JPH07185016A - イオントフォレシス用生体適用デバイス - Google Patents

イオントフォレシス用生体適用デバイス

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JPH07185016A
JPH07185016A JP7923494A JP7923494A JPH07185016A JP H07185016 A JPH07185016 A JP H07185016A JP 7923494 A JP7923494 A JP 7923494A JP 7923494 A JP7923494 A JP 7923494A JP H07185016 A JPH07185016 A JP H07185016A
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skin
drug
insulator
iontophoresis
compartment
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JP7923494A
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Makoto Haga
信 芳賀
Masahiro Hayashi
正弘 林
Yuriko Kato
百合子 加藤
Yuji Ueno
裕司 上野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 皮膚表面における電流のリークを少なくする
ことによって効率よく薬物を生体内に送達するための、
イオントフォレシス用生体適用デバイスの提供。 【構成】 同一面内に薬物極コンパートメント4と対極
コンパートメント5とが絶縁体6を挟んで配置されるイ
オントフォレシス用生体適用デバイスにおいて、該絶縁
体の皮膚装着面上に皮膚接着部7を有することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は薬物極コンパートメン
トと対極コンパートメントとが一体となったイオントフ
ォレシス用生体適用デバイスに関し、より詳細には、貼
付剤のように簡便な使用が可能でありながら電気量効率
が良好であるイオントフォレシス用生体適用デバイスに
関する。
【0002】
【従来の技術】経皮治療システム(TTS)の一つとし
てイオントフォレシスが注目され、種々の具体的なシス
テム、例えば、薬物極デバイスと対極デバイスとが分離
独立して構成される医療機器タイプのものが既に実用化
されてきた。近年、このような従来の医療機器タイプの
ものに代わって、システム全体がより小さく、また両極
が同一面内に構成されていて、簡便な使用が可能なマイ
クロデバイスタイプのものが実用化にむけて検討されて
いる。
【0003】例えば特開平3−133464号公報に
は、特定の形状のイオントランスミッター(薬物極コン
パートメント)とレシーバー(対極コンパートメント)
とを、同一平面内に絶縁体を挟んで交互に配列したイオ
ントフォレシス用電極デバイスが記載されている。ま
た、特開平4−208116号公報には、電気制御によ
って有効成分の放出をプログラムすることができるイオ
ントフォレシス用マイクロデバイスが記載されている。
このデバイスでは複数の電極が同一平面上に絶縁されて
配置されており、例えば、電極は薬物極コンパートメン
トと対極コンパートメントとが絶縁材料によって間隔を
開けて同心円状に配置されている。このようなマイクロ
デバイスは、全体の大きさが数cmから数10cmと極
めてコンパクトであるため従来の医療機器のタイプのも
のに比べて携帯性に優れ、あたかも貼付剤のように簡便
に使用することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たマイクロデバイスにおいては、その形態上の制限から
両極コンパートメントを近接した場所に配置せざるを得
ず、薬物極コンパートメントと対極コンパートメントと
の配置間隔が極めて狭い。一方、イオントフォレシスを
適用するヒトの皮膚組織の電気抵抗は数100kΩと非
