JPH0718578A - 繊維製品処理用物品 - Google Patents

繊維製品処理用物品

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JPH0718578A
JPH0718578A JP18889493A JP18889493A JPH0718578A JP H0718578 A JPH0718578 A JP H0718578A JP 18889493 A JP18889493 A JP 18889493A JP 18889493 A JP18889493 A JP 18889493A JP H0718578 A JPH0718578 A JP H0718578A
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JP
Japan
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group
fatty acid
weight
article
cationic surfactant
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JP18889493A
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Hiroshi Morita
宏 森田
Seiichi Ota
誠一 太田
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)2つの長鎖炭化水素基を有し、そのう
ち少なくとも1つはエステル基で中断されているカチオ
ン性界面活性剤と(B)1つの長鎖炭化水素基を有する
カチオン性界面活性剤を(A)/(B)の重量比が95
/5〜50/50で10〜60重量%;(C)ソルビタ
ン脂肪酸エステル及び(D)脂肪酸を(C)/(D)の
重量比が10/90〜90/10で40〜90重量%含
有し;かつ柔軟剤組成物中のソルビタン脂肪酸エステル
の含有量が50重量%を越えない柔軟剤組成物を、不織
布、スポンジ等の基体に担持させた洗濯の乾燥工程で使
用される繊維製品処理用物品。 【効果】 衣料等に均一に柔軟化成分を移行させ繊維製
品、特に化学繊維に対して優れた柔軟性と帯電防止性と
を付与することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乾燥機中で衣料、タオ
ル等の繊維製品と接触した場合に、基体上に担持された
柔軟剤組成物をこれらに移し、繊維製品、特に化学繊維
に優れた柔軟性と帯電防止効果を付与できる繊維製品処
理用物品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】洗濯物を衣類乾燥機を用いて乾燥する際
に、洗濯物に柔軟性と帯電防止性を付与するいわゆる乾
燥機用柔軟剤としては、種々のものが提案されている。
例えば特開昭58−174679号公報にはカチオン性
界面活性剤、脂肪酸アミド及び脂肪酸エステルを吸収性
材料に含浸させたものが開示され、特開昭59−474
77号公報にはカチオン性界面活性剤、脂肪酸アミド及
び脂肪酸を吸収性材料に含浸させたものが開示されてい
る。さらに特開昭52−124997号公報にはカチオ
ン性界面活性剤、ソルビタンエステルを基剤に含浸させ
たものが、特開昭62−45780号公報にはカチオン
性界面活性剤、ソルビタン脂肪酸エステル等を基剤に含
浸させたものが開示され、特公平01−29907号公
報には、ジアルキル/モノアルキルの混合4級塩を含む
固体共融粒状布類柔軟化組成物が、また、特開昭59−
112069号公報にはジアルキル/モノアルキルの混
合4級塩、ノニオン性界面活性剤(50〜90%)を不
織布に担持させたものが開示されている。
【0003】しかしながら、これらの乾燥機用柔軟剤で
は、ジアルキルカチオン型柔軟剤の配合量が多いにもか
かわらず、液体柔軟剤といわれるリンスサイクルで使用
するものと比較すると、ジアルキルカチオン型柔軟剤の
衣料への付着が不均一である。従つて、ジアルキルカチ
オン型柔軟剤の均一付着を目的とする衣料へのシミ防止
が十分達成されているとはいえないのが現状である。そ
こで、特開平03−294575号公報のようにジアル
キルカチオン型柔軟剤を更に有効かつ均一に付着させる
方法が開示されている。しかしながら、これらの乾燥機
用柔軟剤に用いられているカチオン界面活性剤は主とし
てジ長鎖アルキルジ短鎖アルキル第4級アンモニウム塩
