導入/排出されることにより、シリンダ室
574内の空気圧を素早く変化させることができ、ピス
トンディスク530に作用する力を素早く変化させ、も
って被溶接物を挟持する力を迅速かつ自在に変化させる
ことができる。また、ダイアフラム528はその受圧面
積が大きく、従って図中下方にあるストロークシリンダ
部より大なる力をもって電極チップ538を図10中上
方に付勢することができる。
【0051】加えて、ピストンディスク530の受圧面
側の中央部には短ロッドを突設し、さらにその先端部に
は略球状のセンタリングボール530bを設けてある。
また、空気通路およびシリンダ室574を形成している
部材の上面中央部には穴部を設け、ここにセンタリング
ボール530bが着座するようになっている。これによ
り、上記実施例1と同様、シリンダ部522を組み立て
る際のピストンディスク530のセンタリングや、穴部
130bへの挿入も容易となり、さらには腕の変位時に
傾斜が生じても、これを許容して円滑な運動を担保する
ことができる。
【0052】本例においても、その制御系は図4に示し
たものとほぼ同様のものを採用でき、また溶接処理も図
5に示したものとほぼ同様の手順にて実行できる。以下
では、実施例1と異なるもしくは同等に構成できる各部
の詳細な構成に触れつつ、図10および図11を用いて
本実施例でのスポット溶接の処理について説明する。
【0053】本処理は、次のステップにて実施できる。 1:まず、移送装置等を用いて、十分に離隔している電
極チップ520,538間に被溶接物を位置づける。ロ
ボットアームに図10の装置を取り付ける場合、 移送
装置はそのロボットアームを含むものとすることができ
る。 2:次に、電磁弁542を弁位置cから弁位置aに切り
替える。その結果、弁ポートを通じて供給圧口546と
ストロークシリンダ上室552とが連通し、一方ストロ
ークシリンダ下室554と大気圧口550とが連通し
て、ストロークシリンダのピストン558は下向きの力
を受け、下方に動いていき、両シリンダロッド530a
と566が上部腕508と下部腕510を押し、その両
腕の先端についている上下の電極チップ520と538
とが被溶接物を挟み込む。 3:被溶接物を上下電極チップ520および538が挟
み込んだことを挟持センサが検出し、挟み信号を出す。 4:ストロークシリンダのピストン558が下向きに力
を発生しているとき、電空圧力制御弁568がfの位置
を取り続けているときはシリンダ室574は大気圧55
0bとなっているので、加圧力シリンダのピストン56
1は下に行ききっている。 5:この状態で、挟持信号によって電磁弁544の位置
がdからeに切り替わり、 ブレーキ室556が供給圧
口548に連通し、ブレーキ室の空気圧が上昇して、
シール560を介してブレーキシュー562がストロー
クシリンダのロッド5 66を押さえつけてロックする
(これでストロークシリンダのロッド566は 動かな
くなる)。このロックをロックセンサが検出し、ロック
信号を出す。 6:ロック信号によって電空圧力制御弁568(電空比
例弁や、電気空気圧サーボ弁など)が作動開始し、通路
572、572a〜572cを通じて作動空気が加圧シ
リンダ室574に流入し、その室内圧が制御され、ダイ
アフラム528並びにピストンディスク530に作用す
る圧力により上下腕508と510とが押し上げられ、
ピン509を中心とした回転力を発生し、上下両電極チ
ップ520および538を加圧する加圧力制御が始ま
る。ストローク時には、通常弱い加圧力に設定して行う
が、溶接に際しては高い加圧力を発生しなければならな
いから、本実施例のような構成の場合加圧ピストンロッ
ド530aを上向きに変位させる必要があるが、この加
圧シリンダではそれが可能となっている。なお、故障等
で加圧シリンダが作動しないときは、ストロークシリン
ダに高い供給圧力546を導入すればよい。
【0054】以上で通電可能となり、 7:溶接電流を流し、その通電中に電流値と加圧力とを
自在に制御する。 8:通電を停止する。 9:通電停止後、加圧シリンダ室574から圧力を抜き
くと同時に電磁弁544の弁位置をeからdに切り替え
て、ブレーキ室556の内圧を抜き、ブレーキシューが
ストロークシリンダのロッド566を押えつける力をな
くしてロッド566をアンロックする。
【0055】図9と同様セグメントになっているブレー
キシュー362は、各々の隣合うブレーキシュー362
の間にセットしたシュー反発ばね362aによってピス
トンロッド566から離れる方向の力を受け、両者の間
に隙間ができ、ピストン558が加圧することなく、た
だ移動するときは、徒らな摩耗を減らし、かつ摺動摩擦
を減らすようになっている。この隙間は、中間ヘッド5
61と下部ヘッド561aにつけてあるくぼみの印籠部
によって規制され微小量である。なお本例の場合Oリン
グ562bの弾力を利用して各ブレーキシュー562を
ピストンロッド566から離すようにしてある。 10:電磁弁542の弁位置をaからcに切り替えて、
ストロークシリンダのピストン558を元の位置に戻
す。
【0056】これで、スポット溶接の一サイクルは完了
となる。そして、本実施例によっても、前述第1実施例
とほぼ同様の効果を達成することができる。なお、本例
はストロークさせる機構と加圧する機構とを分離しかつ
合体配置した構成を採用しているが、実施例2のごとく
一体型の構造を採用してもよい。
【0057】なお、本発明は、以上述べた諸実施例に限
られることなく、本発明の基本的思想を逸脱しない範囲
で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。例え
ば、スポット溶接機として種々形態のものを用いること
ができるし、またクランプ装置の適用対象としてはスポ
ット溶接機に限られないのは勿論である。例えば、本発
明クランプ装置は、物体をクランプして搬送する装置
や、物体に刻印を施す装置等にも適用できるものであ
る。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
近接対向可能な一対の要素を具備し、それらを近接対向
してクランプする位置にクランプ装置を用いてストロー
クさせるとともに、近接対向時に相互に加圧させる動作
を要するクランプ装置において、要素を大きくストロー
クさせる機能と、加圧する機能とを分離したことによ
り、要素をただ単に移動させるときには小さな力でよい
ので、ストロークを行う空気圧シリンダのシリンダ面積
を大幅に減らすことが可能となり、従って省空気に資す
ることができる。
【0059】また、そのクランプ装置を適用したスポッ
ト溶接機にあっては、スポット溶接の通電中に加圧力を
大きくして溶接物を押え込むことが可能となり、スパッ
タ等の火花の散りが起きにくくなるとともに、加圧力を
調整して接触抵抗の値もある範囲で調整することが可能
となり、電力消費量の低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるスポット溶接機の概
略構成を示す側面図である。
【図2】図1の主要部であるクランプ装置の断面構成等
を示す模式図である。
【図3】第1実施例の第2駆動手段側の要部を拡大して
示す模式的断面図である。
【図4】第1実施例のスポット溶接機の制御系の構成例
を示すブロック図である。
【図5】第1実施例の溶接処理手順の一例を示すフロー
チャートである。
【図6】第1実施例における下部シリンダ部の構成の変
形例を示す側面図である。
【図7】本発明の第2実施例によるスポット溶接機の概
略構成を示す側面図である。
【図8】図7の主要部であるクランプ装置の断面構成等
を示す模式図である。
【図9】図8におけるロック機構の詳細を示す横断面図
である。
【図10】本発明の第3実施例によるスポット溶接機の
概略構成を示す側面図である。
【図11】図10の主要部であるクランプ装置の断面構
成等を示す模式図である。
【符号の説明】
102、302 溶接機本体 104、304 溶接変圧器 105a、105b、305a、305b、505a、
505b 二次導体 106、306 制御装置 108、308 上部梁 110、310 下部梁 112、312、512 シリンダ 114、134、314、334、514、534 冷
却ブロック 118、136、318、336、518、536 電
極ホールダ 120、138、320、338、520、538 電
極チップ 122、522 加圧シリンダ 128、528 ダイアフラム 130、530 ピストンディスク 130a 下部ロッド 130b センタリングボール 140、540 エデンばね 142、342、542 方向制御弁(3位置電磁弁) 144、344、368、544、568 方向制御弁
(2位置電磁弁) 146、148、346、348、546、548 供
給圧口 150、150a、350、350a、550、550
a 大気圧口 152、352、552 シリンダ上室 154、354、554 シリンダ下室 156、356、556 ブレーキ室 158、358、558 シリンダピストン 162、362、562 ブレーキシュー 166、366、566 ピストンロッド 168 電気空気圧制御弁 172、172a〜172c、572、572a〜57
2c 空気通路 174、574 下部シリンダ室 175、575 ダイアフラム押え