常に高く、また、発汗作用により皮膚表面には常に水分
が存在する。
【0005】かかるヒトの生体皮膚に現実にマイクロデ
バイスを用いてイオントフォレシスを行う場合、薬物極
コンパートメントから発生する電流は電気抵抗の高い皮
膚内を通過するよりも水分が存在し電気抵抗の少ない皮
膚表面上を容易にリークしてしまう。このため、両極コ
ンパートメントに必要な電圧を印加しても角質層下まで
達する電流線が得られず、いわゆる電気量効率が著しく
低下してしまう。皮膚組織内部への電流線分布が少なく
なればこれにのって体内に送達される薬物量も低下する
ため、両極コンパートメントが分離独立したいわゆる医
療機器タイプのシステムに比べて、治療目的に必要な薬
物が十分に生体内に投与されないことになる。マイクロ
デバイスを用いてイオントフォレシスを行う場合の以上
のような問題点はこれまで指摘されておらず、したがっ
て、この問題点を解決する方法も全く検討されていなか
った。
【0006】本発明は、イオントフォレシス用マイクロ
デバイスの上述のような欠点を解消し、電気量効率の高
い、すなわち、皮膚表面における電流のリークをできる
だけ少なくして薬物を体内に効率よく送達することので
きるイオントフォレシス用生体適用デバイスを提供する
ものである。また、本発明は、デバイスの両極コンパー
トメントが皮膚に良好に接触することのできるイオント
フォレシス用生体適用デバイスをも提供するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
同一面内に薬物極コンパートメントと対極コンパートメ
ントとが絶縁体を挟んで配置されるイオントフォレシス
用生体適用デバイスにおいて、該絶縁体の皮膚装着面上
に皮膚接着部を有することを特徴とする。かかる構成を
備えることによって、本発明のデバイスはその電気量効
率を向上させることができ、ひいては、低電圧の印加で
十分な量の薬物を体内に送達することが可能となる。
【0008】また、請求項2に係る発明は、同一面内に
薬物極コンパートメントと対極コンパートメントとが絶
縁体を挟んで配置されるイオントフォレシス用生体適用
デバイスにおいて、該デバイスの皮膚装着面を覆うよう
に a)導電性の低い材質からなり、 b)電極−皮膚方向に貫通する細孔を有する 薬物透過膜を有し、かつ、該薬物透過膜上に、絶縁体の
表面形状に対応して皮膚接着部を有することを特徴とす
る。かかる構成を備えることによって、デバイスの電気
量効率をより一層向上させるばかりでなく、両極コンパ
ートメントのマトリックス成分として、たとえば電解質
溶液等の液状のものを用いた場合でも、本発明の優れた
効果を達成することができる。
【0009】さらに、請求項3に係る発明は、上記請求
項2のデバイスの薬物透過膜と絶縁体との間に接着性緩
衝部を有することを特徴とする。かかる構成を備えるこ
とによって、外薬物透過膜に設けた前記細孔、および前
記皮膚接着部による効果と相まって、デバイスの電気量
効率を著しく向上させることができる。
【0010】
【作用】すなわち、本発明にかかるイオントフォレシス
用生体適用デバイスは、薬物極コンパートメントと対極
コンパートメントとに挟まれて配置される絶縁体を、そ
の表面形状に対応して有する皮膚接着部によって皮膚に
密着させることにより、従来のマイクロデバイスタイプ
のものに見られた皮膚表面における電流のリークを減少
させることができるものである。また、電極−皮膚方向
にのみ貫通する細孔を有する低導電性の薬物透過膜をデ
バイスの皮膚接触面を覆うようにして備えることによっ
て、両極コンパートメントのマトリックス成分として液
状のものを用いた場合でも同様に、皮膚表面における電
流のリークを抑えることができる。さらに、薬物透過膜
と絶縁体との間に接着性緩衝部を備えることによって、
皮膚装着時にデバイスの両極コンパートメントを覆う薬
物透過膜を皮膚に密着させることができる。このよう
に、本発明は、構造的に電気量効率の低下が生じやすい
マイクロデバイスの欠点を克服するための種々の特徴的
構造を備えたものであり、その結果、イオントフォレシ