を主成分としており、このものは生分解性に劣るために
河川の汚染の原因の一つとされている。そのため、長鎖
アルキルエステル基を有する第4級アンモニウム塩を用
いて生分解性が良好な乾燥機用柔軟剤の開発が望まれて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、生分解性が
良好な長鎖アルキルエステル基を有する第4級アンモニ
ウム塩を用いた乾燥機用柔軟剤に関し、繊維製品、特に
化学繊維に優れた柔軟性と帯電防止効果を付与できる繊
維製品処理用物品を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の繊維製品処理用
物品は、(A)2つの長鎖炭化水素基を有し、そのうち
少なくとも1つはエステル基で中断されているカチオン
性界面活性剤と(B)1つの長鎖炭化水素基を有するカ
チオン性界面活性剤を(A)/(B)の重量比が95/
5〜50/50で10〜60重量%;(C)ソルビタン
脂肪酸エステル及び(D)脂肪酸を(C)/(D)の重
量比が10/90〜90/10で40〜90重量%含有
し;かつ柔軟剤組成物中のソルビタン脂肪酸エステルの
含有量が50重量%を越えない柔軟剤組成物を、基体に
担持させたことを特徴とするものであり、洗濯の乾燥工
程で使用される。
【0006】
【発明の実施態様】本発明の(A)成分としては、2つ
の長鎖炭化水素基を有し、そのうち少なくとも1つはエ
ステル基で中断されているカチオン性界面活性剤が用い
られる。(A)成分のカチオン性界面活性剤の具体例と
しては、以下の化1、化2、化3の一般式(I〜VII)
に示したものを例示できる。
【0007】
【化1】
【0008】
【化2】
【0009】
【化3】
【0010】式中、R1、R2は、それぞれ炭素数11〜
23、好ましくは15〜21のアルキル基又はアルケニ
ル基であり、例えばR1−CO、R2−COで示される基
は通常ステアリン酸、パルミチン酸等の飽和高級脂肪
酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リノレイ
ン酸等の不飽和高級脂肪酸、牛脂、豚脂、パーム油、パ
ーム核油、大豆油、サフラワー油、ヒマワリ油、オリー
ブ油等の天然油脂を分解、精製して得られる脂肪酸から
由来するものであるが、この中でも特にオレイン酸、ス
テアリン酸、牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸、パーム油脂
脂肪酸、硬化パーム油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、硬化
パーム核油脂肪酸が好適である。尚、不飽和高級脂肪酸
としては、立体異性体がシス体又はトランス体であつて
も、あるいは両者の混合物であつてもよいが、特にシス
体/トランス体の比率が25/75〜100/0(重量
%)であることが好ましい。またR1及びR2は、同一で
も異なつていてもよい。
【0011】R3、R4、R5 は、それぞれ炭素数1〜4
のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、具体的
にはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヒド
ロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシピロ
ピル基、ヒドロキシブチル基が挙げられるが、特にメチ
ル基、エチル基、ヒドロキシエチル基が好ましく用いら
れる。R6、R7は、それぞれCqH2q (但しq=1〜
4)で示されるアルキレン基であり、具体的にはエチレ
ン基、プロピレン基、ブチレン基が挙げられ、直鎖状で
も分岐鎖状でもよい。R8 は、炭素数12〜24、好ま
しくは15〜21のアルキル基又はアルケニル基であ
り、それぞれが−CO−O−基、−O−CO−基、−C
O−NH−基又は−NH−CO−基で中断されているも
のでも良い。また、一般式(I)〜(VII) 中のエステ
ル基は通常R−CO−O−の形であるが、R−O−CO
−の形であつても良い。m,n,pは、1〜4の数、X
は、陰イオンであり、具体的には塩素、臭素、ヨウ素等
のハロゲン原子アニオン、R9SO4(R9 は炭素数1〜
3のアルキル基であり、具体的にはメチル基、エチル基
が挙げられが、特にメチル基が好適である。)で示され
る基のアニオン等が例示される。
【0012】一般式(I)の具体例としては、ジ(ステ
アロイルオキシエチル)ジメチル第4級アンモニウムク