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 近接対向可能で、当該近接対向状態にお
    いて物体をクランプする一対の要素の少なくとも一方
    を、前記近接対向する所定の位置に向けて移動させる空
    気圧アクチュエータ形態の第1駆動手段と、 前記一対の要素が近接対向したときに、それらの前記移
    動方向とは逆方向への変位を阻止する阻止手段と、 当該所定の位置において前記一対の要素の少なくとも一
    方を、前記第1駆動手段によって移動を行わせる力より
    大なる力をもって、他方に向けて加圧する方向に付勢す
    る第2駆動手段と、 を具えたことを特徴とするクランプ装置。
  2. 【請求項2】前記一対の要素の一方を前記第1駆動手段
    によって駆動される要素とし、当該要素の前記所定の位
    置からの前記変位を阻止するとともに、前記一対の要素
    の他方を前記第2駆動手段によって駆動するようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載のクランプ装置。
  3. 【請求項3】前記一対の要素の一方を前記第1駆動手段
    によって駆動される要素とし、他方を固定された要素と
    して前記所定の位置からの前記変位を阻止するととも
    に、前記所定の位置において前記一方の要素を前記第2
    駆動手段に結合させるようにしたことを特徴とする請求
    項1に記載のクランプ装置。
  4. 【請求項4】前記第2駆動手段を、空気圧シリンダを有
    する空気圧アクチュエータで構成したことを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれかに記載のクランプ装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれかに記載のクラ
    ンプ装置を具え、前記物体を被溶接物とし、前記一対の
    要素を、溶接電流を通電するための電極としたことを特
    徴とするスポット溶接機。
JP5349295A 1993-12-28 1993-12-28 クランプ装置および該装置を用いたスポット溶接機 Pending JPH07185826A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108568589A (zh) * 2017-03-09 2018-09-25 无锡骏业自动装备有限公司 一种铜铝软连接焊接设备

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108568589A (zh) * 2017-03-09 2018-09-25 无锡骏业自动装备有限公司 一种铜铝软连接焊接设备

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Effective date: 20031216