スによる薬物の吸収促進効果が著しい。したがって、本
発明のデバイスは医療の場で現実の使用に耐え得るばか
りでなく、その応用範囲が広いものである。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の一実施例のデバイスの皮膚
装着面を上にした断面図を模式的に示したものであり、
基板1、電極(a)2、電極(b)3、薬物極コンパー
トメント4、対極コンパートメント5、絶縁体6、皮膚
接着部7、リード線8及び電源部9から構成される。
【0012】図1の絶縁体6は、薬物極コンパートメン
ト4と対極コンパートメント5とを電気的に遮蔽するた
めにその両極コンパートメント間に配置されるものであ
る。当該絶縁体6の高さ及び幅は厳密に制限されるもの
でなく、薬物極コンパートメント4及び対極コンパート
メント5を所望の容積にするために必要な範囲で選択す
ることができる。もっとも、皮膚装着面側(矢印AAで
示す)の絶縁体表面には後述の皮膚接着部7が配置され
る必要があるため、絶縁体の皮膚装着面における幅は、
例えば約0.1〜4mm程度であることが好ましく、約
0.5〜2mm程度であることがより好ましい。材質
は、エレクトロニクスの分野で絶縁体として一般に用い
られている部材(例えばメタクリレート等のフォトレジ
スト剤)であれば特に制限されないが、皮膚に刺激性の
無いものが好ましい。
【0013】皮膚接着部7は、上記絶縁体6を生体皮膚
表面に密着させて電流の皮膚表面におけるリークを抑制
するものである。当該皮膚接着部7は、必ずしも絶縁体
表面の全面を完全に覆うように配置される必要はない
が、電流の皮膚表面におけるリークを十分に抑制するた
めには、少なくとも絶縁体の表面形状(例えば、後述す
るデバイスパターン図5〜10の内側太線で示す部分)
に対応して連続して配置されるのが好ましい。皮膚接着
部7の材質としては低導電性のものが好ましく、例えば
シリコンゴム、天然ゴム、イソプレン系ゴム、イソブチ
レン系ゴム、ジエン系ゴム等のゴム系粘着剤が用いられ
る。皮膚接着部7の厚さは厳密に制限されるものでな
く、本発明のデバイスが皮膚に適用される際に薬物極コ
ンパートメント4及び対極コンパートメント5の皮膚装
着面が皮膚表面に接触するのを妨げない程度であればよ
いが、具体的には、例えば約1〜50μm程度であるこ
とが好ましく、約10〜20μm程度であることがより
一層好ましい。
【0014】薬物極コンパートメント4は、投与しよう
とする薬物、該薬物の溶解液およびこの薬物を保持する
マトリックスから成る。マトリックスの材料は当該イオ
ントフォレシスの技術分野において一般に使用されるゲ
ル状又は固体状のものであれば特に制限は無く、例えば
トラガントゴム等のゴム類:アルキルセルロース、ヒド
ロキシアルキルセルロース、セルロースエーテル、セル
ロースエステル、デキストリン、カラギナン、可溶性澱
粉、寒天等の多糖類:ゼラチン、コラーゲン等のポリペ
プチド類:ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルアルコー
ル等の合成水溶性高分子等を単独で、あるいはまた、必
要に応じて混合して用いることができるが、この中で
も、電場により体積変化を来さないものが好ましい。
【0015】薬物としては、少なくとも電圧を印加する
ことによって皮膚透過性が向上し得る薬物であれば特に
制限はないが、好適な例としては、クロモグリク酸ナト
リウム、ケトチフェン等の鎮咳去痰薬:ホルモテロール
等の気管支拡張薬:モルヒネ、ナルブフィン、ペンタゾ
シン、ジクロフェナクナトリウム等の鎮痛薬:ドパミン
等の強心薬:ペルフェナジン、フェノチアジン等の精神
神経安定剤:セフォテタンニナトリウム、ジベカシン、
アミカシン、ネチルマイシン、シソマイシン、ミノサイ
クリン等の抗生物質:アドリアマイシン、マイトマイシ
ンC、塩酸ブレオマイシン、レンチナン、ピシバニー
ル、ビンクリスチン、シスプラチン、メソトレキサート
等の抗悪性腫瘍剤:クエン酸ニカメタート、メクロフェ
ノキサート、リスリド、ホパテン酸カルシウム等の循環
機能改善薬:アロプリノール等の痛風治療薬:LHR