ロライド、ステアロイルオキシエチル(オレオイルオキ
シエチル)ジメチル第4級アンモニウムクロライド、ジ
(パルミトイルオキシブチル)ジメチル第4級アンモニ
ウムメチルサルフェート、ジ(オレオイルオキシイソプ
ロピル)ジメチル第4級アンモニウムクロライド等が挙
げられる。
【0013】一般式(II)の具体例としては、ステアリ
ル(オレオイルオキシエチル)ジメチル第4級アンモニ
ウムクロライド、ステアリル(ステアロイルオキシエチ
ル)ジメチル第4級アンモニウムクロライド、オレイル
(ステアロイルオキシイソプロピル)ジメチル第4級ア
ンモニウムメチルサルフェート、パルミチル(オレオイ
ルオキシブチル)ジメチル第4級アンモニウムクロライ
ド、ステアロイルアミノエチル(ステアロイルオキシエ
チル)ジメチル第4級アンモニウムクロライド、硬化牛
脂アミノメチル(オレオイルオキシメチル)ジメチル第
4級アンモニウムクロライド等が挙げられる。
【0014】一般式(III) の具体例としては、1−メ
チル−1−ステアロイルオキシエチル−2−オレオイル
オキシエチル−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロ
ライド、1−エチル−1−リノレノイルオキシエチル−
2−エライジルオキシエチル−4,5−ジヒドロイミダ
ゾリニウムクロライド等が挙げられる。
【0015】一般式(IV)の具体例としては、1−メチ
ル−1−ステアロイルオキシエチル−2−オレイル−
4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロライド、1−メ
チル−1−エライジルオキシプロピル−2−オレイル−
4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロライド等が挙げ
られる。
【0016】一般式(V)の具体例としては、1−メチ
ル−1−牛脂エチル−2−オレオイルオキシエチル−
4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロライド、1−メ
チル−1−牛脂エチル−2−パルミトイルオキシイソプ
ロピル−4,5−ジヒドロイミダゾリニウムクロライド
等が挙げられる。
【0017】一般式(VI)の具体例としては、1,1−
ジステアロイルオキシエチル−3−トリメチルアンモニ
ウムプロパンクロライド、1−オレオイルオキシエチル
−1−ステアロイルオキシイソプロピル−3−トリメチ
ルアンモニウムプロパンクロライド等が挙げられる。
【0018】一般式(VII) の具体例としては、1−ス
テアリル−1−ステアロイルオキシエチル−3−トリメ
チルアンモニウムプロパンメチルサルフェート、1−オ
レイル−1−オレオイルオキシエチル−3−トリメチル
アンモニウムプロパンクロライド等が挙げられる。
【0019】本発明の(B)成分としては、1つの長鎖
炭化水素基を有するカチオン性界面活性剤が用いられ
る。(B)成分のカチオン性界面活性剤の具体例として
は、以下の化4の一般式(VIII)に示したものを例示で
きる。
【0020】
【化4】
【0021】式中、R9 は、炭素数8〜20、好ましく
は12〜18のアルキル基又はアルケニル基であり、そ
れぞれが−CO−基、−CO−O−基、−O−CO−
基、−CO−NH−基又は−NH−CO−基で中断され
ているものでも良い。R10,R11,R12はそれぞれ炭素
数1〜4のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であ
り、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒド
ロキシピロピル基、ヒドロキシブチル基が挙げられる
が、特にメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基が好
ましく用いられる。また、Xは陰イオンであり、具体的
には塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子アニオン、R
13SO4 (R13は炭素数1〜3のアルキル基であり、具
体的にはメチル基、エチル基、プロピル基が挙げられる
が、特にメチル基が好適である。)で示される基のアニ
オン等が例示される。
【0022】一般式(VIII)で表されるカチオン性界面
活性剤の具体例としては、例えばラウリルトリメチルア
ンモニウムメチルサルフェート、ラウロイルオキシエチ
ルトリメチルアンモニウムメチルサルフェート、ミリス
チルトリメチルクロライド、ステアロイルアミノエチル
トリメチルアンモニウムクロライド、水素添加牛脂アル
キルトリメチルアンモニウムサルフェート、テトラデシ
ルトリメチルアンモニウムメチルサルフェートなどの1
種又は2種以上の混合物が挙げられる。
【0023】(A)、(B)成分のカチオン性界面活性
剤は、(A)/(B)重量比が95/5〜50/50、
好ましくは90/10〜70/30の範囲で用いられ、
両者の合計量として10〜60重量%、好ましくは15
〜50重量%の量で柔軟剤組成物中に配合される。
(A)/(B)の重量比が95/5を越えると乾燥機中
の使用条件で柔軟剤が布に均一に付着せず、柔軟効果お
よび帯電防止効果が不充分となる。一方、(A)/
(B)の重量比が50/50未満では、柔軟基剤の高温
での保存安定性が劣化する。また、(A)および(B)
の合計配合量が10重量%未満では、柔軟付与成分の絶
対量が不足し、柔軟効果および帯電防止効果が不充分で
ある。一方、(A)および(B)の合計配合量が60重
量%を越えると、乾燥機中の使用条件で柔軟剤が布に均
一に付着せず、柔軟効果および帯電防止効果が不充分と
なる。
【0024】(C)成分のソルビタン脂肪酸エステルと
しては、ソルビタンと炭素数12〜24、好ましくは1
4〜18の脂肪酸とのモノ、ジ、トリエステル及びこれ
らの混合物があげられる。ここで脂肪酸としては直鎖又
は分岐の飽和、不飽和脂肪酸があげられるが飽和脂肪酸
が好ましく、具体的には、ドデカン酸、テトラデカン
酸、ペンタデカン酸、ヘキサデカン酸、オクタデカン
酸、エイコサン酸、ドコサン酸などの1種又は2種以上
の混合物が例示できる。(C)成分の脂肪酸のとして
は、炭素数12〜24、好ましくは14〜18の直鎖又
は分岐状の飽和、不飽和の脂肪酸が用いられる。このう
ち飽和脂肪酸が好ましい。具体的には、ドデカン酸、テ
トラデカン酸、ペンタデカン酸、ヘキサデカン酸、オク
タデカン酸、エイコサン酸、ドコサン酸などの1種又は
2種以上の混合物が例示できる。
【0025】本発明において、(C)ソルビタン脂肪酸
エステル/(D)脂肪酸の配合重量比は、10/90〜
90/10であるが、好ましくは15/85〜60/4
0であり、また、(C)および(D)の合計配合量は4
0〜90重量%、好ましくは50〜75重量%である。
(C)/(D)の重量比が、10/90未満では、柔軟
基剤の高温での安定性が劣化し、柔軟付与効果も低下す
る。一方、(C)/(D)の重量比が、90/10を越
えると、帯電防止能が劣化する。また、(C)および
(D)の合計配合量が40重量%未満では、乾燥機の使
用条件で柔軟基剤の流動性が不良となるため、柔軟基剤
が布に不均一に吸着し、柔軟性、帯電防止性能が劣化す
るとともに、保存安定性が低下し、布にしみを生じる。
一方、(C)および(D)成分の合計配合量が90重量
%を越えると、柔軟基剤中の柔軟主成分である(A)お
よび(B)成分の絶対量が不足し、充分な柔軟性を発現
しない。さらに、柔軟剤組成物中の(C)成分であるソ
ルビタン脂肪酸エステルの配合量は、柔軟剤組成物中の
50重量%を越えない量とすることが重要であり、好ま
しくは20〜40重量%の範囲である。この配合量が5
0重量%を越えると、帯電防止能が著しく劣化し、ま
た、柔軟性も低下する。
【0026】本発明の柔軟剤組成物には、柔軟性及び帯
電防止性を一層向上させるために、上記(A)〜(D)
成分以外に、脂肪酸アミド、高級アルコールのエチレン
オキシド付加物、アルキルフェノールのエチレンオキシ
ド付加物、油脂のエチレンオキシド付加物の群から選ば
れる一種又は二種以上の混合物を添加することができ
る。また更に蛍光増白剤、染料、顔料、香料、シリコー
ン、抗菌剤、酸化防止剤などを配合することができる。
本発明の(A)〜(D)成分を含有する柔軟剤組成物
を、担持させる基体としては、材料自身の内に上記柔軟
剤組成物を保持しうる空間を有する吸収性材料が好まし
い。例えば、紙、織物、不織布、スポンジなどであり、
このうち使用性から不織布、スポンジが好ましい。不織
布としては、セルロース、レーヨン、ポリエステル繊維
等をバインダーで処理したものや、これらにポリオレフ
ィン繊維を混入させバインダーを用いないもの、スパン
ボンド布などが使用可能である。スポンジとしては、連
続気泡を有するポリウレタンホーム、ポリエステルホー
ムなどのプラスチツクホームが好ましい。また製造上及
び使用性上から可撓性シート状物が好ましく、特に見か
け比重0.01〜0.03、空隙率95〜99%、厚さ