H、エンケファリン、エンドルフィン、インターフェロ
ン、インターロイキン、インシュリン、カルシトニン、
TRH、オキシトシン、リプレシン、バソプレシン、グ
ルカゴン、脳下垂体ホルモン(HGH、HMG、HC
G、酢酸デスモプレシン)、卵胞黄体ホルモン等のペプ
チド類を挙げることができ、これら若しくはこれらの薬
物の薬理学的に許容しうる塩を単独で、または混合して
用いることができる。
【0016】薬物は溶液として前記マトリックス中に混
合されるが、この溶解液としては上記薬物を溶解しマト
リックス中に安定に保持されうるもの、例えば水が好ま
しく、この溶解液中にはさらに皮膚に低刺激性の電解質
が溶解されていてもよい。
【0017】対極コンパートメント5は、上記薬物極コ
ンパートメント4を構成するマトリックスとして例示し
たゴム類、多糖類、ポリペプチド類、合成水溶性高分子
等から選択される成分、および皮膚に低刺激性の電解質
の溶液によって構成される。
【0018】上記した薬物極コンパートメント4及び対
極コンパートメント5には、必要に応じて更に添加剤を
含有させることができ、この添加剤としては、イオント
フォレシスの分野で通常用いられるpH調節剤、防腐
剤、酸化防止剤、可塑剤、界面活性剤、皮膚透過促進
剤、保湿剤等が例示できる。
【0019】上述した両コンパートメントの形状に特に
制限はなく、両コンパートメントと絶縁体とで構成され
る皮膚装着面の平面パターンとして例えばスクエア型
(図5参照)、マイクロアレイ型(図6参照)、同心円
型等の形状を任意に選択することができる。スクエア型
の形状の場合はさらにコンパートメントを細分割した形
状とすることもできる(図7〜10参照)。もっとも、
絶縁体を挟んだ両コンパートメント間で微弱な電流を授
受する必要があることから、両コンパートメント上の任
意の点間の距離が大きすぎると電気量効率(後述)が低
下する傾向がある。そのため、各コンパートメントの皮
膚装着面における短軸の長さは、約1〜5mmの範囲内
であることが好ましく、約2〜4mmの範囲内であるこ
とがより好ましい。
【0020】電極(a)2及び電極(b)3は、後述の
リード線8で電源部9に接続され、それぞれ正電圧又は
負電圧を印加される。電極の材質は、当該イオントフォ
レシスの分野で電極部材として一般に用いられている材
質であれば特に制限されないが、例えば正電極としては
銀、負電極としては銅に白金黒をメッキしたものの組み
合わせが好ましく、正電極として酸素過電圧の大きい白
金もしくは白金黒をメッキしたもの、負電極として水素
過電圧の大きい銅に白金黒をメッキしたものの組み合わ
せが特に好ましい。後者の組み合わせは、電解質水溶液
の電気分解によるガスの発生を抑えるという付加的な効
果を示すことから優れている。
【0021】基板1は上記の構成部材を支持するもの
で、当該イオントフォレシスの分野で基板として一般に
用いられている材質からなるが、貼付剤のように簡便な
適用を可能とする本発明のデバイスにおいては、ポリイ
ミドのようにフォトエッチング処理が可能な耐熱性で皮
膚曲面にも対応できる柔軟性のある材質のものが好まし
い。
【0022】電源部9は、電極(a)2及び(b)3に
電圧または電流を供給するものであるが、貼付剤のよう
に簡便な適用を可能とする本発明のマイクロデバイスに
あっては、例えばシート状の電池を用いることができ
る。
【0023】かかる部材によって構成される本発明のデ
バイスはその全体の大きさにおいて厳密な制限はない
が、貼付剤と同様の態様で用いることを考慮すれば、皮
膚装着面の一辺の長さが例えば約5〜40mmの平面構
造を有し、厚さが、電源部9を除けば約0.1〜5mm
程度であることができる。また、上記のデバイスを一つ
のユニットとして縦横に複数配列しデバイスの集合体と
する場合には約20〜200mmの平面構造とすること
ができ、これによりより多量の薬物を投与することも可
能である。
【0024】図2は、図1に示した本発明の一応用例の
皮膚装着面を上にした断面図を模式的に示したものであ
り、基板1、電極(a)2、電極(b)3、薬物極コン
パートメント4、対極コンパートメント5、絶縁体6、
皮膚接着層7、リード線8、電源部9および多孔質メン
ブレン10で構成される。
【0025】多孔質メンブレン10は、各極コンパート
メント4及び5の一方または両方にその皮膚装着面のみ
を覆うように配置されるもので、イオン透過性高分子膜
からなる。かかる多孔質メンブレン10を備えることに
より、コンパートメントのマトリックス成分として上述
のゴム類、多糖類、ポリペプチド類、合成水溶性高分子
等のゲル状又は固体状成分ばかりでなく、電解質溶液等
の液状のものも使用することができる。
【0026】もっとも、コンパートメントの皮膚装着面
上にのみ多孔質メンブレン10を配置することは、該コ
ンパートメントのパターン形状が単純であれば容易に実
施することができるが、形状が複雑(例えば図6〜1
0)になれば技術的に困難になる。そのため、コンパー
トメントのマトリックス成分として液状のものを使用す
る場合は、下記図3の実施例のに示す構成のデバイスが
好ましい。
【0027】その他の構成物は上記図1に示す実施例と
同様であるので、その説明は省略する。
【0028】図3は、電極−皮膚方向に貫通する細孔を
有する薬物透過膜を備えた本発明の一実施例の、皮膚装
着面を上にした断面図を模式的に示したものであり、基
板1、電極(a)2、電極(b)3、薬物極コンパート
メント4、対極コンパートメント5、絶縁体6、皮膚接
着部7、リード線8、電源部9および薬物透過膜11で
構成される。
【0029】薬物透過膜11は導電性の低い材質からな
り、かつ、電極−皮膚方向に貫通する細孔12を有する
ものであって、デバイスの絶縁体表面を含む皮膚接触面
全面を覆うように配置することができる。かかる薬物透
過膜11は、電流線にのって生じる薬物の流れを電極−
皮膚方向にのみ規制するためのものであるが、この薬物
透過膜11を備えることにより、コンパートメント4及
び5のマトリックス成分として上述のゴム類、多糖類、
ポリペプチド類、合成水溶性高分子等のゲル状成分ばか
りでなく、電解質溶液等の液状のものも使用することが
できる。
【0030】図2の実施例で用いた多孔質メンブレン1
0をこのように全面に配置すると、仮に絶縁体の表面形
状に対応した皮膚接着部7を設けても該膜の内部で電流
がリークしてしまう。しかし、本発明の薬物透過膜11
を用いれば電流が電極−皮膚方向にのみ流れ、かかるリ
ークが生じない。また、コンパートメントの表面形状と
一致する形状で配置させる必要がないので、複雑なパタ
ーンの形状であっても容易に本発明のデバイスを製造す
ることができる。
【0031】薬物透過膜11の細孔12の大きさは厳密
には限定されず、両極コンパートメントを構成するマト
リックス成分が漏出しない程度であれば良いが、具体的
には約0.05〜0.4μm程度、好ましくは約0.1
〜0.2μm程度の内径であればよい。また、この薬物
透過膜11の厚さは特に限定されない。材質としては低
導電性のものであれば良く、かつ、貼付剤の分野で生体
に長時間接触していても安全であることが認められてい
る材質のもの、例えばポリカーボネート等を使用するこ
とができる。以上の条件を満たす薬物透過膜11として
容易に入手できるものとしては、ニュクリポアー(Cost
ar社製)等を挙げることができるが、例えば、上記ポリ
カーボネートから成る膜に放射線の技術分野で通常用い
られる方法で膜面にα線を垂直に照射することによっ
て、一定直径の直孔性の細孔12を設けたものを用いる
こともできる。かかる薬物透過膜11は、絶縁体6の表
面に低導電性の接着剤、例えばエポキシ系接着剤によっ
て接着される。
【0032】皮膚接着部7は、絶縁体6の表面上ではな
く、薬物透過膜11の表面上に絶縁体表面形状に対応し
て配置される。
【0033】その他の構成物は上記図1に示す実施例と
同様なので、その説明は省略する。
【0034】図4は、上記図3に示す実施例の薬物透過
膜と絶縁体との間に接着性緩衝部を有する本発明の一実
施例の、皮膚装着面を上にした断面図を模式的に示した
ものであり、基板1、電極(a)2、電極(b)3、薬
物極コンパートメント4、対極コンパートメント5、絶
縁体6、皮膚接着部7、リード線8、電源部9、薬物透