1〜5mmの範囲内にあるシート状ポリウレタンホーム
等のプラスチツクフォームや坪量10〜50g/m2
空隙率70〜90%の不織布などが好ましい。
【0027】上記柔軟剤組成物を基体に担持させる量は
任意に選ぶことができるが、吸収性材料が有する空隙の
うち柔軟剤組成物が占める割合(以下、空隙占有率とい
う)が1〜50容量%となるようにするのが好ましい。
吸収性材料が不織布の場合には空隙占有率が5〜50容
量%、シート状プラスチツクフォームの場合には2〜3
0容量%となるようにするのが特に好ましい。尚、吸収
性材料の空隙率は、吸収性材料の真比重と見かけ比重と
の差から求め、これに常法により室温で比重を測定した
柔軟剤組成物を所定の空隙占有率となるように含浸させ
る。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、所定の量比で(A)2
つの長鎖炭化水素基を有し、そのうち少なくとも1つは
エステル基で中断されているカチオン性界面活性剤と
(B)1つの長鎖炭化水素基を有するカチオン性界面活
性剤を組み合わせて配合し、さらに所定の量比で(C)
ソルビタン脂肪酸エステル及び(D)脂肪酸を組み合わ
せて配合した柔軟剤組成物を、基体に担持させて洗濯の
乾燥工程で使用される繊維製品処理用物品とすることに
より、衣料等に均一に柔軟化成分を移行させ繊維製品、
特に化学繊維に対して優れた柔軟性と帯電防止性とを付
与することができる。次に実施例により本発明を説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0029】
【実施例】実施例で用いた繊維製品処理用物品は、次の
ようにして製造した。先ず、柔軟剤組成物の配合成分を
加熱溶融混合し、この溶融液を23×28cmに裁断し
た空隙率75%の不織布に絞りローラーを用い、含浸量
を2g、不織布の空隙占有率が40%になるように担持
せしめて、繊維製品処理用物品を調製した。繊維製品処
理用物品の性能は次のようにして評価した。繊維製品と
して綿タオル及び化学繊維(アクリルジャージ/ポリエ
ステルジャージ/ナイロントリコツト=1/1/1)を
市販洗剤で洗浄後十分すすぎ、乾燥させたものを使用し
た。性能評価はこの処理を行つた布を乾燥重量が1/1
(綿タオル/化学繊維)の割合で合計1Kgになるよう
に縦型回転式の家庭用衣料乾燥機に入れた。繊維製品処
理用物品を1枚加えた後、約50〜70℃で45分間乾
燥処理をした。 (1) 柔軟性:処理前と処理後の試験布の手触りを比
較して次の基準で評価した。 ◎:非常に柔らかい。 ○:柔らかい。 △:わずかに柔らかい。 ×:処理前と変わらない。 (2) 帯電防止性:(株)宍戸商会製のスタティック
オネストメータにより、布に印加電圧10kV、ターゲ
ツト距離20mmで帯電させ、電圧除去後の帯電圧の半
減期(秒)を測定した。試験布としてアクリル布を用い
た。 (3) 付着の均一性:処理後の試験布をブロムフェノ
ールブルー0.04%水溶液に約30秒間浸漬した後、
純水で十分すすぎ、風乾後青色に染着した状態を下記の
基準により評価した。 ◎:染着むらが認められない。 ○:やや染着むらが認められる。 △:染着むらが認められる。 ×:染着むらが非常に多い。 (4) 保存安定性:繊維製品処理物品1枚を32枚に
切り、うち16枚を重ね、下に紙を敷き、45℃に15
hr以上放置後の配合成分のしみだし及び吸収性材料同
志の融着を評価した。 5点:しみだし、融着が認められない。 3点:しみだし、融着が僅かに認められる。 1点:しみだし、融着が激しい。
【0030】実施例1 ジ(ステアロイルオキシエチル)ジメチルアンモニウム
メチルサルフェートとジ(オレオイルオキシエチル)ジ
メチルアンモニウムメチルサルフェートの1:1混合物
(重量比)を(A)成分として用い、これにラウリルト
リメチルアンモニウムメチルサルフェート((B)成
分)、ソルビタンモノステアレート((C)成分)およ
びステアリン酸((D)成分)を表1に示した配合量で
添加し、さらにやし脂肪酸ジエタノールアミド10重量
%を添加して加熱溶融せしめ、均一混合して柔軟剤組成
物とした。疎水性繊維で構成され坪量が23g/m2
ある熱融着型不織布を吸収性基体として用い、不織布2
3×28cm当たり2gの含浸量となるように上記柔軟
剤組成物を含浸させて繊維製品処理用物品を作成してそ
の性能を評価し、結果を表2に示した。
【0031】