過膜11および接着性緩衝部13で構成される。
【0035】接着性緩衝部13は、弾力性が大きく低導
電性であり、かつ両極コンパートメントのマトリックス
成分を漏出しないような部材からなり、このような部材
としては、例えばシリコンゴム、天然ゴム、イソプレン
系ゴム、イソブチレン系ゴム、ジエン系ゴム等のゴム系
粘着剤が挙げられる。かかる接着性緩衝部13は必ずし
も絶縁体表面の全面を完全に覆うように配置される必要
はないが、少なくとも絶縁体の表面形状にほぼ対応して
連続して配置され、その結果、絶縁体6の側面、各電極
2および3、並びに薬物透過膜11とともに閉鎖したコ
ンパートメントを形成する。接着性緩衝部13の厚さは
厳密に制限されるものでなく、例えば約50〜400μ
m程度であることが好ましく、約100〜200μm程
度であることがより一層好ましい。
【0036】かかる接着性緩衝部13を絶縁体6と薬物
透過膜11との間に挿入配置することにより、本発明の
デバイスを皮膚に装着した場合に、両極コンパートメン
ト上の薬物透過膜をより一層皮膚に密着させることがで
き、これによって薬物の経皮吸収を促進させることがで
きる。
【0037】その他の構成物は上記図1に示す実施例と
同様なので、その説明は省略する。
【0038】以下に、本発明を製造例及び薬理試験によ
って更に詳細に説明するが、かかる記載が本発明を何ら
限定するものでないことはいうまでもない。
【0039】[製造例]製造例1 : (1) タテ120mm、ヨコ180mm、厚さ1mmのガ
ラスエポキシ基板に厚さ75μmのネガティブレジスト
シートを2枚重ねて熱圧着する。 (2) 上記で得られた部材のレジストシート上に図5に示
すパターンがタテに3つ、ヨコに4つ配列し白黒を反転
したマスクを載せて、紫外線照射を行い感光させた後、
これを現像してエッチング処理を行う。 (3) エッチングされた凹部底部に銅を無電解メッキし、
基板を貫通するようにリード線用穴及びゲル注入穴を設
けた後リード線を接続し、さらにその上に、正電極には
銀を、負電極には白金黒を電解メッキして電極とする。 (4) 図5に示すパターンの絶縁体に対応する部分にシリ
コンラバーをコートしたニュクリポアー(Costar社製)
を、上記(3) で得られたデバイス上に、シリコンラバー
の付着面が外側になるようにエポキシ系接着剤で接着す
る。 (5) 基板の背面から、薬物極コンパートメント4に6−
カルボキシフルオレッセインを6%(W/V) 含有する寒天
ゲル約20μlを注入する。また、同様にして対極コン
パートメント5に0.9%NaCl溶液を含む寒天ゲル
約20μlを注入した後各パターンごとに切り離して、
本発明のデバイス1(薬物極コンパートメント表面積:
0.730cm2 /対極コンパートメント表面積:1.
507cm2 /絶縁体幅:692μm)を12個得た。
【0040】製造例2:上記製造例1に記載した方法に
準じて、両極のパターンが図6である本発明のデバイス
2(薬物極コンパートメント表面積:0.880cm2
/対極コンパートメント表面積:0.880cm2 /絶
縁体幅:692μm)及び図7である本発明のデバイス
3(薬物極コンパートメント表面積:0.790cm2
/対極コンパートメント表面積:1.933cm2 /絶
縁体幅:500μm)を得た。
【0041】製造例3:上記製造例1に記載した方法に
準じて、両極のパターンが図5、7、8、9、及び10
である本発明の各デバイス4(薬物極コンパートメント
表面積:0.730cm2 /対極コンパートメント表面
積:1.507cm2 /絶縁体幅:692μm)、5
(薬物極コンパートメント表面積:0.790cm2
対極コンパートメント表面積:1.933cm2 /絶縁
体幅:500μm)、6(薬物極コンパートメント表面
積:0.730cm2 /対極コンパートメント表面積:
1.507cm2 /絶縁体幅:692μm)、7(薬物
極コンパートメント表面積:0.728cm2 /対極コ
ンパートメント表面積:1.492cm2 /絶縁体幅:
692μm)及び8(薬物極コンパートメント表面積:
0.740cm2 /対極コンパートメント表面積:1.
413cm2 /絶縁体幅:692μm)を得た。但し、
これらのデバイスでは、薬物透過膜と絶縁体表面との接
着をエポキシ系接着剤ではなく、シリコンラバーで行っ
た。
【0042】[薬理試験]モデル試験1 :上記製造例において得られた本発明のイ
オントフォレシス用生体適用デバイス1及び2を用い
て、以下の皮膚透過モデル実験を行った。
【0043】ICRヌードマウス(雄性、5週齢)の腹
部全摘出皮膚をpH7.4のHEPES緩衝液に約2時
間水和した後、縦型拡散セルに装着した。この皮膚上に
タイプ1又はタイプ2の本発明のデバイスを貼付した。
各デバイスの両極間に2Vの定電圧をかけてセルのレセ
プター相(pH7.4HEPES緩衝液)からサンプリ
ングして6−カルボキシフルオレッセインの透過量及び
電流値を測定した。対照として、皮膚接着部の無い、す
なわちデバイスの皮膚装着面をシリコンラバーでコート
しないデバイスを用いた。
【0044】結果を下記表1に示す。なお、以下の各表
の左欄の値は、それぞれ次の意味を表す。 J 値:定常状態における薬物透過速度 EF値:単位面積当たりのJ値の受動拡散との比 qt 値:両極間を流れた総電気量 qi X103 値:6−カルボキシフルオレッセインの輸
送により流れた電気量の総量 CE値:電気量効率、すなわちqi /qt X100
【0045】
【表1】
【0046】表1から明らかなとおり、本発明のデバイ
スは皮膚接着部を有しない対照デバイスに比べて極めて
良好な電気量効率を示した。
【0047】モデル試験2:上記モデル試験1と同様の
方法で、本発明のデバイス3(図3に示す16分割スク
エア型)を用いた皮膚透過モデル実験を行った。その結
果を下記表2に示す。
【0048】
【表2】
【0049】表2から明らかなとおり、本発明のデバイ
ス3は極めて良好な電気量効率を示した。本試験で用い
たデバイスの電気量効率は、分割されていないスクエア
型デバイスであるデバイス1の電気量効率(表1)に比
べてより一層良好であることが判明した。
【0050】モデル試験3:上記モデル試験1と同様の
方法で、本発明のデバイス4〜8を用いた皮膚透過モデ
ル実験を行った。但し、本試験では、各デバイスの両極
間にかける定電圧を1Vとした。また、対照として、試
験皮膚表面に6%6−カルボキシフルオレッセインの寒
天ゲルを塗布した。を結果を下記表3に示す。なお、下
表の左欄の値のうち、LT値とは6−カルボキシフルオ
レッセインの透過が検出され始めるまでの、いわゆるラ
グタイムを意味し、その他の値は上記と同様の意味を表
す。
【0051】
【表3】
【0052】表3のデータから、デバイスの電気量効率
は、デバイスの皮膚装着面におけるパターンにより大き
く影響されることが判明した。
【0053】高血糖ラットによるin vivo 試験: (1) 方法 試験にはWistar系雄性7週齢ラット(体重:18
0〜230g)に無麻酔下ストレプトゾトシンを投与し
て約24時間後に採尿を行い、尿中ブドウ糖量が250
mg/dl以上の高血糖ラットを選別して使用する。実
験には、ストレプトゾトシン投与後約48〜72時間経
過したものを使用する。
【0054】薬物極コンパートメントには、0.05M
のHEPES緩衝液(pH7.4)2mlに寒天0.0
3gを加え溶解した寒天溶液と、同量のヒューマリンR
注(100U)とを50℃の水浴中で混合したものを注
入する。対極コンパートメントには、上記寒天溶液のみ
を注入する。試験デバイスには上記製造例3で得られた
デバイス6を用い、1V又は1.5Vの定電圧を通電す
る。
【0055】約24時間絶食させた被験ラットをネンブ
タール(92.5mg/kg,i.p.)麻酔下背位に
固定後、腹部除毛処理を行う。ネンブタール投与後約4
0分後、プロテクターフィルムを用いて腹部皮膚膜上に
本発明のデバイス2個を装着して通電を開始する。通電
開始直前を0分として、120分間にわたり頸静脈より
30分間隔で0.4mlずつ採血を行い、常法に従って
血糖値及び血清中インシュリン濃度を測定する。インシ
ュリン濃度の測定は、サンドイッチ法を利用したエンザ
イムイムノアッセイ法を用いることによりヒトインシュ
リン濃度のみを定量し、内因性のインシュリンの濃度を
除外した。なお、対照として、インシュリンを含まない
寒天ゲルを注入したデバイスを装着し1.5Vを通電し
たラット、およびヒューマリンR注(5U/kg)を静