【表1】表1:柔軟剤組成物の組成 配合量(wt%) 配合比 (A) (B) (C) (D) (A)+(B) (C)+(D) (A)/(B) (C)/(D) 実施例1 13 2 35 40 15 75 87/13 47/53 実施例2 25 5 35 25 30 60 83/17 58/42 実施例3 35 10 15 30 45 45 78/22 33/67 比較例1 10 5 75 0 15 75 67/33 100/0 比較例2 25 0 40 25 25 65 100/0 62/38 比較例3 22 28 10 30 50 40 44/56 25/75 比較例4 25 5 55 5 30 60 83/17 92/8
【0032】
【表2】
【0033】実施例2 (A)成分(詳細は表3に記載) 25重量% (B)成分(詳細は表3に記載) 5重量% (C)成分(詳細は表3に記載) 30重量% (D)成分(詳細は表3に記載) 30重量% (A)+(B)=30重量% (A)/(B)=83/17 (C)+(D)=60重量% (C)/(D)=50/50 上記組成からなる柔軟剤組成物を加熱、溶融し、実施例
1と同じ不織布に不織布23×28cm当たり2gの量
で含浸させて繊維製品処理用物品を作成してその性能を
評価し、その結果を表4に示した。なお、比較例7で
は、本発明の(C)および(D)成分に替えて、ステア
リルアルコールを60重量%配合した。
【0034】
【表3】
【0035】
【表4】 (A)成分: ジSO−4級塩:ジ(ステアロイルオキシ)ジメチル第
4級アンモニウムメチルサルフェート S/OO−4級塩:ステアリル(オレオイルオキシエチ
ル)ジメチル第4級アンモニウムメチルサルフェート ジOO/−4級塩:ジオレオイルオキシエチルジメチル
第4級アンモニウムメチルサルフェート OO/S−Imd:1−メチル−1−オレオイルオキシ
エチル−2−ステアリル−4,5−ジヒドロイミダゾリ
ニウムメチルサルフェート (B)成分: L1−4級塩:ラウリルメチル第4級アンモニウムメチ
ルサルフェート L2−4級塩:ラウリルトリメチル第4級アンモニウム
クロライド M−4級塩:ミリスチルトリメチル第4級アンモニウム
クロライド P−4級塩:パルミチルトリメチル第4級アンモニウム
メチルサルフェート (C)成分: SS:ソルビタンモノステアレート SP:ソルビタンモノパルミテート POES:ポリオキシエチレン(平均付加モル数=4)
モノステアレート(比較品) SAlc:ステアリルアルコール(比較品) (D)成分: SAc:ステアリン酸 PAc:パルミチン酸 DGS:ジグリセリンモノステアレート(比較品)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 15/07

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)2つの長鎖炭化水素基を有し、そ
    のうち少なくとも1つはエステル基で中断されているカ
    チオン性界面活性剤と(B)1つの長鎖炭化水素基を有
    するカチオン性界面活性剤を(A)/(B)の重量比が
    95/5〜50/50で10〜60重量%;(C)ソル
    ビタン脂肪酸エステル及び(D)脂肪酸を(C)/
    (D)の重量比が10/90〜90/10で40〜90
    重量%含有し;かつ柔軟剤組成物中のソルビタン脂肪酸
    エステルの含有量が50重量%を越えない柔軟剤組成物
    を、基体に担持させたことを特徴とする洗濯の乾燥工程
    で使用される繊維製品処理用物品。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0925775A3 (de) * 1997-11-21 2000-06-21 GOLDWELL GmbH Haarbehandlungsmittel
US6766029B1 (en) 1997-07-16 2004-07-20 Phonak Ag Method for electronically selecting the dependency of an output signal from the spatial angle of acoustic signal impingement and hearing aid apparatus
JP2007502921A (ja) * 2003-06-11 2007-02-15 デグサ アクチエンゲゼルシャフト Teaエステルクォートと混和された高含量のモノエステルを有するmdeaエステルクォート
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