脈注射したラットのそれぞれの血糖値を測定し比較し
た。
【0056】(2) 結果 血中インシュリン濃度の測定結果を図11に、血糖値の
変化を図12に示した。図から明らかなとおり、本発明
のデバイスはインシュリンの極めて良好な吸収促進効果
を示した。特に1.5V通電条件下では、通電開始後約
90分後に最大血糖効果作用(33%の低下)が得ら
れ、これはヒューマリンR注の静脈注射に匹敵するもの
であった。
【0057】
【発明の効果】本発明のイオントフォレシス用生体適用
デバイスは貼付剤のように簡便な使用が可能でありなが
ら電気量効率が極めて良好である。したがって、不可的
な効果として電流火傷による障害の発生が抑えられるこ
とが期待される。
【0058】また、細孔を有する薬物透過膜を用いれ
ば、複雑な形状の薬物極及び/又は対極コンパートメン
トを有する本発明のデバイスを容易に製造することがで
きる。そのため、本発明は、様々なパターンのマイクロ
デバイスにおいて上記の効果を発揮し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である、皮膚接着部を有す
るイオントフォレシス用生体適用デバイスの断面図を模
式的に示すものである。
【図2】 本発明の一実施例である、コンパートメント
上にのみ薬物透過膜(多孔質メンブレン)を備えたイオ
ントフォレシス用生体適用デバイスの断面図を模式的に
示すものである。
【図3】 本発明の一実施例である、細孔を有する薬物
透過膜を全面に備えたイオントフォレシス用生体適用デ
バイスの断面図を模式的に示すものである。
【図4】 本発明の一実施例である、薬物透過膜と絶縁
体との間に接着性緩衝部を備えたイオントフォレシス用
生体適用デバイスの断面図を模式的に示すものである。
【図5】 コンパートメントがスクエア型である本発明
のデバイスの皮膚接触面パターンを示す。
【図6】 コンパートメントがマイクロアレイ型である
本発明のデバイスの皮膚接触面パターンを示す。
【図7】 コンパートメントが16分割スクエア型であ
る本発明のデバイスの皮膚接触面パターンを示す。
【図8】 コンパートメントが2分割スクエア型である
本発明のデバイスの皮膚接触面パターンを示す。
【図9】 コンパートメントが4分割スクエア型である
本発明のデバイスの皮膚接触面パターンを示す。
【図10】 コンパートメントが9分割スクエア型であ
る本発明のデバイスの皮膚接触面パターンを示す。
【図11】 高血糖ラットに本発明のデバイスを用いて
イオントフォレシスを行った場合の血清中インシュリン
の濃度変化を示す。
【図12】 高血糖ラットに本発明のデバイスを用いて
イオントフォレシスを行った場合の血糖値の変化を示
す。
【符号の説明】
AA 皮膚装着面側 1 基板 2 電極(a) 3 電極(b) 4 薬物極コンパートメント 5 対極コンパートメント 6 絶縁体 7 皮膚接着部 8 リード線 9 電源部 10 薬物透過膜(多孔質メンブレン) 11 薬物透過膜(細孔あり) 12 細孔 13 接着性緩衝部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一面内に薬物極コンパートメントと対
    極コンパートメントとが絶縁体を挟んで配置されるイオ
    ントフォレシス用生体適用デバイスにおいて、該絶縁体
    の皮膚装着面上に皮膚接着部を有することを特徴とする
    イオントフォレシス用生体適用デバイス。
  2. 【請求項2】 同一面内に薬物極コンパートメントと対
    極コンパートメントとが絶縁体を挟んで配置されるイオ
    ントフォレシス用生体適用デバイスにおいて、該デバイ
    スの皮膚装着面を覆うように a)導電性の低い材質からなり、 b)電極−皮膚方向に貫通する細孔を有する 薬物透過膜を有し、かつ、該薬物透過膜上に、絶縁体の
    表面形状に対応して皮膚接着部を有することを特徴とす
    るイオントフォレシス用生体適用デバイス。
  3. 【請求項3】 薬物透過膜と絶縁体との間に接着性緩衝
    部を有する、請求項2に記載のイオントフォレシス用生
    体適用デバイス。
JP7923494A 1993-09-01 1994-03-28 イオントフォレシス用生体適用デバイス Pending JPH07185016A (ja)

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